2018年02月

2018年02月28日

2018年古代史の旅〜四天王寺編

中山市朗です。

ツイッターを賑わせていて、オフィスイチロウからフォローもしておりますのでご存知の方も、おられるでしょうか。
大崎君、右京君、MAKIさん、ののさんという四人組は、私と古代史探求でつながっておりまして。
特に右京君はアスカリアンでありながら、私の古代史本をガイドブックとして、私が提示した遺跡や神社、寺などに行って、裏を取っている、という油断のならないメンバーであります。

その四人組が、東京からゲストが来られるので関西のおもろいところを案内したい、というので、私も合流いたしました。
ゲストは、夢源樹の渋沢さん。
ネットにMUGEN-JU CHANNELというサイトがありまして、オカルトファンならご存知の秘密喫茶「居皆亭」という『ムー』の三上編集長がレギュラーで出ている番組が配信されております。
実は私も以前から出演依頼を受けておりまして、それを主催しているのが夢源樹(でいいのかな。知らんけど)。
ですから、出演に関しての打ち合わせも兼ねて、私も参加したわけです。

渋沢さんは、大阪の四天王寺をはじめとした、古代史に関する遺跡を巡りたいというので、私がガイドいたしました。
私がガイドすると、なんでもないこの仏教寺が、オカルトのシンボリックがいっぱい隠された寺に変貌します。
そもそもオカルトというのは、シンボリックな象徴を見つけ出し、それを解読し、古地図や地層図などと照らし合わせ、周囲の遺跡や社寺との関係も見ながら、そのうえで『記紀』や古文献にあたり、体系化して、神々のメッセージを読み解く、という作業なのでして。
四天王寺は、そういうことがいっぱい隠されています。これらを読み解くと、聖徳太子の実在や秦氏の正体、そして天皇のルーツや大嘗祭の謎にも迫れます。
ですから、私がガイドをすれば、現地でのオカルト講座になってしまいます。隠されたものを探るのが、神の叡智を知ろうとするのが、オカルトの真髄なのですよ。

私、しゃべり通しで、あんまり写真が撮れていないので、四人のツイッターからの写真も拝借すると思います。
悪、思わんといてな。

ガイドする私と渋沢さん。

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さて、

「日本佛法最初四天王寺」とある石碑。
仏像はありましたから、それを安置して崇拝する建物が寺だとすると、私寺はありました。
ですから、正確には、朝廷によって建てられ、管理された、最初の寺、というわけですな。官寺といいます。推古天皇時に建立。
聖徳太子の発願によって建てられたお寺であります。
この時、瓦職人が大陸から来た、と『書紀』にありますので、我が国最大の、かつ、総瓦作りによる初めての建物ではなかったのか、と思われます。
今の建物は、ほとんどが戦後に再興されたものですが、礎石は建立時と同じ。つまり、建物が建っている位置や場所は、推古天皇時に建てられたものと同じ、ということであります。

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参拝する皆さんは、西の鳥居から四天王寺に入られます。当日も大勢の外人さんが、鳥居を通ってはりました。
しかしですね、四天王寺の正面玄関は、こっち。
南にあります南大門なんですわ。
正面玄関から参拝する人は、ほとんどおりませんでしたわ。


仁王像が両脇におります、南大門。その後ろに五重塔が見えますが、他に伽藍内の建物は見えません。


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これ、四天王寺式伽藍、と申しまして、南大門、五重塔、金堂、講堂と、北へ一直線に配置されているからでして、これは北斗信仰をあらわしています。ということは、道教寺でもあると、いえましょう。
道教では、北極星を最高神とし、それを「天皇大帝」と言ったんです。
天皇の文字がありますな。
で、この寺は、してんのうじ。てんのうがある。
『日本書紀』より古いとされる『上宮聖徳法王帝説』や平安時代にまとめられた『法隆寺伽藍縁起幷流記資材帳』では、四天王寺のことを天皇寺、と記しております。
現にですな、聖徳太子が所持していたという国宝の鉄剣が四天王寺に伝わっていましたが、北斗七星が彫り込んでありましたしね。
そして、天皇即位において行われる最大かつ極秘の秘儀、大嘗祭において、天皇が着用する礼服の背中には北斗七星が描かれます。

下の写真は宮内庁所蔵の孝明天皇の礼服。



礼服大嘗祭の













むむむ。

ここは、実はですね、この寺には天皇のはじまりとその秘儀との深い関係が隠されているんです。
天皇とは何か、が、ここにあります。


下の写真。
南大門の近くにある熊野権現遥拝石。
いわゆる磨かれた石が、聖石としてあるわけです。
ちょっとこれ、おもしろいものにつながります。

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下の写真は、東大門の手前にあります、伊勢神宮遥拝石。
こちらは、磨いていない自然石のようですね。
磨いた石と荒い石、といえば。

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四天王寺には、この他、西の鳥居を入ったところに引導石。金堂の前には転法輪石が配置されます。
それぞれもまた、自然石と磨かれた石。もっとも、引導石はいつからあったものか不明。転法輪石は今配置されるのは新しいもので、聖徳太子が勧請したという石は、地下に埋まっているとか。
この、石を聖なるものとする四天王寺の宗教観。
むむむ、これはおもろい。

そして、この日は戸が閉じていて見れませんでしたが、伽藍の東側に、番匠堂といって曲尺を持った聖徳太子の像があります。わかります?
聖徳太子が持っている、コンパスみたいなもの。
聖徳太子は、ここでは大工の神として信仰されるのです。

番匠堂
















ちなみに、聖徳太子の母方は、穴穂部といって、石工につながる。

大工の神、石工、磨かれた石と荒い石、官位十二階という階位を伴った結社。それに西を向いた鳥居(南北に並んで拝される二本の柱)。
あれれっ、それって?

そして、やってきました。
四天王寺伽藍の鬼門に位置する石神堂。やっはり石ですな。
板の看板に、牛王尊、とあります。
由緒によれば、四天王寺建立に際して資材を運んだ牛が、完成と共に石となり、それを祀っている、となっておりますが、これは明らかに牛頭天王です。

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実はこの牛王尊は、四天王寺にとって重要な神様なんです。
なに、寺に神様?
そういえば、西には鳥居があったな。
鳥居は神社にあるもの?

ふっふっふ。

実はですねえ、昔は、鳥居より西の地区を天王寺牛町といったんです。牛の博労に関わった人たちの首領も天王寺屋と名乗った。このように、四天王寺は、牛と関係あるんです。
聖徳太子と秦河勝が、牛の売買に関係したという文献もあります。
こういったものは、歴史学の文献には出てこない。民俗学をやると、出てくるんですな。


こちらの写真は、聖徳太子の宿敵、討たれた廃仏派、物部守屋を祀る守屋の祠。
ここは守屋だけでなく、中臣勝海という、これも過激な廃仏派も合祀されています。
四天王寺の周りにあります、七宮といい、物部が取り仕切る四天王寺の法要といい、牛頭天王といい、四天王寺は蘇我氏の皇子であった仏教派の聖徳太子が、物部に勝利した祈願成就に建てた寺、にしては、物部色、神道色が濃く残るんですよ。

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江戸時代の古地図を見ると、元四天王寺というのがあって、今の森ノ宮神社と玉造稲荷神社。
元・四天王寺なら、寺やないとおかしい。なんで、元は神社やのん?

とまあ、他にもいろいろシンボリックなものが解読をまっております、四天王寺は。
聖徳太子はいなかった、などと寝ぼけたこと言うてるヤツは、ここをちゃんと見とるんか、と言いたいですな。
聖徳太子以外の、誰がこのようなシンボリックな象徴と、意味を、をここに巧妙に隠匿したというのか!

これ、ただの仏教寺ではないですよ。

ということで、四天王寺と牛の関係を探るために、我々は、京都の太秦へ赴いたのであります!


続く








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2018年02月27日

猿でもわかる『オカルト大辞典』・白魔術

中山市朗です。

猿でもわかる『オカルト大辞典』。
久々の更新です。

ツイッターの「20秒の動画でどこまで説明できるか?」というオカルト用語辞典です。
絶対にそんな時間枠で説明できるワケないところが、ソミでございまして。
なるべくシンプルに説明するには何を最初に語るべきか。
※オフィスイチロウのツイッターで動画との連動となっております。

今回は白魔術。
 

家内安全、恋愛成就、学業成就、合格祈願、交通安全、病気治癒といったことを神様にお祈りするのは、白魔術の一種。キリスト教でアーメン、といって十字を切り、胸のあたりで手を合わせるのも白魔術の簡略化されたものといえます。
ターゲットに対してポジティブな祈りや願掛けをし、神や精霊といった超自然的な力を借りて成就しよう、させようといったもので、黒魔術と対比して使用する言葉であります。
日本では、祝詞、祓詞による祈祷もこれにあたります。

かけまくも、かしこき、いざなぎのおおかみ、
つくしの、ひむかの、たちばなの……。


オマケ

邪気を祓うための、宙に九字を切る「刀印」。男性は左手、女性は右手でね。

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昨夜はオフィスイチロウの定例会議。
滞っていた『オカルト大辞典』のツイッター用動画を何本か収録。
今回の「白魔術」に続いて「黒魔術」や「蠱毒」「真言密教」などを20秒で、できるところまで解説しました。

「幽霊」の解説をする私。

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大丈夫かいな。
チャンチャン♬


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2018年02月26日

『中山市朗・怪チャンネル』〜囲炉裏端怪異レポート

中山市朗です。

『中山市朗・怪チャンネル』、第十六怪、終了いたしました。

囲炉裏端怪談の報告で終わってしまいましたが、まぁ、1時間語れるほど、いろんなことが起こったわけです。

当日、私の話したおばあちゃんの話は、やっぱりカメラがフリーズ。
『怪チャンネル』第六怪なんですよ。私が亡くなったおばあちゃんの話をすると、フリーズ。今回、おんなじことが起こったわけですな。
そして、八甲田山は、動画として残らない。
カメラからパソコンに注入したらカメラのテータは自然消去。で、パソコンに取り込んだはずの『八甲田」の怪談のファイルがパソコンに無い。
やっぱり動画に残らんのか?
そして、新たに二十二階の男、という怪談キャラが登場。この話もヤバイ!

ののさんの、パソコンに取り込んだ動画が、いかにしても外に出ない、というのは、マジなようでして。
配信、4時間前に、ののさんから電話。
「パソコンのデータが全然取り込めないんですよ」と、いろいろ言い訳。
「電話、代わりますね」
代わって出たのが、大型家電量販店Yカメラのお兄さん。
店員が二人がかりで、いろいろやってみたようですが、どうにもならんかったようです。
ののさんに代わって、電話に出たお兄さん。
「こんなこと、絶対にありえません!無いです!」
ちょっと興奮してましたかな。
まあ、専門家から見て、ありえないことが起きると、これは怪異?

そして極め付き「八甲田山をお取りください」。
またその話をしている時だけ、画面がカクカクするし。

ま、楽しければええやん。と、最近、怪異が起こると楽しくてしょうがない私であります。。

怪チャンネル 16-1











囲炉裏端怪談で、一体何が起こったのか!
詳しくは、『中山市朗・怪チャンネル』の、アーカイブでどうぞ。

★中山市朗・怪チャンネル
FRESH! で配信中!!


 ⇒中山市朗・怪チャンネル





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2018年02月25日

本日『中山市朗・怪チャンネル』。怪異の報告あり!

中山市朗です。

本日、『中山市朗・怪チャンネル』の生放送日であります。
いろいろあった(?)、「囲炉裏端怪談」の報告もあります。
MCは、今回が二度目の、ののさん。

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彼女は「囲炉裏端怪談」に同行。動画などの撮影を担当しましたがその、カメラがフリーズしたことはブログに書きました。で、今、動画をチェック中だとか。
さっき電話があって、動画をチェックしていると、怖いことに気づいた、と。

なにがあったんでしょうかねえ?
そして、私が北野誠さんと潜入した、ある心霊旅館に泊まった夜のことなどを。


★中山市朗・怪チャンネル

FRESH! で配信中!
本日、2月25日 21:00より配信予定。
怪談三昧の番組です。



中山市朗・怪チャンネル


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2018年02月24日

八尾市と物部の謎〜渋川廃寺

中山市朗です。

守屋つながりですけど。

先日、八尾市に渋川寺があったということで、廃仏崇仏抗争は再検討なされるべきだということが言われていますが、それに関してどう思われますか。

という質問を受けました。

大阪府にあります、八尾市という土地は、物部氏の居住地でした。
『書紀』によると、蘇我氏の軍勢は志紀から物部守屋の別業のある渋川へ至る、とあります。別業とは古代貴族の別荘のことですな。本宅は大阪市森ノ宮のあたりだったそうです。
そして、志紀も渋川も志紀町、渋川町として残っています。
もちろん守屋を首領とする物部氏は、廃仏派でした。そこに崇仏派の蘇我氏が攻め込むわけですな。
これを丁未の乱、といいます。聖徳太子の時代です。

その渋川に寺があったとすると、廃仏物部とする『書紀』などにある記述を疑うべきだ、というものですな。
物部氏は朝廷の軍事を司っていまして、部民たちは、武器などの製作に従事しておりました。八尾市に弓削町があります。これは弓の制作に関わった人たちのことで、守屋の父、尾輿は弓削連(ゆげのむらじ)と称しておりました。その矢は背に負うことから、矢負、八尾、となったそうです。矢作神社もあります。
このように、八尾市は物部の部民たちが暮らす一大集落であったようです。

私は、物部、蘇我の間で争われた、仏教崇拝、廃仏の抗争は、あくまで権力争いにおけるアイテムであって、個人的には、仏教を受け入れている物部氏や、神道派の蘇我氏は、いたと思いますよ。
また、当時の仏教寺は、今でいう大学のように学問を学ぶ場所でありましたから、寺があるから信仰をした、というわけでもないとも思います。

さて、渋川寺跡ですが、現在八尾市渋川町5丁目に、渋川天神社がありまして、そこの石碑にこうあります。


渋川天神社

渋川天神社は、素戔嗚、菅原道真とを祀る古社である。神社の南西の地は白鳳時代に渋川神のあったところで、昭和10年ごろ国鉄の竜華操車場を開設工事のとき、多数の単弁八葉や忍冬唐草絞瓦及び塔心楚が出土した。また、一説にはこの付近は物部守屋の別業の地でそこに渋川寺があったとも言われている。
仏教崇拝抗争や古代の仏教を再検討すべき課題を提議している寺跡である。
 
八尾市教育委員会 

でも、よく調べてみると、出土したものは白鳳時代のものと判明しているようです。
守屋が丁未の乱で討たれたのは587年。
白鳳時代とは、大化の改新(645)から平安遷都(710)までを指します。

守屋が滅んで、60年ほどたってるやん。

そんなことより、八尾市宮町1丁目に穴太神社があります。
聖徳太子の母、穴穂部間人が産まれ育った地だとされています。
聖徳太子の母は、物部であったということです。穴太(あのう)とは穴穂部のことです。穴穂という名は、奈良県天理市の石上神宮の御旅所として穴穂部神社として残っております。
物部やん!

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こちらの方が、歴史を覆すものだと思うんですがね。
いや、ほんま。

これ、読みましょう。

宣伝かーい。



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2018年02月23日

古代物部の足跡を追って

中山市朗です。


17、18日と信州で「囲炉裏端怪談」をやったことは報告しましたが、18日の帰路、信州に伝わる古代史の謎を追って、限られた時間内で探索いたしました。
古代史……。

こちらはもう、知的好奇心としての探索。同時に、日本とは、日本人とは、ということも考えさせてくれます。

信州には、諏訪信仰がございまして、いろいろ謎があるわけです。どうやら、諏訪信仰の祭神は、出雲系のようなんですが、それは私としては、海部、物部が勢力を拡大させていった痕跡の残る地で、以前から日本列島に住んでいた縄文人と、物部系神道との融合が見られるわけです。

難しいことは、いずれ機会を設けて論じたいと思いますが、諏訪大社上社の近くにあります「神長官守矢資料館」にて撮って来た資料の一部をお見せしましょう。
その前にちょっとだけ解説。

諏訪大社のご神体は、守屋山です。
物部守屋の守屋ですな。まあ、字は後でつけられたものなので、モリヤという音が何を示すかです。
聖書にはソロモンの神殿は、モリヤの丘に造られる、ということになっておりまして、これはフリーメーソンの儀式と伝承の中にも現れます。現にイスラエルからユダヤ教のラビたちも実際にやってきて、この山を登ったということもあるわけですが、聖書のモリヤと関係するのかは、ここではノーコメント。

私の関心は、諏訪大社がご神体とする守屋山と、聖徳太子の時代、物部の首領だった守屋と関係あるのかどうか。物部守屋は『書紀』によりますと、丁未の乱にて戦死しており、その宗家が東北へ逃れた、という伝承があるんですが、そのことと、何らかの関係があるのか、ということと、諏訪の信仰と物部の信仰が実は酷似しておりますので、古代の物部神道の奥義や形態が、そこに残っているのではないかということ。
いずれにしても、ここでモリヤとは、呪術的な性格を持つ神のようですが、物部も呪術的な氏族でした。

「神長官守矢資料館」には、鎌倉時代より伝わる守矢家に伝わる守矢文書が保管され、公開もされています。
と、同時に、御頭祭などの様子も展示してあります。

神長官守矢資料館への門。
守屋14




















守矢家に伝わる伝承は、こちらをお読みください。

守屋12














資料館に入りますと、御頭祭の犠牲の鹿が!


守屋7



















御頭祭についての解説はこちら。

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文献などでは読んで知っていましたが、ほんまに鹿の首を75個。

守屋8















これ、縄文時代の信仰だと、「資料館」は説明しています。
でも、物部の神事も同じように、牛や馬の犠牲を伴っていました。
現在の神道では、そのような祭事はありませんが、『続日本紀』などを読むと、平安時代以前の日本の神事は、動物犠牲が伴う血なまぐさいものでした。
仏教の国教化が、そういう風習を駆逐したようです。
また、縄文人は太陽信仰であったようですが、物部も同じ信仰を持っていました。このあたりの謎を、追っております。
こちらは、ウサギちゃんの生贄。串刺し状態です。

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猪の頭皮と鹿肉。

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狩猟民族の神ですな。

まだまだ興味深いものがいっぱい展示してあり、解説員のおじさんからもいろいろ聞きだしましたが、いずれ、私なりの説が説けるようになりましたら、提示します。
そのためには、九州の国東半島に行かねばならない……。そして、東北の地、秋田、青森にも。

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資料館に隣接する御左口(ミシャグチ)神社。
ミシャグチとは、諏訪地方を中心とした、縄文の神であり、また、諏訪大社の祭体神とされていますので、守矢神と関連します。またその姿は蛇であるといいますから、アラハカの神とも関連します。


ミシャグチの祠。

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いろいろ、調査すべきものが出てきました。
今回は、怪談会の帰りに寄っただけですので、いずれまた、調査に伺います。










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2018年02月22日

おしゃべりケロちゃんの真相?

中山市朗です。

17、18日と泊まりで、信州むしくらの湯・ゆきもち家で行った「囲炉裏端怪談」。
ブログで、おしゃべりケロちゃんの恐怖として、報告しました。
この時計が、怪談ちゅう、しきりにおしゃべりを繰り返した、と。

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すると塾生の東野明くんが、SF担当らしく、その原因を探っています。

ガンマ線ばーすと「囲炉裏端怪談・カエル語り」

http://blog.livedoor.jp/gamma_ray_burst/archives/2018-02-21.html

彼によると、この時計は、リズム時計株式会社が製作した、ケロ・クリック2という製品。
その解説書によると、次の16種の音声が登録されているという。

この部屋 好きケロ  
・ゲロゲ〜ロ!! 
・天気は どうケロ 
・今何時 ケロ? 
・実は 泳げないゲロ
・いい夢見るケロ 
・そんなに見るな ゲロ? 
・おたまじゃくしは カエルの子
・実家にカエラセテいただきます 
・夢は自分で見つケロ 
・踏まないで ケロ
・カエルぴょこぴょこ みぴょこポコ…… 
・ひからびる ゲロ? 
・起きたケロ?
・ケロケロケロ/ゲロゲロゲロ(同時に和音) 
・おなかすいた ゲロ〜

東野君は、登録にない音声が流れたらもっと怪談だったのだが・・・・・・、と書いていますが。
実は、このことは私も調べたんです。
確かに登録された音声はそうなんですが、音声を聞いたというお客さんの中には、話が怖くなった時、「この部屋から出て行きたいよお」と突然ケロちゃんが言ったという証言もありました。これは登録されていない!
それとね、最後のゲロという言葉に記憶が無い。もっとも私は語っていて、なんかしゃべったな、くらいの認識で、はっきりとケロちゃんのセリフを聞いていたわけではないので、また参加くださったお客さんから、情報を求めたいと思います。

東野君は、ケロちゃんがしゃべったメカニズムとして、アラームの設定が移動時に設定された、とか、静電気とか、いろいろその可能性を示唆していますが?

でもこれ、ケロちゃんだったから、参加者も部屋に持ち込んだりして楽しんだわけですが、市松人形とかだったら、シャレになってませんね。

そして、「八甲田山をお取りください」と言った駐車場の機械。
私は、「発行券をおとりください」と言ったのをそう聞き違えたのでは?  と書いたところ、車の運転をしていた本人が、以下のようなコメントを寄せてくれました。


「ところで、「八甲田山をお取りください」と言ったのは【出口】の精算機なんですよ、皆さん!
「発行券をお取り下さい」の聞き間違いであれば【入口】でなければおかしいのです。出口なら「領収書をお取り下さい」のはずです。
騒然とした車内の空気が、皆さんに伝わりますかね。そう、あり得ないのですよ!」


ほんま、あの時一瞬、車内が騒然としましたからねえ。
う〜ん。
こりゃ、怪異だわな。



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2018年02月21日

コトリバコ、ガリクソン、語る?

中山市朗です。


なにがあったのでしょうか?
2年前の夏、このブログに書きました「ガリクソンの呪い」という記事の閲覧数がえらく増えています。
私が主催した「怪談の間」に、芸人のGGGくんをゲストに迎えてのトーク。その時のことをブログに書いたわけですが。ちょっと、いや、だいぶヤバい場所に行ったエピソード。
それと関係あるのでしょうか。
ある芸人さんが、「GGGさんが、なぜ消えたのか」についてを、ネットで語ったようですが、そのエピソードとリンクするようです。その余波?

実はその話をしようとして、私の体調がだんだん悪くなったのが、FRESHで配信しております『中山市朗・怪チャンネル』の第一回目のことでした。配信終了直後、私は倒れてしまいました。その後、スタッフもダウン。
危険を知らせる怪写真も撮れてしまって。

中山市朗・怪チャンネル

このお話は、名古屋と前回の「DarkNight Vol・24」にて、言ってもいいキリキリのところを語りました。
で、4月の「DarkNight 新宿」で、東京の皆さんに、様子を見ながら語る予定です。まともに語るとエライことになるので、全部は話せません。そして私を襲った怪異の写真の全貌はお見せします。
 
テーマは「呪い」です。

ということで、告知。

★中山市朗Darknight 原宿
21日(土)
Darknight、春の東京公演決定いたしました。
今回は2部構成になっており、第1部は原宿公演です。
ゲストは西浦和也さん。
第1部の公演は、18時半開場/19時開演です。
そして同日の夜は……

★中山市朗Darknight 新宿
21日(土)
Darknight、春の東京公演、第2部は会場を新宿に移して行います。
ゲストは第1部に引き続いて、西浦和也さん。
となると語られるのはやっぱり『呪い』……?
そして『怪談の壇』チャンピオンの、一条ま〜太郎さんも出演していただきます。
詳細&ご予約は下記のDarknight公式サイトをご覧ください。
中山市朗Darknight公式サイト
※同日のイベントですが、原宿公演、新宿公演の予約は、それぞれ別となっております。
両方に参加ご希望の方は、お間違えの無いようご注意ください。

ということで。
もし、当日語らなかったら、何かあったとお察しください。



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2018年02月20日

囲炉裏端怪談・報告第二弾、おしゃべケロちゃんの恐怖!

中山市朗です。

『囲炉裏端怪談』の報告第二弾、と、その前に。
信州から名古屋への帰路中、我が塾生の中野笑理子が「第三回・大阪てのひら怪談」佳作を獲ったと知りました。
前回、大賞を獲った彼女。二連覇とはなりませんでしたが、この連続受賞で、安定した怪談が書けることを評価されたということでしょうか。
家庭の事情により、長期休塾中ではありますが、自信をもって書き続けるよう、できれば塾復帰をして本格的に作家修行してもらいたいです。
中野さん、おめでとうございます。

で、ケロちゃんの怪異・・・・?

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私が、怪談を語っていると、後ろの方にいたお客さんと、ビデオを廻していた、ののさんたちがなんだかひそひそ話をしているんですね。
その直後、ビデオカメラが謎のフリーズ。

実は私が、『怪チャンネル』で語っていると画面がフリーズした、うちのばあちゃんを話していた時だったんです。
ケロちゃん時計が、誰も触れないのに勝手にしゃべりだした、と。
まあ、触ったり叩いたりすると、歌を歌ったり、何かをワンフレーズしゃべる仕掛けにはなっていてるのですが、急にしゃべりだし、それがワンフレーズどころではないしゃべりだったと。で、お客さんやののさんが「えっ、なんで? なにもしてないのに」と不思議がっていたところ、直後にビデオカメラがフリーズ。
電源コードから直接繋いでいるのに、バッテリー不足。
撮影をはじめたところなのに、メモリー不足。で、停止。

そして、私が怪談を語ると、たまにケロちゃん、しゃべるんです。

まあ、接触がおかしいとか、故障とか、そんなんかなあとは思ったのですが。

私の独演怪は、大阪七墓にまつわる怪談や、ある有名なガス爆発事故にまつわる怪異、リクエストに応えての八甲田山、などを3時間。

一旦休憩。

この間に、温泉!
温泉がよかった!
雪の降り注ぐ露天風呂。これやこれや。冬の怪談、雪と温泉、お酒に信州名物のご馳走、そしておやき。
よろしおまっせー。
しかし、露天風呂の床に積もった雪、そして空から雪が舞って落ちてくる風景。その向こうは漆黒の闇。
その闇の中から、八甲田山の兵隊さんがやってきたらどないしょ、なんて妄想してしまいましたわ。

24時からは、私の部屋(かなり広い)に場を移して、今度はお客さんにも語ってもらいながらの怪談会。
有志怪談会、と名付けられました。

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誰かが面白がって、ケロちゃん時計を部屋に持ち込んだら。
怪談会がはじまるまでは、ずっと黙ってたケロちゃん。怪談が盛り上がると、またおしゃべり。
「オタマジャクシはカエルの子」「この部屋、気に入ったよ」「実家に帰らせていただきます」などなど、うるさいわ。

で、翌朝、ぜんぜんしゃべらん。触れると喋るんですが、何もしないとじっと沈黙。
やっぱり故障ではない?
偶然やろ、と思うのですが、怪談を話すとしゃべるケロちゃんなのでした。

で、実は、この時お客さんが、ある話をしたところ、その話にリンクしたかのような怪異が!
これ、私と、ののさんも同時体験したので、ののさんがMCの25日の『怪チャンネル』でお話ししましょう。これはちょっと怖いですよ。

午前3時、散会。

今回の参加者の集合写真。

わわ囲炉裏端怪談















初日は雪が降っておりましたが、翌日は快晴。
白銀世界に青空が映える!

ということで、帰路の途中、古代の物部の謎を追って、守屋山、そして守屋資料館、御左口(ミシャグチ)神社などに立ち寄りましたが、これはまた別の機会に。

ところで、この会を仕切ってくださったE本さん(『怪談の壇』2017チャンピオン)の車で5人が名古屋へ。
名古屋駅近くで打ち上げをしようと、駐車場へ。
そしたら、発券機が何を言ったか。
「八甲田山をお取りください」
ええっ。
「今、八甲田山と聞こえた!」と私。
そしたらあとの四人も「確かに聞こえました!」

発行券、と言ったのでしょうか。でも、はっきり、は・っ・こ・う・だ・さ・ん、と聞こえたんですけどねえ。

というわけで、楽しくも怖い「囲炉裏端怪談」は終了。
もうE本さんをはじめとしたお客さんたち、来年も絶対にやる、と早くも広報のやり方などを、ああだこうだと話し合っておりました。

宿があんまりよかったので、来年も同じ宿で。

信州むしくらの湯・ゆきもち家

冬はここを本拠地とした「囲炉裏端怪談」、第二弾、実現していただきたいです!




雪景色 真冬怪談 湯とお酒

日本茶

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2018年02月19日

囲炉裏端怪談・報告第一弾!

中山市朗です。


信州の雪に閉ざされての怪談会。
『囲炉裏端怪談』を終えまして、無事に帰って参りました。
無事、ではありましたが、怪異、起こったでござりまする〜!

ということで、報告いたします。

囲炉裏端怪談01














ちなみに、名古屋からの道中。途中寄ったドライブインでの昼食。
め、珍しく肉の無い私のメニュー。
とろろに、麦飯。
信州に入るということで、気分を変えてみたわけです。

無題












そして、会場となる宿に到着。名古屋から休憩含む、5時間の旅。
雪、雪です。そして雪で隠れておりますが、茅葺屋根の宿です。山姥伝説もあります。

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囲炉裏端怪談7怪談会の会場となる囲炉裏です。
雰囲気ありますわ。


参加くださったのはインフルエンザなどでの
キャンセルもありましたが、私を含め11名。

大阪、東京はもちろん、名古屋や石川県からも。

熱心でちょっとおかしい(?)怪談ファンの集い。









まずは宴会。
信州の宿ならではのごちそうでした。
本番はこれからなので、お酒はグッと我慢して。

囲炉裏端怪談10囲炉裏端怪談14

















20:00より、まずは私の怪談独演怪。

撮影担当は、動画も兼任、オフィスイチロウの新メンバー、ののさん。

怪談を語り中の私。

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お客さんが囲炉裏を囲って。おやきを食べながら、お酒類、ソフトドリンクも。
おっさんが多いように見えますが、10人中4人が女性でしたよ。

囲炉裏端怪談1617囲炉裏端怪談

















で、『怪チャンネル』で語っていると、異変が起こり、画面がフリーズした、私のおばあちゃんの話に再度挑戦。
そしたら、同じように、怪異が起こった後、ののカメラ、完全にフリーズ!
原因不明。
やっぱり、ばあちゃんは、この話を嫌がっているのか?
しかしこれは、怪異の序章でしかなかった!
これは、囲炉裏部屋の棚に置いてあった、ケロちゃんの目覚まし時計。
これが、実に禍々しいことを巻き起こしたのである!
い、一体それは!

囲炉裏端怪談19





















続く。






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2018年02月17日

怪談ライブとオカルトライブ!

中山市朗です。

本日、信州へ行ってきま〜す。
「囲炉裏端怪談」、なんとしても成功させて、冬の恒例行事としたいものです。

報告は、明日の深夜。

ところで、私にとってとても不思議なことがあります。

私はいつも、怪談とオカルトは別のものだ、と言っているのですが、ネットの上では、怪談もオカルトもごっちゃになっています。
オカルトのスレッドに怪談があったり、怪談のことをオカルト話としたり。
心霊、怪談、都市伝説、オカルト、そこに区別も何もない。私はここ、気に入らないんですよね。
オカルトは難しいですよ。
人前で、多少なりとも講釈垂れるなら、まず『聖書』を、そして『古事記』『日本書紀』も最低限読んでおくこと。そして地図が読めること。それが出来ないなら、オカルトは人に語れないし、語ってもいけない。
怪談は、そんなの関係ないですね。
なんですけど、同じにされています。
怪談番組の企画を持ち込んだら「俺は、オカルトなんて信じてないから」と、放送局のプロデューサーもわかっていない。「怪談はオカルトと違う」と、説明するんですけど。

とは言っても、私の実感するところは、怪談ライブと、オカルト系のライブは、客層が違う。
木戸銭払って行く、となると、やっぱりそこは線引きされるんですね。

怪談は芸です。怪異を語る文芸であり、話芸である。
オカルトは、宗教学の中の一つにあるカテゴリーといっていい。隠された古代の叡智、暗号化された神々のメッセージを読み解くのがオカルト。インディアナ・ジョーンズは考古学者であり、オカルトの権威、という設定だったことで、なんとはなくお分かりなのではないでしょうか?
ジョーンズ博士は別に怪談は語りませんわな。『聖書』にある神の刻印、「アーク(契約の箱)」を探し、解読しようとしていました。

で、私は怪異蒐集家として怪談を語りながら、オカルトについても考察しています。だからまたややこしい?

とはいえ、怪談とオカルトは、根底で繋がってはいます。怪談をやっていると民俗学に入り込み、民俗学は神々の伝承や祭りを伝えます。これは、オカルトの範疇とリンクします。
ですから、オカルト・マニアの人たちには怪談を聞いてほしいし、怪談ファンも、真のオカルトについて興味を持っていただきたい、と思います。それぞれがもっと面白く、興味の対象も深くなりますよ。

ということで、オカルト・ライブの告知を。

本日、17日より前売り発売!

「日本怪奇列島シリーズ 第二回」〜陰陽道 魔都「平安京」呪詛の極み〜

飛鳥昭雄×中山市朗

vs中山市朗飛鳥昭雄









4月29日(土) ロフトプラスワン・ウエスト
はてなブックマーク - 「日本怪奇列島シリーズ 第二回」〜陰陽道 魔都「平安京」呪詛の極み〜

OPEN 18:00 / START 18:30

前売¥2,500 / 当日¥3,000(共に飲食代別)※要1オーダー500円以上
前売券はイープラス、ロフトプラスワンウエストWeb&店頭&電話予約にて2/17(土)発売開始!
イープラス:近日詳細発表!
※ご入場はイープラス→Web→店頭電話予約→当日の順となります。
電話→ 06-6211-5592(16時〜23時)

【出演】
飛鳥昭雄(サイエンス・エンターテイナー)
【ゲスト】
中山市朗(作家、怪異蒐集家)

そして、告知済みですが、近づいてまいりました、

世界不思議紀行12

中山市朗×三上丈晴

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はてなブックマーク - 世界不思議紀行12


3月5日(月)

OPEN 18:30 / START 19:30

前売¥2,500 / 当日¥3,000(共に飲食代別)※要1オーダー500円以上
前売券はイープラス、ロフトプラスワンウエストWeb&店頭&電話予約にて1/27(土)発売開始!
イープラス:http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002250399P0030001
※ご入場はイープラス→Web→店頭電話予約→当日の順となります。
電話→ 06-6211-5592(16時〜23時)

チケット予約

【出演】中山市朗(作家、怪異蒐集家)
【ゲスト】三上丈晴(月刊ムー編集長)

こちらはいつものように、テーマは未定。
ここで丁々発止するテーマを募集しています。
オフィスイチロウのメールまでどうぞ。

info@officeichirou.com



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2018年02月16日

怪談師が自覚するべきこと

中山市朗です。

「怪談師と名乗ったら自覚するべきこと」なんて、ちょっと上から目線での発言ですが、老婆心ながら、書かせていただきます。


昨日は、怪談師に見る、三つの語りのパターンというのを提示しましたが、今回は、そもそも怪談師とは何ぞや、ということを考えてみます。

同じく昨日のブログで、塾生の東野君が、

怪談師になるためには(Yahoo知恵袋)

という記事を取り上げていましたが、質問に、
     

「怪談師」になるには、特別な資格を取得したり、特別な講習会に参加しないといけないのでしょうか?
分かる方、教えてください。

という質問に対し、

怪談師とは講談師の中で怪談を主に扱う人達です
つまり講談師あるいは怪談師に弟子入りするのが一番の近道ですね
講談師・怪談師の世界は伝統芸能ですからとても厳しい世界です
がんばってください。

という回答が寄せられています。講談の中の一つのジャンルとしての位置づけですが、間違ってはいません。
講談師にはこんなことわざがあります。
「冬は義士、夏はお化けで、飯を食い」

でも、我々のやっている怪談語りは、落語、講談を参考にしながらも、講談でも落語でも無い。講談の語り口は、英雄伝、武勇伝を語るのが本来で、そのための節があり、言い回しでできています。でもそれは、現代に生きる市井の人たちが遭遇する、日常の中に潜む怪異を表現するには、だいぶ違和感があるんです。
講談調のいわば実話怪談、というのを何度か聞いたことがあります。上手いんです。口調もなめらかで、場慣れもしているなあ、と話芸としてはある程度完成されたものでしたが、節とか、現代に無い言い回し、あまりに流暢に流れる言葉のやり取りなどが気になって、頭に入ってこなかったんですね。
お岩さんやお菊さんを語るには、講談でしょうが、実話怪談はまた、表現の世界が違うように思います。あくまで私見です。

もっとも、このYahoo知恵袋の回答は2015年のものですから、六本木の怪談BAR・スリラーナイトも無く、怪談社は設立間もなく、大阪の十三を本拠地にしていて、ぁみ君はまだ無名、タニシくんは怪談未デビュー、ネットラジオなどでの怪談もまだ出始めたころという状況(ファンキー中村さんの時代か)でしたから。北野誠さん、西浦和さんたちが『お前ら行くな』、それに『新耳袋・殴り込み』というビデオ番組がありましたが、あれは怪談では無く、怪異レポート。したがって、一般的には怪談なんて、そんな認識でも仕方ありません。
今もほとんどの人たちの怪談、そして怪談師に対するイメージ、認識は、まだまだそんなものでしょう。

一方、怪談師、という肩書を持つ人は、確かにここ、2,3年で、急激に増えてきたように思われます。
原因は、誰でもなれる、ということでしょう。
免許や資格がいるわけでもなく、伝統芸でもないので、師匠につく必要も無い。
しかもネットというツールがあるので、そこで番組を持ち、自分の体験や取材した話しを披露して、怪談師と名乗れば、今日から怪談師になれるわけです。怪談師という言葉がもう、定義が無いですから。
怪談が好き。だから語る、書く。ネットで発表する、結構なことです。

ただ、問題はここから。
怪談師と名乗るからには、ブロであるという意識を持っていただきたい。
つまり、木戸銭取って、採算の合うライブや会を続けられるのかどうか。それが出来なければ「自称・怪談師」でしかない。またそんな人たちが蔓延ると、怪談というものが軽く見られ、芸能の一分野としては、なかなか認知されないということにも、成りかねません。


プロとアマ、この線引きはやるべきでしょうし、淘汰されるでしょうが、さりとて語りの怪談の世界に業界があるわけでもなく、プロの怪談師とは、どこからがプロだ、という明確なものも今はありません。

芸能界においては、プロとなるための前提があります。
どこかの事務所に所属することです。
芸人や歌手、アイドルから役者まで、メディアに出る芸能人のほとんどは、芸能事務所、プロダクション、あるいは劇団などに所属しています。所属するためのオーディションや審査があります。所属するために、養成所に通わされることもあります。ここにおいてまず、越えねばならない障壁があります。
自称・怪談師の人たちの大部分は、ここをすっ飛ばしているわけです。

事務所に所属するということは、プロの業界のルールや相場を知っていて、マネージメントや交渉ができる人がいる、また、養成、教育できる環境にある、業界と取引がある、営業がかけられる、何より業界に対する信頼度がある、ということでしょうか。まず、そういう事務所、プロダクションに入ることにより、プロとしての環境がもたらされ、ゆえに自覚を持てますし、業界とのつながりもできます。怪談の語り手も、そうあるべきでしょう。
怪談を語る人材を所属にするという事務所があるなら、それはビジネスになるしと判断されているということです。
そういう事務所が見当たらないなら、スタッフに業界人をスカウトして、作ってもいい。
オフィスイチロウがそうですから。最初の数年は苦労しましたけど。

なぜそんなことを言うのかというと、どうも最近、マスコミに出たり、木戸銭取ってライブをやる怪談師たちが、あちこちでトラブルを起こしたり、勘違いしているという話しをよく聞くんです。原因や成り行きを聞くと、大抵はマージメントをする人がいないから、教育する人がいないから、業界を知らないから、そうなるんだなあと、残念に思うわけです。私もそういう人たちのライブにゲストで出て、ブロならそれはありえない、と、そのライブや収録の仕切りや管理に疑問をもったこともあります。これでは、所詮、怪談をやっている人は、と軽く見られます。

怪談師になる方法として、怪談本を出す、ということも、一つの方法です。
そうなるとプロの作家です。担当の編集さんがプロの作家としての自覚を教えてくれますし、出版に関する契約もします。こういうバックグラウンドは必要ですし、自信にもなります。そして、作家は別に事務所に入る必要も無いですしね。編集さんがマネージメントしてくれることもありますし。
ただ、マスコミによく出ている作家さんは、やはりどこかの事務所に所属しています。

とにかく、プロであることは必要です。プロとしての自覚と付加価値が、怪談語りにも付加価値を付けます。しかしこれも、継続して出していくことが必要。3年出さないと、出版業界からも干されますから。

「『怪談師』という言葉は僕が作ったんです」と、山口敏太郎さんが言っていました。講談師の中の怪談師ではなく、そのカテゴリーから出た怪談の語り手を、怪談師と言ったのは、彼かも知れません。

ただ、怪談師と名乗る人たちがこれだけ出てきて、怪談本も毎月数冊は発行されています。怪談専門誌『幽』も発売されていますし、メジャーな作家が怪談を書く時世になった。つまり、ニーズはあるということですし、怪談を何らかの方法で語りたい、伝えたい、表現したい、という人が増えているということです。
つまり、怪談という芸は、文芸にしろ、話芸にしろ、今後は発展していく方向にはあると思われます。
それは歓迎したいですね。

私は常々、人間の感情は「喜怒哀楽」では足りない。
「喜怒哀楽怖」であると、言っています。
怖い、という感情が、日本では負のイメージで語られていたのでしょうが、人間、笑うことも必要ならば、ゾッとする肌感覚を感じることも必要。どちらもエンタメになるんです。笑いの芸がこれだけ隆盛となるのなら、怖という感情にもっとスポットがあたってもいい、と、理論化して論文に書いて発表したいくらいです。

そして、怪談師も増えたのならそこから、当然、淘汰されるべきでもある。
大勢の中からの淘汰ですから、生き残った人は大したもんです。
今までは、淘汰されるほどの人数がいてなかったですから。

怪談師のニューカマーの皆さん、ぜひぜひ、怪談界を盛り上げるために、自覚を持っていただきたいです。期待しています。

言っている私が、真っ先に淘汰されんよう、踏ん張りますわ。




それと、オフィスイチロウは、怪談ライブや放送番組などの女性MCを募集しています。
経験は不問。
怪談や歴史やオカルト好きなアグレッシブな20代女子。
お仕事がいただけるようになれば、マネージメントしたします。

info@officeichirou.com



















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2018年02月15日

怪談師、語りの三つのパターン!

中山市朗です。

先週の作劇塾、塾生からこんな質問が。
「先生、怪談師には三つのスタイルがあるそうですが、一つは、しゃべり型、レポート怪談、二つ目が語り怪談。三つめは何ですか?」
質問者は、当塾SF担当の東野君。
そういえば、彼は2月8日付けの自身のブログに「怪談師とは」として、下記のような記事を書いていたのでした。

http://blog.livedoor.jp/gamma_ray_burst/archives/2018-02-08.html

怪談語りには三つのスタイルがある、というのは私の説でありまして、

一つは、しゃべり型、レボート型怪談。

これは、自分の体験を「ちょっと聞いてよ、この前ね」と、しゃべる怪談。
学校の先生や友達が語る怪談って、案外怖いものですが、それは例えば、いつも真面目に授業をしている先生が、あるいは普段そんなことを言わないA子ちゃんが、「実は……」と体験談を、あるいは体験談と称したものを語りだす。あるいは「お前、知らなかったのか」と、親がとんでもないことを語りだした。
知っている人の体験談。
知っている人という主体があっての、怖い話が、この型になります。
KTVの『恐怖の百物語』の構成をしていた時は、無名の語り手たちでしたが、その語り方を意識するよう指導していました。稲川さんがそれを受けることによって、番組ではそれが成り立つと思ったからです。
詳しくは、以前書きました私のブログから。

http://blog.livedoor.jp/kaidanyawa/archives/2016-10-17.html

松原タニシさんの怪談がその典型ですね。
まず、松原タニシ、という芸人がいる。その芸人が事故物件に住んでいる。その日々の生活を語る。
いわば、松原タニシという主体があって語られるもの。レボート怪談とも言えますな。
だから、オーブが舞う動画などを見せたりもできる。
芸人が語る怪談のほとんどがこれですね。北野誠さんはこの型。
ですから彼らは話を仕入れるのに、霊スポットに潜入するわけです。そしてそこであったエピソードや感じたこと、見たことを語る。
でも、知っている人だから、芸人さんだから、という主体者が認知されなければ、下手すれば、頭のおかしい人の戯言にしか聞こえない。知らない人からいきなり怪談を聞かされても、引きますわなあ。
怪談は誰でも語れるけど、客を怖がらせるのは難しい、という原因は、まずはここです。


二つ目が、語り怪談。

こちらは、主体者を消す語り。
取材してきた話を、聞き手に疑似体験させるように語る。
私の語る怪談はこのタイプです。
体験談というのは、話としては強いのです。「見たんだから」「ほんとうなんだから」で通せる。でも、取材した話しは、ほんとうかどうかわからないし、創造や脚色、演出を計算しないと説得力は出ない。そして、中山市朗という主体者を消して、「八甲田山」の事件や、幽霊ストーカーとなった「ノブヒロさん」、ドライブを楽しむ家族や、あるオフィスや学校などで起きた怪異を語る。お盆に帰って来た、亡くなった他人のおばあちゃんのことを語る。そして、聴衆に、その他人事の怪異を、語りのみで疑似体験させる。
落語や講談に話法としては似ています。ですから、私の語りに動画や心霊写真は出てきません。語りの世界が壊れてしまうからです。そういうときは、コーナーを作って見せたりはします。
私はですから、霊スポットへ行くよりは、人の体験談を蒐集して、その話を練り込んでいく手法です。その体験者の日常の描写や怪異や登場人物たちとの距離感、それに対してどうリアクションがあって、何を考えたのか、などを想像で埋めるわけです。まあこれは、作家が日常にやっていることですけど。
その、作家としての視点、描写があるはずです。安曇潤平さんはまさにこのタイプの語りですな。
私の語る怪談が、そういうことに成功しているのかどうかはわかりませんが、少なくとも、そこを目指しています。
ただ、「山の牧場」とかになると、私が見聞きした体験に基づき、また、分析や状況説明から怪異が構成されるので、一のレポート式怪談となりますね。ですから、こちらは写真や動画を挟み込む構成にもなります。

語り怪談、詳しくはこちらから。

http://blog.livedoor.jp/kaidanyawa/archives/2016-10-20.html

で、そこまでは私は2016年10月にブログで書きながら、三つめを書いていなかったらしい。
書いたつもりだったんですが、確かに探してみたら、無い。
ということで、今さらですが、三つ目を提示。

劇的怪談。

一人芝居による怪談、です。
計算された演出、書き込まれた台本。語りに、動きや表情を加えて、芝居的な怪談とする。照明も背景もお芝居の時のように準備される。
白石加代子さんは、これですね。
あれは芝居の素養が無いとできない。それに、怪談は饒舌すぎると怖くなくなる、という特色があるのですが、それを演技力で完全に払拭させます。ある意味、白石ワールドでもある。眼力が凄い!

白石加代子























稲川淳二さんも、近年はこの型ですね。
最初の頃は、稲川淳二というタレントが語ることで成り立つ、一つ目のパターンでしたが、段々洗礼されて来たというか、練り込まれて来た、というか。
ですから、稲川怪談の映像収録されたものを観ると、ちゃんとカメラが話に応じて移動したり、切り替わったりしています。
どこでどう、映像的な演出をするのかが、コンテになっているわけですな。
そういえば稲川さん。
身内の人からは「座長」て呼ばれていました。
怪談社のお二人も、ここを目指しているのかな?

「三百物語」は、私の語る怪談を、映像収録する企画ものですが、そこまでの打ち合わせはしていません。
私はそこまでの演劇素養もないし、また、稲川、白石の両巨頭のやっていることに挑むつもりもありません。かなうはずもありませんし、同じことをやる意味もないですから。
私は、私なりの、フラのある、怪談語りを追求していきたいと思っております。

ちなみに私は、怪談師ではない。そう名乗ったことも無い。

怪異蒐集家であります。






kaidanyawa at 01:17|PermalinkComments(6)

2018年02月14日

相乗する怪談の魅力

中山市朗です。


先日の『中山市朗・怪チャンネル』で、訪ねてくる「赤い人のようなもの」について語りましたが、いろいろメールやお電話などで反響が届いています。

そういえば、そんな赤い人が、玄関口にいてすりガラスに映っていて怖かったことがあった、近所の家の前にいたのを見たことがあるとか、家のトイレやバスルームのドアのガラスの向こうや鏡越しにいた、とか。
火事との関係を示唆したものもありました。
たいていは、そんなものを見たけど、いつの間にやらいなくなって、二度と現れない、ということで忘れていたり、怪談として語るほどじゃない、ということだったんでしょうか。
でも、聞いているうちに「あ、それで思い出した」「そんな話でいいのなら、一度こんなことが……」となる。
これが、怪談なんですよ。
幽霊話ばかりが怪談では無い。
怪談は相乗するんですよ。そこが面白い。
でもまあ、あの赤い人のようなものって、なんでしょうね?

私が主催しているプライベート怪談会や怪談の壇、などでも、休憩時間や打ち上げになってもお客さんたちの怪談トークが終わらないのも、思い出しているんですよね、あれ。
つまり、霊感があるとか無いという話しではなくて、なんか妙に事があったぞとか、誰かそんなことを言ってたよな、みたいな。そういう話も集めるのが、怪異蒐集家のお仕事なんですよ。

『Dark Night』も、ゲストの人とは、そんなに打ち合わせをしない。
まあ、ザックリとテーマは決める。人形怪談とか、呪いとか。
あと、最後の話は、何をするとか。
あとは、ゲストの方も「おまかせします」と、私に委ねてくれるわけです。
それで、オールナイトの5時間、丁々発止の怪談のキャッチボールができるのは、その「あ、それで思い出した」とか「それと似た話があってね」とか「そのつながりでね」と、話が相乗して行くわけです。
それができる人をゲストに呼んでいるわけですけど。
そういう、思い出した怪異談の積み重ねが、リアルな感覚を喚起したり、やっぱりあるんだ、という共感を演出したり、あるいは深く掘り下げていけたりするわけです。一話一話は、そんなに怖いわけではないけども、ちょっとした不思議が積み重なると、そういうものなら、身近にあるかも、「あ、そういえば……」と、思い出して、途端に怖くなる。
『Dark Night』が、他の怪談ライブと比べて濃いというのは、これなんです。
ま、『新耳袋』がそうでしたからね。

7、8年前ですか、NHK-BS『怪談夜話』を収録した時、もちろんテレビ番組ですから、ゲストに割り振りがあったんですよ。安曇さんは、この話、時間は8分、とか、加門さんは、この話、何分、とか。私もトリを務めさせていただきましたが、前もって語る話は内容と時間が決められているわけです。番組構成ですね。
でも、ほんとに面白くて盛り上がったのは、その話を受けて、スタジオ内のゲストたちが「そういえば、こんな話がね」「あるある、私もこんなことが……」と、話し出したこと。
ディレクターを担当していたYさんは「番組は時間と構成が決められているんですが、その、盛り上がった計算外の話がおもしろくてね。なるべく活かすように編集しましたが、泣く泣くカットせざるを得なくて」と、苦しい胸の内を後で言っていたのを覚えています。

他の怪談番組は、これをやらしてくれないんですね。時間ばっかり気にしてね。
「5分以内に語ってください」とか。
そんなん、語りの世界じゃない。怪異事件のダイジェスト。それでもそこからカットされる。
ゲストの人数多すぎ、とか、そのコーナーいらんやろ。みたいな。
決められた怪談を、決められた時間内で語るというのは、もちろん、番組の基本ですけどね、それは。
でも、怪談の魅力はそれでは伝わらない。
KTVの『恐怖の百物語』は、そこに遊びがあったんですけとね。だから伝説的番組に成りえた。番組構成は……、あっ、私か。あっはっは。

ま、そういう昨今の怪談番組に対する反感でもあります、『中山市朗・怪チャンネル』は。

というわけで、怪談ファンにまだまだ認知度が足りない『中山市朗・怪チャンネル』。
ま、根気よく続けることですかな。

FRESH! で配信中!
次回は、2月25日です。

アーカイブも観れます。

中山市朗・怪チャンネル


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怪談に 乾杯ビール 美味すぎる

発酵麦茶


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2018年02月13日

怪チャンネル第十五怪配信&はるみギャラリー?

中山市朗です。

昨夜は『中山市朗・怪チャンネル』の収録&配信。
第十五怪。
あんまり、怪異体験は無い、と言いながらも、こういう仕事していますから、今回は私の身近であった怪異などを語ってみました。
赤い色に、お気を付けください。



中山市朗・怪チャンネル

収録後は、オフィスイチロウの会議。

とっさんが撮った収録の模様。はるみファンは保存。
え、左のおっさんがいらんて?

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収録後は、オフィスイチロウの会議。

今後のこと、いろいろな将来的ビジョンを話し合いました。夏に向けての正念場です。

それから、忘れておりました、告知です。

★世界不思議紀行12

 3月5日(月)

月刊ムー編集長・三上たけるさんとのオカルトトークライブが開催されます。
12回目の今回。いつもながら、打ち合わせなしの濃いトーク。
ですから、取り上げてもらいたいテーマなど、オフィスイチロウまでメールでリクエストくださいませ。

 詳細・予約は下記のリンクより、ご確認ください。

ロフトプラスワンWESTイベントページ




kaidanyawa at 07:02|PermalinkComments(7)

2018年02月12日

第五回怪談の壇・優勝者決定! そして今宵は『怪チャンネル』

中山市朗です。


「怪談の壇2018」。
開幕いたしました!
MCは、はるみちゃん。

怪談壇1


















舞台から客席を見ますと、だいぶん常連さんで固まって来た印象を受けましたが、怪談好きの皆さん、どんどん参加してもらいたいです。それと、いつもよりやや、お客さんが少なめ、というのは三連休の中日、というのもあったようですね。

語る方も、今回は六、七人で回っていたんですが、皆さんどうしたんでしょうえねえ。
まあ、週末には『囲炉裏端怪談』もありますから、そっちに向けての準備をしていている人もいたようですね。
もちろん聞くだけの愉しみもあるわけです。
どちらも楽しめるのが『怪談の壇』!
ただ、語られた怪談は、いずれもユニークなものでした。
怪談好きの常識が、一般の人にとってはまったく常識ではない、という話しはちょっと衝撃でしたねえ。それとも我々の感覚がおかしいんでしょうか?
そして、未来感覚の怪談。これは面白い。十年、十五年先は、このような怪談が巷にあふれているかも知れません。

さて、今回の優勝者。
今回は難しかったですねえ。
話の内容、声の質、間、雰囲気、語り口、お客さんの反応などを考慮しての採点を、いつも聞きながら頭の中で採点していますが、
総合的に、語り口、話術としてのテクニックや声の質などを考えて、今回初参加の猫戯子さんが優勝者となりました。

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猫戯子さんと。

お客さんとの打ち上げも、大変な盛り上がり。やっぱり怪談が止まらない。
そのまま、私の書斎に繰り込んで、日が昇るころまで、宴会は続いておりました。

次回の怪談の壇は、四月の予定。

そして、本日21時からは『中山市朗・怪チャンネル』。
MCは、はるみちゃん。

何がテーマですかって?

えーっと、これから考えます。


★中山市朗・怪チャンネル

FRESH! で配信中!
本日21:00より。
 


アーカイブ試聴、そして生放送視聴は、コチラ

 ⇒中山市朗・怪チャンネル


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2018年02月11日

建国記念の日に、怪談を語り聞こう!

中山市朗です。

世間は3連休なんですね。
私らは、そんなん関係なく、仕事のオファーが無ければずっと休日ですわ。

さて、本日2月11日は祝日で「建国記念の日」です。
「建国記念日」ではなく「建国記念の日」と、の、が入っています。
日本という国があるわけですから、建国されたのは事実ですが、それがあんまり昔のことなので、誰がいつ、どのようにして建国したのかわからない。何をして建国とするのかもわからない。
ですから、今日のこの日を、「国をしのび、国を愛する心を養う日」として、「建国記念の日」としたわけです。

実は、2月11日を「建国記念の日」とした根拠は、『日本書紀』巻第三に記される一節から来ています。

「辛酉の年春一月一日、天皇は橿原宮にご即位になった」
この辛酉というのは干支でして、辛と酉は60年に一度重なるわけです。『書紀』には、推古天皇9年が辛酉となっていますので、そこから算出した数字、というわけです。
この60年を一元とし、21回繰り返されることを1蔀(ぼう)とする計算法です。60×21の1260年の辛酉に国家的大革命が起こる、という古代中国の 讖緯(しんい)説によるものです。讖緯とは、予言のようなもので、易姓革命もこの考えから来たものです。
意外に根拠のない数字ですな。
で、推古天皇9年が西暦601年。そこから1260年遡ったBC660年が、それにあたる、と。初代天皇の登場。
旧暦の1月1日はグレゴリオ暦にあてはめると2月11日になる、ということで明治政府が、この日を日本建国の紀元とした、というわけです。いわゆる紀元節ですな。
この初代天皇とは、神武天皇だとされます。今上天皇はそこから125代目となります。
ただしこれは伝説上、神話上のお話でして、考古学上、橿原宮があったとされる大和地方は、3世紀を遡らないとされます。
ただし、倭と呼ばれた人々はその昔からいた。日本列島というより日本海のあたりにあった小国の連合が、そう呼ばれていました。朝鮮半島などの一部も倭、でした。
そんなことを言ったら、韓国の人たちが異議申し立てしてきそうですが、これはもう二千年ほど前の話。今の国や国境線は、まったく当てはまりません。

明治政府がBC660年2月11日を、建国記念の起源とするにあたっては、文部省天文局が算出し、地誌学者で改暦事務を担当していた塚本明毅がそれを審査し決定されたそうですが、面白いことに、この西暦に対応しBC660年という年号は、元禄時代に日本にやって来たドイツの医者ケンペルがすでに指摘しており、さらには江戸幕府開府6年にあたる慶長14年に台風で漂着したスペイン人、フィリピンの臨時総監ロドリゴも『日本見聞録』に書いているので、イエズス会の宣教師たちが計算して知っていたのかも知れませんね。でも讖緯説なんてこと、知っていたのでしょうか。なんか不思議です。

戦後、この紀元節などの考えは占領軍によって削除されていましたが、2月11日は昭和42年(1967)に建国記念の日となり、現在も祝日となっているわけです。ということは、日本と言う国の成り立ちは、天皇とともにある、というわけです。

私見ですが、はじめて中央集権化を目指し、対外にあたって、国を主張したのは、聖徳太子の時代だと思います。大王を天皇としたのも聖徳太子でしょう。中国(当時は隋)の皇帝に対して、対等を主張したのです。そのために隋の皇帝に対して、我が国には天子がいる、と言ったわけです。
中国や朝鮮の国々は、この日本のことを当時は、倭、人々のことを倭人と言っていました。
ただし、倭人たちは、今の我々が思う、国、という概念は無かったでしょう。
倭という字は、曲がった、とか小さいとか、従順な、という意味があって、あまりいい言葉ではない、ということに気づいたので、倭の人たちは自ら倭を和と表記し、大いなる和の国、つまり大和国となったと思われます。
和式の和、和食の和、ですな。
ただし読み方は、ダイワ、ではなく、ヤマトとした。

ヤマトというのはずいぶん前から使われていたようで、卑弥呼の邪馬台国も、「我が国はやまと国なるぞや」なんて言ったのを、当時の魏の役人が、邪馬台国と当て字を使ったんです。やまたい、ではなく、やまと、と読むのが正しいわけです。おそらく小さな国々の連合の首府となる国を、ヤマトと言ったのでしょう。

やまと、に日本という字をあてたのは、七世紀の後半で、日本と書いてやまと、と読みます。
『書紀』では、日本武尊と書いて、ヤマトタケルと読ませていますしね。
ただし、日本、日ノ本の国、太陽の登る国という概念は、太陽神の直系である天皇の原型を制定した聖徳太子の時代にあったと私は思います。
で、日本という国号が正式に制定されたのは持統天皇の御代、689年に『飛鳥浄御原令』が施行されたときで、天皇という称号もこの時公式に設定されました。

日本の国はかくて成った、というわけです。

ちなみに、紀元節でいうと、今年は皇紀2677年にあたります。
77年前の昭和15年、日本は皇紀2600年を迎え、大いに祝われたそうです。
あのリヒャルト・シュトラウスや、フランスの音楽家イベール、イタリアのピツェッティなどが、日本政府の依頼を受け、祝典音楽を献上しました。

祝典演奏会




















R・シュトラウスの「皇紀弐千六百年奉祝音楽」はCDで聴けますよ。
祝典曲













そんでまた、この年に採用された海軍艦上戦闘機が、ゼロ戦。翌年に陸軍で採用されたのが一式戦闘機。愛称が隼、というわけですな。

ま、そんな日本の歴史を考えながら、今日という日を過ごしましょう。
そして、夜は、怪談ライブ!


★怪談の壇
2月11日(日)
2018年、最初の怪談の壇を開催いたします。
出演:中山市朗 他
会場:千日亭(大阪市中央区千日前1−7−11上方ビル3階)
時間:18:15開場 18:45開演(終演予定21:00)
料金:参加費2000円(予約、当日問わず。料金は語りをする方、聞くだけの方共通です)
※終演後、交流会(打ち上げ)を行います。参加希望の方は予約時に「交流会参加希望」と記入してください。参加費はお一人3000円となります。ライブ受付時のお支払となります
詳細・ご予約は下記リンク先から、『怪談の壇』のイベントページをご覧ください。
中山市朗Dark Night公式サイト




建国の 祝いに怪談 語るべし

日本茶




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2018年02月09日

映画『羅生門』にみるプロの技! 絵コンテの世界・2

中山市朗です。

午前に配信したものの続きです。


ともかく、ちゃんと読み込む。そして調べる、ということを教える。
今までは知っている世界、描ける世界だけを描こうとしていたが、プロは原作が与えられることが多くなる。当然、知らないことがそこには書かれています。だから文献にあたって、リサーチし、専門家に会うこともある。ロケハンが必要になる。
調べれば調べるほど、専門家のアドバイスを聞けば聞くほど、足を使えば使うほど、作品化するものの具体性が見えてきて、自信も湧いてくる。
ただし、やりたいことが全部やれるわけではない。映画の場合、予算を考えなければならない。
そういうことを、指摘し、プロで通用するとはどういうことかを考えさせ、修正させます。


ちなみに『絵コンテ集』として発売されていてる『影武者』や『乱』の絵コンテは、絵コンテ(撮影の設計図)というよりはイメージ・コンテ。
こちら『影武者』。勝新がイメージにあることがわかりますね。

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絵コンテでなく、絵画ですわ。まあ、フランスで「黒澤明・絵コンテ展」が開催されたほどの腕前。

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さて、いろいろ修正させ、考えさせる。演出にはそれぞれのやり方はあるでしょうが、時代考証とか、羅生門という大きなセットをどう作って、どう使うかとか、背景にあった人物の動かし方などは考える余地がたくさんある。

すると、ちゃんと調べるようになるんです。クラス全員が同じ原作で課題を描いていますから、競争心とか一体感も生まれます。休憩時間になると、
「お前、あそこ、どう演出した?」
「巫女が武弘の霊を降ろすって、どんな風になるんやろ」
「平安時代の刀の持ち方って、どんなやろ」
「ドラマはほとんど森の中やん。どうやって変化を作る?」
なんて、『羅生門』について、ああだ、こうだと、分析がはじまりました。
そうそう、感想なんて誰でも言える。分析してほしいんだよ。

そして、課題が完成。調べて考えて描いたネーム、コンテ。
ちょっとは自信がついたよう。

で、教室で『羅生門』上映。

みんな、圧倒されます。
それまでは客観的に観ていたプロの作品。好きなように批評し、叩き、「黒澤なんて古いよ」と言っていた学生たちの目の色が違ってきます。寝る学生もいない。自分が調べるだけ調べて、画面構成し、キャラクターを動かしたコンテやネーム。それを圧倒的に凌駕するシーンが、目の前で展開している。

観終わっての感想。

「先生、黒澤明監督の凄さ、認識しました。僕の考えた絵コンテなんて、遥か足元にも及びません」
「今まで意識しなかったものが見えてきました。プロはそこまで考えているんですね」
そういう意見が圧倒的に増えました。
「三船の多襄丸が真砂を初めて見た時、風が吹きますね。あそこは具体的にどう撮ったんでしょう」とか「多襄丸、真砂、武弘の三人の位置関係と距離感を録るのキャメラとカット、もう一度見たいです。凄すぎます」なんて、やっとそういうことに気づくようです。

演出とは何か、カメラワークとはなにか。舞台の設定、衣装や小道具の使い方、光の使い方と意味、ストーリーが流れるとは、キャラクターが動くとは、そんなことをやっと考える。何よりも、映画は光、照明である、ということをこの映画は気づかせてくれる。
実はそういう『羅生門』の制作秘話や撮影上の工夫の裏話は、宮川一夫先生から当時、質問攻めにしていろいろ聞いています。宮川一夫が『羅生門』の撮影担当でしたから。
そこから、プロとは限られた条件の中で、いかにして最高のものを作るのか、を教えられたんです。

一般の視聴者は、そこは見ない、というか見えない。
だからプロに向かって、「なぜ、こうしないんだ」「これがあればいいのに」「これが無いのは許せない」と言えるわけです。プロはわかってんです。無制限に製作費があって無制限の日数があって、プロデューサーやスポンサーからの厳しい注文さえなければ……。
そう思って、作業をやっているんです。
プロは注文を受けて作品を作る。意図で無いものを作る場合もあるし、生活のためと割り切ってて淡々と作業する職人肌の人もいる。黒澤明という人も、東宝時代は比較的好きなものを撮れる立場にいたようですが、それでも黒澤プロを作らされて、赤字になれば負うだとかの責任を持たされ、『どですかでん』からは、出資者探しに苦労しました。
純粋なお客なら、お金を払った分、好き放題に批評する権利はあるでしょうが、作り手側に立つのなら、作りてとしての作品の見方、解釈、そして参考になるものがあるはずなんです。そして、自分が批評される立場になるわけです。

ただ、中にはほんまに無能なプロもいますけど。そんなんは消えます。

そして、
どんな世界にも、過去の先人たちが試行錯誤し作り上げたものがある。それが改良され、修正され、現代に継承されている。
体系化させるとはそういうことです。
そこを考えずに「昔のものは古いわ」「今、そんなん通用せんで」「モノクロなんて」は、あまりに浅はか。真のプロはそういうプロ中のプロの技を知り、分析し、自分の血肉としているんです。
スピルバーグなんて見なさいよ。
「尊敬する監督は?」
「黒澤、デビット・リーン、スタンリー・キューブリック、ジョン・フォード、ハワード・ホークス、アルフレッド・ヒッチコック、ジョン・ヒューストン、フランク・キャブラ、フェデリコ・フェリーニ、イングマール・ベルイマン、ウォルト・ディズニー……」、いっぱい出てくるから。

ちなみに、漫画家コースの学生が「モノクロ映画って、苦手です。色が無いのは不自然です」てなこと言うたのがいて、「お前たちの描いている漫画って、モノクロやん」と言うと「あっ!」て言うてました。
「あっ!」やないがな。


映画のために作られた羅生門のセット。ここに大雨を降らせた。

Gate-of-Rashomon












というわけで、本日は作劇塾。
どんな質問が、私に浴びせられるのか?



塾生を、募集している、作劇塾

お茶


作劇塾・お問合せ
info@officeichirou.com


kaidanyawa at 12:00|PermalinkComments(4)

映画『羅生門』にみるプロの技! 絵コンテの世界

中山市朗です。

昨日、黒澤明の『羅生門』について触れましたが。
今でもレビューを見ると、「わからない」「難解だ」という意見が多いようですねえ。
昨今の塾は時間的な制約もあって、映画を観せて分析させる、という授業はやれていませんが、専門学校時代はやっていました。
漫画家コース、映画コース、マスコミ・コースの学生たち。
『羅生門』を二十歳前後の学生たちに見せると、やっぱり映像の美しさや演技陣に目を奪われ、そこを指摘する学生もいましたけど、まあ、たいていはワケわからんという感想。寝てたのもいる。ホントは感想ではなく、分析してほしいんですけど。

で、ある時からこういう授業内容に変えたんです。

学生たちに、『羅生門』のシナリオを配り、家で読んでもらいます。
黒澤明と橋本忍共同になる脚本。原作は芥川龍之介の『藪の中』と設定、世界観は『羅生門』から借用されています。
そして、課題として、気に入ったシーンを選んで、漫画家コースの学生にはネームを、映画コースの学生には絵コンテを描かせました。まあ、漫画家コースの学生にすれば、このシナリオが漫画原作となるわけで、そうとう読み込まないとネームも絵コンテも描けません。

あ、ネームというのは、漫画は描き込んでしまうと、修正が効かない。ですから簡単な絵で、コマ割り、構図、キャラの配置、セリフなどを大まかに書く作業のことで、プロとなると編集さんと共同で行ったり、あるいはチェックが入ります。OKが出れば、ペン入れをして、漫画に仕上げます。映画の絵コンテに似ています。
映画の絵コンテは、撮影前の設計図です。プロの現場で必ずしも絵コンテが必要というわけではありませんが、演出を勉強するには、これは必要なカリキュラムです。アニメの場合は、必要不可欠。

さて、参考にまで貴重なものを。
大学時代、『影武者』の撮影を担当(途中、体調不良で降板。ご高齢でしたから)された宮川一夫先生に頼み込んでコピーさせてもらった『影武者』の撮影コンテ。監督が描いた絵コンテと違って、宮川先生が完成されたフィルムからコンテに起こして残したもの。構図、カット割りのみならず、カメラのレンズ、音楽の入りまで描かれています。

東宝マークからオープニング。

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信玄と信廉、そして影武者となる盗人の接見のシーン。長回し。

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カメラは三台。どのカメラが何をどう捕らえるのか。その意図と手法がここに描かれている!

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門外不出。家宝なので、俺が死んだら一緒に燃やしてくれ?

さて、『羅生門』のコンテ。

学生たちに対しては、原則、ビデオなどで『羅生門』を観ることは禁止。カンニング行為になりますから。そして、絶対に自信のあるものを描いて来いよ、と。

さて、課題として提出された、ネーム、絵コンテ。
当然ですが、同じシナリオを画とした場合、それこそ十人十色のものが上がってきます。同じシナリオでも演出家によって作品の質は変わる、ということが学生たちも理解することでしょう。
ここから面白いことがわかります。
まあ、流れが無いとか、構図が平凡とか、カット割りに意味が無いとか、そういった技術的なことは、学んでいる最中なので、こんなもんかな、ですが、ちゃんとシナリオを読んで調べてるのか、というところは注意します。

「この多襄丸の衣装、なに?」
「わからないんで、適当に描きました」
「わからんはずない。シナリオ、読みこんだ?」
「はい」
「ここに真砂のセリフがあるやん。『紺の水干を着た男が、私を手籠めにしてしまうと』。この男は誰や?」
「多襄丸ですね」
「じゃ、水干てなによ。調べたらわかる」
 
「これ、なに?」
「検非違使の庭です」
「この話、時代はいつ?」
「さあ、戦国時代とか」
「これ、お奉行のお白洲やん。これってお奉行の衣装やし。お白洲って、江戸時代のもんやぞ」
「はあ。この時代はいつですか?」
「羅生門、検索してみろ」
ググる、という言葉がまだ無かった時代でしたから。でも調べたらわかる。

平安時代の衣装、刀、持ち物など、調べて知るいい機会。羅生門という平安京の入り口にあった大きな門も、どんな形をしていて、どう描くのか。
しかし、調べずに描いていたのが、なぜか多かったですね。普段からそういう態度で描いてるんでしょう。それより、読み込んでいないから、何を調べたらいいのかわからない、というのがどうやら「真実」だったようで。


長いので続きは午後に配信します。





kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(6)

2018年02月08日

人が語る、真実の話、そこに興味が惹かれるのだ!

中山市朗です。

相撲だのオリンピックだのにまったく興味の無い私ですが。
さっきたまたま、テレビを点けますと『独占・貴乃花親方すべてを語る」をやっていました。
相撲協会とは真逆の証言。
沈黙を破って、沈着冷静に真実を語る貴乃花親方。
その「真実」というものに、私は惹かれ、人間とはなんだ、と知りたくなります。

昔あったことを思い出しました。
専門学校で講師をやっていた時のこと。
あるとき、教え子の女の子が、私に涙ながら訴えたことがありました。ある男子生徒に対すること。
恋愛ではない。ただ、なぜか私がチーム内で阻害されている、こんな態度をとられている、云々。
彼女の語るその男子は、まさに悪い奴です。
私も怒りに震えます。
そいつと会って、その話をし、説教します。
ところが、彼からはまた別のことが語られる。
「彼女は協力してくれない。あるときは無断でこんなことをした。こんなことも言った。足を引っ張られて困っていたのは僕たちだ。そもそも悪いのは彼女だ」

言い分が全く違う。
どっちが真実なのか。
どっちも真実なんですよ。

私は思った。
「わあ、『羅生門』の世界や」
黒澤明監督の『羅生門』という傑作がありました。1951年のヴェネツィア映画祭グランプリを獲って、日本映画の存在を世界に知らしめた映画。ただ、公開当時、日本の観客や評論家からは「さっぱりわからん」と酷評もされました。

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どういうプロットなのかというと。

平安時代。
廃墟と化した平安京への入り口にある羅生門。大雨を避けようと門に宿った下人、旅法師が、今、検非違使で見聞きした事件に対して「さっぱりわからねえ」と首をひねる樵の話を聞くわけです。

それは山科の森の中で行われた強姦・殺人事件の真実。
まず犯人とされる多襄丸が、検非違使にひっぱられ、その時のことを加害者として証言する。
次に強姦され、夫を亡くした真砂という女が、泣きながら被害者として証言する。
二人の証言はまったく違います。
ここに、巫女の口を通じて、殺された武士であった夫が証言する。
その証言を、夫の死体の第一発見者である樵が、検非違使で直接に聞いていたというもの。樵が「さっぱりわかんねえ」と下人と旅法師にその始終を聞いてもらう。

樵の語る各々の証言はまったくむ違うものだったと。

多襄丸は、女を奪った後、夫を殺してと頼んだのは真砂で、俺は夫と立派に戦い殺害に至った。気づけば女はいなかった、という。

真砂は、私を手籠めにした多襄丸は、その名を名乗ってどこかへ行ったが、夫は私をさげずむ態度を見せた。その目に耐えられず、気が付けば夫を殺していた、という。

巫女の口から語られた夫は、強姦された後に多襄丸に口説かれていた妻は美しく見えた。そして私を殺せと多襄丸に言った。そのことばは呪いの言葉だった。妻は立ち去った多少丸を追って行ってしまい、絶望してこの手で自害したのだ、という。
旅法師は言います。
「死んだ人間までもが嘘をつくものなのだろうか……」

このように、当事者の証言を聞けば聞くほどわけがわからなくなります。
何が真実なのかは「藪の中」となります。
芥川龍之介の原作『藪の中』はここで終わりますが、黒澤明はここにもう1エピソードをくわえます。

樵は見ていたらしい。夫の死体の第一発見者として検非違使に行ってそのことは報告したが、検非違使では関わりを避けて証言しなかった客観的な真実。

「わしが見た真実はこうだった」と。
多襄丸は女を口説いていたがうまくいかない。女は夫の縄を解いてやるが、夫は目の前で辱められた妻に向かって「自害しろ」という。それに反発した女は、多襄丸と夫をたきつけ殺し合わせる。二人は砕けな状態で剣を合わせ、多襄丸が勝ったが、夫が殺害されると女は悲鳴を上げてどこかへ行った。

どうやらこれが真実、らしい。第三者の客観的な真実。
「わしは嘘は言わねえ」と樵は言うが、下人に見破られます。
その樵もある部分では明らかに検非違使に嘘の証言をしている、と。

ここで肝心なのは、樵のあえての嘘は別として。

四人は、けっして嘘を言っているわけではない。嘘偽りの無い自分なりの真実を語っているのです。
人間は思い込みで生きています。こうありたい、こうでなくては、という理想もある。あるいは本質的なエゴイズムもある。それらを正当化して真実なのだと脳内で解釈しています。さらに言うと、社会的立場やプライドが真実を作る。そして、愛憎がその真実を歪め、見えなくする。
ただ、人間は、社会というしがらみで生きていますので、どちらの真実が社会にとって「正しい」のかと、問われることもあります。だから社会に押しつぶされ、あるいは消される真実もあります。
ただ嘘を平気でつく厄介な人がいますので、事がもっとややこしく、こんがらがることが多々ありますけど。そういうのに限って罠が仕掛けられているもんです。そうやって作られる真実もある。

ともあれ、人の口から出る言葉が、どれほど真実を語るものなのか、いや、真実とはなにか。
これ、深遠で永遠なる人間のテーマだと思います。こんなテーマを映画にした黒澤明も凄いんですけど。

そして私が「真実」の怖さをまた思ったのが、2010年「日韓併合」100年を記念してNHKで放送された、日本人と韓国人の若者が「日韓」の歴史について語り合った番組。
韓国の若者が声高に叫ぶ「歴史の真実を知れ」という言葉。
「えっ、歴史の真実?」
そう思って現近代史に興味を持った。
出てくる出てくる、いろんな真実。
そりゃそうだ、歴史の見解が一つになるわけがない。国それぞれの、民族それぞれの、家族それぞれの、個人それぞれの、立場や環境、受けた教育や積み重ねてきた経験などがあって、そこに歴史の解釈、思いがある。それを記録された文書や公式文書などをあたって客観的に体系化して学問とするのが、歴史学という学問。あるいは思想を主観的に体系化して、イデオロギーを生む。

歴史は人間が作るものですから、解釈は人の数だけある。何年にどういう事件、事柄があったのか、ただその年号を覚えるのが歴史の勉強だとしたら、ある意味それが正しいのかも知れませんね。年号は動かしようのない事実。年号は点。点を線にするのが解釈ですからな。いくつもの歴史の真実が語られる。

とまあ、話がぶっ飛びましたが、貴乃花親方はだから真実を言っている。
相撲協会は、協会の総意としての真実を発表している。
どっちも真実。

真実とはそういうもの。



マスコミは 事実真実 混同し





kaidanyawa at 00:00|PermalinkComments(4)

2018年02月07日

虚構の世界と説得力

中山市朗です。


今、聖徳太子の時代を背景とした某小説を読んでいるんですが、なんか、いらん知識が邪魔して作品に没頭できない。それ違うわ、とか、当時そんなもん無いで、とか、百済じゃなくてそれ新羅、とか。
だいたいこの小説、遣隋使は朝貢であると作者は解釈しているが、そうではない。
対等外交を試みて、そこから今日の日中の関係が継続されている。
「日出処天子」の天子がそれをあらわしている。四天王寺も完成していないし、陸路でなく、大和川から大和湖へと水路での運航が当時は行われていた。

読みながら、ずっと突っ込みっぱなし。
小説としては読みやすいし、構成も語り口もしっかりしているんですけど。

小説は創作物。嘘、虚構というのは百も承知なんですが、あんまり違和感が続くとしらける。
歴史小説は読みますよ。吉川英治と司馬遼太郎、陳舜臣、山岡荘八は全集で持ってますし。
ただ、古代史もの、特に聖徳太子の時代となると、入ってこない。
レポート、ノンフィクション、論文は読めますよ。それはその人の説の論証や考えですから。それは大いに勉強になりますが。

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以前あったのが鈴木光司さんの『リング』。
あの映画の原作。
怖い、怖い、と読んでいたら、呪いのビデオの謎解きに関連する、ビデオにわずかに残っていた深夜のバラエティ番組のゲストに三遊亭なにがし、という落語家が出てきた。大阪の落語家、という設定で。

上方落語家に、三遊亭という亭号は無いよ。

そこから、この話は嘘だ、と脳が拒否してしまって、以後は全然怖くならず。
一つの要素ですべてを台無しにする、ここが怖いなと、当時思ったものです。

小説も映画もドラマも虚構の世界。
虚構だからこそ、語り口に説得力が必要。
名作と凡作は、そこが違うのかなとも思うのですが、かと言って『リング』は凡作ではない。
ただ落語好きな私が、納得できなかっただけ。



う〜ん、万人の賛同を得るというのは、すっごく難しい。
あったらそれは、新興宗教のたぐいですわな。







kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(5)

2018年02月06日

皆さん、怪談を語りましょう

中山市朗です。

すみません。今朝配信したものと同じ内容のブログですが、あるテストのため配信します。


四国は高松市で、楽しく怪談語りをやりましたが、みなさんにも怪談を語る楽しさを、ということで、『怪談の壇』がいよいよ、今週の日曜日と近づいてまいりました。
先日の高松の少年のように、怪談師として身をたてたい、という人の登竜門でもありたい、と思っております。
2017年のチャンピオン、一条ま〜太郎さんも、この春の『Dark Night in 新宿』に出演していただく予定です。
まあ、怪談師とまでは考えない人も、気楽に怪談を語っていただきたいと思います。
語るもよし、聞くだけでもよし。
参加型怪談ライブです。
皆様の参加、お待ちしております。

打ち上げにも参加できます。

★怪談の壇

2月11日(日)
2018年、最初の怪談の壇を開催いたします。
出演:中山市朗 他
会場:千日亭(大阪市中央区千日前1−7−11上方ビル3階)
時間:18:15開場 18:45開演(終演予定21:00)
料金:参加費2000円(予約、当日問わず。料金は語りをする方、聞くだけの方共通です)
※終演後、交流会(打ち上げ)を行います。参加希望の方は予約時に「交流会参加希望」と記入してください。参加費はお一人3000円となります。ライブ受付時のお支払となります
詳細・ご予約は下記リンク先から、『怪談の壇』のイベントページをご覧ください。
中山市朗Dark Night公式サイト

『怪談の壇』告知動画



怪談を 語る楽しみ ミナミから





kaidanyawa at 16:28|PermalinkComments(0)

皆さん、怪談を語りましょう!

中山市朗です。

四国は高松市で、楽しく怪談語りをやりましたが、みなさんにも怪談を語る楽しさを、ということで、『怪談の壇』がいよいよ、今週の日曜日と近づいてまいりました。
先日の高松の少年のように、怪談師として身をたてたい、という人の登竜門でもありたい、と思っております。
2017年のチャンピオン、一条ま〜太郎さんも、この春の『Dark Night in 新宿』に出演していただく予定です。
まあ、怪談師とまでは考えない人も、気楽に怪談を語っていただきたいと思います。
語るもよし、聞くだけでもよし。
参加型怪談ライブです。
皆様の参加、お待ちしております。

打ち上げにも参加できます。

★怪談の壇

2月11日(日)
2018年、最初の怪談の壇を開催いたします。
出演:中山市朗 他
会場:千日亭(大阪市中央区千日前1−7−11上方ビル3階)
時間:18:15開場 18:45開演(終演予定21:00)
料金:参加費2000円(予約、当日問わず。料金は語りをする方、聞くだけの方共通です)
※終演後、交流会(打ち上げ)を行います。参加希望の方は予約時に「交流会参加希望」と記入してください。参加費はお一人3000円となります。ライブ受付時のお支払となります
詳細・ご予約は下記リンク先から、『怪談の壇』のイベントページをご覧ください。
中山市朗Dark Night公式サイト

『怪談の壇』告知動画



怪談を 語る楽しみ ミナミから






kaidanyawa at 00:00|PermalinkComments(2)

2018年02月05日

四国怪談のご報告!

中山市朗です。


高松へ行ってきったわ。

つうわけで、四国は高松での怪談語り、無事終えて、大阪に帰ってきました。

去年の夏と同じ、高松けいりん場の空き店舗を会場にしての怪談ライブ。あの時は、ひょっとしたら一人もお客さん来ないのでは、などと心配しておりましたが、今回も同じ心境。

ところで、競輪場の入り口にはこんな張り紙が。
物騒な世の中になりましたなあ。

IMG_2664














会場の店舗の前には、このような告知。

IMG_2665















でもねえ、真冬でっせ。雪、ちらちら降ってまんがな。怪談でっせ。競輪場でっせ。
とまあ、心配しておりましたが、お客さん、来てくれはりました。
でも、やっぱり夏に比べて、三割ほど少ないか。
中には熱心な方もいて、去年の高松けいりん、怪談ツアーのお寺とホテルの怪談会と、ずっと来てくださっている人たちも何人か。
あれ、あの人、来ていないなあ、と思っていると「あの人、今、えらいことになって入院されているそうです」と聞いた。犬〇筋の自分の家系を探ると言っていたあの人。
うちのガス警報器を鳴らした男。
大丈夫なんでしょうか。
なんとか元気になっていただいて、お話が聞きたいです。
ご無事で退院されること、お祈りいたします。まあ、あのせいではないと思いますよ。

さて、一ステージがだいたい20分から30分。3ステージ。これが2日ですから6ステージ。
全部、話を変えます。そこは私のプライド。
去年は、マジで子供たちの前で、学校の怪談を語ったら、みんな怖がっちゃって、次のステージは、まったく子供がいなかった、ということがありました。だから、お客さんの雰囲気、男女比率、年齢層などで、語る怪談はその場で変えているんです。
もちろん、やりなれた話がメインとなりますが、真ん前に、皆勤賞のコアなお客さんがいますからねえ。
一回だけ、この前の「プライベート怪談会」で拾って、整理したての話を含めてどこでも語っていない、本にも書いていない、怪談を4話立て続けに語る回を設けました。全15話。

そうそう。こんなことが。
怪談語りが終了して、物販の準備をしていると、中学か高校生くらいの男の子が私の前に立って。
「あなたが大阪の怪談師さんですか」
「はあ?」と私。
「あなたが大阪の怪談師さんですか」
少年の口から「あなたが」という言葉が出るのが面白かったですね。
聞けば、東京六本木のミステリーナイトに行った際、大阪に怪談師がいるからと教えられたとか。
他に心当たりはないので「まあ、おそらく、私です」と答えると、少年は、
「僕、将来、怪談師になりたいのです」
「何年生?」
「高1です」
「じゃあ、あと2年な」

いやいや。ちょっと感動。だって私は常日頃から、若い怪談師を育てることが、将来の怪談界にとって急務であると言っていましたから、「ここにおった」といううれしさ。ということは、全国規模でいうと、そういうことを夢見る少年少女がきっともっといる、ということだと思います。
憧れを持たれるような世界にすることが、とにかく重要。
この少年が、2年後、私のところへ来るのかどうかはわかりませんが、それまでには、怪談を語ってなんとか食っていける、という環境は作ってやらないと。もちろんそれは、自分のためでもあるし、怪談という芸そのものの昇華につながる。
そうすることが、私の責務だと思って、精進します。

さて、3日の夜は、和室を借りての「Dark Night」。大阪や東京と比べて随分コンパクトなものですが、まあ、20人から30人来ればなあと。宣伝媒体が、私のブログやオフィスイチロウのツイッターくらいですから、そんなもんでしょう。
会場となる和室。

IMG_2672















こんな雰囲気で、行われました。

DVHQQ7NVMAAtIE-











お客さんは、25人。収支はまあ取れた。
もうね、私、約2時間、ずっとしゃべりっぱなし。
最初はお客さん、ライブでトークを聞くということ自体、あまり体験されていないようで、ちょっと緊張していたようですが、だんだんと怪異の世界に浸かっていくのが、演じ手の私にずんずんと伝わってきました。
最後は「雪山賛歌」で〆。
アンケートの回収率は非常に高く、みなさんいろいろと書き込んでくださっていました。
そしたら皆さん、けっこう動画で私の怪談を聞いていらっしゃるようで、「生で聞く雪山賛歌は、さすが怖かった」「生で聞けてよかった」というのが結構多かったんです。
でも、もっともっと聞きたいという意見ばかりで、こりゃあ、高松での怪談、今後も継続させたいなあと。
今回は競輪場から依頼を受けてのことなので、いろいろ交通費などの経費を持っていただいているわけですが、自主公演するとすれば、どのくらいでできるのか、採算はあるのか等々、考えるべき問題は山積みです。
でも、お客さんたちの反応を見ると、なんとか実現したいんですけどねえ。
この日、高知や松山から来ましたと言う熱心な人もいらっしゃいましたしね。
「大阪のライブ、行きたいんだけど遠くてちょっと無理」とか言って。

開催中、ずっとニコニコと聞いていた、立派な身体をしたお兄さんが、ライブ終了後やってきて。
「競輪選手です。うちの宿舎出ます!」と、語りだしたんです。
すっごく興味あったんですけど、物販の席でしたし、お客さんの本やグッズにサインをしたり、差し入れのお礼を言ったりして、ちゃんと聞けなかったのが残念。
競輪選手のあなた、よければメールください。


楽屋で。MCのはるみちゃんと。

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休憩中、競輪場内の食堂に入って、コーヒー飲んでいたら、店のおじさんが「怪談語る人やな」と声かけてくれて、それからは盛んにお客さんに「幽霊話ないか」と聞いてくれていました。「そんなん無いわ」と言われていた。
そらそうや。
おじさん、大きなミカンをもくれて。

だから、ライブがすべて終わったら、もう一回そのお店に寄って、軽く打ち上げ。

おでんと、湯飲みの中はお茶ではない。熱燗。
二合のお酒が入る湯飲みでした。

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軽く酔っぱらって、帰路へ。

高松市って、タクシーが走っとらんのですよ。
寒空、ずっと道行く車を見ていたんですけどね。
ホテルから出た時も、帰る時も。タクシーが拾えない。ホテルでタクシー呼び出してもらおうとしたら、なぜか配車できないと断られた。
ようやくタクシーを見つけて乗った。
壮快君が「このへん、タクシー通ってないですけど、いつもこんなんですか」と運転手に聞くと「ああ、今日は日曜日ですからなあ。休んでるんですわ。土日、休む運転手さん、多いですわ」やて。
大阪なんて、もうタクシーがむずらりと並んでお客の取り合いしているんですけど。

大阪が異常なんでしょうか。
のんびりとした高松での二日間。堪能し、また勉強にもなりました。

四国の怪談好きの皆さんとは、また、近いうちにお会いしたいです。




高松で 語る怪談 この夏も

紅茶





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2018年02月03日

2018年四国への怪談旅〜中山市朗かく語りき〜

中山市朗です。


寒空の中、四国へ渡ります。

そして、怪談語ってきます。


代理店の方からは「去年の夏くらいお客さん入っていただいたら、それで成功です」と言われましてんけど、いやいや、今冬やし、冷え込んでるし、怪談聞くっちゅう気も起らんやろ、と思ってしまいます。

とりあえず、四国の怪談好きな方々に集まっていただいて、語り怪談の醍醐味を味わっていただければ幸いです。

成功すれば、おそらく、夏冬の定例イベントになるでしょう。

高松けいりん場でのライブは無料。けいりん場への入場も無料です。

本日夜19時からの
サンポートホールで行われる「Dark Night in 高松」は、有料。
当日3000円のところ、けいりん場での予約購入していただきますと、2000円で入場していただけます。

MCは、いずれも『怪チャンネル』でお馴染み。
はるみちゃんです。

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最後の告知。

★中山市朗冬怪談in高松けいりん
3日(土)、4日(日)
四国は高松競輪にて、再び中山市朗の怪談イベントが開催されます。
入場無料となっております。
2/3 13:06〜 14:08〜 15:51〜
2/4 12:37〜 13:36〜 15:16〜
お近くの方も、少々遠方の方も、ぜひお越しください。
高松けいりん場HP

★中山市朗DarkNight in高松
3日(土)
上記の、冬怪談in高松けいりんの後、DarkNight in高松を開催します。
会場:サンポートホール高松7階和室(高松市サンポート2番1号 JR高松駅より徒歩3分)
時間:19:00開場 19:30開演(終演予定21:30)
料金:前売予約2500円 当日3000円(ご予約後、当日受付でのご精算となります)
予約後高松競輪内、ライブ会場内にてチケットを購入される場合は500円引きの前売2000円となります。
詳細・ご予約は下記リンク先から、『DarkNight』のイベントページをご覧ください。
中山市朗Dark Night公式サイト




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2018年02月02日

怪異蒐集の愉しみ

中山市朗です。

普段、あんまり寒いとか暑いとか、言わない私でも「寒いですな〜」と、つい言ってしまいそうな冷え込みようですねえ。こういう時は、朝から鍋料理と熱燗、といきたいところですが、さすがに朝から酒というのは罪悪感がありますな。

ま、一人で書斎に籠っての作業が私の主な仕事ですので、朝から飲んでても止めるものもいなければ、迷惑こうむる人もいないわけですけど。
で、まあ、シラフの状態で(それが当たり前か)、ここんとこ、聞き集めた怪異談、体験談を整理していたんですが、先日のプライベート怪談会と、その前の女子会のノリになった怪談会、合わせて140話が蒐集。このうち、本に書ける、ライブで語れるなというレベルの話が30数話。
怪談蒐集は、常日頃から十話集まって、使えるのはせいぜい1話と私は言っておりますが、それを考えるとかなりの高打率。とにかくこの時のみなさんの語る怪談は凄かった。次から次へと、怪談の連射砲。「あ、それ聞いて思い出した」というパターンですな。もちろんもっぱら聞き手に専念している人もいる。語り聞くのが怪談の醍醐味です。

プライベート怪談会が行われる私の書斎。
怪談好きなら、まあいっぺん、参加してみてください。

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ところで、使えない話というのは、どうも本人の勘違い、と思われるものや、過去書いたり語ったりしたものと同じパターンの話だったり、どうにも肝が存在しないといった話があります。中には明らかにネットで拾って来たやろ、とか、今作ったやろ、という話しもたまにあります。
ただ、肝の問題は、私の腕の未熟さにあるものもありまして、何度も聞き直したり書き直したりしているうちに、肝を発見することもあるわけです。
肝があれば、どんな話しでも、語って30秒くらいの話でも怪談として成り立つわけです。

おもしろいのは、本人はとうとうと怖い体験談を語っていても、さっぱり肝が出てこない話もあれば、「あ、これ、怪談じゃないんで、録らなくてもいいです」と言われて、ICレコーダーを止めていると「それ、もういっぺん語って」と言って慌ててICレコーダーを回すこともあります。
また、没になった話も、データとして残しておりますので、怪談のパターンや地域、場所、あるいは職業別などの相違や特色などが蓄積されます。ですから皆さんからお聞きした話しで、無駄という話しはありません。

しかしまあ、今回整理していて改めて思ったのは、これだけ怪異談、体験談を聞き集めても、まだまだいろんな現象が起きていて、目撃されているんだなあということ。そしてそんな話は、めったに表に出ない。
言えば「頭おかしいやろ」と思われるか、相手にされない。「嘘やろそれ」とか言われたり。
でも、嘘だとしてもそんな発想にはならない、常軌を逸したけったいな話もあるわけです。
そんな話を怪談として構成して、皆さんに問うたのが『新耳袋』だったわけです。

怪談は、怖いだけじゃない。なんじゃそりゃあ、と驚いたり笑えたりする話もあります。怖い、というのは怪談のメインではありましょうが、そのためにマイナスイメージ、負の印象を持たれるのも事実。
そうではない話も含めて、もっともっと聞いていただくと、怪談のイメージや先入観が変わって、エンタメとして怪談が昇華していくものと、信じております。

作品にするのが楽しみで、早く皆さんに書籍か私の語りで披露したいとわくわくしております。

近いのは「Dark Night」ですか。

さて、ネット配信による私の怪談語り。
2月の予定は、下記のごとし。


★中山市朗・怪チャンネル

FRESH! で配信中!
2月の放送は、12日、25日です。

アーカイブでもご覧になれますので、よろしくお願いいたします。
※初期放送は無料配信となりますが、後に有料配信になっていきます。ご了承ください。

宣伝動画


アーカイブはこちら。

中山市朗・怪チャンネル


怪談を 聞き蒐めるが 我が稼業

薄茶


kaidanyawa at 07:02|PermalinkComments(6)

2018年02月01日

金曜日は飲み会なし。

中山市朗です。

囲炉裏端怪談、もう〆切ったと思われますが、TENさんから、次のようなコメントが。


囲炉裏端怪談会の申し込み期限ですが、1/31中だそうです。
申し込みがまだの方は、2/1の営業時間までにFAXすれば、間に合ったりするんじゃないでしょうか?


ということは、午前9時頃までなら大丈夫?

最後の抵抗、試みてください。
TENさん、いろいろとありがとうございます。

囲炉裏端怪談会・概要
ツアー申込書

御1人でも多くの参加を祈っております。

さて、明日は作劇塾。
久々の合評となります。
ただ、次の日は早朝に高松に向けて出発せねばならないので、飲み会は無しとします。
終電までならOKですけど。

ということで、高松の宣伝。何度もすんません。
一人でも多くの人に来ていただきたいのです。
冬の怪談もアリ、とぜひ印象づけたいわけでありまして。

★中山市朗冬怪談in高松けいりん
3日(土)、4日(日)
四国は高松競輪にて、再び中山市朗の怪談イベントが開催されます。
入場無料となっております。
2/3 13:06〜 14:08〜 15:51〜
2/4 12:37〜 13:36〜 15:16〜
お近くの方も、少々遠方の方も、ぜひお越しください。
高松けいりん場HP

★中山市朗DarkNight in高松
3日(土)
上記の、冬怪談in高松けいりんの後、DarkNight in高松を開催します。
会場:サンポートホール高松7階和室(高松市サンポート2番1号 JR高松駅より徒歩3分)
時間:19:00開場 19:30開演(終演予定21:30)
料金:前売予約2500円 当日3000円(ご予約後、当日受付でのご精算となります)
予約後高松競輪内、ライブ会場内にてチケットを購入される場合は500円引きの前売2000円となります。
詳細・ご予約は下記リンク先から、『DarkNight』のイベントページをご覧ください。
中山市朗Dark Night公式サイト


高松の怪談ライブには、はるみちゃんも登場しますよ。






飲み会が 無くても飲むは 常の事

酒茶



kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(2)
プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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