937 :1/2 :2010/11/09(火) 13:05:38 ID:3d0B8Xi00
昔、同い年くらいの幽霊(おそらく)に出会った話。 

俺の家は昔から、夏休みにはばあちゃん家を訪ねることになっていた。 
そのときも、俺、姉、両親で、ばあちゃん家に滞在していた。 

そんなある日、ひいじいちゃんの墓参りに行くことになった。 
墓に着いて、みんなは墓の掃除を始めた。が、小さかった俺は退屈だった。 
俺は墓地の探検に出かけることにした。

田舎の墓地は広く、俺は家族からかなり離れた所まで行った。 
墓地には俺たち家族以外は誰もいないようだった。 
菊の花や周囲の竹林を眺めながら歩き、田舎は空気がおいしいなあーとか、子どもながらに考えてた。 

そして墓地の隅まで行ったとき、俺は不思議なものを発見した。
直径4メートルくらいの円形のスペースがあり、そこだけ緑色のフェンスでぐるっと囲まれているのだった。 
フェンスの内側は竹や木がぼうぼうに生えており、ぐちゃぐちゃに荒れていた。
分かるかな?墓地の他の部分は普通の土なのに、その円形の部分だけ木がぼさぼさ生えてるんだ。 



938 :1/2 :2010/11/09(火) 13:07:33 ID:3d0B8Xi00
近づいてみると、フェンスの穴の一つから、やけに太い枝が一本突き出ているのを発見した。
その茶色い枝に触ってみると、妙にやわらかくてねちょっとしてた。 
何だろう?と思ってると、後ろから声がした。 
「それは、腐った腕だよ」
振り返ると、そこにいたのは当時の俺と同い年くらいの男だった。 
そして、右目が潰れてた。 
どう表現すればいいのか分からないが、なんだか右目が白くて周辺が赤く爛れてた。 
結構びびったが、障害者の人にどう接すればいいか分からなかったので、普通にしゃべったような気がする。 
「腕?」
「そう。それは腕だよ。死体の一部が突き出ているんだよ」 
ちょっとぞくっとした。 
「これ死体なん?」
「そう」 
「じゃーこれって墓なのか?」
「墓だよ」 
「突き出てたらだめじゃん、埋めないとだめじゃん」
「なんで?」 
そんな会話をしたような。 
当時の俺は、死人は墓に埋めて線香上げると天国に行くことができる、と認識していた。 
「こんなんじゃ天国行けないよ!」
「天国じゃあないよ。彼は今地獄にいるんだよ。とても苦しんでるよ」
俺はだんだん怖くなって、家族の元に戻った。 

一応ばあちゃんに聞いてみたが、このへんにそんな子どもが住んでいる家なんてないそうな。
というかばあちゃん家周辺は、まじで家すらほとんどないド田舎なので、俺もそう思ってたけど。 
彼はやはり幽霊だったのだろうか。右目の爛れた、墓場の幽霊。 

ちなみにそれからは何も起きてない。


940 :本当にあった怖い名無し :2010/11/09(火) 14:20:21 ID:/t5WkCFw0
>>938 
その円形のスペースの詳細もきいて書いてくれないと 


942 :本当にあった怖い名無し :2010/11/09(火) 17:11:23 ID:wlCdcklcO
>>937 
場所まで書いてもらわないと 


951 :本当にあった怖い名無し :2010/11/09(火) 23:31:27 ID:3d0B8Xi00
>>937です。 
レス貰ったので、ちょっと墓のこと調べてみました。 
と言っても、ばあちゃんに電話して聞いてみただけなんだけど。 
かなり興味深いことが分かりました。 

と、その前に。 
円形のスペースっていうのを、もう少し詳しく話します。説明が下手ですんません。 
『そこ』以外は、古いけど普通の墓地に見えるんです。 
足元は土で、竹林に囲まれた自然豊かな田舎の墓地です。 
その隅に、緑のフェンスでぐるっと覆われた不思議なスペースがあるんです。 
ただ『そこ』について、さっき書き忘れてたことがありました。 
結構致命的な書き忘れですが。『そこ』は穴でした。 
直径4メートルの円から、落とし穴みたいに深く穴が掘られてるみたいでした。 
その穴の底から木や竹がめちゃくちゃ生えていて、その木の上部が地面まで到達し、
その広がった枝の部分がフェンスで覆われているという感じです。 
分かるかな。フェンスの間から中を覗こうとしても、木に視界を塞がれて地面の底が見えないんです。 
腐った腕は、そんな隙間から突き出ていたのをたまたま発見したのでした。 


952 :本当にあった怖い名無し :2010/11/09(火) 23:32:39 ID:3d0B8Xi00
で、本題。 
そこ、大昔の牢獄だったらしいです。
罪人をその登ってこれないような穴に落として、死ぬまで放置。 
牢獄っていうか、処刑に近いか?とにかくそういうものだったらしい。 
もちろん今は使われておらず、何の痕跡もない。
しかし、昔にはそんなこともあったと。おそろしや。 

ばあちゃんも詳しく知ってるわけではないようだけど。たぶんまとめるとそんな話でした。 
「あそこは大昔、悪いことをした人が入れられていた場所なのよ」的なことを言っていたので。 
俺は少ししっくりきました。 

あの時会ったあの子は、彼は地獄に行ったと言ってたから。 
地獄ということはつまり、あの腕の持ち主は生前、悪事を犯した罪人だったんだろう。 
犯罪者だとすれば、まあ死後は地獄に行くだろうな。
しかし、今も苦しんでいるというのはかなり怖い。