2017年03月

2017年03月30日

日本人はなぜ花見をするのか?

中山市朗です。

昨日は聖書について書きましたが、今日は日本の神様についてお話ししましょう。

そもそも、日本の神々はアニミズムの神々で、神羅万象これ霊が宿っているというもので、一神教のGodとは、全然その性質も概念も違うわけです。  

ところで、花見の季節ですなあ。
ここんとこ、花見してませんわ。誰か誘ってくれたら行きまっせ。グビグビ、プハー。

花見。

花見












最近では外国人がこの季節にやってきて、日本独特のこの風習を楽しんだりするそうですが、日本だけの風習です。特に欧米では、パブリックな場所で酒を飲んだり酔っぱらったりしたら、逮捕されかねないですからね。
花見は、日本独特なものです。
でも、桜は、全世界に生息しているものの、日本人だけがこれを特別視し、文化として取り込んでいるんですね。まぁ、桜は咲いてすぐに散る様子から、このはかなさも日本人の心にフィットしたのでしょうね。侍の生きざまにもたとえられましたしね。
しかしですね、なぜに日本人は、これほどまでに、桜が好きで、こんなに花見ということをやるのでしょう?

もとはですね、神事なのですよ、これ。しかも、非常に大切な。

日本の神様はさっき言ったように、アニミズムで、これはもう太古の昔から、この列島に住んだ我々の祖先が信仰したもので、それは、生活に密着したものであり、生活の知恵であり、自然を畏怖し、また、感謝を捧げる行為だったわけです。縄文時代からの信仰形態ですな。

忖度、なんていう言葉が最近、クローズアップされて、「忖度という言葉も風習も外国にはない」とテレビなんかでコメンテーターが言っていますが、Godのいる国は「こういうときにはこうしろ」という神の言葉がある。聖書にそれが書かれているわけですが、だから彼らは、聖書の教えに倣って行動する。
日本の神道には、そのような聖典がありませんから、そこは、神様はこう思っているのではないか、これを望んでいるのではないか、これをしないと怒りに触れるな、などと、そこは自分で推し量って、神に感謝する気持ちを伝える。そこに厳格なルールも罰則もないわけです。個人個人が、あるいは村村によって、風習を作って、時期が来れば神を祭る。それがまた、春夏秋冬の四季とともにあるわけでして。
そういう風習が、まあ、忖度、他人の気持ちを推し量る、ということで、いろいろと空気を読み取って、周囲の人と協調して、共存する。農耕民族は、協調しないと収穫が効率よく行えないですからね。ま、そういうことが、日本人の心や行為に染み付いた結果、だと思うのですよ。
だから、忖度は、別に悪いことではない。逆に忖度の気持ちが無いと、「あいつ、空気の読めんヤツやな」と思われてしまうわけで、度が過ぎると、チームプレイを乱す奴、として村八分にされちゃいます。
それが、日本人。

さて、日本の神々は、山にいる、と遥か昔から我々の祖先は思っていました。
その神様が、山に帰ってサと(里)にはいない。この状態を、殖(ふ)ゆ、と言ったそうです。冬の語源ですな。フは殖えるの、フです。植える、の古語です。早く植ることを、祈り、籠る時期です。
その神様が、やがて山を下りてくる。
これが新年の豊作をもたらせる。木の芽がいっぱいにサく、季節。
いっぱいに張るから、春となった、という説もあります。
こうして、山の神は田の神になるわけですが、その過程において、神は桜に宿るんです。サくら。
クラとは、磐座(いわくら)の座(くら)。サの神の宿る場所。サ座(さくら)というわけです。
まあ、ヤマザクラですな。これは日本原産の桜です。
桜は遣隋使によって、日本にもたらされたという説がありますが、それは梅ですわ。
さて、
神が下りてきた道は、サ下(さか)、坂となります。
もう、おわかりでしょう。
太古の豊穣の神は、サの神と呼ばれていたんです。
サの神とは、おそらく皇室の神々となる渡来神がやってくる前からあった、農耕の神であったと思われます。
で、サの神にサかな(肴)をサら(皿)に乗せて、サけ(酒)とともにサさげ(捧げ)ます。
そして、人々はサ拝んで(しゃがんで)、神に手を合わせ、神様のおサさがり(御下がり)をいただき、サじき(桟敷)で宴をしたわけです。
人々に祝福された神は、桜を散らせて、田の神となります。その時期をサつき(皐月)といい、このころ降る雨をサみだれ(五月雨)といい、田植えをする娘たちをサ乙女(早乙女)といい、田植えを終えることを、サなぶり、と言ったわけです。サなぶりは、今はあんまり聞きませんが、神が天に昇る、サのぼり、の訛化であるという説もあります。
ちなみに、田植えを始める日は、サおり、といい、サの神が下りてきたことを示す言葉で、これもお祝いをしながら、田植えをしました。
『七人の侍』のラストに、出てきますね。

サは、このように山の神をさすわけです。
『古事記』に木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)が出てきますが、この女神は山の神の娘で、桜を象徴とする田の神なんです。おそらく、農民たちは山に咲く桜を見て、今年の収穫を占ったり、祈ったり、供え物をしたりしたのだと思われます。そして、供物のおすそわけをして、村人で祝った。それが、花見の原型でしょう。
山で迷うのをサまよう(彷徨う)、山の険しいことをサがしき(険しき)、山にいる神の使いをサる(猿)といい、神の世界と人間の世界を境界をサかい、そこにサく(柵)を設け、サかえる(栄える)ことを祈る。すると神からサずかる(授かる)ものもあり、神の気持ちを理解することをサとる(悟)といい、その神の姿を、サすが(流石)といい、神に祝福されるをサいわい(幸い)といい、神は人の生活をサだめ(定め)、悪事をサばく(裁く)のです。
ちなみに、初代天皇となる神武は、幼名をサののみこと(狭野尊)といいます。
このように日本の神は言霊に宿り、日本人は知らずにその言霊を使い、この現代においても日常生活に活かしているというわけです。

文献で見ると、嵯峨天皇が、桜を植えて宴を催した、ということで「花見」が始まった、とされますが、おそらく、農民たちが山に咲く花に祈った行事を模して、より豪華な宴が催されて、貴族の遊びとなったということでしょう。
そのことが文献に載ったということで、まぁ、庶民のすることはいちいち文献に残らないですしね。
ずっと昔から、あったんです、花見の原型は。
鎌倉、室町時代には豪族や武者たちが、宴を開き、江戸時代には、経済効果を狙って、幕府が大量の桜を植林し、庶民もまた、酔狂な遊びとして、今のような花見となった、というのが経緯なんですね。

だから、花見は、日本民族とともにあった。ですから、やっぱり花見は、年中行事として、神を崇める行為として、続けて行かな、あかんわけです。したがって、花見をしないヤツは、日本人ではない!
というのは、あくまで屁理屈で、私は飲めればいいのです。あははは。

と、今、塾生たちのブログを閲覧したら、「桜の下で酒を飲む」ことを否定する、とも思われる驚くべき意見が。
この塾生、あちこちで神頼みをしているわりに、報われない原因が、わかったような・・・・






kaidanyawa at 07:28|PermalinkComments(8)

2017年03月29日

聖書のオススメ。

中山市朗です。


皆さん、一番回数を観た、お気に入りの映画はありますか? それは何回ですか?

私は『七人の侍』。劇場(もちろんリバイバルとか名画座とか)では10回。ビデオ、DVD、ブルーレイと、100回は観てます。どのシーンも、モノマネで再現できます。


では、本は?
私は、実は『聖書』なんです。

聖書










現在、愛用している『聖書』。日本聖書刊行会が発行、発売元は、いのちのことば社。
言っておきますけど、私はキリスト教信者ではありません。
でも、世の中の出来事、事象を理解するには、『聖書』を読むことです。

実は、塾生が「聖書を買ってみました」というので「どんなの買ったの」と見せてもらったんです。
いや、どれを読んでもいいんですけど、作品に引用したり、研究するに値する聖書、ではなかったので、まずは、これがお勧め、と、私が読んでいる聖書を取り出したわけです。

聖書、お勉強中のわが塾生。

坂本




















今の聖書は、でもだいぶん、ボロになってきましたが、講談社から出た『図説・大聖書』は、ほんと、ボロボロになるまで、読み、研究しました。まあ、ヘブライ語かギリシャ語ができればいいんですけど、ね。
ヘブライ語は、教えてくれる人がいるなら、今からでもやりたい。

以前、「世界一周してきました」なんて若いのがいて、話をしたことがあるんですが、残念ながら『聖書』をまったく読んでいなかったので、「読み直してもう一回行ってこい。そしたら本当に世界を見たといえるから」と、説教したことがあります。
ヨーロッパの歴史や文化、芸術は、『聖書』抜きには語れない。
また、そこに暮らす人たちも、『聖書』から知恵をもらい、信仰し、暮らしたわけです。がために戦争もしたし、遠征もし、聖書片手に異教徒に布教したり虐殺したり。中東の問題も、聖書抜きには、理解できない。
ですから、作家志望の塾生たちには、聖書くらいは読んどけよ、と勧めています。

無神論、という概念も、まずは聖書の神が、存在するのか、しないのか、から派生する問題。
まあ、無神論者というのは、愚か者、というのが、世界のスタンダードな考え方ですから。

私が聖書を読むきっかけは、トーマス・マンとか、ゲーテとか、トルストイ、とか、ドストエフスキーなんて文学を読んでいて、どうもわからないことがあるんですね。あるいは、フェリーニとか、ヴィスコンティとか、ベルイマンなんてヨーロッパの映画も、同じことが起こる。つまり、そこに出てくるキャラクターたちの考えや動機、行動は、同じ人間ですから共感したり、反感をもったりはしますが、どこか根底で、しかとはわからない壁があるように思っていたんです。つまり、その原因は、聖書を読んでいるか、いないか、ということに気づいたわけなんです。
クラシック音楽も好きで、よく聞いていますが、これもそう。
ある人が、「ブルックナーとブラームスの違いは?」と聞いたら「ブルックナーはカトリック、ブラームスはプロテスタント」と言われて、「なるほど」と分かったという。

それが、ヨーロッパなんです。
『ベン・ハー』なんて、超大作を観ると、日本人は、最後のキリストの奇跡で、主人公の母、妹が助かるシーンを見て、「あそこさえなかったらなあ」なんて言うんですが、作者は、それを描きたくて書いているわけなんです。

で、聖書を読んでいると、西欧文化のことがわかる。いや、事件の深読みもできるんですよ。
彼らの動機は、聖書に基づいている、といっていい。たとえ、反キリスト教であっても、反、ということは、やっぱり知っているから、反であって。

で、聖徳太子の研究をすることになったら、なんと聖書を読んでいたから、いろいろと理解できることがあったんです。読まなければ、スルーしていた事案がいっぱいありまして。
厩戸、にはやはり、聖書の教えが入っていますよ。
それで、私のやっていることは、古代史ではなく、オカルトだと気が付いた。
オカルトはもちろん、フリーメーソンだ、裏歴史だ、も、聖書がなくては説明のしようがない。
私の聖徳太子の研究は、やがてモーツァルトに行くわけですが、モーツァルトも、キリスト教とフリーメーソンを理解しないと、絶対に語れないんです。
だから、聖書を読んでいて助かったんです。
「オカルトやってます」と言いながら、聖書を読んでいない人は、エセ、といっていい。
聖書があるからオカルトがあるんですよ。いや、ほんと。
そういえば、『レイダース/失われたアーク』は、聖書を読んでいない頃に観て、おもろかったけど、聖書を読んだら、ああ、アークってそうなの、と発見。その後、もう一回見たら、全然違う映画になった。オカルト映画ですよ、あれは。
アーク











面白いですよ、聖書。

で、よく言われるのですが、「勧められて聖書を読んでいるけど、難しいので進まない」という意見。
これね、おそらく小説みたいに最初から、順を追って読もうとすることが原因。
別に順番通りに読む必要はない。
拾い読み。気になったところを読んで、そこからその前後も読んでみる。その繰り返しでいい。
ただ、物語でもあるので、そこを期待して、キリストの生涯を知りたいとか、そういう人は、「ルカ伝」を読んでみるとか。
旧約聖書は、私、『天地創造』『ソドムとゴモラ』『十戒』『サムソンとデリラ』『愛欲の十字路』なんていう映画を観てから、読みましたな。

海が二つに、割れるう〜。

十戒











そういや、『ノア』なんて映画が何年か前にありましたが、あれ、ナニ?
新約も『偉大な生涯の物語』『キング・オブ・キングス』がキリストの生涯を描いたもの。外伝的なものとして、『聖衣』『サロメ』『ベン・ハー』とか。新作の『ベン・ハー』やないですよ。
チャールトン・ヘストン主演の1959年の作品。

ベンハーから












で、もっと面白いのが、キリスト系の新興宗教。どことは言いませんが。
勧誘に来る人、当然、聖書を読んでいるはずなんですが、実は、教えられて読んでいるので、自分の頭で聖書を読んでいない。だから、ほんとには理解していないようですわ。だから、同じ聖書を使って、論破できる。
このやりとりがね、おもろいでっせ。

でも、やりすぎたんかなあ。最近、勧誘に来る人、いなくなった。
昔はよく来てたんですけどね。







kaidanyawa at 09:36|PermalinkComments(5)

2017年03月27日

マスメディアとSNSの乖離が怖い!

中山市朗です。

私ねえ、どうもいっぺん気になったら、納得するまで追っちゃうんですけど。
今日もテレビ点けっぱなしで、書斎に籠っていたんですけど。
『ミヤネ屋』『報道ステーション』『news zero』『ニュースチェック11』と、観ていたんですが、森友学園で、昭惠夫人の証人喚問を、という話題はやっておりましたが、報道管制した民進党、あるいは辻元氏については、まったくスルー。これ、なんか怖いですよ。

辻元氏の行動がどうあれ、民進党が公開を迫った問題のメールに、名前があり、あやしげな組織との関係がかかれていたことは事実。そして当日はメールにある通り、塚本学園に視察に行っていたことも事実。
それが、「幼稚園の敷地近くにも接近していません」「全くの事実無根」と、そこだけは強く全面否定し、で、これが問題ですが「メディア各位におかれては、このような誤った内容を拡散しないように強く求めます」と、報道管制をしようとした、民進党役員室。
メールにある記述が、事実なのか、そうではないのか、の質疑応答をしていたのではないのか?
ところが、それを受けて、各新聞から全文が消えたり、その部分が黒塗りになったり。
テレビのニュース番組も完全スルー。
よく、報道関係者は与党を責めるときに「戦前に戻るのか」「知る権利がある」と言っているじゃないですか。
それ、自らやっちゃて、どうすんの?

また、玉木雄一郎民進党議員も26日の自身のツイッターで「ネット等で辻本議員に関する情報が出ていますが、すでに党からコメントを出している通り事実無根です」と言っています。

これだったら、昭恵夫人だって、「100万円の寄付など全くの事実無根です」と自民党からコメントを出して、報道関係者にも「悪質なデマは拡散しないように」と言っても、民進党は追及できない、ということになりますよ。
何を言われても「党としてコメントをだしていますから」と押し通せばいい、ということになりますよ。

野党なればこそ、これをやってはいけない!

で、マスコミが、これに追従してはいけない。

これは、ちょっと放送関係の知人からの話なんですが、実際に、辻元氏の話はスルーしろ、と上司から指示があったとか。

維新・松井代表も25日の党大会で「民進党から辻元清美の話は言わないでね言われたら、その部分だけは、新聞、テレビ、そのメールの中から排除して、記事を出しているわけです。まさに民進党の忖度じゃないですか、これはメディアの皆さんの」と、言っています。

ところで先の玉木議員ですが、同ツイッターで「明日午後、本人(辻元氏)が公式に記者会見する予定です。逃げも隠れもいたしません」とコメントしながら、結局、記者会見は行われず。
すると当然、荒れますわな。そしたら、「某テレビ局の番組でジャーナリストとされる方が記者会見するとさかんに言っていたと聞きましたが、これまで私に一切取材はありません。昨日のツイッターではあくまで「予定」としか書いていません」などとツイッターでコメント。
もうわけわからん。「明日、記者会見する予定です」と書けば、会見行われると思いますやん。
で、おそらく逃亡で、会見は無かった。そこを責められたら「予定」と書いただけだて。

私が〇日、怪談会を行う予定です、と告知して、実際は行わなかった。
お客さんに責められたら「だから、あくまで予定でしたから。そんなん言うんなら、僕に直接確認してくださいよ」と言ったら、みなさん、どうします?。
また、この場合、取材するとしたら玉木氏ではなく、辻元氏でしょう。わけわからんわ。
と、なんかね、全体的に、民進党員の発言、行動は、なんかおかしい。ほんと、おかしい。
ブーメラン。忖度とともに、早くも今年の流行語大賞候補?

そんなことは、一切無視するマスメディア。
どうも昭恵夫人を証人喚問に引きずりだしたいようですし、それが世論の声だと言っています。

でもね、民進党や蓮舫代表のツイッターを見てください。
そこで民進党や蓮舫代表について浴びられるコメントは、90%以上が、反論や怒り。なんかブロックされた人もいるようです。

JQhUk2R










国民とともに、なんて、嘘か。
民進党は、すぐに、国民の意思は、国民の関心は、国民の望むことは、なんて国会で叫んでいますが、都合の悪いことをブロックしておいて、何が国民の意見か! 何が国民の関心か!
恥を知れ!

そしてね、
こういうのを見ていると、SNSの中と、メディアの論調はずいぶん違うようです。
で、そのほとんどは、森友問題より、国益を考えた仕事をしろ、というもの。まあ、もっと罵詈雑言というか、凄いことになっています。辻元氏へ対する意見、批判もかなりあります。

どっちが本当の世論なのでしょうか?

ともかくこのままでは、ますます若い人を中心に、テレビ離れは加速し、放送や新聞のニュースを信用しなくなるんじゃないでしょうか。
なんか、最近「ミヤネ屋」の視聴率低下が指摘されていますけど、このままでは、さもありなん、ですわ。

私、森友学園のことを言っているのではないですよ。その報道姿勢に疑問があるわけです。
私もメディアにいる人間ですから、怖いわけですよ。ほんと。





kaidanyawa at 22:49|PermalinkComments(14)

このネットの時代に、民進党が報道規制!?

中山市朗です。

なんかね、最近のニュース、やっぱり、森友、籠池、昭恵夫人、と相変わらずですが、くだらんことをほじくり返しているうちに、また、民進党、やっちまいましたなあ。なんか、おもろなってきましたわ。
なので、あくまでこれは、野次馬的見地からのブログでありますゆえ。あしからず。
もうすでに、ご存知のことかとは思いますが。

籠池氏の証人喚問を受けて、自民党西田議員事務所が、籠池夫人と昭恵夫人のメールのやりとりの全文を公開。
 
経緯が傑作。

民進党は、証人喚問のあと、メールのやりとりを公開することを、自民党に要求。
自民党は、やましいことはないから、と、参院予算委員会で公開を決定。
そしたらなぜか、民進党、公開の拒否。あれれ?
なら、予算委員会でなく、マスコミで公表する、と自民党。
毎日新聞が、全文公開。
ところが、なぜかその記事を消す。そして修正版が?


今は、ネットで検索をかければ、全文を公開したサイトが、いくつも出てきます。
このメールね、別に公開されることを前提としていない、ごく、個人的なやりとりですから、話がかみあっていなかったりします。一人は、もうヒステリーになったおばちゃんですし。このメールのやり取りの整合性の無いところを「おかしい」なんて福島瑞穂議員が言ってましたが、メールってこんなもんちゃいます?

で、まあ、公開しろ、ということで公開されたわけですが。

そしたら、籠池夫人の書き込みに、
辻元清美、民進党議員が、幼稚園に侵入しかけたとか、関西生コンとの関係とか、偽作業員をさしむけ、マスコミに偽証した、とか。民進党議員団が面白がって先生方を怒らせようとしている、とも。
で、そういう書き込みが、2月28日と3月1日のメールに書かれてありまして、それも公開されちゃった。

そしたら、民進党がこんな文面をマスコミに送った。
拡大できます。

C7sdaEIVsAEDFXh

















このメールには事実に反する虚偽がある。
メディアはこのような虚偽を報道してはならない。

これ、大本営発表以外の報道はするなかれ、という構図と同じ。報道規制やん!
ここは、中国か!


ところが、面白いことに、確かにネットで公開されているものを見ても、辻元議員について書かれた記述が、カットされているサイトもあります。

民進党が発表した報道戒厳令には、"そもそも同議員は塚本幼稚園の敷地近くにも接近していません"とありますが、籠池夫人が書き込んだ当日、つまり2月28日に、辻元議員をはじめとする民進党員らが、塚本幼稚園に視察に行っているという記事がちゃんとあるんです。

「突然、辻元が塚本幼稚園にやって来た!」Yahoo news 2017/2/28

http://blogs.yahoo.co.jp/bonbori098/34618198.html

民進党の戒厳令には、そのようなことは一切なく、としていますが、ではこの報道は嘘で、写真は合成?
でも、日テレでやってたらしいしなあ。CG?
CGでニュースって!
でも、民進党のHPにもこのことは記載されていました。

17523060_166288310557605_8156884290074951897_n


















さらに、民進党のHPには、21日にも(国会をさぼった日)、辻元議員らは同幼稚園を訪問し、理事長との面会を申し込んだが、不在のため会うことができなかった、と、掲載しています。つまり、アポなし、勝手に侵入ですわな。幼稚園ですよ。子供たちがまだいる、営業時間。ええんですかね、これ。
まあ、つしこくつきまとったんでしょうね、辻元さん。こういう辻元議員の行動を籠池夫人が嫌悪して、書きこんだ、とするのがまあ、正しい解釈ではなかろうか? 何年前のことと違いますからね。昨日のこと、ですからね。

なのに、マスコミは、今になって、それは無かった、というか、スルーするという報道姿勢になっています。
私が観た昨日の夕方の報道番組では昭恵夫人の動向を追う過熱報道をしながら、確かに辻元議員の疑惑について、一言もありませんでした。私の最初に読んだメールの内容にも、辻元氏に関する記載が無いものでした。
ということは……、
これ、
辻元議員のバックに、とんでもない闇がある、と考えるのが妥当なのでしょうか。
だから、マスコミも、及び腰になっているんでしょう。
ちょっと、怖いで、最近の報道。


ところで、日本維新の会、足立康史議員が「報道2001」で、民進党玉木議員にこう進言。

まあ、観てください。おもろいでっせ。でも、ムカつきまっせ。

https://youtu.be/w4gR392Jhwg

玉木議員の目の泳ぎと、高速まばたきがおもろい。

でも、玉木さんは、その前はこんなこと言っていたんですよ。

C71ZqZfVUAARk9n
















ついでにこの人も笑わせてくれますな。

nr@-[y










社民党の福島瑞穂議員。

これ、(日本軍による強制連行は)それを立証する文書などはなかったが、(元慰安婦だった人たちの)証言は信頼に値する内容だった、というのと同じ論法。
もっとも、元慰安婦にねつ造証言をさせて、NHKに売り込んだのも、弁護士の頃の福島さんでした。



kaidanyawa at 01:33|PermalinkComments(4)

2017年03月26日

趣味とこだわりを持て、という話

中山市朗です。

最近、ある人と話していて「私、趣味というものがないんです」とか言い出しまして。
で、「趣味を持ちたいんですが、何をしたらいいですか」なんて聞かれたけど、知らんがな。
そういう人、たまにいますね。
原因はというと、「仕事が忙しい」とか「金がない」とか「飽きっぽい」とか。
まあ、それは言い訳で、要は、何事にも好奇心がわかない、ということではないのかな?
でも「金がない」なんて言い訳は最低です。カネに糸目をつけないから、趣味は楽しい。道楽とも言いますな。そうなると、女が趣味、とか、ギャンブルが、なんて話になりそうですが。
でも、異性に好奇心がある、のは当たり前の人間心理ですが、そこを異常にこだわれは、恋愛小説のネタになりますかな。
まあね、やっぱり、人間、好奇心はなければだめ。すべてにおいて好奇心の無いヤツって、たまにいてるんですけど、なんか死んだ目してません? 偏見?

最近、塾生で登山にはまった、というのがいてまして。
私なんぞ、敬愛する立川談志師匠の「運動は体に悪い」という名言を座右の銘にしてますからな。山登りについて語られても共感しないわけでして。いや、これはその塾生の、伝える話術の欠損かと。

私だって、取材でめぐる神社や遺跡なんて、田舎のえらい山奥や、山の頂上にあったりしますから、登山するわけですよ。そらもう、感動はありますよ。
丹後のある山中に発見した、古い神社は、背景にあるピラミッド型の山と相まって「竹内文書」の世界が目の前にある、なんで感動しましたし。
これは登山というほどのモノではなかったですけど、京都の御蔭神社に参拝したときは、紅葉が信じられないほど美しくて。息をのみましたな。
観光シーズンやというのに、このあたりは人っ子一人いなかった。

私の趣味なんですな。神社、仏閣めぐりは。でも登山は趣味ではない。
そう思ったのは、この登山にはまったという塾生は、登山用の服や靴、登山用品が、こんなに重要、これは必需品、これはいくらした、と、そういう話をするわけですが、私が取材で山を登るとき、いつもの黒い服装に、普通に革靴ですから。
それで山頂にテント張って寝たこともありますしね。登山用具に全然関心がない。
でも、神社、仏閣についての資料や本は、書斎に山積み。登山の本は、あんまり無い。
人間、だれしも楽しみはあるでしょうし、生き甲斐もるはずですが、要はこだわるか、こだわらないかが、趣味がある、ない、になるのでしょうね。

で、こだわり、というのは、人から見れば「つまらんことに執着する」というと、なんかめんどくさい人のように思えますが、「一途」とか「一家言ある」というと、なんかエライ人のように思えます。
で、人間とは勝手なもので、自分はあることに「こだわっている」のに、自分の共感しない「こだわり」には反感をもったり、なにがおもろいんや、と疑問に思ったり、退屈したりするもんです。
もう私なんか、今のアニメとかゲームの話とかされると、子守歌に聞こえますな。
でもね、アニメを実際に作っている監督さんやキャラクターデザインをやっている人、あるいは原作の漫画を描いている人の話は面白い。きっと、そこには誰でも共感できる、作品作りの過程やエピソード、影響を受けた作品や作家についての話になるから面白いんです。その人の作品、観てみようと思うんです。
ゲーム・デザイナーの知り合いは何人かいますが、やっぱりね、彼らの話は面白い。ちゃんと人間観察をしていて、そういう話になる。あんまりゲーム業界の人からゲームの話は聞いたことがないなあ。
で、一方、よくあることなんですが、あのアニメのあそこが面白かったとか、あのキャラがね、なんて言われても、見ていない人にはちっとも伝わらないですし、観ようという気も起らんですな。
おそらくこれ、アニメを観た感想でしかないので、それは観ていない人や興味のない人には伝わらない。

で、面白い話をする人の話には、体験や経験によって得た人間性が出てくるんでしょう。
そうなると、アニメであろうが、ゲームであろうが、登山であろうが、話の仕方、伝え方で興味を持ってもらえるわけです。
だから、いろんな経験、体験を持った人の「こだわり」話は、ジャンルを問わず、大変に面白いわけですよ。
私は映画が好きですから、見ていない人にもその面白さを伝えることを心がけています。
専門学校で教えていたころ、私、いい経験させてもらいましてね。
若い学生たち、古い映画を観ない。観て否定するならまだしも、観ないで「つまらなさそう」とか「難しそう」なんてのたまうわけです。そういう学生たちに、本当の映画の魅力を伝える。
もう、話術の勉強になりましたよ。

ある時、ビリー・ワイルダーの『サンセット大通り』のストーリーを語ったんです。そしたら学生たち、すっかり観た気になって。これ、趣味でやっていた落語とか、よく聞いた淀川長治さんとか、自分で映画も撮ったことがあるので、そういうテクニックとか、その大変さ、みたいなことも話に取り入れる。
「実際に『サンセット大通り』観ましたけど、先生の話のほうがおもしろかった」なんて言われたとき、話術について考えるようになったんです。そういえば、淀川長治さんの話のほうがおもしろかった映画があるなと思いながら。
まあ、そういうことが、今度は今の私の怪談語りに生かされるわけですけど。

私の周りを見回すと、プロのクリエーターというのは、それぞれにすごい「こだわり」を持っている人ばっかりで。
つまりその「こだわり」を人に伝えたい一心で表現活動していると、いつの間にかその世界にいて、プロになって一家言ある人物になっていた、という人が多い。
だからこういう人たちは、いつもなんだか楽しそうで、アグレッシブなんです。

さっきから話に出ている、淀川長治さん。映画評論家でしたが、、あの人なんて映画について語るとき、もう楽しそうなんですね。
それが視聴者にダイレクトに来る。もちろん話術がすごいのもあるんですけど。
あれはもう映画解説ではなくて、立派な芸でした。

大学時代、宮川一夫という教授がいて、私はこの人のファンだったんです。この人の名前があったから大阪芸大の映像計画学科を選択したといっても過言ではない。
「それ、誰?」と言った人は、日本映画を語ってはいけない。

山中貞夫が実らなかった初恋の人、初の亭主は稲垣浩、黒澤明とは燃えるような出会いをし、溝口健二と再婚し、たった一度の出会いが小津安二郎、そして老いらくの恋が篠田正浩、と監督とカメラマンの間をそう表現した、日本映画界屈指の名カメラマン。『鴛鴦歌合戦』『宮本武蔵・三部作』『羅生門』『雨月物語』『山椒大夫』『近松物語』『無法松の一生』『鍵』『炎上』『おとうと』『用心棒』『浮草』『東京オリンピック』『沈黙』……。

グレッグ・トーランド、スヴェン・ニクヴィスト、フレディ・ヤング、宮川一夫。
撮影監督四天王、と、私が勝手に命名しました。

で、この宮川先生が、授業で映画について語るんですが、まあ、ニコニコして、語る。そして、映画や共に仕事をした監督や役者たちをいかに愛しているか、と、それが聞いている私たちに伝わるんです。淀川長治さんと、ちょっとかぶったくらい。だから、授業は終わってもまだ先生はしゃべっていて、学生も席を立たずに聞いている。
同じこだわりを持つでも、こうあるべき、と、感嘆し、今もそれを心掛けている次第です。

映画はね、私の愛するものの一つ。
「天皇? 違うよ。僕は奴隷だよ。映画という美しいものの」と言ったのは黒澤明監督。
こういう人が、あるものに献身的にあって、プロたるクリエーターとしての仕事をするんですな。

あれれ、趣味を語るつもりが、えらい高尚な話になってしまいました。

皆さんは熱中できる趣味、あるいは、こだわりはありますか?

私はどうも蒐集癖があるものですから、いろんなものをコレクションしていますが、やっぱり、怪談ですかね。
怪異蒐集家というこの肩書は、京極夏彦さんに命名してもらったものですが、これ、気に入っています。

あと、古代史ね。オカルト的見地から見た古代史。
これ、いいネーミング、ありませんかね?






kaidanyawa at 10:00|PermalinkComments(8)

2017年03月24日

作劇塾からのお知らせ

中山市朗です。


昨日のブログで「フリーメーソンからのお知らせ」と題をつけたからでしょうか、いつもの倍のアクセスがありました。わっはっは。

さて今日は、スケールがものすごく小さくなって、作劇塾からのお知らせです。
4月1日に、開塾記念&中山市朗生誕祭&塾生の「てのひら怪談大賞受賞」祝賀会を兼ねた、飲み会がございます。場所は、オフィスイチロウを兼用する私の書斎。
囲炉裏の炭火で焼肉!! そして、共に酒を飲み、語る。
去年はこんな感じでした。

パーティ










仕切るのは塾生ですが、いつも私のライブに来てくださっているお客様の参加もお待ちしています。
とはいっても、せいぜい2〜3人の枠ですけど。

条件としては、知的好奇心が旺盛で、多少なりとも塾に興味があること。
塾に行ってみたいけど、どうなんかなあ、と考えている人も、参加くだされば塾生たちと仲間になれますよ。
また、業界で活躍している塾生OBも、何人か来る予定です。

ミフネ



















三船敏郎さんも?

会費は2500円。安い。
4月1日、19:00より、オールナイト。
もちろん途中でお帰りになっても、そこは自由です。

参加ご希望の方は、オフィスイチロウまでメールをください。
明日が締め切りです。

また、塾生も募集しています。
著述(小説、ノンフィクション、怪談など)、シナリオ、放送作家志望者に対応しています。
シナリオと放送作家については、オフィスイチロウとの連携をとりますので、スキルを学んでいただければ、実践の場を与えます。
また、プロのクリエーターを目指すわけではないけれど、ちょっと人生、刺激がほしい、面白きものを探したい、学んでみたい、という好奇心旺盛な方にも対応します。
年齢制限はありません。

毎週金曜日19:00〜21:00
その後、作劇ネトラジの収録、飲み会などもあります。

月謝制で月1万円。

info@officeichirou.com






kaidanyawa at 07:45|PermalinkComments(1)

2017年03月23日

フリーメーソンからのお知らせ

中山市朗です。

a8b883ea










昨日のブログで、ディヴィット・ロックフェラー氏死去の話から、最後、フリーメーソンの話になりました。
そして、4月13日、私がゲスト出演する、と学会の25周年記念として行われる「高須克弥トークライブ『アポロからフリーメーソンまで』」の告知をいたしました。
自らフリーメーソンであるということを公言し、様々な慈善活動をしていらっしゃる高須委員長。
彼は、当然ながらフリーメーソンの陰謀論を真っ向否定する立場におられ『ムー』での三上編集長、『怪奇秘法』では皆神龍太郎氏との対談をされています。

ところが、と学会の担当者よりメールがございまして。
 
フリーメーソンのロッジより「高須さんにフリーメーソンのことについて聞くことは許可できない」と、連絡があったようです。
むむむむ。

アメリカのロッジが、何か言ってきたな?
『ムー』に載ったことが、怪しまれた?
それとも?

ということで、内容変更。高須さんは「と学会について語る」ということになるようです。
しかし、私はと学会の者ではありませんからね。
私が出るからには……!!?


4月13日(木)と学会25周年記念トーク
『鳥から名誉会長へ〜高須克弥先生、と学会を大いに語る』

開演 15:00
渋谷区參宮橋トランスミッション

出演・高須克弥、皆神竜太郎、
ゲスト出演・中山市朗
司会・唐沢俊一

http://www.noandtenki.com

唐沢













と学会運営委員、唐沢俊一さんのお芝居の休演日に行います。
トークについては、チラシの右側、下部分を参照してください(拡大できます)。

フリーメーソン。

やっぱりフリーメーソンの会員は、規約通り、外部に漏らせてはならない事項があるわけです。
一筋縄ではいきませんな。やっぱり。




kaidanyawa at 07:12|PermalinkComments(4)

2017年03月22日

ディビット・ロックフェラー氏死去!

中山市朗です。


3月20日、ディヴィット・ロックフェラー氏が101歳で亡くなったと、ニュースがありました。
6回の心臓移植をして、六つの心臓を持つ男と呼ばれていたそうです。

ロックフェラー









ディヴィット・ロックフェラー。何者なんだって?

ロックフェラー家というのは、聞いたことがあると思います。
1859年、北米大陸で石油が発見され、これが燃料となることにより、人類エネルギーの革命が起こりました。
石油はそれまでは灯油を取り出すと、廃棄物とされていたわけですが、それをガソリンとして普及させたわけですね。ガソリン自動車の発明もあって、世界のエネルギーは石炭からガソリンへと移行するわけです。
このとき、スタンダード・オイルを創立したのが、ジョン・ロックフェラー。ロックフェラーは、一時、米国の石油の90%をコントロールして、石油王と呼ばれました。ロックフェラー家はここから、巨万の富を得て、米国の経済のみならず、政治にも大きな影響を与える大富豪となりました。
ジョンは1937年に97歳で亡くなりますが、信託資金として残した遺産は14億ドルとされ、当時の米国のGDP比でみると、現在のビル・ゲイツなどはるかに及ばない、といいます。
ジョンのパートナーであったウィリアム・ロックフェラーは実弟で、ナショナル・シティ銀行(現・シティ・グループ)ニューヨークの創始者。
そして、ジョンの息子、ジョン二世が、チェース・マンハッタン銀行(当時はチュース・マンハッタン銀行)のウォンスロップ・オルドリッチ会長の姉、アビー・オルドリッチと結婚。ここからロックフェラーはウォール街での支配力を拡大します。ちなみに、1913年、米国で連邦準備制度(FRB)が設立されましたが、その創立メンバーの一人が、ネルソン・オルドリッチ。アビーの父親です。
ジョンとアビーの間に、五人の息子が生まれ、その末子が、ディヴィットです。
五人の末子ながら、ロックフェラー家の総帥の地位にあった、ということは、注目すべきこと。

ディヴィット・ロックフェラー。

チェース・マンハッタン・コーポレーションの会長兼最高経営責任者。チェース・マンハッタン銀行頭取兼最高経営責任者。外交問題評議会(CFR)名誉会長、ビルダーバーグ・ソサエティの組織メンバー、日欧米三極委員会の創立者……。

さて、よくフリーメーソンやユダヤ資本による、世界支配の陰謀論、というのが一時、囁かれました。
いわば、ヨーロッパの大富豪ロスチャイルド家と米国の大富豪ロックフェラーによる、影の政府が、あるとか無いとか。

まあですね、こういう巨大な権力と財力を持った人間は、我々一般人とは考えることも、その行動も、そして取り巻きも違います。つまり、我々の尺度で彼らのことを語っても、なにもわからない、ということ。
「私は、世界支配を画策している」なんて公言するわけもなし、フリーメーソンのメンバーの大部分もそんなことを考えているわけでもなし。
しかし、客観的に見て(例えば、ネットで彼らの名前を検索し、その親族、兄弟を検索し、を繰り返すと、とんでもない権力、あるいはシオニストの名前が浮き上がります。また、ちょっと古い資料になりますが広瀬隆『億万長者はハリウッドを殺す』に記される〜二十世紀の歴代大統領と閣僚ファイル〜にある名前などから何を読み取るかです)、権力の世界に陰謀などない、と考えるほうが、土台無理がある、と思われるわけです。
だいたい歴史を見ると、権力者による、権力と財力の争奪戦であり、戦争はそれが要因で起こった、といっていいわけでして。今はその直接的な戦争という手段に頼らないで、それが行われている、と。
それが、陰謀であり、策略でありるわけです。
その陰謀が成功しているかどうかは、別ですけど。

そういう疑惑について、ディヴィット・ロックフェラーは『ロックフェラー回願録』の中でこんなことを言っています。
「私がアメリカ国民の利益に反して秘密結社の一員として働いている国際主義者で、政治的、経済的により統合された世界政府の樹立を画策しているのだと信じている人々が一部にいる。もしその計画が罪であるというのなら確かに私は有罪であるが、それは誇らしいことだ」

4月13日、フリーメーソン会員の高須委員長との対談で、そのあたりのこと、聞けるかな?



4月13日(木) 
高須克弥トークライブ「アポロからフリーメーソンまで」

フリーメーソン
















15時より 渋谷区参宮橋トランスミッション 
中山市朗・ゲスト出演
詳細・予約 
http://www.noandtenki.com(3月1日より)




kaidanyawa at 18:08|PermalinkComments(6)

2017年03月20日

オタクと怪談

中山市朗です。

私の怪談蒐集のためのプライベート怪談会。
東京から、愛知から、岡山から、怪談好きの方々に集まっていただき、怪談の宴をオールナイトで楽しみましたですよ。

怪談会
CyyNJmWVIAAhtw6












今回もいろんな体験談、見聞話が披露されました。
まあ、使う使わないは別としても、50話くらいは蒐集できたかな?
やっぱり、こういう会の面白さは、他人の話を聞いているうちに「あ、そういえば思い出した」というところ。
旅行していた時、とか、病院でね、とか、うちのおばあちゃんが、といったキーワードで、思い出すんですね。
そしたらそこに、何ら共通点が見いだせたり、職種や立場によって、その考え方や対処の仕方が違ったりするところも面白い。怪談蒐集の醍醐味は、こういうところにもございます。
また、皆さんはいわゆる、霊感があるとか、心霊肯定者とか、決してそうではない。
どちらかというと、懐疑主義者であったり、普通に働く、いわば市井の人たち。
そういう人たちの見聞きする怪異が、ほんと、『新耳』的というか、ちょっとした怪異なんだけど、身近にありそうで、なんだかリアルで、それでもって、ゾッとするわけで、あとは、私がこういう話をどう調理するか、なんですけどね。

ほんとに、集まってくださった皆々様方には、御礼申し上げます。
次回は6月ごろと考えております。
怪談好きな方、ぜひぜひ、ご参加ください。

さて、怪談会は、早朝5時40分ころに一旦終了。4〜5人の方は帰られましたが、まだ12人ほどが居残って、ぽんと、ウイスキーとおつまみが用意され……。

はじまりましたよ。怪談会のつづき。
みなさんまだ、話したりないのか、思い出したのか。
そして怪談から、宗教観とか日本文化とかいう話になり、その視点から今繰り広げられている話題のニュースを解釈したり。みなさん知的好奇心が旺盛で、いろいろ考えてらっしゃるんですよ。
で、またそういう話も、また、ますます好奇心をそそられる。
そんなこんなで、気づいたら11時。
「あ、もうこんな時間」と、皆さん時がたつのを完全に忘れていて。

ここで、解散。いつもはね、もっとお付き合いするところなんですが、この後ちょっと行かねばならないところが。

日本橋ストリートフェスタ!
https://thepage.jp/osaka/detail/20170319-00000001-wordleafv


これ、大阪の日本橋。ここは一昔前は電化の街、でんでんタウンとか言われていたんですが、今はオタロードなんて、オタクの街と化しておりまして。
私は週に2度ほどは足を運ぶ、庭みたいなもんですが、このイベントはね、どうも縁が無かった。
ですから、いっぺん行ってみようと。
といいますのは、ネットラジオ『気まま酒家』をやっているCain氏から「ああいうオタクの人って、ホラー好き、怪談好きな人も多いし、いろんなブースがあって、宣伝告知広報をやってるところがあります。自衛隊もブースをもって、若い人たちにアピールしてますよ」と。暗に「来年あたり、オフィスイチロウもブースを出したら?」と、そういうこと。

ですから、いっぺんこの目で見てみんとなあと。

行ってきましたがな。
道行く人がごった返す、いつもとはまた違う日本橋。オタクはポンバシ、いうそうですが。
まあみなさん、手に手に長い刀や銃器をもって、どれが本物の警備員で自衛隊員で、もうわからん。
ホンモノの銃器を持ったヤツがいて、突然乱射、なんて想像しながら、あちこちウロウロ。
某ブースでcainさんを発見。
旅行代理店の人に、オフィスイチロウの営業をかけてくれていたみたいで。
フェリーで怪談!
なんて話も。旅行代理店の人たちも偶然私のファンだったみたいで、話はトントンと。
結果はどうあれ、いろんな人といろいろ話をさせてもらっていると、ちょっとオタクの世界と怪談ワールドの相性は、合うかもね、と。

そして、何人かのコスプレ女子に、スカウトを試みる。

オフィスイチロウで怪談を語ったり、MCをやったりしてみませんか、と。

ちょっとねえ、やっぱり女の子の語り手はほしいですしね。新しい風というか、キャラクターも育ててみたい。
まあ、興味持ってくれた子もいれば、頭っから「いいです」なんて拒否されたり。
でも、行ってよかった、日本橋、でした。

で、ここんとこずっと寝てないことに気づいて。

いったん寝て、起きて、で、これを書いているわけです。

さ、飲も。
え?






kaidanyawa at 01:28|PermalinkComments(11)

2017年03月18日

パーティのお知らせ

中山市朗です。


お知らせです。
4月1日は、エイプリルフールでございますが、私の生誕日でございます。
と、同時に作劇塾が開塾した日でもあります。
ですから、毎年、この日は塾生、塾生OBたちが集まってくれて、祝賀会を行っております。
また、今年は早々に、塾生が「てのひら怪談」大賞を受賞しましたのでその祝賀会も併せて行います。

今年は去年同様、囲炉裏のある私の書斎で行われます。
ですので、人数に制限がありますが、若干名、いつもお世話になっているファンの方々にも参加していただく席を設けさせていただきます。
作劇塾に若干でも興味のある方、という条件をつけさせていただきます。
無理な勧誘はしませんから、ご安心を。

時間は19:00〜早朝まで。
あ、当日は土曜日となっております。
会費は2500円。
安い!

 
参加ご希望の方は、25日までに、オフィスイチロウまでメールをいただきたく思います。

info@officeichirou.com

そして、今夜は24:00より、怪談会。
まだ、参加できます。

参加費は無料。怪談を一話は語ることが参加条件。
こちらもオールナイトで、始発電車の出るころには一旦終了しますが、いつもこの後、お酒を飲みながら、映画だ文学だ、オカルトだ、UFOだ、政治だ、歴史だ、宗教論だ、と居残ったお客さんと話し込んでいます。
これもまた、楽しいわけで、最長夜の九時まで話し込んだこともあります。
21時間!!
さすがにそれはもう無いでしょうけど。

こちらも参加ご希望の方は、オフィスイチロウへメールをください。

え?
オールナイトが好きかって?

すんません。私、夜中が一番元気なので。
ま、今回は三連休なので、えんちゃう?







kaidanyawa at 08:41|PermalinkComments(0)

2017年03月17日

作劇塾は塾生募集、楽しくインプットせよ!!

中山市朗です。

さて、今夜は作劇塾。インプットの日。

どんな人でも、知らないことは書けません。
書く、話す、企画などというのは、アウトプット。
出力、表現のことですね。

アウトプットをするには、インプットが不可欠。
インプットとは、この場合、知的ストック。
その知的ストックを消費するのが、著作活動。
ですからプロというのは、圧倒的なインプットを日々行っています。
ただ、知的ストックがあるから、頭脳明晰というのは、ちと違う。
頭脳明晰な人は、組織の中心となって、活躍しますが、作家というのはねえ、その真逆の人が多いですから。
私の頭脳もまったく明晰ではありませんから。あははは。
ただ、知的好奇心だけはある。
そこから得た知的ストックが、流れ出した結果が、作品なのです。
ですから、書けない、という人は、まずこのインプットが足らないと思いますな。
ろくにインプットもせずに、好きな作家の作風や世界観をまねて書いている作家志望者がいます。
通用しませんから。

なんでもそうですが、ストックが無くなれば、それで終わります。まあ、知的好奇心が欠如した作家というのは、いないでしょう。知的好奇心が旺盛だから、作家になったというべきか。

そして、インプットをするには、やっぱり目標が必要。
目標が無いのに、インプットといわれても、何をインプットすればいいのかわからないし、だいたいアンテナが出てこない。
ですから、書きながら、表現しながらインプットするのが、いちばん効率のいいやり方。
それが、楽しくできれば、いいわけですね。
じゃあ、楽しくやりましょうよ。

というわけで、作劇塾は、塾生募集中。
別にプロの作家を目指すわけじゃないけれども、なにか表現してみたい、刺激がほしい、という方もOKです。
怪談を書いたり語ったりしたい、という方にも対応します。
インプットしているうちに、作品を作ってみたくなるかも。

まずは気楽に見学はいかが?

問合せ
info@officeichirou.com
06-6264-0981

そして明日は、私のインプットの日。
私の怪談蒐集のためのオールナイト怪談会。
参加費は無料ですが、怪談を一話は語ることが条件。
怪談好きなら大いに怪談のインプット、アウトプットを楽しもうではありませんか。

こちらも、同じメールアドレス、お電話で。








kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(0)

2017年03月16日

怪談会のお知らせ

中山市朗です。


明後日、18日(土)、24:00より、私の怪談蒐集のための怪談会を行います。
場所は、大阪市中央区南船場にございます、中山市朗の書斎となっております。

参加費は無料ですが、怪談を一話は語ることが参加の条件となっています。

ネットやマスメディアなどで発表されている怪談はNG。
ご自身の体験談や、家族、親族、友人、同僚といった人たちから聞いた話などをお聞かせください。
地元で有名な話などでも結構ですよ。
また、怪談好きの仲間を作る絶好の機会でもあります。

もちろん私も語ります。
オールナイトで怪談を聞き、語る!!
これぞ怪談の醍醐味!!


参加ご希望の方は、
オフィスイチロウへ連絡ください。
集合時間と場所をお知らせいたします。

info@officeichirou.com
06-6264-0981





kaidanyawa at 09:19|PermalinkComments(2)

2017年03月15日

政治家よ、大志を語れ

中山市朗です。


さっきテレビつけたら、また森友学園かい。
野党が稲田防衛大臣を責めて、国会紛糾なんてスーパーも入っていましたが。
別のチャンネルつけたら、また森友学園。稲田氏の発言問題。

で、稲田氏が籠池氏を知ってるから、知らなかったから、それでどうなのよ。
稲田氏を擁護するわけではないんですけど、もっと重要な案件を国会でやるべきでしょうが。

完全無欠な人などいないし、記憶違いもあるし、ややこしい人間関係もある。
特に稲田氏は弁護士ですから。しゃべれないこともある。
個人的思想と社会的立場も、使い分ける。それが社会人じゃないですか。
あったりまえの話。

マスコミもそうですけど、ちょっとでも違和感のある発言も許さじ、という風潮があります。
そうなると、もう、何も言えない。人の顔ばっかり見て、世間体ばかり気にして、無難な言動をするしかない。
今のテレビのニュースワイドショーのコメンテーターもそうじゃないですか。
みな、同じことを言っている。

でもね、そんなことで、いったい、なにが成せる?

太平洋戦争において、帝国海軍は、作戦を失敗すると、艦とともに運命を共にし、なんていうことが美徳とされ、多くの知将、人材を亡くしました。山口多聞なんてそう。面目を保って人材をなくす。
だから、失敗の教訓が生きない。同じ失敗を繰り返して負ける。
国会もそうじゃないですか。毎回、ちょっとした言動の失敗で、失職する、させられる。
で、なんか変わったのか?
同じことが繰り返されているだけじゃないですか。
そら、失敗したら切腹くらいの気構えは、必要ですよ。そういう精神が日本を発展させた。それは事実。
でもねえ、今回のようなものを見ていると、切腹を要求するほどのことではない。
誰でも叩けば出る埃だと思います。
確かに稲田氏、責められても仕方ないですよ。でもこんなに連日国会で追及し、マスコミの一面になることですかねえ。

いやいや、ほんとうに、したり顔で稲田氏を追及している野党の人たちも、みなさん、そんなに立派な人たちなのか。まあ、稲田防衛大臣の首を取って、安倍政権を崩そうとしているのでしょうが、それが国益なのか。
見ていて、不愉快になってきたわ。


もっと人間、お互いに大いなる大志をもって、与野党の方々は、国民から選ばれた政治家です。
われわれ日本国に住む国民のために働いてもらわねば。
そして、日本国のためのみならず、アジア、いや、しいては世界への貢献、平和と秩序のための、プランをもって論議をしていただきたいものです。




kaidanyawa at 16:34|PermalinkComments(12)

2017年03月14日

税金!

中山市朗です。


税金の申告、終わりました。
いつもこの時期になりますと「めんどくせ」となるんですよ。


私ら、自営業になるので、全部自分でせな、あかんのですよ。
税理士雇うほどの余裕もないですからな。

なんかね、お役所の都合なんでしょうが、去年とまたやり方が違ったのかな。会場も去年から変わって遠くなったし。
それでもって、会場に設営されているパソコン入力に時間かかってしまいました。
ちょっと疲れました。
ふぅ。
でも、これやっておくと、還付金戻ってきますからな。
労働、納税は日本国民の義務。



まあ、私。
タバコとお酒で、だいぶんに、日本国のお役に立っているつもりですけどね。
※タバコ税と酒税は、国税収入の4%!
 さあ、今夜も日本国のために、飲もう!!


kaidanyawa at 17:30|PermalinkComments(0)

2017年03月12日

さよなら『日曜洋画劇場』!

中山市朗です。


本日は日曜日だったのですが、日曜日といえば『日曜洋画劇場』でした。


お茶の間で、家族団らんを楽しんだ昭和の家庭。
「あ、今日はアレか」
といって、夜九時にテレビをつける。
「ハイ、みなさん、コンバンワ。淀川でございます。
 さぁ、今日は、お待ちかね。
 OK牧場の決斗。いいですねぇ。
 何回ご覧になりましたか?
 まぁ、あのフランキーレインの、主題曲。ティオムキンのメロディ。
 最初から、もう、ワクワクしますね」
なんて、淀川長治さんの解説からはじまって。

Gunfight_at_the_ok_corall_(1)







この解説が、やさしくて、楽しそうで、で、なにか一つ、勉強になったような気がしたもんです。
提供スポンサーが、サントリー、レナウン、松下電器。CMもよかったです。
アラン・ドロンの「ダーバン」。黒澤明監督出演の「サントリー・リザーブ」。
一度だけ、若きスピルバーグが出た、サントリーのCMが放送されました。

お父ちゃんもお母ちゃんも、息子も娘も、おじいちゃんもおばあちゃんも、そうやって、一緒になって、テレビで洋画を観る。
淀川さんの解説で、なに観たっけ?
思い出してみると、『北京の55日』『野のユリ』『嘆きの天使』『バルジ大作戦』『007/ゴールドフィンガー』『太陽がいっぱい』『史上最大の作戦』『大いなる西部』『大西部への道』『アンドロメダ……』『激突!』『隊長ブーリバ』『七年目の浮気』『地球最後の男・オメガマン』『リオ・ブラボー』『ジャイアンツ』『ベニスに死す』『荒野の決闘』『シェーン』『ローマの休日』『ブリット』『禁じられた遊び』『サウンド・オブ・ミュージック』『鉄道員』『ダラスの暑い日』『アラン・ドロンのゾロ』『ダーティ・ハリー』『黄色いリボン』『サイコ』『フレンジー』『セルピコ』『慕情』『ジョニーは戦場に行った』『カスター将軍』『アマゾネス』『愛情の花咲く樹』……。

rio-bravo-blu-ray-movie-title








psycho-blu-ray-movie-title








goldfinger-blu-ray-movie-title








battle-of-the-bulge-hd-movie-title






ビデオ録画できるようになって、
『アラビアのロレンス』『ベン・ハー』『大空港』『2001年宇宙の旅』『ブラボー砦の脱出』『狼よさらば』『ペーパー・ムーン』『がんばれベアーズ』『ガス灯』『ロミオとジュリエット』『ワイルドバンチ』……。

2001-a-space-odyssey-blu-ray-movie-title






wild-bunch-blu-ray-movie-title






ben-hur-hd-movie-title







やめとこ。きりがない。

とにかく、家族で観る。これがよかったんですけどねモットも、吹替、2時間枠。解説とCMを除けば93分。120分の映画だったら約1/4がカットされたわけです。
『ベニスに死す』が、なんか単なるホモ映画みたいになった時も、淀川さん「なかなかいい、カットでした」なんて、苦渋するスタッフへの気遣いもしてた。
さすがに『史上最大の作戦』『バルジ大作戦』『ベン・ハー』『アラビアのロレンス』なんて超大作となると、前後編で週をまたいでの放送。それでも、『ヘン・ハー』や『ロレンス』は30分以上のカットがされていました。
でもね、私などは大学が行くまでは、兵庫県の片田舎に住んでおりましたので、こういうテレビで見る洋画劇場は貴重な人間勉強、芸術鑑賞、そして外国を知る、大人を知る、いいツールだったといえましょう。

調べてみますと、『日曜洋画劇場』は1966年10月1日が初放送。でもこのときは、土曜日の夜の放送で『土曜洋画劇場』というタイトル。放送されたのは『裸足の伯爵夫人』。1956年のハンフリー・ボガートとエヴァ・ガードナー主演。劇場用映画の放送は、当時画期的なものだったとか。
以後、洋画のラインアップが、けっして視聴者に媚びしない、いい映画を紹介するんだ、というスタッフと淀川さんの熱気が伝わってきそうでした。だから、「こんな映画があったんだ」と、発見もありました。

今は、BS、CS、ネット、レンタルで、スマホやタブレットで、どんな映画でも好きな時に観られる状況にありますが、「自分で見たい映画を選択する」という行為が、かえって映画を見る幅を、狭めているような気がします。
「昔の映画? なんかつまんなそう」
どついたろか!

そんな、日本人の心の中に、なにか一つ、宝物を届け続けていた『日曜洋画劇場』が、この4月で終了するとか。
て、あれあれ、まだやってたんかいな。とっくに終わったと思ってた。
最近、昔の洋画、放送してたっけ?
あっ。「日曜劇場」と、洋画がなくなってるのか。
それに、淀川さんが亡くなってから、確かに観なくなってた。

でも、全国津々浦々、日本の全国民のお茶の間に、マリリン・モンローやジョン・ウェィン、ゲーリー・クーパー、オードリー・ヘップバーン、ブロンソン、マックイーン、イーストウッドを届けた功績は、評価すべきです。この番組だけ、小林昭二さん(『ウルトラマン』のムラマツ・キャップ)がアテていたジョン・ウェインを、納谷五郎さんがアテてました。
『日曜洋画劇場』の成功が、各局に「洋画劇場」の枠をもたらせました。映画の前後に解説者が出て、おしゃべりする、という形も踏襲されて。
荻昌弘『月曜ロードショー』、水野治晴郎『水曜ロードショー』、高島忠夫『ゴールデン洋画劇場』、筈見有弘、児玉清『土曜映画劇場』というのがそう。こちらではサンテレビという地方局が『火曜洋画劇場』を山城新吾の解説でやっていました、ね。ほんま、いろんな映画を観させてもらいました。

まぁ、あれですわ。

世代を超えて、映画の話ができる、ということが、ちょっと難しくなってきている昨今ですが。
でもね、BS、CSの洋画専門のチャンネル、ありまして、私も契約してますけど、なんですのん、あれ。

毎月毎月、同じ映画ばっかりやりやがって。来月なんて、視たい映画、一本もないやん。
オンエアしていない、名画。渋いけどいい映画。わすれてはならないこの一作!
もっとオンエアしてほしい。いっぱいありますよ。オンエアされていないそういう映画。
それとね、何度も言う。

字幕が大きすぎる。
せっかくのハイビジョン画質がだいなしや。
WOWOWと契約しないのは、それが原因。

でもね、『日曜洋画劇場』は、深夜に枠を移してでも、視聴者に媚びない、いい映画の紹介を続けてほしかったですねえ。きっと、マニアは支持したと思うんです。
視聴者に媚び売ったらあきません。媚び売って、テレビの全体の視聴率は、ダダ下がりですやん。
こういうのは、マニアに向けて放送しなきゃ。
ゲーリー・クーパーやフレッド・アステア、キャサリン・ヘップバーン、ジンジャー・ロジャース、キャグニィやクロスビーなんて、ほとんど地上波に出てませんやん。
すてきなんですけどね。
観てほしいですけどね。


はい、もう時間が来ましたね。
それでは、みなさん、
サイナラ、サイナラ、サイナラ。


kaidanyawa at 20:40|PermalinkComments(8)

2017年03月11日

ロジカル思考のおすすめ

中山市朗です。


昨夜は作劇塾の合評日。
教室となっているのは、オフィスイチロウも兼ねる私の書斎。
天井には、このように映画のポスターがいっぱい貼られています。


C6lVPtIU4AAIdo8










合評。
塾生たちが書いてきた作品を、塾生たちで批評してもらいます。

合評にあたって、私が塾生たちに心がけてもらっていることがあります。
ロジカルであれ。
日本語に直しますと、論理的思考であれ。
ちょっと難しそうですね。
現に、そういう理屈とか、屁理屈とか、苦手、とする人は多いんじゃないでしょうか。
でもですね、作家というのは、ロジカルな作業の積み重ねでありまして、これが苦手というのでは、作家にはなれないんじゃないかと思います。
論理性に欠ける作品は、説得力がありません。説得力の無い作品は、誰も対価を払ってでも読もうと思いませんよね。
よく作家志望者の作品にあるのが"ひとりよがり"。
本人は自己陶酔しながら書いているんですが、読む方にはなんにも伝わらない。
要は、おもしろくない。きっとこれ、原因があって、自分の書いているものを客観視できていない。
客観視するためには、客観視するための思考が必要なんです。
それが、まあ、ロジカルであれ、ということにつながります。

「話の内容を、いかに理解しやすく、しかも面白く、語るか」
簡単に言うと、作家のやるべきことは、そういうことだと思います。
これは、ビジネスにもコミュニケーション能力にも、必要なスキルですよね。

合評は、このロジカルな思考を鍛え、なおかつ、作品を修正し、よりプロのスキルに近づこう、というものでありまして。
ロジカル思考は、実はそんなに難しいことでもなく、鍛えることもできます。

まず、塾生たちに言っているのは、「感想で終わるな。原因を追究しろ。できれば代案を出せ」です。
人の作品を見て、「おもしろくない」なんて、誰でも言えます。幼稚園の子供だって言います。
でも、これだけですと、言われた方は、いい気持ちはしませんわ。
まかり間違うと険悪なことになっちゃいます。そういうことが怖いので、議論はちょっと苦手、ということになるんでしょう。また、沈黙もダメです。
自分の意見はちゃんと言わないと。あるいはちゃんと反論しないと。
その場合、感情でものを言うと、これはもう議論にならない。なじりあい、罵倒、たたき合い。
でも、それがちゃんとしたロジックで説明されると、言われた方も「ああ、なるほど」と気づかされるんです。見えていなかった部分が見えるようになる。"ひとりよがり"ではなくなる。
そうなると、一歩前進です。

読み手は、作品を読んで、なんだかしっくりこなかった、楽しめなかった、苦痛だったというのもあるかも知れません。あるいは、楽しめた、すごく共感した、この部分、ゾッと鳥肌が立った、なんて肯定的な意見が出ることもあります。

なんにせよ、読んだ感想、つまり、結果があったなら、必ず原因が存在します。
その原因を探すのです。批評家の目になるわけですな。

原因は、いろいろあるでしょう。
ストーリーが途中から破たんしているとか、キャラクターの行動が唐突とか、動機不足だとか、こういう職業、立場の人はこういうことはしない、とか。設定に矛盾がある、サブキャラが弱い、会話が成り立っていない、文章が説明的、視点が定まっていない……、そもそもテーマがありきたり、とか。
おもしろくない、というのは、原因があって、おもしろくないわけです。
逆に、「これはいい作品だ」と思ったなら、それにも原因があるわけです。

それを探すわけです。
最初はわかんなくても、合評にでていると、だんだんわかってきます。
塾生は全員、入ってきたときはそうだったんですから。

で、原因がわかれば、解決策を考えてみます。
で、私ならここをこう修正する、ここはカットして、こういうエピソードを入れる、全面書き直しする……、いろいろ解決の糸口はあるでしょう。塾生はまあ、いつも4〜5人いますから、いろんな意見や修正案が出る。後は、作者がどうとらえて、応じるのか。プロの場合、これを担当編集がやってくれるわけです。
赤入れ、ですな。

ロジカル思考を鍛えるには、まず、結論から述べる、という行為をすること。
作品を読んだ、感想、という結論があるわけですから、そういう感想に至った理由を探すわけですね。これがロジカル思考を鍛えるのに、実に有効なのです。

「批評されるのはイヤだ」という人は、作家になれません。なってもいけません。
読者の意見はもっと辛辣で、残酷なものです。それを拒否することはできません。
創作仲間の意見なんて、暖かいもんです。どうすればよくなるか、なんて他人の作品を読みながら考えているわけですから。
読者は違う。買ってくれるお客さんですから。
「まったくつまんなかった、金返せ」なんて、ネットのデビューで書かれかねません。

ま、そんなこんなで、塾生たちはけっこう、合評を楽しんでいるようです。
で、塾生同志の意見交換があったあと、私が最終ジャッジ。
そらね、正解はないですよ。私も間違った指摘をすることもあります。
でも、作品をよくするため、やるべきことになにか、は、合評で明らかになるわけです。
あとは、どう修正し、作品を高めるか。
これを繰り返すと、ぜったぃに作品は、おもしろくなりますから。それは請け合います。

ただ、プロになる道は、まだまだ険しい。一歩一歩、前進するのみ、です。

これ、いい頭の体操にもなりますよ。
そして、ロジカル思考は、思わぬ世界をも見せてくれます。
常識?
なにそれ?
て、なるかも。


作劇塾は塾生募集中。
問合せは
info@officeichirou.com
06-6264-0981













kaidanyawa at 14:11|PermalinkComments(8)

2017年03月10日

二夜連続の朝まで飲み会

中山市朗です。


本日は作劇塾。

作品合評の日。あらかじめ、塾生たちの書いた小説、シナリオを読んで、赤入れ。
場合によったら、俺ならこうするよ、と修正を入れる。
塾生たちが、楽しんで、しかし苦しみながら書いている様子が伝わってきます。
19:00から、顔を合わせての合評。
辛辣な意見を言った後は、仲直りの(?)飲み会。
朝まで盛り上がるぜ!!

作劇塾は、塾生を募集しております。
作家になりたい人のみならず、ちょっといろいろ体験してみよう、面白いこと探してみたい、という人もOK。
審査もありません。まずは連絡を。

info@officeichirou.com
06-6264-0981


そして、明日はネットラジオ「気まま酒家」の生放送と録音。
飲みながらくだぐだ何かについて語る、という番組ですが、参加者募集しています。
やっぱりね、こういうのは大勢いた方が話も広がるし、楽しいですから。
といって、黙って飲んでるだけでもよろしいんです。
要は雰囲気。
お酒、肴は持ち寄りとなります。

参加希望者は、オフィスイチロウのメールか、「気まま酒家」のDMにて。

放送UR


二夜連続の、朝まで飲み会。
一週間続いたのが最高記録。

この世界、タフでないとね。



kaidanyawa at 14:57|PermalinkComments(0)

2017年03月09日

また森友? もうええわ。

中山市朗です。


まぁ、あれですな。
原稿を書いたり、調べ物をしたり、取材素材を起こしたり、それが私の仕事でして、書斎でテレビつけっぱなし状態なんです。で、ニュースやワイドショーを、見ているでもなく、見ていないでもなく、まぁ、気になるキーワードがあれば、注目するわけですが。


韓国が四面楚歌、北朝鮮はならず者。
中国は相変わらず、ということで、米国の新政権、そしてロシアはどう出る?
金正男氏暗殺の余波は?
東アジアの秩序はどうなるのか?
日本は自らをどう守り、どう貢献すべきなのか。
大切な岐路にあります。
沖縄の問題もあるし、

ところがですな、国会で論議されているのが、森友学園一色、の印象が。
おそらく各マスコミの報道姿勢に問題があるんでしょう。
ニュース、ワイドショーは、まず森友学園。森友、森友、森友。

これ、それほどの大スキャンダルなのか?
土地が不正に売られたというのなら、財務局にまかせればよろしい。
右翼的教育方針が問題なのか? 
子供のころ、私ら、左翼的教育をいっぱい受けてきましたけど?
森友は、私立の幼稚園ですからな。
きっと、安部首相の昭恵夫人の名誉校長問題から、野党が安部首相の首取りを目論んだら、こんなことになったのでしょうけど。
そら、不正疑惑があるのなら、国会で取り上げるもよし、マスコミが取り上げても当然ではあるのでしょうが。

ただね、いつまでこんなことやってんだか。また、マスコミの偏重報道は、ちょっとひどい。
私立ですからな。あれは営業妨害になりかねないし、春から入園、入学がきまっている子供たちはどうなるんだ、とも思ってしまいます。
それに、国有地が格安で払い下げられる問題なんて、今に始まったわけではない。
維新の会の丸山穂高衆議院議員は、「朝日新聞も読売新聞も、新社屋建設の折に、同じようなことをやっている」と国会で言及していましたが、そこはマスコミはスルー。

それでまた、あそこに出ているコメンテーターもねえ。
みな、おしならべて同じようなコメント。

で、笑ってしまったのは、民進党、安住淳代表代行。
「4月に(衆院)解散するなら「森友解散」になりますから、結構ですよ。森友解散、受けて立ちますから」と、国会内の記者会見で発言したとか。
そして、蓮舫代表は、教育勅語を是認する稲葉防衛大臣の発言に関連し「安倍内閣の閣僚には右寄りの人が多い。日本の右翼化を大変懸念している」と指摘。
中国か韓国の報道官かと思ったわ。



民進党さん、ちゃんと国益を考えて、与党と対峙していただきたい。
そして、国家ビジョンを論じていただきたい。
そう思いました。
あくまで私見です。

わ、また次の番組も「森友、か」












kaidanyawa at 15:55|PermalinkComments(3)

2017年03月07日

参加者募集中!

中山市朗です。


今週の土曜日。11日ですね。

22時よりネットラジオ「気まま酒家」の生放送&収録があります。

お酒を飲みながら、なんやかんやと好き勝手言い放題の番組です。
ともに飲み、語り、あるいは聞き手となる参加者募集しています。
お酒と肴は、持ち寄り散財となります。

参加ご希望の方は、「気まま酒家」のDMか、オフィスイチロウのメールまでお知らせください。
【放送URL】

テーマは未定。こういうのやってほしい、というテーマも募集。
来月4月は、天皇について語ってくれ、とcainさんに言われております。



来週の土曜日。18日ですね。

私の怪談蒐集のための怪談会をオールナイトで開催します。
24時開始、始発電車が出るころまでの時間。
場所は、大阪市南船場、私の書斎。参加費無料。
ただし、怪談を一話は語ること。

参加ご希望の方は、オフィスイチロウのメールか、お電話で。

そして、4月1日は、作劇塾開塾記念&私の生誕祭&中野笑理子「てのひら怪談」大賞祝賀会の、宴会を行います。こちらも朝まで飲む気まんまんであります。
塾生中心の催しですが、ファンの方も若干名、参加枠がございます。
塾に多少とも興味がある、ということが条件です。

こちらも参加者募集。



そして、作劇塾も、塾生募集中。

オフィスイチロウのメールかお電話で。

オフィスイチロウ info@officeichirou.com
06-6264-0981

よろしくね。


kaidanyawa at 02:29|PermalinkComments(2)

2017年03月05日

作家になるには、取材は必要か?

中山市朗です。

てのひら怪談は創作や幻想文学やSFも有りみたいですが、それでも取材が重要なのでしょうか?

というコメントが来ました。
いい質問だなあ、と、取り上げてみます。
たまに塾でも取り上げる議題です。

ただ、てのひら怪談に限らない、総体的なことを書きますよ。

作家にもいろいろタイプがありますし、作品にもいろいろタイプがあります。
取材を熱心に行う作家もいれば、まったくやらない、という作家もいるでしょうし、取材をしなくても書ける作品もあるでしょう。

しかし、もし、プロの作家になりたい、と思って書いている人がいたら「取材はしなさい」と私は勧めます。

「創作は0から作るものではない」
これは先輩作家たちからよく聞かされる話です。つまり、一つの作品を書くにあたって、どれだけの知識や情報が必要なのかということです。その知識や情報は、本や資料、ネット検索でいくらでも出てきます。それらを巧く使って小説を書くことだってできるでしょう。
でも、人間の頭には限界がありますし、実際に見たり聞いたりすることで、イメージはよりリアルなものになり、新たなヒントや材料を得ることもできます。

幻想文学やSFは、空想の世界ですから、作家の頭の中にあるイメージを小説にすればよい、と、短絡的に思うのなら、プロにはなれません。その頭の中のものを、リアルなものにするためには、取材は必要です。

小説や映画、ドラマは嘘の世界です。
嘘をつくだけなら、誰でもつけますよ。
でもね、プロの考える嘘は、アリバイ作りから動機から整合性からいろいろ考えるんですよ。その嘘でメシを食うのがプロの作家ですから。

何年か前のことですが、うちの塾生を作家さんたちが集まるパーティに連れて行ったことがあるんです。
そしたら、SF界の重鎮がおられて、「私、ファンタジーを書いています」と言った塾生に対して「君ね、ファンタジー書きたいって、よく聞くんだけど、一番難しいよ。世界を自分で作るんだからね。その世界の政治、地政学、自然環境、宗教、風習、経済、流通、特産物、そしてそこに生きる人たちのリアルな描写。文章には書かなくても、きっちりとした世界観を作家が構築していなければ、書けないよ。だから、ものすごい資料にあたって、ものすごい取材力が要るよ。それやれるか、覚悟はあるのか」と、真剣な目で言われていました。同じことは、あるコミックの編集長も言っていました。

ちょっと前、塾生がファンタジー・ホラー、みたいな作品を書いていました。80年後の日本の軍人が、特令を受けて現代の社会に紛れ込み、任務活動をするわけですが、同じ塾生にSFを書いているのがいて「ちゃんと取材してます?」と突っ込まれていました。リアルじゃないんです。その塾生は、おそらくラノベやコミックで読んだ軍人をイメージして書いたのでしょうが、その表面しかとらえていないから、こまごまとした言動や所作が軍人に見えない。どういう命令形態が働いているのかもわからない。軍隊とは何か、が、わかっていない。だから、全然薄っぺらいんです。描写が。
そして致命的だったのが、軍人なら、これは絶対にやらない、ということをやらかしてしまっている。
知らない、は、怖いことなんです。

私も知り合いに現役の自衛官や予備役の人たちがいて、話すことがありますが、「軍隊ってそうなのか」と知ってたつもりになっていたのに、実はそうではなかった、なんて話はいっぱいあります。旧軍との相違や、他の国の軍隊の生きた証言も聞ける。それがまた、おもしろい。
そういう人たちに取材をすれば、軍隊の組織、訓練、練度、武器、車両の細かい点、また、その思考、哲学、動きや普段の生活などについて聞けて、理解でき、より生々しい、リアルなものが書けるはずなんです。おまけに、80年後の軍隊ですから。その世界が今とはどう違っていて、何が可能になっているのかのシミュレーションも必要。やっぱり資料にあたり、取材をする必要はあるわけです。
SFやファンタジーたって、人間を描くわけですから、いろんな人種が出てきて、いろんな職業が出てきます。どこかの惑星か、未来の世界か、まったくの創造の世界なのか、それは知りませんが、そこにだって社会があって、人間(のようなもの?)が生活している。そのドラマを書くわけです。
で、あんまり現実と乖離しちゃうと、理解してくれないから、やっぱり現代の世界観を基にするわけですよ。
政治家、医者、科学者、技術者、企業のオーナーや市井のサラリーマン。役人。教師や商売人、娼婦、スパイや傭兵、軍人、裏社会の人たち、王室、教祖、神官や巫女、マスコミ関係者、そういう人たちがいることでしょう。マスコミったっても現代社会にはテレビや雑誌、新聞などあるし、レポーター、記者、編集長、とまたその言動も違ってきます。その想像した世界のマスコミはどうなっているのか。それも考えなければなりませんね。そういうものが、全部取材なしに書けるのならいいのですが、まあ、不可能です。

アマチュアなら、自分のイメージだけで書いて、たれ流せばいいのでしょうが、出版社はより高いクオリティーを求めてきます。また、読者には嘘を見抜く鋭い人たちがいっぱいいます。彼らをどう説得するか。
それが、プロの仕事。

SF作家の大家といえば、小松左京さんを思うのですが、彼はインタビューという形で、大勢の歴史学者、哲学者、科学者、研究家、技術者、それに映画関係者や役者といった一流の人たちと接し、質問し、お話をされていました。そういう一流の人たちの言動、考え方、キャラクターというものが、次々に作品を生み、想像の世界をリアルに構築したと言えましょう。

プロはね、怖がりなんですよ。
こう書いたけど、これで大丈夫なのか。もっと違う方法は無いか、穴が無いか。読者は受け入れてくれるのか。プロだから不安なんです。だから資料にあたり、取材をする。黒澤明という人は、まさにその典型です。だからあんなに画面が濃密なんです。
知り合いのある放送作家は、床屋のコントを書くにあたって、床屋の歴史からなにから全部調べ上げ、理髪師にも取材をしたと言います。コントですから、そんなもの出てきませんよ。全然。でも、知ってて書くのと、知らずに書くのとでは、全然違うことを、プロは知っているんですよ。
宮崎駿さんも、『もののけ姫」を撮るにあたって屋久島へ行き、森的なイメージをリアルなものにしていますね。その宮崎監督は「アイディアじゃないんだよ。アイディアを出すだけでいいんだったら、本当に楽な商売だよ」と言っています。
 
取材は、現地に行くこともありますが、私にとって、お酒の場も貴重な取材の場なんです。
私はサラリーマンの経験がありませんが、そのサラリーマンと飲みながら話すだけで勉強になります。営業の大変さ、ノルマ、そこで起こったエピソード、販売員のお客の対応の仕方、人事課のお仕事、地方に飛ばされた悲哀、厭な上司との接し方、かけひき、組織の矛盾、理不尽な扱い、変な同僚、奇妙なお客、クレーマーのエピソードなんて聞いていると、面白い。やっぱりそれ、人間観察になって、大いに参考になるわけです。
そして、怪談も、出る。


いきなり、これを書きたいから取材をしなければ、と思うから、誰にどうコンタクトとって、何を聞けばいいんだ? なんて思うから取材がしんどくなるわけでしょう。
「取材したくともお金がないので」と言ったやつがいて、「じゃ、作家はあきらめろ」と言ったこともあります。

普段から、好奇心をもって人と接する。
これが、普段から、自然に取材をするためのコツです。






kaidanyawa at 06:36|PermalinkComments(8)

2017年03月04日

怪談作品の批評会、いい怪談、ダメな怪談?

中山市朗です。


昨日の作劇塾は、先日発表された「大阪てのひら怪談」の、批評を行いました。

うちからは、二人が投稿したみたいで、一人は大賞受賞。一人はかすりもしなかった。
この差は、どこにあるんだ、という分析ですね。

まず、大賞受賞者、中野笑理子の作品の音読。私が朗読をいたします。音読は大事ですよ。
大賞受賞作だけあって、読んでいて響きがいい。
で、

父から聞いた話。

で始まるこの怪談は、視点がちゃんと定まっていて、それがブレない。そして、大阪で商売をやっているような人たちなら、ああ、そやな、と共感する日常の描写があり、同時に舞台の設定を作り上げる。
そして、おいっつぁん、という居候のお手伝いさんを登場させ、そのキャラクター紹介が簡潔に描写され、なんとはなく、のほほんとした書き方もあって、ちょつとした緩和を読者に与えます。これで読者は、おいっっあんに共感する。興味を持つ。
怪談はね、こういうことが大切なんです。最初から怖がらせようとか、不穏な空気を出そうとか、それをやっちゃうと、物語が一本調子になる危険性があります。
もちろん、そういう怪談もっあていい。最初から不穏な空気……。それがそのままとんでもない怪異を呼ぶ。いいですねえ。要はテクニックの問題です。でもそのテクニックをどう有効に使うのか? ということ。

私の持論は、怪談は、日常が崩れる瞬間に、肝がある、ということ。
この、肝が、ゾッとする感覚を呼び起こすわけで、いわば、怪談はこれで成り立つ、といっていい。
その肝が、この作品の場合、おいっつぁん、の「疳の虫」退治の描写、となるわけです。読者はおいっつぁんに共感していますから、その描写が目に浮かぶわけです。なんだそりゃ、と思うわけです。
そして、最後、そんなおいっっぁんは、その後どうなったのかが描写される。それがまた、おいっつぁんの、なんだか和む人柄が生かされて、しかも、やさしい大阪弁のセリフが使われる。それがまた、なんだか懐かしくもある。

大賞を獲っただけのものはあります。

ほかにも気になった優秀作、佳作などの作品を朗読しました。
それぞれの作品について、塾生に感想を述べてもらい、私の考えと、ここはどうなの、という指摘もしていきます。
正直言いまして、全体的に、あんまり怖くない、というのが印象。それは大賞作にも言えます。
怪談ですからね。ゾッとする肌感覚というか、日常が崩れる瞬間を、意識すること。
これがなかなか難しいんですけどね。

私も昔、雑誌『ダ・ヴィンチ』で投稿怪談の添削をやっていたことがありましたが、こう言っては語弊がありますけど、文学気取りというか、いい文章を書こうとか、描写に凝ってみようという試みが、仇になっている作品が多かったんですね。短い物語ですから、それが鼻についちゃうと、その世界に読者が素直に入れない。入れないから共感しない。共感しないまま終わる。つまり怖さが伝わらない。よって怪談としては失敗している、というパターン。今回は、800字という制限がありますからね、導入を失敗すると、そのまま引きづっちゃう。

怪談て、語りもそうなんですが、あんまり技巧に凝ると、失敗しちゃうんです。
そこがね、短い文章で、ゾッとする肌感覚を描写しなきゃならない怪談の難しさ。
中野の作品は、そういった妙な試み、気取りがない。だから、スッとその世界に読者を誘導できるんだと思うんです。彼女の話によると、締切日に朝の通勤電車で募集を知って、昼休みにカフェに飛び込んで、サッと書きあげたそうです。話は実話で、聞いた時に感じた不思議を思い出して書いたのだとか。だから素直な怪談になったのでしょう。

さて、塾に、投稿者がもう一人。三日かかって三本投稿したらしいんですが、全編落選。考えすぎちゃうか?
そういうと、本人も「そうかもしれませんねえ」なんて言っておりました。

これも、本人に朗読させました。
塾のいいところは、書いた本人にいろいろ聞けること。わかりにくい描写や、ここの意図はなんぞやとか。
明確に返ってくることもあれば、「うーん」と書いた本人が黙ってしまうこともある。
で、わかりにくいところがあると、そこを指摘しつつ、なんでわかりにくいんだろうと、考える。それにはいったん、書いたものをロジックにする必要があります。すると、どう解決すべきかが、わかります。

指摘するほうもされたほうもですよ。

落ちた3作品にいえることは、いずれも導入から失敗していました。
まず、語られる怪談の舞台設定、世界観の説明をやっているんだけど、それ、無くても、怪談は成り立つという印象。本人はそこを詩的に、とか、体験者の心理描写を書きたかったみたいですけど。
で本人は「800字しかないので」と言っている。じゃ、最初の数行は要らない。その分、体験者の立場からドラマを構築して、肝に向かう世界観を描写しろと。
それと、視点が定まらない。一体これは、だれが、誰にむかってこの話をしているんだ? という印象。
一本は自分の体験談を書いているんですが、最初から長々と、これはいつの話で、どこで、何が行われていて、こういう状況があって、という説明があって、体験者である本人が、途中いきなり出てくる。
「これは私の体験談である」の一行を最初に書いておけば、視点が定まって、本人が見る日常風景が、ぽん、と崩れる瞬間に、誘うことができるはずなんですけど。

それと、ネタが弱い。
やっぱりね、取材は必要。いい怪談を描くには、まずは、いいネタを探すこと。

頭の中だけでこね繰り返すから、凝りすぎて怖くならないということも多々あるようですし、ドキッとする意外性も描写できない。無理やり作ったやろ、と思わせる怪異を描写されても、怖いよりも、あざとい、と思われてしまう。
取材ですよ。
取材しているとね、「えっ、そんなことあるんだ」という、とても発想できないような話があったりするんです。そういうのがゲットできると、そのときの驚きを肝として、再構成する。それだけで、おそらく怪談は成り立ちます。

ということで、「取材しろ」と。落ちた彼女、ホラー作家になりたいいうてますからね。

ま、来年も挑戦するいうてますから、期待しましょう。





kaidanyawa at 12:39|PermalinkComments(16)

2017年03月03日

作家といっても色々でして

中山市朗です。

本日金曜日は、19:00より作劇塾です。
私個人が運営し、教えている作家志望者のための私塾です。

第五週を除く、毎週金曜日にやっています。

作家といってもいろんな種類があるわけでして。

私は怪異蒐集家とオカルト研究家という肩書がありますが、それで食えるんですか、なんて言われそうなので、作家という肩書も持っています。かといって、小説家ではない。「怪談」のイメージがね。
実話系怪談とはいえ、取材をもとに創作をしているわけですから、『新耳袋』も『怪談狩り』も、短編小説と言えないこともないのでしょうけど、やっぱり怪談。でも怪談作家ではないし、そこに収まりたくもない。『四天王寺の暗号』は、なんやろ? ドキュメント? そうでもないか。『捜聖記』は小説。『怪異異聞録・なまなりさん』はホラー小説なんて批評がありましたが、ホラー小説を書いたという自覚がない。あれは長編怪談。でも、私の作品は今角川ホラー文庫、から出ているから、ホラーでもあるのか。
小説の構想もあって、書いていますよ。これが怪談でも古代史でもオカルトでもない。全然別なもの。で、大阪が舞台なんですよ。
こういうの、あるかなと調べてみたら、ありそうなんだけど、実は誰も書いたことのないテーマ。
一度書きかけの原稿を角川の担当に見せたら「うちは中山さんをホラーで売るという方針があるので、こういうのは今はちょっと」とやんわり断られました。自信あるんやけど。どこに持ち込もうかな?

ライターも経験しました。随筆、ルポ、落語や映画の評論も書きましたな。文字を書いて最初にギャラをもらったのが、秋田書店から出ていたミニ本? 特撮映画の特集でした。20代中頃でしたかな? ペンネームが無くて本名名義。
あ、中山市朗は『新・耳・袋』で作家デビューした時につけた、ペンネームですよ。なかやまいちろう、と読みは本名と同じですけど。
小説家もwriterなんですが、日本でライターといえば、作家というカテゴリーには入らないんですね。著作を出版すれば作家になれますけど。でも、最初に原稿料もらったとき、こんな楽な商売あるんや、と正直思いました。好きな映画のことをただ書いて、おまけに元手が要らない。将来食い詰めたら作家になろうなんて、この時思ったわけです。30歳になって、ほんとに食い詰めたときに、『新・耳・袋』が出た。人生わからんもんです。

作家になったとたん、いろんなオファーが来るようになりました。
30代の頃は、シナリオライターでもあったし、どちらかというと、放送作家で食っていましたな。

放送作家とは、テレビやラジオ番組の企画から携わって、番組構成を考えて、放送台本を書くわけです。取材をしたり、オーディションの審査員もやりました。
シナリオは、セリフとト書きをきっちり書いて、映画やドラマの設計図としますが、放送台本は、かなりイージーというか。大阪の放送だけかも知れませんが。

以前、大阪芸大の放送学科だったかの学生と話したことがあったんですが、「放送作家になるには、どういう勉強をしたらいいんでしょうか」なんて言って、メモをしようとしたんです。あんまり放送台本の書き方について教えてもらっていないとか。まあ、私の知っている人が教授でしたけど。
で、私は「コネ」と言ったんです。
「え?」なんて顔してましたけど。
私、放送台本をはじめて書いたのは、放送作家になってからでしたからね。ある事務所に誘われて、いきなり放送局の会議室に入れられて、打ち合わせして、依頼された。それまで放送台本なんて書いたことが無かった。それがいきなり本番用の台本。ビックリでしょ?
なんとかなるもんですよ。

漫画の原作とか、漫才台本も書きました。
放送作家としての私は、当時ある芸能プロダクションに所属していて、そこにお笑いタレントが十数組いましたから、漫才台本を書きながら、お笑いのライブの構成などもやっていました。
これは、構成作家ですな。
イベントの企画、運営のノウハウはここで覚えたわけです。
吉本や松竹の芸人にも出てもらっているうちに、これがテレビ番組になったんです。それが『爆笑BOOING』。知ってる人はもう何歳?
一度、お堅いお役所から、漫才台本の依頼がありまして、書いたんですよ。そしたら、ギャグの部分にことごとく訂正が入った。ケシカランというわけですよ。漫才やん。なんとか通しましたけどね。
あと、映像作家として、黒澤明のメイキング映像を撮ったり、CS用の番組を撮ったり、『怪談新耳袋』で監督もやらせてもらいました。夢の実現。

電話で聞ける怪談(そんなのがあったんです)の構成もしましたが、これは放送作家でもなかったなあ、なに作家なんやろな。
やっぱり怪談作家か。この企画は何度も発注がありました。
そのうちの一つは、大阪の代理店の発注でやりましたので、当時の私の教え子も3人選抜して、台本を書かせました。おそらく3人とも最初の文字書きの仕事。うち、二人が後に作家になった。

まあ、いろんな作家を経験しました。
というか、やりたいことがあれば、躊躇せずにやってみたというだけのこと。
別に私は小説家になりたいとか、そういう固い決意があったわけではないので、興味があればやってみる、ということだったんです。だから怪談語りもやるし、落語もやったことあるんですよ。
高座名、桐の雄加留斗。

お芝居の台本は、依頼は何度かありましたが、これはお断りしました。
お芝居はねえ、あんまり知らない。映画とは違うし。それに一本はミステリーのお芝居を、なんて言われて。オファーした人は怪談もミステリーも違いがわからなかったみたい。「有栖川有栖さんを紹介しましょうか」と言ったんですけどね。もう一本は、被差別部落の実態を、なんていう注文でしたから、これは難しいですよね。こんな注文、なんで私のところに来たのか、よくわかりません。

ただ、振り返ってみれば、どのお仕事も必ず誰かの紹介があったり、出会いがあってのことで、私一人でやりました、と公言できるものは、何一つありません。
だから出会いは大切。
籠っててはなにもできない、というのはホントですよ。

で、いろんな分野の作家をしましたから、いろんな分野の人たちと出会って、仕事もしました。
一流の人は、やっぱりテンションが違う。で、こっちのテンションも上がるわけで、そこがこういう仕事の醍醐味というか、快い刺激が体感できるというか。知らない世界を見ることもできましたしね。

ですからまあ、作劇塾は、私の経験にあわせて、いろんな作家志望者に対応しています。
そして、プロになるならないは別として、塾を利用して、私同様、いろんな人と知り合って、刺激のある人生にしていただきたいと思っています。

まずは、気楽に覗きに来てください。

info@officeichirou.com
06-6264-0981  オフィスイチロウ








kaidanyawa at 00:40|PermalinkComments(3)

2017年03月02日

明日は作劇塾・議論を「広げる」?

中山市朗です。


明日は金曜日、作劇塾がある日です。
 
専門学校ですと、学年があります。1年生とか2年生とか。
教室にいる学生は、ほぼ同じ期間、同じようなことを学んでいるはずです。

でも、作劇塾は、私塾ですから、何年も通っているのもいれば、入って半年というのもいるわけです。
ですから、各々の学んでいる量とか質とか経験も違うわけです。ということは、「今日はこういうテーマについて講義します」ということがやりにくいわけです。
何年も通っているのは「それ、もう聞いた」とか「やってるし」ということになりかねないし、そっちに合わせると、通って間もない塾生は「難しい」ということにもなりかねない。

では、なにをしているのかというと、主に、議論なんですよ。
できれば塾生にテーマを投げてもらって、それについて議論を広げる。

私が思うに、クリエイティブな発想をするに必要なものは、柔らかい頭だと思うんです。これがねえ、30歳過ぎると固くなっちゃうんです。30歳って、ある程度自信もついてきた、信用もある程度もらえるようになった、実績も積み重なった、という時期です。そうなるとその価値観を壊したくない。その価値観が正しいと思いたい。
自分の価値観ではないものを受け入れることが、自己否定にも思える。
そうなりがちなんですね。
また、一つの価値観を共有する職場にずっといると、他の世界の価値観が見えなくなる危険性もある。だから、異業種交流会なんてやるわけですね。

価値観て、人によって、立場によって違うわけですし、多種多様あるから面白いわけです。何が正解かも、実はわからない。しかし、作家というものは、作品で、自分がこれが正しい、あるいは価値がある、と思うことを読者や視聴者に投げかけて、さあ、どれだけの反響があるかではかられるわけです。
反響には当然賛否両方あります。とにかく反響が大きければ、次のオファーが来ますし、反響が無ければ、オファーは無い。そういう世界。

ですから、議論をすることによって、いろいろな意見を聞き、整理し、賛同するなり反論するなりする。そのための説得力を養う。また、こういうことって、小さいながらも貴重なリサーチにもなる。

これ、大事なんですよ。私は大学時代、四畳半のアパートで夜通し友人たちと酒と議論を交わして、いろんな考え方や知識を得たことが、こんにちにつながっています。

今はネットの世界で、スレッドが立って、言いたいことのやりとりをしていますが、あれ、面白いですね。でも、顔が見えないから無責任でもあるし、猛反撃したり、人を叩くことに熱心なヤカラもいる。

でも、顔をあわせての議論は、やっぱり人相手ですから、そうはならない。
空気を読んだり、言い方に気を付ける、ということも必要。これ、けっこう語彙の勉強になる。それに、言葉の説得力というものもある。それに、瞬発力も必要です。冷静さも必要。

議論、というのはどうも日本人は苦手といわれます。
言い争い、とか、激論を交わすとか。確かにけんか腰になる人もいますね。
で、おそらく一回や二回の議論で意見を変える人はいない。でも、違う考えも受け入れる、違う価値観も知るということは必要なんです。その中に、心動かされる意見もあります。あっと気づくこともあります。自分と違う世代の考えも受け入れる契機ともなります。
それができるようになれば、柔軟な考え方、発想が湧き出てくると思います。
作品は、作家の考えを書くわけですが、その考えに異となる考えや別の価値観をうまく入れ込むと、いろんな人が読んでくれるわけです。一方的な思想の押し付けは、厭ですよね。
そういう、異論、反論も聞く耳をもって、うまく活用する。いい議論はそういう要素を育んでくれます。
そしたら、いろんな反響を生む、面白い作品ができますよ。

で、塾でやる議論は、相手をやりこめることではなく、いろんな意見、考え方を知る、ということ。
さっき、議論を「深める」ではなく「広げる」と書きました。

一つのテーマをいろいろな視点から考えていく。それについて、自分はどう思うのか。
企画がそうです。
「企画書を出せ」というと、たいていの人は、一つの企画書しか出さない。
それ、蹴られたらしまいやん。

複数の企画書を出す。A案、B案、C案、D案、E案……。簡単なものでいいんです。
すると「D案が、面白いかもしれんな。でも弱いよね。E案にあるこの部分をD案に入れてみて、もいっかい練ってみようか」となる、こともある。
で、D案にE案のある部分を入れて、練ってて、Z案を考える。
Z案も、いろいろなパターンが考えられる。
ZA案、ZB案、ZC案、ZD案、ZE案……。
こうやって、数を出せば、プレゼンで通る可能性が高くなるわけです。
相手は、実は明確な形がわからないでいるんです。そこに、たたき台になる企画書や考え方をたくさん提示すると、なんとなくイメージしていたものと合致するものが、一つや二つは出てくるんです。
そのとき、相手は「俺が考えてたのは、これや」なんて思うんです。
そこから、企画は動き出す。
一つの考え方、意固地な価値観では、相手は「うん」とは言ってくれない。

これね、いろんな人の意見も聞けて、自分の意見もその中に反映させて、それを練りこんでいろんなパターンが提示できる、という柔軟な頭がいるわけでして。

こういうのを「広げる」というわけです。

これは、本で読む知識とかノウハウでは、なかなか育たない。
人の意見を聞く。自分も意見を言う。それが大事。
そうすれば、感情でモノを言ったのでは拒絶されるとわかります。ロジックがいる、と気づく。
ロジックとは、論理であり、論理は体系化なしには成り立たないものです。

この、体系化するという考えは、大学を出た人は学問として学んでいるはずです、が?

まあ、塾でやるテーマはそんなに堅苦しいものではなく、幽霊や神の存在についてとか、映画の演出やカメラワークについてとか、プレミアムフライデーって、どうなの? とか。
塾は年齢も仕事もみなバラバラですから、けっこういろんな意見が聞けて、「ほほう」なんて思いますよ。
ま、私も議論に交わって、わざとひっかけまわすこともありますよ。おもろいもん。

作家になるわけでもないけど、おもしろいもの探ししている人も、入塾OKというのは、これ、ほかの仕事でも生かせるし、より多くの価値観や考え方を知ることによって、断然ものの見方が多様化して、人生、見るもの聞くものが、面白くなるからだと思うからです。

でもたまに不毛なこともあります。
以前、塾生のKさんが「レモンはすべての料理の調味料になる」なんて延々話していたのは、いまだに非難の的です。
 










kaidanyawa at 00:21|PermalinkComments(2)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


Archives
ギャラリー
  • ガリさんが、生首村からプレゼント!?
  • ガリさんが、生首村からプレゼント!?
  • 大阪・梅田も怪談のメッカ?
  • 大阪・梅田も怪談のメッカ?
  • 大阪・梅田も怪談のメッカ?
  • 本日怪チャンネル、上方芸能と怪談!