2016年08月07日

2016年08月07日

テレビとライブ、同じ話でも……? 怪談の魔を聞け!

中山市朗です。

36夜連続怪談会「怪談の魔」。
第8夜のゲストは盗聴ハンターの渋谷泰志さんでした。

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この日のお客さんは、第一部9人、第二部4人。う〜ん。
実は第一部で、三人組の男性が座っていたのですが、なぜか顔かたちでわかるんですな。
韓国の人です。
でも、日本語のわかる韓国人なら、そら、十分楽しんでもらえて、日韓友好に一役買える?
そう思って語りだしたら、彼ら出て行っちゃった。
後でスタッフに聞いたら、ちゃんと説明はして、語りだけ、ストーリーだけ、なんて強調したら「OK、OK」なんて言って入ってきたらしいのですが……。
でも、三人のうち二人が帰りかけると、一人は「えっ、帰るの?」みたいな反応でしたので、皆目わからんかったわけでもない?

まあ、何度も言いますように八畳ほどの空間ですからな。
一人一人の表情、楽しんでいるか、そうでないかが、手に取るようにわかります。
ですから、お客さんの表情や反応、雰囲気で、トークや語る怪談を、ホストである私が、コントロールしていきます。
これがもう、私にとっては、すっごい勉強になりまして。

第一部では、渋谷さんは、蛇に関する怪談を二つ。な〜んか、気色悪い話です。で、この話をすることは直前の打ち合わせで、決めていたこと。
私も、動物霊と祟りについての講釈を。でも、渋谷さん、どんどん予定になかった話を披露。
そう、このとき披露された「横断する人たち」は『怪談狩り・四季異聞録』に収録。あれは渋谷さんの体験談なのでした。
本には書かせていただいたけど、その体験を本人が語る、のを聞けるのも、こういう催しの面白さ。本人が語る体験談と、それが文芸になるとどうなるのか?
でも、私の著書、ちゃんと本人の語り、キャラクターを踏襲しているでしょ?

第二部は、なぜか4人と減っちゃいました。
我々、演者としましてはですねえ、こんな時こそ、燃えるのです。
「第一部だけで帰った人を、後悔させてやる」
ということで、私が渋谷泰志という人物を知ったきっかけとなった、あの話。
KTV「怪談グランプリ2010」で語り、決勝まで残ったというあの話。

盗聴に関する調査をしていると、床下から仏壇が出てきた……。

ああ、あの話、と覚えていらっしゃる方も多いのでは?
私もあの話、テレビで見ていて「ううっわ、私の怪異蒐集に加えたい」と思った衝撃的な話でした。
でも、開始前、渋谷さんと話していると、あれはオーディションでは18分語ったのが、本番では7分で語ってくれ、と言われて相当な部分を削って語ったら、オンエアでは5分になっていた、とか。

そういえば、「Dark Night」に「怪談グランプリ2015」の優勝者、竹内義和さんをお呼びしたとき、同じことを言っていた。正直、テレビを見ていて、「竹内さんの話、グランプリ獲るほどのレベルなのか?」首をひねっていたんです。そのことを楽屋で竹内さんに正直に言うと「あの話、肝心かなめの部分がテレビではカットされていたんです」と残念がったんですね。
「じゃあ、イベントの本番で、ノーカット版を話してくださいよ」と言うと、竹内さん、熱演。
もう、全然違う話になって。
その話だと、グランプリに相当する!
こうなると、話者とディレクターの戦いですな。ディレクターも怪談に関する見識、センスを問われる。
そういうこともあったので、渋谷さんには、第二部で、その話のノーカット版を話していただくように要請。

渋谷さん、あの話をノーカットで人前で話すのは今回が初めてだそうで。
聞くと「おお!」ですよ。
おそらく、後半は、テレビではオンエアできないヤバさがある。聞き終わった後の印象が違う。
私も負けじと、未公開の、これもまた仏壇がキーワードとなる話をいたしました。
思い出すんですよ。あるキーワードがそれを蘇らせるんです。
怪談のおもしろさは、こういう丁々発止にあるわけで、これはテレビではなかなかやってくれない。

でもねえ、思った。この「怪談の魔」、記録にとっておくと、貴重な民俗学的資料になると思う。

さて、本日のゲストは、東京から来演。
西浦和也さんと、「怪談図書館」の桜井館長。
私は守口市のプラネタリウム・ムーブ21での「怪談ナイト」を終えての出場。こちらのゲストは京都の怪談師、雲谷斎さん。終演が19:00。物販が終わって、道頓堀に急行しても、第一部には間に合いません。

なので、第一部のMCはCainさん。
第二部には、間に合うように最善を尽くします。
同じハシゴをされるお客さんもおられるのでは?

そして、明日8日のゲストは怪談作家の宇津呂鹿太郎さんです。


怪談好事家、マニアの方、ぜひぜひ足をお運びください。
けっして後悔させません。いや、来なかった人を後悔させてやる?
そして、幽霊なんて食ってやる!(ハラ、ヘッた?)

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あと、29日。




kaidanyawa at 04:25|PermalinkComments(6)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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