2012年04月

2012年04月29日

そして誰もいなくなるよ その3

 中山市朗です。

 またまた続きです。

 どうもね、ビジネスというのがわかっていないようですね。彼ら。
 だいたい、いい商品て薦めてくるのが、高い中国製の製品です。普通の感覚で中国製品っていうところから疑問がきますよね。まずそこが抜けている。まあその商品がいいのか悪いのかは、使う本人の判断。そこは譲ったとして。
 ホントにいい商品なら、普通に市場に出して宣伝して、価格競争をして、ちゃんと店舗に置けば、ちゃんと売れるはずです。大量生産と品質管理、戦略的ビジネスがあれば、CMなんて実は安いものなんです。CMをばんばん流したからって、カルビーのポテトチップスが1000円になるなんてことは無いわけです。いや、CMに流せば流すほど、認知され売上げも増え、すると大量生産ができて、かえってコストはどんどん安くなるんです。当然それは小売価格に反映され、安くなります。このメカニズムが彼らには完全欠如。CMは高いものだという刷り込み。
 商品には費用対効果というものがあります。それがあっての適正価格。
 それにそれが自由価格、資本主義経済の・・・あっ、その会社、中国か!
 シャンプー1個6000円、詰め替え用4000円(容器2000円?)て、ここの商品高すぎます。1980円の歯磨き粉は「普通で買うと、0がもう一個つきますよ」とスガノくんは言われたそうですが「えっ、19800円の歯磨き粉って疑問に思わんの?」
 で、彼らは明らかにKくん、Yくんに対して、ビジネスをしましょう、ともちかけたわけです。これは営業ですよね。
 この営業を一人の人に対して、二人掛かりでやる。これがもう卑怯ですよね。被勧誘者は、なんの前情報もなしに呼び出され、勧誘する方は準備万端。行くと、被勧誘者と一人は知り合い。その一人はもう一人と知り合い。その知り合いが「すごい」と知らない人を持ち上げて、被勧誘者は前知識も何も無いからこれは反論ができない。これ、新興宗教の勧誘と同じ手口です。それを営業、ビジネスというのなら、これは最低のやり方です。
 最低といえば、実はコレ、Kくんはなかなかそれを言わなかったのですが、お金、取られちゃってたんです。まずセミナーに500〜2000円。登録料はわずかだったとか。そして商品を総額5万円で購入していました。はよ言わんかい!
 入会金なし、会員の負担なし、というのは嘘です。
 この5万円が実は入会金代わりなのでした。もちろん売れば、元は返ってきますから、親からすれば入会金ではない。ビジネスの仕入れ、投資というのでしょうね。
 さて、計算です。Kくんは5万円の元手を、ネットワーク・ビジネスで取り返さねばなりません。最初は商品を子に売ると、マージンは3%だそうです。1万円売って儲けは300円です。5万円の元を取るためには、いくら売らなきゃならないでしょう?
 カチ、カチ、カチ、カチ・・・
 で、会費を別途取られているって。月に1万2600円の商品を必ず購入しなければならないらしい。で、これを人に薦めて、収入を得るんだとか。
「たった3%のマージンで、1万2600円なんて、儲からんやん」と言うと、Kくんは「その場合、1万2600円は破棄できるんです。その代わり、売上げの全額は会社に収めることになります」
 わっはっは!
 それって、どうしても親会社が儲かるようにできてるやん。
 それでキミはただ働き!
 言っておきますけど、月を重ねるごとに買わされる値段、どんどん高くなりますから。
 サラリーマン並みに30万円稼ぐには、どれだけ出費が必要か。考えたらすぐわかるやん。
 Kくんが連れてきた親、ビジネスをしているという感じではなかったそうですが、スガノが言うには「彼は20万円もらっていると言うわけです。でも、儲かったとは言わない。あれは20万円もらうために、3〜40万円使っていますよ」そこはわかる。なぜならスガノは以前、マルチ商法に関する本を書いていますから。そのメカニズムは。
 いや、私でもわかる。
 本出して印税を100万円もらったとして、それが全部収入ってわけないですから。取材費だの資料費だの雑費だのがその中に入っています。引いてなんぼ残るのか?
 赤字の場合だってあるでしょうよ。

 あっ、それから印税のこともわからんで、ネットワーク・ビジネスは印税と同じだなんて言わんでくれ。
 しかしこれは汚い。人間の欲につけ込んだ、これはその中国にある会社のやり方がある意味、コスいところです。一度これに手を染めたら、もう泥沼に入り込むまで辞められないでしょうね。辞めた時点で損をするわけですから、いつか儲けが出るまでと次から次へ。その間、「絶対に騙されていない」「親の人たちはいい人だ」と信じ続けて自分で自分を説得させるしかないわけです。ますます新興宗教です。そんな人に誰も近づきたくはありません。友達も減ります。確実に。
 えっ、新しい人脈ができる? そんなん人脈違う!

 ともかくスガノは色々矛盾をついたらしいんですが、すると親は「なんなら訴えてくれてもいいですよ。訴えてください」と開き直ったらしい。アホか。お前を訴えたところで、お前は正社員でもなんでもないんで、親会社は「知らない」で終わり。親会社は何も痛くない。状況は何ら変わらん。
 結局、正社員がいなくて、口コミ口コミで儲けようという世界です。トラブルがあったら「何も知らないお客さんがしてしまったことで」と、親会社はいつでも言い逃れができますが、トラブルを起こした本人は、もう信用も友人もなくなって、お金もなくなって借金地獄、ということになるのでしょう。
 こんなのビジネスごっこ。おアソビです。

 アソビである証拠に、スガノ、Tくん、ひと通り話を聞かせてもらって、さあお勘定。
 スガノはわざと万札を財布に詰めていて、ちらっとそれを相手に見せながら「勘定は僕が」。すると相手は「いえいえ、僕が」「ああ、そう?」「ええ、僕の分だけ」
 そういって、相手はスガノに500円玉を差し出して、そのまま帰っていったそうです。カッコわり〜い!
 普通、こういうのって、会社から営業経費って出ますよね。それが出とらん。
 これがネットワーク・ビジネスやって。わはは!

 ちなみに彼の飲んだコーヒー代は540円だったそうです。



『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 22:45|PermalinkComments(7)

2012年04月28日

そして誰もいなくなるよ その2

 中山市朗です。

 昨日の続きです。
 塾代表・スガノ、Tくん。
 マルチ商法・Kくん、その親(上司)。
 
 スガノはもちろん知らないフリです。Tくんが呼び出されたのは合コンかと思ってついてきたという体。事実スガノは、Tくんは合コンに呼ばれて、だから我々に隠していたと解釈していたようで、Kくんに「俺にも会わせろ」としきりにメールをしていたそうです。ゲスな奴です。
 そのメールでKくん、察した。スガノさんが来る。で、さっそく親(上司)である大学の後輩に、「今日、こういう人が来ます(なぜか後輩に敬語だったそうです)」と、スガノの書いた本やブログのコピーまで渡そうとしていたらしい。スガノの個人情報だだ漏れ。
 Kくん、洗脳されてます。どっちが味方かわかっていない。
 一方こちらは情報なし。この時点ではKくんへの聞き取り調査もしていません。ただ、Yくんから聞かされた内容からの察知。
 さて、本番。15分遅れて親が来たといいます。もう向こうは状況を知っています。
 向こうの第一声。スガノに対して、
「ああ、本を書いていらっしゃるそうで。塾のことは聞いています。役員の方ですか?」
「役員? 僕はただ薄給で」
 そしたら「年収はいくらですか?」と聞きやがったらしい。
 ゲス対決です。
 スガノは言います。「あの、儲け話を聞かせてください」
「儲かるとか、そんな話じゃないんで。あの、わかってますから本音で話しましょう。なんでも聞いてください。全部言いますから」
 と防御を張ってきた。もうノってきません。
 ただ、だいたいこんな話になったらしい。
「うちは法律的には何も間違っていませんし、マルチでもありません。合法的なネットワーク・ビジネスです。ほら、雑誌にも紹介されています」と雑誌を見せる。
 スガノは言います。「あのね、雑誌なんてスポンサーありきでしょ。これ、そこの業界誌じゃないですか。オウム真理教が金出してオウムの肯定本を出版するのと同じですよ」
 相手はいや〜な顔をして雑誌を引っ込めた。
 さて、相手はいかにこれが違法でないかの説明。
 入会金はない。だから会員への負担は一切ない。商品は素晴らしい。その一点張り。
 スガノ斬り込む。
「あのね、うちのYやTは電話で呼び出されて、情報も与えられずに現場へ行って、そこで二人掛かりで勧められています。これは消費者契約法の不実告知に違反しているのでは」
「それはまあ、そんな人もいるかもしれませんが、うちにはマニュアルはないので」
 言いながら、Tくんは細かいマニュアルが開かれた分厚い冊子を手渡されたらしい。この証拠物件は、家に持って帰ったそうなので、後で読ませてもらいます。
「これはマルチですよね。親が子を作って、その子がまた子を作って。このまま十数代いけば、日本の人口を超える計算になりますよね。それはどうお考えですか?」
(注釈:一人の親が二人の子供を作るという連鎖の場合、28代目で1億3400万人となり、日本の人口を超える。アホでも分かる道理)
「倍々にはなりません。なぜなら途中で区切りますから」
「区切る? えっ、えっ?」
「売る商品は消耗品なので連鎖されません」
「いや、たくさんの子がいるほうが儲かるんでしょ? 今Kくんを使ってTくんを呼び出して、こうして勧誘しているってことは、そういうことでしょ?」
「そういう仕組みではありません」
「じゃあ、10人いる子がゴソッと抜けたら、その分損するわけでしょ」
「損はしません、上納金とかもありませんし、減っても損はありえないんです」
「でも、会員が減ったら、損をするわけでしょ」

 こういうことです。子の子の子と下に行きます。区切ります(?)。これ以上増えたら日本の人口を超えますから。一番下の子は、子が出来ないので売ることができません。買わされるばかり。またその数はピラミッドの底辺なので、膨大なわけです。数千万規模です。つまり、これは大部分の人が出費をするだけで、計算上、販売組織は破綻するわけです。それがわからんのか、という質問をしたいわけです。
 そしたら消耗品なので、連鎖されないって、回答になっとらん。
 あのね、こういう会社が破綻しないでいるのは、途中で辞める人がたくさんいるから。そうすれば表面上は続いている、というそれだけのこと。
 ともかくスガノは「これは絶対マルチ商法。これは成り立たない」と攻めたわけです。そしたら、
「マルチとか、そういうことではないんです。僕たちはいい商品があるので、ただただ薦めているだけです。儲けなんて考えていません」
「じゃあ、権利収入とかビジネスとか言うなよ!」

 またまた続きます。

 

『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 22:45|PermalinkComments(0)

2012年04月27日

そして誰もいなくなるよ その1

 中山市朗です。

 皆さん、聞いてください。ちょっともう、許されないことがありましたので、断固ソヤツらを弾劾し、反省を促したいと思います。我が塾生をそんな犯罪まがいのことに誘わないでいただきたい。いや、日本から、世界から駆逐すべきである! また、これを読んで身に覚えのある人は、絶対辞めたほうがよろしいかと思います。
 あんたや、あんた!

 先日のこと、塾での飲み会でTくんの様子がちょっとおかしい。
「どうしたんや?」
 と聞くと、
「(同じ塾生の)Kくんに、明日会わないかと言われたんです。ええよ、と返事をしたものの、喫茶店に来いと指示されたんです。なんやねん、何の用やねん、と聞いても、いい話があるからって、その一点張りで。何も言ってくれないんです。なんか気持ち悪いんですよ」
 するとそれを聞いたYくんが大笑いを始めたので、
「なんか知ってんの?」
「知ってますけど、Kに口止めされたので言えません」
「口止め?」
「僕も先日、Kに呼び出されたので」
「呼び出された?」
「パターンは同じです。いいことあるんで、とそれしか言わない。でも口止めされているので、これ以上は勘弁してください」
 もう、おわかりだと思います。
 このあと、総務のスガノに任務を託して、約束日にTくんに同行してもらって、おもろいことになるわけですが、その一部始終は後に報告することといたしまして。

 とりあえずKくん。
 昨夜、事情聴取いたしまして、なぜKくんはそんなことに手を染めたのか?

 まあ、大学の後輩から誘われてファミレスに行ったと。そこで「今何してるんですか?」と聞かれ、作劇塾に通いながら映画の勉強をしている、映画監督になりたい、最近一人住まいを始めた等々、いろいろ話したら、後日またその後輩から連絡がきた。
「大事な話があるんですけど、Kさんが映画をやる上ですごくいいことがありますから」
「いいことって?」
 まあ、それ以上は言わない。で、またファミレスに誘われて、今度向こうは後輩とOLの女性の二人。
「こういうビジネスがあるんです」
 と、あるモノを勧められた。
「オーナービジネスといって、困っている人に最適なものです。夢を追うのにお金は必要でしょう。それに時間も貴重ですよね。これはそういう人たちのためのビジネスでして。権利収入でお金が得られます。別に怪しくもなんともありません。その権利収入は、たとえばKさんの世界でいうと印税のようなものです。あるいはマンションの管理人になって部屋を貸して家賃収入がある。それと同じ・・・」
 みたいなことをまず言われて。で、会社概要の説明。

 中国に本社がある。4000億円稼いでいる。これはユニクロと同じぐらい。世界110ヵ国で展開している。日本人が知らないのは、これから新規事業を展開しようとしているから。そして何を売るのかというと、
 シャンプー。
 サプリ。
 化粧品など。
 他者の製品は悪い成分が入っているが、うちの商品はそうではない。と成分の話をされて、それを安価で売るということで・・・。
 シャンプー6000円! 歯磨き粉1980円! これ安価?
 この商品の素晴らしさを口コミで伝えて、よりたくさんの人に知ってもらうための、要するにセールスマンをする、というわけです。CMはお金がかかるが、この方法だとそのコストが軽減されて、その分いい商品を提供できる・・・などと言われて。
 で、
「僕たちはこれを魅力的だと思っています。現にそれで儲けている人がいます。紹介してくれた人がいるので、会って説明を受けてほしいんです。映画もその感動を伝えるには見てもらうしかない。感動を共有できる人にいてもらいたい。同じです。会いましょう。実はその人、もう来てもらっています」
 と電話をすると、すぐ一人来て、紹介された。
 男性。会社に入ってサッカーやって、休み時間をサッカーに打ち込んで辛かった(ん? プロやないんや)。そこでこのビジネスを始めて、今は充実している、とiPadで成功者のリストを見せられて、成功者たちが有名人と肩を組んだり、親しげにしている写真も見せられて・・・。

 で、また会社概要。中国に本社(googleでマップも見せられて)、こんな立派な建物が本社で、近くには病院や学校を建てる予定とか。4000億円の売上げ。
 ライバルはアムウェイ、ニュースキンで、今はアムウェイに次ぐ売上第2位とか?
 ではそれはマルチではないのか。違う、あくまでオーナービジネス。印税と同じ。

 それで3つの選択肢を表示されたと。

1・ビジネスをやる
2・ビジネスはやらないけど商品のファンになる
3・やらない

 3の場合は仕方ない。省きます、と言われたとか。で、Kくんはここで3の選択をしなかったんですね。もっと理解しようとセミナーに通い始めて。結構な額を稼いでいるという人の話が聞けて、でも決して儲かるとは言わなかったらしい。お金が入る、という言い方、そしてこのビジネスにはマニュアルは無い、らしい。
 あくまでもアドバイスをしているということらしい。でも、セミナーではマニュアル書を渡された(?)って、意味わからん。
 そのマニュアル書には、こういうときは何を言う、こう言われたらこう対応する、とかなり具体的なことがコピー用紙でかなりの量があったんですって。
 結局何かあったとき、マニュアルは無いのでその人の自由意思でやったという既成事実を作っておくという、これはトラブルがあったときの伏線。
 ここで、怪しい、と思わな。
 で、会社の製品の良さを伝えるデモンストレーションのやり方を。
 そして対応の仕方、アポの取り方、と講義を受けて、登録。
 そして言われた。
「そろそろアポを取る段階ですね。もしこのビジネスを一緒にするとしたら、誰としますか? グループを作りましょう。ではどういう感じで伝えていきますか? どういうニーズを必要としていますか? 一緒にやるにはニーズが必要です。その人は何か困っていませんか? 夢を追えていますか? どうですか?」

 ここでKくん、塾生と家族の情報を流してしまいました。

 そこでまた、「今、東京からすごい人が来ています。これはチャンスです。色々聞いたほうがいいです。滅多にこの人とは会えないですから」と勧められ、そのスゴい人からアドバイスを受けた。
「リストアップをしましょう。大まかでいいです。そのなかで一緒にビジネスをやるとしたら誰がいいですか? こういうときはメールより電話をしましょう。断られてもいいじゃないですか。人間関係が壊れることは絶対にありません。ビジネスをやるかやらないかだけの話ですから。僕たちは何も間違ったことをしていないので大丈夫です」
 あ、こうも言われたらしい。
「最初の段階で詳しいことは言わないでください。勘違いが生まれるかもしれません。きちんと会ってビジネスの話をするべきです」
 で、最初の被害者、塾生Yくんがターゲットになった。
 突然、わけもわからずに呼び出されて、映画を作るのでその協力要請を、という話かなと思ったらしいんですが、行ったらKくんともう一人がいて。話を聞かされた。
「ネットワークビジネス、やりませんか」と。
 Yくんは大激怒ですわ。
「マルチ商法やないか!」
「いや、僕らは決してYさんを騙そうとしているわけではないので」
「あほ! そんなヒマあったら映画の1本でも撮らんか!」
 Yくん勧誘失敗。そこで次のターゲットとなったのが、このブログの最初に戻ります、Tくんだったわけです。

 それを聞いてTくんも激怒!
 理論はですからTくん。なんで彼をターゲットにしたのかわからん。それに彼は普通のサラリーマンですから、お金に困っていることもないし。
 しかし「人間関係が壊れることは決してありません」という言葉、早くも崩れています。
 そこで許せん! と我々もなりますわな。
 このまま放っておいたらKくんは塾生たちからの信用をなくし、おそらく他にも伝播していくことでしょう。もしかしたら被害者が出るかもしれない。
 Yくんは「Kに口止めされた」となかなか口を割らなかったのですが、でもこれはこういうことになる。
 仮に知らずにTくんがKに会って、登録してしまった。あとでこれは違うぞ、と騙されたことに気づく。そうなることを知っていたYくんは、口止めされていて言わなかった。Tくんの不信感はKくんだけでなく、Yくんにも向けられます。もう人間関係ぐちゃぐちゃです。
 そう言って口を割らせた。で、Kくんは塾生たちが業界人のパーティに呼ばれているのに、それを欠席して、ネットワークビジネスを優先していたというわけです。
 Yくんの言葉じゃないけど、「お前、他にすることあるやろ!」ですよ。
 そこでスガノも「その日、俺を連れていけ。そいつ土下座さしたる! 許せん!」と大激怒。
 私? もうKくんのアホさ加減にうんざりして。だって彼、某有名大学で経営学部やったんですよ。こんなんにひっかかるなんて、大学で何を学んでた?

 ということで、Kくんに呼び出されたTくん。何も知らないフリをして、待ち合わせ場所に行きました。そこでスガノと合流。もうKくん、来てたそうです。
 そして世紀の対決が始まります。

 続きます。


『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 22:47|PermalinkComments(4)

2012年04月26日

素晴らしき哉、気のせい!

 中山市朗です。

 4月7日のブログで、ドイツのクラウス・シュライバー博士が考案したという「霊界テレビ」のことを書きましたが、オフィス・イチロウの秘書(?)であります真名子が、その実験をやって動画を配信しております。

 動画はこちら

 まあ大槻教授じゃないですけど、顔に見ようと思ったら見える、ということですな。
 私にはよおわかりません。

 しかし、心霊ものをやるとテレビ系統がおかしくなる、ということはあるようでして。
 昔、私は放送作家としてお笑い番組(「爆笑BOOING」)と、「恐怖の百物語」の2本を掛け持ちしていたんですけど、「恐怖の百物語」では、カメラの故障、モニターにノイズが入る、スタジオで音が頻繁に鳴る、妙なものが映りこむ、なんてしょっちゅうありました。セットの床がドサッと落ちたこともありました。信じられん!
 ところが、これがお笑い番組の収録ではそんなことはまったく起きないんです。
 なんやろうなあ、これって、と思ってました。
 まっ、気のせいでしょう。

 ところで先月、まぐまぐで動画配信しております「幽怪案内」のロケをやってきました。女の幽霊が出ると噂の廃ホテルで、真夜中の撮影をやったんですが、女の泣き声が聞こえてくるんです。わずかにですが。私だけではない、スタッフも聞いていたようで、真名子は何かを見たようですが・・・。
 もちろん他は誰もいません。
 ひょっとしたら録音されている?
 まっ、気のせいだと思います。

 たまに「幽怪案内」のロケから帰ると、どーんと体が重くて、寝苦しい夜が続くことがあります。そして移動用に使っているスタッフ、アリムラの車に異臭が立ち込めるか、車内に水がたまります。この前は車をメンテナンスしたらしい。
 まっ、これも気のせいやね。



『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 20:36|PermalinkComments(10)

2012年04月23日

4/19の作劇ゼミ

 中山市朗です。

 ちょっと遅れてしまいましたが、19日の作劇ゼミの報告です。
 フィルム・アート社さんから送っていただいたデヴィン・ワトソン著『ホラー映画の書き方』を教本とした、第3回目の講義です。

「1945年・怪物は蘇った」

 第二次世界大戦が勃発し、世界の映画会社が戦争映画とドキュメンタリーを作るのに手がいっぱいという状態で、ホラー映画は小休止。ところが'40年代後半、二つの勢力が映画史上に登場。ひとつは、今もって我々のボキャブラリーの一つとなった“空飛ぶ円盤”。もうひとつが原爆、核爆弾による突然変異、放射能である。

 そのようなことをワトソンはこの著書に書き、その分析を行なっています。
 この著書を教本とした理由のひとつに、これがあります。
 ホラー映画と言えども、世界の情勢を過敏に嗅ぎ取り、また視聴者の共感するものも異なってくる。また、作品における実験や革命も、起こるべくして起こる。
 私が常々、塾生たちに説くところです。

 専門学校で講師をやっていたころ、よく思ったのが、若い人は往々にして古い作品を見ないし読まないんですね。で、勧めると「そんな古いもの」と見もせずにバカにする。
 で、教室のでかいスクリーンで見せるとみんな驚くわけです。ざまあみろ。
『七人の侍』なんてもう大当たり! 『東京物語』やフェリーニの『道』は涙してる女の子がいっぱいいました。『荒野の決闘』や『我が谷は緑なりき』は「先生、これが映画なんですね」と、その夜はジョン・フォードについて語り明かしたり。『2001年宇宙の旅』はみんなわからん、と首をひねっていたので、授業で解説してやると、みんなわかったような顔をしてキューブリック談義、山中貞雄の映画に夢中になって時代劇の研究に没頭する教え子もいます。
 古い映画はテレビやパソコンの画面で見るとダメなんですよ。昔の映画は本当にスクリーンに映えるような画面設計がなされていました。『アラビアのロレンス』や『ベン・ハー』なんて小さな画面で見て、こんなもんか、と思われるのはホント残念。
 今の映画はDVDやブルーレイにしてペイすることが前提ですから、これは家で見てもいいようにできているんです。
「今の子は、この世界に入りたいと思っているクセに、昔の作品を見ようとしない」とは押井守さんも金子修介さんとの対談で言うてました。
 京極夏彦さんも「古典ていうからダメなんです。あれはスタンダードというべき」とおっしゃっています。スタンダード。規格、標準、理想的なひとつの形、というわけです。
 で、今我々が見る、あるいは読む作品というのは、そういう時代において誰かがそのスタンダードを改良し、ぶち壊し、再構成し、アンチテーゼを提示する。それが起こった過程を知るべきなのです。そこに作家性が出てくるし、その作家の周りに何があったのか、誰がいたのかで、その時代性や必然性も見えてきます。
 音楽家でバロックやロマン主義を知らない人がいたら、これは信用ならんと思いますよね。ワインのソムリエがいたとして、ワインの歴史が語れないなんて、それはソムリエじゃないですよね。それと同じです。
 で、ワトソンはこの著書で、ホラー映画といえども、そういう時代時代のなかで編み出され、テーマが生まれると書いているのです。
 ホラーが描きたいからホラーを読む、ホラーを見る、だけでは底が浅すぎるというわけです。

 ところでUFOと水爆。確かに50年代前後からハリウッドはそういうことを題材にした映画を発表しています。『遊星からの物体X』『空飛ぶ円盤地球を襲撃す』『宇宙戦争』『宇宙水爆戦』『放射能X』『原子怪獣現わる』『縮みゆく人間』『地球の静止する日』・・・。
 日本では『ゴジラ』『ゴジラの逆襲』『地球防衛軍』『宇宙大戦争』『宇宙人東京に現わる』。
 UFOはあのロズウェル事件が1947年7月1日。あれは調べても調べても不可解なことが出てきます。以前、超常現象研究家の南山宏さんとお話させていただいたとき、南山さんが独自調査してわかったことがあって、これは絶対に公式発表(気象観測用気球だったと米空軍が正式発表)されたものと違う確信をもった、というものがあったそうで、それは・・・ここで書くのはもったいないので、いずれ別の機会に。
 1948年にはケンタッキー州でマンテル大尉事件というのがあって、ケンタッキー上空に当時の飛行機の最高速度を上回る飛行物体が飛来、市民や警察からの通報で米空軍のマンテル大尉の搭乗するノースアメリカンP51で追跡。上空7000メートル付近で「飛行物体の中に何人かの人が見える」と通信して以来、消息をたち、数時間後に広い範囲に散らばる破片とともに遺体で発見。もちろん米国中はUFOか、とざわめきたちますが、結局「金星を未確認飛行物体と誤認して高々度に飛行し、酸欠状態に陥って墜落した」と発表されます。
 そんなことが集中した時代だったんです。ナチやジャップをうち破った世界最強の米軍に対し、一体誰が挑戦しようとしているのだ? 何が勝手に飛び回って、人を脅かせているのだ? 宇宙人か? いや現実的にはロシアか? ナチの生き残りの科学者か? それとも共産主義者か? そういうアメリカ人の心理がこの頃のホラー、SF映画に投影されているわけです。共産主義といえば、マッカーシーの赤狩りがあったのが1953年。米国中の共産党員やそのシンパを徹底的に排除しようとしたこの事件で、チャップリンは米国から追放、『ローマの休日』の脚本家ダルトン・トランボは活動ができなくなり、仮名がクレジット。映画監督のエドワード・ドミトリク、作家のダシール・ハメットにも疑いがかかり、結果として多くの中国、ロシアと繋がっていた外交官や政治家が免職となり、アジア外交を硬直化させてしまいます。後に起こるベトナム戦争の根底には、この赤狩りがあったわけですね。
 で、ハリウッドの映画はそういう流れをきっちり救い上げて、作られていったというわけなんです。
 核爆弾も、次々と実験が行なわれたのもこの時期。『宇宙戦争』なんて見ても、米国は最終手段は核爆弾を使用します。で、これが通用しない、という描写で、相手がどんなに手強いかを見せるわけです。
 日本は、核に対しては米国とは違い、被害者でした。広島、長崎、第五福竜丸。
『ゴジラ』はその水爆の申し子のような存在で、その品川付近から上陸し、銀座・数寄屋から国会議事堂を蹂躙し、勝鬨橋から戻っていくという、これはB29が東京空襲時にとったコースで、そのまま太平洋戦争の負の部分を怪物化させたという、もう米国のホラー、SFとはまったく違うアプローチです。それに東宝特撮の世界では、核使用の選択はありえない。やたら開かれる国際会議の模様は、人類の知恵を結晶してことにあたろうという、つまり話し合えばなんとかなるよ、という日本人の国民性がよく出るところが面白いですな。
 にしても、これだけ核の被害を受ける国もありませんな。

 今、原発稼働すべきかとか問題になっておりますが、全然進歩が無いのは結局「稼働しないと夏の電気需要が足らないよ。産業どうする? 値上げするかもしれないよ」という政府や電力会社のやり方は、東北大震災の起こる前の原発推進の理論とまったく同じ態度じゃないですか。
 私は、今がどうのではなく、日本はこれから原発に対してこのまま推進するのか、NOと言って新しいエネルギー政策をとるのか、その態度をまず決めることです。で、NOならば今は原発稼働は必要ですが、何年か後には撤廃します、てなことを言ってほしいんだと思いますよ、国民は。推進というのなら、今の政府には任せられない。一度解散して世に問うべきでしょうな。
 これが東宝映画の世界だったら、どんな会議が開かれるのでしょうね。
 


『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 19:44|PermalinkComments(4)

2012年04月19日

007参考書は永遠に

 中山市朗です。

 最近徹夜がしんどくなってきました。
 20代の頃はまあ3徹は平気やったんですが(いや、それは仕事がノッているときの話ですよ)、もうあきません。まあ1徹ならできますけど、昼寝ちゃいますのでなんにもなりませんわ。よく徹夜は仕事の能率を低下させると言いますが、私は徹夜してでもノッてるときは一気にやる、というのが、いい状態を保てるような気がするんです。
 逆にどうしてもノらないときは、もう寝ちゃう。やっても無駄ですもん。

 徹夜を続けると幻覚を見たり、妙な声が聞こえる、なんて聞いたことがありますが、そういう経験もありません。
 幻覚というものを一度見てみたいものですな。

 そうそう酒を飲んでも酔わない。とことんいくと眠たくなります。
 これはツマランです。酔うために飲んでいるわけですから。
 と、ここで思った。
 そういや最近閉じこもって原稿を書いているか、資料を読み漁っているかであんまり人と接していない。酒も一人で飲んでいる。
 これはあきません。
 今、参考文献にと思って『日本後紀(上)』『古語拾遺』を読んでいますが、目的があって読むと大変に面白いですな。平安時代の日本がよみがえります。
 目的がないと、やっぱり何をしても身が入らないものです。

 今はもう歴史が好きで、怪談とともに私の中ではライフワークになりそうですが、先日、史料探しに某大型書店に入って、高校中学の参考書のコーナーにたまたま迷い込んだら、なんか全身総毛立つような感覚が走りました。
 日本史とか世界史、政治経済の参考書を見たら、もうあのクソ面白くもない歴史の授業を思い出して・・・またセンスの無いあの参考書の表紙!
 あんな参考書、二度と開きたくありません。
 なんだったんでしょうね、あれ? 世の中の事象から人間というものを抜くと、ああいう無味乾燥なものになってしまうんですね。歴史は人間学。年号ではない!

 ところで、誰か石上神宮に関する史料、お持ちでないでしょうか?
 ないんです。ここの神宮の史料とか書籍が。図録とか宝物誌じゃなくて、歴史や由緒について書かれたもの。探してもないし、ネットにもかかりません。
 中央図書館、ここんとこずっと休みやし・・・。

 あ、それと探していた本、全部入手できました。
 皆様どうもありがとうございました。




『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 19:12|PermalinkComments(2)

2012年04月18日

ランキング・ソロモンの秘宝

 中山市朗です。

 イギリスのエコノミスト・インテリジェンス・ユニットが年2回発表する世界の都市の生活費ランキングというのが発表されました。
 いうたら物価の高い都市、いうわけですな。
 1位・チューリッヒ
 2位・東京
 3位・大阪
 4位・ジュネーブ
 5位・オセロ
 大阪にスーパー玉出がなかったら、東京を抜いたかもしれませんな。
 ところが同じユニットによる世界の住みやすさランキングでは、去年大阪は12位なんですね。アジアでは1位で東京の16位を抜きました。
 物価は高いけど住みやすいってこと?
 まあ住みにくいことはないですけど、世界12位という実感はおませんな。

 ところがランキングとは面白いもので、国内の全国豊かさランキングで1位になつたのは福井県で、大阪は最下位でおました。
 物価が高くて豊かさも国内最下位だけど住みやすい大阪。うーん。
 で、1位の福井県は交通事故死(10万人あたりの死者の数値)のワースト2。
 で、原発のお膝元。
 なにが基準なんですかね?
 ランキングなんちゅうのは信用ならんということですかね。

 ところで大阪が国内ナンバー1に輝くランキングは、

 殺人事件遭遇率。
 殺人事件被害者数。
 重要犯罪認知数。
 性犯罪認知数。
 刑法罪認知数。
 児童虐待相談対応件数。
 生活保護受給世帯。

 うーん。
 あっ、ワシ、兵庫県の出身やし。
 

『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 19:37|PermalinkComments(2)

2012年04月12日

くたばれヤンキー国

 中山市朗です。

 北朝鮮がミサイルを打ち上げるとかなんとか、えらいニュースなんかでも報道されていますが、どうなんでしょう。あれ、爆発物とか積んでいないんでしょ?
 さわいだり、わあわあと連日報道させる、というのが北朝鮮の狙いなんですから、あんなん無視すりゃいいんですよ。
 管制室にデモンストレーションもありましたが、あれも記者たち「わあ、こんなんありえないわ」とみんなで腹抱えて大爆笑すりゃよかったんですよ。逮捕される?  みんなで笑えば怖くない。
 それに、政府も自衛隊も「え? ミサイル? なんのこと? ああ、あれね。あんなん大したものじゃないんで、適当にあしらっときます」くらいのコメントでも出しとけば、北朝鮮も打ち上げる気力なくすんじゃないですか?
 あんなん、不良のガキと一緒ですから。

 ちなみに不良少年で検索したら、ヤンキーがひっかかって、wikiにこうありました。
「周囲を威嚇するような強そうな格好をして、仲間から一目置かれたい」という少年少女・・・。
 少年少女を小国にしたら、それってそのまま北○○。

 ヤンキー・ゴー・ホーム!


『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 19:33|PermalinkComments(6)

2012年04月11日

捜索者

 中山市朗です。

 今、古代史探偵団で取材したことを補足しながら原稿を書いています。
 ここ40日以内には、書き上げて出版社に売り込みをかけられたなと思うのですが、どうしても見つからない文献があります。図書館で借りるのは嫌であります。いつでも読めるよう、手元に置いておきたいわけです。

『日本古代暦の証明』(ロッコウブックス/吉村貞司・著)
『大いなる邪馬台国』(講談社/鳥越憲三郎・著)
『白鳥伝説 上・下巻』(集英社文庫/谷川健一・著)

 誰かお持ちではないかい?
 お買い上げいたします候。

 それから以前よくコメントをくださったイワイさん。
 連絡ください。
 そろそろ行きましょうよ。あの渡来人の末裔に会いに・・・。




『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 20:10|PermalinkComments(4)

2012年04月08日

4/5の作劇ゼミ その2

 中山市朗です。

 前回の続きです。

 東京のスタジオへ行きましたがな。
 そして見たら・・・。
「はあ? どこに?」
「ここです。ほら、目と口がここにあります」
「えっ、どこ?」
「ほら、ここ!」
 そらね、砂嵐の状態になんか黒い点みたいなんが確かに3つあって、それが目と口に見えんことはないんですが、どうもそれは・・・苦しい。
 ところがそのVTR、もうナレーションが入ってまして、こんなこと言うてる。
「中山氏は、これは確かに幽霊だと認めた」

「えっえっ、そんなん言うてへん。これ困る。これ消してください」
「えーっ、そうでした? 困ったなあ。これもう局に送ってしまって・・・わあ困ったなあ。あっ、じゃあやっぱり討論に出ていただいて、そこで説明してもらえます? 収録は明日です。ホテルとりましょうか?」
 これ、テレビ局のやり方。こうまでされると、なんか心地よく思えるのはなぜ?

 そしてテレビ朝日のスタジオ。いや、その前に楽屋。
 なぜか楽屋、肯定派と否定派に別れている。私は肯定派に入れられまして・・・。
 肯定派違ういうのに。
 あっ、T出版のNさんがいる。
「いやぁ、今日は中山さんが味方で心強いなあ」
 いやいや、初対面ですやん。
「あのねえ中山さん。金星人と火星人の見分け方、ご存知ですか?」
 えっ、この人、プライベートでもこんなん? そもそも金星人や火星人なんているんかいな?
「教えましょうか。どちらもねえ、金髪のヨーロッパ人みたいな見かけなんですが、金星人はちょっと悲しそうな目をしてるんですよ」
 というような会話が延々続いて。
 そしたらこの日、3時間のスペシャル撮りでして、どやどやと楽屋に入ってきたのが、なんとかサークルというUFO同好会の人たち。UFO肯定派の人たちです。
「Nさん、この写真見てください。ほら金星人ですよ、この人たち」
「ほんとだ、よく撮れたねえ、どこで撮ったの?」
「メキシコの洞窟です」
 私も見せてもらいましたが、どう見ても普通のメキシコ人たち。ん?
 あんたさっき、金星人、金髪のヨーロッパ人や言うてなかった?

 そして本番。
 超能力者の秋山さんとか、なぜか志垣太郎さんも肯定派にいたかな? 否定派にはもちろんO教授。松尾貴志さんもいました。
 で、さっそく肯定派の題材として、先のVTRが。
 見ていると「どこが霊なの!」というO教授の顔が再び浮かびます。
 で、VTRが終わった途端、まるでドッペルゲンガーのように、「どこが霊なの!」というO教授の声が。その表情も予知した通り。ワシは予言者か。
「点が3つもあれば顔に見えるよ。それがどう霊だって言うのよ。くだらない実験してるんじゃないよ」
 こもっとも。
 それで私、O教授に説明したわけです。
「私もそう思います。あれが霊という根拠は薄いです。しかし教授、くだらない実験だと言われるのはどうでしょうか。そういう論説を唱えた人がいたから、我々はそれにのっとって実験したわけです。くだらないから実験するなは、学者として言ってはいけないと思いますよ。この実験の意義はそもそも・・・」
 忘れましたが、そんなようなことを延々と言った覚えがあります。そしたらO教授、私を指差して「中山さん、あなたは正しいよ」
『TVタックル』初の、肯定派否定派の融和の瞬間?

 あとでオンエア見たら、そこはバッサリ切られてました。
 まあ肯定派の人間が否定派と気があったんじゃ、番組になりませんわな。
 テレビ見ていたら教え子から電話がありまして「先生、TVタックル出てるやん。すごいやん。でも全然しゃべってないやん」
「いや、しゃべったんやけど、カットされてるわ」

 エジソンからそんな話を思い出したという、先日の授業報告でした。


『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 21:31|PermalinkComments(12)

2012年04月07日

4/5の作劇ゼミ

 中山市朗です。

 4月5日(木)、新教室での私の講義がスタートしました。
 今まで水曜日だったのですが、今期より木曜日となりました。その理由は?
 実は7月、8月の水曜日にお仕事が入ってしまったので、それならと曜日を替えたというわけです。

 さて、今回は前回に引き続き、米国のホラー脚本家デヴィン・ワトソン著『ホラー映画の書き方』を教本としてお話を続けました。ホラー映画の書き方といっても、これはホラー以外の、しかも小説やマンガにも参考になる内容です。
 書くとはどういうことか、ということが述べられます。
 で、ホラー映画小史という項目を読み進めていると、トーマス・エジソンのことが出てきました。
 そこでちょっと雑談。
 彼は霊界ラジオというのを発明しようとして、未完で亡くなりました。かなり本気だったようです。霊体は電磁波のようなものだから、それをアンテナでキャッチして音として変換する、というものだったそうです。
 まあ、これは有名な話。

 では、霊界テレビというのがあるのはご存知?
 えっ、知らん?
 あるんですよ。1985年ドイツのクラウス・シュライバーという人が考案し、実際に18歳で死んだ彼の娘が映ったそうです。ほんまかいな。
 ところが私、この実験に立ち会ったことがあるんです。

 十数年前、うちに『TVタックル』のスタッフから電話がありまして、「今、京都にいるんですけどお会いできませんか」というんです。で、呑みたかったもんですから、道頓堀の居酒屋を指定したらホンマにディレクターやらカメラマンやらが来て、「ちょっとこれ見てください。どう思いますか」と、カメラのモニターを見せるんです。なんや髭はやした外国人のオッサンが講義している。居酒屋の雑音でなに言うてんのかよおわからん。
「実はこれ、今日京大のある講義を撮らせてもらったのですが、霊界がテレビに映ると言うんです」
「へえー」
「いや。へーじゃないですよ。その理論を説明しているんです、この先生。ドイツではちょっとした有名な人でしてね。信用できますよ」
 まあ私、信用していません。
 で、なんやかんやとあって、その日は帰られたんですが、後日電話があって『TVタックル』に出演してほしいと。
「あれですな。肯定派、否定派で別れて不毛な討論をするやつ。私、どちらでもないのでお断りします」
 と、まあ断ったんです。
 あれ、マズいですよね。
 肯定派は懸命に肯定のための題材や事例を出して、説明せなあきません。ところが説明するほどアホに見えるんですな。一方否定派は「そんなのあるわけないじゃん」で終わり。
 肯定派はいつもアブない人に見えます。否定派は常識人に見えます。
 それに実際、怪談は書いてても肯定をしているわけではない。というより、知りたいわけです。私、見えませんし。感じもしないので。すると、「じゃあ討論へ出ていただくのは諦めます。でも、例の霊界テレビの実験をやりますので、それには立ち会ってくださいませんか? それに『リング』の脚本家の高橋洋さんも同行されます」
 さっき言ったように、知りたい、という興味はある。それに高橋さんも同行というのなら、これは面白いかな、とOKしたんです。
 で、東京へ行きました。指定された制作会社へ行くと、高橋さんがいる。
「中山さんが来られるというのでOKしました」
 あれれ、話がなんか違うぞ。 
 で、ロケバスに乗せられ、神奈川県の某海岸へ。
 そこ『リング2』のロケをやった場所。実はこんなことがあったといいます。

 ロケの準備中、洞窟にある岩が邪魔なのでスタッフ3人で移動させたそうです。で、撮影が終わったあと、もとに戻そうとしたらビクともしない。で、6人がかりでやっと元に戻した。そしたらその岩がなんか気持ち悪かったと、スタッフが騒ぎ出したんです。
「岩を移動させたとき、そういや穴があった。もしかして悪霊が出たがってて移動するときは簡単に持ち上がって、出たから重くなったんじゃない?」
 とか言い出して。で、本番中、音声さんが波の音を録っていたら、「リカコ」という男の声が入っていた・・・とまあ、曰く付きの場所。
 霊界テレビの実験をするのなら、こういう場所がふさわしい、というわけです。
 しかし、そういうわりには現場に縄で結界を張ってあったり、数珠をもっていたり。
「あのね、霊を呼び出すのになんでそんなことするの?」
 そう私が言うとみんなが「だって何かあったら怖いじゃないですか」やて。
「何かあるから番組になるんじゃないですか。ほんまあかんな。ねえ高橋さん」
 そしたら高橋さん,申し訳なさそうに「あの、結界張ったほうがいいと言ったのは僕なんですけど」

 さて、実験です。
 どういうことをするのかというと。
 まず、テレビを砂嵐状態にします。今のデジタルテレビでは無理ですな。
 テレビとカメラをつなぎ、向かい合わせに配置します。合わせ鏡の要領です。
 テレビにはビデオカメラが映っています。で、ズームしていきます。
 画面いっぱいになると、画面が光のフラッシュ状態になります。一種の発振状態です。
 これを録画して、あとで見てみると数秒だけ、あの世からの人物ないしメッセージが映っている、というわけです。
 ほんまかいな。

 で、実験開始。
「では中山先生、準備OK? じゃ行くよ、と合図してください」
「なんで?」
「中山先生が、この実験隊の隊長ですから」
「えっ、そういう話なん?」
 どうやらこの実験の模様を『TVタックル』で流すようです。
 ということで実験スタート。
 夕方6時に始まって深夜0時まで、じっとモニターを見つめます。

 んなわけない。適当に弁当食べたり、陣中見舞いに来た担当のTくんや高橋さんとおしゃべりしたり・・・カメラ向けられたときだけ真剣な顔。そして実験終わり。
「な〜んもなかったやん」
 私が参加すると、大抵こうです。
 で、翌日大阪へ帰りました。

 数日後、またスタッフから電話が。
「中山先生、出てました。映ってましたよ」
「えっ、ほんとですか?」
「明日、東京へ来られますか? 見ていただきたいので」

 そしたら・・・

 続きます。 


『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 22:35|PermalinkComments(0)

2012年04月05日

中山0バースデイ

 中山市朗です。

 昨日は先月31日に行なわれたファンキー中村氏のイベントの報告をいたしましたが、その翌日のエイプリルフールは、私の聖誕祭と開塾9周年を祝っての祝賀会でありました。
 これは嘘ではありません。
 塾生はもちろん、元教え子たちも成長した姿を見せてくれました。

 1次会はミナミの居酒屋で。
 ここが大ヒット。総務のスガノくんが見つけたようなんですが、3時間飲み放題、食べ放題、ヨーデル食放題なわけです。
 よくある、居酒屋の2時間というのはよくないですね。
 たいてい、最初の注文でビールがそろうのが15分後。そこから食べ物の注文。30分前には「ラストオーダー」て、あんなん実質1時間半ですもんね。そら、せわしのうて、せわしのうて。
 せわしない、というのは大阪の言葉で忙しい、いう意味ですけど。
 3時間となると、やっぱりずいぶん違います。
 食い意地が張る、ハイエナのような塾生たちも「もう食べられません」とギブアップ。

 2次会は朝まで、私の書斎「オフィス・イチロウ」で。
 いろいろと祝いの品、いただきましたが。ウィスキー、焼酎というお酒が多かったのは嬉しかった。これはいくらあっても困りません。それからパイプ用のタバコの葉もちょうど切れてた。
 お菓子や本もありましたが、オビ・ワン・ケノービとモスラのフィギュアは、これから先、私の書斎に居座り続けることでしょう。


 おっと、スガノくんがいつものゲス話を始めて、留まることなく全開に!
 こんなゲスい話を、このめでたい日に聞かされるとは!
 すると女性陣たちは、そんなスガノにソッポを向いて、モスラのフィギュアを「かわいい」とか言って、ケータイでの撮影会に。
「あかんあかん。そんな撮り方じゃあかん。キミらクリエイターの卵やろ」
 思わず彼女たちからケータイを預かって、なんとかモスラを巨大怪獣に見せるために、カメラは下からアオリが鉄則。そして画面いっぱいに入れる、地面と地平線を意識する、なんてやっているうちに、ついついジオラマも作ってしまって。
 でもモスラがあまりに小さく、こら苦労しました。

 こんな感じ。
attachment02






attachment04






 みんなありがと〜!

 さて、今日からは新教室での授業。
 作劇塾の9年目には、どんな歴史が刻まれるのでしょう。
  

『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 19:46|PermalinkComments(7)

2012年04月04日

堀江街の悪夢

 中山市朗です。

 イベントやら動画の収録やら原稿や塾の引越しや、と、バタバタしておりましたが、やっと落ち着いてきました。
 3月31日の深夜から開催されたファンキー中村さんが主催する『不安奇異夜話・大阪堀江乃怪2012・春乃陣』にゲスト出演してきました。
 なんか、出ていたようです。
 ステージに女が・・・私が話している途中、ファンキー中村氏が「おい、盛塩持ってきてくれ」なんてスタッフに要請。奇妙な女がステージに立っていたようで(私には全然感じもしませんが)、ちょうどその頃、舞台袖で動画を3人が撮っていたのですが、そのうち2人のカメラの画面に、そのとき、焚いていたスモークが、女の顔にスウーッと形取られてあみさんの膝のあたりに出たのが撮られていました。あと1人のカメラには映らず。なんとその鈍な奴は、オフィス・イチロウのスタッフTくんでした。
 楽屋にいたときも、窓の外から機械的な女の声が。
 それは私も聞いて、楽屋にいた一同、ゾッとして。窓を開けたら向かいの家の前でケータイで話している若い男性がいましたが、それ以外は誰もいず、シーンとしています。その男性のケータイの音? んなアホな、楽屋2階でっせ。男性もケータイに手を当ててヒソヒソ話をしていて何も聞こえません。
 トークの途中もありました。
 ファンキー中村さんが心霊写真の説明をしていたとき、急に3階にあったエレベーターが会場に降りてきて、大きな音を立てて扉が開いて・・・誰も乗っとらん。
 だいたい2階は楽屋で誰もいないし、3階はトイレがあるだけ。しかも会場に降りてこないようにと内側の1階のボタン、キャップがしてあって押せないわけです。
 となれば、会場から呼ぶしかないんですが、エレベーターの前には誰もいない。
 まあ、そんなわけで楽しいイベントでした。

 そうそう、この日ゲストで出演された吉本興業所属のあみさん。奇妙な音源をお持ちでした。あみさんが以前つきあっていた彼女の元カレらしき人からかかってきた、怨念の電話音声。実はその人、交通事故で死んでいるんです。で、その後つきあったあみさんの、留守電に入っていたそうです。発信源は彼女のケータイ。音声をCDに焼いて、この日会場で聞かせてくれたわけですが・・・。その音質というのが、あの「かぐや姫ファイナルコンサート」に入った謎の声に似ているんですね。絞り出すよな声。しかもその声は、彼女と話している最中にもそのアドレスから入って、聞くと・・・。
 いや、そんなこと、あるんですかね。

 雲谷斎さんも全開で、特に、目に釘が突き刺さっている老婆の話はいやー、すごい。私の語りでも語ってみたい恐ろしくてすごい話です。映像にしてみたい!

 さて、イベントが終わったあと、ファンキー中村さんに無理を言ってもうひと仕事。
 まぐまぐメルマガ配信の『幽怪案内』の特典映像、「中山市朗VSファンキー中村・怪談よもやまばなし」の収録です。
 怪談を語るきっかけから、見えるとは、語るテクニック、怪談と妖怪などを、これも怪談も交えて丁々発止の1時間半!
 5月か6月頃には、『幽怪案内』をご視聴の皆様のみに、私の怪談にプラスして、じょじょに配信していく予定です。
 一部だけ、オフィス・イチロウのホームページにあげる予定です。

 詳細が決まり次第、このブログで。

 おつかれさまでした〜!



『モーツァルトの血痕』CM動画配信中!

中山市朗作劇塾は新規塾生を募集中です。
興味がおありの方は、作劇塾ホームページをご参照ください。



kaidanyawa at 20:38|PermalinkComments(6)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


Archives
ギャラリー
  • 『モーツァルトの血痕』第一章、配信!
  • 『モーツァルトの血痕』第一章、配信!
  • 『モーツァルトの血痕』第一章、配信!
  • 『モーツァルトの血痕』第一章、配信!
  • 『モーツァルトの血痕』第一章、配信!
  • 映画監督とホルモン食って映画談義!