2011年07月

2011年07月29日

ナイト・オブ・ザ・リビング告知

 中山市朗です。

 今回はまたまた告知です。

 毎週火曜日、20時から22時にかけて、USTREAMで『関西ウォーカーTV』という番組が配信されていますが、
 8月2日(火)は特別番組が生放送されます。
『北野誠×中山市朗 恐怖の怪談スペシャル!』
 そうです。おそらく「山の牧場」や「幽霊マンション」の、二人の見たものの相違や新発見、当時の生々しい状況などが語られるのではないでしょうか?
 こちらはニコニコ生放送でもオンエアされる予定です。

 8月4日(木)の、これまた大阪ソーシャル・ネットワークのUSTREAM番組『地下鉄探偵団』も「怪談特集!」
 番組ディレクターの西尾さんの教え子(京都造形大学)と、私の教え子(作劇塾)たちも怪談に参加。円座になって語り聞く怪談の真髄を生放送します。
 20時より22時まで。

 8月6日(土)は、京田辺市で「ふるさと怪談ライブ in 京田辺」に出演します。
 京極夏彦さんの出演は告知しましたが、今度は、なな、なんと!
 宮部みゆきさんも出演されることに!
 超豪華メンバーやん!
 京極さんと宮部さん、怪談朗読をされるようです。

 8月8日(月)は、まだ告知はあかんのかな? 某ラジオで1時間の「怪談特集」が放送されます。詳細はこのブログで。

 8月10日(水)は、作劇塾の授業より優先しての(というより知らん間に決まってた!)NGK「なんば怪談花月」に出演。これからその打ち合わせ。

 8月13日(土)と14日(日)は、十三のシアターセブンにて、珍品ホラーの上映会があります。題して『ホラー・マニアック2 お盆だよ! イタリアン・ホラースペシャル!!!』
 で、映画上映後、マルチメディアライターの浅尾典彦さんと私との対談形式のトークがあります。

 13日(土)
 18時『マンハッタン・ベイビー』
 20時『マーダロック』
 21時30分 ホラートーク!「ホラーを科学する。ホラーVS怪談」

 14日(日)
 18時『ルチオ・フルチのザ・サイキック』
 20時『影なき淫獣』
 21時30分 ホラートーク!「ホラーを科学する。なぜ人は怖がるのか」

 チラシができましたら、このブログに貼り付けます。

 14日は17時30分より、守口のプラネタリウム・ムーブ21で、山田誠二さんと「怪談ナイト」がありますので、終わったら十三へ移動となります。
 打ち上げ出られないかも。山田監督、ごめんなさい。

 そして27日(土)は、いよいよ「Dark Night Vol.5」
 場所を変えて、梅田amHALLでのオールナイト。
 バーカウンターを開放しての開催です。
 まだまだ席に余裕があります。呪いの人形、この目で見る絶好の機会でっせ!
 写真に撮って、来年の年賀状にどうです?

 呪われたらどうするって?

 おもろいやん! 


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中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



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2011年07月28日

7/27の小説技法

 中山市朗です。

 明日のブログに、また告知をすることになりますが、今年はなんだか大阪で、怪談関連の催しが熱いです。
 例年はどちらかというと、大阪では怪談が冷遇されていて、私は東京に呼ばれて、収録なり語りなりをするのですが、今年は一度もありません。東京に行かない夏というのはちょっと記憶にありません。
 もっとも東北大震災への配慮から、怪談ものが自粛されたとも聞きます。
 NHK-BS『怪談夜話』が今年無かったのも、その影響だとか。
 う〜ん、意味がわからん。
 文芸界では「ふるさと怪談」で震災地に義援金を、なんて動きがあるというのに。

 ということで我が塾生たちも、お膝元でいろいろあるんだから、見学できるものは見学に行きましょう。
 許可とってあげるから。
 プロの出演者やスタッフたちがどういう企画で、何を表現しようとして、どう動いているのかを、しっか見ておくべきです。
 塾生たちが参加できる催しもあるみたいだし。

 そういうのって、作劇塾にいるから見たり、体験できるのであって、当たり前のことではないから。また凄い人たちにも会えますしね。やっぱりそういう人たちを見ると、テンションも上がります。少なくとも私は。
 
 さて、27日(水)の小説技法の報告です。

 いつもの合評です。例年のことですが、夏は受講する塾生がなぜか少ないんです。
 いかんなあ、これは。
 しかし、受講しているメンバーは、毎回きっちり書いている塾生たちです。
 なんにもしていなくて、死に体の塾生もいます。生きてるかあ?

 N子さんの短編怪談2話。
 結局、いつも私が言っている「肝」が把握できていないんです。肝の無い怪談はゾッとする感覚もないし、怪談になりえない。それとセリフの選択がなんか違う。
 バスケットボール部の部室の棚に、昨日まで無かったフェルト製の人形がある。
 彼女は冒頭のあたりでこんな風にその人形を紹介しています。

 部屋で友人と大きなカゴへ洗濯物を詰めていた。
 仕事を進めていると、ふと友人が棚の上に置いてある人形を指差した。
「あれ、昨日無かったよね」
 それはデフォルメされたバスケット部のユニフォームを着ている、色あせたフェルト製の人形だった。お腹には大きく「K」と刺繍されていた。
「うまいこと作っているね。部のマスコットキャラかな」
「汚すぎ。洗濯すればいいのに」

 日常の描写ですよね。怪談はその日常が壊れるところに肝があるので、日常の描写を話の最初で書いていくわけです。そこはいいんです。でも、さっきの文章は闇を呼び込んでいません。難しいかも知れませんが、闇を呼ぶテクニックが怪談には必要です。
 例えば、こうすれば闇が呼び込めて、読者は先を読んでくれることになるのです。

 部室で友人と大きなカゴへ洗濯物を詰め込んでいた。
 すると、ふと友人が、
「あの人形、誰の?」
 と指差した。
 見るとそれは、見覚えのない人形。
 それが、棚の上にぽつんと置いてある。
 お腹にKと大きく刺繍sれた、うちのバスケット部のユニフォームを着ている薄汚れたフェルト製のもの。
「あんなの、あそこにあったっけ?」
「これも洗濯!」

 ちょっとだけですが、なんとなく人形の存在が不気味になったでしょう?
「あの人形、誰の?」というセリフは、人形の第一印象に関わってきます。N子さんの文章には、その印象が希薄なんです。するとこの人形が「肝」に関係していくのに、その存在感が希薄になっちゃうと、それだけ肝が効かなくなる、というわけなんです。
 肝が効かないと、怖くならない。怪談として失敗する、ということなんですね。
 
 マシンガンお嬢ことAさん。これは投稿した作品なのかな?
 周りにチヤホヤされている女王様キャラの女の子が、主人公の純朴な女の子を、部屋の隠し扉の裏に監禁してしまう、というような話なんですが、Aさんは「女の子の恐さを描きたかった」と言います。できればそれを江戸川乱歩のように艶のある文体で・・・。
 その艶がまったく無いんです。残忍、残虐な内容なのに、おとなしいんです。
 何かブレーキが彼女のなかでかかっているように思います。
「もうちょっと人生、はっちゃけて見たら?」
 と思わず言ってしまいました。それと登場人物が記号的で、生きていないんです。マンガの原作なら、あるかなと思います。千乃ナイフさんあたりがマンガにしたら面白いかも。
 でも小説としては、ちとしんどいです。

 T野くんのSFホラー小説。
 いわゆる化け物が月面基地に登場するシーンが、どうも視覚的なイメージになりにくく、そjこをいつも指摘されていたので、ちょっとプロ作家の文体、イメージの作り方を真似てみた、と言います。そのこと自体は悪くないんですが、そのシーンだけT野くんの文体ではなくなっちゃった。それにSF小説に求められるのは「誰も見たことがない、想像もしたことのないイメージ」だと思うんです。プロの作家たちのそういうイメージ、世界観、とんでもないもの、というものに対抗することがプロへの道だとしたら、もっとT野くんは頭をひねり、悩むべきだと思います。

 Yくんのアクション小説。
 どうも地の文が説明文になりがちなんです。
 例えばこんな文体です。

 危険ではあるが、いっそ戻ろうかとも悩んでいると、廊下の奥から機械的な音が聞こえてきた。小さくはあるが、低く空気中に響く音。
 ハッとそちらを振り向いた竜光【たつみ】の視界の先−エレベーターのドアが開いた。暗かった廊下に、光の四角形が浮かび上がる。そしてその中から歩み出てくる、大げさに両手を広げた人影が一つ・・・。

 それをこう修正するのも一つ。

 危険だ。いっそ戻ろうか。
 と、廊下の奥からかすかな機械音が聞こえた。
 ハッと竜光は振り返った。
 エレベーターが、闇の中に停止した。ドアが開き、四角形の光が形成された。その光の中に、大げさに両手を広げる人影がいた。

 描写していることは同じですよね。
 Yくんどく時の書き方、世界観もあるので後の文がいい、というわけではありませんが、あまり描写を細かくやっちゃうと、説明的になっちゃいます。これを劇として見せるテクニックが必要です。また、いくら読んでもストーリーが展開しないという状況を作りかねません。現にYくんのこの作品、200枚を越しながら、あまりストーリーが展開していません。

 Kくんの大河内伝次郎に捧げる一編。
 前回、重要なはずの殺陣師のキャラが、もうひとりのモヒカンキャラに負けてしまったことを指摘され、構成を変えてきました。主人公とモヒカンくんの映画館での出会いが描かれます。うん、読みやすくなったし、この流れの方がいいです。ただ、上映されている阪妻版の『丹下左膳』とはどういう映画なのかの解説が欲しい。Yくんの小説とは違って、この作品は名画の解説が必要なんです。それと講談調を意識した文体はどこへいった?

 スクリーンに映し出されし、独眼片腕の男、丹下左膳。
 しかし見れば、それは大河内伝次郎にあらず!
 バンツマ! 阪東妻三郎であった。

 Tくんのヤンキー小説。
 彼は、芸人たちと接しながら、ボケ、ツッコミの研究をしているらしく、会話がテンポのいい漫才を見ているように進行していきます。そしてその中で、登場人物たちの各々のキャラを使い分けているふたりは、手馴れてきたという感じです。
 ただラスカーチョラス・オリエンタレスというレディースが4人出てくるのですが、なんだか女性が出てくると途端にその描写が荒くなるのはなぜ?
 主人公に微笑みかける小柄な金髪少女って、どんな格好しているの? 着ているものさえわからない。

 総体的にうちの塾生は異性に対して、ストイックなのか、ムッツリなのか、どうも作品に苦手意識が出ているようです。モテないってことはないはずですが?
 若いんだから、少々無茶をやったほうが・・・。
 えっ、やりすぎて消えた奴がいる?
 うーん、難しいなあ。男女のことは。


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2011年07月27日

舞台の上のバイオリン弾き

 中山市朗です。

 ロック、ヘヴィメタ、現代音楽、即興音楽、不条理、怨歌、虚無と現実、暗黒演劇、インディーズバンド・・・こういったものとオカルトって、融合したら面白いと思いませんか? そして怪談も?
 ストロベリーソング・オーケストラとのコラボがそれでした!

 24日(土)に中津V-cordで開催された「中津牢開闢・ストロベリーソング・オーケストラ〜月蝕夜奏会〜」
 こういう雰囲気、場所、演出でやるのもワクワクです。
「開闢」ってなんや、そもそもどう読むんや、というところから始まったのですが。
「かいびゃく」です。世界の始まりを意味します!
 天地開闢!
 ちなみに大闢と書いて中国ではダビデを意味します。それは関係ありません。

 まず会場に入るとたくさんのカラフルなキャンドルが雰囲気を作っています。美しくて不気味、というやつ。
 こういったキャンドル・ライティングの演出、コーディネートする人が大阪にいてはるんですな。その人、美しい女性の方でした。
 そして、始まった豊川座敷と猫敷さんや、日比谷カタンさんの超技が体感できるライブコンサート。ほんま素晴らしいでっせ。笑いもあって。
 ギターがかっちょいいカタンさんは、東京からの来演です。
 後半は、聞き手に地獄からの使者のようなメイクの座長・宮悪戦車さん、司会は女のような男、サーシャ・カンパネルラさん(新耳袋Tシャツを着てお帰りになりました)、そして私。バックには不気味な奇談楽団の面々。顔色一つ変えずに(メイクしとったからな。一人は佐清マスクやったし)演奏していたこの人たち、実はビビリだったそうです。
 私の怪談に即興音楽をつけるわけです。
 打ち合わせは一切していません。打ち合わせをしてもその通りやったことがないのと、打ち合わせと違うことをやってみたくなるのが私の悪いクセでありまして。
 
 でも、なんだかいつもとは違います。ちょっと声張り気味ですわ。2時間たっぷり。なぜか宮悪さんに振られて、フリーメーソンと「魔笛」の話や、日ユ同祖論といったオカルティックな話も少し。宮悪さんもコッチの話に凄く興味があるみたいで。
 みんな好きねえ。

 実はこの日、天神祭とかぶってたこともあったんでしょうが、お客さん、少なかったんです。50人くらい?
 いつも私のライブに来てくださっているお客さまの顔があまりない。おそらく「Dark Night」なんかに絞っておられるんだろうな。

 なのでお客さんのほとんどが怪談ビギナーのようです。きっと怪談と聞いて「稲川純二?」みたいなイメージしかない。そこに矢継ぎ早に六甲や千日前や梅田界隈の身近にある怖い話をすると、前席の女性のお客さん、耳をふさいだり、顔を手で覆ったりしはじめて。こうなったら私、萌えます! いや燃えます! わたしゃSです!

 公演が終わって私ずっとロビーにいたんですが、かなりのお客さんに声をかけられて、「怖かった」「あの話、梅田の第○ビルの話じゃないですか?(当たり!)」「私の体験談聞いてください」とかたくさんのお客さんとお話できました。「こういう怪談は初めてだけど、怖いながらも楽しかった」という声もたくさんあって、概ね好評のようでした。
 私はこうした、今の怪談を聞いたことがないという人たちに、怪談の面白さを伝え、知ってもらうには、やっぱりこういうコラボ企画からなのかなあと思っています。
 それ、正解でしたな。

 お客さんの数が読みより少なくて、あれだけの豪華メンバー、仕掛けと、きっと赤字くらって大変であろう宮悪座長も「これは続ける意義があります。今後もやりましょう。そして認知させましょう」とお熱い言葉もありまして。
 そうです。まずは関西、大阪から、こういった面白いものを発信していかなきゃ、みんな東京へ行って、結果みんなにウケるマル〜いものになってしまって。
 そんなんツマランです。
 大阪からおもろいことが始まるんです!
 大阪やからこそ、誰にも媚びない、クリエイターたちの思いを発信できるんです!
 それがきっと面白いし、刺激的なんです。

 ということで、近く私の書斎で宮悪さんを始めとする怪しいメンバーの方たちと、秘密会議という名の単なる飲み会が行なわれるそうです。

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出演者の皆さんとワシ。
ワシの左が宮悪戦車さん、右がサーシャ・カンパネルラさん。




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2011年07月25日

7/20の作劇ゼミ その2

 中山市朗です。

 スガノくんが語った怪談。これは友人から聞いた実話だそうですが。
 この話を塾生たちに書いてもらいました。
 やっぱり色んな怪談が揃いました。
 ん? これ怪談? みたいなのも。
 気になったのは、大半の塾生が、冒頭部分で説明を長々とやっちゃったんです。
 AくんBくんはルームシェアをしていながら、1週間以上もBくんの異常に気付かなかったわけですが、それはなぜなのかの説明です。
 二人の性格の違い、バイトの時間が違った、学校の学科が違う、すれ違いの時間帯での生活、互いに干渉しないでおこうという約束・・・。
 
 この説明部分が、実にツマランのですよ。読者はそんなことどうでもいいんです。怖いストーリーを読みたい。どうも怪談というのは、そのあたりの詳細を説明し始めるとダメになっちゃうみたいです。ただスガノくんには「その無駄な説明をあえて入れて話してくれ」と私が注文していたので、みんなそこにハマッたのかな?
 説明をやっちゃうと、もう誰も読んでくれません。何か怪異の起こる空気とか、あるいは物語へ読者を導く何かが必要です。
 怖さを生むためにはリアリティは必要ですが、それと詳細な説明はまた違うもののようです。

 そしてCくんと、後に死んでいることがわかるBくんとの会話があります。
 実はここが大切なんです。
 Bくんは死んでいるのだけど、ここではまだそれを悟られてはいけません。
 それに異臭とか動かないとか何日も、といった死んでいることを示唆するキーワードも出てくるんですが、それらをどのタイミングでどう使うのか、あるいは使わないのかも考えねばなりません。Bくんが死んでいることを読み手に悟られたら、そこでこの話は失敗となります。
 だから、Cくんや後に出てくるお兄さんとの会話を、どんな風にするのかの演出も考えねばなりません。実はもうこのことは、肝に関係してくるんです。
 死体と会話しているわけですから、ここは。 
 なぜだかこの会話をスルーしちゃった塾生もいましたが、ここはきっちり描かないと、Bくんが死んでいた、という衝撃には結びつきません。
 なかにはこのBくんの反応を過剰にしちゃった人もいました。叫ぶとか、頑なに拒否するとか、抵抗するとか。
 それを描いた塾生の一人は、生きている人間然として描いたほうが、後に死んでいたとわかったときのギャップができるかなと思ったと言っていました。それも一つの方法だとは思います。
 ただ、このことは後に指摘する、物語の解釈に関わってきます。

 もう一人のキャラクターが出ます。Cくんのお兄さん。医者の卵です。
 このCくんのお兄さんというのがこの話のミソだと思うのですが、この人物を出さなかった塾生がいました。
「僕の腕ではまだ大勢の人物を出すのは難しいと思って」
 と言うのですが。
 彼の書いた怪談は、Cくんの一人称で、本人がBくんの脈を取るということになっていましたが、脈がないという驚きがスルーしちゃっています。だから、Bくんが死んでいるという場面が肝になりませんでした。

 実は、
 この話の肝は「Bくんの脈が無い」という言葉だと思うのです。
 この脈を取るのがインターンというところがミソです。それなりの専門家が「脈無いです」と言うから、なんだか怖いわけです。この話の秀逸なところです。実話ですけど。
 そしたらBくんは「ほら、めんどいことになったやろ」と言って、事切れる。
 この一連の流れをどう処理するかが、この話を怪談に仕上げるか、仕上げられないかの重要なポイントになるんだと思います。
「ほら、めんどいことになったやろ」
 このセリフ、肝の、決めゼリフだと思います。
 つまり、Bくんは自分がとっくに死んでいることを薄々感じていた。それを第三者に指摘されると、そのまま自分は屍となってみんなに迷惑がかかることになる。
 だから「めんどい」という言葉がCくんとの会話のなかで出てくるわけです。ある意味「めんどい」を強調する必要があるんですね。
 で、脈が無い、死んでいる、と指摘されて「ほら・・・」という言葉にかかる。

 ところが塾生の大半は、妙な解釈をしていたんです。
 Bくんは、お兄さんに手を取られて部屋から出るように促されて、頑なになったり、叫んだり、拒否したりという描写を、みんなは懸命に書いていたんです。
 つまり、Bくんが部屋から出ることを拒否した、つまり肝は部屋である、という解釈。
 あれ、そうなのかな?
 スガノくんの話し方でそう聞こえたのかなあ。
 部屋から出ると呪縛が解ける、暗黙のルールから解放される、部屋の境目を越えることで超自然的なものが消失する・・・そんな解釈になっていたんです。だからBくんは、部屋から出たくない、と。抵抗を試みた、という流れになった。
 ほんとは死体。しかも死後1週間ですから、その必死の抵抗は怪談ではない。これはホラーです。怪談とホラーの違いがここにあります。
 で、部屋が肝になると、物語の結末にそういう説明が付くわけです。
「だから『出たくない』と言ったのに」とか「この部屋が・・・」というセリフやその強調を最後までやってしまう。
 これがまた肝の説明にもなってしまう。
 そうなるとそのことが、せっかくの恐怖を打ち消すことにもなりかねません。

 私はこの話を聞くのは2度目だったのですが、部屋に要因があったとは思ったことも無かったので、スガノくんに聞いてみました。
 すると、「部屋に何かあるという話じゃありませんけどねえ。やっぱり脈が無い、死んでいたことが悟られた、ほらな、という話ですから。僕は、めんどいというBくんの言葉を強調したつもりなんですけど」
 と言っていました。

 そらまあ、一つの話の解釈はいろいろあっていいわけです。そこが面白いんですから。
 でも「肝はどこ?」と私はみんなに尋ねたわけですが、そのほとんどが「ここ」という明確な肝を言えずに長々と言い訳に終始した人が大半でした。
 そら、書く話もダラダラ長くなっちゃうし、怖い、ゾクッ、というシーンも書けないと思います。きっと肝が明確に分からなかったから、無理やり部屋というキーワードを思いついたのかもしれませんね。

 ともかく「肝はここです!」と一言で言えるよう、つまりは物語の肝をしっかりと掴む、発見する訓練をするべきでしょう。
 肝の無い怪談は、きっと怖くないはずですし、怖い話は必ず肝があるはずです。

 あっ、そうそう。私もスガノくんの話、この授業のために書き下ろしました。
 みんなと同じに朗読しましたが、塾生たち、勉強になったかな?
 私が書いたものは・・・そのうち『幽怪案内』にて、語りで紹介しましょう。

 怪談講座、8月も続きます。


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2011年07月24日

7/20の作劇ゼミ

 中山市朗です。

20110722 22日発売の『小説新潮8月号』の特集が【Kwaidan 2011】となっております。私も『屍女【しかばめめ】』という短い怪談を書いております。
 これは私の体験談ではありますが、何も見ていない話なんです。そして第三者の口からは、どうやら幽霊としか思えない話が語られますが、これとてはっきりとしたものではない、という話です。でも今思い返しても、ゾッとするんです。
 怪談は、幽霊が出るから怖い、というわけでもないというサンプルです。

 新潮社の編集さんとのやりとり中、怪奇現象としか思えないことも起こりました。
 普段あまり実話系怪談なんて扱わない女性の担当者も「まさか私が怪奇体験するとは!」と電話の向こうで半泣きになっていました。
 おもろいですなあ、怪談。

 さて、おそまきながら20日(水)の作劇ゼミの報告です。
 全員に、怪談を書いてもらいました。

 なんでこういう怪談講座をするのかの意味については、昨年の7/8、8/5、8/18〜8/20のブログをお読み下さい。まったく同じ意図でやっております。

 前回、総務のスガノくんに語ってもらった怪談。
 これを元に怪談文芸を書きます。同じ話のはずなのに、原稿にしてみたら十人十色になります。各々の作家性がここに出ます。

 さて、スガノくんはどんな怪談を語ったのでしょう。

 私が文章にしちゃうと、もうこれが私というフィルターを通ったモノになっちゃうんですけど、なるべくスガノくんが語ったことに忠実に沿いながら、バッサリ切ると、こんな話でした。 

 AくんとBくん。二人の専門学生はあるマンションでルームシェアをしています。
 ところがAくんはBくんの様子がなんだかおかしいことに気がつきました。
 Bくんはここ10日以上も部屋から出ていないようなんです。まずその姿をまったく見ない。
 共同で使っている冷蔵庫の中は減らないし、台所も使っていない。風呂も使った形成がない。トイレも使っていないんじゃないか?
 それでCくんという友人に、Bくんの様子を見てやってくれないかと頼むわけです。Cくんも、そんな話を聞いて心配になったので、そのマンションに行き、Bくんの部屋に入ります。掃除ひとつしていない、異臭のする締め切った部屋で、黄ばんだ布団の上にBくんはあぐらをかいて座っています。
 CくんはBくんに色々語りかけます。
 すると「ああ」という生返事は返ってきます。
「じゃあ部屋を出てメシでも食いに行こうよ」「カラオケは?」とCくんはBくんに、とりあえず部屋を出るよう促しますが、今度は「めんどい」という返事が返ってきます。そして何を促しても「めんどい」の一点張り。そして微動だにしないんです。 
 諦めて部屋を出て、BくんはAくんに言います。
「奴は重症やな。いっぺん医者に診てもらったほうがええで。俺の兄貴、インターンやってるから呼ぶっていうのは?」
 それで呼ぶわけです。病院でインターンをしているお兄さんを。 
 お兄さんにCくんの話をするときてくれました。そしてCくんと対面します。
 相変わらず異臭のする締め切った部屋の敷きっぱなしの黄ばんだ布団の上にCくんはあぐらをかいています。
 今度はお兄さんが話しかけます。するとやっぱり「ああ」とか「めんどい」という返事が返ってくるだけ。ともかくこれは重症だ、と思ったお兄さんは、Cくんに病院に行くことを勧めます。でも「めんどい」と言うばかりで動こうとしません。
 お兄さんは強制的に部屋から出そうとその腕を掴むと、あれ、脈がない。
「Cくん、キミ・・・脈ないよ」
 これは大変だと思うとCくんは「ほら、めんどいことになったやろ」と言って、崩れ落ちます。慌てて救急車を呼んで病院に搬送しますが、すでにCくんは死んでいました。
 死後、1週間だったそうです。

 とまあ、こんな話。スガノくんはこれを15分かかって語りましたから、もっと色々な説明や状況、あるいは話に全然関係ないことも語られました。なので、私以外の人がこの話をまとめたら、また違う印象の話になるはずです。 

 さて、この話、みなさんはどう思われますか?
 怖い? 怖くない?

 私はやり方さえ間違わなければ、怪談として成立する話だと思います。
 ただ間違うと「そんなこと、あるわけないやんか」とバカにされる話になっちゃいます。また、そうゾッとする話でもありませんが、肝さえ掴めば、そのゾッとする場面を作り出すことができると思うのです。
 怪談は、肝を的確に掴み表現することです。
 肝が無い、と思ったら、これは怪談になりません。
 ただ、私がこの話を授業に取り上げたのですから、肝はあるわけです。
 肝が見つかったら、それを活かすためにストーリーを構築します。キャラクターを動かします。
 もうひとつの問題は、肝のあと、どうするのか、ということ。
 そのまま話を続ける、そこで終わる、肝の反復をする。肝の説明をする。
 色々あります。
 『新耳』の場合は、そこで終わって言及しない、という方法が主でした。 
 だから怖くなる、というのも一つの手法です。
 ただ映画のように、原因を追究したら墓の上に家が建っていた、とか、霊能者が除霊してくれたとか、そんなことは現実にはあまりないようです。一般の人は霊能者を知らないし、原因の追究などしませんものね。
 幽霊が部屋に出てくるんだけど、そのまま生活している人もいる。 
 「なんで?」と聞くと「引っ越すお金がない」とか。
 現実はそんなもんです。

 では皆さん。 
 さっきのスガノくんの話。
 どこが肝だと思いますか?

 続く。 


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2011年07月21日

奥方、殿方ご免遊ばせ

 中山市朗です。

 それにしてもアレですな。台風6号。
 日本列島に直撃して大打撃かと思いきや、突然進路を変えましたな。さすがに台風さんも震災後の空気を読んで、よけてくれたんでっしゃろか。これぞまさに神風?

 さて、いつもなら昨日の作劇ゼミの報告をするところですが、本日配信のUstream大阪「地下鉄探偵団」の調べ物をしていたら時間がなくなったため、詳細は明日ということで。

 地下鉄探偵団はこちら

 というわけで、今回も告知を。

nanbakaidan
8月10日(水)、なんばグランド花月にて行なわれる「なんば怪談花月〜身の毛もよだつコワーイ噺〜」にゲスト出演します。







kaidannight
そして8月14日(日)は、毎年恒例の「中山市朗怪談ナイト」。
プラネタリウムで語り倒す怪談ライブです。
今年のゲストは作家、脚本家、映画監督の山田誠二氏。





 どちらのイベントも、詳細は私の公式サイトにて。
他にも私が出演するイベントは盛りだくさんなので、チェックしてみてください。

 公式サイトのイベント情報にもあるように、今週7月24日の日曜日はストロベリーソング・オーケストラさんとのコラボレーションイベントがあります。

 そして、な、な、なんと!
 私のもうひとつの顔である桐の雄加留斗が主宰するアマチュア落語サークル「へたなら寄席」の公演日も7月24日なのです! モロかぶりです!
 よって私は「へたなら寄席」に出演できません。しくしく。
 え? 私が足を粉砕骨折してから高座で見たことないって?
 ふっふっふ、もうほとんど治ってま。たぶん次回公演辺りからは、参加できると思いますさかい。

 私が不参加でも桐の一門の寄席を観に行こうと思われるお客様は、是非足を運んでやってくださいませ。

「へたなら寄席」の詳細はこちら

 もちろん私が出演するストロベリーソング・オーケストラさんとのコラボイベントに参加したいという方も大歓迎でおま。私の公式サイトからでも受け付けております。

 さてさて。
 一門以外の塾生はどっちへ参加するんか・・・言うてみてみぃ(ダイラケ風に)。



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2011年07月20日

女が怪談を上がるとき

 18日の夜のMBSラジオ『たね蒔きじゃーなる』というお堅いニュース番組に緊急出演いたしまして、「節電の夏に怪談の需要があるんじゃないですか」という質問に、「そういえば怪談はエコな催しです」と思わず言った中山市朗です。
 ステージの電気は極力暗く、できればロウソクで、客電(客席の電気)は消す、マイクさえあればなんとか成り立つのが怪談です。だから今年は怪談で涼むのが一番!

 ということで、そんなにエコでもない怪談企画『幽怪案内』へもぜひ。
 今週は兵庫県西宮市の、県道のど真ん中にあるのに、どうしてもどけることができない呪いの岩、お○○岩(関東ではお○○○岩と4文字になる?)を紹介しています。いったいあの岩には何があるのか! 今月は無料です。

 幽怪案内はこちら

 7月12日発売のガールズ・ファッション雑誌『CUTiE 8月号』(宝島社)に、私が執筆した怪談2本が掲載されています。
 ネタも書き方も、女の子仕様にしてみました。いつもとはちょっと違う私の怪談、お楽しみください。
 見本誌がまだ送られてきていませんけど。

 そして「Team N ichirou」のツイッターで、玉置編集長が紹介していますように、現在店頭に並んでおります『関西ウォーカー』に怪奇特集が組まれています。
 以前このブログで紹介しましたように、編集部と私と松竹の若手芸人が「山の牧場」に潜入! あそこを見ればみんな言います。
「なんやろ・・・これ」
 ここに潜入するのは玉置編集長の長年の夢だったそうで・・・。
 その他、「〜新耳袋から導かれる地獄へのトビラ〜」という妙に仰々しいタイトルで関西の怪奇スポットを紹介しております。
 こっちも見本誌まだやな。あれ?

 新たな告知です。

 サンケイ新聞及びWEBの情報でもう告知していますが、「大阪城怪談」を本格的に紹介する催しがあります。

 8月20日(土)の午後5時より9時までの4時間。
 場所は大阪城天守閣前のお食事所・錦秀にて。
 出演は、
 怪談仲間の大阪城天守閣研究主幹・北川央氏。
 同じ作劇塾の教室で創作塾の塾頭であられる小説家・有栖川有栖氏。
 そして怪談馬鹿の私、中山市朗となっております。

 構成としましては、まず私の怪談を30分ほど。その後、3人で大阪城と怪談についてのパネルディスカッション。そして夕食。メニューは「恐怖の蒼面(ソウメン)定職」。そしてその後、禿雪隠やババア畳、開かずの間、化け物屋敷など、大阪城怪談の舞台となったその場所を巡りますぅ。
 
 詳細は産経新聞ファンクラブ・ウェーブ産経
 
 参加費は4000円。
 80名で定員ですのでお早めに!

 さて、いよいよ24日(日)の「ストロベリーソング・オーケストラ〜月蝕夜奏会」が近づいてまいりました。
 会場 中津Vi-code(阪急中津駅下車、怪談降りて左公園側へ。阪急の高架沿いを直進、スグ)
 開場18時、開演18時30分
 前売2500円 当日3000円
 となっております。
 かなり凝った趣向(私の怪談はいつも通りですが)で、奇妙な催しになりそうです。
 楽しみです、私が。

 その他にも8月中だけでもっと色々なことが起こりそうです。
 決定しだいこのブログで!

 ツイッターのほうが早いか!
 




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2011年07月14日

7/13の小説技法

 中山市朗です。

 最近の若者は・・・という言葉は昔からありました。
 古代エジプトの時代からあったというジョークがあるほどです。
 私も若い頃、言われました。
 なので、私は半ばギャグのつもりで、塾生たちに言うことがあります。

 ただ最近、ほんまに若いヤツは・・・と思うようになりました。

 何度もこのブログに書いたことがありますが、叱るという行為。
 ほんま難しいなと。
 親からも学校の先生からも叱られていないので、叱られるという意味がわかっていないんですね。叱るって愛情なんですけどね。

 月1本は映画を撮ります、と皆の前で自ら宣言しながら半年でほんまに短いの1本しか撮っていない映画監督志望のKくん。今年になって、シナリオの合評時にシナリオの提出がまったく無い状態が何週も続いていたんですよ。
 映画監督になるならシナリオを書くことは基本。
 私は学生の頃、映画監督志望だったんですが、結局プロにはなれませんでした。
 そんな私の100分の1も書いていない、観ていない、撮っていない。
 このままでは映画監督、100パーセント無理です。
 だからそこを咎め、注意するわけです。普通は。
 でも、そこを咎めない、という選択もあります。
 こっちはラクです。塾費だけ納めてくれる単なるお客さんとして扱うわけです。
 これが私にはできない。
 でも、しばらく様子を見ていたんですよ。何も言わないという方法を選択したんです。
 以前からいくら言ってもまったく改まらなかったですし。
 だから、課題を落としても叱らない、咎めない。そこは何事も無かったかのようにスルーする。そんな合評にしました。
 そしたら授業後、ある塾生が私に言った。
「先生、最近Kくんに何も言いませんね。残酷ですねえ」
 その通り、残酷です。その残酷さに彼は気付くかな、と思って3ヶ月ほど叱らなかったら、Kくんはますます増長して、全然書いてくる気配がない。
「あっ、書いてこなくても叱られないんや。書かなくてええんや」
 どうもKくん、そう思っているようです。
 で、とうとうその態度を咎めたわけです。
「お前、何志望やねん。だったらなんで何もやらない!」
 そしたら以後、彼は授業後の飲み会に一切出なくなった。そしてどうも私を避けるようになりました。あれから彼とじっくり話をしたことがありません。

 なんで?

 作家志望のYくんも、なんか他人に対する態度というか言動がしばし問題になります。
 あるとき、目上の人に実に失礼な態度をとったので、みんなで咎めたんです。
 そしたら「すいません」と謝るどころか、「あっ、そういうことは失礼なことなんですね」と反省するなりの態度が見られない。なんかすねているというか、自分の取った態度をなんとか正当化しようとするんですね。
 
 あっ、叱られ慣れてないんや、と思うわけです。
 叱られた原因より、叱られた事実を根に持つんですね。これはイカン。
 このままでは人生損します。
 
 プロのクリエイターって、一人で作品づくりをして、その作品に対して対価をもらって生活するわけですが、ここで若い人が勘違いするのは、だから好き勝手にやればいいんだろう、という考え。
 私もそんなときはありましたから、その気持ちはわかります。
 でも、それでは生きていけません。
 何度も言うとおり、人の繋がりで仕事はくるんです。失礼な人間とは誰も仕事はしたくありません。また、咎められてすねたり、連絡取れなくなる人とも仕事はできません。謝罪もしない、プライドだけは大きい若者。多いんですって、そういうの。
 叱ったら来なくなったADさん、連絡取れなくなったライターさん・・・。
 よく耳にしますもん。

 ほんまにコイツあかんな、と思ったら、ほんまに誰も叱らないし、咎めません。時間の無駄やし、エネルギーの無駄。
 でもそれって、実に残酷なことなんです。
 親御さん、学校の先生方、ダメですよ、叱らなきゃ。
 ダメダメ人間になっちゃいますよ。
 今、甘やかしても、世間は甘やかしてくれません。
 それを親御さんも先生も、知っていながら叱らないとは、ほんとに・・・。

 ということで(?)、小説技法の合評です。
 ササッといきます。

 K島くんの大河内伝次郎に捧げる小説。殺陣師が登場するんですが、きっと重要なキャラクターなのでしょうが、もう一人出てくる映画監督志望のモヒカンくんにキャラ負けしています。登場させるタイミングが間違っているのかな? それと遅いです、書くスピードが。

 映画監督志望のKくんが、久しぶりに小説を提出。最近はシナリオもちゃんと出るようになりました。当たり前か。
 喜劇? ギャグ? シュール? 何がやりたいのかわかりません。それに主人公が誰かもわからないし、視点も誰のものかわかりません。妖怪もののようなんですが、妖怪についてちゃんと調べた? と聞いたら「いえ・・・」
 妖怪書くなら妖怪ちゃんと調べて、小説を書くなら小説をちゃんと読もう。

 T野くんのSF小説。書いている本人はホラーじゃない、と言いますが、ホラーテイストでストーリーが進行していますし、そこで引っ張っています。となると、いよいよ、その怪しげなものが登場するシーンが、あまりに弱い感じがします。今はCGを使った物凄いSF映画が観られる時代。そういうものとどう対抗し、ある意味越えるのか、というのがこの種の小説の使命だと思うのです。もっとイマジネーション能力をフル活用しよう!

 N子さんの短編怪談2本。無駄な描写や説明を大幅に削ったら、だいぶよくなってきました。ただ、まだソレが起こったとき、人間まず何にどう反応するのか、の人間観察力が不足しています。人間の行動学、心理学って、怪談書くのに必要だと思います。

 久々復帰のマシンガンお嬢ことAさん。
 以前あるホラー系の賞に送りながらも、二次で落ちた作品を提出。どこが問題だったのか、何をするべきだったのかを知りたいといいます。
 小説の体としては悪くないのですが、要は怖くないんですね。黒い影なんていう安易なものを出さないで、もっと心理的に恐怖へ追い込み、肝のところで・・・。それと主人公の小4くらいの男の子があまりに幼く、また、この主人公が怖がっていないという点も違和感が残ります。

 Yくんのアクション小説。
 ハードボイルドな内容と世界観なのですが、それにしては登場人物たちが喋りすぎなんです。喋らない、寡黙である、というのもその人物にミステリアスな印象を残します。この辺りの人物整理が必要なのかもしれません。

 T田くんのヤンキー小説。
 ちょっと人物たちがワープしてしまったりする場面もあります。教室にいたと思ったら外? みたいな。しかし頭の弱いイキッたヤンキーたちになんだか愛着が湧くのは、T田くんの腕でしょう。細かい修正をしつつ、次へ進みましょう。
 


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2011年07月13日

アブラのロレンス

 中山市朗です。

 なんやもう節電、節電、あんまり言われると逆らいたくなります。
 子供にまで「節電」言わせて。
 こうまで言われると、私のようなひねくれ者は、
「ほら、原発が電気の供給してたんやで。原発無かったらこうなんねん、困りまっしゃろ? だから原発推進せな、あきませんやろ。原発要りますやろ」
 と言いくるめられている気がします。いや、脅しにも思えます。
 一律15パーセント節電という、この数字の根拠もわかりません。
 28度の部屋で勉強するより、そら24度の部屋で勉強するほうが、集中できると思いますけどねえ、子供たち。
 
 ちょっと調べてみたら、日本全国には使っていない火力発電所、水力発電所がいっぱいいっぱいあるんですね。火力発電だけでも年間平均で5割は止まっているそうなんです。
 逆に言うと余っているんですね。それに卸電気事業者(電力会社に電気を卸す国策会社)もあるし、自家発電(ガス発電なんかそう)だけでも東電管内だけで1500万キロワットも発電能力があるそうです。六本木ヒルズなんて東電が止まっても、都市ガス発電なので全然影響無いらしい。
 これらを、ピーク電力時にちゃんと稼動させれば電力は何の問題も無く、充分まかなえるらしいです。
 ただ、電力会社からすれば「古くて使っていない発電所を稼動させなければならないし、点検も必要で・・・」と言い訳するのは目に見えていますが、節電で日本の経済活動を縮小させて、民間人に「暑いときもエアコン28度でね」と強要して、熱中症のお年寄りを増やして、しかも第2の福島が起きるかも知れない大きなリスクを負って、などということと引き合いにしてもなお、火力発電はリスクがある、とシラを切るのでしょうか?

 私は節電反対と言うてるわけではないのです。ただ、みんなが疑問も持たずにまたまた政府や御用学者やマスコミに瞞されていくのか、と。
 もう福島原発の政府や学者や東電関係者の嘘と自身を守る対応に辟易していたはずやないんですか?
 それでもなお、お上の言うことに逆らわない規律正しい日本人に半ば呆れ、半ばその人の良さに感心もするわけです。
 そして過剰な節電協力は、かえって原発推進に手を貸すことにもなりかねないことを思うべきです。
 橋下大阪府知事も言うてます。
「節電に協力するつもりは無い!」
 ちなみに関電が15パーセントの節電を要請した大阪府庁舎は、関西電力からの電力は受けていないので、節電の意味ありませんわな。
 なんで要請したんやろ?
 府庁舎は、エネットという大阪ガスなどが出資している電気事業者から供給されているようです。ということは、コッチのほうが安いんでしょうな。

 これ、そういう代替電力があるよ、ともっと広報すればいいのに。
 そうなると関電の独占供給が崩れるから、やっちゃいかんのか。
 関電が大阪ガスに電気供給の助けを求めた、なんて聞いたこともないしね。
 こんなときに、関電のプライドか!

 ちなみに前にもこのブログで書きましたが、関電が大口のスポンサーである関西の放送局では、原発に対して反論を唱えることは暗黙で禁止されていたんです。ずっとずっと。
 それにしても、ですよ。
 原発が稼動しなかったら、エラいことになる。と叫んで、工場や会社に節電を求めて確実に生産力を奪って、節電によって街を暗くし(大阪はまだそうではありませんが、関東のデパートなんて暗いらしい。暗いデパートなんて誰も行きませんわな・・・)、景気を被災地にそのまんま。電力会社は自己保身第一、プライド第二。
 そんな中で政府は、電力会社を守って、復興税という名目で消費税をはじめとした税金だけは、次々に上げる。
 菅総理が躍起になって通そうとする「再生可能エネルギー法案」も、結局は今の電力会社の既得を守るための法案になりそうな感じで・・・。

 よおこんな国のやり方に黙って耐えていますなあ、日本人。
 太平洋戦争に巻き込まれながら「欲しがりません、勝つまでは」と言うて耐え忍んだ気質は、まだ日本人に残っていたんですね。
 そして日本だけです。
 広島、長崎、福島と、3度も核被害を受けている国は。
 4度目があったとしたら(原発推進する限り可能性はある!)、もう日本は世界に誇るアホになってしまいます。
 率先して、日本が脱原発を宣言するべきでしょう!

 ほな、今後どうすんねん!

 何回も言うてますやん。
 オーランチ・オキトリウム!

 簡単に言うと、石油を生み出す藻のことです。
 あの、田んぼや沼なんかになぜか油が浮いていますよね。あれ、ポトリオコッカスという藻が重油に相当する炭化水素を作るから出るんですね。で、じゃあこの藻からオイルを作ろうなんて発想が当然生まれてくるわけです。藻類バイオ燃料開発とかいうやつ。ところがどうもコイツは培養時間が長くてコストもかかる・・・。そしたら見つかったんです。沖縄の海で。

 オーランチ・オキトリウムという藻が!
 この藻は、ポトリオコッカスのオイル生産率の3分の1ながら36倍の脅威の増殖力があるため、オイルの産油効率は12倍!
 で、このオイルはほとんど石油と同じなので、これが日本で開発し、特許をとれば、日本はアラブのような産油国になるわけです。

 今回の東北大震災で流された土地が約2万ヘクタール。その土地さえあれば、日本が必要とする石油が充分まかなえるといいます。それ以上作ったら、石油を海外に格安で売ることができます。タンカー造ってどんどん輸出すれば、造船業も活気付く?
 そうやって日本が産油国になったら、もう経済の心配はありません。田舎の雇用も生まれるし、田舎の広い家と自然さえあれば、少子化問題も解決できます。
 発展途上国にもどんどん格安で、電気を供給することができます。

 これ、なんで政府は推進しないんでしょう?
 
 実用にはあと10年かかると研究チームは言うんですね。
 ただ、私が総理なら「オーランチ・オキトリウムで5年以内に経済とエネルギー問題は解決します。原発はその間だけ動かせてください。5年後には全部廃止します」と宣言して、研究チームに国家予算をつけて急がせますけど。
 そしたら世界中から投資も集まる。日本の信用度も上がる。
 中国も無茶してこなくなる。

 YTVの『たかじんのそこまで言って委員会』で、勝谷誠彦氏がこのオーランチ・オキトリウムが凄い、と言い続けたこともあって、先月でしたか番組でそのプラントに初潜入していました。以前、内閣調査室が来て、盗聴マイクとか無いか調べに来たって。
 で、言っていました。案内していた教授が。
「私たちは電気がどうのではない。自動車を走らせて飛行機を飛ばしたいんだ」と。
 凄いじゃないですか。男の子の夢じゃないですか。
 もちろんこれは火力発電にも流用できるので、安くて大量に発電できます。
 プラスチックもできます。
 元は藻なので、エコです。
 原発、要りません!

 日本が中国や東南アジアに侵攻した戦争をはじめたのも石油が欲しかったからでしょ?
 それが解消されるかもしれない。いや、せねばならない!
 その可能性が大きく出てきた!

 なんで政府はこれを前面に出して精進しない!
 実をいうと、オーランチ・オキトリウムの先を行く、エノモト藻というのがあるらしいんですね。神戸大学で密かに研究されていたらしい。
 オーランチはまだ研究室にある段階ですが(だから国家事業にせんと!)、このエノモト藻というのは、ポトリオコッカスの一種ながらも従来のものより1ヶ月1000倍に増殖(オイル生産力ではない)するというもので、肝心なのは、コチラはどうも実用化に向けて企業を作っちゃったようなんですね。
 出資しているのは、江戸幕府の造船を請け負っていた、今はH2ロケットや自衛隊の艦艇などのエンジンの生産を請け負う旧石川島播磨重工のIHI。
 でもネオ・モルガンみたいな外資系も入っています。

 ただ、このオーランチとエノモトの二つは競合するものではなく、オーランチは葉緑素を持たない微生物で、有機物を油にしますが、エノモトは光合成で油を作ります。
 二つ、開発すればいいんですよ。そして日本の企業が特許を取ること!

 ともかくグズグズしていられません。
 技術は色々出て、中には失敗するものもあるのは事実(そのほうが多い)ですが、このまま何もしないでいると、また原発重視のエネルギー政策を許してしまうことになりかねません。オーランチにしろ、エノモトにしろ、成れば歴史的大事件になります。日本政府がこれを守り精進せんと、あかんでしょ。

 でも、きっとこれをやっちゃうと、世界の力のバランスが崩れちゃうので、日本政府はそこに気を遣ってるんでしょうかね。
 また人目を気にして耐え忍ぶ、貧乏性の日本人の姿が・・・。
 そしてアメリカ(国家事業でこの問題に取り組んでいます)あたりが特許を先に取ってしまったら、またアメリカにヘコヘコする関係に・・・。
 きっと妨害工作、入ってるんやろな。

 スパイ天国日本、ですから。


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2011年07月11日

俺たちに運はない

 中山市朗です。

 「暑いですなあ」と、挨拶代わりに言っていませんか?
 そんなとき、私はこう答えています。
「そらそや。夏ですから」

 さて、今日の私。

 さすがに我が書斎も暑くなってきたんで、エアコンを付けようとしたら、
 あれれれ?
 故障しとる!
 そうなると、余計暑い。
 せめて扇風機でも手に入れよう、そう思ってヤマダ電機に行ったら、広い売り場に1台も無い!
 売り切れやて。

 ハイビジョンで『ウルトラQ』でも観ようとしたら、
 あれれれ?
 プロジェクターのランプが切れてる!
 交換ランプを『ジョーシン電機』に注文したら、1週間かかる、やて。

 D-VHSで『ファニーガール』を録画しようとしたら、ビデオがトレイから出てけえへんし。

 ついでに言うと、1週間ほど前、自転車のカギ無くして。
 どこをどう探しても見つからん。
 でも自転車は必要!
 それで中古の自転車を買ったんです。
 そしたら今日、自転車のカギ、見つかったんです。
 今、玄関に自転車2台。
 邪魔や!



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2011年07月08日

フレンチ・カイダン

 中山市朗です。

 7日(水)のUSTREAM大阪『地下鉄探偵団』のテーマは太秦。
 太秦に地下鉄無いけど? しかも大阪ちゃうし。
 もう完全に西尾さんの趣味です。
 で、太秦について調べていると、あれれ、もうスタジオに行く時間!
 しかし、なんですわ。
 太秦にはもう20回以上も足を運んで、あらゆる書籍も読んで、本にも書いて、ドキュメンタリー番組を製作して、地元の人たちと交流していても、まだまだわからないことだらけです。
 調べて調べているうちに次なる謎や疑問が湧いてきます。そこが面白いんですけど、やっぱり番組で話すとなると不安材料が出てくるわけです。だからまた調べる。

 ということで、5日の作劇ゼミの報告が遅れてしまいました。
 
 今回のゼミのテーマは怪談文芸。

 去年の8月にも同じことをしました。
 誰かに怪談を語ってもらって、それを原稿にしてみる。この意義については去年のブログに上げていますので、お読みください。

 2010年7月7日のブログ

 1本の怪談をみんなで聞く。
 ところが、この同じ怪談を10人が書けば、まったく違う10本の怪談ができあがります。ここが面白いし、勉強になります。
 聞いたことをそのまま書いちゃう人、キャラクターやディテールを重視する人、心理描写重視の人、だらだら長い人、削ぎ落としすぎてなんのことやらわからないものを書いちゃう人、脚色しすぎて元の話がわからなくなる人。色々います。
 これを見ると、同じものを見て、同じものを聞いても、各自脳内のフィルターが相当かかっていることがわかります。
 同じ話を各自原稿にして、合評してみると、観察力、分析力、表現力の違いが、ここに露呈します。

 さて、この日は怪談を聞きました。
 総務のスガノくんに、ちょっと奇妙な話をしてもらいました。
 去年は私がすでに原稿にしたものを話してもらいましたが、今年はまだ原稿にしていないものをと注文を出しました。
 となると、カンニングの仕様もないので、今回は次回のこのゼミまでに家で書いてくることを課題としました。
 2週間もあるので、取材した怪談をじっくり練ることができるわけです。
 さぞ、素晴らしい、そして怖い怪談ができあがることでしょう。
 去年は、凝った作品や、練った作品はありましたが、怖い描写に成功したものはありませんでした。恐怖を表現するのは、やっぱり難しいようです。

 私もこの話、みんなと同じ条件で原稿にしてみます。
 みんなのお手本となりえるのか?


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2011年07月06日

夏の夜は三たび怯える

 中山市朗です。

 最近告知が多いのですが、すみません。また告知です。
 夏だけ忙しくなる季節労働者ですのでご勘弁。
 秋も冬も、あってええやん、怪談!

kaidangaxtukou_03 さて、『怪談学校3 〜本当にあったコワイ話〜』(角川つばさ文庫)が発売されています。
 怪談はイマジネーションが無いと楽しめません。そのイマジネーション力、つまりは想像力ですな。これを育てるには怪談が一番であるという学術論文が先日発表されました。嘘です。
 でも私はそう信じています。
 どうぞ子供さんに。


yuu_15
 『幽』15号も出ました。
 連載第3回『上方怪談・街あるき』で、先日『Dark Night Vol.4』にゲスト出演していただいた笑福亭純瓶さんと西宮近辺を、砂かけばばあ、お○○岩(東京ならお○○○岩)、そして、くだん、の正体をと散策しております。


 そして「中山市朗公式サイト」にて告知していますように、
 『Dark Night Vol.5』の日程も決まりました。

 8月27日土曜日。
 開場は23時15分、開演は24時からとなっています。
 もちろん始発が出る早朝まで、怪談をぶっ通しで聞き、語ります。

 会場は場所を変えまして、ZAZAより広い、梅田amHALLとなります。
 前売3000円、当日3500円。
 ゲストは予定通り、怪談師の雲谷斎さん、作家の田辺青蛙さん、そして市松人形ちゃんとなっております。
 題して『真夜中の人形怪談スペシャル』!
 とは言っても、人形怪談ばっかりするわけでも無いですから。

 8月6日(土)、京田辺市で開催される『ふるさと怪談トークライブin京田辺』に、なな、なんと、京極夏彦さんの出演が決定いたしました。

 詳しくはコチラ
 

 驚いたことに、8月10日(水)、『なんば怪談花月 身の毛もよだつコワ〜イ噺』に出演することを、なんとネットで知りました!
 マネージャーに聞いてみたら「えっ、もう告知してまっか」やて。

 場所:なんばグランド花月
 開場:19時予定 開演:19時30分予定
 料金は全席指定で2500円
 MCが矢野兵動の兵動さん、なるみさん。
 出演が、メッセンジャーあいはら、ガリガリガリクソン、東京ダイナマイト、ハチミツ二郎、かまいたち山内、などなど。
 ゲストとして、手相占いの島田修平さん、モノマネ芸人の(稲川純二さんをきっとやる)BBゴローさん、そして私、となっています。

 ちゃんとした怪談、語れるのかな?

 詳しくはコチラ
 
 そして明日7日の『地下鉄探偵団』(ソーシャルネットワーク大阪)のテーマは、京都の太秦!
 ん、大阪の地下鉄とはなんの関係もないやん。
 しかし、担当ディレクターの西尾孔志さんが、どうしても「秦氏=ユダヤ人説」をやりたいのだとか。どうなるのでしょう?
 夜8時から生放送いたしますが、アーカイプでも見れます。
 ふーん、という程度で聞いてください。私はマジで調べていますけど。

 『地下鉄探偵団』はここから見れます

 それから、まぐまぐメルマガの『幽怪案内』も、第2話目を4日の月曜深夜に、動画配信しております。今月は無料ですので、ぜひお試しください。
 2話目は「メリーさんの館・後日譚」を語っています。
 3話目は8日金曜日の深夜に配信いたします。
 そして以後、さまざまな怪異を皆様にお届けします。
 身の毛もよだつ恐ろしい怪談、なんだか不可解な怪異、現代にも現われる妖怪などについて語ります。また禁断の怪奇スポットへの侵入やそこからの実況も?
 
 配信は第1〜第4月曜日、第1〜第4金曜日で祝日は配信無しと、まぐまぐの告知では記載されていますが、今後の有料配信は、第5週目がある月は5週目も配信、そして月曜日ではなく火曜日と考えています。
 まぐまぐ側の都合もあるようなので祝日の配信は無いかも。

 火曜、金曜の深夜は必ず皆さんの元に、怪異が届く・・・。
 いわばこれは、メールで配達される『恐怖新聞』?






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2011年07月05日

三十人の震える男

 中山市朗です。

 7月1日より、まぐまぐメルマガにて『中山市朗 PRESENTS 幽怪案内』の動画配信を開始いたしました。
 その第一回目は『メリーさんの館』について語っています。
 あれは六甲山には存在しません。
 ではどこに?
 その真実を語っています。第二回は月曜日の深夜に配信。『メリーさんの館』の後日譚を初めて明かします。

 『幽怪案内

 さて、その1日の深夜から2日の早朝にかけて、予定通りに私の書斎で怪談会が開かれました。

 私の怪談会に来てくださっている常連さん、塾生、USTREAM『地下鉄探偵団』のディレクターでもある西尾孔志さんと京都造形大学の彼の教え子さんたち、なんか近所の酒屋のお姉さん、札幌からきたというライターの方などなど、30人!
 全員入るのかな、とちょっと心配でしたが、まあなんとか。
 ホントはひとり、記者の方が来られるはずだったのですが、直前に殺人事件が起こってそっちに急がれて・・・。
 そして怪談の猛者Kさん。「凄い話があります! 行きます!」言うて電話あったのに、二度目のドタキャン。
 彼は健忘症なのか、それとも『おまえら行くな』の状態なのか?

 しかし、怪談好きが集まって怪談を聞き語るというのは、ええもんですな。
 怪談の宴みたいになって。
 最後は私がコレクション(?)している心霊写真の鑑賞会。
 1枚すごいのがあって、あんまり幽霊が堂々と写っているので、おそらく誰もわからない・・・でもその顔をルーペで見ると、ひえっ!

 なんか起こったかって?
 さあ。
 私は何も感じませんでした。
 ただ、私が録音用に用意していたカセットレコーダーに、長〜い髪の毛が1本、まとわりついていて・・・。
 ひええっ。
 あっ、俺のか。
 
 ちょっと複雑ですが奇妙な話を採集しました。
 また、いつか皆さんに披露します。

 造形大の学生さんたち、なかなか怪談語りのレベルが高いので、驚きました。
 またやりましょうよ。


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プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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