2013年09月

2013年09月29日

カンバセーション……、怪談

中山市朗です。

怪談会inキャンプの日付が間違っていたようです。
連休は、23、24日。その土曜、日曜で行います。
早々と予約くださった方、今一度スケジュールの確認をしていただきたく思います。
申し訳ございませんでした。

ところで、最近はいろいろと怪談の取材で面白い話が拾えております。特に、自衛隊の怪談が集まってきているのですが、海上自衛隊の話がなぜか集まらないんですね。なんかすごいのがありそうなんですけど。
それと、「新耳袋・第五夜」に収録したような、戦時における怪談も、今のうちに何とか蒐集しておきたいと思っております。もう、体験談というより、おじいさんやおばあさんから聞いた、という話になるでしょうが、それでも貴重なものです。
ご存知の方がおられましたら、どんな些細な話でも結構です。
オフィス・イチロウのメールか、中山市朗「幽怪サークル」のグルっぽへ投稿していただきたく思います。採用する場合には、必ず連絡をお入れします。

それと、どなたか、使い古しの中古のものでいいです。
カセットテープ式の小型レコーダーをお持ちでしたら、譲っていただけないでしょうか。
えっ、今はもっと便利なデジタル機器がある?
そうなんですけど、過去取材したカセットテープが何百本とあるのですが、これが聞けなくなる可能性が出てきたわけです。もう日本橋でも見かけなくなりました。
最近、一台がオシャカになり、最後の一台もガーガーと妙な雑音が入るようになったし。

お願いいたしまする。



kaidanyawa at 07:30|PermalinkComments(7)

2013年09月27日

配信アリ

中山市朗です。

「サイファーの怖い話・第8怪スペシャル」というネットラジオに出演いたしまして、ただいまそのアーカイブが上がっております。サイファーさん、cainさんは、いつも私の怪談ライブに来てくださっているお客さんで、いろいろ怪談を提供していただいているので、その日ごろのお礼としての出演です。
本来、生放送がメインなのですが、機材トラブルが次々と起こり、最終的には放送を途中で断念することに。
で、前半の怪談はラジオ用のトークなのですが、後半のUFO談義は私としては、お仕事が終わってのプライベートな与太話のつもりで語っていたものですので、そこを了承していただいた上で、聞いていただければ助かります。

サイファーの怖い話



さて、以前から、やるぞ、やるぞ、と匂わせていました「中山市朗怪談会inキャンプ場」の日程等が決まり、受付をはじめました。
開催日は11月22,23日の連休です。ちょっと寒いでしょうから、防寒具のご用意を。

これは、春夏秋冬に私の怪談蒐集を目的として開催しているプライベート怪談会の拡張版でございまして、たまには趣向を変えて、幽霊が出るという場所で怪談会をやるのも一興かな、ということでinキャンプ場といたしました。
ただ、これはオフィスとしての正式イベントとして開催させていただきますので、参加費が必要となります。
また、いつものプライベート怪談では、怪談が語れる方のみ、という縛りで行っていましたが、今回はその縛りをなくして、どなたでも参加できることとします。ただし18歳未満の方はダメですよ。
聞くだけの参加もOKということです。ただ、夜を徹してのオールナイト怪談となりますので、私としては語った方が楽しいんじゃないかな、と。また、幽霊が出るというログハウスで行いますが、覚悟はよろしいでしょうか?
十年ほど前、私もここで教え子たちとオールナイト怪談会を行い、この霊の気配さえ感知しないこの私が、連続した怪異に遭遇しております。その始終も現場で語りますよ。
バーベキュウ大会、肝試しもあります。
怪談好きの皆様の交流、情報交換の場になれば、と思います。
そして何らかの怪異が、またまた現れることを祈って(?)おります。

中山市朗怪談会inキャンプ場」についての詳細は、オフィスイチロウのブログ「魔怪見聞録」をご覧ください。


魔怪見聞録


さてさて、本日はTBSらじこん「幽怪案内」の配信日です。

今回は、すみません、無料配信は都合によりありません。
有料配信の一本目は「掃除のおばちゃん」という話。これはちょっと怖い話です。会社の寮となっている古い宿舎にいる、とされる、掃除のおばちゃんの正体とは……。取材したてのお話です。

二本目は「赤いスポーツカー」と言う話。外車専門の中古車を扱っている人がいるのですが、売ってもすぐに返ってくる車がある。どうも幽霊がいる、という話なのですが、そんな話信じられない。ところがある日、ちょっと信じられない事故があって……。
中古の赤いスポーツカーには気をつけましょうね。

来月の「幽怪案内」は、いよいよ大阪最大の霊場、千日前についての特集を組みます。
短編やら長編やら、ごちゃごちゃと語ります。
おそらくこんなことは、史上初の試み。乞うご期待。

-らじこん- 幽怪案内




kaidanyawa at 15:07|PermalinkComments(5)

2013年09月26日

カンコック 6  あの国に明日は無い・編

中山市朗です。

いわゆる従軍慰安婦問題について考えています。
「強制連行はあった」とする一部の学者や人権主義をかざす人たちは「慰安婦に好きでなる人はいない。よって強制連行はあった」とするわけですが、それは現在の価値観でしかない、と前回書きました。当時のきびしい生活環境、経済状況において、生きていくために自ら慰安婦になるという選択肢はあった、いや、進んで選択した、と考えるのが自然なことだと思われます。終戦直後の日本においても、パンパンガールなるものが出没し、大金を稼いだということがありました。
何よりも食っていくことが最優先、おなかが減っているんです。空腹を満たすことは、おそらく何よりも、どんな欲望よりも優先するのではないでしょうか。そしてそれが当時の朝鮮の女性たちにとって、大金を稼げる唯一の方法だったはずです。
日本は韓国を併合したのち、このキーセンを公娼制度に組み入れました。そして、初潮前の少女が売春されられるというような慣例を廃止し、法的に管理し、高い報酬(もちろん歩合制だったでしょうけど)を与え、それで生計を立てていた朝鮮人たちは、今度は日本人相手の商売をするようになり、ぼろもうけしたのです。

あくまで推測ですけど、ずっと先祖代々売春を稼業としていた奴婢の家に生まれた女が、これからずっと金持ちの日本人相手に商売ができると知って、どうするかですよ。自分だけじゃない、家族や兄弟、縁者たちの生活もかかっているわけです。そんなとき「もう、身分は自由になったんだ。売春は女性への屈辱だ」とか「私は性奴隷じゃない」と叫ぶことができたのか、です。叫んで拒否をするという選択肢も当然あったでしょうが、百歩譲っても周囲はそんなこと許さないでしょう。だいたい人権なんて言葉、理解されていなかったでしょうし。
男たちだって、おそらく大金を掴める様な仕事は当時は無かったでしょう。工場も商店もほとんど無い世界です。公共事業もほとんどありません。職人なんてもっとも冷遇され、奴婢に近い存在でしたし。日本には困れば駆け込み寺が、キリスト教の世界には教会がありましたが、それすらもない。仏教寺院は破壊されていました。秀吉によって破壊されたなんて嘘です。儒教のみを宗教とした両班が壊したのです。その証拠に、仏教僧は奴隷の身分でした。まともな宗教さえない国です。そんな国が想像できますか?
朝鮮は日本と併合して、はじめて大型の公共事業がはじまり、近代化された工場ができ、商業が発展し、耕作地の整備がなされ、仏教寺院も再興を遂げたわけです。そうなってはじめて労働する場が整い、賃金を払う環境もできて、男たちもやっとまともな仕事に就けるようになるわけです。
これは、個々の生存をかけた壮絶な話になるわけですよ。売春に関しても、儲かるとなれば業者もたくさんできるでしょうし。贅沢というものも一度知ってしまえば、もう……。
ともかく、近代化、発展、経済ということが動き出したのです。そんななかで、経済的成功を収める手っ取りはやい金儲けは、おそらく売春だったでしょう。一人の女性が、それだけのものを負わされた、とも言えましょうし、女性も、そこに生き甲斐を持てたのではないでしょうか。あくまで私の推測ですよ。

ともかく韓国の歴史認識では、こんな想像を絶する貧困があって、人を人とも思わぬ残酷な身分制度があって、政治を行うべき両班のこれもまた想像を絶する怠惰、怠慢、汚職があたりまえにあった、という史実がまったく抹消され、がために、日本がそれらの制度を廃止し、近代化させ、経済をもたらせた、ということも抹消されてしまったわけで、それを今の日本人は知らない、おそらく韓国の人たちも、どこかでそのことを知りながらも、無かったことにして、それでできた空白部分を悪しき日帝によって奪われた、ということで埋めたわけですね。
それは、韓国の人たちがそう思うのは勝手です。しかしその価値観を日本に押し付け、日本以外の国に「日本は歴史認識を誤り、それに対する謝罪もしない」「あんな国に未来は無い」なんと言って回っている根性が許せないのです。そんな歴史認識のなかに、慰安婦の問題も入っているわけですよ。
日本の学者や教育者やマスコミの人たちは、なにを怠惰こいているのですか。
結局、韓国の言うことを「仰せごもっとも」と信用して、何度も謝罪し、経済援助をして、教科書修正して、靖国参拝を自重して、と、歴史の空白の穴埋めを日本人が手伝っちゃったわけですよ。だから、日本にも責任はあります。そしてこれは、韓国のためにも、もちろん日本のためにもならなかったわけですよ。

まあね、話を慰安婦の問題に戻しまして、そんな朝鮮という国で、そんな状況下にある中で、なんでわざわざ日本軍が村々を襲って、銃剣突きつけて、30万人もの一般女性を連行し、朝鮮の人たちから国を挙げての猛反対、猛反発をくらうかも知れないデメリットを犯しながら、慰安婦にするという必要がいかにしてあった、というのでしょうか。
そんなことをしたら、本当に多額の税金を投資してインフラ化させた朝鮮半島の管理、維持はできなくなりますよ。また反乱は必至です。それを制圧するのは軍隊の仕事。そんなデメリットを考えないほど、日本軍もバカじゃないし、余裕も無いですよ。朝鮮の人々の心が日本から離れてしまったら、元も子も無くなりますし、そこは日本政府も気を使ったんです。だいたい朝鮮を併合した第一の目的であるロシアの脅威は依然去ってませんし。大体何度も言います。朝鮮と日本は戦争をしていませんから。
また、そのような蛮行が行われないように作られ、管理されたのが慰安所じゃないですか。そしてまた、本当に30万人もの強制連行があったと言いながら、朝鮮各地で反乱や蜂起があった、という事実も記録も無い。東京裁判でもそんな記録は出てこなかったんです。30万人が強制連行され、性奴隷にされたというのにですよ。
皆さんは、自分の恋人や婚約者や姉妹が軍隊によって連れ去られたとしたら、そんなめにあったら、どうします?

なのに何も無いなんて、どう考えてもおかしいでしょうよ。
つまり、自らそれを選んだんでしょう。あるいは業者に売られたのでしょうよ。
ほんま、まだまだ続きます。

kaidanyawa at 06:16|PermalinkComments(4)

2013年09月24日

カンコック 5 歴史を忘れた民族に未来は無い・編

中山市朗です。

韓国政府が言います。
「歴史を忘れた民族に未来はない」
その通り。
だからあえて書きます。
そして、いわゆる従軍慰安婦問題、いよいよ確信に迫ります。

日韓併合前の韓国には身分制度がありました。
それは、日本の士農工商どころじゃない、もっと壮絶な奴隷制度でした。
一部の両班、ヤンバン、つまり官僚、貴族といった身分を除くと、朝鮮半島内の人民たちは実に悲惨な生活を、いや、地獄といっていい生活を強いられていました。そこに希望などまったくありませんでした。最下層の人たちは希望とはいったい何なのか、さえ、知らなかったかもしれません。生まれたところが地獄、死ぬときまで地獄、周りも地獄では、それが当たり前だからです。また、両班以外は教育をまったく受けていませんでしたし。
その身分制度は、両班、中人、常人という良民と、奴婢、白丁、才人、官妓、牽人、水尺、僧侶、といった賤民に分かれていました。奴婢、白丁などは人間扱いされず、両班の売買や贈与の対象でした。つまりは奴隷です。家畜です。モノです。
特に女の奴隷は、朝鮮において性奴隷制度に縛られていました。その実態はあまりに悲惨です。
キーセン(妓生)という制度がそれです。身分的には婢女です。
キーセンと言うのは、当初は両班の娘であったり、容姿の優れた娘がなるものでしたが、これも等級に分かれていきます。ですから教育を施されて宮中で客の接待をしたり、歌舞を披露するキーセンから、奴婢や逆賊犯罪人の女がなるような売春下層までありました。
あっ、北朝鮮の喜び組。あの存在がまさにキーセンですよ。
ただ、宮中で働くキーセンも、実際には売春なくては生計はなりたたないというのが現状でした。

奴婢。
奴は男の奴隷、婢は女の奴隷のことです。朝鮮における奴隷は壮絶なものでした。
そもそも彼らは人間ではない、という扱いです。両班に娘や妻や子供を誘拐されたり、売り飛ばされ、財産を没収されても文句は言えませんでした。人じゃないですから。
道を歩いていて、突然強姦されても、殺されても、文句は言えませんでした。人じゃないですから。
人の形をした家畜ですから。
だから、日韓併合前の朝鮮では、強奪、惨殺、強姦ははびこり、不衛生な道には死体がごろごろ転がり、まともな裁判も行われず、残忍な処刑も残っていたといいます。
医療も未発達と言うこともあって、併合前の朝鮮国の平均寿命が24歳だったというのもうなづけます。
あのですね。天安の独立記念館に、日帝時代の日本の軍人による拷問を再現した蝋人形が展示してありまして、韓国に修学旅行させてまで、わざわざ日本の中高生に、日教組かぶれの先生方が見せた、あの展示物こそが、李氏朝鮮時代において両班たちが奴婢に行った拷問なわけですよ。
あれを見せられて「日本は悪いことをした」なんて教えて、子供たちは韓国も日本も嫌いになるという、一体なんのための教育を先生方はやっていたのでしょうね。ほんま、腹ただしいです。
伊藤博文総監のもとで法務補佐官として当時の朝鮮に赴任していた長浜三郎と言う人は、その拷問の残酷さに悲鳴を上げたんですよ。そしてその報告を受けた島村忠次郎法務官が朝鮮総督府に進言し、伊藤博文が承諾して、拷問の禁止令を出したのです。朝鮮においての近代の裁判制度がやっと整備されたわけです。だからああいった拷問を無くしたのは、日本ですよ。天安の独立記念館の言っていることとはまったく逆です。
まぁ、こういった犯罪まがいの行為は、併合前の朝鮮ではずっと常態化していたわけです。
何度も言います。
政治を行うべき両班は、儒教、とりわけ朱子学における理想論をひたすら、空理空論するだけに日々を費やし、政治はおろか、経済活動もせず、人民を省みず、国防の意識もありませんでした。そんなん、国として成り立つわけが無い。奴婢には労働の対価を払わなくていい、ということで、朝鮮と言う国はなんとか成り立っていたんです。
そして、売春は、当時どこの国にもありましたが、この朝鮮国だけでした。国家ぐるみで身分制度の中に堂々と売春階級を作っていたのは!!
だってそれが、唯一といっていい産業だったわけですから。

こういった朝鮮における身分制度が廃止されたのは1894年だったんです。これは朝鮮で起こった甲午革命によるものでしたが、これには日本政府による強力な後押しがあったわけなんです。この頃、朝鮮における奴婢の割合は全人口の3~40%でしたが、もうこの頃は、お金で身分が買えた、という賄賂国家でもあったわけでして、本来もっと多くの人たちが、人間扱いされない社会であったわけなんです。
これらの人々を解放し、平等に教育を受けさせる制度を作ったのは、日本ですよ。このときはじめて、朝鮮の人たちは地獄から解放されたのです。
もちろん、反対運動が起こりました。それは、奴隷を取り上げられ、身分を剥奪された両班たちです。となるとですよ、今になって自分たちの過去を覆い隠し、日本が何もかも奪った、日本憎し、という反日運動を、戦後になって教育から行っている首謀者はだれだ、という構図が見えてきませんか? とはいっても、実際の両班も貧困に
あえいでいたといいますから、もう、どうしようもないですな、これは。

さて、韓国政府が慰安婦のことを性奴隷という呼び方をする語源は、李氏朝鮮にあったということで納得できます。しかし、身分の開放が行われても、すぐに差別が無くなるというものでもありません。
キーセンというのは代々の世襲でした。古くは新羅、高句麗の時代に遡るほどです。
ですから、法で開放されても、実態としてはそう簡単にはなくならないわけです。
男は身分を金で買う、ということができましたが、女、とくにキーセンはその制度から抜け出すことはできませんでした。その家で女の子が生まれれば、幼児からキーセンであり、死ぬまで性奴隷であり続けました。どんな才能があろうとも、関係ありません。そして、その親や親族、持ち主も、娘の売春により生活の糧を得ていたわけです。
こういう背景のもと、性の売買によって生きていた人々が、自由になったからって急にその生き方や生活環境が変わるとは思えません。リンカーン大統領時代のアメリカで、奴隷解放宣言がなされ、黒人たちは「さあ、お前たちは自由になった。自由の身となったんだ」と言われて、困ったわけです。開放されて、で、明日からどう食っていくの? ご主人に仕える以外、何ができるの? 結局、大勢の黒人はそのままご主人のもとに残ったといいます。

キーセンだって、身分が開放されたからといって、あらたな食い扶持をどうやって探します?
身元はだれになるのでしょう? どこに住みます? 教育もろくに受けていない女たちですよ。そんなん、路頭に迷って強姦されて殺されるだけです。あるいは飢えて死ぬだけです。
繰り返しますが、今と違うのですよ。人権なんて無い。女性の地位どころか、それまで人とも思われていなかったのですよ。読み書きもできません。資格を取るとか、転職するとか、そんなものも無い時代。そんな時代に女性たちは、いったいなにをして、どう生きていけばいいのでしょう。
結局は、そういった女性たちは、食っていくためには売春という中に身をおくしかなかったと思われます。そしてまた、女性たちの大部分は、売春が女としての尊厳を云々とか、道徳的にどうだとかという概念も無かったと思われます。なぜならずっと、そういう世界が朝鮮には続いていたからです。教育も受けていないとなると、他の世界を知らないでしょうし。そしてまた、奴婢の制度がそのまま朝鮮という国家の経済システムの中に組み込まれていたわけですから、キーセンもなくなるわけが無い。

こういったことが、制度として日韓併合される前までは残っていた、常態化していた、ということを知らないでは、慰安婦の問題の根の部分を語ることはできません。
仮にですよ、日本軍が強制的に連行して、慰安婦としたことが許せない、というのであれば、日本人はそこを謝罪すぺきだというのなら、それ以前の、ほんとうの性奴隷であった、人の形をした家畜に、戻してやれということになりませんか?
「慰安婦なんてなりたい女性はいない。だから慰安婦は強制されたのだ」という学者先生も、李氏朝鮮時代の歴史を調べていない、ということになるわけで、まったく説得力が無いといわざるをえません。また、その言葉に賛同する人たちもまた、李氏朝鮮とはなんだったかを知らないでいる。お話になりません。
だから、このテーマをブログではじめたとき、今、我々が住んでいる世界の価値観や倫理で語っても、ほとんど意味が無い、と私が書いたのはこういうことなのです。  

これが日韓併合前の朝鮮でした。
まだまだ続きますよ。



kaidanyawa at 22:45|PermalinkComments(5)

2013年09月22日

ひとりの怒れる男

中山市朗です。

日本は真実を語ることが許される国、ほとんどの人はそう思っているのでしょうか。

 
東北大震災が起こるまでは、原発に関して、反対論を呈することは非常に困難であり、勇気のいることでした。
私は以前、放送作家としてテレビ番組の構成に携わっていたことがありますが、ある漫才師が「反原発」を示唆するようなネタをオーディションでやると、「テレビ局は電力会社という大スポンサーで食うてんのや。そんなネタをやることは許せん」と局のプロデューサーにより却下されるところを何度か目にしました。原発に関しては、その安全性に疑問を呈するだけで却下、というのが何年か前までのテレビ界の常識でした。また、私の知り合いのライターで、独自に原発問題を調べ、集積したデータをもとに、「原発は危険である」とした原稿を、いろいろな出版社にもって行くも、いずれも却下されていました。これは彼に腕が無かっただけの話しか?
また、テレビのバラエティでは宗教に関するネタも却下されていました。
あるコントのネタの中に中国人が出てくるものがありました。私が見たところ、偏見があるとは思えません。日常にあるよね、みたいなスケッチを笑いにしたものでしたが「お前ら、中国人をバカにしてるやろ」とプロデューサーに言われ、若手の漫才師でしたが「そんな意味はありません。見てもらって、おわかりでしょう」と反論。「いや、バカにしている。中国人を出すこと自体、中国人をバカにしている証拠や」「じゃあ、フランス人やアメリカ人だったらいいんですか?」と言うと、「それやったらOKや」。
結局、メッセージ色の強いネタはどんどん却下され、ほとんど内容の無いもの、女の子をひっかけました、だの、うちのオカンがね、だの、先生と生徒のやりとり、みたいなネタばっかりになっていくわけで、本来ある笑いの、権力を笑うだの、毒を効かすだの、今新聞を賑わせているニュースや事件に関して、笑いやブラックユーモアで呈してみる、ということができない、という現状がありました。もちろんこれは、プロデューサーによる自主規制でして、プロデューサーによっては「やれ、責任は持つから」みたいな人もいたかも知れません。
原因は、もちろんスポンサーへの配慮というわけですが、ちょっとしたことで、難クセつけてくる視聴者が多いのにも問題があるようです。
テレビは公共電波を使っていますので「だったら見るな」とも言えないわけです。
ライブは、そういう規制がありませんけど。

原発に関しては、こんなことになってしまった以上、原発に対する疑問、反原発に関しての意見は幾分言える風潮になっていますが、今もなおはっきりと、原発産業に関しては、検閲が存在していることは断言しておきましょう。ただ、その検閲がいったいどこで、何者によるもので、どう判断されているのかがわからないわけで、そこが私には不気味に思えます。私が知らないだけかも知れませんが。
でも、一般の国民が知らされていない、ショッキングな事例、現実が、隠蔽されています。私はさまざまな事例を現地で取材し、見た、と言う人の話も聞き、資料も見ています。その資料を持ち出したことがわかっただけで、その人はおそらく何らかのかたちで抹殺されるでしょう。
抹殺といえば、一時の北野誠さんの謹慎。結局あれはなんだったのか? あれも一つの言論から出た問題でしょう。

自衛隊に関しても、これも東北大震災での自衛隊員のみなさんの献身的な働き、貢献が、目に見えたことによって、はじめて自衛隊を好意的に、あるいは肯定的に報道したり、意見をのべることができるようになりました。それまでは、自衛隊は憲法違反、自衛隊を擁護する者は戦争の肯定者、というレッテルが貼られ、マスコミはそれを極端に嫌ったのです。学校の先生たちははっきりと「自衛隊は憲法違反、戦争の道具だ」と子供たちに教えていましたし。
私自身、古代史の研究をやっていると、どうしても天皇だの、ユダヤだの、差別問題だの、タブーだのに踏み込むわけです。そしてそのタブーを開封することが、醍醐味なのですが「命、狙われますよ」といわれたことが何度もあります。「捜聖記」を小説の体にしたのはそれでした。「四天王寺の暗号」は、そのあたりを巧妙に(?)避けつつ、暗示する、という技法が自分に身についた、という部分もありますが、書きたいことはまだまだあるのです。以前、古代史を一緒に研究し、メディアで発表していた人物がいましたが、彼女のもとには公安からの執拗な電話や問い合わせがあったそうで、非常に怖がっていたことがありました。

今回、私がブログで展開している「いわゆる従軍慰安婦問題」から派生した、歴史の問題も、匿名ではなく私の正体まるだしで書いていくことに最初は躊躇しました。これを書くことによる、仕事的なメリットはありません。ブスッといかれる可能性だってあります。また、こういうことを書く人間を左翼を自認するマスコミがどう思うのか、です。私もマスコミの一端でメシ食う人間ですから。干される可能性だって無いわけではありません。
しかし、私のブログは、私の考えを正直に述べられる場所です。また、書かざるを得ない心境であったのも事実です。せめて、私のブログを読んでくださっている人たちには、考えていただきたい、と思うわけです。ですから、こうやって書いているわけです。
幸いなことに、妙なコメントや、感情的な意見もなく、皆さんの好意的な、あるいは賛同する意見が寄せらけれていて助かっています。いや、反論はあっていいのです。論理的な反論には論理で返します。それがほんとうの言論の自由ですから。しかしこれも、何年か前の民主党政権下のなかで書いていると、また違った反応や、私の書き込みをつぶそうとする者もいたかも知れません。

今は何でも匿名で意見が言えて、一般人が専門家やプロに対して平気で中傷し、叩きくことができる時代になりました。みなが意見を言える、というのは結構な時代に思えますが、実名で勇気ある発言をする専門家を、思慮の無い素人が、匿名でもって抹殺することだってできると考えれば恐ろしいとも感じます。韓国ではあまりのネットの中傷に自殺したアイドルがいましたが、中傷に悩んでいるクリエーターは、私の周囲にいっぱいいます。そして辞めた人も実際いるわけです。それだけ専門家も研鑽を必要とされるわけでしょうが、でもだったら、何も言わない、しない、という人が安全、ということにもなります。

「鉄男」を撮った塚本晋也監督は、あるインタビューで「何も撮らないと何も言われない。撮ると、なんだかんのと叩かれる。撮らない方がいいのかな、と思ってしまう」と言っていました。

自由と言う言葉には、責任、という意味が含まれるわけですね。つまり、言論に関しては、言ったことには責任が伴うわけです。つい、口が滑って退任に追い込まれた政治家がどれだけいたことか。
しかし一方、匿名の言論には責任が伴わない。ここは考えどころだと思います。
匿名の意見はあっていいのです。
要は、節度の問題、マナーの問題。まぁ、ストレス発散したいでしょうが、そういう人のために、大型掲示板があるわけです。でも最近のあの掲示板、板によりますけど、情報量、質量ともすごいのがありますね。勉強になってます。



kaidanyawa at 01:37|PermalinkComments(5)

2013年09月20日

配信アリ

中山市朗です。

恐怖、と言う感情は一見ネガティブのようです。だからホラーとか怪談ていうと、どうしてもB級扱いですもんね。
でも、恐怖と言う感情があるから、人間は高い次元を目指せるわけです。
仕事を失う恐怖、借金地獄に堕ちる恐怖、地位や名誉が無くなる恐怖、大切な人を失う恐怖。老いの恐怖。
ぼーとして、なにもしなかったら、努力もしなかったら、何も無くただ年取った自分がいるだけ。
それを考えると、恐ろしいとは思いませんか?

だから人間は冒険的な行動をするわけです。何かに挑むわけです。あるいは日常にある仕事を淡々とこなすわけです。
そういった人間ならでは行動原理は、好奇心の探究か、恐怖からの逃避、だと思います。
好奇心も恐怖心も無い、と言う人は、想像力が欠如しているということかも知れません。
「おまえ、そんなんでよお平気でおられるな」という人がいますが、そういう人は、ほんとに何も考えていません。見てて人事ながら、はらはらします。

そして、恐怖とは、幽霊が出てくることではないということ。
ても、怖いですよねえ。何かを失うって。
なぜ、これが怖い、という感覚になるのでしょう。
上に述べた恐怖は別に幽霊や化け物とは関係ないですよね。
つまり、いつも当たり前にやっていること、日常生活とか、いつもやっている仕事だとか、人間関係とかが、突然変わる、無くなる、修復できない、ということが怖いわけですね。
日常が崩れて、突然、非日常が姿を現す。
これに遭遇したとき、人は戸惑い、恐怖を感じるわけです。
とすれば、家の中やいつも通う通勤、通学の道や、学校や職場、車や電車の中、出張先や旅行先で泊ったホテルや旅館で、怪異に遭遇する、という瞬間、つまり、怪異とは非日常ですから、その瞬間が怪談の肝になるわけです。決して血みどろの顔半分崩れた髪ザンバラの形体を細かく描写することが怖い、と言うわけではないのです。いや、現実にそんなの見たら怖いでしょうけど。

怪談と言うと、すぐ、霊感がある、とか、無い、という話になっちゃうのはなぜなのか。
霊感のあるという人にとって、霊を見ることは日常ですから、実はこういう人の話す怪談は案外怖くない。日常を語っているわけですから。幽霊が当たり前に存在している世界に、また新たに幽霊が出たところで、何も怖くは無いですもんね。
そんなものと無縁な人が、普通の人が、突然、この社会で、この日常の空間で、ぽん、と、怪異と遭遇した瞬間が、怖いわけです。
だから「霊感ないし」なんて言っているあなたこそが、怪談の主人公になりえるわけです。
「新耳袋」って、そういう怪談なんですけど。
ということで、そんな体験談を、私は聞きたい!
あるよ、という人は、「中山市朗幽怪サークル」か、オフィスイチロウのメールで。

グルっぽ 中山市朗幽怪サークル


さて、本日は「幽怪案内」の配信日です。
未発表の「新耳袋」的怪談をどんどん、私の語りでもってお送りしております。
今回は、
まず、無料配信としてファンキー中村さんとの「怪談談義」の第10回目。実は最終回となります。
なにを語っているのかは、まあ、ご覧になって。

有料配信は今回も二話。実は今回のお話は、いずれも活字になっております。
一話目は「友人のバー」
懐かしい友人が念願のバーを持ったという案内状を片手に、体験者がそのバーに呑みに行くわけですが、久しぶりの再会、昔好きだった女性とも会って……あれ、という瞬間があって、そこから……。10年ほど前に「ダ・ヴィンチ」の怪談特集に掲載した話を思い出して語ってみました。
二話目は「私じゃない」
あるカップルが、結婚式と二次会のようすを友人に依頼して、ビデオに撮ったわけですが、これを見た後、奥さんの様子がおかしくなります。「私じゃない、私じゃない」と、だんだん気がふれていって……。
なんとも不可解な、嫌〜な話です。
怪談社さんが、私から聞いた話として、本に掲載しています。

日常が、どう非日常に変わるのか……、

TBSらじこん「幽怪案内」からどうぞ。

TBS -らじこん- 幽怪案内




kaidanyawa at 13:52|PermalinkComments(0)

2013年09月19日

カンコック その4

 中山市朗です。

 いわゆる従軍慰安婦問題について考えています。
 日本人なら、本気で怒れ!
 この問題を考えるに、今の我々の世界観で考えては何も見えてこない、ことは日韓併合時に起こったことですから、まず、日韓併合とはなんだったのか。朝鮮半島はどのようなところだったのかを見なければなりません。
 もう少し、日韓併合について語りますので、お付き合いください。その後、慰安婦とはなんだったのかを言いましょう。
 
 ともかく、日韓併合は、朝鮮の近代化を促すことが最優先課題でした。韓国がやれないなら、日本がやるしかない。それによって朝鮮半島に莫大な公共事業と産業と経済効果をもたらせた。これは事実。はげ山だった山々は植林され、田畑は新たに開拓されました。港も道も整理され、鉄道も敷かれました。
 そういうと、植民地下において、少々(少々どころじゃないんですけど)農作物の収穫が高まったと言っても、朝鮮人の口にはほとんど入らなかった、日本が略奪したのに変わりは無い、と韓国の人たちは言います。違う。彼らは農作物を日本人に売って現金に換えたのです。それで経済的発展をしたのです。当時朝鮮では、米より他に換金作物はありませんでしたから。もっとも農民が貧困にあえいだのは別に韓国だけでなく、世界中がそうでして、日本だって例外ではありませんでした。だからこそ、朝鮮総督府は朝鮮の農民を救うためのインフラ整備をし、農地拡大政策をとったわけです。そして米の生産量は確実に増えたんです。この生産量と収奪量の推移は、さすがに韓国の教科書に載っていると思います。いや、これは搾取したのだ、とどうしても言いたいのなら、こう考えていただきたい。
 貧相な土地から採れる少ない生産量のものを搾取するより、インフラされた土地から大量に生産されるものから搾取したほうが得です。ただし、そのインフラは搾取する側が行ないました。しかし、朝鮮総督府が逆ザヤで買い上げた米を日本に輸出し、日本国内の米が余剰気味になり、日本政府と朝鮮総督府がたびたび激突したこともあったといいます。つまり、搾取する側が損をするという政策をあえて取った。つまり、これは保護だったという証拠です。
 昭和16年の朝鮮の生産者の手取りは一石五十円。消費者価格は四十三円。この差額は日本の税金から賄われたわけです。
 言っておきますが、灌漑技術もなく、肥料もなく、耕作方法は併合時に日本から伝わったというのが朝鮮半島の併合前の現状。南地方では米は作られていたかもしれませんが、朝鮮半島の人たちの主食は高梁という雑穀でした。現在も北朝鮮の人たちの主食はカンネ飯というトウモロコシ米です。また、朝鮮半島の大部分は寒冷小雨ですから、稲作に向きません。ということは、併合前の状況ではあまり米はできなかったでしょうね。米はご存知のように熱帯植物ですしね。
 一方日本は、明治になって政府が農業技術や農学を学ぶために、欧米の技術者を招いたり、技術者を派遣したりしました。開墾や干拓によって農地をふやし、地租改正により農民に働く意欲を促し、化学薬品が使用されたのは明治の中ごろでした。交通網の発達が農作物を運び、稲種の交換なども行なわれました。日本は農業の近代化にも必死で取り組み、その技術やノウハウを朝鮮半島に持ち込んだわけです。
 ですから、日本人に米を搾取された、というのは、そのときの朝鮮半島の実情をまったく知らない人が言うことです。古代においての稲作については知りませんが、李氏朝鮮の時代に、農業はほとんど滅んでいた、というのが実情だったわけです。
 ともかく日本は、そのようにして様々な技術とインフラを朝鮮半島にもたらせました。これは事実。それは、朝鮮半島の人口を増やすこと。そのことによって、国力も産業も強くなる。それです。そして日本企業も朝鮮で得た利益を、また朝鮮に投資し、利益還元をしたのです。
 何度も言います。当時の朝鮮は日本だった。敵ではない。もともとロシアの脅威から犠牲を払って併合したわけですよ。なんで韓国の人たちの言う、虐殺したり、強制連行したり、土地をだまし取ったりする、ということが起こり得るのか。そんなことをすれば、ロシアの脅威にプラスして、朝鮮半島での反乱も危惧しなきゃならない。それこそ、日本にはそんな余裕もないし、国内の併合反対派を押し切って併合した政府が、そら見たことかと、国民からの信用と支持を失い、叩かれます。併合の失敗は、日本国存亡にかかわる問題となります。だからなんとか朝鮮を近代化させ、朝鮮人に教育を施し、人材となってもらう必要があったんです。
 そんなでしたから、併合による日本側のデメリットは他にも山ほどあったんです。日本帝国は日本の税金を投資して、半島全体のインフラ整備にとりかかりました。本来なら東北、北海道のインフラを進めるところだったのですが、朝鮮半島が優先されたわけです。当時の日本はそんなに国としての体力があるわけではありませんでした。日本国民が懸命に働き、高い税金を文句も言わずに払っていたのです。それでも朝鮮における日本の歳出は毎年15〜20パーセントの赤字だったんです。赤字は日本の税金から補てんしました。植民地でなく併合だった証拠です。朝鮮半島は日本の国土と同じだという政策なのです。そして伊藤博文の言ったとおり、日本が自衛するには、そうならないと困るわけです。

 当時、朴春琴衆議院議員は、朝鮮在住の人々の参政権を求めて、国会でこう言っています。
「事があったときに二千万人(の朝鮮人)が味方になるか、敵になるかということを、我が国としてはよほど考えなければならない」

 そして朝鮮の近代化は、やっとここから始まったのです。


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2013年09月18日

太子は天子の匂い

中山市朗です。

告知が遅れていましたが、今月発売の「ムー」10月号に、「四天王寺と聖徳太子の正体」を掲載しています。
なんか、「ムー」に掲載された記事を見ますと、怪しい説に見えてしまいますな。構成のせいでしょうか、イメージなのでしょうか?
でも、三上編集長によれば「唯一真実を提示する雑誌」だそうで。
もっとも一流の良識派と思われてきた大新聞が、従軍慰安婦問題を平気で捏造し、南京大虐殺も煽って、反日よりの記事をずっと掲載して、日本の評判を落としまくってきたのに、日本の国家公務員たる小中学校の先生たちが、この記事を鵜呑みにして、子供たちに教えていたことを考えると、真実とは何かということになりそうですけど。

さて、記事の内容は、今年の春に上梓しました「聖徳太子 四天王寺の暗号」(ハート出版)で提示した解釈とほぼ同じものです。つまり、四天王寺は建立当時は、仏教寺というよりは牛頭天王を祀った道教色の強い神社であった、というものです。

日本国の建国は、紀元前7世紀の頃、神武天皇の即位とともに始まったとされ、これはギネスにより公認されています。よって現在、この地球上に存在する国々の中で世界最古の国家は、我が日本国であるというわけです。
えっ? 中国4000年?
中華人民共和国の建国は中国共産党によるものですよ。建国は1949年。
韓国は5000年の歴史?
韓国と言う名の国は大韓帝国からですよ。1897年。

つまり、一つの王朝の血統による国体が、これだけ続いているのは日本だけ、ということですね。
もちろんこの王朝とは、天皇のことであります。

とはいえ、神武天皇はあくまで伝説上の天皇です。
日本の国が、一つの国家としての意識を持ち、政府をもって戦略的な内政と外交を志し、公共事業でもってインフラをしだしたのは、聖徳太子の時代であり、それは聖徳太子によるものであったと私は推測しています。
そして、日本で最初の本格的な貿易都市、国際都市として作られたのは、四天王寺が造営された難波の宮、つまりは大阪であります。

私が聖徳太子というと、「聖徳太子はいなかったという説がありますねえ」と言う人がなんだか多いんですけど、文献だけ見れば確証が希薄なんですが、聖徳太子が成した業績はいろいろあります。
仏教の国教化。太子自身は母の系譜より物部の血を引いていますので、神道派の人でしたが、大陸から学問や文化、技術、思想を輸入するには仏教が必要でした。当時の隋を中心とするアジアの国々と価値観を共有し、国際的感覚を養う上にも仏教の教義を知ることが必要でした。そのことを知っていたのは馬子でも推古でもない。聖徳太子です。

天皇のはじまりも太子によるもの。天皇の祖神はアマテラス、つまり太陽神です。太陽神は物部の神でもあるし、そのルーツは物部の本家である海部にあります。海部の正体は、太陽信仰をした海洋民族です。
この物部神道の血脈を天皇の中に取り込んだのも聖徳太子。蘇我、藤原と日本の国教を仏教としながらも、天皇は仏教の教理では即位できないわけですよ。大嘗祭は隠された物部、いや、海部神道とミトラ信仰です。
だいたい蘇我氏なんてポッと出の豪族ですから、神の神威を占ったり、祭祀したりはできないんです。藤原氏も同じ。だから、神の神威を持つ天皇にビタッとくっつかないと本当の意味での日本国の長にはなれない。
後にも、幕府はできて、天下の政を将軍がやろうとも、天皇家を滅ぼすこともできず、逆らえないのは、この神威と万世一系の血脈があるからです。これはまさに、聖徳太子によって、天皇の中にそれらが巧妙に封じ込められたという証でもあります。中国の皇帝なんて、殺されては、勝者が皇帝と名乗って即位、また殺されて、誰かが皇帝と名乗って即位。その繰り返しでしょ? 日本の天皇はそれが無い。
また、教典やロジックが存在しなかった神道を体系化するために、道教を導入したのも聖徳太子。この道教から陰陽道が発生します。
ミトラ神は新羅の花郎からの導入。仮面劇と牛の生贄による祭礼。この仮面劇が後に猿楽となり、能となります。日本の芸能のルーツです。牛の生贄は物部神道にもありました。牛頭天王です。
天文観測のはじまり、暦のはじまり、奇門遁甲の実践、冠位十二階という元祖フリーメーソンのような組織の結成。
これらも聖徳太子によるものであり、その痕跡は、今も四天王寺に残っております。

そして国家事業としての都市の建設、大寺院の建設、福祉施設の建設、実践。道路や水路の建設、整備、港の整理、中国を中心とした本格的な貿易のはじまり、外交の最初、そのための憲法の設定、国による歴史書の編纂(「国記」「天皇記」)、そして中国皇帝と同等の神威と地位を持つ天皇の存在。
これすべて、聖徳太子の意思、意図の反映です。
それまでは、各豪族が権力争い、領土争いを繰り返しただけの歴史であり、国体としてまとまり、民のことを思い、統治し、外国と折衝し、貿易をするという考えにはいたりませんでした。
そんな時代に、国際感覚とよほどの理想と人徳とカリスマ性がないと、そういう考えなど微塵も出ないはずです。ましてやそれを現実に実行していくなんて、これはやっぱり一人の偉人から出たものですよ、。しかも、当時のことですから、神の意志や啓示を読み取れないとそういう地位に就けない。
そういう条件を満たすのは、聖徳太子、以外におりません。
厩王だの、なんだの、というボンクラ皇子を聖徳太子に仕立て上げたのだ、という説が最近大手を振っているようですが、それなら、どうして聖徳太子の時代に一気にこれだけのものが動いたのか、誰の発想によって宗教の体系化が行われたのか、国家と言うものに目覚めたのかの説明をしてほしい、と思います。
蘇我も物部も、そんな余裕なかったはずですよ。

というところまでは踏み込んでいませんが、「ムー」の記事をよろしければ読んでいただいて、少しでも興味を持っていただければ、聖徳太子が何ゆえ、物部の血をひくのか、物部神道とは何なのか、「日出る処の天子……」という外交の真相は何だったのか、について検証した「四天王寺の暗号」を読んでいただきたく思います。




kaidanyawa at 12:25|PermalinkComments(2)

2013年09月16日

怖い日曜日

中山市朗です。

先日の土日にかけて、ファンキー中村さんが発起人となる怪談地方自治体の方々が主催される怪談キャンプに参加させていただきました。場所は滋賀県の某キャンプ場。怪談仲間の雲谷斎さん、「怪談グランプリ」に出演されていた盗聴バスターの渋谷さんも参加されていて、怪談漬けの一泊二日でした。

午前10時30分にメンバーの方が車で迎えに来てくださり、乗ったとたん、もう怪談談義。現地に着くともうあちこちで怪談談義。バーベキューの準備をしながら怪談談義、バーベキューを食べながら怪談談義、怪談会が始まる前に怪談談義と、なんかこの人たち、怪談が日常会話なんですかな。そして幽霊が出る、という噂のバンガローに集合して、いよいよ本番の怪談会。
あれあれ、みなさん、日ごろのお仕事のお疲れか、長距離にわたる運転のお疲れか、怪談会が始まったとたんにもう高いびきの人も?
私はもう、眠そうなメンバーに無理やり怪談を聞かせながら、早朝6時まで完全遂行達成です。
幽霊は出たのかって?
みなさんは、何度か大きな影が部屋を移動していたとか、窓の外の雑木林の方から女性の会話が聞こえていた、なんてことも言っていましたが、私は何も感知せず。相変わらずのことですけど。
メンバーの方がある霊能者に何かの折に私の写真を見せたところ「わっ、この人、背後に大きな仁王さんが立ってるねえ」と言われたとか。やっぱり霊に対して強烈なガードが張ってあるらしい。仁王さんはお寺の守護神ですからな。背後に大僧正が付いている、とは聞いていましたが、今度は仁王さんですか。これは同一人物?
実は、稲川淳二さんに始めてお会いしたときも「いゃあ、あなたの背後には強烈なお坊さん、おられますよ」と言われておりまして。そういうことはあまり信じないのですが、三人に言われちゃうと。でも「呪い面」かぶってもう何週間かたちますけど、なんにもないですしね。
いずれにしてもこれは怪談蒐集家として、喜ぶべきことなのか、迷惑なことなのか?

メンバーの方々の多くは、私の著書やライブのお客さんでもあり、みなさん非常に私に気を使っていただきながらも気さくに接していただき、なんやかんやとお世話になりました。感謝感激です。
私は怪談蒐集が目的での参加だと伝えてあったのですが、朝食時には何人かの方が私のところへ来て「私の体験談、聞いてください」とまた語っていただいて、いや、怪談の大量収穫間違いなし。
何話かは確実に出版時に採用させていただきます。

ほんとうに、お世話になりました。
この場を借りて御礼申し上げます。
また何かありましたら誘ってやってください。

さてオフィスイチロウでもこの秋、幽霊が出るバンガローでオールナイト怪談会、というのを催す予定です。ということは、そのバンガローが借りられなくては意味がありませんので、土日はさんで空いている、と言う日を調整中です。基本的にはバンガローの指定はできない、ということなのですが、そこは交渉してあります。
おそらく11月になっちゃうかなあと。
えっ、そこに幽霊はほんまに出るのかって?
そこで首吊り自殺があったのは確実らしい。これは現場でボランティアをやっていたという教え子からの垂れ込み。
そこで10年ほど前、教え子たちを連れて行ってやっぱりそこでオールナイトの怪談会を。そしたら深夜から朝にかけて、ちょっとした怪異が連続で発生、このときは私もそれを確認しております。
当日は、現場でそのことも語ります。現象の再現成るか。それともまた別の怪異が待っているのか。
近々オフィスの方から告知が出る予定ですので、こちらの方もよろしくお願いいたします。
幽霊が出る場所での怪談会、ゾクゾクするなあ……。

kaidanyawa at 12:26|PermalinkComments(2)

2013年09月13日

配信アリ

中山市朗です。

大阪芸術学舎(京都造形芸術大学・東北芸術大学主催)の講座が終わりました。
毎回、定員に近い人数の受講生に集まっていただき、ひたすら感謝であります。
去年に続き「続・日本人と怪談」と言うテーマで、怪談を学術的に分析、解釈し、講義するという超難問。まあ、楽しかったし、私自身も勉強になりました。
畳と正座の文化、落語、講談といった話芸、「今昔物語」のような古典の中の怪談。神道と仏教、あるいはフリーメーソンなどに見る神秘主義の奥義やキリスト教社会のオカルト、科学と心霊、または現在取材中の「生首村」の呪術的解釈や「呪い面」のいきさつ、呪いと祟りに関しての考察、「四谷怪談」の分析、そして怪談の語り方、キモの作り方などなど、その内容は多義にわたりました。
終わって、ちょっとホッとしております。

さて、本日は「幽怪案内」配信日です。
未発表の怪談を次々に語っております。ぜひ、無料配信分だけでもご視聴くださいませませ。
ただ、ご視聴できないPCもあるようですので、そこはなにとぞお許しを。

まず、無料配信は、ファンキー中村さんとの「怪談談義パート9」。毎度このコーナーでは他では聞けない濃密な、怪談に対しての互いのスタンス、考え方、裏話などを、お互いが体験した怪異談などを交えながら、やりとりしています。
今回は、私があるミュージシャンからお聞きした、昭和初期にあったという「龍の昇天」について語っております。
龍?
ほんまにおったんや!

有料配信は今週も二話。
一話目は「ディスクトップの画」という話。学生時代は画家を目指していたという男性の体験談。今はネット回線のサービス業のサラリーマン。この画家志望とネット回線のサービスと言う二つがあって初めて生まれる、これは奇談ですな。怖いという話ではありませんが、なんとも不可解な話です。
二話目は「タナカサチコ」という話。僧侶の免状を持っているMさんの家にかかってきた奇妙な電話から始まる幽霊譚です。タナカサチコとは?

TBSらじこん「幽怪案内」はこちらTBS -らじこん-

そして怪談好きはよっといで。「中山市朗・幽怪サークル」グルっぽ。
みんな怪談を書いて、読んで、交流しょうやおまへんか。
また、質問や疑問も遠慮なくどうぞ。
「中山市朗・幽怪サークル」はこちらぐるっぽ -オフィスイチロウ 幽怪案内サークル-

それからオフィスイチロウのHPのトップでは、先日行いました「Dark Night 9」の楽屋風景をミニ動画で配信しております。前回は、打ち合わせ時に「生首村」の共同墓地の動画を視聴して、亡者の声をはっきり聞いてしまって以来、私生活がぼろぼろになったと嘆く半田あかりさんの様子を。
今回は、いつも元気なガリガリガリクソンさんが、心霊写真の処分についての悩みをぶつぶつ言っております。
まだまだ続きます。

kaidanyawa at 12:09|PermalinkComments(0)

2013年09月10日

カンコック その3

 中山市朗です。

 伊藤博文はもともと日韓併合に反対した人でした。
 『明治日本の対韓政策』という渋谷博治の著作があります。ここに伊藤博文の言葉が掲載してあります。
「日本は韓国を合邦する必要はない。合評は甚だ迷惑である。韓国は自治を要する」
「日本はできるだけ、韓国を独立させようとしてきた。だが、韓国は独立できなかった。そのため日本は、日清日露の二大戦役を開く羽目となった。その結果として、日本は韓国を保護国とした。これを日本の侵略と言うなら言うがいい。日本は自衛上、本当にやむをえず、韓国を保護国としたのである」
 これは併合する前の伊藤の言葉です。この後、伊藤は暗殺され、併合が成ります。

 ともかく、全然やる気のない、近代化する気配もない大韓帝国に対し、日本は併合するしか道はなくなったわけです。朝鮮は朝鮮人のものだ。その通り。しかし、前回のブログでも書いたように、朝鮮人が自らの手で朝鮮半島を守ろうとはしなかったんです。近代化させるつもりも毛頭ないわけです。これは、正直、迷惑です。ですから日本が朝鮮を、それこそ強制的に近代化させるほかはなかったのです。そのことは、欧米の国々も承知していて、それを承認しました。その上での国際法にのっとった併合です。
 米国は特に、日韓併合を望んでいました。ルーズベルト大統領は「韓国はこれまで自分を守るために拳を振り上げることすらできない」と言い放ち、韓国公使であり、朝鮮王が信頼していたアーレン宣教師にして、「韓国人に自治は無理だ。米政府が韓国の独立という虚構を日本に要求し続ければ、大きな過ちを犯すだろう」と言っています。また、1905年、日本の総理大臣、桂太郎と、後、米大統領となるウィリアム・タフト特使のもと「桂・タフト協定」が半ば密約として交わされ、それは「米国は、日本の韓国における指導的地位を認める」というもので、条件として、日本はフィリピンに野心がないことを表明する、というものでした。当時、米国における韓国の信頼度は、それほど失墜していたわけです。
 韓国の人は、この併合を植民地支配だったと言いますが、植民地支配とは、豊富な資源があるとか産業とか、有用な技術があるとか、奪うものがあっての話。そんなもの、当時の朝鮮にはほとんどありませんでした。実際、日韓併合には、日本国内では反対派の意見が多かったわけでして、民意としても、そんな負担をする余裕がどこにあるのか、というものでした。日本はまだそんな余裕などなかったわけです。
 当時の朝鮮は、ほとんどインフラがされておらず、独自の暦さえなく、衛生という感覚がなく、近代医療もないありさまで、朝鮮人の平均年齢は24歳だったといいますから、壮絶な未開の後進国でした。
 未開の国であった証拠?
 ひとつは、戦後、併合統治消滅の後、ソ連に占領され、今もって中国の庇護のもとにある北朝鮮の存在。何度も言います。あれ、併合前の李氏朝鮮そのままじゃないですか。
 そしてもうひとつは、日清、日露の戦いはなんだったか、という問題。 
 あれ、教科書で習ったとき、日本は清国とロシアと戦争しました、で、勝利しました。と教わって、そうか、なんてそこに何の疑問ももたなかったし、先生も何の指摘もしなかったですけど、あれは朝鮮半島の近海、もしくは国内、国境近くで行なわれた戦争ですよね。普通、朝鮮軍の軍隊、出てきません? 出てこなかったというこの事実が、実は当時の朝鮮半島の実情を物語っているわけです。
 だいたいは本来、あの戦争は朝鮮がやらなきゃならないものでしょうが。あれは朝鮮本土が戦場にならないように、日本が戦った要素も大きくある。
 当時の韓国は近代装備された軍隊もなく、ロシアが南下することがどういう意味なのかさえ、知らなかったわけです。だからなにもできない。しなかった。だったら朝鮮半島はロシアになります。前回書いたような悲惨なことになるのは、目に見えています。それでは日本が困る。朝鮮人だって殺され、国も失くす。やりたくもない戦争をロシア軍となった朝鮮人とやることになる。そうはさせてはならない。だから日本人が血を流して、犠牲になりながら戦うしかなかったんです。
 
 あんまりこんなこと言う人はいませんが、当時は弱肉強食の時代。
 その時代に、弱い、何もしない、というのはかえって罪です。国際社会は平和維持のためには同盟国も強い軍隊も必要だったんです。そのことさえも大韓帝国はわからなかった。それでは自分は植民地化されるし、隣国は大いに迷惑する。そして大韓民国は極貧の状態。だから大韓帝国の独立は無理とみなして、保護国とし、併合へといたったのです。

 大韓帝国が国として立ち行かなかったのは、腐りきった両班たちの存在のほかにもいろいろな要因がありますが、あまりに貧乏しすぎていた、という実質的なものもありました。いわゆる両班という官僚たちが、庶民から好き勝手に財産を搾取、強奪し、賄賂と暴力が日常化していました。これがこの国の長い間の習慣でした。おまけにこれといった産業がないので、生産力がない。国が産業を起こす、ということもない。「体を動かす労働は賤しいもの」という孟子の教えから「働くもの食うべからず」というおかしな儒教精神の解釈となって、両班たちは働かなかったんです。また、働いている賤しい庶民からは強奪してよい、という奇妙な世界だったんです、併合前の朝鮮は。よって税金が集まらず、国家予算が組めなかったわけです。
 そんな未開の国を植民地化して、何になります?


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2013年09月09日

Dark Night Vol:9 終了

中山市朗です。

「Dark Night 9」、無事終了いたしました。
ご来場くださった皆様方、誠にありがとうございました。

イベント終了後、私はいつものように物販ブースにて、お客さんと話をしたり、サインをしたりしていたのですが
「今回は重かった」と言っていたお客さんが何人もいらっしゃいました。
実は、舞台でやっている私も、なんだか今回は雰囲気が違う、重い、とは感じていました。
ゲストのガリガリガリクソンくんも、終了間際になって「ゲロ吐きたくなりました。吐いていいすか?」
と言っていました。
ただ、ゲロ吐きたいという真意はもう一つよくわからなかったですけども。

今回は、ガリガリガリクソンが怪談にのめりこんだキッカケになったという京都の幽霊マンションの話からはじ
まりました。彼もあそこで恐ろしい体験をしているようでして。これはマジです。
そこで、私も幽霊マンションに関する今までの総括を語ることに。
本には書きましたが、あそこまで詳細に語ったのははじめてですよ。もちろん本に書いていないことや、後日談も。
そして今やレア映像?
私と北野誠さんが幽霊マンションに最初に潜入したときの「乗ってけ!北野誠タクシー」のあのシーンも上映!

続いては「奇跡体験アンビリーバボ」のフジテレビ取材班をも拒んだ「呪い面」への取材映像。
「呪い面」とはなんだったのか。
そして、呪い面を嬉々としてかぶる、怪しい二人の男とは、だれなのか!

極め付きは「生首村」。
これは詳しくは書けません。取材続行中です。
しかも、取材先は、我々を完全に拒否。連絡も途絶えています。
で、今まででわかったことは……。

女性を拒む土地、跡継ぎが生まれない本家、首が埋まっている庭、首を入れる壺、首狩につかわれた武器、道具。
近衛兵、明治天皇、氏子神社、秦氏、古代神道、禊、縁結びの神、コケシ信仰、土葬、共同墓地、女の幽霊そして、
これがおそらく最大のキーワード、「コトリバコ」。

これらから私が推測した「生首村」の実態。
もう、ここでホラー小説が書けそうですが、まだまだわからないこと、明かしてはならない秘密もあり、一筋縄で
は行かない問題が山積みです。でもこれは、怪談というより民俗学的な貴重なサンプル。
なんとかその真実をあぶりだしたいと思いますが、心配なのはガリガリガリクソンの意味不明の行動。
あれは、いつか殺される。
でも、私の推測は大まかには正しいと思います。恐ろしいことですが。

そしてまた、夜中の生首村の共同墓地に潜入した動画の公開。
会場は「うん?」という反応でしたが、あれはイヤホンで聞くとわかります。
ヤバいですよ。赤ちゃんは泣いているし、墓全体がざわざわしています。
一区切り付いた頃に、「幽怪案内」で配信しますので、そのときはイヤホンでどうぞ。
きっとイヤホンを投げ出すと思いますよ。

とまあ、そんな話で3時間以上。そら重なります。
でも、そこがガリガリガリクソンくんのゲストだったから、よかった、という声も多かったわけです。
彼はどうしても、緩和、のキャラですからな。語りもうまいですし。
特に彼が最後に語ったあの話……、あれは怪談なのか?

さて、いつもはZAZAの大きい会場で開催していて、今回もと思ったのですが、残念なことにお芝居の興行があって、
セットが建てこんであって動かせない、ということで、仕方なく小さな会場で開催しました。
そしたら数日で予約チケット完売。
なので「予約取ろうとしたらもう締め切っていた」「行きたかった」という意見が寄せられています。
そこでどうでしょうか。
ほぼ同じ内容の「Dark Night アンコール」を京都あたりでやってみては?
という意見もあるのですが?



kaidanyawa at 00:22|PermalinkComments(20)

2013年09月06日

配信アリ

 中山市朗です。

 夏も終わりましたねえ。
 今年もいろいろ怪談ライブをやりながら、怪談取材に飛び回っておりました。
 
 8月25日の「怪談ナイト」は、なんか最近、怪談世界の戦友みたいに思えてきました雲谷斎さんをゲストに、冬と雪の怪談、というのをテーマに語り合いました。
 怪談といえば夏、そして、やっぱり夏に出てくる幽霊譚というのは多いのですが、雲谷斎さんいわく「そういや、冬の幽霊って、あんまり聞かんねえ」。
 とはいえ、雲谷斎さんの口から、寒い季節にあった怪談が、実体験も含めていくつか出ました。私は大晦日からお正月にかけての怪談を3話ほどと、私が京都の真冬の東山で遭遇した奇妙なおじさんの話や、冬のマンションの共同廊下に出たロリータファッションの女の子(の幽霊なのかな?)や、雪山での遭難の話などを。
 幽霊って、なんか薄着というイメージですが、冬に出る幽霊は厚着なのでしょうか、なんていう質問をたまに受けるんですが、ここでわかったこと。

 冬に出る幽霊も、薄着である!

 8月31日は四国は徳島で「阿波おとし百物語」で一席。
 徳島市新町小学校の体育館での公演でしたが、まあ、暑いのなんのって。
 教育上、体育館に冷房なんてかけないのがいいのはわかりますが、体育館の舞台袖で控えているわけですが、風も通らず、汗がだらだら。45度はあったんと違いますか?
 このイベントは怪談作家というか、プロデューサーの山口敏太郎氏がプロデュースしているもので、徳島は彼の故郷だとか。
 小学校で校長先生に挨拶したのはいいけど、校長先生と山口氏で阿波踊り談義で盛り上がってしまって・・・ついていけんわ。
 私以外にも、雲谷斎さん、牛抱せん夏さん、風水師のあーりんさん、シンデレラエクスプレスの渡辺さん、それに盗聴バスターの渋谷秦志さんらも集合。打ち上げは楽しかったですわ。
 で、この日、私の秘書として真名子が随行していたわけですが、山口氏は彼女をいろいろ気にかけてくれ、ライブの前説に抜擢したり、彼女が怪談作家志望だと知っていろいろアドバイスしたりしていました。なんだか主催していた地元の人たちにも気に入られたみたいで? また次の別のイベントのお手伝いを要請されたようです。
 私をさしおいて・・・?

 さて、本日は「幽怪案内」の配信日です。
 無料動画はファンキー中村さんとの「怪談談義パート8」
 珍しく、私の体験談を話しています。生霊かな?
 ファンキー中村さんは「中山さんは、体験が無い無いってほんとかな、と思ってたんですが、やっぱりあるじゃないですか」と。いや、あるんですよ。あるんですけど、これが霊だ、と実感したことがない・・・。

 有料配信は一話目が、ろくろ首ならぬ「ろくろ手」の話。
 これは大阪梅田の某ホテルの話なんです。同様の話はその後も聞いています。よく映画のロケ隊が使っているホテルなんですが、気をつけましょうね。
 二話目は「沖縄の宿」。あまり誰も行かない釣の穴場のある島の宿での話。幽霊が出てくるわけではないんですが、そういうものがまとわりついている、と思われる、奇妙な男の話です。

 TBSらじこんの「幽怪案内」はこちらから。

 怪談好き仲間の交流と怪談の書き込みは「中山市朗幽怪サークル」のグルっぽへ。

 さて、いよいよ7日は「中山市朗 Dark Night 9」です。

 「呪い面」と「生首村」の取材動画も見せます。
 見て、呪われても、知らんから。


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2013年09月01日

そして誰も得しなくなった

 中山市朗です。

 韓国へ修学旅行へ行って、生徒に土下座させた先生方、ちゃんと歴史のお勉強をしてくださいね。そして、土下座させた子供たちに土下座してほしい、と、私は思います。
 ちなみに、全州ニュースによると、キム・スンファン全北道教育長は、今年の光復68周年を三日後に控えた拡大幹部会議で、「日帝蛮行の痕跡を探しだして保存するために道教育庁が率先する」と明らかにした、とありました。
 あれほど大声あげて日本の蛮行を訴えている韓国ですが、その証拠は、今から無理してでもさがすそうですよ。なんじゃそれ。

 日韓併合は、確かに日本の国益にのっとったものであることは事実です。帝政ロシアの脅威から日本を守るために朝鮮半島を保護下に置いた、というのが簡単なロジックです。保護下に置かないと、近代武装した軍隊すら持とうともしなかった朝鮮はロシアになってしまう。そしたら、釜山港にロシアの艦隊が入ります。これは日本の脅威です。日本政府はそれを想像して震えあがって、なんとか阻止しようと、日露戦争となったわけです。この戦争がなかったなら、あるいは日本が負けていたなら、日韓併合がなかったなら、どうなっていたでしょう。歴史にもしは無いと言っても、日韓併合が侵略であって、日本が謝罪をしなければならないというのなら、考えてみることです。日教組の先生方も考えてみてください。

 まずは、混乱がおこったでしょうね。ただ清は弱体化していましたから、おそらく、ロシアは念願の不凍港を手に入れるために派兵し、満州と共に朝鮮半島を手中に入れたでしょう。リーダーは二人いらないので、レーニンによって朝鮮王は処刑されていたでしょう。日本のようにインフラなんてしません。朝鮮の人達はロシアに徴兵されて、日本軍と不当に戦ったでしょう。
 近代化されていない士気の上がらない訓練もされていない朝鮮義勇軍と、当時世界最強であった日本軍との戦い。もちろん戦場は朝鮮半島。そんなん朝鮮義勇軍が完敗します。完敗し、逃走する韓国軍は後方で待ちかまえていた正規ロシア軍より一掃されます。映画『スターリングラード』で、ソ連正規軍が逃走する味方の軍を殲滅させるシーンがありましたが、あれは実際にあったことです。また、白系ロシア人は、黄色人種の朝鮮人を同じ人と認めなかったでしょうから、それは物凄く悲惨なことになっていたはずです。朝鮮の女性達は本当に片っ端から強姦され、残った朝鮮人の大半はシベリアか中央アジアへ強制移住させられ、重労働をさせられたことでしょう。後のソ連が大陸に残っていた日本人に対して行ったようにね。そして朝鮮にロシア人のための町や工業地帯も不凍港周辺に出来たでしょう。ただし、産業らしい産業は生まれません。ハングル語の復活も無かったでしょうね。韓国という名の国もおそらくない。ロシアからソ連になったときは、ウクライナやリトアニアのような共和国となり、朝鮮共和国、といったかもしれません。でもそれは、ロシア人や満州人、朝鮮人などの混在した貧乏な多民族国家です。日本からの経済援助も無いですしね。
 スターリンにより、李氏朝鮮に関わった人物は片っ端から粛清され、日本へ亡命する者も多かったことでしょう。このとき、李氏王朝は「なぜ日本は我が国を併合してくれなかったのか」と恨み言をいうでしょうね。
 いや、そういう環境下となると、ロシア革命は無かったかもしれない。
 まぁ、もし、という歴史は難しいですな。
 まぁ、日韓併合しても、ロシアの植民地になっても、どっちになっても日本は恨まれ、謝罪させられ、賠償を求められます。併合しなかったら、日本人は隣国を救ってやれなかったことを反省したことでしょう。もうアホらしいわ。

 ともあれ、日本が朝鮮を併合しなかったら、ロシアに占領されたことは確実でしょう。そしたら、朝鮮人を同じアジア民族とみなした日本とは、明らかに別な仕打ちが朝鮮人に対してあったことは想像できましょう。
 日本は、そういうことを予見していたから、韓国に共に戦おうと言っていたわけです。近代化して、軍隊を持て、と言っていたわけです。アジアから白人を追いだそうとしたわけです。

 実際のところ、当時のロシアが日本を占領する、ということを考えていたかどうかはわからない。それは朝鮮併合の口実だという歴史研究家もいます。しかしながら、日露戦争の発端は、現にロシアが朝鮮半島に干渉してきたから起こったわけです。明治になって日本に陸軍が組織された時、仮想敵国はロシアであり、ずっと脅威でした。そして日本がロシアの情報をずっと諜報活動によって収拾していたのは事実です。日本はロシア革命の機運も知っていて、資金援助をしたほどです。
 ロシアは途中で日本に攻め入る選択をする意思を失くしていた、だから併合する意味は無かったという説もあります。しかしそれは、日本が近代化させた軍隊を持って、朝鮮半島を保護下に置いたからだ、と考えるべきです。現に、ソ連は日ソ不可侵条約を破って北朝鮮に入り、日本の敗戦で日韓併合が解かれた瞬間には、もう北朝鮮を支配下においていました。
 日本は最初から朝鮮半島を支配に置きたかったのだ、日韓併合は最初から仕組まれたものだったのだ、という人もいます。ならば、下関条約に朝鮮は日本が支配下、あるいは保護下に置く、と記述すればよかったわけです。それでも受け入れられたでしょう。でもそうはしなかった。
 「朝鮮国は完全無欠の独立国」としたのですよ。
 もちろんその頃の日本は、朝鮮半島を支配下に置くという国力も無かったし、そんなことより欧米の脅威から、いかに日本国を防衛し、維持し、発展させるのか、というのが当時の日本がやるべき優先課題でした。ロシアの脅威がなければ、朝鮮なんてどうでもよかったのです。


kaidanyawa at 18:54|PermalinkComments(2)
プロフィール
中山市朗(なかやまいちろう)

作家、怪異蒐集家、オカルト研究家。
兵庫県生まれ、大阪市在住。


著書に、
<怪 談>




<オカルト・古代史>




などがある。
古代史、聖徳太子の調査から、オカルト研究家としても活動している。






作家の育成機関「中山市朗・作劇塾」を主宰。



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