2016年05月28日

幻覚か亡霊か

中山市朗です。

昨日は、ある地域情報紙で連載されている「大坂の陣400年と大阪城」の対談に呼ばれ、大阪城天守閣館長・北川央さんと「大阪城の怪談」について語り合いました。
大阪城天守閣館長というと、昔でいうと城主みたいなもんでしょうか?
私は、北川さんが大阪城研究主幹(昔でいう城代家老のようなもの?)だったころから知り合って、今は怪談馬鹿仲間です。

大阪城は、徳川の時代は徳川家が城主でしたが、江戸の将軍が大阪城に来ることはほとんどなく、したがって本丸御殿は巨大な開かずの間状態。ただ、見回りの侍たちは詰め所にいて、巡回する。
その侍たちが、城内で化け物や亡霊を目撃することは数知れず。それが江戸に報告書としてもたらされて、文献なども残っているんです。それを北川さんは喜々として集めて、あちこちで発表しているわけです。
私もそこに乗っかって、大阪の怪談の掘り起こしをやっているわけでして。

そういう話はまたいずれするとして、対談の後は、OSKの女優さんと合流して、三人で飲みに行きまして、日本の文化と怪談について、またまた語り合ったわけですが。

大阪は、怪談が少ないとされています。というか、東京と京都は昔から怪談が多く伝わっているんですが、大阪となるとあんまり伝わっていない。でも、私と北川さんの見解で一致したのは、大阪に怪談が無いのではなくて、伝える人がいなかった、ということ。

だから、我々でともにやって行こう、と。
千日前怪談なんて、ネットでたたけばいっぱい出てきますが、あれ、ほとんどは元は私が蒐集したり体験したものですから。語られはしても、まとまった形で発表されていない、ということです。
古都といえば、京都・平安京とか、奈良・平城京が日本人のイメージの中にありますが、おそらく日本で最初に計画性をもって国際都市として作られたのは難波の都、つまり今の大阪です。そのシンボルが四天王寺。天皇という言葉も、ここから来た。天皇が擁立したことによって、日本の礎が作られた。
それまでは、小さな国の集まりだった倭の国々に中央集権を作って、一つの国家にして対外的問題にあたって行こう。大いなる倭の国、で、大倭、いや大和とした。倭は「わ」に中華が勝手に倭の字をあてただけ。我が国は和の国から出発した。「和を以て尊しとせよ」という文言は、そういうこと。
それには、各地の王より威厳のある皇帝が必要だった。でも、皇帝は大陸におりますからな。だから、天皇という言葉が使われた。皇帝と天皇では、字の意味だけでいうと、天皇がエラい。
ウマいですよ、このネーミング。
これを成したのが聖徳太子。その拠点が四天王寺。正確には天皇寺。
大阪でっせ。大阪。
大阪は、日本の礎となった我が国最初の国際都市だった!
いや、ほんまですって。遺跡もちゃんと発掘されています。
「こういう現実を大阪市は全然見ようとしない、いや、気が付いていない」というのも、私と北川さんとの一致した意見。めちゃくちゃ中国人、韓国人、その他外国人が大阪に来てバク買いしているのに、そういうことを大阪はアピールしていない!

でね、北川さん、こう言ってました。
「私はいろいろな国へ行きました。で、欧米で差別されたことがない。それどころか、日本には天皇がいる、ということですごいリスペクトをしてくる。ヨーロッパなんて伝統を重んじる階級社会でしょ。その上にキング、クィーンがいるんだけど、天皇はエンペラーですから、それより上。で、どこの国より天皇の歴史は古い。天皇の存在が日本人にとってどれだけ大きく、外交や外遊が有利に動いているか。このこと事態にも、日本人が気づいていない」と。灯台元暗し、ですな。

で、メインはこれから。

飲み終わって、解散したんです。飲んでたお店が、谷町筋にありましたので、歩いて帰ろうと思ったのです。まあ、15分も歩けば帰れる。で、ふらふら歩いた。時間は、そう、23時に近いころ。
中央線の横断歩道。信号は赤。ちょぅど横断歩道の手前に立って、信号待ちしながらスマホをいじっている若い男がいました。白っぽいTシャツ。で、なにげに私も彼の隣近くに立って、信号待ちをしたわけです。
ふっと、何気に横を見た。
男がいない。
えっ?

確かにおりましたんや。下向いて、手にはスマホ(のようなもの)。若い男。白いTシャツ。
どこ行った?
歩道を歩いて去ったというのなら、見渡しはいいんでね。歩いている姿が見えるはず。横断歩道は渡っていない。信号は赤で、車がびゅんびゅん走っていますしね。いなくなったの一瞬ですし。

消えた?
えっ?
見たん?

いやいや、気のせいでしょ。幽霊なんて、おるわけないでしょ?
きっと、あの男は幻覚ったんや。えっ、それが幽霊?

去年見た、自転車屋さんの前に突っ立ってた中年のおばちゃんといい、私、見る体質になってきたのでしょうか?
いやいや、幽霊なんておらんて。
じゃ、私が見たのは?
見たのは確実。あれは人だ。
じゃあ、消えた? それ、幽霊やん。

う〜ん。


今宵はそんな話で盛り上がりましょう!

でも、幽霊なんておらんて……。
う〜ん。



kaidanyawa at 03:51|PermalinkComments(5)

2016年05月26日

角川ホラー文庫から

中山市朗です。

えーっ、もうamazonで予約が始まりまして、KADOKAWAからもツィッターやブログで宣伝してくださいといわれましたので。

『怪談狩り・市朗百物語』が角川ホラー文庫より、文庫本として発売されます。
内容は変わりませんが、細かい修正、書き直しの部分はあります。
発売日は6月18日。
税込み691円。
くれぐれも、古書店に100円で出るまで待たないように!

新作は?
という質問もいただきますが、昨年末に『怪談狩り・四季異聞録』が出ましたので、第四弾は来年の6、7月には出したいなと、ただいま、取材、怪異蒐集中であります。量より質にこだわりたいわけでして。

その、蒐集作業の一環が、明後日に行いますプライベート怪談会です。
ぜひぜひ、ご協力をお願いいたします。

また、文庫化の記念イベントとしての『Dark Night 18』も、7月に予定しております。
こちらの情報開示は、今しばらくお待ちください。

プライベート怪談会は、夜の部19:00〜、オールナイトの部24:00〜の二部制となっております。
夜の部は、オフ会ノリの食事をしながらの怪談会。

特にオールナイトの部が、まだまだ余裕があります。
ぜひぜひ、一人でも多くの怪談愛好家の皆さんの参加をお待ちしています。オールナイト怪談会の後は、早朝から飲み会、というのがいつものパターン?

お問い合わせは
info@officeichirou.com。
06−6264−0981

怪談の季節到来!

kaidanyawa at 09:19|PermalinkComments(11)

2016年05月25日

月刊ムーの七回目の冒険

中山市朗です。

告知です。

もう七回目となりました、ロフトプラスワン・ウエストのトーク・イベント。
『月刊ムーの世界不思議紀行7』
情報開示です。

7月5日(火) 
18:30〜OPEN
19:30〜START

出演 三上丈晴(『ムー』編集長)
   中山市朗(怪異蒐集家・作家)
MC 真名子

場所は大阪宗右衛門町の美松ビル3F
ロフトプラスワン・ウエスト

お問い合わせは、06−6211−5592

まあ、対談本と『ムー』総力特集に書かせてもらったということで、一応、聖徳太子は終了。
また、いずれ聖徳太子=未来記=イルミナティ=フリーメーソン=モーツァルト=『魔笛』という詳細は一冊の本にまとめますので。

で、5日は、お客さんからいろいろ質問をいただいて、それに答えるのはどうでしょう、
と、ロフトプラスワン・ウエストの店長から依頼されました。

まあ、『ムー』の編集長に直接質問できることなんて、普通ないですから、いろいろチャンスかも。
えっ、私?
隣でニタニタして、ビールでも飲んでますわ。

ビールのうまい季節ですしね!


それから作劇塾からのお知らせ。
27日(金)の合評は、大阪城天守閣館長の北川さんとの対談が入ったため休講。

代替講座は、またいずれやります。






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2016年05月23日

怪談の季節

中山市朗です。

たま〜にですが、オフィスイチロウに、霊相談の電話が掛かってきます。

一週間ほど前にもある(声からして)中年女性から、そんなお困りの電話がありまして、お聞きした上で「それは呪いでも祟りでもありません。安心してください。もし、それでも除霊が必要だという事態になったのなら、お祓いの専門家の方を紹介しますから」となだめたのですが、今のところ、連絡はありません。

処分にお困りの心霊写真(のようなもの?)や動画、いわくのあるものお預かりします、またそれらのお祓い、除霊も基本、無料でやりますと、オフィスのお問合せの条項に書いてありますので、そういうお問い合わせがあるのは、じゅうじゅう承知のことですけど。

私は、お祓いも除霊もできません。また、そういうことが真に必要であることも、滅多にないと思っております。で、現に滅多にない。
お話を伺っていると、怪談にすらならない相談も多く、ほとんどが気の迷い、思い込みです。

以前、ある地方の方が、わざわざうちに訪ねていらして、「聞いてください」と、霊相談をされまして、で、聞いていても、霊現象すら起こらない。でも、本人は些細な出来事、偶然の一致、なにかのサインから、それを頭の中で原因を構築し、祟りだ、呪いだ、に結び付けて、怖がっているということのようでして。
4時間も話を聞かされて、怪談蒐集にもならんかった。もちろん無料奉仕。

ただ、だから霊などない、と言い切ることはできません。
そういう話になると、なんだかむきになってくる人もいますが、不可思議なこと、奇妙なことは、今もどこかで起こっているんだろうな、と。

もう、一万数千話以上のそういう体験談を蒐集しておりますので、霊は存在しない、とすると、これが全部嘘話になります。こういうものを否定する権利は誰にもない。そらまあ、たいていは嘘とは言いませんが、やっぱり勘違い、思い込み、中には完全に創作だろう、という話も多いですけど。でも、それも怪談には違いない。で、一、二割は、実に奇妙で興味ある話が残ります。なんだそれは!? と。これがもう、私としてはウレしいわけでして。
実話系怪談、というジャンルが今はあって、それに対する意見もあるようですが、あの言葉は、私が『怪異異聞録・なまなりさん』をMFから上梓するにあたって、担当のRくんと作った造語なんです。
確実な実話かと言われれば、それは体験者しかわからないこと。私は取材したに過ぎないし、ほかに証言を求めたり現場に行ったわけでもない。ただ、現場で撮ったというVTRや奇妙な写真はみせてもらいました。世に出したら、あかんやろ、みたいなやつ。ですから、実話と断言せずに、系をつけた。ちょっとダサかった?


でも、体験談として聞かせてもらった、取材させてもらった話は、怪談に仕立てる、という作業をした上で、ライブで語り、原稿にする。それが怪異蒐集家である私の仕事なんです。ただそれは、超常現象とか霊現象の検証とか、そういうことを論ずるものではない。
怪談は、あくまで怪談。エンターティメント。


まあ、データはいっぱいありますから、私の手元にあるメモ書きや資料、動画、写真の数々は、そういう現象の検証には使えるでしょうし、私はオカルト研究家という肩書もありますので、それなりの見解もありますが、それと怪談は、またベツモノ。また、オカルトという言葉も、このブログで何度も書きましたように、非常に誤解され、歪曲されています。


なぜ、こんなことを書いているのかというと、もうそろそろ夏ですからな。
連絡があるんですよ。放送局から。
「心霊動画を貸してください」だとか「検証に協力ください」とか。
そういうのは、お断りしております。ただ「怪談を語らせろ」というと、連絡が来なくなる。

語らせろ!

なんかね、怪談は、放送倫理、つまりコンプライアンス基準にひっかかる可能性があるんだとか。
つまり、嘘か本当か判断できない話は、番組上できない、んですと。
話芸の内容がなんで本当やないとあかんねん!
それを視聴者の想像、判断にまかせられないでは、放送局なんて成り立たないやん。番組制作側にも魂がない。いや、単に視聴率の問題か、話芸だけの番組構成は持たないと思っているのかも知れませんね。
やり方はいろいろあるんですけどね(私も以前は放送作家でしたから)。

でもねえ、そもそも、怪談をさせておいて、その検証をやり始めたり、霊能者を呼んでえかげんなことを言わせて、怪談も心霊も超常現象もオカルトも、いっしょごたにしてしまったのは、テレビ局ですからな。
去年でしたか、あるテレビ番組で、わたしのことを心霊の専門家、と紹介しようとしていたので、怪談と心霊はベツモノだ、と怪異蒐集家に改めさせました。
こんなこと書いたら仕事は確実に減るでしょうけど、違うものは違う。

まあね、コンプライアンス上、怪談はダメ、とか言いながら、CG加工された心霊やUFO動画なら、放送してもいいという基準もわからん。

まあ、怪談もざわざテレビでやらんでも、昨今はネットの動画にたくさんありますから、好きな人はそこに求めるわけで、そっちの方が濃かったりします。

けどねえ、ネットは質の悪いのも多い。誰、あんた? みたいな人も多くなった。プロだったら30分にまとめられる内容を、だらだら3時間、4時間。構成台本も演出もない。ただ撮っているだけ。
まあ、ノンスポンサー、製作費無し、という事情はわからんでもないですけどね。聞き手も無料だから聞いている、ということで、納得しているんでしょぅね。また、そこから何か新しいものが生まれるのかもしれません。そこは否定しませんけど。
ても、これが怪談だと思われるのも、ねえ、というのが多い。粗製乱造。また、私の動画のほとんどがそうであるように、無断でアップされているものもそうとうあるでしょうし。著作権、肖像権無視がこれだけのさばると、これはまともなメディアとは言えません。

それとね、
落語、講談、浪曲といった話芸が、日本には伝統文化としてあります。これらは最初は、師匠に弟子入りして、みっちり基礎を教えられ、人間としての作法や礼儀、生き方、考え方も享受し、許されてから、芸人となります。これは今もそう。そして、師匠の名がブランドですから、業界から信用はしてもらえます。

しかし、怪談は、いま、無法地帯。私は怪談師、と名乗って、ネットで語れば、怪談師になれますしね。
だから、名をさらして世に出る、という実態が認識されていない人が多い。人前で語るということは、その発言には責任を持つ、ということですからね。だからプロは事務所を作ったり、所属したり、マネージメントを別人にしてもらったり、顧問弁護士がいたりして、対策を講じ、また守れるわけです。マスコミ界の作法、ルールもありますしね。作家の場合は、出版社との契約で動いていますし、担当者がマネージメントの代理をしてくれます。出版社には法務部もありますし。そして事務所はその住所も電話番号も開示されていて、本人のプロフィールもちゃんと写真付きで開示してあるわけです。だからプロは覚悟をもってやっています。だから対価も発生するわけです。
それがないのに語って、語っているうちに勘違いしちゃって、妙なことをやっちゃう。それで素人とバレる。
で、足元みられてネットの世界で叩いたり、叩き合ったりののしったり。叩かれたから、もう辞めるとか。
余裕がない。節操もない。
まあ、それだけで食っていける世界ではないですけどね。食っていくつもりもないのか。
でもこれじゃあ、怪談は、いつまでたってもマイナーな、素人が語るもの、というイメージから抜けきれなくなります。
テレビ局の言う、怪談とコンプライアンスの問題は、ひょっとしたら、そこにあるのかも知れません。

実は先日、大阪の十三を歩いていたら、怪談社の紗那氏とバッタリ会って。東京にいるはずなのにね。たまたま帰っていたらしい。で、飲みに行った。おんなじこというてました。
「こういう事態を引き起こしたのは、そういうことをやりだして、また、野放しにした俺らにも責任あるんと思うよ」とも言っていた。
そういえばね、昔、私の怪談ライブに来ていたお客さんが、なぜか今は語っている、という人が多いんです。
私が語る怪談語りは簡単そうに見えるんでしょうかねえ。ほんとに元、私のお客さんが……、あっ、紗那、キミもそうやん!












kaidanyawa at 13:26|PermalinkComments(13)

2016年05月21日

いよいよ来週

中山市朗です。

え〜、いよいよプライベート怪談会、来週の土曜日(28日)と迫ってまいりました。

参加条件は、一人一話は、怪談を語ること。
二部制です。

第一部 
19:00より、夜の部。
食事をしながらの、オフ会式の怪談会。
食材費のみ徴収(1000〜1500円ほど?)
深夜は無理、という方、この機会にぜひ。

第二部
24:00より、オールナイト。
こちらは、参加費無料。いつものノリで行きます。

どちらか一方でも、両方でも、参加できます。

お酒などの持ち込みはOKですが、怪談会がメインですので、ほどほどに。

で、今のところ、参加希望者は、お寂しい状況です。
前回の二部制のときは、えらい人数で、えらいことになっていたんですけどねえ。
参加はしたいけど、話せる怪談がない、とよくお聞きしますが、些細な話でもいいのです。
怪談に仕立て上げるのは私ですから。

いつも、前日や当日に参加メールが集中しがちなのですが、ちょっと献立や買い出しの都合もございますので、なるべく早めにメールをいただきますと、助かります。

info@officeichirou.com

06-6264-0981 オフィスイチロウ

へ連絡いただきますと、集合時間、場所をお伝えします。その他質問も受け付けます。

常連の方で、たまに連絡なしにひょっこり来られる方がおられます。
それはそれで歓迎いたしますが、前もっての連絡はくださいませ。

そして、

6月11日の十三のイベントは、順調に予約は伸びているようです。

引き続き、よろしくお願いいたします。

好評であれば、こちらもシリーズ化したいと思っております。

詳細は 06−4862−7733(シアター・セブン)

チケット予約は ticket@theater−seven.com

何度もすみません。

よろしくお願いいたします。

kaidanyawa at 07:20|PermalinkComments(3)

2016年05月19日

エド・ウッド映画の二本立て!

中山市朗です。

6月11日のシアターセブンでの怪談イベントでお世話になる、大木ミノルさん、徳丸新作さんたちが、そのシアターセブンで「トンデモ・シネマLIVE」というイベントをやっているというので、真名子とともに、あいさつに伺いました。

この「トンデモ・シネマ」というのは、ほんと、トンデモな超B級作品を劇場のスクリーンで見ながら、大木監督や役者の徳丸さん、杉本忠宏さん、シネマコミュニケーターの高橋裕之さんたちが、ステージ上からツッコミを入れながら、わいわい鑑賞する、というもの。実はうかがうの二回目。前回があまりに爆笑ものでしたので。

この日は、あのエド・ウッドが監督した作品二本立て。
あのティム・バートンがジョニー・デップ主演で映画化した『エド・ウッド』で有名になった監督さんです。
史上最低監督といわれる、でも、ある意味カリマス的な存在でもありまして、あの中身のない『死霊の盆踊り』の原作者でもあります。
あっ、これいずれも大木監督がアメリカで買い付けして、DVDとして販売するプロモーション上映でもあります。
あれこれもう、250タイトルのクラッシックB級作品をDVD化、販売しているんです、この人。

一本は、エド・ウッドの作品としては最高傑作(?)の『プラン9・フロム・アウター・スペース』。まあ、これは一度観ていますし、なんとサントラも持ってます。
映画を観ながら、もうさまざまなものにツッコミを入れます。
その設定、小道具、美術、演技、演出、カメラワーク、照明、セリフ、つながり、音楽、音響、などなど。こういう超B級、おバカな作品は、まあ、家でDVDなんかで鑑賞するわけですが、一人で観るのはツラいですわな。
仲間何人かで、わあわあ、バカにしながら観る、というのが正解。ただ、学生じゃないんでね。そんな機会も無い。
それを、ここではやってくれる。
何より、大木監督たちは、現場を知っていますから、ただ、ツッコんだり、バカにしたりではなく、「おそらくこれは、こういうことでこうせざるをえなかったんだろう」とか「予算が無いなりの、これは工夫なんだけどね」という、専門家としてのフォローも入るわけです。また、「実は、このシーン、異様に照明がうまいからここはスタッフがいて、このシーンはエド・ウッドが自分で撮ってる」なんて、技術面の指摘があったり、日本ならこういう撮り方をする、というような話も聞けて、そこが楽しいわけです。
何度聞いても、よくわからんセリフも、大木監督が「このセリフ、何言ってんだか、わかんないんですよね」と言うと、ああ、わからんかったのは、俺だけじゃなかったんだ、と内心ホッとしたりして。

エドウッド











迷、いや、名シーンの数々。
後ろがカーテンのシーンは、UFO内という設定。撮影途中、唯一存在感があった怪優ベラ・ルゴシが死んだっちゃたので、吹き替えの役者が延々とその顔を隠しているというものでして。背の高さも額も違うのまるわかりなんですけどね。わざとでしょうかね。

で、二本目。エド・ウッドの長編デビュー作『グレンとグレンダ』。これが、ねえ。
一応、ノンフィクションという体なのですが。
これ、女装癖のあったエド・ウッド自身の言い訳、というか、正当性をグダグダと言っているような作品で。女装した、そんなに美しくもないエド・ウッドを観なければならないわけです。ストーリーもよくわからんし、言っているセリフが、言い訳じみて、破たんしていて、唐突で、ハチャメチャ。唐突にSMシーンが出てきたり。エド・ウッドも女装癖も性同一性障害も同性愛も、いっしょごたにしてるので、よけいにわけわからんのです。
聞きたくもない話を、延々聞かされ、しかもくどい。そして勘違いしているのを指摘できない、という状況に陥ります。
まあ、一人で観ていると、早送りするか、途中でやめるかするのは確実。それがこういう場だから、あくびを噛み殺しながらも、最後まで鑑賞できる。
いや、貴重な体験でした。

なんか来月は6月15日、『SFフランケンシュタインの逆襲』で、ワイワイやるとか。『SF』と付くところがミソです。

鑑賞後は、出演者のみなさん、シアターセブンの方たちと、近くのお好み焼き屋で、飲みながらの映画談義。

阪妻、大河内伝次郎から、勝新、黒澤。いやいや、お酒と映画の話が止まらない。

大木監督、徳丸さん、そしてみなさん、楽しうございました。

6月11日のイベントでは、よろしくお願いいたします。

kaidanyawa at 10:50|PermalinkComments(2)

2016年05月17日

恒例・夏の特別講座のお知らせ

中山市朗です。

夏も近くなりました。
告知もだんだん多くなります。

今回もその告知です。

もう、恒例となりました夏の芸術学舎。
今年もあります。

京都造形芸術大学と東北芸術工芸大学が主催の公開講座。文化伝統・歴史について考察いたします。

私の受け持ちは「怪談から日本の宗教、文化を学ぶ〜日本人と怪談」の全五回の講義となります。

講座内容とスケジュールは次のようになります。

7/13(水) 日本の話芸と怪談     
日本には話芸がほかの国と比べて圧倒的に発展しています。落語、講談、浪曲、弁士、漫才……。怪談も同じく日本にしかない話芸。これ、日本の宗教観や独特の風習から来るのです。まずはそのあたりの考察を。

7/27(水) 増殖する妖怪

妖怪は日本のあらわるところに棲息しておりました。もちろんこれも、日本の風土や信仰と大きく関わってきます。妖怪の考察から、逆に日本人というものが見えてきます。で、妖怪は、どうも本当にいるようですよ。

8/10(水) くだんのルーツ
くだんとは、人と牛が合わさった化け物です。日本に大きな不幸が来るとき、それを予言し死ぬといいます。このくだんの正体を追ってみます。不思議な世界が展開しますよ。

8/31(水) 都市伝説と実話系怪談。
怪談と一口に言いますが、実はカテゴリーがあるのます。実話系、創作、都市伝説、現代怪談など。それぞれのカテゴリー別の怪談を分析しますと、人間の深層心理、恐怖の根幹がわかってきます。そのあたりを考察してみます。

9/14(水) 西洋のホラーと日本の怪談
この二つには明確な違いがあります。そこを考察しますと、ますます日本人の独自性が見えてきます。さて、ホラーと怪談、どう違うのでしょう?

時間はいずれも19:00〜21:00。

会場は、大阪サテライトキャンパス(梅田の富国生命ビル5階)
受講料は、18000円。

お問合せ、受講申し込みは、
https://gakusha.jp/
電話は0120−530−920

となっております。

また、私の主催する作劇塾も、塾生を募集しております。

info@officeichirou.com
06−6264−0981

楽しく、有意義に、学びましょう。
世の中は面白い!

 



kaidanyawa at 01:41|PermalinkComments(0)

2016年05月14日

しつこいようですが……。

中山市朗です。

来月11日に十三のセブン・シアターで開催します、真IDOBATAホラー噺、および、中山市朗之怪談館。
おかげさまで、予約状況は順調のようです。

一方、今月28日の、プライベート怪談会は、伸び悩んでおります。
今回は、19:00からの開催と、24:00からの開催の2部構成ですので、「オールナイトはちょっと」という方、ぜひ、ご参加ください。

実はいつも出だしはこんなもので、前日あたりに予約が集中するということも、ままあるのですが、夜の部の買い出しや献立などの準備もありますので、なるべく早めの予約が助かります。

プライベート怪談会は、参加費無料。夜の部は、食事をしながらのオフ会のような会になりますので、食材の実費だけ徴収させていただきます。
ただし、どちらの会も一話は怪談を語る、ということが条件です。
このハードルが、意外に高いようなのですが、思い出してみると、誰も一つや二つは、不可思議な体験をしているものですよ。
さあ、思い出してみましょう。


そして、今夜はネットラジオ『気まま酒家」の生放送と、録音録り。

酒を飲みながら、ぐだぐだと語る、という番組趣旨ですので、大勢のギャラリーがいる方が、私としては盛り上がって、テンションも上がります。
別に語る必要はありません。

テーマは『怪談と文化』

難しいぞ。なんか漠然としているし。

まあ、怪談に関する質問など、お聞かせください。そこから話を発展させます。


収録場所は、オフィスイチロウ。プライベート怪談会同様、囲炉裏を囲んで、和気あいあいとやっていきたい所存であります。

プライベート怪談会、『気まま酒家』ともに、info@officeichirou.comへ、ご一報を。

シアターセブンのチケットについては、ticet@theater−seven.comとなります。




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2016年05月12日

十三最恐の夜! 開催

中山市朗です。

先日告知いたしました、6月11日、シアターセブンでの怪談イベント。
チラシが上がってまいりました。

まずは夜の部、真IDOBATAホラー噺 LIVE in JUSO

井戸端怪談





















その裏面。

井戸端怪談 裏






















深夜に行われます、中山市朗之怪談館。

市朗怪談2





















拡大できます。
詳細はそこに。
どちらも映像収録いたします。

映像監修は、『時空脱獄NINJA ジライヤ』などの映画監督、大木ミノルさんです。



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2016年05月10日

怪談イベントとネットラジオのお知らせ

中山市朗です。

今日はお知らせです。

6月11日(土)、大阪は十三のシアターセブンで、怪談イベントを行います。

夜と深夜の二部構成になっておりまして、

第一部 夜、19:00開演  真IDOBATAホラー噺LIVE in JUSO
    出演・徳丸新作(役者)、中山市朗。MC 真名子

第二部、深夜24:00よりオールナイト officeichirou Presents 
        中山市朗之怪談館〜人形之怪〜
   出演・中山市朗  MC 真名子

詳細は、officeichirou.com オフィスイチロウのHPでご確認ください。

この二つの怪談会は、真名子が企画、営業したもので、実は真の目的が、「中山市朗怪談を映像収録する」ということにあります。ですから、新作というより、今まで語ったり、原稿に書いたものの中から選りすぐった怪談を語るという趣旨となります。のちのちにはDVDとして市販されることを目的とします。

第一部では、『Dark Night 14』などで語った、「隣の住人」、『Dark Night 15』で語った「借りた古家(民俗学をやっていたBさんが失跡する話)」などを語ります。不気味な家、がテーマです。聞き逃した方はぜひ。

第二部は、人形之怪ということで、人形やモノに憑いた怪異を中心に、オールナイトで、ほぼ独演会状態で語ります。ここでは、昨年4月9日フジTV系『ニュースな晩餐会』で放送され、えらい反響があった、あの、市松人形のことの顛末を語ります。もちろん、あの人形が声を発したVTRも上映いたします。

みなさまからいただく、入場料の収益は、ビデオ作品の製作費として使わせていただきます。
どうか、ご協力いただきたく存じます。

そして、今週の土曜日(13日)は、ネットラジオ『気まま酒家」の収録があります。
「文化と怪談」という、えらい難しそうなお題を、酒家亭主のcainさんからいただいております。
何をかたればよいのやら。
 
このネットラジオは、私の書斎で酒を飲みながら、グダグダと語るというものです。共に飲みながら、生で聞きたい、あるいはネットラジオでしゃべってみたい、質問したいという方は、ぜひ参加してください。

『気まま酒家』のHPか、info@officeichirou.comまで、ご連絡ください。

夜22時からの生放送と、真夜中に一本、録音をいたします。



そして、5月28日(土)のプライベート会談会もお忘れなく。
こちらも、夜19:00からと、深夜24:00からの二部構成となっております。
夜の部は、食事をしながらのオフ会に近いノリの怪談会になるかと。

まだ、ほとんど予約が入っていません。ぜひぜひ早めに、ご予約ください。
私の怪異蒐集のための会でもあります。
怪談好きの方、ぜひぜひ、ご協力していただきたく存じます。

こちらも、Info@officeichirou.com まで、メールをくださるか、
06−6264−0981までお電話ください。

集合時間、場所などをお知らせいたします。


    


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プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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