2017年12月15日

『怪談狩り・四季異聞録』文庫版発売!

中山市朗です。


えー、なんか宅配便が送られてきました。
KADOKAWAとあります。

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と、いうことは、もしや。

開けてみますと、

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おおっ、あれだ!

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やっぱり。

ということで、文庫本となった『怪談狩り・四季異聞録』。
12月21日発売のものが、届きました。
さっそく、書店に出るより一足早く、明日の『Dark Night」の物販に出します。
単行本を持っている人、

怪談狩り 四季異聞録 (幽BOOKS)
中山 市朗
KADOKAWA/角川書店
2015-12-26


実はこの文庫本には書下ろしがあるんだよ。
だから……。




これを買って、
こたつに入って読みましょうね。
文庫本だから、通勤通学の電車やバスでも読めますよ。


「怖い怪談は夏だけではない」



そして、『Dark Night』の始まる前、明日、22時45分頃からは、『中山市朗・怪チャンネル』の生放送!
開演前の楽屋より、西浦和也さんをゲストにお送りいたします。

『新耳袋』にI課長として怪異に遭遇した彼が、いかに怪談作家となったのか。
きっかけとなった岐阜県のあのホテルでの怪異談など、怪談好事家必見の番組、に、なる予定。

アーカイブ、観れます。

中山市朗・怪チャンネル




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2017年12月14日

今年の漢字1文字は? 『怪』だっ!

中山市朗です。

2017年12月12日、今年の日本の世相を漢字1文字で表す「今年の漢字」に「北」が選ばれた。

というニュースが流れましたね。

みなさんの今年の1文字はなんですか?

考えてみるのも一考では?

今年を振り返り、反省したり自賛したりして、来年の目標を立てる。

私?

そうですねえ。

「怪」ですかねえ。


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怪談ライブが増えて、あちこちで語りました。
ホテル、ショッピングモール、競輪場、お寺、大学、喫茶店、お芝居小屋、遊郭街、そして映画祭で……。
初の怪談ツアーに、初のフェリーでの怪談語り。
『中山市朗・怪チャンネル』が開始。怪しげなトラブルに見舞われましたなあ。
番組内で、呪い村の話をして、身体に変調が来て、ぶっ倒れるという怪異が起こり、
その話をライブで語って、今度は怪異なる連続写真が撮れて。
オフィスイチロウに関わるスタッフに次々と怪異が訪れ、
それにもめげずに、
『怪談の壇』、『怪談三百物語』という新しいライブも始める。
怪しい「山の牧場」に調査に行き、怪しげな軽トラックに遭遇したっけ。

うちの塾生も『手のひら怪談』で最優秀賞を獲ったり、「ゴーストボトル」なる怪しいものを手に入れたり。

まさに怪ずくし。

また今年は、
『四谷怪談』の原型となる『四谷雑談集』発行から290年の年。
ケネス・アーノルドがワシントン州で目撃した空飛ぶ謎の物体に対して、flying saucer と名付けられ、
この調査に乗り出した米空軍が公式用語として、unidentified flying objectUFOとしたのが、1947年。
ですからUFOの60周年記念が今年。
ちなみにケネス・アーノルドがUFOを見たのが、同年6月24日。この日はUFO記念日となっております。
6月24日と言えば、1717年6月24日は、ロンドンでフリーメーソンが結成された日。
フリーメーソンという組織もなんのかんのと怪しいですからな。
今年はその、フリーメーソン結成300年という年でもありました。
また、今年なんのかんのとお世話になった「と学会」は、結成25周年。
と学会でUFO怪談も語ったっけ。

私の2017年を漢字1文字は、やっぱり『怪』。
 
ちなみに去年の私の1文字は『化』。

自転車に乗っていて化け物に遭遇。
夏は「お化け屋敷」の初プロテュース、お化け屋敷内での36日連夜の「怪談会」。
お化け人形が我が家に続けて2体も居候……。

お化けの『化』ですわ。

それに、36夜連続怪談会をやったことによって、私の怪談に対する心に変化が現れました。
次世代の怪談師を育成する、怪談を聞くお客さんの絶対数も増やす。
MBSラジオの『茶屋町怪談』なども注目され、怪談というものに対する世間の認知度も少しは変化し、よくなったように思った年でした。

変化の『化』でもありました。





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2017年12月13日

打ち上げは、から揚げの美味い店!

中山市朗です。

先日の『怪談の壇』、チャンピオン大会。
とにかく、お客さんにも出て語ってもらうわけですから、打ち上げもお客さんとやるべきだと思って、毎回『怪談の壇』が終わると、参加希望のお客さんと一緒に、会場の近くのお店で必ず打ち上げをすることにしています。
私の書斎で行っている「プライベート怪談会」や「気まま酒家」も同様で、一晩お付き合いくださったお客さんへのお礼の気持ちで、居残ったお客さんとは、とことん語り、飲むことを心がけています。
というか、飲むのが好き、それだけかも知れないですけど。

さて、先日の打ち上げ。

千日前の「こっちこっち〜」というお店で行いました。

「宣伝しとくわ〜」と約束しましたんで、宣伝します。
いや、マジで、から揚げ、美味いです! 値段もリーズナブル。

実はオーナーが、吉本の芸人さん。
「ダブルアート」の真べえさん。
一昨年、ガリガリガリクソンくんが主催した、レストランでの怪談がありましたが、そこで共演した芸人さん。

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真べえさんと。
思うに、なんで怪談を語る人は、巨漢が多いのか?

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おススメのから揚げ。

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あんまり美味いので「えーい、一皿、二皿はめんどくさい。鶏十羽、まとめて揚げてこい!」
と言いそうになりました。

一度、行ってみてください。
なんばグランド花月から徒歩三分です。

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270202/27098233/



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2017年12月11日

『怪談の壇』2017年度チャンピオン決定!

中山市朗です。


昨夜、『怪談の壇』が終わりまして、お客さんたちとの打ち上げ!
もう、あちこちで怪談披露会!
そのまま収まらないお客さんと、私の書斎で二次会。
話が盛り上がり、ヒートアップし、皆さん帰られたのが、11時。
朝の、でっせ。

ちょっと寝て。

で、起きて、ブログ書いています。
なので、報告が遅れました。
三夜連続の朝まで宴!
さすがにね、むちゃですわ。

えー、

2017年、『怪談の壇』、チャンピオン。
お客さんの選出で決定いたしました。


E本さん!
愛知県からの参加。

そしてなんと同点で、
一条ま〜太郎さん!

ダブル受賞です。

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おめでとうございます!


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チャンピオン大会を戦った四人。
左から、MCのはるみちゃん。
三浦たまのさん、E本さん、一条ま〜太郎さん、八木忠志さん。そして私。
一条ま〜太郎さんが持っている香典袋に、金一封が入っております!
二人で仲良く分けてね。

経過を報告いたしましょう。
まず、前半は通常の「怪談の壇」。
お客さんに手を挙げていただいて、私に指名されたら、ステージへ。
お客さん、積極的に参加され、質の高い怪談が語られます。やや残念な話も。
いや、いいんです。
そこが、こういう怪談会の面白いところです。
いつもは時間いっぱい、最低でも十話は語られるところですが、18時45分の開始から、20時になったところで、本日語っていただいた方から、まずは優勝者を選出。
一旦終了。6〜7話は語られたかな?

ここで、私の審査により今回の優勝者を決めます。
結果、愛知県から来られた、E本さんが四人目の優勝者となりました。

E本さんの怪談は、構成力が練られていて、しかも、語り口によどみがない。で、話もちゃんと最後、ぴりりと怖がらせる。実は彼女がこの日の最初の語り手だったのですが、正直、私の中では「あ、今日はこの人だな」とピンと来たんです。

10分の休憩。
その間に、歴代の優勝者、たまのさん、ま〜太郎さん、八木さん、そしてE本さんに楽屋に入ってもらって、まずは抽選で語る順番を決め、軽く打ち合わせ。

後半はいよいよチャンピオン大会です。

たまのさん、ま〜太郎さん、E本さん、八木さんの順番。

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さすが、チャンピオンを決める会だけあって、四人とも、レベルが高いです。
おそらくこれ、決め手は話の印象度、インパクトになると思われます。

怖い話あり、ちょっとうるるっと来る話あり、怪談になるかならないか、微妙な話あり。その微妙さを、話芸で説得させたのは語り手の力量。さすがです、皆さん。

で、語り終えると、お客さんによる投票。

その結果、E本さん、一条ま〜太郎さんのタプル受賞となったというわけです。

実は、3位の方と一票差だったんです。
だから可能性としたら、トリプル受賞だってありえたわけです。
それほどの接戦!

そして、東京から、鎌倉から、愛知県からと、参加者も大阪に乗り込んできて、怪談を語り聞いて心底楽しんでいる、という、この雰囲気が、わたしにはたまらなく素敵な時間と空間でありました。

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打ち上げも、怪談!
あちこちで怪談!

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次回『怪談の壇』は、2月の予定。
詳細はまた後日、発表いたします。

今年優勝した人も、再チャレンジし、連覇を狙うのもありですよ。

2018年の『怪談の壇』目指して、
みなさん、ネタを用意しときましょう。

新しい怪談師が、ここから出ることを切に願っております。
そして、オフィスイチロウとしても、チャンスを与えていく所存です。

参加くださった、すべてのお客様、そしてステージで語ってくださった方々。

ありがとうございました!





kaidanyawa at 15:45|PermalinkComments(11)

2017年12月10日

怪談図書館桜井氏がゲストの「気まま酒家」?

中山市朗です。


昨夜は、「気まま酒家」の生放送&録音収録でした。

生放送の参加者は店主のCainさん、私の他に3人。
いやあ、女性の来訪者が来られると、テーブルが華やかになりますな。

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Cainさんからは、こんなものが。
『戦闘糧食』?
彼は元自衛官。いまも予備役ですからな。

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お湯で20分ゆでて、封を開けると、

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おおっ。
左が味噌牛煮込み、右がトマトなんとか煮込み。
旨い。これは師団演習や各駐屯地で実際食されているもので、一般向けに販売もされているそうです。

さて、生放送では、今年一年を振り返る。いろいろありましたな、今年も。
何より今年一年の大きな変化は、霊などの存在について懐疑派、否定派ばっかりのオフィスイチロウのスタッフが、だんだん、「あるかもね」と概念が変わってきたこと。それほど、不可思議な現象が続きました。
今年ラストの『中山市朗・怪チャンネル』も、年末に予定していますが、ここでは『怪チャンネル』のスタッフも顔出しての「忘年会スペシャル」を予定しています。
今年、私は呪いの存在を確信しましたが、周辺でおかしなことが起こっているとっさんも、自らの体験を語ります。詳細はまた後日。

さて、生放送が終わって、二本目は収録。
実はこの日、大阪千日前の「紅鶴」で、桜井怪談図書館館長さんが、ライブをやっておられて。
打ち上げが終わって、こっちへ来てくださいました。

桜井館長、『怪談の壇』の第一回目の優勝者、たまのさん。そしてぺるさん。
賑やかになったところで、お題は「神社の参拝の仕方」。

もうすぐお正月。
初詣される方もたくさんおられるでしょうが、案外皆さん、参拝のルールをご存じない。
それではせっかくの願掛けも、かないませんわ。知らずに罰当たりなことをやっちゃってる人も。
ということで、御利益のある参拝の仕方をレクチャー。
とはいえ、桜井館長、たまのさん、ぺるさん、Cainさん、そして私ですからな、
神社に関する怪談、不思議なエピソード゜から、神話や古代史の世界へと、話はどんどん盛り上がっていきます。お酒も入っていますしね。

ということで、桜井館長がゲストの『気まま酒家』は、23日夜10時配信予定。

そして今夜は、

★怪談の壇チャンピオン大会

であります。
三人の優勝者と新たに四人目の優勝者を決めて、四人で怪談決戦!
今夜、初代チャンピオンを皆さんの手により、決定いたします。

ぜひぜひ参加ください。


出演:中山市朗/MC:はるみ
三浦たまの/一条まー太郎/矢木忠志/12月10日の優秀怪談師

会場:千日亭(大阪市中央区千日前1−7−11上方ビル3階)
時間:18:15開場 18:45開演(終演予定21:00)
料金:参加費2000円(予約、当日問わず。料金は語りをする方、聞くだけの方共通です)

※前半は通常の怪談の壇を開催します。ここでも優秀怪談師を中山市朗が選び、後半のチャンピオン大会へ登壇頂きます。
よって12月10日参加で登壇する方は、お話を最低2本ご用意頂きます。

終演後、交流会(打ち上げ)を行います。参加希望の方は予約時に「交流会参加希望」と記入してください。参加費はお一人3000円となります。ライブ受付時のお支払となります。

前売予約はTIGET特設ページにて承ります。



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2017年12月08日

女性MCと怪談のメカニズムの関係性?

中山市朗です。


真名子より、正式にオフィスイチロウを辞めたいとの報告があり、了承しました。
原因がよく解らないんですが、「舞台で失敗した記憶が頭から離れず、なかなか舞台に上がる勇気が出ない。このまま復帰を待ってもらっても、いつ復帰できるかわからないので、これ以上迷惑はかけたくない」とのことでした。

彼女が舞台で、それほどのトラウマとなる失敗をいつしたのか、私にはわかりません。
去年の11月に東京で開催した出張版『Dark Night』あたりが最後だったと思うのですが、ここで失敗したというわけでもないのですが。
本人には、何かがあったのでしょうか。辛辣な反応なり意見でも個人攻撃としてあったのかも知れません。たまに、アンケートで、これは女性からでしたが、かなり厳しい、やっかみとも取れる意見が書かれることもありました。まあ、それは承知のこの世界なんですけど。

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と、ということで、オフィスイチロウとしては、本腰を入れて、女性タレントを発掘し、育成する必要性が出てきたわけです。

さて、新しく塾に入って来た構成作家志望は、そのブログで、入塾前には、怪談語りはおっさんで十分説得力がある。なのに、女性タレントが必要という私の感性を違いつつも、塾に入ってからは
「でも、塾で間近で中山市朗という人を見て話していると、ライブでも程良くリード・相槌を打ってくれるような方が必要なのかな?と、強く思えて来ました」
と、やっと理解を得られたようでして。
でも同様の指摘は確かに他からも聞いてはいるんです。
ただ、ここに誤解があるのは、あくまで募集しているのは、MC並びにタレントさんで、語り手を募集しているわけではありません。語り手は、『怪談の壇』で発掘作業をしております。

実は第一回目の東京での『Dark Night』に、角川書店の編集さんと京極夏彦さんが客席に来ていたのですが、角川の編集さんから同じことを言われたんです。
「京極さん、はじめのうちは、なんで中山さんの隣に、女の子がいるんだろう。一人でいいんじゃないか、と言っていたんですが、だんだん聞いているうちに、あっ、そういうことか。やっぱりそういう子が必要なんだ、と納得したと言っていましたよ」

そうなんです、その塾生の言う通り、程よくリードして相槌をうってくれて、かつ、恐怖のリアクションをしてくれるMCが、私の語る怪談には必要なんです。

ちょっとしたメカニズムを説明しましょう。
漫才という話芸があります。二人のコンビもあれば、三人のトリオの場合もありますが、一人では漫才は成り立ちません。
漫才で、観客が笑うポイントはどこでしょう?
ギャグ?
そう思うでしょう。違うんです。
ツッコミというリアクションで笑いは起きるんです。
吉本新喜劇を観ているとよくわかります。
「ごめんください。どなたですか。近所の桑原のおばちゃんです。お入りください。ありがとう」
で、周りの人物が一斉にコケる。ここで笑いが来るわけです。
コケるのは、ギャグに対するリアクションです。そして、ツッコミは、まさにリアクションなんです。

オヤジギャグというのがあります。
「フトンが、吹っ飛んだ」
ここで、みんなシーンとするから、ギャグを言ったおっさんが浮くわけで、場もしらけるわけです。最悪です。
リアクションが無いギャグは、地獄へと誘導されます。
ところがここで「飛ぶわけないやん」と、突っ込んであげると、周りは笑います。
ダウンタウンあたりなら、浜ちゃんの「飛ばへん」の一言が笑いを誘うわけです。
浜ちゃんが突っ込まなかったら「なんでここで突っ込めへんねん」と松ちゃんが自分でツッコミを入れて笑いを誘う。
とまあ、笑いとはそういうもんなんです。
ギャグだけで観客が笑うのなら、ボケ&ボケが相乗効果をもたらすはずですが、現実はそうではないのです。昔は、やす・きよ、初代のWヤングなどは、ツッコミもギャグで返していましたが、あれはもう名人です。

初代のWヤング、平川&中田でしたら、こうなるでしょうね。

ダブルヤング










「フトンが吹っ飛んだ」(平川)
「トンだ話やね」(中田)
「おたく、富田林(とんだばやし)の出身?」
「いや、うちのひいじいさん、屯田兵でしたんや」
「とんでんへいな話やな」
「それも言うならとんでもない話やなや」
「飛んでもないのに、ふとんは飛んだんか」
「キミが言うたんや」
「キミ悪いな」
「どこまでいくねん」
あ、即興で遊んでしまいました。でも、こういうのが、当時のWヤングの漫才。
これ一つ一つの語句は、そんなにおもろない。これをポンポンポンとリアクションで返すから笑いが起こるんです。

落語という芸は、一人で座布団に座って、ひとりでしゃべる芸ですが、あれは話の構成が、ボケとツッコミで成り立っているわけです。米朝師匠の落語を聞いていると喜ぃやんがボケた後に、清やんが、「何を言うとんのや」とか「なに、アホなこと言うてんねん」というセリフで観客がドッと笑うのがわかります。
ツッコミは重要なんです。客席との共感を生むのはツッコミなんです。
アホなことを言っている人間と、それを常識ではかる人間がいる。
笑いは、この落差で起こるんです。

だから漫談は難しいと思いますよ。
落語は古典のスタイルがありますが、漫談は落語とは違う一人話芸を作らないといけません。
だから、ボヤキ系が多くなりますな。
ボヤキは話題そのものに、客席との間に共感性というものができます。お客は「ああそれ、わかるわ」とか「それ、極端やで」と、心の中で受け取って笑うわけです。

アメリカなんかでは、スタンダップ・コメディというのがあります。あれは、客席に向かって話しかけ、客の反応とやりとりしているわけです。その反応を得るためには、彼らは、政治ネタ、宗教ネタ、人種問題などに踏み込み、いわば毒を吐くわけです。毒を浴びせられれば、観客も否応なしに反応します。
タモり、たけしの芸も、毒ですな。タモリさんもブレイクしたのは全身毒のようなキャラでした。

さて、怪談です。
話芸としての構成は、笑いと同じです。
枝雀論でいう、「緊張と緩和」。
緊張があるから、笑いがある。ツッコミとボケです。
落語は、その笑いを重視、笑いを発生させるための緊張がなければならないというわけです。

怪談も同じです。恐怖は緊張です。ということは、緩和があって緊張という恐怖が起きる。
怪談を書いている塾生には、怖くするには、日常をきっちりと書け、と口酸っぱく言っています。
日常とは緩和です。そこに怪異が突然姿を現す。肝です。これが緊張です。
肝の無い話は、いくら幽霊が出ていても、怖くはならない。
この緩和を、ステージで、ショウとして演出するのが、実は女子のMCの存在なんです。
そのMCの相槌であったり、リードであったりが、怪談という語りに対するリアクションなんです。
MCは、真名子やはるみちゃんのように、癒し系キャラであるなら、その緩和が怪談の緊張とのバランスを取るわけです。ライブ、イベントとしての見世物が成り立つわけです。
おっさんのMCでは、そうはならない。おっさんの返しはまた理屈っぽいですからな。
だから、ゲストには理屈っぽいおっさんを迎えて、であるからこそ、女性MCがその場を理屈っぽくなりがちなライブに緩和を与えてくれるわけです。
また、お客さんからはステージの我々は当然見えますが、演じている我々からは客席のお客さんの表情はあんまり見えないんです。客電を落として客席を暗くしていますから。だから、MCの反応を観ながら語るわけです。
お笑いのライブなら、笑いというわかりやすい反応が起こりますが、怪談はねえ、シーンとさせるのがいい怪談なわけでして。その反応を空気ではかるんですが、MCの反応に客席の反応はわりと同調するんです。
そして、怪談は短い話もありますから、話と話との間に、次の話の振りにしたり、流れを作ったりも必要で、一人でこれをやると、なんだか勝手に語っているという印象になるんです。また、やりとりしていて思い出す話もあります。
そういう意味でも私の怪談には、MCは必要で、代理店などからオファーがあると必ずMCを連れて行くか、現地で調達するかしてくださいとお願いしているんです。
それとね、おっさんは、若い子がいると、語る怪談に熱も入る。いやホント。

また『Dark Night』なんて長丁場ですから、そういうMCが必要不可欠なんです。
一度、東京のライブで、ありがとぅ・あみ君をゲストに迎えた時、真名子不在で、はるみちゃんを発見する前。
私がホスト役となって、進行しながらトークもやって、怪談も語る、という5時間。
実質は、MCはそんなに仕事していないんです。進行もいつも私が時間を調整しながらやっている。
でも、そのMCがいないだけで、ライブの空気を作るのが大変だったんです。
体力、気力、いつもの5倍ほど消耗しましたわ。

「ロフトプラスワン・ウエスト」の三上『ムー』編集長とのトークも、最初はMCにおっさん(一人はミュージシャン、もう一人は?)が二人。たまに飛鳥昭雄さんも参加すると、ステージにおっさん5人。
さすがにお客さんからクレームが来たようで、MCを真名子に変えると、途端に反応も変わりました。

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おっさんはほんま、理屈っぽいですからな。ところがMCのおっさん二人が、我々の話についていけない。
無知のおっさんは、お金を払っているお客さんからすれば「なんだあれは」となります。
でも、若い女性の「知らない」は成立するんです。また、濃いトークには、オイテケボリとなるお客さんも必ずいますから、MCの「それ、なんですか」は、重要なんです。トーク・バラエティの基本です。
先月の「ロフトプラスワン・ウエスト」での飛鳥昭雄さんとのトークも、MCがいればもう少し、話を戻したり、「ついてきてる?」と振ったりして、もう少しエンタメとして形が作れたのになあと、思うわけです。

はるみちゃんが最初のMCをやった『Dark Night」で「オーブってなんですか?」は、かえって客席が新鮮な感動を覚えましたな。
「おおっ、今の子は、知らんのや」
でも、おっさんのMCが「オーブって、なんでっか?」と言ったらどうするでしょう。
一瞬客席は凍り付いて、アンケートに書かれるでしょうな。
「なんでオーブも知らんヤツが、MCやっているんですか」って。

はるみちゃんの、もう一つのすごいボケ。
「(山の牧場の宿舎を説明していて)、二階建ての建物なのに、このように階段が無い」
「エレベーターはないんですか?」
おおーっ、そんな発想は無かった!という客席のどよめき!

さて、若い、というのも常用なポイントですが、長くなりそうなので今回はここまで。

とにかく、怪談、オカルト系のMCといっても、そんなわけで知識は無くてもいい。必要最低限の知識はこちらでわかりやすくレクチャーします。また、ホラー系のキャラもいらない。作りこむ必要も無い。
それはそれで、別に育てたいですけどね。
もちろん、相応にギャラも支払います。お仕事ですからな。

というわけで、オフィスイチロウは、女性のMC、タレント志望を募集しています。
自薦、他薦かまいません。

オフィスイチロウ
info@officeichirou.com
06-6264-0981

まずは一報。







kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(13)

2017年12月07日

次回『怪チャンネル』と『気まま酒家』。

中山市朗です。

ameba FRESH! から配信しております、『中山市朗・怪チャンネル』。

前回の現場写真があがってまいりました。

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クロマキーを貼っての撮影であります。

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次回『中山市朗・怪チャンネル』は、16日。
「Dark Night」の開催前の楽屋から、西浦和也さんをゲストに、生放送の予定です。
楽屋には、22:30入り。そこから準備などがありますので、22:45〜50頃から、ライブ開始の15分前まで。
その後の15分でライブの打ち合わせなどありますので、かなりタイトなスケジュールです。
会場のお客さんにも、観ていただけるよう、会場でも流します。

冬も怪談、盛り上げます。

10日(日)は、怪談の壇。
2017年のチャンピオンを皆さんと共に決定いたします。

その前日、9日(土)の22:00からは、オフィスイチロウより『気まま酒家』を生配信いたします。
こちらも参加者募集しております。

『気まま酒家』DMか、オフィスイチロウへメールをくださいませ。

そろそろ、来年のスケジュールなどが決ってきていますが、はるみちゃんも本業のライブと重なるものも出てきています。オフィスイチロウとして、マジで、MC女子を募集しています。
怪談、オカルト系が好きな、アグレッシブな20代女子。
ぜひ、オフィスイチロウへご一報ください。

推薦もお待ちしています。





kaidanyawa at 06:36|PermalinkComments(4)

2017年12月06日

中国、韓国の怪談事情?

中山市朗です。


12月になって、めっきり仕事が少なくなってきました。
怪談ライブは、10日の「怪談の壇」、16日の「Dark Night」の2本のみで、どちらもオフィスイチロウ主催のもの。
つまり、怪談ライブや番組出演の依頼が無い、というわけです。
つまり、需要が無い。

昨夜の『怪チャンネル』で話題にしたように、やっぱり世間では、怪談は夏の風物詩、ということなのでしょうか。
「いやいや、怪談好きは、年中聞きたいし読みたいですよ。冬の怪談、やってください」
という、怪談マニアの声はあるんですが、現実を言うと、毎年冬の怪談ライブは、夏に比べると、2〜3割はお客さんの数は少ないんですよ。これを何とかしようと、冬怪談を仕掛けているんですけど。

ところが、海外の人たちの怪談事情は、逆なんだそうです。
怪談、という形式は日本にしかない、と私は言っておりますが、海外にも、幽霊や悪魔の話はありまして、語られるわけです。
西欧では、それは冬なんだそうです。
それは、日照時間との関係らしくて、冬の夜は長い。
だから、その夜こそが、怖い話を楽しむのにふさわしい、というわけですな。
北欧なんて、冬中、雪に閉ざされて、外にも出られない。
そうなると、ペチカを囲んで、大人が子供を相手に怖い話を聞かせる。それが風物詩。
そういや、『シャイニング』なんて、雪に閉ざされたホテルでの話でした。
冬の間に一家が雪に閉ざされ、春になっても出てこないので、捜索してみたら……、ということを考えると、確かに怖いですな。
また、ハロウィンの季節との関係もありましょう。

私もねえ、秋と冬の長い夜は、怪談にピッタリだと思って啓蒙活動を行っているつもりなんですけど、なかなか理解が得られないわけでして。いまだに私なんか、季節労働者。

ところで、西欧はともかく、お隣の韓国や中国の怪談事情はどうなんでしょうか。

中国は、長い歴史の間に独特の神秘主義が継承されていました。道教がそうですし、老荘思想もそう。仏教もそうです。宗教には必ず神秘主義が入り込むわけです。ですから中国は、古代より相当な怪異談があったと思われます。
有名なところでは『聊斎志異 (リョウサイシイ)』という怪談集が清朝時代に出版されています。仙人や手品師、狐が化かす話や、動植物の精霊譚が記されています。著者は浦松齢という、中国の怪異蒐集家。うらまつれい、ではなく、ホウシュクレイと読みます。あのキョンシーの『霊幻道士』も、清朝時代が舞台の香港映画でした。
小泉八雲や田中貢太郎なども中国の怪談集を集めて日本で出版しています。しかし、これらの話は、本国では文化大革命で相当数、失われてしまったようです。
中国の共産主義は、唯物論のマルクス主義から成り立ちますから、宗教は迷信だとして破壊したわけです。もちろん、怪異談なんて、愚の骨頂ですわ。
でも、文化大革命の本質を知ってしまうと、怪談なんかより、よっぽど恐ろしいですけどね。

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一方台湾にはこういう話、残っているようですし、「学校の怪談」ブームもありました。研究の余地がありそうです。『新耳袋』は、台湾でも出版されたんですよ。

日本現代百物語。カバーの細かい字も全部中国語になってますよ。

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怪談に限らず、話芸が日本で発達したのは、擬音、擬態語が豊富であるということもあります。
小泉八雲は、英語にこれが無かったため、日本独特の怪談の言い回しを表現するのに苦労したといいます。

ところが、日本語以上に擬音、擬態語、つまりオノマトペが多いのはお隣の韓国の言葉だそうでして。
でも、韓国の怪談を調べても、ほとんど出てきません。どうやら、韓国で怪談が読まれ、ホラー映画が作られだしたのは1990年代になってから。つまり日本の影響なのです。

昔の朝鮮は、道を歩けば死体がゴロゴロ。奴婢とされた人たちも両班という貴族、役人に殺されたり強姦されてもあたりまえ、みたいな時代が続いていましたから、幽霊が怖いとか、そんなことを言っている場合ではなかった、ということなのでしょうか。李氏朝鮮時代は、まともな宗教も無いありさまでしたし。
現に、私はある韓国人と話していて「昔、亡くなったおじいちゃん、おばあちゃんがよく家にいたが、それが怖いものだとは、日本のホラーをみて、初めて知った」と言っていました。

しかし、今の韓国ですと、怪談を聞いたり語ったりという楽しみを、輸出できるかなあと。
韓国では『新耳袋』のコミック版が出版されております。


ですから、まずは日本国内にて、怪談啓蒙活動を一年中やって、もっと聞き手を増やす。
日本には、KAIDANというものがある、と認知させるわけです。
そして、韓国、台湾で、怪談ライブをやる。
そうなってこそ、怪談はほんとにショウビジネスとして成り立つのではないかと思うわけですが。

その、まずは前哨戦が、語り手を発掘し育成する『怪談の壇』です。
10日です。ぜひ、聞いて、語って、怪談を盛り上げていただきたく思います。
今回は、2017年のチャンピオンを決定します。
決めるのは、観客の皆さん!
ぜひ、次世代の語り手を、ぜひ、みなさんの手で!

中山市朗Dark Night公式サイト








kaidanyawa at 07:10|PermalinkComments(4)

2017年12月05日

本日『中山市朗・怪チャンネル』、冬の怪談特集!


中山市朗です。


今夜ですよ。
『中山市朗・怪チャンネル』。
冬の怪談を語ります。

温かくして、涼しくなる怪談をお聞きくださいませ〜。



21:00より配信。

中山市朗・怪チャンネル

次回は録画放送。
だがしかし、ゲストに西浦和氏が登場の予定!

乞うご期待!


kaidanyawa at 00:04|PermalinkComments(0)

2017年12月04日

もしかして、何かがそこに映っている?

中山市朗です。

『中山市朗・怪チャンネル』は、明日配信です。

ところでその『怪チャンネル』の技術を担当している、とっさんのツイッターにこのような写真が。

DP45jbYU8AYrvJ4














これ、今年の10月7日、『Dark Night In 名古屋』の夜、幽霊が出るという名古屋市内のホテルの部屋に、私が泊まって、定点カメラを置いた、ということは書きましたが……。
その時の動画の一部のようです。
なんか、白いモヤみたいなもんがありますけど、なんでっしゃろ?
まあ、とっさんがチェックしてるようなので、何らかの報告があると思います。

当日、この部屋で、奇妙なことが、あったっちゃ、あったんですけどね。

さて、5日の『中山市朗・怪チャンネル』。
21:00より、生配信。
MCは、はるみちゃんです。

こう、寒くなりますと、怪談を聞く人が減っちゃうんですけど、なんでなんでしょうねえ。
そんなことを考えながら、冬に起こった怪異、怪談をいろいろ語ってみたいと思っております。



中山市朗・怪チャンネル


なお、オフィスイチロウでは、はるみちゃんのようなMC、タレント志望の若い女性を探しています。
いろいろと出演していただきたい企画もあります。

興味のある方は、オフィスイチロウまでご連絡を。

info@officeichirou.com




kaidanyawa at 00:04|PermalinkComments(0)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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