2016年08月24日

2016年08月24日

怪談特急、松竹芸人の黄昏。

中山市朗です。

エロ怪談炸裂! のPV数が伸び続けています。
ネットにおいて、エロの力は偉大であると、痛感しておる次第です。

36夜連続怪談会「怪談の魔」。
第24夜のゲストは、二度目の出演。
松竹芸能所属の漫才師、シンデレラエクキプレスの渡辺さんです。

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前回出ていただいたときに書きましたように、渡辺さんは「怪談」には真摯な人で、語りである、話芸であるという考えを持った人。開演前には、その難しさと、楽しさを互いに語り、こんな素晴らしい話芸を、どうすればより大勢の人に聞いてもらえるのかを憂いました。

この日のお客さんは第一部6人。第二部10人。

第一部では、渡辺さんの語る、道頓堀、角座の怪談からはじまりました。
千日前の怪談は、よく語られますが、道頓堀となるとあまり怪談は語られないんです。
しかし、千日前は目と鼻の先、しかも、芸能の街。ないわけがない。
ここで語られた角座の怪談は些細な話が多いのですが、その中には、売れない芸人、大御所の芸人たちの悲喜こもごもを感じさせる、なんだかわびしい話もあります。
角座、浪花座の栄枯盛衰の裏には、なんと怪異的な事件がかかわっていたという話も。
そして以前、松竹芸能にはサムライトリオというコミック剣戟をやっていたトリオがいたのですが、そのメンバーの一人に関する奇妙な話が、印象に残りました。
そんなこと、あるん?
みたいな。それが原因で、師匠はお亡くなりに。
ちょっとテレビとかでは話せない。
なんか、この日語られた怪談は、松竹芸能の裏歴史を語ったような内容。
私も、上方芸能、演芸についてはいろいろ調べておりますが、初めて聞いたエピソードも満載でした。
これは、貴重な体験でした。

第二部は、「人形塚の家」つながりで、人形怪談から始まり、なぜ怪異は、時間がずれたり、あわなかったりするのか、という話。いかにも、私の遺体をみつけてください、というメッセージ。あの世の世界から来る伝言。
いわゆる心霊写真、といわれるものもそうですが、あれ、何かを伝えたくて出ている、としか思えない事象があります。そんな怪談を、互いに応酬いたしました。
事故で亡くなった人の伝言、溺死する予言、時間が合わない死体の発見……。
それらの話の、なんと哀しく、まがまがしいことか。

この日、渡辺さんはもうノリノリ。
ホスト役の私も、思わず聞き手として、しばし怪談を楽しむことも。

ところで、うちの幽霊も、暗いとこに引っ込んでる場合やない、と、道頓堀筋に出没。
「私と写真を撮ってください」キャンペーンを開始。
そうでなくとも、うろうろしているだけで外国人に「SADAKO!」と言って写真を撮られたり、子供は勝手にギャン泣きしたり、わっと驚かれる人もいるので、だったら「心霊写真」を撮って、SNSで拡散させよう、という姑息な作戦に出たわけです。
外国の人も、怖いみたいですよ。こういうカッコ。

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というわけで、ここに来ていない怪談マニア、絶対に損してるわ〜。
ということで、今宵24日のゲストは、関西の怪談好き、マニアの方ならご存知でしょう。
京都から、怪談作家であり、怪談師でもある、雲谷斎さんの登場です。
そして、明後日25日は、真名子がMC、私の独演会となります。

どうぞよろしく。

あと、12日。

kaidanyawa at 02:29|PermalinkComments(7)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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