2016年08月08日

2016年08月08日

つ、ついに、満員御礼!

中山市朗です。

本日7日、まずは、守口市のプラネタリウム・ムーブ21での「怪談ナイト」。
ゲストは、知り合って長いんです。京都の怪談師で怪談作家の雲谷斎さん。
楽屋での打ち合わせは、2分ほど。
「どんな話しましょうかねえ」
「そうですねえ。まあ、怪談て、キーワードがありますから、それ、拾って話しましょうか」
「そうですね」
終わり。あ、1分もない。

ということで、お客さんはだいたい80人くらい。
17:00開演なので、「怪談ナイト」というより「黄昏怪談」なんですけどねえ。
私が、今回行っている、お化け屋敷「人形塚の家」の人形に関する話をすると、雲谷斎さんが、人形ネタで被せる。で、物音に関する怪異が出たので、物音から怪異が派生したという、神戸の公団住宅の話を私が。奇妙な家といえば、と雲谷斎さんと、まさに、あ、その話で思い出した、と相乗する怪談の面白さ。こういうのは、ライブならではの臨場感があるのではないかと思います。
最後は、雲谷斎さんが、海の怪異。私が山の怪異で締め。
世の中、陰と陽、でできていますからな。
あ、うん、の呼吸。
あ、うん、こくさい……。言いたいだけやん。

そして、関係者で記念撮影。

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左から、この会で私のマネージメントをしていただいた、大滝エージェンシー・大滝社長。MCを務めた真名子。プラネタリウムの館長さん。私。雲谷斎さん。すんませんねえ、なんかチョケたポーズとらせてもろて。
ところで、いつも物販で、お清めの塩を売っているのですが、めっちゃ売れてた。
怖かったんかなあ。
とかなんとか言っているうちに、道頓堀の「怪談の魔」に入っているスタッフから、本日満員。入りきれません。とのメールが。

ええっ!

現場へ急行。

第9夜「怪談の魔」。

ほんまや。
入りきらないお客さんが10人ほど、入り口に待っていて、会場はえらい湧いています。中、のぞいてみたら、ピンチヒッターMCのCainさん。本日のゲスト、西浦和也さんと、桜井館長を相手に奮戦中。ここに、こんなにお客さんが入っているの、はじめてみた。

第一部、25人。第二部、25人。満員御礼の札が出てた。ここ、25人入るんや、ということを発見。

まあ、西浦和さんですしな。中山市朗は、期間中いつ行ってもみられるし、たまに日本橋でチャリンコに乗っているのをタダで見かけるけど、西浦和さんが、1000円でこんなに間近で見れることないもんなあ。桜井館長も見れるしなあ。日曜日だしなあ、と。

第二部には間に合って、私がホストとなり、西浦和也さん、桜井館長との怪異トーク。
お客さん、常連が多い。
あなたたち、今まで、どこで冬眠しとった?

あれなんですって。
大阪の怪談マニアは、千日前怪談となると、「またかいな。聞き飽きたわ」という人もいるようですが、東京の怪談好きの間では、「山の牧場」と「千日前怪談」は、もう、伝説の怪談なんですと。特に「千日前」は大阪という都市のど真ん中に、江戸時代の墓所、明治以降の歴史、千日デパートの火災と積み重なり、いまなお、怪異が続くというスポットというのが魅力で、東京にはそんな霊スポットなどないのだそうな。
だから、千日前の怪談には、一種異様な憧れのようなものがあるらしい。
「それを歴史的背景からまとめてらっしゃるの、中山先生だけじゃないですか」と桜井館長。
その通り、パン(←膝を打つ音)。
今まで誰も、そんなこと誰も言ってくれなかったんですけどねえ。
でも、いま、ネットに出ている千日前怪談の多くは、私が『別冊宝島〜現代怪奇解体新書』に掲載したものの引用か孫引きですからな。『実話怪談コロシアム〜千日前怪談縁起』は、その発展形。千日前でロケをやった動画も流しましたし。現場で語る千日前怪談。
千日前の怪談は、いろいろ噂はあったけど、誰も研究していなかったんです。だから私が千日前の歴史を遡って話を体系化し、実話系怪談としての千日前怪談を融合させたんです。

そのことを打ち合わせのときに指摘されると、千日前怪談を語らないわけにはいかないでしょう。
ということで、この日は千日前から、京橋、なぜか京都の粟田口刑場の話へと発展。あ、京都の幽霊マンションも。これは後日、ガリガリガリクソンくんがゲストに来るので、詳しく聞こう。

というわけで、あっという間の1時間。正直、テンションが上がりっぱなしで、何を話したか、半分覚えていない。
雲谷斎さんとの「怪談ナイト」、西浦和也さん、桜井館長さんとの「怪談の魔」、と、まあ私はまさに怪談漬けの一日でした。

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本日の出演者。左から、桜井館長、西浦和也さん、私、Cainさん。これで1000円は安い!
写真撮るときは、もっと大胆に近づきましょう。

そしてそして、ご来場くださった皆々様、ほんとうに、ありがとうございました。
ただ、ただ、感涙でございます。
本日以降も、よろしくお願いいたします。

で、このあとですわ。
打ち上げの席。お客さんも参加しての大盛り上がり。

西浦和也さん、桜井館長さんによれば、東京では怪談を語る場、語る人は大変増えているけども、バラバラでやっていて、連携も情報共有もしていない。しかも、ネットで語る人もいて、これらは無料。プロとアマの違いも線引きが難しい。そして今、若い人たちが怪談を聞かなくなっている。こういうことを考えると、「10年後にはほおっておけば怪談は滅びますよ」と桜井館長。
そうですな。私の周りにも若いファンというのが、少ない。怪談マニアの高齢化。
では、そうならないためには、今、我々は何をすべきか、お客に何を与えて、どう若手を育てるか、という熱き熱きトークを、雲谷斎さん、芸能界40年という大滝社長も加わって、展開させたのでした。
なんにしても、バラバラじゃいかんのです。そして、ちゃんとした対価が発生する環境を作らないといけない。
怪談業界というものは、今日存在していません。でも、そういう環境を作れば、業界はできる。
では、どうするべきなんだ、みたいな、熱い熱いトーク。
怪談をビジネスにしてくれる、プロデューサーが必要なんです。もう20年も前から私はそれを言い続けてきたんですけどね。語り手と小屋主だけの思惑、その日の日銭稼ぎだけでは、確かに語り手もいずれ潰れるし、お客からすれば、いつまでたっても、怪談はマイナーな存在でしかない。
それに、怪談の語り手がこんなに増えているのは、業界として成り立っていないから、「私、今日から怪談師」と名乗ればなれる。他の芸事はそんなに簡単に人前に出れませんもん。
落語家は内弟子3年。漫才も最低でも養成所に通わねばならないし、歌手は専門のトレーニングを受ける。
怪談語りに、それが無い。
あっ、以前、怪談社の紗那ともそんな話したっけ。


私は私で、怪談という話芸を、なんとか落語の位置まで押し上げたい。新ネタを聞きたいというお客さんの要望はよくわかる。一方で演者は、好きな話と言うものがあり、それを練りこんで、話芸として仕立て上げたい、というものがあるのです。古典落語はそうやって残ったわけですしね。

とまあ、そんな熱きトーク。こんだけおっさんが夜中に集まって酒を飲んでいるのに、猥談にならない。
夢を語り合っている。
怪談をとことん愛するおやじたち。怪談をこなよく愛するお客さんもそこに加わって、お客からの視点、考えも。
いいですねえ。
この日は、「怪談の魔」が、予想通り、よき、怪談の社交場となりました。
西浦和也さん、桜井館長さん、ほんま、ご足労、ありがとうございました。
今回の機会が、何かを生み出すことをお誓いし、お二人には恩返ししたいと思います。

さて、本日の『怪談の魔』のゲストは、怪談作家の宇津呂鹿太郎さん。明日は、松竹芸能の漫才、シンデレラエクスプレスの渡辺さんが登場いたします。楽しみだっ!

あ、24日(水)の「怪談の魔」、雲谷斎さんの出演決定。怪談の輪が、ますます広がっております!

さて、今日は……、げ、月曜日かあ。今週ですな、真価が問われるのは。


あと28日。



kaidanyawa at 05:35|PermalinkComments(7)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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