2016年07月23日

この夏、道頓堀がホラーなことに!

中山市朗です。

とまあ(昨日の続き)、大阪から怪談の発信を、と思っていましたところ、次のような催しを、
どど〜ん、とお送りすることに相成りました。


ついに正式に情報公開となりました。

道頓堀に登場するホラー劇場!

開催は7月30日〜9月11日 期間限定

パート1 お化け屋敷

中山市朗監督「人形塚の家」〜本当にあった呪いの人形〜

よくあるお化け屋敷、に違いありませんが、そこは私が監督。
いわくつきの本物の人形や心霊写真などが、どこかに展示してあります。
これらは私が怪談蒐集する過程で集まってきたもの。体験者の方たちに許可をいただいたものです。
『怪談狩り』などに紹介したものもありますし、未発表のものもありますが、お化け屋敷と実話怪談のコラボ、といえましょう。ただ、どの話の何が展示してあるかは一切伏せてあります。
お化け屋敷の中で、本物の怪異に遭遇せよ!

そして、そういう困った人形やモノ、心霊写真、動画も、そのエピソードとともに募集します。
人形などはいきなり送り付けないように!
まずは写真と怪異なエピソードを送ってください。おっ、これは!
というものがあれば、送っていただき、ちゃんとお祓いをして、お化け屋敷内にそっと展示いたします。
(ほんとはね、お祓いなんていらないんですけど、関係者やスタッフがマジに怖がっているので……)

平日     12:00〜18:00
土日祝    12:00〜19:00
お盆(13日〜16日) 11:30〜19:30

入場料 前売800円  当日900円
     ペアチケット1500円(イープラスのみ扱い)
チケットは本日より、イープラス(セブンイレブン、ファミリーマート)で発売を開始しております。


パート2 怪談サロン

ここからが中山市朗の真骨頂!

この、ホンマにヤバイものが展示してあるお化け屋敷の中で、36日間連続の「怪談会」を開催いたします!
怪談サロン「怪談の魔」

こちらは私がホストとなり、ゲストを迎えての怪談会。収容人数はおそらく20人前後ですので、非常に近い、膝をつきあわせたような形での、怪談サロン的な催しとなると思います。
お盆興行の間には、お客さんにも語ってもらう怪談会も。

ゲストは決定、交渉中も含めて、
田辺青蛙(ホラー作家)、牧野修(SF作家)、真代屋秀晃(小説家)、松原タニシ(松竹芸能)、シンデレラエクスプレス渡辺(松竹芸能)、宇津呂鹿太郎(怪談作家)、西浦和也(怪談作家)、宮崎げんき(松竹芸能)、稲森誠(役者)、徳丸新作(役者)、リップ(怪談ロッカー)などなどなど。近くゲストの香盤表を発表いたします。

こちらは、
7月31日(30日は私、朝来町竹田におりますので)から9月4日まで。

連夜 19:30〜20;30  20:45〜21:45 (完全入れ替えの二部制)
入場料は1回1000円。2部の内容は変えます。

8月12日〜16日は、怪談サロン「怪談の魔」は怪談の間となり、
お客様にも語ってもらい、語り聞く、本来の怪談会に! もちろん聞くだけでも良し。

こちらは90分 入場料は1500円。

ただし、私も連夜の出演としたいところですが、ほかのイベントや放送出演、塾のある日は私に代わるホストで進行いたします。
怪談中、ブース内では、足音や耳元でつぶやく女の声などが、ガチで聞こえる……、かも?
ひゃぁあああああああああああ!

期間中、道頓堀では、毎夜、誰かが怪談を語っている!


パート3

この催しは、TSUTAYAさんとのタイアップ企画です。
サイネージにおけるCM動画配信や、お札ゲットの仕掛け、そしてKADOKAWA、キングレコード協力による、「怪談、ホラー」の書籍、『新耳袋』関係のDVD、ブルーレイなどの特設コーナーも開催いたします!
協賛は、TUTAYA戎橋店、梅田堂山店、あべの店の三店舗。

体験して、語って、聞いて、読んで、観る!

この夏、大坂は、怪談が熱い!

で、私は休みなし!
肉食べな。

中山市朗監督「人形塚の家」HPは↓

http://www.vitalartbox.com/zaza/obake.html

開催場所、協賛企業、心霊写真やいわくの人形、物品の応募先などは、HP内に表記してあります!

kaidanyawa at 11:31|PermalinkComments(7)

2016年07月22日

大衆文化と大阪

中山市朗です。

30日の「中山市朗 怪談会in竹田」について、神戸新聞の記事となりました。
記事のURAです。
竹田城研究家でもあった祖父のことにも触れてくれています。素晴らしい記事に感涙。

http://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201607/0009308129.shtml

チケット、問い合わせは
info@officeichirou.com

さて、本文。


「中山さんは大阪なんですか?」と、よく聞かれます。
あるいは「東京におられると思っていました」とも、よく言われます。
つまりは、私は大阪人なんだけど、東京に住んで東京で仕事をしている人間だと思われているようなんですね。
ただ、確かに私は東京の出版社やメーカーからのオファーばかりで、地元大阪からはほとんどオファーがない、という実情でして。なんだかもどかしい。

ある大物作家さんと話していて「大阪に来ることあります?」と聞いたら、「京都はよく行きます」と。
編集さんとの打ち合わせを京都の老舗旅館とかでやることがあったり、祇園あたりで接待を受けることもあるらしい。でも大阪は、行ったことがない、と。
これは大阪在住の、この人も大物作家。
「私が東京の人間だったら、大阪に親戚でもない限り、大阪に行くことはあえてないかも」と言っておりました。
ある映画のプロデューサーは「大阪が舞台の映画ったって、撮影所がないんだから。インサートカットだけ大阪の風景を撮って、あとは東京のスタジオで撮って編集。大阪の人間はいらない」と言っていました。

つまり、今や大阪は文化果つる土地だというわけです。

そういえば、出版社がない。まったく無いわけじゃないけど、教科書や専門書関係がほとんどで、普通の文芸を出している出版社が、片手で数えるほどしかない。
放送局はありますが、ドラマを撮るスタジオがない。映画も同様。
メーカーがない。いわゆる音楽や映像の制作、ソフトを扱っている制作事業者。音楽産業が大阪にはない、といっても言い過ぎじゃない。メジャーになるならミュージシャンは東京へ行くか、海外へ行くか。
大阪、といえば、漫才、お笑いですが、これとて、ヨシモトにしても松竹芸能にしても、東京での展開にシフトされていて、多くの関西弁をしゃべる芸人が、東京を拠点として活躍しています。
20年ほど前は、関西発の小劇団がいくつもあって、大阪のテレビ局がなんとか育てようとした節はあったのですが、看板俳優は今や東京に。旗揚げ興行も、東京でやらないと成功したとは言えない、なんて言葉も、ある劇団の座長さんから聞いたことがあります。
関西在住の映画監督も何人か知り合いがいますが、いずれも「食っていくのが大変」という中で、自腹を切っての創作活動をしているような状態。すごい才能を、みなさんお持ちなんですがねえ。

「東京へ行きます」といって、作家やアーティスト、芸人、役者ちがどんどん東京へ拠点を移す。そのまま消えた人たちもたくさんいます。

しかしねえ、もともとこういった大衆文化は、大阪発祥というものが多いわけです。
漫才は確実にそう。文楽もそう。
文楽はもともと傀儡子という人形を扱う旅芸人にルーツが求められますが、美濃生まれの小野於通という淀君に仕えた女が作った「浄瑠璃物語」が傀儡子によって演じられ、大坂城の淀君や千姫を楽しませたことが、大阪で文楽を生むことになったようで、文楽を浄瑠璃とも呼ぶのは、ここにあるわけです。
落語は江戸と大阪と京都に、ほぼ同時期に発祥したのですが、江戸の落語の祖といわれる鹿野武左衛門は、摂津の人だとか。もっともこのルーツをさかのぼるとやはり、秀吉に仕えた御伽衆・曽呂利新左衛門に行き着きます。
歌舞伎もまた、江戸と上方、ほぼ同時に発祥。上方は「心中」ものなどの和事、江戸は「勧進帳」のような荒事と、芸が違うんですが、上方歌舞伎は近松や西鶴を生みました。明治になって新派劇が旗揚げされたのは大阪の新町。沢田正二郎は、歌舞伎を旧劇として新国劇を結成しますが、東京の旗揚げに失敗。大阪道頓堀の角座公演で認められ、松竹の白井松次郎によって、道頓堀弁天座を本拠地にします。ここで立ち回り、いわば剣劇が生まれます。チャンバラの、大衆演劇の発祥ですな。
ある時期、日本の演劇界を掌握した大資本は松竹。京都が発祥ですが、明治末期から大正時代に今の大阪のミナミの再開発をしたのが松竹と南海電車。松竹は同じ京都発祥の日活とともに映画創世期に大きな足跡を残し、家庭劇、新喜劇を創りました。一方、阪急電車の小林一三は少女歌劇のタカラヅカと東宝(東京宝塚劇場、タカラヅカの東京進出)を創ったわけですから、大阪は日本の大衆娯楽というものを率先していた時期もあったのです。手塚治虫や水木しげる、さいとうたかをなどを育てたいわゆる貸本漫画の出版社も大阪にあったんですよ。
宝塚市出身、手塚治虫のデビュー作『新宝島』は大阪の赤本出版社から出版。劇画という言葉も大阪の日の丸文庫から生まれた。これらの才能と人気に目をつけ、東京に呼んでできたのが『少年マガジン』というわけ。
そして漫才の吉本。
洋服を着て、二人立ったまま、サラリーマンがしゃべるような話題で、ボケてツッコむ、というこの芸は、ご存じエンタツ・アチャコが最初。それまでは舞台で踊る以外は座って演じる、というのが演芸の基本スタイルでしたからな。吉本宣伝部がこのしゃべりくり芸を初めて漫才と表記し、各新聞社にプレスを配ったわけです。昭和5年のことでした。
またこのころ、上海から神戸に上陸したジャズなんかも大阪のミナミで演奏され、流行ったんです。大正時代の大阪は「ジャズの都」と言われていたんでっせ。和製ポップス界の重要人物、服部良一はこの環境から育ったわけです。
戦後になると、ストリップ、なぞというものが出てきます。ストリップの発祥は東京新宿の帝都座とされますが、なぜか関西ストリップなんていうのが東京で流行りました。つまりこれ、東京のものはなんかおもしろくない。関西はとんがってて、おかみの意向なんか無視した過激で卑猥なパフォーマンスがある、ということで、わざわざ関西となうったわけですな。
1970年に東京渋谷に道頓堀劇場というストリップ劇場が開設されました。「なんで渋谷に道頓堀やねん」ですが、これ、異説あるんですが、関西の名前を出したほうが客が呼べる、ということで名づけられたらしい。
大阪のものは、エネルギッシュで面白いという評価ですな。東京の興行界の人たちも、それは認めていた。

つまり、大阪にはそういう大衆文化を生むだけの、歴史的な根があるわけです。
おもろいものに目をつけ、実行する力があった。もちろんそのスポンサーとなったのが、船場の豪商であったり、小林一三のような実業家、松竹という資本であったわけです。そして、それにこたえる若者の力や才能や独特の先見の目があった。なんか、金儲けには節操のないのが大阪人の特性ですから、ある種独特の大衆娯楽を発信していったわけです。
もちろん東京には東京の大衆文化、芸能はあったわけですが、大阪がそれに対抗して、大衆文化を厚みのあるものにした、と私は思うのです。

ところが昨今、この実業家や資本が大阪にいなくなった。で、みんな東京に行った。東京にはお金と環境がある、ということで、大阪というより関西の才能がどんどん東京に流れる、そして東京の色眼鏡で見る娯楽産業とメディアが構築された。しかしそれは、なんだかコンプライアンスだのなんだのといって、けっして面白いわけではない。なんだか消化不良。そんなんみませんわ。若い人たちはネットに走る。そこにはコンプライアンスも問われず、何かを表現できる環境がある、参加もできる、ということで、まあ、東京一点集中がある意味、プロのクリエーターたちの首を自ら絞めることになる……。

この見方が正しいのかどうかはわかりませんが、私には少なくともそう見えるわけです。
だから、私は東京へ行かず、あくまで大阪の気質、大阪の色、大阪の芸、というものにこだわりたいと、そう思うわけです。東京のメディアがそこを面白がってオファーをくれるというのは、なんとも皮肉なんですけどね。

で、私にできることはなにか?
一つは、人材の養成。なにをするにしても人材育成は不可欠。でもこれは、余裕がないとできない。お金になりませんしね。作劇塾は、それなんです。私なりにできる精一杯が、これ。卒業したら東京に行っちゃうんですけどね。

そして、怪談。
怪談の文芸としての復興は、ある意味『新耳袋』によってなされたと木原ともども自負はしていますが、あの根底には大阪の漫才、落語という話芸にあるんです。だから『新耳袋』は、なんだか変わっていたんです。
怪談、ですからな。談、つまり語り、話芸の技が怪談たらしめるんだと思うのです。
ところが話芸としての怪談は、稲川淳二という一つのジャンルを作り出しましたが、まだまだ、話芸としてのジャンルにはなりえていません。私の力不足もあるのですが。だからこそ、これは、大阪から発信したい。


怪談を落語のような話芸に昇華させたいものです。困難なことですが、と、そう思うこの頃です。





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2016年07月20日

天空の城のおひざ元で怪談!

中山市朗です。

今月30日(土)に、我が故郷、兵庫県朝来市竹田の妙泉寺で「中山市朗怪談会in竹田」の開催をいたしますことは、何度も告知したところですが、このたび、読売新聞の取材を受け、本日付けで記事にもなりました。
地方版に掲載。
ネットのYOMIURI ONLINE 地域 兵庫でもご覧になれます。

ここで、問い合わせをオフィスイチロウといたしましたことにより、現地の竹田劇場のみで扱っておりますチケットを、再びオフィスイチロウでも発売することになりました。

昼の部、夜の部 各々3500円(大人)。1000円(中学生以下)
昼夜共通券     7000円(大人)   2000円(中学生以下)

オフィスイチロウ扱いで、昼夜共通券 大人6500円 子供1500円と、わずかですがお安くします。

問い合わせは電話 06−6264−0981
        メール info@officeichirou.com
チケット購入の際には、氏名、住所、電話番号、人数(大人 子供の人数)
昼、夜、共通券 をお知らせください。
口座番号をお知らせいたしますので、入金の確認次第、チケットは郵送いたします。

夏休みのよき思い出に、東洋のマチュピチュ竹田城見学もどうぞ。


竹田城


竹田怪談


竹田怪談 裏

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2016年07月17日

今夏の怪談プロジェクトに向けて!

中山市朗です。

昨夜から早朝にかけての「気まま酒家」。無事オンエアおよび録音終了しました。
参加者の一人、Rさん(女性)は無事じゃなかったらしく、誰もいない私の仕事場に何かがいることを、はっきり見たといって、えらい怖がっていました。
「私、今までいろんなもの見てきたけど、今回ほど怖いと思ったことはない」と。

あとのメンバーはちょうど仕事場に背を向けていたか、寝落ちしていたかのどちらかで、「はあ?」みたいな反応でして。

寝落ちして、完全な熟睡モードになったSさんと、Sさんにエネルギーを送る参加者たち。私だけ宇宙にエネルギーを放出してしまいました。

気まま酒家











さて、この日はある怪談会の開催にむけて、語り手募集としたところ集まっていただいた皆様でした。
みなさん、ほんと、いろんな話をお持ちで。で、怪談を語るときの喜々とした表情。
ええなあ。

その怪談会の情報が実は消えていることをお気づきの方々も多いと思いますが、ちょっとわけがありまして、情報をいったん凍結、あらためて情報を詳細なものにして一斉公開、ということに相成りましたので、このブログおよびオフィスイチロウのホームページをこまめにチェックしていただきたいところです。

さて、1本目の生放送は、怪談から、なんだか別の意味の怪しい話となってしまいましたが、録音となりました次回放送分は、がっっり怪談会の様相となりましたので、お聞きくださいませ。
次回放送は、23日の22時頃です。

放送UR

http://std1.ladio.net:8030/aberu.m3u

いやあ、怪談は楽しいし、酒もうまいし、肴のとんかつもうまかったぁ。

ちゃんちゃん♫




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2016年07月16日

怪談の語り手募集

中山市朗です。

本日22時より、インターネットラジオ「気まま酒家」、生放送および第四週オンエア分の録音がございます。
この夏、連夜で開催される「怪談の魔」で、怪談を語らせろ、という方、ぜひ、お越しください。
プロ、アマ問いません。

テーマは「怪談」。
怪談を語る、というより、怪談について語る、という内容になりそうです。

場所はオフィスを兼用する私の書斎。大阪市南船場にございます。

お酒、肴は、各自持参。囲炉裏あり。

飲みながら楽しく、大いに語りましょう。


「気まま酒家」関係UR
http://jbbs.livedoor.jp/radio/27627/
 
別に語らないよ、という人の参加もOKです。
楽しくわいわいやれれば、わたしはそれでいい。

kaidanyawa at 09:28|PermalinkComments(7)

2016年07月15日

キングコング対ゴジラ 完全修復版がついに!

中山市朗です。

キングコング対
















昨夜、日本映画専門チャンネルでオンエアされた、4Kオリジナル・マスター版『キングコング対ゴジラ』!
観はりました?

昭和29年『ゴジラ』がスクリーンにデビューして以来、『ゴジラの逆襲』に次いで3本目のゴジラ映画。昭和37年に公開。東宝で制作された歴代ゴジラ映画で、ダントツの観客動員数、1255万人を記録しました。
前2作がリアル路線であったのが、この映画はコミカル路線、ストーリーも単純で、キングコング対ゴジラのプロレスが繰り広げられるというもの。
今見ると、賛否両論あるでしょうが、戦後9年に作られた反戦、反核のメッセージをもった重く暗かったゴジラは、ここから明朗娯楽路線をひた走ることになったわけです。
戦後17年、高度成長期の真っただ中にあった日本をある意味象徴していると思います。
だからヒットした。
もう、子供たちは戦争を知らず、明るい未来を信じていた頃ですからな。
大人の事情でおっぱじめた戦争への反省は、もういい、という風潮だったのではないでしょうか?
ストーリーに絡んでくる、カラーテレビだとか、視聴率、コマーシャル、スポンサーなんていうキーワードも、平和な経済大国となりつつある日本を現しています。そしてこの2年後に東京オリンピック、その6年後に大阪万博が開催されるわけです。
「もはや戦後ではない」という言葉が流行したのは、第一作『ゴジラ』が公開された2年後、昭和31年のことでした。

キングコングは、東宝がアメリカのRKO社から肖像権を5年間のレンタルとして、ゴジラとの戦いが実現。
東宝創立30周年記念として公開されました。
ゴジラの生みの親、円谷英二は、1933年に公開されたRKO社の『キングコング』を観て、この世界を志したといいます。
円谷は、このキングコングのフィルムを取り寄せて、一コマ一コマを分析し、日本独特の怪獣映画を作り上げるわけで、最後、キングコングが勝ったように見える演出は、コングに対するリスペクトですな。
それにRKO社との契約に、コングを殺してはならない、という条項があったことは容易に想像できます。それに5年間の使用許諾料8000万円(当時。今なら8〜10億)ということになると、まずこの企画を商売にしなければなりません。だから、子供や家族が安心して観れる娯楽大作にしたのでしょう。

でも、考えたら「ハリウッド製のゴジラは認めん」なんて我々言うてますが、このころのアメリカ人はこのキング・コングを見てどう思ったでしょうか?
少なくとも、着ぐるみコングは、公開当時、アメリカでは屈辱と捉えられたといいます。人のことは言えませんね。しかし、着ぐるみだからゴジラとの共演が果たされたわけですが……。

ゴジラ映画、初のカラー、初のシネマスコープ、初のステレオ音声。上映時間97分。
ところが、昭和45年、東宝チャンピオン祭りで再上映されるにあたって、35ミリ・フィルム原板を24分カット。その部分のオリジナル・ネガが紛失したとされ、24分は幻となりました。
最初に出しましたポスターは、私が持っている、チャンピオン祭りのときのもの。

もっとも16ミリの貸し出し用フィルムには幻の部分は残っていたので、レーザーディスクやDVDの全長版として発売された『キン・ゴジ』は、カットされた24分は、16ミリ・フィルムより採用。やっぱり解像度の問題は解消されず、カットされていた画面は再現されるものの、突然粗い画質になり、ブルーレイで発売されると、きれいなHD部分とSD部分の差が明らかになり、商品としては明らかに欠陥品となっていたのです。
私、レーザーもDVDも購入しておりましたが、さすがにブルーレイ購入はしませんでした。

で、今回、その幻の24分が発見され、これを機に、4Kマスターで復元した、というものが、昨夜、オンエアされたわけです。私もゴジラ世代ですからなあ。
こういう時代が来たんだと、感涙。

ちなみに私のゴジラ初体験は『怪獣大戦争』。小学校の体育館で観ました。自分でチケットを買って一人で入った最初の映画は『ゴジラの息子』でしたからな。
ただ、『オール怪獣大進撃』あたりから、んん? と思うようになって……。

『キングコング対ゴジラ』の1シーン。

ゴジラ2










ん? こんなシーンあったっけ?
実はこれ、以前、我が書斎に塾生たちとジオラマを作って撮影したものです。
画面作りの勉強です。
ちょぅどお中元の季節でしたので、ゴジラがキングコングにお酒を渡しております。ん? よお見たら、コングやなくて、ゴローやんけ!

ゴジラ3












ガメラにも、お中元。ということは、近く競演が?
モスラも物欲しげにやってきましたが、まだ子供ですからな。お酒はダメです。
おー、キングギトラも! 
えーかげんせー、と戦闘モードに!

ゴジラ4











で、ちょっと凝った街づくりをして、モノクロで撮ってみました。
手前に警官を置いたり、パトカーを置いたり。
快心の一枚?


003













ちゃんちゃん♫

ところで明日夜は、『気まま酒家』の生放送&収録です。
道頓堀での怪談会で、わしにも怪談語らせろ、という方。ぜひ、いらしてください。
プロ、アマ問いません。

『気まま酒家』DMか、オフィスイチロウまでご連絡ください。
テーマは「怪談」です。「怪獣」ではない。

また、作劇塾では塾生も募集しています。
楽しく、厳しく、学ぶ!
が、モットー。
毎週金曜日、19:00〜21:00 その後もネットラジオ収録、飲み会などにも参加できます。 
月10000円で受講できます。

info@officeichirou.com
まで。

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2016年07月14日

作家の仕事場のお話し

中山市朗です。

昨日のブログで、私の仕事場を初公開いたしましたが、あの写真、大木監督のカメラをお借りして撮ったんです。お仕事に使う写真が必要でして。

ところが、やっぱり写真て、いつも見ているものが、レンズを通して、何かをカットし、何かを入れて、照明を変えるだけで違う世界に豹変するんですね。カメラがいい、ということもあるんでしょうけど。
いや、私ももともと映画畑の人間ですから、そんなことは百も承知でしたけど、改めて思ったんです。

以前、うちの塾にも映画監督志望者がいて、教室で映画(というよりビデオですな)を撮っているのを見てたら、なんにも作りこまずに、あるものをそのまま撮ろうとしている。
「あのな、あるものをそのまま撮るな、無いものを作ってそれを撮れ。それが映画や」と私はよく言っていたんですが、その意味がどうも彼はわからなかったらしく、まともな作品を撮れないまま、塾を辞めていきました。

今は、スマホで動画を撮っても、イメージさえしっかりしていて、あと映画の文法を熟知していれば、それで面白い映像作品ができる時代になりました。要はイメージ。何を撮りたいか、という欲求でしょうな。

私も、担当さんに「作家の仕事場とはこれだ」という多少の見栄も張りたくて、いろいろ撮っているうちに面白くなったわけです。あ〜、久しぶりに映画が撮りたいな、という欲求が沸き上がってきました。
大変なんですけどねえ、映画の製作。だけど、大変だからこそ、面白い。

さて、作家の書斎で思い出したのが、以前お仕事をご一緒した大物放送作家の方は「中山さんがうちに遊びに来るのは歓迎するけど、仕事場は絶対見せないよ」と言っていました。
手の内をしられたくない、ということのようです。
「へー、こんな本読んでるんだ」「あれ、あの本無いね」なんて、見る人が見ると、わかっちゃうんです。
作家で映画監督の伊丹十三さんも同じようなことをエッセイで書いていました。
お客が来たら、本棚の本、背表紙を本棚の奥に突っ込んで、どういう本だかわからなくする。
まさか、ほんとにそうはしていないでしょうけど、作家が仕事場を見られるって、料理人がレシピを見られるようなのと同じ感覚なのだと思います。あと、性格も出ますしね。
私は全然平気です。実は出版されていない極秘資料というのが私の情報源。そんなんわからんでしょ。
どこから入手するのかって?
それは、ヒ・ミ・ツ。
あとは、この足、この耳、この目を使った取材。これは誰にも盗られない。
これらをちゃっちゃと作品にできればいいんだけど、どうも袋小路に陥ってしまって。
あかんのですけどね。それでは。

私が見てきた作家さんの書斎で、印象に残ったのは、やっぱり京極夏彦さんの書斎。
そりゃ、圧倒されましたよ。日本一の書斎かもしれません。私が今の部屋を買った直後にお邪魔させていただいたのですが、先に見ていれば、違った場所を買って、あの書斎の足元にも及ばないまでも、ちょっとは影響された書斎にしていたかもしれないですね。天井が高いとか、ね。黒澤御殿があるとか?
もうね、蔵書が膨れ上がって山積みになってますねん。
もっと広い仕事場がほしいところですけど、見積もりますとそれには100万分のベストセラーでも出さんことには。

それは、ムリ!
それにここのローン、まだ残っとたわ。

ま、地道にやりますわ。

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けっこう、江戸時代や明治初期の文献なんかもあります。うちのじいちゃんが集めていたので。あとは神保町の古書街で。正直、あの墨字書体が読みにくい。
京極さんは「そんなの、カンタンに読めるでしょ」なんて言ってましたが、アタシにゃ、ムリ。
なので「古文書解読辞典」なんちゅぅのを買い求めて、解読しております。


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なんか、不思議な空間が撮れました。実はこの本棚の裏も本棚になっておりまして、多次元本棚となっております。

で、こっちは仕事場ではない、書斎。
囲炉裏を囲んで、酒と肴。

何年か前、ファンキー中村さんと、顔がブレている、ぁみくんがゲスト。

書斎










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2016年07月13日

お化け屋敷の動画撮影in我が仕事場

中山市朗です。

お化け屋敷&怪談サロン、着々と準備を進めております。
一昨日は、それに関連したある動画の撮影を、私の仕事場で行いました。
事務所兼用の書斎は、塾の教室になったり、囲炉裏を囲んでの怪談会、飲み会、ネットの放送番組の録音、録画、そして仕事の打ち合わせと、いわば公の場となっております。
テレ朝やTBSの取材、それに『新耳袋・殴り込み』の撮影もやってきました。えっ、そうや、自慢して悪おましたな。

ここ、買った時のコンセプトが、書斎のある居酒屋ですからな。2LDKぶち抜いたんですわ。
「壁いらん。本棚で仕切る」と大工さんに言うて。
六つあった窓も二つだけ残して本棚で使用不能に。全部埋めたかったけど、そんなことしたらベランダに出られんようになる。昼でも暗い理想の部屋。映画がスクリーンで観れるし、昼か夜かわからんことを言い訳に、昼間から酒も飲める……?
本や映画に囲まれて、仲間が集まって飲みながら、文化、芸能、歴史や芸術についてわいわい語る。
よろしいな。
して、その実態は?
けっこう、下品で卑猥な話も出ております。私としては、それはそれで人間学の観察でありまして……?

書斎は、文学、芸術、演芸芸能、歴史、哲学、宗教、画集、古地図、それに雑誌(キネマ旬報、映画秘宝、ダ・ヴィンチ、レコード芸術など)、膨大なビデオ、DVD、ブルーレイとサントラと落語、漫才のコレクション、映画のシナリオや資料などで溢れ帰ってります。
こんな風。

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しかし、仕事場は、ほとんど公開しておりませんでした。
書斎の本棚の向こう側が仕事場です。一度、女の幽霊が出て、抱きつかれました。恐ろしかったです……、ほんまやて。
怪しい書籍や門外不出のヤバイ資料は、こちらに隠してあります。
公開していないのは、これらの資料を見せたくない、からではなく、いつもとっ散らかっているからです。たまに、本や資料が雪崩を起こして、夜の静寂を打ち消します。
怪談を執筆中のときなど、ビクッ、としてしまいます。
でも、資料を紐解きながらの作業が多いですからな、どうしてもえらいことになりますわ。

今回、撮影ということで、片付けざるをえないはめに?
作家の書斎、というのが、仕掛けに関わってくるので、ここで撮影するしかない。
ちょっとさっぱりしました。
動画は、15秒、30秒の2パターン。
演出は、私の希望により『時空脱獄NINJAジライヤ』などの大木ミノル監督。
やっぱりねえ、カメラのレンズ、フレーム、照明の焚き方で、画面は全然違うものになるんですよ。

大木監督の許可を得て、こんな画面。

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もちろん本編は、加工処理されて、なんともホラーな演出がなされるわけですが。
公開は、週明け?
ついでに、中山市朗の仕事場公開!

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そら、雪崩も起きるわ。
だって、もう置くとこないんだもん。

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あんまり見ちゃ、いや〜ん。

kaidanyawa at 01:05|PermalinkComments(5)

2016年07月10日

Dark Night18、終了!

中山市朗です。

「Dark Night18」、終了いたしました。
ご来場くださったみなみなさま、感謝、御礼申し上げます。
開演前の私と、「Dark Night」初司会の真名子。

ダークナイト18 楽屋









私の怪談独演怪、いかがだったでしょぅか?
例の話は、95分。さすがに後は憔悴いたしました。
松鶴の「らくだ」が60分。米朝の「地獄八景」が70分ですよ!
えっ、一緒にすな?
こりゃまたどうも。

実は奇跡が起こりました。
いつもは1割はドタキャンがあるのですが、今回は、キャンセルは2名のみ。そしたら当日券で2名。
こんなことは、はじめてじゃないでしょうか。
ということで、満員怨霊でございました。

ダークナイト18









気になるのは、私のお客さんは、おっさん率が高い!
まっ、オールナイト興行ですからな、しょうおまへんか。

ダークナイト 本番















長編怪談、独演怪中の私。

長編怪談以外にも、キツネは肥溜めが好き? 消えるおばちゃん? 神戸のある小学校の夜中はヤバい? 堺市の大型輸入ショップJは、今も出ている? などなど。それにくわえ、この夏私が仕掛ける怪談ファンには吉報の、ビッグな告知をさせていただきました。
このブログでも、明日以降、じょじょに情報公開していきます。
しかし、休憩をはさんでとはいえ、夜中に5時間の独演怪は、体力的に限界が。わしも年なんかなあ。

というわけで、次回「Dark Night19」のゲストは、北野誠さん。

こちらも近々、告知を出します。


で、お忘れ物がございました。

ダークナイト18 忘れ物








これが、楽屋の机に置いてあるのを見て、誰かここで落語やりはるのかと思った。

覚えのある方は、オフィスイチロウまでご一報を!

あっ、ほんで、「中山市朗 怪談会in竹田」のチケット、オフィスイチロウ預かり分は、12日まででっせ。
暑い、いうて、家でうだってんのやったら、田舎で怪談聞きまひょ。

竹田怪談







竹田怪談 裏

kaidanyawa at 13:42|PermalinkComments(6)

2016年07月09日

恒例、プラネタリウム怪談

中山市朗です。

本日は「Dark Night18」。

私の怪談独演怪!

当日券、出ます!

そして、「中山市朗怪談会IN竹田」は、30日(土)、兵庫県朝来市竹田の妙泉寺にて。
オフィスイチロウが取り扱うチケットは、12日(火)までとなっております。

そして、恒例のプラネタリウムでの怪談は、次のように決定いたしました。

8月7日(日)
16:30 開場 17:00 開演
ムーブ21 4階 プラネタリウムドーム

「満員怨霊 怪談ナイト」

場所は、地下鉄谷町線・大日駅、下車。3番出口より徒歩3分。
前売 2000円  当日 2500円

出演 中山市朗 
    雲谷斎 (京都の怪談師!)
MC 真名子

チケットの発売場所
 ムーブ21 ☎ 06−6905−3921
 守口文化センター ☎ 06−6992−1276
 ローソン・チケット(レコード:5226) ☎ 0570−084−005
主催 公益財団法人守口市文化振興事業団
    有限会社大滝エージェンシー

しっかし、いまどき電話の表示が☎というのも、古い!

そして、この夏、大阪某所にに現れる、中山市朗監督による、実話系怪談とお化け屋敷の全貌は、

本日の「Dark Night18」にて、初告知!

凄いことに、なりまっせ。
  

そして、買ったのに、観る間がない!

アステア 












アステア&ロジャース! ブルーレイ!

アステア ロジャース



kaidanyawa at 08:49|PermalinkComments(2)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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