2016年09月01日

2016年09月01日

死んだ人がすること……。連鎖する哀しい怪談。

中山市朗です。

36夜連続怪談会「怪談の魔」。
第32夜のゲストは、3度目の出演、松竹芸能所属の漫才師・シンデレラエキスプレスの渡辺さん。

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この日のお客さん。第一部8人、第二部6人。
第一部に、アングロサクソン系の巨漢男と東洋人女性(日本人?)のカップルが。
スタッフが「これは話だけ。日本のホラー・ストーリー」と説明しますが「OK、OK」と言って入られました。白人男性はまったく日本語をしゃべらず、女性はだまったまま。
本番がはじまります。気になってしゃない。
ちゃんとわかってんのかな?
と、不思議なことに、女性はだまって聞いていて、男性が女性の耳元になにやらコソコソ言っている、そんな状態があって、ちゃんと1時間、聞かれてました。
ん? ん?
あとでスタッフに聞いたら、あのカップルはちゃんと「怪談の魔」であることを認識していて、そのために会場に来た、らしい。でも、日本語はしゃべれない。
謎です。
第二部には姿を見せず。あるお客さんによると、外で濃厚口づけをしていた、とのこと。

さて、第一部は渡辺さんから、ある有名漫才師が、自分の死の日時を生前から予知していて、きっちりその日に亡くなった、というエピソードを。私は、亡くなった友人が突然出てきて、あの世のことを語り、その中で、あの世の者はこの現生に生きる人たちの死亡日時を知っている、と告げた話を。そこから、死、という荘厳なテーマについての怪談が。
また、怖いというより奇妙な渡辺さんの不動産に関する体験談などが語られました。
私としては、その死を予知していたという漫才師の話が、なんとも物悲しく聞こえました。好きな芸人さんだったので。

第二部は、死んだ瞬間の人間がすること、に関する話から。
特に唐突な事故で亡くなった人。体は切断されたり破壊されているんだけども……。
人の怨念とか無念は、こうやって残るのかも、という話へ。
渡辺さん、3度目の出演にも関わらず、まだまだ新しい怪談が出ます。それに誘発されて私もいろいろ思い出して……。

前日の竹内義和さんもまったく同じ感想を言っていましたが「怪談の醍醐味って、こうやって、あっ思い出したとか、その話に関連して、という風に相乗していく面白さですよね」と渡辺さん。
そうです。まず、テレビ番組で怪談を特集しても、こんな構成にはまずならない。
演者が膨大な怪談のストックを持っていて、かつ演者同士の信頼関係、リズムやテンポ、客席が求める空気などが、そういう空間を成すわけですから。
この「怪談の魔」では、ずっとそんなことが起こっています。それが成功しているかどうかは、お客様の判断。

なお、誰もいないお化け屋敷の中から、せき込む女性の声をお客さんやスタッフが聞いていたとか。
中に展示してあるヤバい人形、風邪でもひいたかな?

さて、今宵第33回目のゲストは、大衆プロレス松山座座長、プロレスラーの松山勘十郎さんを予定しております。そして、34回目は二度目の登場、事故物件住みます芸人・松原タニシさん。生きているでしょうか?

あと4日。

kaidanyawa at 04:55|PermalinkComments(3)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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