2013年05月

2013年05月27日

エデンの日餓死

 中山市朗です。

 この前、私、生野区の寺田町に住んでいたとこのブログに書きましたが、そのとき思い出した話です。怪談ではありませんが、怪談のような話でもあります。

 そのころ、アパートに住んでいました。四畳半に台所つき。今、こんなアパートおまへんわな。トイレ共同、風呂なし、共同電話。で、2階に住んでいました。
 ある夏の夜、実は私、映画は大好きで当時からビデオで映画のコレクションをしていたわけですが、あんまりホラーって観ないんです。観ないけど、ビデオは持っている。
 で、なぜか急にホラーが観たくなったんです。ひとりでオールナイト、ホラー4本立て。観終わるともう外は白々としてきて・・・あれれ、と思った。
 表、えらい騒がしいんです。ざわざわしている。で、パトカーのサイレンもして、どうもこのアパートの前で停まるんですね。窓を開けてみると、下は人だかり。警察もいる。
 なにがあったんや!
 なんやわかりません。と、下から警官と家主のやりとりが聞こえてきた。
「ちょっとお電話お借りしますね」「はあ、どうぞどうぞ」
 階段の下にある共同電話から、警官がなにやら報告しとる。
「こちら○○町○丁目○○荘。はあ、死亡時刻今朝の5時ごろ、50代男性、名前・・・死因、餓死」
 ええっ、餓死!
 5時いうたら、私がホラー観ている最中で、そういや意味もなく背筋がゾワッとしたのがその時間。別に怖いシーンやないのにと窓を観て、時計を見たので覚えています。
 あとで聞いたところ、第一発見者は家主の奥さん。いつもどおり表を掃き掃除しようとしてその部屋の脇を通ったら、窓が少しだけ開いている。見ると布団に潜り込んでいる住人がいる。でも奥さんはここで「あっ、死んでる」と直感が働いて、それですぐ警察に電話したって。
 当然、その部屋は後に住人が入ってもすぐ出て行くの繰り返しとなって。いっぺん、悲鳴を聞きました。ひとり暮らしの男が夜中に悲鳴て・・・で、翌晩です。「また出たあ!」という声が聞こえてきた。今思うと、なにがあったんやろ。
 その数日後、出ていきはりました、その男性。今なら取材するところですが、当時まさかね、怪談集める仕事をするなんて、思ってもいなかったもんですから。

 大学卒業して、こんなフリーな道を選んで、いろんな人と会うようになったんですが、こんなことを口癖のようにいう芸能プロの社長がいました。
「日本は法治国家。飢え死にする奴なんて、この世におらん」
 いや、おったって。



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2013年05月24日

配信アリ

 中山市朗です。

 本日24日(金)、「幽怪案内」配信日です。
 今回は「市松人形パート4」と「パート5」です。あの噂となったライブの後日談と2回目のライブであった怪異を語ります。そしていよいよ特典映像も。
 あ、すみません。今回のみ、無料映像がありません。
 前回からの流れでそうなりました。
 しかしこの人形譚、まだまだ続きがありそうですねえ。去年『幽』で田辺青蛙さんと対談したとき、人形の胴体部分、ほぼなかったし。なんであんなことに・・・。
 
 さて、「幽怪案内」は怪談を取材し、もしその怪異のあった場所が特定できて、撮影可能ならばその場に行って怪談を語る、ということもやっています。ところがこれが難しいんですね。なかなか許可が出ない。そらそうかもしれません。うちの会社、店、学校、幽霊、出ます、ということ知られたくないからでしょうから。
 しかし、名前も出さない、場所もわからない、特定されるものは映さない、ということで交渉はしているんですけど。特に学校関係はどこも許可をくれません。

 ということで、怪談もそうですが、こんな場所があるよ、とか、ここなら撮影できるよ、なんていう情報やお話がありましたら、どんどんオフィスイチロウのほうへお寄せくださいませ。あるいはこんな写真、撮れちゃった、こんなんビデオに映った、なんていうのも歓迎いたします。出て証言してもいいよ、という方も歓迎いたします。
 「幽怪案内」にルールはないのです。
 みなさんが、こんなのおもしろいんじゃない? こんなん怖いやん! と思うことが配信されれば、と思います。体験談、聞いた話のみならず、こんなん見たいというアイデアやリクエストもお聞かせください。

 オフィスイチロウはこちら
 
 「幽怪案内」配信先のらじこんはこちら



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2013年05月23日

ロード・オブ・ザ・七宮

 中山市朗です。

 先週、『ムー』の三上編集長たちと我が古代史探偵団で聖徳太子と四天王寺に関係のある場所を求めて探索をしたと書きました。
 聖徳太子の研究調査といえば、専門家はみんな法隆寺のある斑鳩や飛鳥へ行っちゃうですけど、『書紀』には聖徳太子建立とはっきり書いてあるのは四天王寺だけなんですね。
 すると面白いことがわかってきます。
 聖徳太子は蘇我氏出身の皇子で、仏教の聖者とされていますが、四天王寺を中心に聖徳太子の伝承の残る場所を大阪市内限定で散策したところ、こんな場所に行くことになったんですね。

 廻った場所

・四天王寺
 仏教最初の官寺。聖徳太子が建立。なぜか鳥居がある。

・堀越神社
 聖徳太子が四天王寺建立時に守護社として建立。祭神は崇峻天皇。

・河堀稲生神社
 やはり聖徳太子が建立。祭神は豊受大神、崇峻天皇。

・久保神社
 同じく聖徳太子が建立。祭神は天照大神。

・大江神社
 同じく聖徳太子が建立。祭神は豊受大神。

・土塔神社
 聖徳太子建立で四天王寺の南門すぐのところにあったと江戸時代の図絵にあり、現在は痕跡もない。祭神は牛頭天王。

・小儀神社
 聖徳太子建立で四天王寺東門よりすぐ、マンション前に碑があり。祭神は牛頭天王。

・上之宮神社
 聖徳太子建立で、現在上之宮町のマンション前に碑のみ残る。祭神は欽明天皇、天照大神。

★堀越神社から上之宮神社までは四天王寺七宮という。

・五条宮
 四天王寺の鬼門を守護する神社。祭神は敏達天皇。敏達は仏教弾圧派の天皇であった。

・森之宮鵲神社
 元四天王寺とされる。祭神が用明天皇、穴穂部間人皇后、聖徳太子。
 聖徳太子自身とその両親を仏でなく神として祀る神社。

・玉造稲荷神社
 元四天王寺とされる。聖徳太子の伝説も残り、祭神は宇賀之御魂。

★元四天王寺がなぜに寺ではなく神社なのか。この点が私には不可思議なり。

・比売許曾神社
 聖徳太子自ら供奉して古宇豆天宮社と称したと社伝に残る。こうずてんぐう、とは牛頭天王のことであり、これが高津神社になったと思われる。

 とまあ、神社ばっかりやったわけです。聖徳太子は物部の本家、海部氏の血統で神道派の皇子であったと思うのですが、物部に関係する神や天皇ばっかり祀られているのです。
 だから私は、四天王寺はもともと牛頭天皇を祀った牛頭天王社やなかったかと思っているんですよ。もし『四天王の暗号』の続編があるとすれば、その牛頭天王と秦氏の話になると思います。
 ちなみに、大阪市には聖徳太子に関係する地名はいろいろあって、夕陽丘は四天王寺から夕日が海に落ちるのが見えるということで、その四天王寺建立のための資材を運ぶ運搬船が暴風雨で洲に流れ着いて薬師堂を建てたことから、堂島、と名づけられ、またそのような荒らぶる早い波があったから難波であり、四天王寺の境内に田んぼがあったので、寺田町であり、その一面の谷に桃園があったので桃谷となり、天皇祭儀に必要な勾玉を作る部が住んでいたので玉造であり、聖徳太子に息子を助けてもらった生野長者がいたから生野となり・・・と、だからでしょうか。生野本通商店街のキャラクターはしょーたくん、といって聖徳太子の子孫なのだそうです!? 私、学生のころ、生野区寺田町に住んでいたんですけど、そんなことちょっとも思ったことありませんでした。

 でねえ、私「ブラタモリ」という番組好きやったんですが、大阪でやってもおもろいもん、ぎょうさんおますねんけどなあ。







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2013年05月17日

配信アリ 私は告知する

 中山市朗です。

 本日は「幽怪案内」配信日です。
 今週と来週に分けまして、いよいよあの伝説の市松人形について語ります。
 が、その前に。

 先週お知らせいたしました『Dark Night』
 予約受付が始まりました。

 6月29日(土)深夜0時開演、早朝5時ごろ終了。
 30分前に開場いたします。
 ゲスト・竹内義和
 司会・半田あかり
 テーマは怪談。
「サイキック青年団・怪談特集」の再現なるか?

 場所 大阪市中央区道頓堀 中座くいだおれビルB1階 ZAZA House
 入場料 予約3500円/当日4000円

 予約、お問い合わせは、イベント専用のホームページからどうぞ。
 『Dark Night』HP


 さて、「幽怪案内」、3年前の秋の第1回ダークナイトイベントで起こった、市松人形の怪異。いったいそれはどういう背景で起き、何が目撃され、その後日どうなったのかを怪談構成してみますと、1時間以上の長編怪談になってしまいました。
 そこで、5話構成とし、2週に分けて配信いたします。
 第1話目は無料配信となります。
 そして来週の最終話のあとは、恐怖の特典映像も?
 これを見終わって、あなたの背後に何かが忍び寄っても責任はもちませんから。

「幽怪案内」はTBSらじこんから
 らじこんはこちら




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2013年05月16日

ムーニーズ

 中山市朗です。

 昨日、本日と、我が古代史探偵団のもとへ『ムー』の三上丈晴編集長がカメラマンとともにお越しになり、昨日は四天王寺と七宮周辺、本日は元四天王寺やら比売許曽神社などを調査いたしました。
 要は拙書『聖徳太子 四天王寺の暗号』を読まれた三上氏が、その説、世界観を『ムー』誌上でも書いてください、というしつこい(?)依頼があったわけなんですが、私としてもこの機会に古代史探偵団と『ムー』のコラボということに発展すれば、確かに面白いことができるかも、と考えてはいたのです。
 『ムー』は誰もがオカルト雑誌だと思っているでしょうが、三上編集長はあるインタビューに「違う。ムーは唯一真実を伝える雑誌である」と答えています。
 でも私を含めてみんなは「オカルト雑誌」と思っています。そこを指摘すると三上編集長は「真実を伝えるオカルト雑誌」と言い直していました。なんのこっちゃ。

 しかし、ではオカルトの定義ということを考えるに、私と同じ価値観を持っておられ、また報道してはならないタブーを書いても『ムー』だけはなぜか許されるという『大スポ(関東では東スポ)』的な特殊性は、貴重なものかもしれません。
 実は三上氏とは、彼が副編集長のころからの知り合いでありまして、そのときからいろんな『ムー』世界のカラクリを知らされておりましたので、「編集長になっても変わらんなあ」というのが正直なところ。いい意味でも。・・・でも。

 三上さん、なかなかの博識で、ほんまかウソかわからない闇と陰謀の世界を昨晩遅くまで酒を飲みながらおっしゃっていて、真名子は「へー」と驚いたような表情や返事をしていましたが、後で「『ムー』やから」とちゃんとフォローしておきました。
 ちなみに、我が塾の総務でライターのスガノくんは、『ムー』編集部の企画の持ち込みをしたことがあって、三上編集長とはお話はできなかったものの、編集の人から貴重なお話を聞かせてもらった、とか言っていました。で、私は編集部にお邪魔したことがないので「どんな雰囲気やった?」と聞くと「あそこはヘンです。編集部の前はガラス張りになっているんですが、それ防弾ガラスなんです」「はあ?」「そう思うでしょ。僕もそう思ってなんでですかと聞いたら、宇宙人に攻められるかもしれないから、ということでした。『ムー』の編集の人たちは、宇宙人がいることが前提なんですよ」でなことを言っていたので、「うちのウソつきスガノがこんなことを言っていましたが、ほんまですか」と三上さんに聞いたら、「そんなわけないでしょ。だいたい防弾ガラスぐらいで、宇宙人の襲撃から身を守れるはずないでしょ」という返事でした。
 えっ、やっぱり宇宙人はいるの?


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2013年05月13日

ワーナーリング・インフェルノ

 中山市朗です。

 先だって、ワーナーホームビデオから『ワーナー90周年記念フィルム・コレクション』というなんとも珍妙なブルーレイが発売されました。
 1923年にハリウッドに創設されたワーナー・ブラザーズ映画の歴史を物語る名画をコレクションボックスにした、ということらしいのですが・・・。

 で、なにが珍妙なのかというと。
 なんじゃこりゃ、『風と共に去りぬ』『オズの魔法使』『雨に唄えば』『ベン・ハー』『西部開拓史』『北北西に進路を取れ』『ドクトル・ジバゴ』『2001年宇宙の旅』・・・。
 ワーナーじゃねえじゃん。『風と共に去りぬ』はセルズニック。あとはMGMの作品。
 ビデオの版権がそうなっているんでしょうけど、ちょっとこれはない。

 ワーナーといえば、トーキー第一号映画の『ジャズシンガー』に始まって、『42番街』『ゴールドディガーズ』『フットライト・パレード』というバズビー・バークレイが画期的な画面構成を表現したミュージカルの数々を忘れちゃいかん。いずれも1930年代の作品です。トーキー映画第一号を作った映画会社のこれは、プライドを賭けた作品群。ビデオにもDVDにもなってなくて、もちろんレンタルもなく、BS、CSでも未放送ですので、ほとんどの人は見ていないでしょうけど、これらのミュージカル・シーン、度肝ぬかれまっせ。
 私は輸入版のDVDを持っています。
 さて、ハリウッドの全盛時代、30年から50年にかけての頃は、ホラーといえばユニバーサル、MGMはミュージカル、テンプルちゃんといえばフォックス。戦後はマリリン・モンローでしたけど。スペクタクルはデミル王国があったパラマウント。そしてワーナー映画といえば、犯罪・ギャング映画でしたんやで。それらが1本も入ってない!
 びっくりやわ、ほんま。
 ハンフリー・ボガード、エドワード・G・ロビンソン、ジェームズ・キャグニィ等の『犯罪王リコ』『白熱』『三つ数えろ』『キーラーゴ』『脱出』『民衆の敵』。
 ワーナーは後に『ブリッド』『ダーティ・ハリー』といった刑事アクションの走りを作ってヒットさせますが、これはその流れでんねんで。
 『オズの魔法使』『雨に唄えば』は同時期ライバル会社MGM社の看板だった、またワーナーとは違うミュージカルの代表作。先ほどのワーナーのミュージカルは、30年代後半には飽きられちゃって、その後はジュディ・ガーランドやジーン・ケリーを擁したMGMがミュージカルのお株を奪います。
 ワーナー映画の歴史の記念に、ライバル会社の代表作入れちゃあかんでしょ。

 あと、ベティ・デイビスのメロドラマ、エロール・フリンの剣戟劇もワーナー。
 『黒蘭の女』『愛の勝利』『月光の女』、フリンは『ロビンフッドの冒険』『海賊ブラッド』『シーホーク』。
 その他にも名作があります。
 ジョン・フォードの『捜索者』、ヒューストン『白鯨』、ヒッチコック『ダイヤルMを回せ』、ワイルダー『翼よ!あれが巴里の灯だ』、ジェームズ・ディーンの『エデンの東』『理由なき反抗』『ジャイアンツ』。ヘップバーンの『尼僧物語』『マイ・フェア・レディ』それに『ヤンキー・ドゥトル・ダンディ』『リオ・ブラボー』『老人と海』『化石の森』『大雷雨』『ハイ・シェラ』『汚れた顔の天使』『欲望という名の電車』『黄金』『ミスタア・ロバーツ』『何がジェーンに起こったか?』『サヨナラ』『バージニア・ウルフなんて怖くない』『ベイビィ・ドール』『動く標的』『バルジ大作戦』。
 こういうハリウッド全盛の、もっともワーナーが輝いていた時代の映画が1本も収録されていない。それはないわ。

 ニューシネマもワーナーに傑作が多い。
『暴力脱獄』『俺たちに明日はない』『ブリット』『ワイルドバンチ』『スケアクロウ』『コールガール』『砂漠の流れ者/ホーグのバラード』。
 入ってない!

 まあ、ビデオの版権やらなんやらあるんでしょうが、しかしこれは、看板に偽りあり!
 そういえばワーナー、古い映画のブルーレイ、出してくれないんだよな。
 アメリカでは、とっくに出てるんですよ。
『捜索者』『バルジ大作戦』『ブリット』『ワイルドバンチ』『11人のカウボーイ』。出さんとあかんタイトルやろ。
 さっさと出さんと、輸入盤買っちゃうぞ!

 あ、『バルジ大作戦』。
 待ちきれんと買っちゃった。


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2013年05月10日

配信アリ

 中山市朗です。

 本日10日は「幽怪案内」の配信日です。
 本日のプログラム。まず無料動画は、ファンキー中村さんをゲストにお招きし、我が書斎で怪談について大いに語り合った「怪談談義・パート2」。
 怪談とは、相乗するもの、つまり聞くと思い出して語る、それを聞いて相手も「そういえばね・・・」と語る。これが怪談の面白さなんだなあ、ということが、よくわかる動画になっております。
 打ち合わせなしのガチ怪談トークであります!!
 段取り決めた怪談って、案外私としては、消化不良を起こしちゃうんですよね。制作サイドは段取り決めないといろいろ不安もあるのでしょうが。まっ、制作は私ですので、こんなこともできるわけで。

 そして私が語る今回の怪談は・・・
 ある男がタクシーに乗って、運転手に「怖い体験ないですか」と聞いたところ、運転手が奇妙な話をする。そして今、それが男の隣に乗っているという。そういえば、思い当たる節が。で、この男のとった罰当たりな行動・・・。「別れた女」と、ゴルフ場でキャディさんをしていた女性が、その宿舎で寝ていて妙な体験をするが、それを確実に見ていたはずの同居人は・・・、「知らない」の2話で一本。
 もう一本は、司会業をしている男性が、その営業先の宿で体験した、ちょっと物悲しい怪異談「聞いてはいけない」。私の好きな話です。

 まずは、無料動画だけでもご覧下さりませ。

 幽怪案内は、TBSらじこんからどうぞ。



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2013年05月09日

大妖の季節

 中山市朗です。

 お知らせです。

 久々に「Dark Night」を開催することとなりました。
 テーマは怪談。
 今回はゲストに、竹内義和さんをお招きすることが決定いたしました。あの「サイキック青年団・怪談特集」以来の共演となります!!!!!!!!!!(←あすかあきお風)
 日取りは、6月29日(土)の深夜よりオールナイト。
 場所、料金等はまだ未定です。決定次第、お知らせいたします。

 そしてその1週間前の22日は、プライベート怪談会。
 私の書斎での、同じくオールナイト。
 こちらは、私の怪談蒐集のための怪談会ですので、入場料はありませんが、怪談を一話は語っていただくことが参加条件です。
 体験談がない?
 職場や友人、家族、親戚、いません?
 私の持論ですが、誰でも一度は不思議な体験をしているものです。ただ、忘れてしまっているんですよね。

 お問い合わせは、どちらもオフィス・イチロウまで。

 メールアドレス
 info☆officeichirou.com  
 (☆を@に変えてお送りください)

 電話
 06-6264-0981

 いやあ、怪談の季節、到来でんなあ。



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2013年05月07日

プロジェクト K

 中山市朗です。

 お知らせです。
 まずは、恒例のプライベート怪談会の告知から。
 よく、もっと早く言ってくれれば行けたのに、という意見をいただきますので、早めに告知いたします。

 6月22日の土曜日、午前0時より早朝まで(正確には翌23日開始ですけど)
 午後23時半に集合していただきます。集合場所などは、参加の連絡をいただきましたときにお知らせいたします。
 参加費は無料。
 ただし、必ず怪談を1話は語っていただきます。

 また、日が近づきますと告知をいたしますが、まずは6月22日の深夜、お忘れなく。

 問い合わせは、オフィスイチロウまで。

 メールアドレス
 info☆officeichirou.com
 (☆を@に変えてください)

 電話
 06-6264-0981

 もう一つお知らせがあります。

 昨年夏、好評いただきました京都造形芸術大学と東北芸術工科大学が主催する「大阪芸術学舎」における怪談講座、今年も開講することになりました。
 題しまして「続・日本人と怪談」

 スケジュールと講義内容も決定しております。いずれも水曜日となります。
 7月10日 第一回『怪談と日本の話芸』 
 7月24日 第二回『古典文学の中の怪談』
 8月7日  第三回『オカルティズムと心霊』
 8月28日 第四回『呪い祟りの世界』
 9月11日 第五回『怪談の描写について』

 以上五回。前回受講された方も、今回初めての方にも、対応した内容となっております。

 受付は5月13日よりとなっております。
 詳細はまた受付が近づけば。



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2013年05月04日

書泉グランデの推しで & 吐かない

 中山市朗です。

 今、東京の書泉グランデで拙著『聖徳太子 四天王寺の暗号』をひもとくフェアが開催中のようです。

 この本の出版を記念して、四天王寺関連の本などが、店頭にずらりと並んでいるようです。
 土偶も売っているようです?
 実は同書店の方が私の原稿を読み、ハート出版に出版するよう強くプッシュしてくださったのだとか。
 そして、『聖徳太子 四天王寺の暗号』は、日本図書館協会選定図書に決定したようです。

 フェアの様子は、ハート出版の『社長の絵日記』5月1日付け、をご覧ください。

 社長の絵日記


 さて、先日は、ガリガリガリクソンくんと『幽』編集部のRくん、カメラマン、うちのスタッフで、妙見山に行ってきました。そうです。仕置場と女の幽霊が出たというトンネル付近。ちょっとこの時、私に異変が起こりました。妙見山に入った途端に吐き気をもよおし、生気が吸い取られるような感覚に。
 ただ、ガリガリガリクソンはツイッターで、中山先生、ゲロ吐きよった、とか言っておったようですが、吐いてませんから。

 でも、その後、私の周囲で奇妙な事が起こっていたことがその後のいろんな証言でわかってきました。
 午前0時のさわやかウィンドゥとうたわれた、この私に霊障が起こるとは!!

 詳しくは、次号『幽』連載の『上方怪談、待ち歩き』で。

 ゲロゲロ。

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2013年05月03日

配信アリ

 中山市朗です。

 本日は『幽怪案内』配信日であります。
 今回のプログラムは、まず無料動画では、ファンキー中村さんをゲストにお招きし、我が書斎でお互いの怪談観やこだわりについて語り合った「怪談談義」をお送りします。
 もちろんお互い怪談をバンバン語っています。
 収録は二時間以上にわたりましたので、今回はそのパート1をお送りします。その後、何回かに分けて、不定期にお届けします。

 そして私の語る怪談は、まずは私の元教え子であるデザイナーが体験した怪異談。ある夜中に、私のもとに電話がかかっていたのですが、その電話がなんかおかしいんです。妙に聞き取れなくて、電波状態が悪い。すると、最後「あっ」という声がして、切れた。
 その後1時間ほどして彼は私の書斎に現れるわけですが、その顔は真っ青で、唇も震えている。「なにがあったの?」と聞くと、そのデザイナーが「たった今あった話なんですけど」と深夜のオフィスで起こった怪異を語りだします。実に忌まわしきモノを見たと・・・。

 そしてあるミュージシャンたちが合宿で訪れた山中の宿舎での肝試しをしたときに遭遇した怪異、「罰ゲーム」と、これもある若い集団が、大阪府随一の霊スポットに潜入したとき、ある人物が行方不明となり、よもやとある場所に行っていると・・・「観音堂」
 ちなみに、この映像の撮影時、我々も怪異を体験しました。
 どちらも五分前後の話なので、二本立てとなります。

 さて、数日前、映像業界の人と話をしていますと、「もう最近は心霊モノの番組って、テレビではやれないみたいですよ」なんて聞きまして。あくまで自主規制ということらしいのですが、やっぱり話芸としての怪談と、妙なオカルトが混在しているのが原因らしいのです。そんなことをしちゃったのは、テレビ業界の人たちなんですけどね。
 ネットなどの発達で、一般の視聴者がモノを言えるようになったことはいいことなのでしょうが、それだけに作る側が萎縮し、冒険できなくなっているのも事実です。おそらく、大震災だの経済復興だの、領土問題だのと問題山積みしているときに、怪談、オカルト番組などは不謹慎だ、という意見が多く寄せられるのだと思います。『奇跡体験アンビリーバボー』なんて最近めっきり心霊をやらなくなりました。
 昔は「不謹慎なものをなんで見てるんだ」なんて苦情を一蹴したプロデューサーがいたと聞いたことがあるんですけど、今はクビになっちゃうんですかね。
 一方で、怪談文芸というのはいっぱい出てきて、今は誰でも書くようになっちゃった。
 それだけニーズはあるということなんでしょうけど。
 となれば、「幽怪案内」で、テレビがやらない心霊モノもやってみたいな、とも思うわけです。
 もちろん、私の怪談語りがメインのコンテンツではありますが、こんな企画が見てみたい、とか、こんなことできないか、という意見、リクエストがあればお聞かせください。
 ただし、莫大な製作費があるテレビクルーとは事情が違いますので、そのへんは、お手柔らかに。

 オフィスイチロウのHPはこちら

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2013年05月02日

反論の鍵貸します その4

 中山市朗です。
 
 今回は、聖徳太子いなかった説に関する反論、パート3です。

 四天王寺の鳥居が、日出る処の天子を示している、というところからでした。
 今、四天王寺の西門にあたるところに、石造りの鳥居が建っています。あの鳥居は鎌倉時代に建てられたものらしいですが、四天王寺の記録によりますと、創建当時に木造の鳥居が建てられていて、それが建て替えられたものであるとしています。参拝人たちはみな、この鳥居を通って境内へと入るわけなんですが、実はこの寺の正面玄関はここではなく、南にある南大門なのです。
 前回このブログに書きましたように、四天王寺は真南から真北へと一直線に建物が並ぶ伽藍形式であり、これは道教でいう北極星を神聖視することを意味し、このことはつまりは天皇大帝を神聖視する、という意味となります。
 寺の名前も、てんのうじ、です。
 この天皇大帝は天子と同義語でもあります。
 ところが、鳥居は西にあって、これは東を神聖視することを意味するわけです。
 四天王寺の鳥居は、お彼岸に西に沈む太陽を見る日像観を意味するとされていますが、西方浄土という思想は平安末期にはじまったもので、鳥居が建てられたのが飛鳥時代であることを考えると、やはり原始的な太陽信仰を示したものであると考えるのが妥当だと思われます。つまり、お彼岸に昇る太陽を神聖視するための鳥居である、と。
 その太陽は、生駒山から昇ります。四天王寺の鳥居は、この生駒山に向いているわけです。生駒山から昇る太陽を拝するためのものなのです。
 生駒山もまた、太陽信仰の山でした。伝承によると、日の神の御子である神武天皇は、日向の国から東征したとき、生駒山から昇る太陽を見たわけです。そして、生駒山はニギハヤヒが降臨した山とも伝えられ、ニギハヤヒもまた、太陽神であることをその名が表しています。また、生駒山のふもとに広がる日下(クサカ)という地域は、もと草香であったものに、日の下という意味であてられたものです。
 聖徳太子は飛鳥ではなく、斑鳩宮に済んだとあります。これは政治的な隠遁を意味するという説を生みますが、私はそうではないと思うわけです。
 斑鳩からは西に生駒山が見えます。つまり斑鳩にいると、太陽は生駒山に沈みます。
 ところが、四天王寺から見ると、生駒山から太陽は昇ります。つまりこの山は、一つで昇り沈む太陽を顕すわけです。だからあの地を選んだのです。現在も皇室では皇太子の御所を東宮、あるいは皇太子ご自身をさすこともあるわけですが、こうした朝廷が東を神聖視する伝統は、あるいは聖徳太子によって作られたものであるのかもしれません。いや、天皇と太陽神を系譜上で一致させようとする思想は、聖徳太子が編み出したものなのかも、と私は思うわけです。
 だから、四天王寺はまず、天子であることの北極星と、それが日出る処の国、東の二つの意味を示す大寺院であったということです。
 つまり、国書にしたためた、「日出る処の天子」を形として示していたわけです。
 四天王寺の着工は一説によると593年、妹子が例の国書を煬帝に見せたのが607年、裴世清が来朝したのがその翌年でしたから、このとき、四天王寺は未完ではあったでしょうが、裴世清に見学させ、倭国における天子の存在とその意味をとくと説いたと思われます。四天王寺とは、そういう建物であったといえましょう。
 とすれば、中国からきた道教の奥義と、古代からの日本の宗教観である太陽信仰の奥義の両方を知り、なおかつ国際社会にそのことを認めさせようとした人物が、当時いたということになります。裴世清はこのとき、十二等の内官に迎えられたと記録しています。これは『日本書紀』にも記される冠位十二階のことであろうことは、史学会でも認めるところでしょう。
 道教と神道の奥義を知り尽くし、四天王寺という大寺院を造り、国際感覚に優れ、冠位十二階を制定した人物がいたことは、客観的事実ではないのでしょうか。
 これは、馬子なのでしょうが、入鹿なのでしょうか。私は蘇我の人間たちにはこのような宗教的な奥義を習得する立場になかったと思います。
 なぜならば、この時代において神の奥義を知り、神と語れる者は、その神の血統をひく者でなければならなかったからです。そしてそれは、天皇とその神を祀ることのできる物部の他にはなかったと思われます。蘇我の血は、それほど高貴なものではありません。ですから、物部との婚姻によって朝廷での権利を得ようとしたわけです。
 では、推古天皇でしょうか。『隋書倭国伝』には、それは男王であったことが示されています。やはりこれは、どう考えても、聖徳太子に相当する人物を認めるしかないのではありませんか?
 そういう聖徳太子も蘇我の皇子じゃないか、という声が聞こえます。
 だから私は、聖徳太子の血統を疑ったのです。

 どう考えても、蘇我の血統から、いきなり仏教の聖人君子が生まれるというのは不自然です。そういう意味では聖徳太子は作られた人物といえるのかもしれません。
 しかし、四天王寺は今も現存し、調べれば調べるほど、原始神道、道教、仏教、そして天皇という意味が、巧妙に、しかし複雑(後代になってかなりいろいろなものが入ったこともあるでしょうが)に組み合わさっていることが、聖徳太子に該当する人物がいたことを示し、それを『隋書』に記録された、と私は解釈するわけです。
 四天王寺を造った人物は、境内に四箇院という今でいう、病院、薬局、養護施設などを作っていて、四天王寺は万民のための福祉センターのような機能ももっていました。寺そのものは大学のようなものだったとも考えられます。聖徳太子が死後、救世観音像として祀られるのも、こういった実績があってのことでしょう。
 ということは・・・
『書紀』にあるような、憲法十七条を造り、冠位十二階を制定した、ということ以上の実績を残し、後に真の天皇制となる礎を作った人物が本当にいた、これを聖徳太子でなくて、誰がやったことだと説明できるのでしょうか。
 聖徳太子いなかった説に対する、私の反論であります。

 ちなみに聖徳太子の本名は、厩戸王であったというのも一つの説です。
 どうも『書紀』は、この皇子の出自をごまかそうとしたのではないかと思われます。
 古代の朝廷、それを従える豪族たちにとって出自、血統こそがすべてなのです。その礎の上に天皇が万世一系であるという(事実かどうかは別にして)制度が踏襲され続けてきたわけです。そして聖徳太子もまた、その血統にあった。また、それ上に天皇になれなかった。

 私は『隋書』に残った、アメノタリシヒコこそが本名であったと確信しています。この名こそが、太陽神の子であるとする天皇と同族の名前であることを示しています。
 詳しくは拙書『聖徳太子 四天王寺の暗号』

 

kaidanyawa at 21:39|PermalinkComments(4)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


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