2016年08月09日

2016年08月09日

怪談狂の詩、うつろ編

中山市朗です。

海には潮の満ち引きがある。うん、これ、自然の摂理。
客にも、満ち引きがある。なるほど、理に適っているわけです。

ということで、36夜連続怪談会「怪談の魔」。
9夜めのゲストは、怪談作家の宇津呂鹿太郎さん。
怪談社さんのイベントなどでご一緒したことはありますが、こういう二人でガチで、というのは今回が初めて。

ちょっと今回、写真が用意できませんでした。

お客さんは、第一部三人、第二部四人。元に戻った。

めげずにやります。

宇津呂さん。なぜ、このような怪談の世界にいるのか。
そのあたりを探りながら、トークを展開。要は怪談が好き。それだけなのですね。
怪談が好きだから、ただ、好きな道を究める。自ら動く。それだけのこと。
ところが、それが普通、難しい。障害もあれば、道にも迷う。それをひょうひょうと乗り越えて、なんだか自然体でいる宇津呂さん。それが彼の語りにも反映して、ひょうひょうとした語り口。
今回は、どうしても私が聞きたい話があったので、あえてリクエストし、『怪談コロシアム・群雄割拠の上方編』に寄稿されていた、京都の某着物会館の話をフルバージョンで。
京都らしい伝統と風俗の中に、ぽっかり空いた異界への穴。
私はとても好きな話で、リクエストして語ってもらえるのも、ホストとしての特権。
今回、直前の私のリクエストを受けての披露でしたが、これ、練りこんでじっくり語ると、宇津呂さんならではの持ちネタになりますよ。なんだか少し気品があるのもこの話の特徴ですし。

いや、今回の宇津呂さんは、語ればだいたい5分くらいの怪談を次々に、ひょうひょうと語り、数としては今回が一番多かったのでは、と思います。
前回書きましたように、この怪談サロン「怪談の魔」は、記録しておけば、日本民俗学としての貴重な資料になりますし、それらの話を直にお聞きになったお客さんは、その証言者になるのではないかと思うほど、貴重な空間、場所となっているように思います。

先日、東京から来られていた桜井館長さんは、「こんな大都市の目抜き通りで、毎夜怪談をやる。こんなこと、東京ではまず考えられないし、できないでしょう」なんて言っていましたから。

さて、本日は第十夜となります。ゲストは松竹芸能所属の漫才師、シンデレラエクスプレスの渡辺裕薫さん。
デビュー当時、松竹のダウンタウンと呼ばれた彼も、もう実力派の中堅漫才師に。あちこちで怪談トークを披露していることは、みなさんご存知でしょう。
そして、明日第十一夜は、ご覧になりました?
KTV「怪談グランプリ2016」優勝者、ありがとう・ぁみさんが、東京から無理やり来られます。
ぁみさん、第一回目のお客さんとして来て、いっぺんにこの空間が気に入って、もともと松原タニシさんの出番だったのを強引に奪ったのでした。
語り手にとっては、一種独特の魅力ある場所というのは十分理解されているようでして、逆に出演したいというオファーを受けている状態で、スケジュールが合わず断念していただくケースもあります。

ということで、豪華なゲストがこれからも続々登場いたします。
先日、雲谷斎さんの出演が決まりましたが、本日は、昨年の「怪談グランプリ2015」の優勝者、竹内義和さんの出演が決定いたしました。

最新の香盤表は、次の通り。

7 31 中山市朗    稲森誠(役者) 終了
8  1 中山市朗    真代屋秀晃(小説家) 終了
   2 中山市朗    牧野修(小説家) 終了
   3 中山市朗    徳丸新作(役者)終了
   4 真名子      大木ミノル(映画監督)終了
   5 真名子     Cain(怪談収集家、
                     元自衛官)終了
   6 中山市朗    渋谷泰志(盗聴バスター)終了
   7 中山市朗    西浦和也(怪談作家)終了
   8 中山市朗    宇津呂鹿太郎(怪談作家)終了
   9 中山市朗    シンデレラエキスプレス・
                     渡辺(松竹芸能)
 
  10 中山市朗    ありがとう・ぁみ(吉本興業)
  11 中山市朗    リップ(怪談ロッカー)
  12〜16  お盆特別怪談サロン
17 中山市朗      サイファー
             (「サイファーの怖い話」DJ)
  18 中山市朗    ガリガリガリクソン(吉本興業) 
  19 中山市朗    ガリガリガリクソン(吉本興業)
  20 中山市朗
  21 中山市朗
  22 中山市朗    宮崎げんき(松竹芸能)
  23 中山市朗    シンデレラエキスプレス
                     渡辺(松竹芸能)
  24 中山市朗    雲谷斎(怪談作家)
  25 中山市朗
  26 中山市朗     真代屋秀晃(小説家)
  27 中山市朗    田辺青蛙(小説家)
  28 中山市朗    松原タニシ(松竹芸能)
  29 中山市朗    宇津呂鹿太郎(怪談作家)
  30 中山市朗    竹内義和(作家)
  31 中山市朗    シンデレラエキスプレス
                     渡辺(松竹芸能)
9  1 中山市朗    松山勘十郎
               (大衆プロレス松山座座長)
   2 中山市朗    松原タニシ(松竹芸能)
   3 中山市朗
   4 中山市朗    田辺青蛙(小説家)

空いている日が、20、21、25、9月3日だけとなりました。
「わしに怪談を語らせろ!」という方、オフィスイチロウまで、ご連絡いただきましたら幸いです。

なお、12〜16日は、お化け屋敷がお盆興行となり、19:30終了となりますので、怪談サロンは20:00よりスタート。二部構成は無理となりますので、一部100分制、入場料は1500円といたします。申し訳ございません。

ゲストはあえて招致せず、私とMCの真名子が皆様方お客さんのお相手をしまして、ほんとうの怪談サロンとしたいと思っております。つまり、語りたいお客さんがいれば、語ってもらう。そこに私がコメントをしたり、思い出した怪談を語る。年4回、私の書斎でやっているプライベート怪談会に近い形式ですが、こちらの参加条件は、無料ですが、語れる怪談のある方のみ、それを必ず一話は語るという条件ですが、「参加したいけど、怪談がない」という苦情(?)をよく聞きます。また、オールナイトの参加が難しいという女性の声も聞きます。
今回の怪談サロンは、話が無くとも、語らなくとも、1500円払えば参加できます。
怪談のやりとりを聞いているうちに、思い出す話もあるかもしれません。語ってみたくなるかもしれません。
そしたら、宇津呂さんのように、怪談のチャンネルが開き、より怪談を楽しむ自分を発見するかもしれません。
八畳プラスαくらいの畳のある空間ですから、古来から伝わる百物語形式が味わえます。おまけに壁の向こうには、ホンモノのヤバい人形が……。

誰も語らなかったら?
私の独演会になります。

あと、27日。




kaidanyawa at 05:05|PermalinkComments(3)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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