168 :本当にあった怖い名無し:2013/02/11(月) 17:58:16.64 ID:QJjwdxA30
実は、今でも何が起こったか理解できていない『人生の7不思議』の1つ。 
あまりにも不可解な出来事で、うまく説明できない気がして誰にも話したことがなかったのだが、
備忘録としてここに記してみたいと思う。 

中学一年生の時の話。
新しい環境に慣れ、周りが見え始めた6月のある日、工藤さんという同じクラスの子に話しかけられた。 
女はいつの時代も群れたがる生き物だけど、そのクラスも例外ではなく、
一番発言力のある第1グループ、対立する第2グループ、
そのどちらでもない今でいう腐女子の集まりの第3グループという、
3つのグループに分かれていた。 
喧嘩しているわけではないのに、グループが異なるとほとんど会話することがない。つくづく女って面倒な生き物だ。 
私は第1グループ、工藤さんは第3グループに所属していて、
入学から2ヶ月たっているというのに彼女と話すのははじめてで、名前もうろ覚えだった。 
「守護霊って、本当にいると思う?」 
話しかけられたことも驚きなのに、脈絡もなく突然言われ、どう答えるべきか悩んでいると、 
「実は、君の守護霊が見えるんだ。知りたい?」
当時、マイバースデーというなんちゃってオカルト雑誌を愛読していた私は、 
「え、み、見えるの?」 
半信半疑で会話にのってみることにした。 



172 :本当にあった怖い名無し:2013/02/11(月) 18:16:56.46 ID:QJjwdxA30
「実は、ずっと君の守護霊に話しかけられてるんだ。
 危険が迫ってる。僕が助けてあげる」
彼女の話によると、彼女の中の人は彼女の前世のなんとか(横文字。名前はもう忘れた)という人物で、
必要な時に表に出てくるらしい。 
私の守護霊が彼女(彼?)にSOSをだしていて、それで今回、思いきって声をかけたということだった。 

信じるとか信じない以前に、どう返答すべきか悩み、適当に濁してその場を離れ、
当時一番仲良しだった友達の鈴木さんに相談したところ、彼女も加えてもう一度詳しく話を聞くことになった。


180 :本当にあった怖い名無し:2013/02/11(月) 19:51:29.57 ID:QJjwdxA30
鈴木さんも加えて、再度同じ話を聞いたあと、
工藤さんから危険を避けるという魔除けのお守り(キラキラした石)をもらった。 
魔除けの効果か、何も起こることなく日々が過ぎていった。

工藤さんは、前世の彼の時と本来の工藤さんの時があり、
その当時は前世の彼の時が多く、色々とあちらの世界の話を聞いたものだった。 
そんな感じで、鈴木さんと工藤さんと私の3人で過ごすことが多くなり、私達は次第にクラスで浮いた存在になっていった。

そんなある日、私たちの様子を心配した担任の先生が、両親に忠告するという出来事が起こった。
両親にこれまでの経緯を説明するも当然信じてもらえず、 
「騙されてるのよ。しばらく一緒に過ごすのはやめなさい。
 実際に何も起こってないでしょ。彼女が口からでまかせを言ってるだけだよ。」 
と説き伏せられ、 
確かに両親のいう通りかもと納得した私は、彼女たちと決別し、二度と話すことはなかった。 

それから私は、父の仕事の関係で関西に引っ越し、彼女達のことは忘れてしまった。 

工藤さんのことを思い出したのは、随分たった、とある事件の特集をテレビでみた時だった。
幼女が連続で殺されるという、それまで起こったことがないような凶悪な事件で、
当時、連日ニュースでやっていたのだが、私は詳細を知らなかったのだ。 
犯人も捕まり死刑が確定したということで、あらためて事件の特集が組まれたようだった。 
そこで、当時住んでいた家と近い場所での犯行だったことと、事件の詳細を知った。 
そこで奇妙なデジャヴを感じた。
あれ、この話、どこかで聞いたことがある。 
よくよく考えてみると、概要が工藤さんの中の彼が語った話と酷似していたのだ。 
その事件の報道をみて、工藤さんが想像で語ったのか? 
いや、そんなはずはない。 
だって、彼女が語ったのは、その事件が報道される前、それどころか起こってもいない時だったのだから。