2016年09月

2016年09月30日

二か月連続の記録!

中山市朗です。


おおっ、このブログの投稿で、二ヵ月連続連日投稿達成!


ブログというのは、IT用語でいうと、

個人運営で日々更新される日記的な Webサイトの総称。一般的には、単なる日記サイト(著者の行動記録)ではなく、ネットで見つけた面白いニュース記事や Webサイトへのリンクを張り、そこに自分の評論を書き加えた記事が時系列に配置されているWebサイトのこととされているが、厳密な定義はない。
(IT用語辞典 e-Words)


なのだそうです。
まあ、一般の方は、日々、自分の周りにあった日常や事件、趣味について書いたり、知ってもらったりする、公な日記ということになるのでしょうが、私のようなものには、立派なコンテンツなのです。
コンテンツとは、直訳すると内容、中身、ということになるのですが、Web上では、情報媒体となるわけです。
媒体、とはメディアですね。

私がそういうことを意識しはじめた学生のころから、三十歳で作家デビューするまでは、メディアというのは、テレビやラジオといった放送局、広告代理店、新聞や雑誌、そして出版といったまさしく大手のプロのものでありました。そのメディアに自分の考えたコンテンツを持ち込み、それで食っていけないものかと、映像作品や放送番組の企画書、プロモ作品を作って、メディア業界にそうとうな営業をかけたものです。
なかなか通らず、また食えませんでしたけどね。無名の辛さが身に染みた時代でした。

今は、IT時代となり、誰でもWebを使って、自分の意見や作品を世界に向けて配信できるようになりました。自分の名前と、何らかの足跡、書き溜めた作品などがそこに残せる時代なんですよ。で、そこに対価、付加価値がつけられるのがプロ、ということになるのでしょうか?

塾生には、ブログはなるべく書くようにと言っています。理想的には毎日書いてほしいけれども、少なくとも一週間に、三回は更新しろ、と言っています。一ヵ月も放置したら、もう無きに等しい。

作家というのは、世の中に何か言いたいことがあるから成り立っていると思うんです。言いたいことがあるから、まっさらな原稿用紙を文字で埋めることができるわけです。その文字の配列が、作家の叫びであり、考えであり、涙であり、感動であり、喜びであるわけです。それを理解してほしいと、読者に訴えるわけです。
ということは、読者と対峙せねばならない。共感を得なければならない。
その訓練が、ブログというメディアを使って、できるわけです。
日々考えていることを、どうブログを読んでくださっている人たちに、伝えるか。共感していただくにはどう表現すればいいのか。いや、読んでいただくためにはどうすればいいのか。たまには炎上覚悟であえて挑発したり、ケンカを売ったりするのはどうだろうか。

メディアに携わるプロは、多かれ少なかれ、そういう意識は持っています。
だから、ああしたい、こうしたい、こうはできないか、と模索し、理想を求める。
そういう人たちが集まると、その理想を語り合う。つまり、夢を語るということになるわけです。

そのテクニックが養われるのがブログです。ブログがメディアだという考えになれば、そのメディアをどう使おうかという意識になる。メディアに付加価値をつけるのがプロだとすると、プロ意識も養われると思います。
ブログは自分で消去しない限り、日付順に積み重なっていきます。これは大きな蓄積です。引き出しです。
何年か前に自分が考え、記したことが残っています。これ、自分でも大いに参考になるわけです。

ブログには、読者からのコメントも付きます。
中には辛辣な意見もあるし、何様のつもりだ、と罵倒されることもあります。中にはどう返したらいいのかわからないコメントも付きます。その一つ一つに対応することも、いい勉強になりますしね。

塾生の中には、自分の考えとは違う意見、反論がコメントにつくと、悩んだり、中にはブログを放棄しちゃったのも過去いましたが、プロになったら、その辛辣さや叩きは半端じゃないことも覚悟しなきゃ、と言っているんですけど。下手すればスレッドが立って、延々悪口罵倒をされ続けたりされることもあります。
ただ、それも話題になっているという証拠です。

話題にならなきゃ、作品も売れない。売れなきゃ発注は無い。発注が無きゃ、廃業。
でも何もやらなきゃ、その話題にもならない。
まあ、プロになっていないのなら、話題になる必要はないですけど、こういう時代ですからWeb上に自分の存在は残さないと、得体が知れない者だとして、誰も仕事はくれません。それにはブログが最適でしょう。

ホームページ、フェイスブック、ツィッター、それにユーチューブ、ユーストリームなど、Web上には多くのメディアがあります。それぞれにまた違った特性、機能がありますから、それらをうまくリンクさせて、付加価値を作っていく。付加価値ができれば、そこは誰かが見てくれていますから、きっと何らかの依頼が来ます。それを受けて、きっちり対価が生まれると、プロになれます。


なんか、うちの小説家志望の塾生もそんなところがあるんですけど、総体的に作家志望者は、小説家になるには、作家になるには、と眉間にしわ寄せて作品を書き上げるのに苦しんでいる、というイメージがあります。でも、案外、こういう新しいメディアに対応して、楽しんでいる人のほうが、本を出したり、新しいことをやってどんどんと付加価値を作り上げていっているような気がしますし、そういう人を何人も知っています。

もちろん創作の苦しみは、なにをするにしてもついて回りますが、いつかのブログに書きましたように、遊び心がなくっちゃね。

さて、作劇塾では塾生を募集しています。
作家(小説家、ライター、シナリオ、放送)志望者&おもしろいこと、無い? と言っている方、歓迎します。

毎週金曜日の19:00より、オフィスイチロウの書斎でやっております。
見学、あるいは飲み会だけでも参加してみたい、という方も遠慮なく。

作劇塾HP
http://officeichirou.com/?page_id=87











kaidanyawa at 02:43|PermalinkComments(3)

2016年09月29日

テントさん、追悼

中山市朗です。

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あの、なかなか見ることができないことから、ツチノコ芸人とか言われていた、大空テントさん、亡くなったんですってね。ショックでした。
27日、谷町九丁目の交差点を渡っているとき、車にはねられ、搬送先の病院で亡くなったとか。

テントさん、私、作家デビューする前にお会いしていろいろ話したことがあるんです。
当時、ある芸能プロダクションの社長さんと、飲み友達になって、それがきっかけで若手のお笑いライブのお手伝いをボランティアでやっていたのですが、テントさんが何度か、そのライブを見に来ていたんです。
私、テントさんのファンだったので、話しかけてみると、なんだか東映の時代劇の話で盛り上がりました。
当時、テントさん、十歳以上年下の美人女性と結婚したという時期で、そうそう、なぜかお年玉の話になって、「僕、三十歳までもらってました」なんて、言っていました。
それからも、何度か、ビルのエレベーターの中とか、トイレの隣にいたりとか、妙なところで遇っては「ああ」「どうも」なんていう会話にはならないけど、そんなやりとりはしていたんですけど、テントさん、私が何者なのか、わかっていらしたのでしょうか?

65歳だったそうですね。
人間、いつ、何が起こるかわかりませんね。
だからこそ、悔いのない人生を過ごさねば。
そういえば、二、三年前に奥さんとは離婚したとか。そんな情報もありました。

「人間パチンコ」「蜘蛛の決闘」がもう見れない。まあ、あんまり見る機会もなかったか。あのネタもテントさんがやるから面白かった。


テントさんの師匠からは、「オカルトなんて無いんや。無いもんの研究をしているのはアホや」と、公共電波で名指しで、いわれのないバッシングを受けたことありますけど。

テントさんのご冥福を祈ります。


kaidanyawa at 16:56|PermalinkComments(13)

2016年09月28日

告知いろいろ

中山市朗です。


ちょっといろいろお知らせ、告知が多くなってきたので、整理してみます。

ゲスト出演

10月5日(水) 19:30開演〜
「レストラン・オブ・ザ・デッド」
大阪市西長堀
恐怖の予約電話 06−4391−7215

語られた怪談の中に出てきた食べ物を料理して食べる?
妙なイベント。
ガリガリガリクソン、松原タニシ他出演。

10月11日(火) 19:30スタート
「月刊ムーの世界不思議紀行」
ロフトプラスワン・ウエスト
出演・三上丈晴(『ムー』編集長、飛鳥昭雄、中山市朗。MC・真名子

http://eplus.jp/sys/T1U14P002197006P0050001

11月5日(土) 13:00〜20:00
「闇語りフェスティバル」
京都・紫明会館ホール
出演・雲谷斎 ゲスト、多数

http://www.e-oma.com/oma-evt2016-yamifes.html


Dark Nightのお知らせ

11月12日(土) 24:30〜オールナイトの怪談語り尽くし。
「Dark Night in 新宿」
新宿バティォス
出演・中山市朗 MC・真名子

11月13日(日) 19:00〜21:00
「Dark Night in 原宿」
ラスタ原宿
主演・中山市朗、真名子

11月19日(土) 24:00〜オールナイト
「Dark Night 20」
出演・中山市朗、ありがとうぁみ MC・真名子

Dark Night 3公演に関しての、詳細、予約は

http://sakugeki.com/


随時募集!



〇オフィスイチロウ、スタッフ募集

詳細ブログ

http://blog.livedoor.jp/kaidanyawa/archives/2016-09-15.html


〇作劇塾は塾生募集中

小説、ライター、放送、シナリオ作家志望の人!
おもしろいもの探しをしたい人!
年齢なんて気にするな!


作劇塾HP
http://officeichirou.com/?page_id=87





kaidanyawa at 00:20|PermalinkComments(2)

2016年09月27日

茶屋町怪談、聞いて後悔? 

 
中山市朗です。


「北野誠の茶屋町怪談、来て後悔、聞いて後悔、公開収録スペシャル」
MBS公式ユーチューブに上がっております。

私は、前回と違いあえて、皆さんの想像力のみにおまかせするちょっと難しい怪談を、あえて選択して語りました。
幽霊もなんにも出てきません。
でも、なにかがあったんだろうなあ、という……。

賛否あると思いますが、怪談にもいろいろあるということを知っていただきたく思いました。今回の語り手で、体験談ではなく、取材した話を披露するのは私だけですから。つまり、本当に語らないと説得力がでない。

そらねえ、生きた超常現象と化した松原タニシくんの存在には、なかなかかないませんわ。





冒頭部、ふつうは般若心経なのに、なぜ日蓮宗のお題目? という疑問もおありでしょうが、三木和尚が日蓮宗のお坊さんなので。

「茶屋町怪談」、今後は夏の風物詩になるかもしれませんねえ。
そうなるかならないかは、皆様の応援次第です。


kaidanyawa at 07:02|PermalinkComments(9)

2016年09月26日

Dafk Night 東京&大阪公演

中山市朗です。

情報解禁です!

11月に、なんと「Dark Night」を、新宿、原宿、道頓堀と3公演いたします。
いずれも、怪談語り尽くしです!

東京公演。

2014年5月10日以来、2度目の「Dark Night 東京公演」を開催します!

今回は、2夜にわたって、2ケ所での公演となります。

11月12日(土)新宿パティオス
11月13日(日)ラスタ原宿
>
12日「Dark Night in 新宿 中山市朗・オールナイト怪談語りつくし」
新宿バティオス
24:00 開場
24:30 開演
 5:00 終演
前売り 3500円  当日4000円

中山市朗が、『怪談狩り・四季異聞録』以来、聞き集めた怪談をメインに深夜から朝まで語りつくします!
怪談で濃い夜を過ごしたい方、必見です。

出演・中山市朗 MC・真名子

13日「Dark Night in 原宿 「怪談で考察、幽霊はいるのか?」
ラスタ原宿
18:30 開場
19:00 開演
21:00 終演
料金 2500円(ワンドリンク付き)

「Dark Night」としては、ややコンパクトな催しとなりますが、内容は濃いです!
中山は霊の存在には中立なスタンスにいますが、あえてこの会では、幽霊談を披露しながら、その存在について一石を投じてみたい、と思います。

出演・中山市朗 MC・真名子

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11月19日(土)
「Dark Night 20」
道頓堀ZAZAハウス
23:30 開場
24:00 開演
 5:00 終演

 前売り 3500円 当日 4000円

お待たせいたしました。東京からの凱旋公演?
ゲストに、『怪談グランプリ2016』優勝者、怪談界次世代のエースとされる怪談家・ありがとう・ぁみさんを迎え、
オールナイトで、客席に怪談、怪異弾を絨毯爆撃します!
非常態勢で、聞け!

道頓堀ZAZAハウス

出演・中山市朗 ゲスト・ありがとうぁみ MC・真名子

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詳細、前売り申し込みは

http://sakugeki.com/


kaidanyawa at 02:10|PermalinkComments(8)

2016年09月25日

茶屋町怪談、25:00より放送

中山市朗です。

MBSラジオ『北野誠の茶屋町怪談』。
本日25日の25:00より放送です。26日に日付変わっての1時、いうことです。

出演者は、北野誠、玉巻映美(MBSアナウンサー)
語り手、松原タニシ、中山市朗、田中俊行、三木大雲。

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://radiko.jp/#

8月14日放送された『北野誠の茶屋町怪談』
もうすぐ再生数10万回超え?
あ、超えてた。

https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjPmvSpmajPAhUFG5QKHdWEC8UQtwIIHDAA&url=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DWWREgOU6mYQ&usg=AFQjCNFjiI-2ToH5IkwJPhTjZeYD2mvW8A




kaidanyawa at 02:10|PermalinkComments(5)

2016年09月24日

噺家修行、作家修行!

中山市朗です。


本日は作劇塾の講義の日でした。

その前に、あの生き人形はまだ私の部屋におります。
ただでは、置かんぞ、と、芸を仕込んでいます。
噺家修行、真っ最中。


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「えーっ、毎度ばかばしいお笑いを一席。こんちわ。おぅ、おまはんかいな、こっち入り。へぇ、、おおきに。どないしたんや、えらいニヤニヤしよってからに。いゃ、あんた、珍しいもん好きや言うてなはったさかい、珍しいもん見せてあげよと思うて。ふーん、メズラシイもんて。なんや?」」
「上下(かみしも)逆じゃあ。ほんで、目線、おんなじ位置な」
と、古典落語「天王寺詣り」猛稽古中であります。
「おまえなあ、『四天王寺の暗号』、読んでから出直せ」
「師匠、なんでんね、それ」
「ばかもの! これじゃ!」





「おおーっ、師匠、うまいこと宣伝しなはったなあ」
「やかまし。だまってぇ」


えー、さてさて。今回の作劇塾は、プロとはなんぞや、ということを塾生たちに考えてもらいました。
あ、言うときますけど、今の塾生たちは会社勤めをしてちゃんと生計立ててますから、プロっちゅうたらプロです。
でもここは作劇塾。クリエーター、フリーランスの人間としてのプロフェッショナルのことを指します・

なんやと思います?
まあ、プロとアマの境界線が無くなりつつある、とか言われるご時世ですが。もうねえ、テクニックはプロをしのぐようなアマチュアもいますよ。それは認めさるをえない。
でもねえ、このことは言えます。

プロとは、端的に言うと、何かを極めた人、のことです。

「何か極めたという人、いる?」と塾生に質問。
「ポットについては詳しいです」と某塾生。「ほほう、うんちく言うてみ」
その形状や特徴で、いやもう蓋を見れば、どういうメーカーのどういうポットか、当てられるらしい。マイセンのポットとか、そういうものですよ。
じゃ、ポットについての歴史を語れるか? 中に入れるお茶についてはどお? お茶について語れるなら、その時代、その食事や生活風習について語れるはずやわなあ?

以前こんなことがありました。
ある映画監督が塾の飲み会に参加してくれました。そこに、映画監督志望の塾生がいました。正直、こいつは映画監督は無理。だって映画を観ていない。観ろといっても観ない。学生時代、映画監督志望だった私にすれば、映画監督、なめとるやろ、という腹ただしさがある。まずね、映画に対する愛情が無い。で、言いました。
「お前、映画監督、なられへんで。俺でもなられへんかったんやから。せめて俺より映画観とんかんと」
そしたら彼はいうわけです。
「いえ、絶対になってみせます」
なんやねん、その自信。絶対になられへんて。

で、監督に振った。
「こいつ、映画監督志望なんですわ」
「へー、そうなんだ。映画監督で誰が好きなのかな?」
彼は苦し紛れに言う。「く、黒沢清です」
「そう。じゃ、リチャード・フライシャーはどけだけ観たのかな?」
「え、リチャード?」
「フライシャー。え、知らないの?」
「……」
「えっ、マジ? 黒沢清が好きな映画監督志望が、フライシャー、知らない? 君、残念だなあ。そうなのか、監督志望なんだ。それで。へー、残念だねえ。知らないのか。すごいねぇ。君ねえ、監督、無理」

いじめではない。黒沢清が好きなら、彼がどれだけリチャード・フライシャー監督をリスペクトしているか。彼の著書や対談でよく語っていること。黒沢清の作風はどこから来ているのか、何をめざしているのかのヒントはここにある。で、フライシャーを語ることは、ドン・シーゲルを語ることであり、それはセルジオ・レオーネを語ることでもある。レオーネを語ることはイーストウッドを……、というように、映画全体についての体系を知らねばならない。もちろん、日本映画のこともね。その中で、黒沢清という監督は、どの位置にいるのか。どう評価すべきか。
それを知っていて、語れるのがプロ。黒沢清の映画が好きだから、何本か観てます、はアマチュア。
でまあ、プロになれるなれないは、テクニックの前に、志の問題。前にも書きましたよね。
プロになりたいと大口たたいているのに、志がない、というのは、プロの人間が一番嫌うバターン。
で、塾の飲み会で「夢を語る」のと、居酒屋のおやじの「夢を語る」とは違う、というのがここ。偽物や志のない夢は徹底追及する。プロの人間が目の前にいる。

しかもねえ、調べたらわかるんですが、この監督、黒沢清監督と友達関係。この監督が「今度の飲み会、来るよ」と知らせてあるんだから、調べてこい、ちゅ話ですわな。

で、よく言いますよね。狭く深くか、広く浅く、か。
プロはね。広く深くなんだよ。

プロってお金を稼げるかどうかじゃない?
そうですよ。でもね、ちゃんと理解して、極めている人は、大きな間違いは無いと判断されます。そういう人は周りがほっとかない。なんらかのオファーが来る。
極めていない人に、オファーは来ない。つまりそういうこと。
オファーが来ればお金になる。来なければならない。カンタンな話。

そんな話を2時間しました。

え? 映画監督志望の塾生、どうなったったて?
きっちり消えました。


で、作劇ネトラジの収録。そして、おおっ、ついにビールが飲める!
飲み会だあ。

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塾見学のO村さん、そして真名子も参加。写真を撮るは、新町夜々子。

噺家修行中の人形くんも、箸を持って飲み会参加。
「見かけは子供やけど、年はおまえらより行ってんねんで。酒、もってこんかオラァ」と言ったか言わなかったか。
でも、塾生東野くんとは、仲がいいみたいです。


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途中で、お笑いライブを年間160回仕掛けているという中村壮快くんが参加。
売れる芸人と、売れない芸人の、絶対的法則がある!

これは塾生たちも納得。それ、作家にも言えるねんで。

とまあ、クリエーター志望にとっては、とても有意義な、他では聞けない話が満載でした。

あとはねえ、自分の価値観を過信するな。世間はそんなもん、知ったこっちゃない。
でも、やっぱり私はこの価値観は曲げたくない、そして、こういう価値観は認めたくない。

そう、真剣に思うなら、ぐだぐだ言っていないで、作品にしようぜ。

でなければ、野良犬の遠吠え。

そんな話をしとります。

来週の金曜日も、塾の飲み会ございます。
参加希望者には、解放します!


メール:info@officeichirou.com
電話 06−6264−0981

以上、作劇塾からでした。




kaidanyawa at 08:42|PermalinkComments(2)

2016年09月23日

夢を語れ、酒を飲め?

中山市朗です。

本日は金曜日、作劇塾のある日です。

今日の塾の飲み会には、先日オフィスイチロウの面接に来られたO村さん、「Dark Night」の仕掛人、数々のお笑いライブを仕掛けている中村壮快くん。そして真名子も、久しぶりに顔を出したい、とか言っていましたので、ちょっとまた、いつもと違う飲み会になりそうです。
わいわいと楽しく、有益な飲み会としましょう。

このブログをお読みの方も、ちょっとばかし塾には興味あるけど、見学というのもなあ、と躊躇しているなら、また、おもしろそうやな、と好奇心持たれた方は、遠慮せずに、塾の飲み会に参加してください。どなたでも歓迎いたします。ただし、セールスや勧誘は、追い出しますから。
塾が終わるのが21:00ごろ。ややオーバーすることも。
21:30頃より「作劇ネトラジ」の収録。
だいたい22:15ころより、オールナイトで行われます。

飲み会というと、上司や職場の悪口、益にもならないグダグダ話、そんなんムダという人もいます。
サラリーマンの世界はそうかもしれません。でも、この飲み会は、夢を語り、創作を語り、エピソードを語り、芸術を語り、映画を語り、歴史を語り、世相を語り、恋愛を語り、プロについて語り、未来について語り、と、とにかく語り聞くことを主目的としております。まあ、たまには下世話な下ネタ大会になることもありますが、それは、お局さんが悪い?
また、飲み会は信頼関係を築き、相手を理解することができます。あと、作品作りに大切な人間観察も。カラオケもなく一晩語り合うなんて、一般の人はあまりないんじゃないのかな?

しかも、我が塾は作家志望者のちょっと変わったのばかりですし。

私はよく、夢を語れ、と言います。
よく、夢はかなわないとか、夢を語るな、という人もいます。職場によっては、そんなことは余計な事で、黙々と仕事をやっとれ、というところもあるでしょう。
でも、作劇塾は夢を語る場所なんです。
して、そのココロは?
夢を具現化する場所だから。

「夢は知識より重要である」
アルバート・アインシュタインの言葉であります。夢があるから、それを実現させたいから、知識を蓄える必要が出てくる、インプットする。試行錯誤も苦にならない。ただただ成功を夢見て、努力奮闘する。夢があるから頑張れる。そういうことでしょう。いくらインプットが大事とわかっていても、それを出力する何か(夢)がないと、インプットすること事態がしんどくなる、意味もなくなります。だったら家でゲームでもやったほうが楽しい……。
それじゃ、あかんでしょ。

ただ、私ね「夢はかなう」と言ったおぼえはない。
「語れ」とはしょっちゅう言ってますけどね。

そら、夢がかなうかかなわないかは本人次第。でも、語る夢もなかったら、かなうも何もない。
夢があるから、まずかなうか、かなわないかのスタート地点に立てるわけです。で、あとは走るか走らないか。
そしていったん走ったならば、完走するか、リタイアするか。

作家になりたいという夢があるとします。
しかし、何もしなかったら、走らなかったら、夢で終わります。作家になるために何をすべきか。書くしかない。投稿するしかない。つまり、走るわけですな。
でもね、これってたいてい長距離レースなんですね。
長距離レースをたった一人で無計画に走るが勝つか。
トレーナーがいて、サポーターがいて、ライバルがいて、と自分を支え、誘導してくれる人がいる方が勝つか。

夢を語って共感者が出てくれると、後者になれる。塾はその受け皿です。
人が関わって本格的に動き出すと、もうこれは夢ではない。志になります。

単に作家になりたい、好きなことを書いて小説家になるんだ、というだけでは個人の夢。
でも、人を楽しませてやろうとか、感動させてやろうとか、驚かせてやろうという気持ちが起これば、そしてそれを語れば、共感してくれ、協力してくれる人がいるかもしれません。出版関係者やプロの作家がそこにいれば、もう百人力です。その人たちがサポートし応援してくれれば、原動力はとてつもなく大きくなり、目標もより明確なものになります。すると夢が志となります。何をやるべきかの道筋もわかります。あとは、本人。それには実際、人と交流し、語り合うことが必要なんです。でないと、あなたの考えていることは、誰にもかりませんやん。
籠っていては、絶対に人の気持ちは動かせません。人の気持ちを動かせないヤツが、なんで作家になれましょうや。

そういうことを語る場所は必要です。
あの「トキワ荘」がそうだったじゃないですか。あそこでみんな夢を語り合い、共有し、作品を論じ合い、映画を語ったんです。熱く語り合う場だったと、赤塚不二夫さんも言っていました。そこにプロの人が出入りしていた。だから、プロからのアドバイスが受けられ、夢が志となったんです。そして、漫画界に革命が起こりました。
黒澤明監督も、戦前の日本の映画界にはそういう場があった。東宝や松竹、日活という壁を越えて、映画監督や脚本家が酒を酌み交わしながら語り合った場所があった。溝口健二や山中貞雄とは、そこで語り合った。それがとても有意義だったと。

私自身も、語ることによって、人が動いてくれて、具現化した夢もたくさんあります。しかし、まだまだやりたいことはある。

ええおっさんが、夢を語ってええのかって?

おっさんだからこそ、語るべき夢がある。人生、頂点を極めたわけじゃない。
おっさんだから、経験もある、スキルもある、信頼もある、人脈もある。若い人よりより具現化されるかもしれない。また、夢を若者に託し、教え、見守るのも大人としての立派な勤めともいえましょう。

または、若い感性や柔軟な考えと、中年の経験、ノウハウ、人脈が結びつくと、またとんでもなく面白い付加価値ができるかもしれない。いや、これからはそういう時代となります。


それ、おもろそうやな、と思ったら、

メール:info@officeichirou.com
電話 06−6264−0981

ほんまでっせ。


こういう記事も書いています。参考に。

http://blog.livedoor.jp/kaidanyawa/archives/54642046.html




kaidanyawa at 01:13|PermalinkComments(7)

2016年09月22日

お試しブログ

中山市朗です。

えー、18日にブログの投稿フォームが表記されず、書き込みができない、と苦情をかきましたが、19日に突然復活。
そしたら、なんだか使いやすいフォームになっていました。ライブドアさんが、なにかしたんでしょうか?
ユーチューブやアマゾン、他のブログやツイッターの記事の貼り付けがカンタンになりました。
今までもできたのですが、よおわからんかったんです。ですから、どうしても必要な場合は、スタッフにやってもらっていたのです。そもそも4年ほど前までは、パソコン、大の苦手でしたんやで。
原稿はワープロに書いていて、出版社に嫌がられました。
「今時、フロッピー渡されても、対応できないんですけど」と言われ続けて。
「そんなん知るかい! 手書きの作家もおるがな」言うてたんですが、さすがに3年前からはパソコンで。
私より上の世代となると、手書きの作家さん、多いですわ。まあ許される世代というか、重鎮クラスですからな。
で、私がパソコンで書いた最初の著書が『怪談狩り・市朗百物語』でしたんやで。
えっ、自慢にならん? さよか。

さてさて、
いろいろ試してみましょう。

えっと、Amazonにあります、『怪談狩り 市朗百物語』をば。

怪談狩り 市朗百物語 (角川ホラー文庫)
中山 市朗
KADOKAWA/角川書店
2016-06-18



おおーっ。貼り付け成功。カンタンや。
これは、今年に出た文庫版です。

それでは、私のブログをお読みの方はご存知だと思いますが、オフィスイチロウでは、スタッフを募集しております。
詳細は ☟

中山市朗ブログ当該記事

一人、面接に来られました。
O村さんという、通信会社にお勤めの男性。ネットやパソコンについては専門家。ただ、映像は初心者。塾にも興味を持たれ、明日の講義に見学に来られます。
引き続き募集はいたします。

作劇塾も塾生を募集中。

小説やコラムなど執筆をやってみたい。
映像、映画を学びたい。
放送作家になりたい。
そして、おもしろいこと探しをしている、という人なら大歓迎いたします。

・作劇塾 http://officeichirou.com/?page_id=87


塾生たちが今、何を学び、何を考えているかは、彼らのブログをよんでみてください。
やっぱりブログは、その人の個性、考え方、そして文章能力がわかりますなあ。でも、我々の世界で一番重要なのは、サービス精神。人を楽しませる心。

現在の塾生たちは、こんなメンバー。

アイホベク27さん。小説家志望の女子。3月に入塾。どうも体調を崩しがちで塾には来たり来なかったり。ブログを読んでいると闘病生活者みたいで、ちょっと痛々しいのですが、小説の文章力、構成力、表現力は、今までの塾生たちも含めて、トップクラス。逸材です。

塾生・アイホベク27
⇒『アイホベクがここにいる』

みほさん。人妻で銀行勤め。本人はそう言うとご機嫌を損なうようですが、塾のお局さん。塾に通ってだいぶに長い。ある意味塾のムードメーカー。ホラー小説を書きたいと言いながら、妙なもんも書いてきます。そしてブログの文体は普段彼女が言っている言葉のリズムそのものです。まあ、こんなにはまとまっていませんが。

 塾生・みほ
⇒『陶磁器と文鳥と作劇塾』

東野明くん。本当は、塾の年長者は彼。年齢じゃないよ、塾に入って長いっていうこと。でもサラリーマンの彼は現在福知山に飛ばされていまして、塾通いはずっと不可能な状態。ただ飲み会には間に合うようで、飲み会と「作劇ネトラジ」の収録にはわざわざ福知山から参加。SF作家を目指す理論派ですが、最近、お化け屋敷の人形を持って帰って霊の実験をするとか。塾に来て壊れたか?

塾生・東野明
⇒『ガンマ線ばーすと』

中野さんは、みほさんとほぼ同時期に入塾。同じ人妻でOLということで意気投合していましたが、ただ今家庭の事情で塾に通えず。ブログも途絶え気味です。まだ夢は追ってる?

塾生・中野笑理子
⇒『中野笑理子のブログ』

坂本流くんは、去年の暮れに入塾。ファンタジー小説を書きたいということでしたが、小説は初心者。全然小説の体をしていませんでしたが、努力で克服しつつあります。塾に来るまでは、漫画とアニメばかりで、本も読まず映画も観ず、だったそうですが、塾に来て変わりました。難しい資料も読み込んでいます。いろいろ模索しているようですけど。

塾生・坂本流
⇒『SukosiFusigi作家のブログ』


この他に、

O嬢こと、新町代々子。4月におもしろいもん探しに塾に来て、いろいろおもしろいもん、見つけているようです。
お化け屋敷で幽霊をやっていたのが、主に彼女。長年ファンだった唐沢俊一さんと飲めたことも衝撃だったようで。
現在オフィスイチロウが、スカウト中。ブログをやっているようですが、なぜかアドレスは非公開だそうな。

M野さん。阪神ファンの会社員。彼も、おもしろいもん探し、で4月に入塾。いちばんいろいろおもろいことが経験できたはずの8月と今月とが休塾。モチベーションが心配。

今月見学に来たのがM岡くん。シナリオ志望で先週入塾予定だったのが、ちょっと事情があったようで、伸びています。準公務員ということですが、入塾すれば年齢も最年少です。

そして、明日見学に来るO村さんが塾に入ったなら、年長者。

とまあ、個性あるメンバーが集まっています。

応援、あるいは叱咤激励をお願いします。過去、ブログにきつい反論や論争を挑まれ、ブログを放棄した塾生が何人かいましたが、それではプロになれない。プロになったらもっと辛辣な意見やネットでの叩きが待っていますから。いや、それはまだマシで、な〜んにも話題になっとらん、というのが一番辛いかな。

ということで、彼ら、彼女らの成長を見守りながら、相応のコメントをいただければありがたいです。

そして塾生たちと語り合う作劇ネトラジもあります。
授業後に、収録。塾出身の落語作家、高田豪くんや、イラスト、漫画家の小島雪も参加しております。

http://sakugeki.seesaa.net/

ちょっと聞こえにくいですな。器材に限界があります。でももっとみな、声を張ろう。
でも、何かをテーマにして、語り合うというのも、クリエーターとして大切なものです。語りあえんで、編集さんやクライアント、スタッフに理解は得られない。仕事ですからな。


そして、元塾生で、いろいろ業界で活躍している人もいます。

お笑い作家、かなた師匠のブログ。
【塾生】かなた

HPのリンクを張っておきます。

すぎやま
BOM
青谷圭


で、塾生に説教を垂れる私。実は酔っぱらっているだけ?

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kaidanyawa at 01:26|PermalinkComments(2)

2016年09月21日

出演イベントのお知らせ

中山市朗です。

イベントのお知らせがあります。

「レストラン・オブ・ザ・デッド〜恐怖の怪談晩餐会」。
ゲスト出演。
え〜、詳細はよくわかりませんが、ガリガリガリクソンくんから直接出演依頼があって、「また詳しいこと、打ち合わせしましょう」とか聞いているうちに、もう告知が彼のツィッターに出ていました。
なんか、出演者が怪談を語って、その話の中に出てくる料理をレストランが作って、食べさせる? とか。
いや、内容はレストランにお問い合わせください。
 
10月5日(水)、19:00開場、19:30開演。
場所は地下鉄四ツ橋駅すぐ、カフェ・シャルボン。
問い合わせ、恐怖の電話番号
06−4391−7215
食事、飲み物付きで3000円、だそうです。

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つづきまして、すでに告知済みではありますが、
ロフトプラスワン・ウエストでの「月刊ムーの世界不思議紀行8 」。
こちらは10月11日(火)。

怪談ではなく、私のもう一つのライフワーク、古代史(あるいはオカルト)的なアプローチより、毎回「ムー」三上編集長と、酔っ払いトークをやっております。今回は久々に飛鳥昭雄さんも参戦。
聖徳太子? 空海? 物部神道? 陰陽師? エジプトの秘儀? 錬金術? モーツァルト? フリーメーソン? イルミナティ? 日ユ同祖論? それとも祟り、呪い、犬神?

出演

三上丈晴(月刊ムー編集長)
飛鳥昭雄(サイエンス・エンターテイナー)
中山市朗(作家、怪異蒐集家)
【MC】
真名子
UFO、異星人、超能力、UMA、怪奇現象、超古代文明、オーパーツ、超科学、陰謀論などなど、世界の謎と不思議に挑戦する「月刊ムー」...

OPEN 18:30 / START 19:30

前売¥3,000 / 当日¥3,500(飲食代別)

前売券一般発売はイープラス、ロフトプラスワンウエスト店頭&電話予約にて7/16(土)発売開始!
イープラス:http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002197006P0030001
※ご入場は7/5(火)「月刊ムーの世界不思議紀行7」会場先行発売→イープラス→店頭電話予約→当日の順となります。
電話→ 06-6211-5592(16時〜24時)


そして、11月になりますが、雲谷斎さんの逢魔プロジェクト創立15年イベントがございます。

11月5日(土)、会場12:30 開演13:00 終演は20:00という長丁場。
場所は、京都紫明館ホール。
出演者は豪華メンバー。以下のごとく。


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参加費4000円、希望者にはお弁当500円、だそうで、出演者たちとの会食もあるそうです。

詳細、ご予約は下記アドレスよりどうぞ。

http://www.e-oma.com/oma-evt2016-yamifes.html


で、11月は「Dark Night 20」と、「Dark night」の東京公演もやります!

詳細は近日発表!







kaidanyawa at 03:46|PermalinkComments(6)

2016年09月20日

オフィスイチロウのこと

中山市朗です。


昨夜は、オフィスイチロウの会議がありました。

基本的には、隔週の月曜日の夜に行っています。
家庭の事情で辞めざるを得なかったウニに代わって、誰が営業と映像を担当する?
という大きな課題に直面しております。

今回の緊急事態におきまして、塾生のO嬢が営業に興味を持ってくれて、本人は「見習いとして参加」と言いつつ、会議に初参加。オフィスイチロウのテーマ、指針、将来に目指すものなどを説明いたしました。

これ、ちょっと皆さんにも聞いていただきたいのです。

オフィスイチロウってなに?
中山市朗のマネージメント事務所?
実はそうでもないのです。もちろん業務としてはそれも行ってはいますけど。

私は作家でありますので、そこはマネージメントの必要はないのです。出版社と直接契約いたしますし、原稿依頼も私のもとへ直接来ます。また、メディアへの出演依頼も、東京のメディアの場合は、出版社経由で来ることもあります。この場合は、私の担当者がマネージメントをしてくれます。
純粋に作家としてやっていくだけなら、オフィスイチロウは無くてもいいのです。いや、無いほうが楽ですし、経費の負担も軽減されます。人数が増えるとそれだけ経費はかかりますからね。

ただ、私は怪談の語り手としてのオファーもあり、これはタレントとしてのマネージメントが必要となります。また、自ら「Dark Night」のようなイベントを行ったり、「古代史探偵団」のような動画取材、「幽怪案内」のような怪談ミニ動画などを製作、配信する場合の制作、運営、管理を行うにあたっては、事務所があったほうがなにかと便利ではあります。私の作品の宣伝、広報も個人でやるよりは大きく展開できます。私はこういうことを、やりたがりなのです。

でも、真の目的はそこではないのです。

昨今は、業界を取り巻く環境も厳しくなっていますので、必ずしもそうと言い切れるものではないのですが。

東京と大阪、やっぱりねえ、クリエーターの扱いが違うわけです。仕事の内容、質、ギャラの単価。やっぱり大阪は酷い。
出版社は東京に集中。映像メーカー、映画会社も東京に集中。放送局も東京発は全国ネット。大阪発は所詮ローカル。関西系の大企業であっても、代理店の窓口は東京。仕事の量、お金の流れ、需要は、圧倒的に東京にあります。実は私も、大阪にいながら仕事の依頼はほとんど東京からのものなんです。
そら、作家をはじめとするクリエーター、役者、芸人、タレントも、仕事を求めて東京へ行きますわ。大阪弁で上方漫才をやっている芸人も、今は東京都民、というのが大変多くなってきています。ヨシモトもその基盤を東京に移しています。ドラマや映画を撮る撮影所も、京都の太秦に唯一ありますが、大阪にはない。太秦ももうあんまり映画は撮っていないみたいですし。芝居をやる劇場も、演芸場も、東京の圧勝。まあ人口が違う、需要がある、ということでしょうけど。

でも、それでええんかい、という気持ちが私にはあるんです。
このままでは、人材はどんどん東京へ出ていく。それは各々自由ですが、結果、日本のエンタメが東京の色眼鏡を通してのものになる。東京の価値観、付加価値。東京の一点集中。
これ、あかんと思うんです。

9月7日付けの私のブログで、道頓堀の歴史について書きました。昭和の時代までは、上方独自のエンタメの世界があのようにありました。文楽、漫才、新喜劇は大阪発祥。歌舞伎、落語も江戸、上方と双璧。映画の興行も京都、大阪から。タカラヅカもそう。貸本マンガもそう。
上方が東京と張り合って、エンタメが昇華していく。人の交流ができる。作家の有栖川有栖さんは生粋の大阪人ですが、塾を作ったとき、四天王寺で有栖川さんと、大阪文化復興について対談をしたことがありました。「やっぱり子供のころの大阪は芝居や演芸に活気があって、おもしろかった」と言っていました。「だから大阪の人にはそういう根がある。根があれば、また生えて大木になるはずだ」と。
でも今はねえ、大阪、見る影もない。なんか、大阪人に自覚がないように思うんです。根を育てようともしない。
これでは、大阪に将来はない。また、日本のエンタメは昇華しない。やっぱりライバルがあって、しのぎを削る、というものがないと、油断もするし、勘違いも起こります。

だから、大阪から、何かを仕掛けたい、企てたい、という気持ちはもう、私の中にずっとあるわけです。
それには、私の力なぞ、とんでもなく小さい。なにかと不足しております。かと言って、何もしないではいられない。まず、何をするにしても、人が必要。人材を作る。これがもう、大変エネルギーと手間がかかるわりに、実入りがない。大型の専門学校は違う。
だから、作劇塾を作り、ここまで続けているわけです。人材を育てる。これが基礎。
そしてプロの現場に入れる。コラボする。あるいはプロとプロを引き合わせる。人の輪を作る。人が一人で行動するより、大勢で共に動く方が、大きな行動が起こせる。大きな仕事が動く。東京ではそういう動き、たくさん見てきたんですが、どうも大阪のクリエーターはねえ、個人で動いているから、食べることに必死で、安い仕事も受けちゃう。そら、値崩れしまっせ。

オフィスイチロウという事務所を作ったのは、事務所という形式であるなら、大きな仕事が受けられる。それだけお金も動くし、仕事も発生する。いろいろなところと取引もできる。そこに、人が集まる。
それを思ったわけです。
空論? 理想論? そうかもしれません。世の中そうはうまく行かない。

でもですよ、今年のお化け屋敷「人形塚の家」の監修と36夜連続怪談公演というのは、まさに事務所形式にしていたから成ったこと。個人ではあれだけのものは実現しなかったでしょうし、怪談の連続公演は企画にも挙げなかったでしょう、確実に。事務所にしていたから、やれる、と思ったわけです。運営が成り立ったわけです。
招いた21人のゲストも、オフィスイチロウとしての人脈づくりの一環でもありました。現に、ゲストに来ていただいた何人かの人たちとは、今後のビジネスとして、作品作りとしての協力体制を固めつつあるところです。

才能があるのにくすぶっている人、あるいはとんでもないものを作れるのに、お金にできない。食っていくために自分を卑しめているクリエーターも、大阪にはたくさんいます。
そういう人たちに、現場を与えてみたい。ちゃんと対価を得てほしい。
ともに企めるものがあれば、一致協力してビジネスにしてみたい。企みを画にするのが企画。生業とする場所が企業。企みが無いのなら、クリエーター廃業。たいしたことはできない。
これは、真剣に思います。

オフィスイチロウは、たまたま私の仕事が怪談とか、古代史、オカルトなのでそういうオファーが主なのですが、何もそれに特化する気はないのです。新しいメディアを、システムを作りたい、映画もやりたい、番組作りも、ワクワクすることを仕掛けたい。
東京にない目線、切り口で。

今はもうネットの時代ですから。デジタルの時代ですから、頭さえ使えば、東京なんて行かなくても、作品は作れるし、発表もできる。ただ、これで付加価値を作って、お金にしないと、プロとは言えない。
私だけでなく、周りにいる才能のある人たちと知恵を結集して、そういうものを作っていく基盤が、オフィスなわけです。将来的には、オフィスイチロウのイチロウは外してもいい。そう思っています。

そんな矢先、営業担当者がいなくなった。これ、大きいですよ。
なので、見学に来たO嬢にそのことを言い含めたわけです。
O嬢は、百貨店で接客業をやっているOLさん。ですから営業の重要性はわかっている。塾には「おもしろいもの探し」を求めて入塾し、この夏のお化け屋敷のお手伝いで、得たものはあまりに大きいと、彼女は言っていますし、だったらもっとおもしろくなるよ、と。

仕事は辞めなくていい。いや、辞めてもらっては困る。いきなりこっち一本に絞ってもらっても、しばらくは食えない。空いた時間にまずは手伝ってもらえば、業界の空気、やり方はわかるでしょうし、彼女の求めるものはきっとある。ずいぶん私も塾生を見てきていますので、大体の性分はわかります。
いずれは、本格的に活動してもらえればなあ、と。

営業、映像、デザイナー、ともかく協力者が必要。
うちは会社ではないので、給料制ではないですから。協力していただくのも大変。
成果を出して、はじめて対価を得る世界。これは私も同じですから。

それでも、何かをともに企みたい、仕掛けたい、一丁のった、という方、オフィスイチロウに一報くだされば、まずはそこから何かが始まるかな、と。


そして、ほんまに、映像スタッフ募集!
詳細は15日のこのブログか、HPより。
できれば営業をやってくださる方もね。


info@officeichirou.com
06-6264-0981










kaidanyawa at 12:43|PermalinkComments(8)

2016年09月19日

茶屋町怪談、ご報告!


中山市朗です。

原因不明で、ブログの書き込みフォーマットが現れず、ブログアップに難儀をしていましたが、突然、フォーマットが現れました。なんにもしていないんですけど。

さて、そうなりましたら、MBSラジオ「北野誠の茶屋町怪談 来て後悔、聴いて後悔 公開収録スペシャル」の報告であります。
 
実は公開スペシャルということで、MBSの一階フロアに特設ステージが設けられ、招待客100人の前でのライブ放送。

header













ところでこの夏、お化け屋敷「人形塚の家」に来場された方、こんな人形が失跡した作家の書斎に置いてあったのをおぼえていらっしゃるかな?


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あるいは、「怪談之魔」に何度か来てくださった方は、よく私が冒頭で話していた「息をする生き人形」のこCsE50DYUMAAqQI9とはご存知
かと思います。その人形をMBSのスタッフから「持ってきてくれませんか」と要請がありまして。
なので、持ち主に返すところ、もう少しの間、私が預かることに。
しゃ〜ない。なんかあの市松人形といい、私の書斎、いわくのあるものが集まってきてますな。

みなが、子供がいる、と勘違いするという存在感のある生き人形。
囲炉裏のわきに座らせていると、訪れるほとんどのお客さん、塾生たちが、まずは「わぁあ!」と人形を見て奇声を発してます。奇声率100%。

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塾の飲み会にも、このように参加しておりました。
「子供やから、お酒はあかんで」
 
さて、収録日、秘書の真名子に人形を抱っこしてもらって、MBSまでタクシーで。
運転手さんが陽気な人で、なんやかんやと話しかけてくるので、真名子が「このお人形、どう思われます?」と聞いたところ「えっ」と、人形を凝視。
「私、子供や思ってました。実はさっき犬猫病院へ連れて行くから言うて、犬を連れたお客さん乗せたもんで、その犬のにおい、子供さんに悪いんちゃうか、気になるんちゃうかて、心配していたんですよ」
再びじっと見て。
「ほんまに人形ですね。お乗りになるときからずっと、子供さん抱いてはるわと思ってました」とまあ、やっぱり人のオーラ出しまくりの人形。

ところが、MBSに着いて、敷地内に入ったとたん、右手がポロリと落ちた。
これ、持ち運びするとき、けっこう抱いて運ぶんですが、そんなこと一度もなかった。心なしか、表情も暗い?
で、MBSのスタッフルームへ行くと、もう誠さんが到着していて、三木和尚も。
「ちょっとこの人形、気になることがありますねえ」と三木和尚。おそらくこの人形はこういう因縁で、預けられたものでしょう、と指摘されましたが、これ、人のものですからな。その家に関わることなので、ここではカット。
ともかく、MBSの関係者は、みんなこの人形をなぜか怖がって、近づかない。
人形も、見世物になることを嫌がっているようです。
真名子によると、人形と一緒に裏で待っていると、髪の毛がパラパラと抜けたりしたらしい。

ちなみに、この人形の御開帳は、ラジオ収録ののち、会場のお客さんのみのお楽しみ企画の中でありました。
やっぱり、というかスタッフの要請で人形の顔にビニールが被せられて。そら、嫌がるわな。

タニシくんは、真っ黒の顔が写った自分の写真を公開。三木和尚によると、「事故物件に住んでいた人が、一昨日、遺書を残して自殺したが、同じような黒い顔の写真が撮られていた、とのこと。
なんだか、マジで心配になってきます。
で、私の「怪談の魔」にゲストに来てくれた時は、カメラの顔認証されないことを言うと、客席のお客さん、一斉にカメラやスマホがタニシくんに向けられ撮影会に。
最初はみなさん、「えっ、えっ」と戸惑っている様子なので、私がタニシくんの隣に立つと「ああーっ」と客席がどよめいて。私の顔は認証されたので、あらためて顔認証しない事実をお客さん、感じたようで。
昨日の私のブログのコメントにありましたように、妙なものが映り込んだり、スマホが起動しなくなったりしたお客さんも多数いたようで。

松原タニシくん、その存在が、もう超常現象。

ということで、怪談で盛り上がり、奇妙な出来事で盛り上がり。お客さんは楽しんではったんやないかと思います。

イベントが終わって、MBSのスタッフルームで待機。ご機嫌ななめな人形をパチリ。


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ちなみに左から、三木大雲和尚、真名子と人形、松原タニシくん、私、オカルト、・コレクターの田中俊行さん。

田中俊行さん、何を思ったのか腐乱死体Tシャツを関係者に配りだしました。
これは、前回の「茶屋町怪談ラジオ」のとき、彼が着ていたもので、隣に住む男性が腐乱死体で発見。その第一発見者が田中さん、ということで、その腐乱死体をイラストにしてTシャツにしたと。
「ええ?」みんな引きながらも、褒めますやん。欲しいな、とか。
そしたらほんとに持ってきて。
私も思わずもらってしまいました。前回は赤い腐乱死体Tシャツだったのですが、今回はイエローだったということもあって、なんだかみなさん、怖いもの着たさでしょぅか。こんな写真が撮れました。

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玉巻アナ、似合ってるやん。

というわけで、収録内容はオンエアまで発表できません。あしからず。

オンエアは9月25日(日)25:00〜26:00。
26日の朝、10:00より、MBS公式ユーチューブにて配信される予定です。









kaidanyawa at 18:41|PermalinkComments(9)

2016年09月18日

わっからん

中山市朗です。


えー、MBSラジオ「北野誠の茶屋町怪談、来て後悔、聴いて後悔、公開収録スペシャル」の収録を終えての記事を書こうとしているのですが、もう何時間も悩んでいます。


記事を書こうと、管理ページの記事を書く、をクイックするといつもの書き込み欄が表示されず、カテゴリ1がどうのカテゴリ追加がどうのからはじまって、おそらく文字のサイズや色などの設定をする画面が出てくるのみで、書き慣れている書き込み欄が、どうやっても表示されません。
やり方があるんでしょうが、いろいろ調べてもよくわからん。

ようやく、このような記事が書けましたが、このままでは画像のアップロードとか、どうやっていいかもわからん。

わっからん。


kaidanyawa at 08:58|PermalinkComments(9)

2016年09月17日

何を話そか、茶屋町怪談

中山市朗です。

茶屋町怪談、何を話そうかいな?
話はいっぱいあるんですけどねー。それだけに悩みますわ。

で、えらいもん、スタジオへもって行きまっせ。
持って帰るのん、なんか嫌!

kaidanyawa at 13:58|PermalinkComments(3)

2016年09月16日

51日間連続記録更新!

中山市朗です。

現在、作劇塾の飲み会、終わったところ。
いろんな話で盛り上がりました。
で、


おおーっ、昨日のブログで50日間連続更新だ!

まっ、それだけの話やけどね。

中身の無いブログで51日に更新!

さて、MBS「茶屋町怪談」出演にむけて、まずは寝ますわ。

kaidanyawa at 15:02|PermalinkComments(2)

不倫と芸

中山市朗です。

怪談とは、全然関係のない話をします。
ホントは、私にはどーでもいー話でして、そんなに関心も持っていないんですけど。

中村橋之助、週刊文春の記事「禁断愛」について謝罪会見、というのがいま、ニュースで飛び込んできて。
歌舞伎役者と芸妓との不倫やそうで。
そんなん、役者の世界では当たり前にある話とちがいますのん?
そういえばありましたなあ、桂文枝、三遊亭円楽、ファンキー加藤、ゲスの川谷とベッキー……。
今はもう、ネットの時代ですから、不倫となるとバッシングの嵐。

でもね、ちょっと待て、と私は言いたい。
上記した人たちのどの人がそれにあたるのかは知りませんが。

舞台で見る、スクリーンで見るスターたちは、もう、自分と違う世界にいるからスター。
しかも、人生の喜怒哀楽を体で表現し、その感情をあらわにします。
「私、不倫はしません、妻一人を愛し続けます」というのは、一人の人間としては立派で、そうあるべきなんでしょうけど。
芸人、役者、作家となると。

「知らないことは表現できない」という作家、役者もいます。確かにそうです。知らないことは私も書けない。
作家になるためにはインプットが大事。作劇塾で言っていることはそういうこと。
いろいろなことを知ろう!それが人生の、人間の深みになる。
「芸のためなら女房も泣かす」という初代春団治の歌もありますやん。
芸で生きるのが芸人。作家も文芸で生きる人間です。
芸の極み。これは様々な経験ですよ。文芸もそう。
これはね、誰も助けてくれない。自分でとことん追求するのみ。自分の責任。芸のためなら魂を悪魔に売ってもいい、なんていう役者や作家、そうとういると思いますよ。そうでないと赤裸々な人間の姿なんて描けない。
だから、こういう問題に淡白な人は、善良かもしれませんが、人に衝撃は与えられない。作家や演出家、役者や芸人にむいていないのかも知れない。
我々の世界で「いい人なんだけどねえ」は褒め言葉ではない。だからこの世界で生きていけないんだよ。という警告。

また、人一倍、異性とか性愛に関心がないと、そら、艶の世界は表現できません。関心があるから観察をする。口説きもする。異性はそこでどんな反応、態度を示すか、で、その先には得も知れない快楽がある。その快楽を求めるが故に、身を滅ぼす人もいる。傷つく人もいる。それを自身、味わうのも芸の肥やし。そういう世界を描くのが、小説、舞台、映画、ドラマ。普通の善良な市民が主人公の家庭円満のドラマなんて見たいですか? そんなん嘘やろ、と突っ込みませんか?

私、大学の時、学科長が依田義賢先生。あの女を描くと世界的巨匠とされる溝口健二監督作品の脚本を多数手がけた名脚本家です。その先生の教え、今でも頭に残っています。
「女のお〇〇(江戸ではお〇〇〇と一文字多い?)は一つ一つ形が違うもんや。そやからそこに興味が行く。興味行かんようになったら、もう脚本は書かれへんわ」

特に役者は、そういう世界にいるはずです。モテますしね、私らと違って。
また、舞台やドラマ、映画で演じる恋人や夫婦の役は、実際に好きになるという麻薬のようなものが出るといいます。感情をこめて演じますし、たいがい美男、美女ですからな。なんにも感じないというのが嘘。
監督と女優なんて、そういう関係になりやすく、実際に夫婦になった例も多いですな。そこには不倫や略奪愛もあった。
それが、最近はもこうまでバッシングされるとなると、もう女性のいるところに出られない。家庭におとなしく収まるしかない。そうなれば家庭人としてはいい父親、いい亭主でしょうが、役者、芸人としての幅、深みは出ないんじゃないかと。
ハリウッドの映画界なんて、出来たころから今もってもうゴシップだらけで。
もちろん叩かれて追放された人もいるし、それを成功の糧にした人もいます。また、そういう経歴がスターとしての人格を形成したんです。日本の役者や芸人も同じ。

いや、不倫を擁護しているわけではありませんよ。ただ、役者や芸人の不倫をマスコミや一般人が容赦なく叩く行為は、なんだかストレスの発散、自分は正義、という仮面をかぶってみたいから、そういうことのような気がします。
でも、大枚はたいて見た舞台にいる役者が、みな、サラリーマンみたいなフツーの価値観しか持っていないとしたら、深いものが演じられないとしたら、異性への理解度があまりにおざなりで浅いものとしたら、腹たちません?
とんでもないものをみせるから、それがリアルに見えるから、大枚払う価値があるんでしょう。夢があるんでしょう。
中村玉緒さんは、夫であった勝新太郎について「生きているときは不倫だらけで、心配する間もなかった」と言っていますが、そういう豪放磊落な勝新太郎というキャラクターを、観客は求めていたと思うんですよ。今となってはああいうキャラクターはもう出ない。で、玉緒さんも一生愛されたわけですよ。勝新に。

ちょっとまあ、不倫については、男と女の考えがちと違うようでして。その問題は言い出すとややこしいので、今回は棚上げにします。

そう、菊池寛の『藤十郎の恋』を読みましょう。山本嘉次郎監督、長谷川一夫主演の『藤十郎の恋』を見ましょう。そういう世界が描かれています。

不倫で泣いている奥さんの身になってあげないのか、という意見も聞かれそうですが、それは家庭の問題、本人たちの問題ですからな。よお知らん、われわれがなんのかんのというべき問題でもない。芸能の世界という特殊な世界の苦悩や生き方、処世術を知らない一般人が、自分の物差しに照らして言ったところで、きっと的外れなだけでしょう。ただ、マスコミがその間にいる太鼓持ち(わかるかなあ、この言葉の意味)をやっているだけ。マスコミも地に堕ちた、ということ。野暮だということ。
考えてみましょうよ。みなさんだって赤の他人に自分の家庭についてとやかく言われたくないでしょう。余計なお世話でしょう。また「お前はいうほど立派な人生を送ってんのかよ」とも言いたいですわな。
ただ、我々は役者には凄い芸を見せてもらいたいだけ。昔はそうだったんですけどね。

私、ある落語家の新作落語を聞いていたら、キャパクラの描写が出てきたんですが、なんか違う。後で聞いてみたら「あの師匠、まじめで遊びに行かはれんのですよ」やて。
「師匠を、キャパクラくらい連れて行ったれ!」
思わず叫びましたがな。まあ、不倫とはまた別ですけどな。
上方落語の四天王、もう全員亡くなられましたけど、四人ともすごい芸を見せたわけですが、やっばりそこには遊びで培った、人間観察、女性観察があったわけです。某師匠なんて新婚初夜からもう遊びに行ってたんやそうで。新妻が傷ついて実家に帰ると「あほ、芸人の妻になったんやないか、そんなん覚悟の上やろ」と親に叱られ戻されたとか。
芸人では異性に興味を持つ人は身なりがいいと言います。身なりは芸人に大切です。酒は、一人で買って飲めるから努力も苦労もいらない道楽。博打は身を滅ぼすとか言いまして。

作家でいうと、瀬戸内寂聴は「恋の醍醐味は不倫」なんて言っています。若いころとんでもない不倫の泥沼体験をして、これが作家としての創作のエネルギーになっていると語っていますね。
谷崎純一郎の世界なんて、尋常じゃない。まあ調べていただくとわかりますが、まあ華麗なる女性遍歴というか。おもしろいもので、そんな中から谷崎文学が生まれ、もう少し生きたらノーベル文学賞がもらえたかも、という話もあったりします。

『愛の流刑地』や『失楽園』などの渡辺純一の小説も実体験、モデルも実際に性関係をもった女性から来ていると本人は言っていました。「リアリティのない小説は書いちゃいかん」とは彼の言葉。
渡辺センセイは、結婚してからその性豪ぶりを発揮しましたが、ちゃんと夫人とは生涯をともにしましたからね。
そして、結婚を否定しまくって、綬褒章受けましたからねえ。

もう一度言います。不倫を擁護しているわけではないです。
でも、創作にはものすごい好奇心とエネルギーが必要なわけです。禁断の領域に踏み込まずして、創作はない、とする作家は多分世界中にいて、そういう作家が書いた作品が、我々の心を打ち、また、人間が本来持っている性的本能、淫靡の世界に浸り、背徳感を味わうわけです。そもそも小説ってそういうものでしょうし、それを原作とした映画や舞台にもそういう世界観がもっと具体的に表現される。泥にまみれた男女の情愛を肉体表現するのが、役者、芸人。

一般の人はわからないかもしれませんが、芸とはそういうものです。芸はテクニックではない。人間性です。それが出ます。

最近、テレビが面白くない、といわれ、もう若い人が見ないといいます。
面白くなくなった理由は簡単です。
バッシングが怖いからです。
面白い、ということは、ある意味危険だということです。誰もやらない。できないことをやる。それが芸。それをやらせることが企画。一方、それを見て不快と思う人もいます。なんてことをするんだと、立腹する人もいます。昔は電話で苦言するしかなかったから、あんまりそういうものは表に出なかった。
また、電話口に出た制作側も「そんなら見るな!」と怒鳴りつけて電話を切ったりしたらしい。そういう番組は高視聴率をとったといいます。

今はね、不買運動するぞ、とスポンサーが脅される時代。まかり間違えば脅迫罪。そら、もうおざなりの、無難な、責任を取らなくていい番組作りになります。そんな番組はおもろない。視聴者が離れる。
テレビが面白くない、とまたバッシングされる。

まあ、こういう時代になっちゃったんだから、もう、うまく立ち回るしかない。
ネットの世界はある意味人間を平等化するツールなのかもしれません。いい意味でも悪い意味でもね。
そして、大スターという人も、もう生まれないんだろうなとも、思った、橋之助さんのニュースでした。

私?

そんなんないから、恋小説なんて書けないわけですやん。
というか、生きている人間がわからんから、怪談や古代史に行っているのかも?




kaidanyawa at 03:00|PermalinkComments(5)

2016年09月15日

映像スタッフ募集!

中山市朗です。

怪談好き、オカルト好き、古代史興味あり、映画も好き、とにかく面白い何かをしたい、という人、よっといで!

営業と映像を担当していた、ジョアンナこと、ウニが、一身上の都合により、オフィスイチロウを退職いたしました。
よってオフィスイチロウが、新たにスタッフ募集いたします。

☆映像スタッフ募集

今後、オフィスイチロウは、映像作品制作に本腰を入れようかと思っています。
そこで、制作スタッフ、クリエーターの募集をいたします。
映像作品の演出、ビデオ撮影および編集に興味のある人、将来映像関係の道へ進みたい人、経験は問いません。
未経験の方は、まず見習いとしていろいろスキルを覚えていただきます。
まずは、オフィスイチロウが主催するイベントの撮影をはじめ、演出、技術等の補佐をしていただくことになります。
ただし、当方はクリエーター集団です。固定給などはありません。スキルが伴わないとギャラは発生しません。
中山市朗も作家ですので、まったく同じ立場にいます。
ただスキルが伴うと、作品の売り上げや契約数の歩合で支払いいたします。経費はお支払いします。
外部からのオファーがあれば、相応のギャラをお支払います。
企画、アイディアがあれば、企画会議で提案してください。
営業能力も求められます。しかし、具現化すれば、あなたの作品となります。
オフィスイチロウを利用するくらいの気構えが必要です。

☆条件

〇怪談、オカルト、古代史などに興味があり(詳しくなくてもOKです。こちらでレクチャーします)、エンターティメントとして発信していこうという気構え、好奇心があること。

〇クリエーター志向であること。

〇できれば兼業があること。
 オフィスイチロウは、制作会社ではありません。各々がクリエーターとして、アイディアやそのスキルなどをお金にしていく事務所です。
 しかし、クリエーターとして食べていくことは簡単ではありません。スキルと実績と信用の積み重ねが必要です。最初はこれだけでは食えません。まず、学ぶ、と言う気持ちでお願いします

〇すでにプロの人も歓迎します。この場合は諸々相談させてください。

〇オフィスには毎日通う必要はありません。基本的には定例会議と、現場のある日に来てくだされば結構です。
 定例会議は今のところ、隔週の月曜日夜(20:00〜)に行っています。

〇映像の編集、調整などは自宅のパソコンでお願いします。

〇映画やテレビ番組に関わることもあります。こういう場をチャンスと見るか、スルーするのか、これは本人のやる気しだいです。

〇運転免許があること。

〇年齢、性別は問いません。


まずは、メールかお電話で問い合わせください。
面接を行います。日時などは調整いたします。

メール info@officeichirou.com
電話  06-6264-0981

よろしくお願いいたします。

ジョアンナは家庭の問題でいったん辞めざるを得なくなりました。が、いずれこの業界に復帰できる機会を待ちたい、と申しておりますので、彼女のブログ「女の戯言」は残します。応援お願いします。


kaidanyawa at 01:00|PermalinkComments(1)

2016年09月14日

オフィスイチロウ、新たなる告知!

中山市朗です。

36夜連続怪談公演「怪談の魔」。
その記録をオフィスイチロウHPに残しました。
HP上段、「怪談の魔奇録」をクイックしてください。
全公演の香盤表と、その日の公演をクイックするとそれに対して記した私のブログ。
スクロールすると、ゲストのプロフィール、インタビュー動画などが見聞できます。

なお、しばらく放置状態であったブログ、「魔界見聞録」も復活。
「怪談の魔」のインタビュー動画、怪異の検証、人形開封、顔認証しないタニシくんなどのミニ動画が張り付けてありますので、行った人は思い出に、行かなかった人も、こんなんだったのかと、思いをはべらせてくださいませ。

そして、秋です。
秋ももちろん、いろいろオフィスイチロウの自主イベント、あるいは出演依頼も来ております。

まず、今週17日、MBSでの公開録音が「茶屋町怪談ラジオ・来て後悔、聴いて後悔、収録スペシャル」。
オンエアは、9月25日(日)の25:00〜26:00.
公開収録は90分ありますので、スタジオに来た人たちののみが聴けるスペシャル怪談あり?

そして、ロフトプラスワン・ウエストでの「月刊ムーの世界不思議紀行8 」。
こちらは10月11日(火)。

怪談ではなく、私のもう一つのライフワーク、古代史(あるいはオカルト)的なアプローチより、毎回「ムー」三上編集長と、酔っ払いトークをやっております。今回は久々に飛鳥昭雄さんも参戦。
聖徳太子? 空海? 物部神道? 陰陽師? エジプトの秘儀? 錬金術? モーツァルト? フリーメーソン? イルミナティ? 日ユ同祖論? それとも祟り、呪い、犬神?

出演

三上丈晴(月刊ムー編集長)
飛鳥昭雄(サイエンス・エンターテイナー)
中山市朗(作家、怪異蒐集家)
【MC】
真名子
UFO、異星人、超能力、UMA、怪奇現象、超古代文明、オーパーツ、超科学、陰謀論などなど、世界の謎と不思議に挑戦する「月刊ムー」...

OPEN 18:30 / START 19:30

前売¥3,000 / 当日¥3,500(飲食代別)

前売券一般発売はイープラス、ロフトプラスワンウエスト店頭&電話予約にて7/16(土)発売開始!
イープラス:http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002197006P0030001
※ご入場は7/5(火)「月刊ムーの世界不思議紀行7」会場先行発売→イープラス→店頭電話予約→当日の順となります。
電話→ 06-6211-5592(16時〜24時)

その他のイベントについても、近日発表いたします。




kaidanyawa at 02:29|PermalinkComments(8)

2016年09月13日

幽霊を見たという女将さん

中山市朗です。

昨夜、ある人と飲んでいますと、そのお店の女将さんが、幽霊を見たことがある、というんですね。
詳しく聞いてみると、2年前、東京に独り住まいをしていたころ、大雪の日があった。
終電に近い時間、最寄りの駅からいつもの帰り道を行こうとすると、その雪が美しかったのでデジカメでそれを撮ろうとした。すると、画面に提灯大の生首のようなものがいっぱいあった。
えっ、と前を見ると実際には何もない。しかし、デジカメの画面には写っている。シャッターを押すとやっぱり写る。
ずっと画面を見ながら歩くと、次から次へと生首が写り込んでいく。
そこは寺町で、人通りはなく、お寺の塀が道の両側にある。その道のあちこちに生首があって、こっちを見ているわけでもなく、ただただ、存在している。色は白や黄色、青白いの、オレンジがかったもの、いろいろあったらしい。
中には道の真ん中にどん、と存在していて、そこをどうしても通らないといけない。画面上の生首をすり抜けるように歩いた、というんですね。
家に帰ってデジカメを確認すると、やっぱりさっき見たものが写っている。で、怖くなって全部消去したというんです。
後日、そのお寺に相談しに行くと、近所からはそういう相談はよく持ち掛けられていて、ノイローゼになった人も何人もいるとのこと。
「勝手に写真を撮ったことを詫びなければならない」と、お坊さんが一緒に木箱に入れたお線香をもって、ともにその道を回ってくれ、回向をしてくれた、という話。

こんな道に、生首ごろごろ?

●その道の写真、載せているとすぐに場所がわかっちゃったので、消去しました。
 悪気はないです。すみません。






実はその寺町は、鈴ヶ森に近く、昔長州藩士たちによって徳川の寺が壊されたりして多くの死人が出たり、斬首があったりした場所だそうでして、それが今も出ているようだとお坊さんは言っていたそうです。で、実は女将さんは、山口県の出身。
「何か縁があったんやろか」と、今もそれを思い出すと怖くなり、カメラが触れないんだそうです。

さて、この話、怪談に仕込める題材ですな。もう仕込んだ?
写真が残っていれば、と思うのですが、最近のデジカメ、スマホというのはすぐに消去されちゃうんですよ。困ったもんだ。
「なんで消すねん」と言いたいところですが、一般の人の感覚はそうでしょう。
ですから、疑おうと思えば疑うことはできます。ただ、そんな話を作って客にして、メリットのあることはない。気持ち悪がられるだけ。現にこの話はめったにしないし、しても信じてもらえないと女将さんは言います。
私がこういう仕事をしていることをご存じで、ほかにお客がいなくなった閉店間際で語ってくれたわけです。
で、女将さんはいうわけです。
「うちの娘にもこの話をすると、疑うんですけど、絶対に幽霊はおるんですよ」

さて、前々回あたりのこのブログで、霊はいるのか、なんてテーマでちょっと考えてみましたが、科学がどんな結論を出そうが、それは脳内で作られた幻覚だと諭そうが、女将さんにとっては紛れもない事実。
「デジカメの画面にははっきり写っているのに、目では見えない。これも脳内で作られた幻覚?」と、本人は絶対に納得しないでしょうね。
でも、この話でもって、だから霊は存在する、ともならない。証拠もないし証言しかない。

しかし、その真偽はともかく、体験者はいるわけで、本人にとっては否定のしようのない事実。
その、否定のしようのない事実を、その時の状況、背景を説明しながら、途端に出現したときの恐怖(これが何度も言う、怪談の肝)、その後心の推移を、行動を、時としてその要因がわかる過程などをエピソードとして構成し、怪談に仕立てるのが、作家の仕事。でも、作家はその話を信じ切っているわけではない。どこかに疑いを持つから、冷静な目があるから、話を構築できるという面はあるわけです。
それが怪談。

ちなみに、霊など存在しない、とするある文章を目にしたら、そこには「怪談は、金もうけをしようとする目立ちたがり屋の人たちが創作したもので、嘘です」とありました。
その程度の見識で、霊や怪談について語られてもなあ。



kaidanyawa at 09:23|PermalinkComments(8)

2016年09月12日

人形塚の家も千秋楽!

中山市朗です。

7月30日より9月11日にわたって、大阪道頓堀の目抜き通りで開催された中山市朗監督のお化け屋敷「人形塚の家」、昨日でもちまして、終了いたしました。
入場してくださった皆々様、絶叫したあなた、ちょっと余裕かまして人形の数を数えたあなた、恐怖のあまり尻もちをついた友人に大爆笑したあなた、彼女の前でカッコつけて入ったものの、出たときは彼女の肩につかまっていたというあなた、女の幽霊を口説こうとしたあなたも、ありがとうございました。

この日が撤収日、お化け屋敷に置いてありました呪いの人形も、箱に入れられ持ち主のところへお帰りに。

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しかし、またまた私の部屋に居候する生き人形も。

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ちょっと次のお仕事の関係で、預かりざるを得なくなりまして。う〜ん……。
この人形、確かに部屋の隅に置いているだけで、なにやらすごい存在感、奇妙な気配を放っています。
先の市松人形ちゃんといい、今回といい、なんだかなあ。

さて、お化け屋敷終業後は、お化け役をやってくださった役者や芸人の方々、ZAZAのスタッフたちと「怪談の魔」で使っていた部屋で軽く打ち上げ。
お化け役の人たちとは初めてお会いしました。皆さま、お疲れ様でした。
私のファンだと言ってくたさった方も何人かいて、一緒に写真なども撮りました。
ツイッターに上がっていると思います。

打ち上げでの話題は、もっぱら奇妙なお客さんの行動や言動。
お化け役の人たちがいうには、恐怖から逃げるお客さんは、なぜか思ったことを口にするのだそうで。
「怖い怖い怖い」とか「前から何か来る来る」「あ、なんや鏡か」「あ、チビっちゃった」とか。チビるのは女性特有の生理現象だそうです。問題のある、ヘンな人ももちろんいらっしゃいましたが、まあ、大きなトラブルもなく、けが人もなく。まずは成功。
奇妙なことも起こっていたそうで。

失踪した作家の部屋。あれ、私の書斎がモデルなんですけど、そこに人形が置いてあって、これを掴んで袋に入れて、人形塚に持っていく。お化け屋敷の中のミッションです。
驚かす、お化け役の人は、ちゃんとのぞき穴や物陰からお客さんの行動は見ていて、書斎に入る、人形を手に取る、その瞬間、わっと驚かす、悲鳴を上げて逃げるお客が廊下に出て、と一連の動きがあるわけでして。
書斎に入る、人形の前に行く、ここである役の人はスタンバイする、きゃあと悲鳴が上がる、ここで人形を手に取ったことが分かる、そしてあるポイントに来る……。そのポイントを通るお客さんは必ず人形を持っている、はずなんです。ところが「人形が無いんですけど」と言って、実際に人形を持たずに廊下にやってくるお客さんが何人かいたそうで。でも、それはありえない。

書斎に入る時点で、所定の場所に人形が置かれている。これは必ず確認して、次のスタンバイをする。
人形をつかもうとしたとき、お化け役が驚かす、悲鳴が上がる、廊下に逃げ出てくる。
人形は所定の場所には無い。つまりお客さんが持っている。
ところが、所定の場所に無いが、お客さんも持っていないということがある。お客さんに言わせれば所定の場所に人形はなかった、と。

「人形って、どこにあるんですか?」質問される。
所定の場所へと戻ってもらうが、無い。あれ、人形、どこ行った?
お客さんがお化け屋敷に入ったとき、必ず人形は用意し所定の場所に置く。裏方はそれを見て、各々スタンバイする。なのに、所定の場所にない。スタッフはお客が人形に接近するきりきりのところまでは確認している。この時点で人形は確認している。なのに、無い。となると、人形が忽然と消えたとしか思えない。
そんなことが、何度かあったとか。
ただ、この人形は大量に用意していて数えていないので、実際に消えたのかどうかはわからないそうです。

それから例の人形たちは、けっこう勝手に動き回っていたのか、位置がよく変わっていたそうです。

でも、もっと不可思議なことは起こっていたのでは?
そんな話を聞き出そうとしたら、四人の家族連れが「お化け屋敷はここですか?」とやってきて。
静岡県からやってきたが、本日で終わり、ということを知らなかったらしい。
もう、スタッフも役者もビールやお酒でほろ酔いです。衣装もない。しかし、「よっしゃ、やるぞ」と、お客さんに10分だけ待ってもらって、各々がポジションに。
プロや。
私もZAZAの人に「中山さんも、内部見てみますか?」と誘われ、お化け役の人たちがスタンバイする裏部屋へ。お化け役の人たちの動きが見える。ついでに私も驚かせ役もやらせてもらいました。
もう、出血大サービス。
いつもより、幽霊の数、多めですからな。ただし、衣装はなく鬘だけ。
悲鳴を上げながら逃げ惑う四人の家族連れ。ミッションが無事終了すると「ありがとうございましたー」と、お客さんが発したのが、お化け屋敷「人形塚の家」での最後の言葉。満足されたようで。
最後はお客さん、私、スタッフ、役者さんたちと最後の記念写真。

「人形塚の家」は、めちゃ怖い、という評価をいただきましたが、同時に「アットホーム」「楽しい」「幽霊が気さく(これはええんかな?)」という評価もいただいていました。

ほんと、「人形塚の家」と「怪談の魔」に関わったすべての人たちに、心から感謝いたします。
ありがとうございました。
また、こんな現場で逢いましょう。

しかしまあ、ほんとに充実した、実に楽しく忙しい、出会いの多い、怪異にまみれた夏でした。

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kaidanyawa at 10:05|PermalinkComments(13)

2016年09月11日

幽霊はいる、いない? 最後の怪談の魔の怪現象!

中山市朗です。

怪談の魔、第37夜、終了いたしました。
これにて、怪談の魔、全巻の終わりであります。
この日は真名子をMCに、私の独り語り。
記念にバシャリ。

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あれれ? 妙なもん撮れちゃつたぞ。
ピンボケしているのは手ブレだとして、足元の床をご覧ください。四角い白いものがいくつか散らばるように写り込んでいます。これ、原稿用紙じゃないですか? このお化け屋敷のミッションに関わる、失踪したある怪談作家の部屋、呪いの人形怪談を書いた呪われた原稿用紙、があちこちに散らばって配置してあるんですが、その原稿用紙じゃないかと?
はああ?
つまり、呪いの原稿という設定がお化け屋敷のメインコンセプトだったのが、千秋楽を控えてホントに呪いの原稿になっちゃった?
ちなみに同人物が連続で撮ったほかの写真はこうでした。

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うーむむむむ。

というわけで、お客さん、第一部20人、第二部18人。
第一部の冒頭、「幽霊信じている人」というとほとんどの人が挙手。
「そんなの信じねーよという人」と聞くと、一人の女性がノリノリで手を挙げて。その女性、真名子によると、休憩時間、トイレで「なんか気分が悪い」とか言って体調不良を訴え、第二部は参加せず、ということだったとか。
会場に不穏な空気、流れてます。私は楽しいですけど。

「怪談から考察〜はたして幽霊は存在するのか」というテーマ。
肯定も否定もせず、というのがまず、私の立場。
見た人はいるという。見たことない人は、いないという。
でもね、まず霊はいない、とする科学的臨床実験やロジックを見る限り、どうも怪異体験者からどけだけのサンプルを取ったのか、疑わしいものがあります。幽霊の事例もあまりに典型的なものが多い。
これが、怪異蒐集家としての意見具申。
まあ、霊現象が、脳が見た錯覚、神経の誤作動、だとしましょう。
何も知らない複数の人間が同じ場所で毎夜別の怪異に遭遇しながら、導かれた末、その怪異を起こした主は私の死んだおばあちゃんだった、という結論に至った話があります。『新耳袋・第十夜』に掲載した、私の大学四回生の夏にあった話ですが、私が怪異に興味を持ったきっかけとなった私の実家に泊まった友人たちの体験なんです。
これ、単なる電磁波や電気を受け、脳が幻覚を見た、幻聴を聞いた、という単純なことでは説明がつかない。重なって起こる怪異が、時間、場所、現象のそれぞれが何かを指示し、何かをきっかけに終息する。そこに孫である私だけが同じときに別の体験をする。意味がわからない怪異の連続。ところが、、すべてが、亡くなったうちのばあちゃん、と考えればぴたりと辻褄があう、という奇妙なひと夏の体験てす。その全編を改めて語りました。
でもね、かといって、それらがほんとうに亡くなったばあちゃんの仕業なのか、というとその確実な証拠もない。ただ、高校までその家に住んでいて、まったく怪異などなかったのに、この時だけ、なぜ? という不可解さとともに原因らしきものも浮かび上がる……、という。
なんかね、単純じゃないんですよ。因果というか、心残りというか、そういうメッセージがどうしても受け取れる。
その状況下でもって、「ははは、それ、脳内の錯覚。幽霊なんて存在しないから」なんていうやつがいたら、その神経、人間性を疑われること間違いなし。
やっぱり、それは人間が見るもの、人間が感じるもの、人間が畏怖するもの、それをどう受け取るか、ということですからな。我々の日常生活は、科学実験の場じゃないんだから。

と、第一部の途中、真名子によれば、受付の壁のあたりから、ゴン、という、まるで人が頭を思いきり打ち付けたような大きな音がした、とか。それを指摘して進行を妨げたくないのでそのまま続けたけど、第二部で真名子の口からそんな話が出ました。でね、私は聞こえていないんですけど。
ところが、お客さんに聞いてみると半数以上が聞いていて、かえって「なんであんな大きな音が聞こえなかったんですか、ちょっと信じられないんですけど」と聞いた人に責められる始末。だって聞いてないもん。
そしたら、怪談会が終わって、音がしたあたりを見てみると、なんじゃこりゃあ!

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わかります?
受付とお化け屋敷を仕切る壁のトタンが、内側からものすごい力で叩かれたか体当たりでもしたかのように、大きくベコリと山のように盛り上がって、剥がれそうになっています。えっ、いつから?
でもスタッフによると、ずっとこのトタンはちゃんとまっすぐに張り付けられていて、いつこうなったのかはわからないとのこと。じゃ、さっきの音のしたとき?
まあ、それでも内側から誰かが何かをぶつけたんだろう、とトタンの裏側を見ると、
はあ?

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裏側はお化け屋敷の通路となっておりまして、このようなベニヤ板の壁でありまして、つまり二重構造。ですから内側からトタンを叩く、ぶつける、そんなことは不可能。でも凹んでるんじゃないですからな、山型に盛り上がって剥がれてているところもありますからな。そうとうな物理的作用が内側からあったはずなんですが。
まあ、あれですわ。気のせい気のせい……。
ちなみに真名子はそのとき受付のスタッフが転倒したと思ったらしく、そのときのやりとりが、受付をしていた塾生のブログに生々しく採録してあります。

塾生・みほ
⇒『陶磁器と文鳥と作劇塾』
オフィスイチロウHPから塾生のブログに飛べるコーナーがあります。



さて、第二部は、本人にはなんでもない出来事が、ある電話一本でその出来事がたちまち怪異に変貌したという話。これは、よく言う、脳内の無意思下の妄想、ある情報の共有が起こす視覚野の興奮、あるいは脳内再生を覆す事例。
まず、第三者である本人には、日常的ななんでもない出来事があっただけ。
体験者は、ある脚本家、映画監督。現れたのは二人の知人。ただしとっくに亡くなっています。
ひょっとして、これは共有する情報が見せた脳内再生?
理論派の二人は冷静にその状況を分析したうえで、その場にいた完全な第三者に電話で確認した。そしたらその第三者もそれを見ていて、聞かされたとたん、それが怪異であったと認識せざるを得なくなったという話。
だって第三者はその人のことをまったく知らなかったわけです。なのに……。
いや、その第三者の証言が、今度は体験者二人にとっても、確実な霊体験になってしまったという。

そして、私が十五、六年前に体験した怪異体験。これ、「ダークナイト」でも語っていないし本にも書いていない。ただ一度、十年ほど前、うめだ花月の怪談会で一度だけ語ったレアな話。
めっちゃ怖い体験で、真奈子やお客さんの反応は「それって、もう幽霊見てますやん」の世界。

でもね、体験したのは私一人、大変に恐ろしい、ゾッとする怪異体験には違いないが、それが幽霊かといわれると、なんとも言えません。それに証拠を出せ、といわれても……。写真撮ったんですが、全部真っ黒でなんにも写ってなかったし。う〜ん。

とまあ、このように煮え切れない、曖昧模糊としたのが、怪異の体験。否定派の学者が用いる単純なサンプルでは説明できない、かといって、確固とした肯定材料も無い。
しかし、エピソード、話としてはゾッとする、意味深な体験談。
それによって、死後だとか、神仏だとか、自然界にあらためて畏怖の心をもたらす。
そして、生きること、死ぬということ、恨みつらみの醜さや、大切なものを無くす心情を哀しみ、ときには笑い飛ばす。

それが怪談なんです。

人間は科学に生きるにあらず、感情によって生きるのでありまして、ですから霊に対しては、ヒステリックにいる、いないと論争したところで、不毛だと思うわけです。
ま、どちらでもいい、けど、ある人はこんな奇妙な体験をした、不思議なものを見た、それを聞く、読む。
それが怪談なんですよ、それを楽しむのが人間なんですよと、これは私の立場。

そんな話をいたしまして、「怪談の魔」、名残惜しいのですけどね、終了いたしました。

このあと、お化け屋敷を担当者と見て回ったのですが、まずあのトタンの件は、「ありえない」とのこと。
明日の撤収に備えて、10体に増えていた例のいたずら人形たちは9体にもどっていました。で、こんなことになっている人形も。

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わははは、右手がおかしい。
まあ、いろいろあった、2016年の夏でした。

kaidanyawa at 14:30|PermalinkComments(12)

2016年09月10日

怪談から考察〜はたして幽霊は存在するのか?

中山市朗です。

ただいま、作劇塾の飲み会真っ最中!
文学論か、芸談か、はたまた裏歴史やオカルトか、世界の情勢の裏読みか、秘密結社についての論議か、はたまた怪談を語っているか、あるいは下世話な猥談に終始しているか……。

まあ、そんなんで、このブログは前もって書いたモノを予約投稿。

さてさて、本日(10日)は、かねてから申しておりました通り、「怪談の魔」の千秋楽。
テーマ。
「怪談で考察〜はたして幽霊は存在するのか?」

幽霊というものが、果たして存在するのか。
これは、人類永遠のテーマかも知れませんね。

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ちょっと参考に、そういうスレッドを見てみたのですが、まあ、肯定派と否定派が互いに罵詈雑言を浴びせるという、不毛なことをやっておりました。怖かったです。もう見ません。

世の中に心霊現象というものがあるならば、それは物理的に証明されなければならない、として、科学の世界でもさまざまに、この心霊現象についての考察、実験、臨床実験が行われていますことは事実。

怪談を愛するものとして、こういう詮索は野暮なことですけど、あえて今回は。
科学の言う、心霊現象とは概ねこういうことですな。

人間はある種の磁気の刺激により、幻覚を体験する。これは人間の側頭葉が磁気を受けるとニューロンが活性化され、実際にはその場に存在しない映像や音を感じ、それが実体験であると感じる。
特に幽霊はいるとか、この場所は出る、という情報が前もってあったならば、それを再現する可能性が大きくなる。霊スポットで体験するものは、これ、つまり思い込みであるというわけですな。
また、花崗岩が使用された墓石には水晶が含まれ、これは圧力が加わると電気が発生する。特に夏場は、昼に熱せられ膨張した墓石が、夜に冷え込み収縮することで内部圧力が起こり、電流が発生し磁場ができる。脳がこれを感知して、幻覚を見る。
怖い怖いと思っているところに、脳内に妙なもんが再生されるわけですからな。
墓場で幽霊を見るとはとは、そういことですな。

霊の目撃談の多い六甲山は、特に電圧効果による磁気の乱れが大きい、という観測結果もあるそうな。
鉄橋やトンネルなども、そういう磁場的に特殊な場所であることが多い、とか。
でも私は、この六甲山磁場説より、前回の「ダークナイト」で北野誠さんが、六甲山の猟師から聞いた説のほうがなんとなく説得力があるような気がします。

で、肯定者はこう言いたくなるでしょう。
「なにかいな、部屋にいてて霊を見たということがあるけど、私の部屋、磁場の乱れがあるんかいな?」
霊スポットでなくとも、霊現象はありますわな。
そしたらこういう説が出てきます。

それは脳科学的に説明できる、と。
睡眠不足や精神不安定、酩酊などのストレスが視覚情報を担う脳の後頭葉を刺激して、幻視を見る。そういえば稲川淳二さんは、霊は目ではなく、「ぼんのくぼ」、つまり後頭部のあたりで見るといっています。
また宗教心があったり超常現象に興味がある人は、視覚野が興奮しやすく、海馬を刺激して過去の情報、イメージ、人物を脳裏に浮かべやすくなる、んですと。

筑波大学の平沢一紘教授は、人は歩くごとに微弱な(50ボルト・パー・メートル)電波を発生、それには個々のパターンがある、と。犬はこのパターンを読み取って、主人か主人でないかを判別する、可能性がある、と。
北海道大学工学部の清水孝一教授は、人間は人体そのものがアンテナであって、体に伝わった微弱な電気を受けるが、それは人間の毛根の下に圧力を感じる感覚受容器なる細胞があり、遠くから来る電気的刺激を受けると、体毛が振動し感覚受容器が反応。すると、ゾクッとしたり、鳥肌が立ち、末端神経がこれに反応し、ヒヤッとした悪寒を感じるのである、としています。

とまあ、いろいろあるんですが、要は霊現象だと思い込んでいるのは、実は磁場や電波を受けての反応をそう思っているのだ、ということ。なあんだあ、あっはっはっは。
じゃあ、幽霊なんて、錯覚、幻覚じゃん。あっはっはっは。
と、待て待て。

磁場や電気を危険と察する能力が人間に備わっているということは、その磁場や電気が実際霊体、霊魂の正体に関わっているのではないのか、という考えも起こりますわな。ほんまにヤバいから、体が反応していると。
おそらくそういう能力は原始時代には人間には備わっていたと考えられますが、今は電気や電磁波、びゅんびゅんそこらじゅう飛んでますからな。遠くのほんの微弱な電気を察知して、身の危険を感じるのなら、頭に究極近づけて「もしもし」言うとる携帯電話とか、大丈夫なんかいな。
たとえば、人が歩く微弱な電波が脳に反応して霊を見るというのなら、満員電車や心斎橋の雑踏、渋谷のスクランブル交差点では脳はどうなんねん、ということにもなる。
誰もいない部屋で、霊を感じて、凄い雑踏の中では霊を感じないのは、なんで?
あっ、あれは人ではなく、半分くらいは霊を見ているのかも?

とまあ、いずれもそれは仮説でありまして、そういうものももちろんあるけど、そうでないものもあるはずだと。
どうも私は天邪鬼なことろがあるのか、そういう科学的レポートを読まされると突っ込みたくなるし、かといって盲目に霊を信じている人を見ると、否定したくなるタチでして。

でもねえ、そういう磁場的、電気的感覚が作用した感覚が霊を見たと錯覚しているのであって、実際は霊など存在しないと力説されると、こう言いたくもなります。
「怪談はただ、見た、感じた、では成り立たない。そこにストーリーがある。そこに重なるエピソードが発生する。奇妙な痕跡が残る。それを畏怖し恐れる人間がいる。疑いながらも受け入れなければならない状況がある。そこが面白いわけです。怪異のレポートと怪談は違うのだ」と。

怪談は人が生み出すストーリー。娯楽、エンターティメントです。
別に霊現象、超常現象の有無とは関係のないもの。
でも、やっぱり知りたい気持ちはある。

霊はほんとに、存在するのか、しないのか。ですから語ります。

否定派も肯定派も、まあ、私の語る明日の怪談を聞いてみてください。

私もわからんと語りますが、なにか、みえてくるかも?



場所は、大阪道頓堀、中座くいだおれビルB1階。お化け屋敷「人形塚の家」内。
19:00までお化け屋敷は営業しています。
「怪談の魔」は19:15ころより客入れ。
会は二部制。入れ替わりで、入場料は各1000円。内容は変わります。

19:30〜20:30 第一部
20:45〜21:45 第二部

その後、オフィスイチロウへ移動し、囲炉裏を囲んでの打ち上げ。
酒、肴は持ち寄り。囲炉裏には火を入れます。
23:00より、宴会の様子をインターネットラジオ「気まま酒家」にて生放送します。
怪談について、怪異について、大いに語り合いましょう。

参加希望の方はオフィスイチロウまでメールください。
メールくださった5人中2人のキャンセルがありました。まだ何人かいけます。
当日、人数に余裕があれば、飛び入りも歓迎します。








kaidanyawa at 00:30|PermalinkComments(2)

2016年09月09日

明日、怪談の魔、いよいよ千秋楽!

中山市朗です。

明日10日(土)は、36夜連続怪談会「怪談の魔」のスピンオフ怪談会です。
「怪談の魔」、37回目で千秋楽となります。

ゲストはあえて迎えず、真名子をMCに、私が怪談を語ります。
「中山市朗・怪談独演怪」です。
で、せっかくの場ですので、ちょっとテーマを設定してみようと思います。

「怪談から考察〜幽霊は果たして存在するのか?」

私にとっては新しい試みです。まあ、はじまってみるといつものように怪談を語っているだけ、になるかもしれませんが、あえて、幽霊談を語ろうと思います。

私の著書や怪談語り、あるいはこのブログの熱心な読者の方々はお気づきでしょうが、私は怪談を書き、語りながらも霊には懐疑的な立場をとっています。
この、懐疑的というのは必ずしも、否定、というわけではなく、肯定したいんだけど、ホンマ?
みたいな、そんな感じです。
また、懐疑的だからこそ、怪異に遭遇した驚き、恐怖、畏怖の心が察知できるわけでして、肯定の立場をとってしまうと、怪異は日常的なものとなってしまい、怪談の肝が生まれない、と思うのです。
肝とは、日常が非日常に変わった瞬間、体験者がそこに何を思ったか。これが話の中にちゃんとあると三行の文章の中でも怪談は成り立ちますし、なければどんなにいじくっても怪談にはなりません。
ただし、それは私のテクニックの未熟さかも知れませんが、霊的なことを感じないので、そうした立場でしか、語れない、書けない、ということかも知れません。

とにかく、霊は存在するのか、しないのか、それを知りたくて怪談蒐集をやってきました。
その数1万数千話。いや、もう2万話に近いかも知れない。
霊の類を完全否定するなら、この2万話近い話のすべては虚言、ウソ、勘違い、妄想で片づけられてしまいます。しかし、そうであるなら私は人間不信に陥ってしまいます。
中にはあるんです。これはホントにあったんだろな、と肌で感じる話が。
案外語っている本人があっけらかんとしている場合もありますしね。
で、ですね、UFOの目撃情報も10〜14%は、専門的に調査しても解析不能、つまりホンモノのUFOと認定せざるを得ない、とされますから、この数字にあてはめると、それても千数百話はあったる怪異が語られた、と言えましょう。私がみなさんからいただいた、大切な財産です、これは。
ただし、語られただけですから、証拠も物証もありません。
しかし、私がやっていることは超常現象の調査ではなく、あくまで怪談、怪異談の蒐集ですからな。ゾクッとしたり、話がユニークであれば認定です。逆に本当の体験だとしても、話になっていなきゃ、怪談にならないですしね。

でもね、これだけ怪異談を蒐集し、語ったり書いたりしたからこそ語れる幽霊の正体、というのもあるのです。

そんなことを頭に入れながら、幽霊について、みなさんと考えてみたいと思います。
でもまあ、かたぐるしいことは抜きにして、ヒヤリと怪談で怖がってみるということでも、じゅうぶん楽しんでもらえるように語ります。

幽霊……、おるんかなあ。
最近、「人形塚の家」でも怪異が起こっているそうですけど。

改めまして、場所は、大阪道頓堀、中座くいだおれビルB1階。お化け屋敷「人形塚の家」内。
19:00までお化け屋敷は営業しています。
「怪談の魔」は19:15ころより客入れ。
会は二部制。入れ替わりで、入場料は各1000円。内容は変わります。

19:30〜20:30 第一部
20:45〜21:45 第二部

その後、オフィスイチロウへ移動し、囲炉裏を囲んでの打ち上げ。
酒、肴は持ち寄り。囲炉裏には火を入れます。
23:00より、宴会の様子をインターネットラジオ「気まま酒家」にて生放送します。
怪談について、怪異について、大いに語り合いましょう。

参加希望の方はオフィスイチロウまでメールください。
当日、人数に余裕があれば、飛び入りも歓迎します。


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2016年09月08日

遊び心が作家を作る

中山市朗です。

塾生のみなさんへ。

作劇塾は明日から通常授業となります。
さすがに「怪談の魔」の後の授業というのは無理がありましたな。

明日、シナリオ志望の見学者が一人来られます。男性です。


さてさて、作劇塾というと「もう少し若ければ入塾していたのに」という言葉をよく耳にします。
おそらく、ホントは別に最初っから入る気がなく、おべんちゃらで言っているんでしょぅけど。

正直申しますと、作家になるには年齢は関係ありません。スポーツ選手じゃないんだから。
菊池寛はこう言っております。
「小説はある程度、年齢を重ねた後に書くべきである」

学歴も関係ありません。東大の文系を卒業したから作家になれるというわけではなし、高卒で作家になった人もいます。
資格もいりません。本が一冊でも出れば、一応、作家という肩書になります。
ただし、2、3年のうちに二冊目を出さないと、むなしい肩書になります。

年齢も学歴も資格もいらない。
要は脳みそと手が動けばなれるわけです。もとでもいらない。仕入れもない。
その気になれば、誰だってなれます。
あ、一つだけ条件があります。日本語が書けること。

では、作家になるために塾や専門学校に行くべきなのか。
答えは、NOです。
だいたい専門学校なんちゅのは、資格や免許をとるためのもので、卒業してもそんなものは無い、となると、それは時間の無駄、お金の無駄、というものです。
我が塾にしても、入ったからといって作家になれる保証はいたしかねます。

では、なぜ作劇塾を作ったのか?

実を申しますと、塾を立ち上げた最初の理念を最近、修正をしております。

ずっと塾をやってきて痛感したのは、みんな遊び心が無い。
真面目なのはいいのですが、この業界、真面目な人が歓迎されるわけじゃない。そりゃ不真面目はあきませんけど。
発想力豊かで、楽しい人が、おそらく求められる。
私ね、この「怪談の魔」でいろいろな分野の人たちとガチ怪談をやって、そのあと飲みに行ったりもしましたが、売れている人とそうでない人の違いが、はっきり分かったような気がします。
発想力豊かで、楽しい人です。一線で活躍している人は。それは、遊びを知っているということ。

今の学校教育は、この遊びを教えているんでしょうか?
遊びは往々にして、役に立たないもの、無駄なことのように捉えられます。「遊んでないで勉強しなさい」と親に叱られます。まあこれ、企業戦士を作るなら間違ってはいないのかもしれません。
しかし、作家はちがう。作家は、世の中にいなくなっても産業が停滞するとか、誰かが困る、ということもありません。屁、みたいなもんです。でも、いないと世の中潤わない。小説も映画も放送番組も各種イベントなども、芸能も音楽もお芝居も、作家がいて、彼らが書いたり、企画したり、構成したりしています。でもそういう人たちがいなくなると娯楽が成り立たなくなります。娯楽はなくなるかもしれません。そうなると、みんな窮屈でストレスが溜まってしまいます。人間、娯楽は必要なんです。
娯楽は、遊びです。
文化も、遊びから育まれます。
作家は、遊びを作る人です。
つまり、遊びを知らないと作品はできない。楽しいことを知らずして、作家になれない。
だいたい、うそつきは泥棒の始まり、と言いますが、そのうそでメシ食っているのは作家ですから。
うそをついて、人をだますって、楽しいですからな。子供の遊びの原点はそれでしょう。
でも、うそをついたら叱られるわけです。

作家は、そのうそをつくことが許されます、いや、うそをみんなは期待します。ゴジラもいませんからね。
ただし、遊び心のあるうそですよ。
マジなウソ、悪意のあるうそは、ついちゃいかん。
とまあ、ここのところ、それを思うようになったわけです。技術云々より、まず楽しいことを知る。遊びを知る。
創造の原点はここです。技術はそのあとついてきますって。
昨日のブログで紹介した道頓堀の歴史も、あれも全部遊び心の結集ですよ。それがあんなにすごい文化を作ったんです。

今、なんですか、ポケモンとか、ゲームとか。あれは遊びではない。楽しいでしょうし、たまにやるのはいいんでしょうけど、ゲーム漬けになっちゃうと創造性は育まれないし、みな同じことをやっていますしね。第一、遊びとは自分で想像し、工夫し、ルールをっくるものです。それを大人がいかに課金させるか、という商行主義のもとでやっている。子供から主体性を奪い、小遣いもそこに消えて、そら本も読まなくなるわ。本を読まないことには、創造性ははぐくまれない。こら、無間地獄ですな。
そうなると「遊んでばかりいないで勉強しなさい」という親心はわかりますな。

自分で楽しみを見出す、作る。これが作家のお仕事。そこに付加価値が生まれますと、プロとしてやっていけます。
今までの塾生は、どうも、真面目なんだけど遊び心がなかった。ゲームばっかりやっていて。
ですから主体性がない。いわれたことしかしない。遊び心がない。創作ができない。楽しくない、苦しい、籠る、消える、という方程式が成り立っていました。
まずは、主体的にものを考え、世の中を斜に見て、常識を疑ってみて、そこになにか発見があれば、なんだか楽しくなってきます。そのことを誰かに知らせたいと思うと、表現したくなります。創作とはそういうものです。
無い知恵をふりしぼって、苦しんで作るものではない。あ、いや、創作の苦しみはありますよ。でもそれもある意味楽しみでもある。楽しめなきゃ、その人はそういうこと、むいていないんでしょうな。

今年4月から、塾は作家志望者にくわえて、「おもしろいもの探し」の人も歓迎としました。それはそういう意味。
それで入塾してきた塾生は、大いに楽しんでいるようです。何かを表現したくなった、と言っています。

それですよ。

怪談の魔もお化け屋敷も、ダークナイトも、ラジオで怪談語るのも、この夏私がやってきたことは、全部あそび。
いやー、楽しかった。
で、それが私の本業なわけですから。


作劇塾は、もともと専門学校を辞めた私を追って同じく専門学校を大挙脱退した若者たちのために作りました。
これは責任上、道義的観点から作らざるを得なかったわけです。
ですから、最初は何も知らない、高校を卒業したばかりの若者たちに向けたカリキュラム、講座を行っていました。
しかし、今はサラリーマンや自営業をしている大人に向けた講座を開いています。それで現状に満足していない人たち、それでも夢を持ち続けたい人たち、楽しいことを仕事にしてみたい、といった人に向けた作劇塾です。
ある程度の社会的経験、人生経験が、創作物をビジネスにしていくのに有利でもあります。ひと昔前と違い、個人で媒体を作ったり、システムを作る時代です。これからは遊び心のある頭が、重宝される時代になるでしょう。それ以外の仕事ははロボットやコンピュータが奪っていくことでしょう。まだ少し先のことですけど。
私はそういう遊び心のある人たちとお互い知恵を出しながら、一緒に、いずれ大阪から「おもろいもん」を作り出したいのです。あの、道頓堀を作り出していった大阪人の壮絶なエネルギーと好奇心は、きっとまだ、私たちのDNAに繰り込まれているはずです。
だから、大阪で、作劇塾を続けているわけです。
それが、今の作劇塾の理念です。

もう一度言います。年齢は関係ありません。


あと、一流になりたくば、一流を知れ。

このことはまたいずれ書きましょう。





作劇塾に興味のある方は、
info@officeichirou.com
あるいは、
06−6264−0981へ。
月謝1万円です。やっす!









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2016年09月07日

怪談の魔を行った、道頓堀・中座のこと

中山市朗です。

36夜連続公演「怪談の魔」。10日の千秋楽が残っているとはいえ、もう終わりかと思うとなんだか寂しく、もの悲しいものが沸き上がります。
やっぱりあれは、楽しかったし、いろいろな人との出会いもありました。
お客さんしかり、ゲストに来ていただいた方もしかり。

あのお化け屋敷は、もともとイタリア料理レストラン・サイゼリアの撤退で空きテナントになっていたのを利用したわけですが、もう次のテナントが決まったらしいので、同じ場所での同じことは来年以降は望めません。
まあ、道頓堀の一等地ですからな。あんなこと事体が奇跡だったわけです。

実はですね、「道頓堀でお化け屋敷をするから監修をってくれないか」と劇場ZAZA(いつも、Dark Night、をやっている場所ですな)の支配人に呼ばれたのが6月末。そこから一か月での突貫作業でなんの余裕もなく、ただ突き進んで具現化させたというのが現状。「怪談の魔」もゲスト、どれだけ来てくれるのかも危惧しておりました。

で、なんとか開催。
8月7日、ゲストに西浦和也さん、桜井怪談図書館館長さんのお二人が登場。
このとき桜井館長に「こんな道頓堀の目抜き通りで、こんな形の怪談会、まあ東京では考えられない。新宿、渋谷じゃ絶対に無理。浅草も変わってしまったから無理ですね。ですから、こんな場所で、畳を敷いた八畳間を作って怪談会なんて、まず無いことです。これはすごいことですよ」と言われて、ハッとしたわけです。
「そうか、ここは、かつて大阪の芸能界の中心地であった中座の跡。これはえらいことですよ」

というわけで、改めて「怪談の魔」が開催された場所についてお勉強したいと思います。

中座。
私はもの心ついたころから、この名前だけは知っておりました。
松竹新喜劇のホームグラウンド。藤山寛美さんの最盛期でした。土日など、よくテレビ中継していましたからな。
吉本新喜劇と違って、泣き笑いのある喜劇。喜劇って、本来そう言うものなんです。チャップリンしかり、寅さんしかり。

中座の歴史は慶安5年、西暦1652年まで遡ります。
この年、実は幕府が道頓堀での芝居の認可をしました。千日墓所がすぐそこですから、ここを繁華街にしようとしたんですな。許可をもらった芝居小屋はこのときは、角の芝居、中の芝居、大西の芝居の三座。
角の芝居がのちの角座、大西の芝居がのちの竹本座、そして中の芝居が中座です。
のちに豊竹座(のち弁天座を経て朝日座)、戎座(のちの浪速座)ができて道頓堀五座といわれ、芝居の町として発展し、上方演劇、文化の中心地となります。
ここで活躍したのが、上方歌舞伎の始祖とされる初代坂田藤十郎。菊池寛が「藤十郎の恋」という戯曲を書いていまして、長谷川一夫主演の映画にもなりました。
坂田藤十郎は上方歌舞伎の名跡となり、江戸の市川団十郎と双璧とされました。
現・四代目坂田藤十郎は、実に実に231年ぶりの襲名なのでありました。
で、初代藤十郎、近松門左衛門に戯曲を書かせて、この中の芝居から多くの名作を世に出します。また、井原西鶴の戯曲も、この中の芝居で歌舞伎の演目として掛けられました。
もちろん、近松、西鶴は人形浄瑠璃の戯曲をたくさん書き、竹本座、豊竹座で演じられたのです。
このようにして、江戸時代はまさに大阪の芝居といえば道頓堀。そんな中でも、道頓堀の芝居といえば中の芝居、といわれたわけです。格式があったんですな。
このころ、初代嵐三右衛門、大和屋甚左衛門、初代芳澤あやめといった役者が活躍。

上方歌舞伎は、江戸歌舞伎に対して上方狂言といわれていました。江戸は武家社会でしたので荒事、様式美が求められました。弁慶の「勧進帳」みたいな演目ですな。上方は浄瑠璃の影響もあって、はんなりやわらかい演出や出し物が多かったといいます。いわば男女の悲恋ものとか心中とか。

18世紀になると、人気は歌舞伎より人形浄瑠璃に移って竹本座が人形浄瑠璃のメッカになりますが、その人形浄瑠璃を歌舞伎に仕立て上げられ、中の芝居で上演されます。
せり舞台、回り舞台もこの道頓堀からの発祥。並木正三という歌舞伎作者でからくりの技術者が考案したもので、これは全世界の舞台に伝わっています。
文政9年(1826)にはシーボルトの一行が角座の芝居を鑑賞しています。
で、明治になって、中の芝居は中座に改称。角の芝居も角座となります。
角座のスター、尾上菊五郎、浪花座のスター初代市川左団次の人気が二分し、道頓堀は大賑わい。
「オッペケペ」の川上音二郎は明治24年、大阪の堺市で書生芝居を旗揚げし、その弟子たちが角座に「成美団」という新演劇を旗揚げ。これがのちの新派演劇への発展に大きく寄与します。また、都落ちした澤田征二郎の新国劇は弁天座興業で息を吹き返し、再び東京へ。
浪花座では、明治18年にシェイクスピアの「ベニスの商人」の日本初演を開催。

ちなみに、日本で最初の映画興行を行ったのは、道頓堀ではありませんが、今の高島屋の前にあります南街シネフレックス(前・南街劇場)にありました、南地演舞場。1897年、リュミエールのシネマトグラフの上映。
シネマという言葉はこのシネマトグラフから来ます。
昔の大阪はバイタリティがあったんですな。
なお、最初の映画上映は前年の神戸、神港倶楽部とされていますが、あれはエジソンのキネトスコープ。覗き眼鏡のようなものでした。

ともかく、道頓堀は芝居の町として、五座を中心にいろいろなエンターティメントを発信します。
戦後は、角座は大型の寄席、浪花座は映画館になったりしますが、歌舞伎は凋落。昭和23年、渋谷天外が松竹新喜劇の初演を中座で行います。
で、藤山寛美の松竹新喜劇のホームグラウンドとなるのが、この中座。
この中座は、おそらく、初代桂春團治、中村鴈治郎、歴代の市川団十郎、歴代の片岡仁左衛門、そしてミヤコ蝶々といった関西芸能界の代表格が、この舞台で活躍したと思われます。
私が大学に入って大阪に居ついたころは、中座が松竹新喜劇、角座は1000人以上収容のマンモス寄席、朝日座、浪花座は映画館と四座が現役。
ただ、残念なことに今は小規模となった角座を除き、全館無くなりました。中座も1999年、閉館。
で、中座の解体工事中、中座の奈落で上方芸能を見守っていた芝衛門狸の祟り(?)でもって謎の大爆発。
数奇な運命をたどって、現在は「中座くいだおれビル」となったわけです。
いわば上方の芸能にあこがれて大阪に居ついているような私にとって、ここは聖地であるわけです。
浅草やブロードウェイより古い芝居の街。それが道頓堀。
その象徴が、中座。

今は中座跡は商店が入るビルになってしまいましたが、、地下にはZAZAという二つの劇場があり、お笑いや新喜劇のライブなどが今も行われていて、私が主催する「Dark Night」もその一環というわけです。

そんな伝統ある、大阪の文化を発祥させ、発展させ、歴史を刻んだ場所に、畳を敷いて、20人くらいの人たちを入れて、毎夜怪談を語る……。
ありえへん。

いわば上方の芸能にあこがれて大阪に居ついているような私にとって、ここは聖地であるわけです。

世の中、考えられないことは、起こるのです。
そしてそういう歴史と伝統を受け止めて、皆さん、10日の19:30より、最後の「怪談の魔」。
楽しんでいただきたく思います。

あ、お化け屋敷は11日まで連日やっております。
ホンモノの人形や心霊写真もありますので、お化け屋敷を出てからも、肩は重く、レストランでは一人分水を多く出され、帰っても部屋の隅に誰かがいる気配して、寝苦しい夜が続くかもしれませんが、気にしない気にしない。
そういうお化け屋敷です。

kaidanyawa at 09:55|PermalinkComments(7)

2016年09月06日

真名子、出演情報

中山市朗です。

本日二本目の投稿です。

うちの真名子が、雲谷斎さんの怪談番組に出るようです。


■■『闇語り』テレビ&ラジオ 第5夜■■
     明日19時から

★ラジオ【ねとらじ】
放送:http://std1.ladio.net:8050/e-oma.m3u
★テレビ【ユーストリーム】
放送:http://www.ustream.tv/user/yamigatarikaidan …

ま、暇な人は観てやって、聞いてやって。

kaidanyawa at 15:02|PermalinkComments(6)

怪談の魔の無い夜。

中山市朗です。

今宵は「怪談の魔」が無い久々の夜で、なんか気が抜けています。
とはいえ、オフィスイチロウの会議がありまして、秋にむけての企画をいろいろ検討いたしました。
11月にまた、皆さんとお会いできるかなと。
まあ、10日に最後の「怪談の魔」、17日に「茶屋町怪談ラジオ」の公開収録、10月には「ムー」イベントなどが控えていますけど。
 
また、お化け屋敷「人形塚の家」は11日まで連日開催しております。
最近、不穏な空気を醸し出し、怪しい物音や足音が聞こえたりしております。

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「怪談の魔」開催中は、このようにお化け屋敷は閉まっておりまして、誰もいません。写真は受付の隣、お化け屋敷の入り口です。ごらんのとおり鍵も閉まって中には誰もいません。
しかし最近、受付にいるスタッフによると、中からせき込む声や足音、入口のドアにカリカリと爪を立てる音などが頻繁に起こっているようです。人影がよく通るし。これは私も含め何人かのお客さんも目撃。
でもまあ、気のせいちゃ気のせい?

4日ほどまえ、角川ホラー文庫の担当者のお伴として10回目(?)の当お化け屋敷を回った真名子によりますと、当初より演出がだいふに代わっていて、畳がきしんだり、出るポイントが違ったり、ある人形の数が増えたりしているようです。ただし、彼女も企画段階から関わっているので、あそこにあんなものは置けない、とか、仕掛けられないも知っていて、また増えるはずのない人形が増えているのは奇妙で、だからこそ、演出の変更なのかマジものが出ているのか、さっぱりわからない恐怖を感じたらしい。
みなさんも、お化け屋敷というより、マジものの霊スポットへ行く感覚で、行ってみてください。

さて、作劇塾からのお知らせです。
第一週の金曜日は「怪談の魔」を優先したため休講としましたが、9日の金曜日より通常講座となります。
作品提出を忘れないように。

今回のお化け屋敷および「怪談の魔」の運営にあたり、塾生たちにもいろいろ手伝ってもらいました。
その中で、貴重な経験をしたことと思います。ファンだった作家さんや芸人と飲んだり、出版社の人と話したり、お客さんと絡んだり。幽霊のコスプレをしたり、怪異にあったり、連日怪談が聞けるし。
ふつう、できない経験です。

というわけで、作劇塾は、塾生を募集しています。

小説、エッセイなどの文筆業、放送作家、シナリオ作家を目指す方、歓迎いたします。
また、おもしろいもの探しをしている方も、受け入れます。
テンションを上げて、一般常識を疑って、新しいものの見方をしてみませんか?

関心を持たれた方、info@officeichirou.comへ。



kaidanyawa at 03:18|PermalinkComments(0)

2016年09月05日

連続怪談会「怪談の魔」、ファィナル!

中山市朗です。

36夜連続怪談会「怪談の魔」。
この夜がその36夜め、ラストナイトでありました。
体力、気力ともに絶好調。もう36夜続けたいくらいです。

ラストナイトのゲストは、小説家の田辺青蛙さんでした。

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この日のお客さん、第一部15人、第二部14人。
さて、さる27日、田辺さんからお預かりした、例の市松人形。
8日ほど、同居しましたが、何かいいことあったかというと、そうでもないし、悪いことがあったわけでもなし。
ただ、なんだか無性にその人形がかわいく思ったのは事実。

まあ、男が市松人形にそういう思いを抱く、ということはあまり無いと思いますので、魅入られている、といえるのかもしれません。わははは。
最初にこの人形に関わってしまったのは2010年11月27日のことでした(この日の様子については2010/11/28付けのこのブログをお読みください)。
このときに人形を見たときは、私には実にまがまがしく、暗い表情という印象で、田辺さんも、会場にいたお客さんたちも、その後の反応やアンケートなどによるとまさに同じ印象を持っていたはずです。
で、声を発したことにより、この人形は注目され、恐れられ、霊能者たちの間を行き来しては、田辺さんの元に戻るということを繰り返すわけです。
ところが前回(2016/8/27)に久々に皆さんの前にお目見えした人形は「かわいい」とか「いい表情」「どや
顔をしている」という反応で、まがまがしい印象を持った人は、たぶん会場には皆無。
ただし、そのとき撮った写真をSNSなりブログにあげたら、それを見て気分が悪くなったという人もいるらしく、それがみな女性のようなんですね。
まあ、すべては気のせいといえば気のせい。なにかあると思えば何かある。
私にはなんとも言えませんが、この人形がいろんなエピソードをまき散らしたのは確かなこと。不可解であやふやで要領を得ない、体験した人にとっては紛れもない事実ながら、第三者からすれば限りなく疑わしい。そんなものです。
それが怪異ですから。
それを語るのが怪談ですから。

さて、「怪談の魔」。第一部では人形にあえて触れず。最初にざわついちゃうと怪談どころじゃなくなりますからな。
田辺さんは、欧米のお化け屋敷事情から、欧米で遭遇した体験談などを披露。日本のお化け屋敷は値段が安すぎる、というか欧米は、もっとえーかげんなもので40ドルくらいはとるらしい。うちは800円ですからな。そして怪談が無い、らしい。怪談は、聞き手が話の中の気配や空気感を読み取りながら楽しむもの。語り手は想像を生み出しやすい語りをいかに聞き手に提供するか。落語や講談もそうですが、ほんとイマジネーションの遊びなのです。それは擬音、擬態語を伴った日本語の構造とか、自由に解釈できる宗教的バックボーンや畳に座する文化などによるもので、日本独自の話芸をはぐくんだわけです。怪談もその一つ。
ちょっとそういう話になりました。田辺さんがそれでも無理やり聞いたという米国で聞いた神父の霊の話は、立派な怪談になってますけどねえ。私も日本人がイタリアの寺院で遭遇した怪異の話を。ところがイタリア人は全然これを怖がっていないという話。
いっぺん、アングロサクソン系の人たちとそんな話をしてみたいもんですな。
それと、こういう場所でしか言えない、事件性のある怪談を。当時報道された事件。人名、場所、日付、みんな言います。どうせネットで調べればわかりますもん。

そして、第二部。市松人形を皆さんの前にご披露。
私の印象では、やっぱり最初と印象が全然違う。顔の表情も違う。まがまがしさはまったく無い。
私、家に連れ帰って箱から出し、ずっと囲炉裏の横に置いていたんですけど。まったく何もありませんでした。

ということで、会場の皆さんに存分に写真をとっていただいたところで、〆の怪談を。
これもある事件がもととなった話。ただ、この中で事件と話との整合性を持たせるために、ある怪談タレントが創作した部分に、真実のカギがあったという、これも因果というものを思わせる話。本にはしていないけど、本にするといろんなものをボヤかされざるを得ないので、こんなシンプルな話にはならんでしょう。

で、2016年9月4日21:45頃、36夜続けてきた「怪談の魔」はいったんおひらきに。
いやあ、最初この企画を考えたとき、こんなにもゲストの方にでていただくとは思いませんでした。
21人(のべ31人)のゲストと2時間のガチ怪談は、私にとっては貴重な体験、財産となりました。そしてなんやかやと言いながら、のべ643人のお客さんに足を運んでいただきました。
来場くださった方、ほんとうにありがとうございました。
そして、行かなくとも、このブログ等を読みながら応援してくださった方々にも御礼申し上げます。
みなさまがいらっしゃらなかったら、何をやっても、屁、みたいなものですよ。
ほんま感謝しております。

でも、ようやく「怪談の魔」も認知されて、お客さんも安定して入っていただくようになったんですけど。
真剣に思います。このような怪談の常設小屋をやってみたいと。
大変ですけどね。きっと大して儲かれへんやろし。だからこそ、やりたいと。
やっぱり、こういう経験はどういうかたちにするにしろ、生かさんとね。

でも「怪談の魔」は、終わったわけじゃないですよ。
9月10日(土)の19:30より、いつもの時間割で、最後の「怪談の魔」を開催します。
ゲストは無し。真名子をMCに、私の独演会です。
「幽霊とはなんぞや?」というテーマを設定して、それに関する怪談を語ります。
第一部、二部の構成。入れ替え制の1000円となります。


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その後、打ち上げもお客さんと一緒にやりたい、ということで。ネットラジオ「気まま酒家」にて、反省会という名の宴会を催します。そしてその模様を23時より生放送いたします。「怪談の魔」について、語り合います。
でも、もうそろそろ人数の限界?
なお、お化け屋敷「人形塚の家」は、11日まで連日やっています。
ホンモノの霊が最近発生しているようですので、霊スポットに行く感覚で行ってみてください。
きっとその夜、肩が重くなって、夜寝苦しい?



終わり、かあ。
今宵は久しぶりに、家の中におる……?










kaidanyawa at 07:18|PermalinkComments(20)

2016年09月04日

カラサワ節炸裂

中山市朗です。

36夜連続怪談会「怪談の魔」。
いよいよ35夜となりました。ゲストはエッセイスト、評論家、と学会運営委員会の唐沢俊一さんでした。

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この日のお客さん、第一部22人、第二部18人。
先日の松原タニシ君の時とは全然別の客層。半分くらいは唐沢ファンなのでしょうか?

さて、怪談会。と学会の幹部が、いったい何を語るのか?
実は、イベント前、唐沢さんと別件の仕事の打ち合わせをしましたとき、実に楽しかったんです。
怪談とは、主観的観点から語られるものだ。だがこれは日本の文芸の特色。欧米、特にロシア文学なんて客観的、よもすれば俯瞰から主人公たちを見る。実は欧米のホラーというのはここに立脚していて、なんて話となって、ちょっとね、自分がやっている怪談というものを客観的に見る、いい機会を与えてくれました。

で、第一部。
いやあ、出ます出ます。
唐沢さん、お芝居をやられていますから、まずはそういう演劇界に起こった怪異から。また、ほんとうの恐怖に直面すると、人間どういう反応を見せるのか、なんていう話を。将門に関するお芝居をやったとき、ありえないことが起こったエピソードとか。
また唐沢さんから「幽霊、見たことあるんですか?」という質問をされたので、「見た」ことはないけど、この「人形塚の家」のお化け屋敷内で次々と起こっている怪異を披露しました。あのね、ヤバいことになっています。
お化け屋敷は終業して、もう誰もいない。平日などいったんシャッターが下りる。なのに、お化け屋敷内、何かいます。バタパタパタッて歩いたり、影がフッと移動したり、せき込む女がいたり。この日は、本番中受付にいた真名子が、横にあるお化け屋敷に入る扉を内側からカリカリカリと明らかに爪を立てている音がずっとしていたとか。スマホで録音しようとすると、ピタリと止まるらしい。壁はたたかれる、もしゃもしゃ人の話し声がする……、絶対に誰もいません。いるとしたら、人形?
そのあたりから、信心に関する怪異話となり、私は三柱鳥居に関する怪談を披露しました。あの京都の太秦、蚕ノ社に三柱鳥居という謎の鳥居がありますが、実はもう一か所に古くからある三柱鳥居があって、その鳥居な関する怪異。これを撤去した工事関係者が……。『ムー』の三上編集長が「ええっ!」と仰天した怪談です。

第二部はカラサワ節が乗ってきます。事故物件住みます芸人が前日ゲストで来てくれましたが、まさに事故物件にまつわる怪談。で、オカマの人の怪談てないよね、みたいな話に。
ないことはないけど、唐沢さん独自の解釈が!?
そして、行列を為してるく幽霊の目撃談とか。これはたくさんありますね。ぞろぞろと並んで行進する霊たち。まさに百鬼夜行。私もそんな事例を。
そしたら、UFO怪談に?
もう、唐沢さんの頭の中にはいろんな怪異の体験と知識がいっぱいあって、時に怖く、時に爆笑を会場を沸かせます。最後の話なんて、怖い怖い、と思っていたら、それ、なに? みたいな。
『幽』の東編集長に話をしたら、あんまり受けがよくなかったらしいですけど、私はOK。
怪談もいろいろあります。

とそんなこんなで、と学会だからって、別に幽霊や不可思議な現象を否定するではなく、むしろ興味津々な態度から、そういうものに遭遇した当事者の反応などを重要視した、これもまた新しい怪談を唐沢さんは楽し気に語っておられました。

とまあ、お互い語り足りず。このあと、ミナミの酒場で第三ラウンドが繰り広げられました。

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唐沢さん、うちの塾生でイベントのお手伝いをしていたO嬢をお気に入りに(「O嬢の物語」ではない)?
なんか意気投合して、ソースと醤油で乾杯しています。
ちなみにO嬢は、めちゃくちゃ唐沢ファンです。

さあ、明日、いよいよ、連続公演はフィナーレ。
36夜目のゲストは、ホラー作家の田辺青蛙さん。
私が預かっています市松人形ちゃんを返す日でもあります。あの市松人形、生で拝めるラストチャンス、かも。

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昨年5月「ザワつくTV」(フジテレビ系)で放映された市松ちゃん。

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今。


あと、一日、かあ。
あと一カ月くらいはやりたい気分。

kaidanyawa at 08:10|PermalinkComments(10)

2016年09月03日

顔認証されない男、松原タニシ!

中山市朗です。

36夜連続怪談会「怪談の魔」。
第34夜のゲストは、二度目の出演、事故物件住みます芸人の松原タニシさん。
最近の彼を見ていると事故物件死にます芸人に思えてきた……?

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そしてこの日、どういうわけか、

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第一部22人、第二部27人。二度目の満員御礼。入りきれないお客さんも!
いったい、何がおこったのでしょうか?

前回は悲惨で恐ろしい体験談を語りながらも、会場は大爆笑だったタニシさん。
今回は、初顔のお客さんも多く見受けられたので、まずは、私が監督する「人形塚の家」にまつわる怪異エピソードと最近会場で起こっている不穏な現象などについて語ると、客席は苦笑いとじょじょに引いていく感があって、大変よろしい。
タニシくんも、前回披露したのと同じ、悲惨かつ恐怖の、事故物件住みます企画における無茶なエピソードや、神仏に嫌われる話。もちろん前回披露されなかった、バスルームの謎の文字や韓国のインチキ占い師の話なども。
またまた場内大爆笑!
そしてまたまた、やっぱり四足が憑いているからか、前回の怪談の魔の動画インタビューの時、カメラの顔認証がされない話も。ほんとに顔認証されないんです。
(そのインタビュー動画、順次オフィスイチロウHPの魔界見聞録のブログにアップしています
タニシくんいわく「いや、笑ってますけどみなさん、自分の身に置き換えてみてください。これ、めっちゃ怖いですから!」
そうなんだけどねえ、これはもうキャラクターなんですな。これ。

第一部と第二部の休憩時間が、これまたえらいことに!
ロビーのお客さんたちか、タニシくんを取り囲んで撮影会がはじまりました。
タニシくん、まるでアイドルです。


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お客さんたちの声。
「ほんまや」「えっ、なんで?」「こわっ、なんでやねん」「センセイはちゃんと認識されるのに、なんで?」
「わははははっ、タニシさん、見てみて。やっぱ顔認証でけへんわ」

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不思議です。やっぱりカメラやスマホでタニシくんを撮ろうとしても、顔認証がされず、ずれたり、みょうなところに認証が示されます。
うちの真名子が撮ってみたら、腰のあたりに顔認証が行きました。

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なーんだかな?
顔認証が腰のあたりに、どうしても表示されます。あるいはタニシくんが来ているTシャツのジョン・レノンのイラストに行く。イラストよりタニシ君の顔は、顔ではないんだとさ。

第一部は爆笑編だったので、二部は千日怪談ということで、ちょいと怖めの怪談を。
どんどん出ました。ちょっとは空気が締まったかな。
まあ、怖いだけが怪談ではない。笑いもあれば、悲しみも。もちろんゾッとする皮膚感覚も。

ということで、もうすっかりケモノ化してしまったタニシくん。
本人はいたってポジティブですけど、ほんま大丈夫?

本日は金曜日で作劇塾のある日でしたが、今月は5週あるため、この日は休講。ただし、作劇ネトラジは収録。塾生たちと居酒屋へ。タニシくんも加わって、飲みながらもうすぐ千秋楽を迎える「怪談の魔」についての私へのインタビューという特別篇をお送りすることになります。
アップは本日中。

で、今宵は35夜。ゲストは東京から来演。黒縁メガネと黒帽子がトレードマーク。エッセイストで演出家、と学会運営委員の唐沢俊一さんです。
と学会の語る怪談とは?

そして明晩がいよいよ、連続怪談会のラスト。36夜のゲストはホラー小説家の田辺青蛙さんです。
私が今預かっております市松人形を田辺さんに返還いたしますので、生人形、見れますよ!

あと、二日、か。

kaidanyawa at 06:02|PermalinkComments(5)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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