2016年08月12日

2016年08月12日

怪談ロッカー、禁断の怪談! 知らんで

中山市朗です。

36日間連続怪談会「怪談の魔」。第12夜のゲストは、怪談ロッカーのリップさん。

今回も写真が用意できず。
リップさん、写真送ってください。スタッフのケータイがガラケーだと、こういうことになる。
なので、うちが雇った幽霊の写真を。

image (1)





















おお、こんなんが夜中、部屋の隅に立っとったら、確かに怖いわな。

この日のお客さんは、第一部6人。第二部4人。
う〜ん。
これは、曜日なのか、時間なのか、場所なのか、構成なのか。なんなのでしょう?
この価格で、このゲスト陣は、まあ無いと思いますけど。

お化け屋敷はようやくお客さんも回転しだしているようで、本日も7時を過ぎてもお客さんが入ってきます。
この日最後のお客さんは、アングロサクソン系の男女6人。ひとりはスキンヘッドのプロレスラーみたいな男。でも、けっこう絶叫を上げて、出てきたときはフラフラ。お化け屋敷のアトラクションが起こす恐怖は、万国共通のようです。しかし、怪談は?
怪談は、言葉による恐怖への誘い。想像による恐怖。これは日本の独自の自然、文化、言語、風習が呼び起こすもので、いわゆる話芸と言うもの全般がそうなんです。
実は、トークが始まって早々、リップさんから、「外国人、とくに西欧人はドラキュラのようなモンスターを怖がるようですが、日本人はそんなに怖くない。それより何もしないで佇んでいる幽霊が怖い。この感覚はどこからきて、どんな歴史があるんでしょうか?
と質問され、私なりの解釈をのたまいましたが、まだまだ、このお客さんの数から考えて、怪談を聞くという風習を日本人が解さなくなっているようです。
スタッフが、道頓堀を歩く観光客に声をかけても、
「怪談のライブって、なに?」
「えっ、語るだけ?」みたいな反応が大半。
「怖い話はイヤ」と拒絶されることも。
でも、きっと聞いたらおもしろい。考えさせられる。ぞっとした感覚がある。畏怖することを知る。いろいろあるんですけどねえ、怪談は。
「怪談て、怖いことが求められますが、それだけじゃない。不思議なんですよ。身の回りにある不思議。そういう体験を語る。そういう不思議なら、私にもある、そうやって相乗して、やがて怖くなる。そういうものだと思うんです」と、リップさんは言っていましたが、その通り。
あんまり怖い怖いを求められると、演じる方はしんどくなるし、聞き手もすぐに飽きる。稲川さんも「怪談て、怖いものじゃなく、ちょっとした怪異を語るものなんですよ。そういう意味で、怪談というより、怪異談なんですよね」と言っていますしね。

ところで、この日、リップさんは「おねしょ怪談」を語って、これは幼いころに体験し、その恐怖で思わず失禁した話なんですが、その話の肝が、第一回目のゲスト、稲森さんが少年のころ、新聞配達をしていて遭遇した怪異を似ていたんです。おまけにどちらも、死神に関係があるという……。私が稲森さんの体験談を話すと、今度はリップさんが「えっ、やっぱり?」みたいな反応になって。

「あるんだ。あるんですね、そういうこと。そんな、話を聞きましたよ、ええ(稲川淳二調で)」

こうやって、話が相乗して、ひとつひとつの、あやふやな体験談が、現実となっていく。テレビの怪談番組はここを切っちゃうから、ダメなんだよな。
また、リップさんは「生霊ちゃん」の話をしていました。題名はかわいいけど、話は怖い。

ところで第二部になって、リップさんに「明日12日は、日航123便墜落事故の日。中山先生、これに関する怪談ありますか?」と言われて「ありますよ。でも、どこにも書けないし、公には語れない」と言いつつ、こういう場だからと披露しました。坂本○さんに関する怪談や、破壊された肉体をもって出てくる霊(?)の話。
聞いたリップさん。「それは、書けないですね。聞かないほうがよかったかも」
生々しいんですよ。ああいう大事故に関する怪談は。下手すると、誰だか特定されちゃうし。
こういう話も、こういう場だから話せる。
「じゃあ、今日11日は、山の日なので、山に関する怪談は? たとえば、山の牧場」と、またリップさんの無茶ぶり。あれは1時間じゃ語れない。そしたらUFOに関する怪異談というリクエストが出て、これもヤバヤバな、メン・イン・ブラックの最新情報を。
あかんて。
しかし、なんなんやろね、メン・イン・ブラック。

ということで、少人数という場をいいことに、この日の第二部は完全に禁断の怪談大会に。
あかんて。
消えても知らんで。

ということで、終わるとリップさん、お客さんとで、厄落としに、ミナミの飲み屋街に行きました……。

さて、明日12日からは、かねてより告知しておりました、お盆興行。
20:00スタート、21:40までの膝突き合わせての怪談サロン。
語るもよし、聞くもよし、質問するも、リクエストするのもよし。
ゲストは招致せず、私と真名子がお相手いたします。


あと、24日。

kaidanyawa at 02:47|PermalinkComments(5)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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