2016年08月04日

2016年08月04日

36夜連続怪談会第4夜は、悪役俳優登場!

中山市朗です。

36夜連続怪談会「怪談の魔」。第4夜のゲストは、『るろうに剣心』や『プリンセス・トヨトミ』などに出演する悪役俳優であり、殺陣師でもある徳丸新作さんでした。
背の高い、腰の低い、非常に紳士な方です。


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さすが、ポーズの決め方が違う。
プロや。
どっかいうと、わしが悪役プロレスラー?

本日のお客さんは、第一部3人。第二部5人。

実は二部がはじまって、私が怪談を語り始めたら、途中、カップルが入って来て、美人だったんで、思わず熱を込めて語ったんですが、語り終わったらいなかった。あれれ?
あれは、霊か幻か?
実は、彼女中国人で、お化け屋敷と勘違いして入場したらしく、入ったら怪談やってて、言葉がわからないのでキャンセルしてお帰りになった、とさ。チャンチャン♪

スタッフによると、表にお化け屋敷の看板が出ているので、勘違いして入ってくるお客さんもちらほらあったようで、「今、怪談会をやっています」と説明すると「えっ、聞くだけ?」と言って帰られるそうで。
怪談、という芸がまだまだ浸透していないことを改めて実感。
目と鼻の先にはZAZAで、ワンコインで若手のお笑いライブ。こっちは大盛況。
あっちは笑いの芸、こっちは話で怖がらせる芸。緊張と緩和。
お笑いのライブならわかるけど、怪談のライブ? というのが、まだまだ一般の反応。
で、私としては、怪談を、落語や漫才といった話芸と同じポジションに置きたいわけです。だからなんとしても、36夜連続怪談会を完遂したいのです。普通のことをやっていたのでは、何も動かないですからね。

しかし、興味を示す人たちも多くはなってきて、要はカップルの場合、どちらかが「入りたい」と言っても、もう一人が「怖いのイヤ」といって、結局入らない、というパターンが続いているとも。まあ、それはある程度、予想していたこと。しかし、そういう人にこそ、怪談に接していただきたい。そうすれば、必ず怪談の魅力に気づくはずで、それだけのものは、「怪談の魔」では提供している自負はあります。
また改めて思うのが、怪談は怖いだけではあかん。
いや、最終的にはゾワッとして帰っていただきたいのですが、風土や歴史、神道、仏教、民間信仰といった宗教観、季節の移り変わり、そして、間、などといった日本独特のよきものを嗅ぎ取ってもらえるのが、怪談。そういうものが失われつつあるとされながらも、やっぱり現代にもそれは息づいている。それを怪談が、スッと手に掬って提示して、さっと消し去る。
えっ、今のは? 
みたいな。そこに意味不明のものがあって、なんだか気味悪い。でもわかる、みたいな。

立川談志によると、落語は人間の業を肯定するもの。それ、そうだと思います。そしてそれが陰陽の陽で現れる。怪談は、その業の存在が、人間の死後にも残るのではという陰で現れる。それが人間社会の裏や闇の部分にスポットを当てるわけでして。狐狸妖怪ぽい話もそうです。消えつつある日本の自然や行事、まつりごとなどと関連する話が多い。怖い、だけでなく、いろいろ考えさせてくれるはずです。良質なる怪談は。
日本にある神羅万象、これみな、陰と陽でできている、と言いますからな。
そこね、ぜひ、体感していただきたい。それに落語も怪談も、日本にしかないもの。ルーツは同じお寺の説法から来ています。合理主義の中で怪談は、いったん隅っこに追いやられたわけですが、それ、忘れてはならない大切なもの、であるはずです。

本日のお客さんで、『ムー』のイベントの常連さんで、古代史に興味があるけど、怪談は私の存在を知って初めて接したというお二人が来場。
終わったらちょっと興奮気味で「先生、すっごい面白い。1000円は安いですよっ。チラシ巻きましょうよ。もっと来てもらいたい」と言っていただき、勇気百倍。ほんま準備不足のまま突入していますが、そろそろいろいろな問題点も出そろって、さあ、どう解決しながら、集客しつつ、怪談の魅力を伝えられるか、という段階に来ました。
一方、来場いただいたお客さんの反応は常連、初めて、問わずに満足されていて、私もゲストの方も、楽しく怪談語りをさせていただいているので、雰囲気は毎回大変よいのです。
演者と客席、近いですからな。迫力が直接伝わるみたい。
あと、32回です。

徳丸さんは、実家が不動産屋さん、ということで、不動産関係の怪談をお持ちなんですね。
ですから、一部は不動産関係の怪談。二部は、撮影先のホテルなどに起こった怪談などを。徳丸さんは、事前に話の舞台となる不動産やホテルの間取りや、見たモノの形状をスケッチブックに描いて来ていて、あ、そういうやり方もあるんだなあと。最後に聞かせていただいたホテルでの話は、いずれ『怪談狩り』に書かせてもらいたいユニークで、ゾクッとする話でした。

さて、本日、第5夜のゲストは、映画監督の大木ミノルさん。
この人は、怪奇映像のスペシャリストでもありまして、「心霊動画」として皆さんが見ている映像は、彼が作ったモノ、かもしれない?
ということで、大木監督、怪談も語るけど、ちょっとそういう映像を見せて解説もしてみたい、ということなので、またいつもと違った怪談会が繰り広げられることでしょう。
スケジュール表(オフィスイチロウのHPからも見れます)でお分かりのように、本日私は休演。
実は、北野誠さんが司会をするMBSラジオ「茶屋町怪談ラジオ」の収録と時間が完全にかぶってしまったのでした。ですから、MCとして、真名子が代演します。

そして、7日は守口市プラネタリウムでの「怪談ナイト」。
守口市のムーブ21プラネタリウム・ドーム
問合せ 06−6905−3921
こちらは17:30開演。
ゲストは、京都の怪談師・雲谷斎さん。
前売りは2000円。プラネタリウム・ムーブ21(06−6905−3921)か、ローソン・チケットで。
当日券は2500円。
場所は、地下鉄谷町線、大阪モノレールの大日駅より、徒歩3分。

終演は19:00、物販でのサービスなど終わると、すぐに道頓堀へ。
「怪談の魔」に、西浦和也さんが東京から来演。となれば、私がお相手しないと。ということで、当日の第一部は、ネットラジオ「気まま酒家」でお世話になっているCainさんにMCをお任せし、なんとか第二部には間に合わせたいな、と。
「そういうの、カミカゼタレントっていうんだ」(by高島忠雄『海底軍艦』)。

そうかあ。この日、雲谷斎さんにも無理言って、ついてきてもらったら、えらいことになるかな?
その後の打ち上げが楽しみだ!

いずれにしても、「怪談の魔」は、近く化けそうな気配。



kaidanyawa at 07:27|PermalinkComments(5)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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