2018年12月

2018年12月31日

今年もお世話になりました。

中山市朗です。

仕込んでいます。
年末年始、いつもの関東煮。かんとうだき、と読みます。
関東のおでん、とはちょっと違います。

 関東煮についての蘊蓄は、昨年12月30日付けの私のブログをお読みください。

http://blog.livedoor.jp/kaidanyawa/archives/2017-12.html


まずはゆで卵の用意を。
今夜は、何人来られるのかさっぱりわかりません。とりあえず卵は20個。


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食材も買ってきました。
筋肉、鶏手羽もと、板こんにゃく、ちくわ、ひら天、がんもどき、焼き豆腐、絹揚げ、タケノコ、ジャガイモ、ダイコンなどなど。

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それから数時間、グツグツ煮立ってきて、部屋中甘ずっばい匂いが立ち込めております。
出汁が美味そうなので、ちょっと拝借して、ラーメンを作ってみました。
おおっ!
〆はこれやな。

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今夜は19時より囲炉裏のある書斎を開放しております。何時に来て何時に帰るのも自由です。もちろんオールナイトの体制でおります。
大鍋に関東煮とお酒などは用意しておりますので、お好みの飲料、おつまみなどは持参してください。差し入れ大歓迎です。
今回は怪談を語らなくても参加できます(笑)。
来られるにあたっては、必ずオフィスイチロウへメールかお電話くださいますよう、お願いします。

info@officeichirou.com
06-6265-0981




本年は皆様にお世話になりました。
ほんとうに感謝いたします。

来年もよろしくお願いいたします。








kaidanyawa at 00:00|PermalinkComments(5)

2018年12月30日

中山市朗 2018年を振り返る・後半期編

中山市朗です。

前回の続き、「中山市朗、2018年を振り返る・後半期」です。
今年もいろいろな方とお仕事を共にし、お世話になりました。
その感謝の気持ちも込めて振り返ります。
後半期は7月から。

7月12日、「13日の金曜日前夜祭・絶対言うたらアカン話、恐怖映像の裏の裏!」というトーク・ライブ。
真の心霊映像とフェイクの心霊映像を読み解く大木ミノル監督との恐怖と爆笑のトーク。
主催者、にしまつさん、私、大木ミノル監督、ライブでは初のMCを務めた秘書のの。

絶対言うたら














7月15日は北野誠さんとの『Dark Night in 名古屋』。
楽屋で『怪チャンネル』用の収録。北野誠さんと。

北野誠さん






















7月21日「Dark Night in 下北沢』。
ゲストは漫画家の伊藤三巳華さん。

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その夜はオールナイトで「Dark Night in 新宿」。
ゲストは怪談BARスリラーナイトの語り手師、匠平さん、村上ロックさん。神妙な顔で打ち合わせ?

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関東5




















翌22日は、横浜で小規模ながらも「Dark Night in 横浜」。
ゲストに『怪談の壇2017年チャンピオン』の一条まー太郎君。

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日テレ『チルテレ』の「怪談女子」収録。6人の美少女の前で怪談を語る〜。

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こちらはMBS『北野誠の茶屋町怪談』の収録風景。
心霊写真を見る出演者一同。ラジオで心霊写真?
左から私、三木大雲和尚、北野誠さん、田中敏行君、ありがとう・ぁみ君。松原タニシ君、玉巻アナウンサー。

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8月4日、灼熱の京都で「怪談オカルト女子会」に呼ばれてお座敷怪談。

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翌日は守口市のプラネタリウムで『怪談ナイト』。
ゲストは京都の怪談師・雲谷斎さん。

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8月12日の『Dark Night Vol 27』
この時は、怪談というよりホラー・ショー。
呪い面に、ゴーストボトルの開封。
MCのはるみちゃん、私、塾生の東野君(ゴーストボトルの所有者)、三木大雲和尚、ありがとう・ぁみ君、北野誠さん。

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おおっ、これが呪い面か! 北野誠さんと。

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8月13日神戸映画資料館にて。
「カナザワ映画祭in神戸」にて『天孫降臨宇宙人の聖書」というワケわからん無茶ぶりトークイベントに出演。

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お盆には、お寺で怪談。大阪寺町の心光寺さんにて。副住職さんと。

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名古屋のCBSのラジオ収録。北野誠さんと。

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8月18日「なんばパークス」で怪談ライブ。俳優の稲森誠さんとの共演。

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8月24日の「怪談キャンプ」。
キャンプ場でしばし休息の私。ふぅーっ。

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9月2日、大阪、十三のシアターセブンにて。
『新耳袋・殴り込みGメン冒険編』上映のためのトークショー出演。
私、監督の佐藤周さん、キングレコード・プロデューサの山口幸彦さん、人形のハチちゃん。
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9月22日の『Dark Night in 原宿』のゲストは桜井怪談図書館館長。

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その夜の『Dark Night in 新宿』のゲストは、北野誠さん、作家の川奈まり子さん。
プラス、楽屋に来ていた桜井館長と西浦和也さん。

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ある動画収録現場に見学にいらした城谷歩さんと、芸談で大盛り上がり。

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9月26日、『落語大学』出演。
芸大の後輩、講談師の旭堂南湖さん、笑福亭智丸さん。

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11月24日、四国は高松。高松けいりん場での『中山市朗・秋怪談」
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翌日には、高松での『Dark Night』。MCは、秘書ののの。

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12月5日『心霊バトルロイアル』。
左から霊能者の八乙女珠輝さん、月刊『ムー』の三上編集長、私、大木ミノル監督。

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12月8日『Dark Night in 池袋」&『新宿』
ゲストは両方とも、ありがとう・ぁみ君。

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12月22日、大阪で初の『Dark Night』ダブルヘッダー。
あべのハルカスのスペース9で夜公演。
その後はホームの道頓堀ZAZAでオールナイト。
ゲストは西浦和也さん。
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ラストライブは、『怪談の壇』、2018年チャンピオン大会。
今年優秀賞を獲った怪談語りの猛者たちと。

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割愛させていただいたものも多数ありますが、この他にもいろいろな方と出会い、お仕事させていただきました。
今年もおかげさまで、美味いビールがいっぱい飲めました。
ありがとうございました!

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来年もよろしく。













kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(4)

2018年12月29日

中山市朗 2018年を振り返る・前半期編

中山市朗です。

もうすぐ2018年も終わり。
皆さんはどんな1年でしたか?

私も今年はいろいろな人たちとお仕事を共にし、いろいろな人たちにお世話になりました。
写真で今年一年を振り返ります。

まず、オフィスに秘書が入ってきました。
ののさんです。1月21日『怪チャンネル』にて、MCとしてデビュー。
ホントはMCとして、中村壮快君にスカウトされてきたわけですが、彼女が秘書になったことで、今は様々な雑務から解放されつつあります。

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1月24日、「三百物語」にて『八甲田山』完全編を語る。まさに116年前のその日、八甲田山で死の彷徨が……。

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この『八甲田山』、いろいろエピソードを作ってくれました。

定番となったロフトプラスワン・ウエストでの「世界不思議紀行」。
月刊『ムー』三上丈晴編集長との丁々発止。
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2月17、18日と二日間、長野県信州での『囲炉裏端怪談会」。怪異がいろいろ起こったようで。

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帰りには物部氏の謎を追って。
神長官守矢資料館にて、御頭祭の犠牲の鹿の首。

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3月31日の『Dark Night・Vol 25』。小説家の福澤徹三さんをゲストに。

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4月20日、夢源樹主催『居皆亭』の収録。
『聖徳太子の未来記について』の推察。
司会の政清さん、三上編集長。

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翌、21日には、と学会の催し。疑似科学ウオッチャーの皆神龍太郎さん、歴史研究家の原田実さんと。
「日ユ同祖論と秦氏」についての考察。

と学会イベント




















その日の夜は『Dark Night in 東京』。原宿と新宿の二公演。
ゲストの西浦和也さん。楽屋見舞いに来た、ありがとう・ぁみ君と塾生の東野君。

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この月は、サイエンス・エンターティナーで漫画家の飛鳥昭雄さんとの『日本怪奇列島シリーズ』を開始。

飛鳥昭雄 ライブ











4月24日。京都出町座で、映画『霊的ボルシェビキ』公開。
脚本、監督の、高橋洋さんとのトーク、『Jホラー・怪談ボリシェヴィキ』。
恐怖の演出などについて、熱いトーク。

高橋洋さんと













5月3日は京都大原にて『名はまだない舞台』。
能楽師シテ方・宮本茂樹さんが大原に造られた能楽堂のオープニング・イベント。
月刊『ムー』の三上編集長との対談。

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翌日は「カナザワ映画祭」が神戸で開催。神戸映画資料館で『UMA怪談』という無茶ぶりに対応。
打ち上げの席で。
カナザワ映画祭主催・小野寺さん。私、秘書のの、脚本家・映画監督の高橋洋さん、奈良女子大学大学院教授で作家の稲生平太郎さん、80年代のオカルトブームを牽引した八幡書店代表、神道研究家の武田崇元さん。


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作劇塾も毎週開講。ゲストも来られます。
塾に遊びに来てくれた、私の元教え子の作家、空埜一樹君、真代屋秀晃君。

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6月23日の『Dark Night Vol 26』。
ゲストはシアターOM代表、役者の稲森誠さん、事故物件住みます芸人・松原タニシ君。

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6月27日は、博多へ。
怪談CDの収録。
「天上博多唯我独尊」

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プライベート怪談会も今年はいつもより多く開催しました。
参加くださる方々には感謝。

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地震もありましたなあ。
キングギトラ、破損!


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後半期に続く。


kaidanyawa at 13:02|PermalinkComments(2)

2018年12月28日

2018年怪談の壇チャンピオン決定!!!

中山市朗です。

『怪談の壇・2018チャンピオン大会』!




4人の猛者が集合。
一人2話ずつの怪談が披露されました。

猫戯子さん。なんかキャラも声の質も言葉遣いも、どこか粋な人。

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E本さん。2017年度のチャンピオン。2連覇を狙う実力派。

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ヒロミツさん。淡々と語るのが持ち味。正当的な語りで勝負。

壇 3















たまのさん。甘い声で恐怖を語るギャップが魅力。


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いや、さすがにレベルが高かったです。のっけから空気が重い。心地よい嫌さ?
お客さんも引き込まれていました。
正直、怪談好きの皆さんに聞いていただきたかった。ほんま、これぞ怪談という話しが続きました。
さすが私が選んだMVPの語り手たちです。

熱演!

今回はお客さんの投票によりチャンピオンを選出するわけですが、私が選ぶとしたら、これは難しい。
個性、語り口、声の質、話の構成、内容、表現法、肝、怖さ、雰囲気、などなど、聞いている私の頭にいろいろな採点基準がめぐります。
ただ、とんでもない話が!

全員で8話語り終え、集計中に私もお正月怪談を。

そして、2018年のチャンピオンの発表。
お客さんに一番怖かった、よかったと思う話しを2話選んでいただき、投票数の一番多い話を語った人がチャンピオン。

見事、そのとんでもない話、「人喰い蔵」という、題名からしてゾクゾクする話を披露したE本さんが、チャンピオンに!
この話はほんま、ヤバいというか、アカンというか。

壇 6



















昨年に続き2連覇達成。E本さんは名古屋からの挑戦者。また、昨年同票でチャンピオンとなった一条まー太郎君は東京からの挑戦者でした。

大阪勢、来年は連覇阻止と、面目をかけて頑張っていただきたいものです。

今回の挑戦者、私、MCのの、出演者一同で。

壇 5
















その後は打ち上げ。お客さんとの交流会。

席は分れましたが、怪談談義で盛り上がり。

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壇 8














二次会は我が書斎にて。

怪談の語り方、表現方法、キャラ作りについてかなり深い洞察というか、反省の声が聞かれ、私もアドバイスを。
怪談を愛する者の、悩み、苦しみ、そして楽しみの追及です。
「怪談の壇」、手前味噌ですが、小規模ながらもレベルはどこの怪談登竜門的なライブには質では負けていないと断言します。

と言いつつ、今もまだ何人か残って、話は盛り上がっております!












kaidanyawa at 09:17|PermalinkComments(3)

2018年12月27日

大晦日から元旦にかけてのいつもの行事

中山市朗です。


本日は「怪談の壇」。
私も怪談の語り納めということになります。

さて、毎年大晦日から元旦にかけて、おでんを煮て、来るもの拒まずの忘年会&新年会をやっております。
今回は、ちょっと訳あってやめようかと思っていたのですが、「今年もやりますか」というお問い合わせも何件か来ておりますので、やめるのをやめます?
今回もおでんを煮ながら、皆様のお越しをお待ちしております。

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無礼講です。
怪談好き、オカルト好き、歴史好き、映画好きの人、一緒に年越ししませんか?

場所は私の囲炉裏のある書斎。

参加希望の方は、メールかお電話で。

info@officeichirou.com

06-6264-0981

31日の19時ごろより書斎を解放いたします。



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語る怪談が無くても参加できます(笑)。









kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(1)

2018年12月26日

今年ラストの怪談ライブ!

中山市朗です。


明日27日は、私のラスト怪談、「怪談の壇」が開催されます。

場所は、大阪千日前の千日亭。

千日亭



















怪談の楽しさは聞くこと、読むことのみにあらず!
語る楽しさもある、ということではじめて二年。第10壇となります今回は、2018チャンピオン大会!

2018年は6人のMVPを私が選出しましたが、そのMVP中のMVPを、お客様である皆様の投票によって選んでいただきます。
今回はその6人のうち、4人が参戦いたします。
4人には2話語っていただきますので全8話。
お客さんにはそのうちから2話のベスト怪談を投票していただき、票の一番多い怪談を語った方が、2018チャンピオンとなります。
金一封を贈呈いたします。

集計の間、私が怪談を語ります。
もう大みそかですから、大みそかからお正月にかけての怪談をたっぷりと。初語り怪談もあります。

関西の怪談界、今後もみなさんとともに盛り上げていきましょう!


怪談の壇 2018チャンピオン大会

日程:12月27日木曜日(定員30)

出演:中山市朗/のの/2018年各回優秀怪談師数名

会場:千日亭(大阪市中央区千日前1−7−11上方ビル3階)
時間:18:30開場 19:00開演(終演予定21:00)
料金:参加費2000円(予約、当日問わず)

終演後、交流会(打ち上げ)を行います。参加希望の方は予約時に「交流会参加希望」と記入してください。参加費はお一人3000円となります。ライブ受付時のお支払となります。

前売予約はTIGET特設ページにて承ります







kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(3)

2018年12月25日

八甲田山と言霊

中山市朗です。

今年も残り僅かとなってまいりました。

「Dark Night」明けの23日の夜は、『怪チャンネル・忘年会スペシャル』をお送りいたしました。
関係者総出で、2018年を振り返ったわけですが。
私は7時間の怪談トークをつとめました後で、忘年会の準備などを直前までしていたこともあり、番組中はちょっとお疲れでした。
西浦和也さんとガチで7時間と言うのは、疲労困憊です。
やっぱり実力のある人なので、丁々発止するのが大変ですし、私が主催者ですので、ライブそのものの流れを作り、長丁場にアクセントを作り、そのための舵取りを怪談を語りつつ、しなければなりません。
ただ、それは楽しくも充実した、しかも終わって「やり切った」感の残る疲労感でもあるんですけど。

さて、『怪チャンネル』。

関係者一同。
右から、とっさん、秘書のの、私、はるみちゃん、中村壮快、Cain。
写真を撮ったのはヤマモトであります。

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2018年は、小さい、微妙な怪異らしきことは若干起こったようなんですが、そういうことも積み重ねたり検証したりすると、やっぱり不可解なことはあるのかなあ、と。

この日の『怪チャンネル』も放送直前から電波の状態が極端に悪くなり、しきりに首をかしげるとっさんの姿が見られたと思います。
特に、「八甲田山」「呪い面」「生首村」といった言葉が出ると、番組配信が停止していました。視聴者の方はわからないでしょうが、停止してもこっちは俄かには分らないので、そういうヤバイ話をしていたわけです。話題が途切れると、電波が復活するんです。
まあ、怪異について懐疑派である私は、心のどこかでは偶然や、と思ってはおりますが、一方で、どこまでが偶然で、何が真実なのかということも考えてしまいます。

「八甲田山」といえば、今年1月24日の「三百物語」にて、一夜限りの完全版(1時間以上の大作!)を語り動画収録、現在は「怪shop」にて販売しております。
この話をすると、動画収録できなかったり、トラブルが必ず発生する、ということなんですが、カメラ6台のバックアップ体制(収録途中で2台が停止)でなんとか収録。幾多の編集トラブルを経て「怪shop」に置いたわけですが。
これは最近わかったことなんですが、「怪sho」は、現在32本の怪談動画を販売していますが、今まで4件の苦情があったそうです。動画が再生しないとか、途中で停止するとか。
その4件が、いずれも「八甲田山」だったんです。
「八甲田山」は、『新耳袋』に書いた部分も語る「八甲田山」に「八甲田山〜原稿を書くにあたって」「残らない映像」「続残らない映像〜黙祷」と4部に分かれていますが、「八甲田山」の動画のみにクレームがあったということで、32本ある動画で「八甲田山」にだけ異常が発生するということが、偶然なのか、やっぱり何かあるのか。

言霊という言葉があります。
言葉には霊力が宿っている、という日本古来の考え方で、神道の根源にこの考え方があります。いや、日本だけではなく、古代エジプトにも古代中国にも存在し、『聖書』も神の言葉からはじまっているわけです。呪いも言葉から発せられますしね。

霊というものがあるのかないのか、私は相変わらず感じず見ず聞こえずで、霊を感知することに鈍いというか鈍感なので、やっぱり懐疑派ではあるのですが、人間の言葉には不思議な力がある、言葉に何かが宿る、ということはあるんだろうなあと。
「八甲田山」という言葉を、怪談として私が発した場合、なにかがそこに宿るのかも知れんなあということです。

私は言葉を発したり、書いたりが商売ですから、言葉をどう操り、構成するのかを考えなきゃいかんわけです。となると、一連の現象を考察し、特に言霊については、もっと真剣に考え慎重に使うべきだと、改めて考えるようになりました。難しいんですけどね。、これが。


さてさて、「怪チャンネル」の後は、本当の忘年会。
メンバーたちで炭火で肉を焼きながら、お酒を飲みながら、朝まで盛り上がりました。

楽しかったけど、疲れたわい。



みんな、言霊を聞こうぜ!
⇒『中山市朗 怪Shop』

追伸。

言霊のことを考えていて忘れてました。
さらに言霊を発信します。

なむなむさん、ビールをありがとうございました!
忘年会は、なむなむビールをおいしくいただきました!




kaidanyawa at 12:39|PermalinkComments(5)

2018年12月23日

Dark Night 盛況にて終了しました!

中山市朗です。


更新遅れてしまいました。
「Dark Night』のタプルヘッダーの後、打ち上げで大盛り上がり。
帰っていろいろ整理して寝て、起きたら16:00過ぎでした。
これから『怪チャンネル』と忘年会の準備であります。

さて、28回目を迎えました『Dark Night』。
今回は大阪初の夜と深夜の公演。
「Dark Night、行きたいんだけど、深夜はちょっと」という声もあっての夜公演。

場所は、あべのハルカスのスペース9。
さっそく楽屋では、本日ゲストの西浦和也と軽い打ち合わせと、来年のお仕事の話を。

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スペース9は、キャパ80席の小スペース。
予約は早々と完売。
こんな感じでの『Dark Night』でした。

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客席は、いつもの『Dark Night』では見かけない女性や若い人たちが比較的多かったような気がします。
ちょっと新鮮な感じの中での、怪談ラリー。
大まかな打ち合わせはしていましたが、何を語るのかお互い何も知りません。
ちょっと軽い感じの話が多くなっちゃったかな?
でも、『Dark Night』の初参加方は、怪談は怖いだけでなく、笑いもあり、考えさせるものもありの、怪談トーク・ショウであることを理解していただけたかなと思います。

2時間、あっという間に終わった。

道頓堀に場所を移して、深夜の部に備えて、ちょっと腹ごしらえ。
長丁場ですからな、ビールは控えとこと思ったのですが、一杯だけ。

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西浦和也さんの隣にいらっしゃるのは、朝日放送の方。
怪談より、古代史やオカルト好きだそうで、来年、なんとかそういう番組を作りたいと、話しは盛り上がっておりましたが、夜の部の鑑賞をしていただき、私の怪談に対する考えやスタンスも理解していただいた模様。
何かに結びつけばいいのですが。

さて、本拠地道頓堀ZAZA。

MCの、はるみちゃんも加わって、いつもの体制。
楽屋にはたくさんの差し入れが。
いつもありがとうございます。
美味しくいただいていますよ。

西浦和也さん3



















深夜の部は、使い慣れた場所ということもあり、第一部は映像を使っての進行。

前回8月12日の『Dark Night』は、怪談トークと言うより、ゴーストボトルの開封と呪い面の御開帳で、ホラーショーみたいになってしまいました。緊急出演してくれた、ぁみ君が、三木和尚からお面をひったくって被り、場内がひいた、ということがありましたが、その時の真相と後日談を東京でのライブで聞いて来ましたので、第一部では、そのお話と、京都のホテルで撮れてしまったという、不可思議な顔写真についての考察を。
西浦和也さんも、不可思議な写真や、これは幽霊やろ、としか思えない動画を公開。この動画、とんでもないっすよ、これ。

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第二部は、リクエストに多くあった「山の牧場」の西浦和也さんの見解を、ということでこれも写真を観ながら考察。
中盤からは、怪談語りを中心とした構成。

第三部は、西浦和也さんの大作怪談をたっぷり40分。悪魔と契約をしてしまった、という、命に関わる話。しかも西浦和也さん自身が、それを受け継いでしまうかも……、という展開に。
凄い話でした。
こういう話しをノーカットで聞けるのも、たっぷりと時間がある『Dark Night』ならではだと思います。

残り時間は、私も命に関わる、ということで、病院関係の話を何話か。
ちょっとこれは、語る方もキツい話。お客さんもそうだったのでしょう。物販の清めの塩がよく売れました。
こういう話しも、ライブだからこそ披露できるお話ですよ。

とまあ、いうことで今年の『Dark Night』もこれにて終了。

今年は
大阪で5公演、東京で6公演、横浜で1公演、名古屋で1公演。
じょじょに増やしていっております。

西浦和也さん。














来年は2月23日に第一弾。北野誠さんと、大木ミノル監督をゲストに、大木監督の秘蔵映像なども観ながら、怪談を語ってみたいと思います。

2月23日土曜日

出演:中山市朗 北野誠 大木ミノル MC:はるみ
会場:道頓堀ZAZAHOUSE(大阪市中央区道頓堀1-7-21中座くいだおれビル地下1階)

時間:23:30開場 24:00開演(終演予定5:00)
料金:前売予約4000円 当日4500円

前売予約はTIGET特設ページにて承ります

あっ、忘れてはならないよ、今週木曜日(27日)の『怪談の壇』。
2018年のチャンピオンを皆さんに選出していただきます。
関西の怪談界を活気づける一石となるよう、皆さんのご参加、お願いいたします。

↓クリック

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そして今夜は、『怪チャンネル』。
関係者一同に集まって、2018年の怪を振り返ります。

今夜21:00より生配信。

★中山市朗 怪チャンネル

FRESH LIVEでの配信中の、本格怪談番組『中山市朗 怪チャンネル』です。










kaidanyawa at 17:31|PermalinkComments(7)

2018年12月22日

本日、今年最後のダークナイト! 

中山市朗です。


本日、年内最後のダークナイト!

※阿倍野公演は予約完了です。

【大阪】ダークナイトvol.28オールナイト公演!

12月22日土曜日出演 中山市朗/西浦和也MC はるみ

会場 道頓堀ZAZAHOUSE
24時開演(5時終演予定)

前売予約 3500円


西浦和也さんと丁々発止で、あの話、この話、はじめて聞く話がどんどん展開される、ことでしょう。

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深夜の部では、テレビ、ラジオの公共電波では絶対に話せない話もします。
怪談マニアなら聞き逃すな!




kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(1)

2018年12月21日

桂米團治の還暦と噺家生活40年を祝う会

中山市朗です。

「桂米團治の還暦と噺家生活40年を祝う会」に招待を受けまして、大阪市内の某ホテルへ出向きました。

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桂米團治さんとは、彼が小米朝の時からの知り合いで、古代史研究の仲間でもあります。
1997、8年の頃でしたか、二人で意気投合して、トリイホールで「古代史研究会」なる古代史トークを何回もやったり、CS京都の『古代史探偵団」にも、米朝事務所にはナイショで出てもらったり、奈良県のある高校の文化祭に呼ばれて古代史をテーマに二人で丁々発止の講演をやったこともあります。
最近は、米團治の襲名があったり、米朝事務所の社長に就任されたりとお忙しそうで、ちょっと疎遠気味だったんですけど、著作はちゃんと献本しておりました。

さてさて、祝う会、ですが、400人の招待客で、ホテルの宴会場はごった返しておりました。
ヴァイキングの立食式が基本ですが、屋台でお寿司屋やら米團治さんのお勧めのカレー店なども出ていました。

芸人さんのパーティだけあって、ステージにはいろいろなゲストが登場され、私のような上方演芸、あるいは古典芸能マニアにはたまらない顔ぶれが生で見れました。


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最初は、邦楽の重鎮のお師匠さんと一緒に米團治さんが、長唄「勧進帳」をご披露。
思ったんですけどね。
落語は古典芸能ですよ。江戸時代中期に生まれました。
ですから伝統があります。
落語そのものは、歌舞伎や浄瑠璃などと影響しあい、また、歌舞伎や浄瑠璃を理解し、そのカタが演じれないと落語家とはいえない、と思うんです。三味線、太鼓などのお囃子はもちろん、日舞をやっている落語家さんもいるし、立川談志によれば「落語の下手なヤツは映画を観ていないんだよ」なんだそうで。
怪談が落語と同じ話芸であるというのなら、怪談師と名乗って木戸銭を取るなら、芸に対してどれだけ知識があるのか、語れるか、他にどんな芸ができるか、ということが本当は問われなければホンモノではないと思うんです。芸とは、難しいものです。修練するものです。
我々がやっている怪談語りの芸は、まだ歴史がありません。これから創り上げていくものです。
素人でも語れることが、怪談の魅力です。それは間違いない。
でも、木戸銭もらって食っていくとしたら、それはプロということになります。芸を習得せねばなりません。
間、とか、所作とか、人物の描き分けとか、声の調子、リズム、テンポ、構成等々、他の芸から盗むことは必要です。そのためにはいろいろな芸を見て、ちゃんと評価し、栄養とすることが出来る人がプロであるはずです。
今、ギャラをもらって怪談を語っている人たちのうち、どれだけの人がそういう自覚をもっているのか。
そんなことを邦楽の大師匠たちと一緒に長唄を唄っている米團治さんを見て、思ったわけです。
落語家さんは、師匠について、そういう修練、研鑽を日々しているわけで、だからこれだけ大勢の人に、いろんな業界の人たちに支持されるわけでしょう。
ところが怪談を語っている人たちのほとんどは、そういう徒弟制度を経ていない。我流。怪談というものの歴史や成り立ちも知らず、芸につていも語れない。そんな人、何人かいましたよ。
少なくとも、落語家にはそんな人はいない。
そこを改めて痛感した次第でございます。

さて、ステージに私の子供の頃、憧れていた方が登場。
大村崑さん。

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『頓馬天狗』『いとはんと丁稚どん』、古すぎてわからん?
「嬉しいとメガネが落ちるんですよ」「オロナミンCは小さな巨人です」というCMでお馴染みだった人。
昭和30年代のチビッコたちに、「コンちゃん」と呼ばれていわゆるアイドルだった人です。

200px-オロナミンCの看板(伝法院通り)














生のコンちゃん、はじめて。
今年88歳ですって。全然見えん。

続いて登場は、上方落語協会前会長、六代桂文枝さんの挨拶。

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そして、クラッシック音楽が好きという(モーツァルトの生まれ変わりと本人は自称)だけあって、ソプラノ歌手によるヴェルディ作曲『椿姫』より乾杯の歌が披露されると、美女二人にはさまれた米團治さん、ご満悦。


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さて、以前、作劇塾もいろいろお世話になっていた桂米紫さんと、もう一方、桂吉之丞さん、お二人の米朝事務所所属の落語家が登場。

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二人の落語家の丁々発止により、上方落語界の至宝、桂米朝の息子として生まれ、その少年時代、青年時代、小米朝時代から米團治襲名という歴史を、貴重な写真を観ながら振り返ります。

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ね、貴重でっしゃろ?

次は狂言界から、茂山千五郎さん(右)、茂山あきらさん(左)の挨拶。
茂山あきらさんとは、以前京都造形芸術大学主催のトークイベントで、「室町時代のわらべ歌」という、一体どないしたらええんや、というお題で座談会をやったことがありました。

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今度は、女優の三島ゆり子さん。東映時代劇でよお娘役やってはった。

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松竹新喜劇の看板俳優、渋谷天外さん。すみません、ピンボケですわ。

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イラストレーターの成瀬圀晴さん。

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放送作家の新野新さん。司会者「新野新さんです。まだ生きてはりました」!
私も久しぶりに見た!

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その他、マッハ文朱さん、立憲民主党の福山哲郎さんなど各界の方がステージで祝辞を言っておりました。

で、皆さんが口をそろえて言うのは、「米團治さん、米朝事務所の社長は止めなはれ。金銭の勘定してる場合や無い。もっと芸に専念すべきや」と。
それに対して、米朝事務所の常務取締役となった桂南光さんが、弁明。
な〜るほど、そうやったんか。で、なんで?


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続いては、米團治さんのお弟子さん、団治郎さん、米輝さん、慶治朗さんによる和楽器によるモーツァルトの演奏。ただいま、三味線、太鼓、鉦による「アイネ・クライネ・ナハト・ムシ゜ーク」が流れております。

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奥様が米團治さんへ感謝を込めての贈り物。特別誂えの羽織止めでした。

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さてさて、最後はこの人がいつも登場します。
五代目桂文枝門下の桂坊枝さんの司会で、同じ門下の桂文福さんが登場。
河内音頭で〆ております。
文福さん、どの門下のどの噺家のパーティでも、必ず出席していて、最後に河内音頭か相撲甚句。
もう、定番みたいですな。

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文福師匠、河内音頭、絶唱中!

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というわけで、「桂米團治の還暦と噺家生活40年を祝う会」も終わり。
もちろん米團治さんと「また飲みながら古代史談義しましょう」と約束してきました。
ほんまは、ちょっと出てもらいたいんですけどね。
米朝事務所の社長かあ。そうなると、以前のようにナイショとは行くかんわなあ。

あ、帰りにお土産もろた。
帰って開けてみたら、

手ぬぐい、パン、紅白饅頭、桂米團治の開運カレー?

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うむむっ。

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2018年12月20日

怪談専門誌『幽』の終刊。懐かしい写真?

中山市朗です。


本日『幽』30号が、KADOKAWAより送られて来ました。

実は『幽』は、今号でもって終刊となります。
同じKADOKAWAから出ている妖怪専門誌『怪』と合併し、2019年初夏に新雑誌としてリニューアルされると聞いております。







創刊は2004年。日本初の怪談専門誌として刊行されました。
東雅夫編集長は、「この雑誌は怪談之怪が母体となった」とはっきり明言しています。
怪談之怪は、一旦絶滅しかけた怪談文芸の復興を旗印に、京極夏彦、東雅夫、木原浩勝、そして私の四人で結成した怪談結社(?)で、1999年1月に結成。2005年に、木原、中山の決裂でもって解散しました。
しかし、怪談文芸の復興は、怪談専門誌『幽』の発刊の頃から、実現されました。
それまでは、怪談は文芸とも認められず、怪談を書くことは売れない作家の夏の小遣い稼ぎ、と見られていたのが、一流の作家も『幽』に起稿するようになったのです。

私は、そういう縁もあって、創刊からコーナーをもらって執筆させていただいていました。
最初は北野誠さんと「出る」といわれる場所へ行き、レポートをするという「やじきた怪談旅日記」を10回にわたって連載。ところが誠さんが芸能界謹慎処分となって、このコーナーは終わり。
11号で、私のコーナーが宙に浮き、亡くなった落語家、露の五郎兵衛師匠の追悼記事を書いたのを覚えております。
代わって立ち上がったのが、上方を愛する私が大阪を中心として怪談にまつわる場所についてゲストと対談したり実際にその場所へ行く、という「上方怪談・街歩き」が新企画としてスタート。第一回目のゲストが当時大阪城天守閣研究副主幹だった北川央氏。ところがセッティングされた数日前、私が階段から落ちて右足を粉砕骨折。やむなく一度だけ休載。
13号から「上方怪談街歩き」が始まり、敬称略で、北川央、小藪千豊(吉本新喜劇座長)、笑福亭純瓶(落語家)、宮悪戦車(パンクバンドマン、ストロベリーソング・オーケストラ)、稲森誠(俳優)、田辺青蛙(作家)、ガリガリガリクソン(芸人)、わかぎゑふ(女優、エッセイスト)、三木大雲和尚(蓮久寺住職)、牧野修(作家)という、上方在住で怪談好事家、あるいは体験者の人たちとお仕事をさせていただきました。
22号からは、版元がメディアファクトリーからKADOKAWAに移り、企画全体が見直されました。
私は、『怪談狩り』というコーナーをいただき、今後発売される『怪談狩り』に先行して、いくつか実話系怪談を執筆する、という企画となりました。それも今回、連載8回目で終わることになりました。

『幽』は、おかげさまでいろいろな人と出会い、怪談仲間の輪を広げてくれました。
そのうちの一人が、長野県軽井沢のホテルでの取材の時。
ジョン・レノン、松任谷由実、嘉門達夫といったミュージシャンの前に現れる怪異を追っての企画。ここに編集の助っ人で派遣されてきたのが西浦和也さんだったわけです。この後、西浦和也さんと北野誠さんが急接近。『お前ら行くな』に結びつくわけです。
あるいは、北野誠さんと京都府にある某ホテルへ取材し、奇妙な写真が撮れたことから、我が書斎でそんな話をしていると、その場にいたキングレコードの山口プロデューサー、『映画秘宝』の田野辺編集長らが興味を持って翌日そのホテルへプライベートで潜入。『新耳袋・殴り込み』のひな形が出来た瞬間でした。
また、ガリガリガリクソン君とはこの『幽』がきっかけで、呪い面を被ろう、ということになり、三木和尚と初対面、その夜生首村へ潜入、という無謀な行動に結びつきました。その後、生首村に深入りしたガリガリガ゜リクソン君は芸能界謹慎処分となるわけです。
けげっ、北野誠、ガリガリガリクソン……。呪い?

『幽』からは、私にとって、ひょっとして、そこから怪談界において、さまざまなサイドストーリーが誕生したわけです。

西浦和也さんが、『幽』終刊についてツイッターでコメントして、懐かしい軽井沢のホテルの前で撮った、北野誠さん、西浦和也さん、私のスリーショット写真をあげていました。
ちょいと、西浦和也さんのツイッターから、お写真拝借いたします。

誠さんは変わっとらんけど、あと二人はどお?

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西浦和也さんのコメント。

「その時の写真。北野さんも中山先生も、もちろん私も若いですねwめざすはこの頃の体重ですねw」

うむむむ、同感。







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2018年12月19日

コルネオーネ一家の焼肉忘年会?」

 中山市朗です。


昨夜は、大木ミノル監督とシアターOMの主催者、稲森誠さんと、若い劇団員が二人、羽田野裕美さん(秦氏?)と上野貴彦くん。そしてうちの秘書ののというメンバーでの忘年会。
場所は我が書斎。


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大木監督が、大量の肉を買ってきてくれました!
ありがとうございまーす!
さっそく囲炉裏がフル稼働!


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えー肉でっせ!
こちらからは、お酒などを用意いたしまして、今年一年を振り返りながら、大いに飲み、おおいに食べ、映画、演劇論のみならず、いろいろ馬鹿話や現場でのボヤキも出る出る。

稲森さんとは、古いんです。
稲森さんが本名名義で出演したのがKTV『恐怖の百物語』。
そこで「メリーさんの館」が彼によって語られたわけです。で、その話を採用したのが構成を担当していた私。
1990年のことでした。そのためか、稲森さん自身も怪談語りをしているわけです。
それがこんな貫禄のある役者になられるとは!

大木監督とは、あるパーティで知り合って、これも10年以上は経ちますか。イベントなどではご一緒して、飲む機会も何度もあったわけですが、撮影現場でご一緒したことが無い。
あ、被写体として撮られたことがりました。一昨年のお化け屋敷「中山市朗監督・人形屋敷の家」の宣伝CM。

来年はある企画を大木監督に持ち掛けていて、何とか実現させようと考えているところです。

忘年会はこんなノリ。
シーン:ドン・イチロウ・コネルオーネへの挨拶。



BGMは、ニーノ・ロータではなく、なぜか小津映画のサントラ。
この後、稲森さんのリクエストにより『フランケンシュタインの怪獣対地底怪獣』のサントラが部屋中に響きました。その次は『バーバレラ』のサントラ!

なんやかんやと、楽しく、ためになった(?)忘年会でした。

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チャンチャン♫






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2018年12月18日

若人よ! 怪の世界へ来たれ!

中山市朗です。

昨夜は、オフィスイチロウの定例会議でした。
22日の『Dark Night』の準備や入り時間などの確認。
23日の『怪チャンネル』の内容や準備するものの確認。
27日の『怪談の壇』の段取り、確認、今後の課題。
来年以降のライヴや配信番組などの改良点、見直し、新企画などについて話し合いました。

私の中の課題は、どうしたら若い人に怪談を語ってもらえるのか?
『怪談の壇』で皆さんに語っていただいている怪談は、非常にレベルの高いものだと思っております。
えっ、それって怪談?
みたいな話は少なくとも無い。

おそらく、私の熱心なお客さんの大半は『新耳袋』世代、あるいは元サイキッカー、といった人たち。
いうたら、私と共にお客さんも年を重ねている状態。
怪談というものへの愛情、愛着、そして理解もしている人も多い。ありがたいです。
もちろん、お客さんの中には若い人もいますが、今後は、もっともっともっと若い人たちに怪談の面白さを知ってもらい、語ってみたくなるような雰囲気を作れないかなあ、と。
若い有望な語り手が一人でも関西から出れば、少しは怪談の世界の雰囲気や客層も変わると思うんです。

お笑いの芸人になりたいという人はいっぱいいるのに、怪談を語りたいという人はいない。
まだまだ怪談という話芸が、話芸としても認知されていない現状は確かにあるんですけど。

怪談にもいろいろあるし、日本人の死生観とか信仰心、あるいは自然への畏怖とか人間心理というものが一種独特な状況の中で語られ、表現される難しくも、深い芸であるとも思います。
それだけに演じ手、語り手にとって難しい芸ではあるのですが、これは絶やしてはなりません。

ここ、二、三年で怪談の認知度、語り手、書き手ともに増えたのは確かですし、そこにそれだけのニーズが存在しているのも確かなこと。特に東京はそうですね。
でも、今のままでは一過性のものになる危険性もあります。

では、我々は何をすべきか、何ができるのか。

そういうことも、話し合いました。

結果、

若人よ、オフィスイチロウへ来たれ!





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2018年12月17日

ゴッド・ファーザーへの直訴?

中山市朗です。

ある会話。


場所、ある書斎。
男が二人、椅子に座って向き合っている。


「だから私は女房に言ったんです。来年のライブには北野誠さんが出る。大木ミノル監督も出る。だからそのチケットを何とか入手してやる。そのためには、ドン・コルネオーネのところへ行こう、と……。ですからぜひ、願いを聞いてほしいんです」
コルネオーネ  
「……なんだね?」
男、立ち上がって、ドン・コルネオーネのところへ行き、耳元で何かをつぶやく。
コルネオーネ、それを聞いて。
「……それはできん」

「代金はちゃんと払います」
コルネオーネ
「君は、ほんとうに怪談を好きなのかね。どうも私にはそうは思えん。それが、今になって、私にチケットを用意してくれだと?」

「お願いです。私の怪談への愛は、貴方に誓ってもいい。ですから、私一人分、2月23日に行われる『Dark Night Vol 29』のチケットを、お譲りしていただきたいんです」
コルネオーネ
「君の女房は、来ないのかね?」

「怖がりでしてね。どうかお願いします。チケットを一枚」
コルネオーレ
「だから、できんのだ」

「お願いです。何でもします。何をしたら、チケットを用意してくださるのですか」
コルネオーレ
「チケットが欲しければ、オフィスイチロウのHPのイベント・出演情報のコーナーに予約リンクが貼ってあるからそこから入るがいい。残念ながら、私にはそこまでしか言えん」

「おおっ、流石、ドン・コルネオーレ。解決しました」
コルネオーレ
「なんの、これは君への友情の証だ。また、私が君のところへ頼みに行くこともあるだろうから」

「ドン・イチロウ・コルネオーレ、ゴッド・ファーザー!」


年賀状ー裏没1














なあんて、三文芝居にお付き合いくださり、いやはや。
没とした年賀葉書のデザインを見ていたら、そんなやりとりをイメージしてしまったんです。
私の写真のバックにアテン神のデザインを重ねたら、なんか偉そうになって没にしたわけですけど。

年賀状かあ。またこれが……。

※『Dark Night』などのチケットはオフィスイチロウのHPより、各々リンク先をクリックし、メールでお申し込みください。直接、あるいはお電話での予約がたまにありますが、お受けしておりませんので、よろしくお願いします。




kaidanyawa at 00:00|PermalinkComments(6)

2018年12月16日

来年の怪談ライブ、北野誠、大木ミノル、竹内義和!

中山市朗です。

2月23日(土)

中山市朗 Dark Night VOl・29


予約開始しております!

2019年一発目のダークナイトは北野誠さんと大木ミノル監督を迎え、恐怖映像と怪談の5時間となります!

2月23日土曜日
前売4000円
出演 中山市朗 北野誠 大木ミノル
道頓堀ZAZAHOUSE24時開演(終演5時予定)

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おっと忘れちゃいけない!
その前に、竹内義和さんとの怪談ライブがあるよ!


1月

27日(日)
満員怨霊 怪談ナイト
毎年夏に守口市のプラネタリウムで開催されていた『怪談ナイト』!
プラネタリウムが春に取り壊しとなりますので、最後の怪談ライブを1月に開催します!

 既にチケット予約は開始されております。

日時:2019年1月27日日曜日

出演:中山市朗/竹内義和/MC:はるみ

会場:ムーブ21プラネタリウムドーム4階 守口市大日町2丁目14番10号

※大阪メトロ大日下車、3号出口より3分。

時間 開場17:30 開演18:00(終演20:00)

料金 前売り2500 当日3000

竹内
























kaidanyawa at 18:42|PermalinkComments(0)

2018年12月15日

ありがとうございます!

中山市朗です。


寝てましたら、チャイムが。
誰か来はった。
出てみたら、大きな荷物が二つ。
そんなん注文した覚えが無い……、あっ、もしや。

ファンの方からのお歳暮です!

箱を開けると、

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ビールや!
ザ・プレミアム・モルツ・マスターズドリーム!

もう一箱。こっちの方が大きい。

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おおっ、二つ入っとる!

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一つは、エビス・ビール!

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もう一つは、ザ・プレミアム・モルツ。

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ビールはどれだけあっても邪魔にならん。

なむなむさん。

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イチロウに代わってゴローがお礼申し上げます。

『ウルトラQ』のゴロー。

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kaidanyawa at 12:36|PermalinkComments(5)

忘年会の季節だ!

中山市朗です。


忘年会の季節ですねえ。
今週から来週にかけて、いくつかの忘年会やパーティがありまして、まあ、普段から飲んではおりますが、気兼ねなく飲めるということでありまして。

本日は、作劇塾のプチ忘年会。
塾生Fさんの差し入れが、これ。

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スペアリブ!
これは美味かったわ。
そしていつもの約肉!

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本日は、作劇塾に入塾するかも、というシナリオライター志望のIさんという女性も参加。
もっとも彼女、ずぶの素人と言うわけでもなく、近くIさんが書いた短編シナリオが映画化されて劇場上映するとか。
でも、話をすると全然映画を観ていない。
とにかくシナリオ作家になるのなら、古今東西の映画を観て観て観まくらんと。
休塾状態だったS君も顔を見せて、創作談義。
インプット(資料読みや取材、業界人とのつきあいなど)とアウトプット(創作のための執筆、作品作り)についてなど。S君、もっと深く、広く吸収しよう。
などと言っているうちに、スペアリブも焼きあがって、ビールも美味い。

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てなことで、久しぶりに早朝5時ごろまで盛り上がりました。

今夜も忘年会のノリで『気まま酒家』の配信があります。
参加者募集していますからね〜。

info@officeichirou.com

もう寝るわ。



kaidanyawa at 06:42|PermalinkComments(0)

2018年12月14日

明日は『気まま酒家』、ギャラリー募集!

中山市朗です。


明日、15日は『気まま酒家』の生配信と収録があります。
生配信は、22:00頃から2時間ほど、もう一本分の収録が26:00頃から2時間ほどあります。

テーマは?

「まあ、こういう時期ですから、忘年会みたいなノリで」とCainさん。

サブカル、映画、オカルト、現近代史、古代史、怪談、などなど、お酒を飲みながらグダグダと。

気まま酒家











ギャラリーを募集しています。

共に飲みながらお話ししましょう。もちろん聞くだけでもOKです。
大勢いた方が楽しいですからね。

参加希望の方は、『気まま酒家』DMか、オフィスイチロウへメールをください。

info@officeichirou.com


放送URL .




kaidanyawa at 00:00|PermalinkComments(0)

2018年12月13日

きっちり評価をするということ。

中山市朗です。

12月8日にNHKで放送された『ETV特集「キャメラマンMIYAGAWAの奇跡」』、ご覧になりました?

世界的な映画キャメラマン、宮川一夫先生のドキュメント。

どこの、どんな世界でもそうですが、必ずその世界を創り、発展させ、改革をもたらせたという人物がいるものです。
その世界の専門的なことを学ぶと、おのずとそういう人が出てきます。
そういう人の存在を知り、尊敬し、敬うことは大切なことです。

私は、三十数年前、大阪芸大映像計画学科に入学し、映画を専攻したわけですが、この大学のこの学科を選択した理由は、学科長に依田義賢、教授に宮川一夫の名前があったからです。
依田義賢先生は、脚本家です。日本映画界に名を残す名作を幾つも手掛けられていて、私が芸大在籍の頃は、熊井啓監督の『天平の甍』の脚本を執筆されていました。

高校生の頃、テレビで観た『近松物語』『雨月物語』は、衝撃でした。なんて美しく幻想的な映像なんだろう。特に『近松物語』を見た時、劇場で観たフランコ・ゼィフレッリ監督の『ロミオとジュリエット』の物語や構成が稚拙に思えたりしたものです。もちろんあの『ロミオとジュリエット』も傑作であることは間違いのないところなのですが、なんかレベルが違ったというか。それを感じたのです。
その『近松物語』『雨月物語』の監督が溝口健二で、キャメラマンが宮川一夫であることは、高校生の私に強烈にインプットされたのでした。
そして、これもテレビで観た『羅生門』。そして、オールナイトの劇場で観た『用心棒』。この監督が黒澤明でキャメラが宮川一夫であることも知っていました。
観ていて、凄い、とか、美しい、とか、他と違う、ということはわかるんですが、じゃあなぜ他と違うのか。そもそも監督の仕事とは? キャメラマンの仕事とは?  そういうことは分りませんでした。

造形的なテクニック、というものは、ほとんど学校で習わなかったことですから、そこに興味を持ったわけです。そして、出来るならば、そういう映画の世界に身を置き、自分も映画を撮ってみたい、そう思って、大阪芸大の入試を受けたわけです。

先生方は、具体的なテクニックはほとんど教えて下さらなかったように思います。それは現場で培われるものだという感じでした。そうなんでしょうね。依田先生も宮川先生も、先人や先輩に教わったわけではなく、現場で叩き上げられていった。その過程で、創意工夫をし、プロの先輩の人たちと切磋琢磨したのです。
だから、そういうものは教えられるものでは無いし、教えたところで、真似も出来ないだろうと。

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ただ、今はビデオ技術が発達し、映画を一コマ、一コマ、分析、分解することが出来ます。私が学んでいる当時は、ビデオはありましたが、アーカイブは不十分で、レンタルビデオもありませんでしたから。
今は、そうとうそういうものが充実してきて、知りたいことは検索エンジンでどんどん出てきます。また、市販のソフトにも特典映像が付いています。
そうなると、偉大な先輩、世界に名を残した巨匠たちの仕事を詳細に知ることはできます。
でも、知ろうとしなければそんなものは無用の長物。
知ろうとすることが大切。知ろうとすることが成長を促す。
それには観て、聞いて、体験して、目を肥やすということが必要です。これは、映画だけではないですよ。何度も言うように、どの世界にもあることです。

私が専門学校で教えていた時のこと。
映像関係の学科でした。

依田先生、宮川先生の話を授業でしたんです。そしてらある男子が「それ、誰やねん。知らんわそんなん。古いもん、知らんし」みたいなことをいちいち言ってくるわけです。
私は珍しく激昂しました。
「お前、帰れ。二度とこの授業受けるな! お前に映像をやる資格はない! はよ出ていけ!」
言われた本人、ひどく驚いていましたけど。
そんなことを言って、何の得がある、ということですし、それを拒否するのなら、学ぶものは何も無いですから。何よりもそんな態度をとる者が、その世界を目指すなんて、絶対にあってはならないことだし、成れない。
プロを目指す、プロになりたい、と言っているわりには、そういう上から目線の人、多いように思います。上から目線は本人は気持ちいいというか、ちょっとした優越感に浸れるかもしれませんが、プロから観たらクズです。

プロは違いますよ。

ちょうどそのころ、『リング2』の撮影現場に陣中見舞いに行ったことがありました。
脚本家の高橋洋さん、監督の中田秀夫さんとは、『ムー』で座談会をやって、『怪談新耳袋』のドラマ化にも協力してもらっていましたから。

高橋さんと話しているうちに、溝口や黒澤の話になったんです。
「僕、芸大で依田先生にシナリオ見てもらってましたよ。宮川先生にも僕の撮った卒業制作に評価いただいて」
そしたら高橋さんは「わあ、依田先生にシナリオ見てもらうなんて凄いなあ。僕も見てもらいたかったなあ」
そこから、映画のテクニックの話になった。
プロだからこそ、プロの凄さを知るんです。

先輩や先人たちをちゃんと評価し、その上で自分が何をすべきか、何をしなければならないのかを悟るのがプロ。
やみくもに先人や先輩を卑下し、あるいはその業績を評価できないのはアマチュア。
ほんま、出来ないんです。
頭の中でロジックにならないんです。だから、好きとか嫌いで評価しちゃう。そして、嫌いとなると叩く。
それはプロの目ではないんです。叩いてもなんにも生まれませんしね。

なんか、『ETV特集「キャメラマンMIYAGAWAの奇跡」』という番組を観て、きっちりと宮川一夫の評価をロジックとして語っているプロの人たちを見て、改めてそう思った次第です。

ネットの中では、みんなが評論家になれる時代。
だからこそ、そういう目をもっていただきたいなと、まあ、そう思いました。

自分への戒めをこめて。








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2018年12月12日

怪談の壇・第十壇は、みなさんの手で!

中山市朗です。


来たる、12月27日(木)は、『怪談の壇・第十壇』を開催します。

怪談の楽しみは、聞くこともそうですけど、語る楽しみもあります。
そういう意味で、参加くださっているお客さんにも語ってもらおうという趣旨の怪談ライブです。

十年ほど前は、お寺の本堂を借りて、80人ほどのお客さんに円座に座っていただき、順番に怪談を語っていただくというイベントもやったことがありました。話す怪談のない人はパスしてもらうというものでした。

そのお寺も、ちょっと別のイベントでトラブルがあったらしく、本堂が貸してもらえなくなり、代わって私の書斎でプライベート怪談会なるものを年に四度ほど開催するようになりました。
ただ、収容人数に限りがあることもあり、怪談を一話は語ること、という条件を出しました。その怪談が参加のためのパスとなりますのと、場所代がいらないということで、無料開放とさせていただいています。
またこれは、私の怪談蒐集のための場所でもあるとの認識の上で、参加していただいています。

怪談の壇は、その発展形といえましょう。
こちらは、語るにあたっては、舞台に上がっていただき、2、30人のお客さんを前にして語るわけですから、これはそのまま、怪談師となっていただくわけです。
ですからこちらは、怪談師の発掘を目的としたところもあります。
もちろんそれは二の次で、人前で怪談を語る楽しさを、まずもって体験していただきたいと思うわけです。

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27日は「2018年チャンピオン大会」となります。
今年は6人のMVPが誕生しましたが、スケジュールの予定などで欠席される方もいて、何人のMVPが当日集結されるのかは不明ですが、各々2話ずつ語っていただき、お客さんの投票によって、2018年度のチャンピオンを選ぶこととなります。
怪談師の数やライブの数、熱気などが今、東京にはあります。
関西も負けるわけにはいきません。落語や漫才と言った話芸は関西で生まれました。怪談も、関西からどんどん発信していきたいものです。
皆様のご協力、ご支援なしには、これは成就できません。

27日の『怪談の壇』、どうか審査員として参加していただき、新しいチャンピオンが生まれる瞬間に立ち会っていただきたく思います。
そして来年以降も、怪談という話芸をなるべく大勢の方に知っていただけるよう、私も精進してまいります。

よろしくお願いいたします。






kaidanyawa at 00:04|PermalinkComments(2)

2018年12月10日

東京『Dark Night』の報告、改訂版

中山市朗です。

『Dark Night』池袋&新宿。
公演終わりました。

池袋2時間、新宿5時間、打ち上げ4時間半!
大阪帰ったら昼の1時を遥かに超えておりました。

ゲストは、ありがとう・ぁみ君。

池袋では、いきなり中村壮快君が持参してきたパソコンに異常が。
ブブブブブと、パソコンから発せられたとは思われない奇妙なブート音。反応はしない。
強制終了させたら復活したものの、画像が出ない。
もうアカン、ということで、いつものオープニング動画は無しで開演。
ちなみにパソコンは楽屋に持って行ったら正常に動いたらしい。故障では無かったようです。ほならなんやったんや?
2時間、ぁみ君と二人で、ラリー怪談。怪談が出ると「あ、それで思い出した」と怪談を語る、「それで思い出しました」と、また怪談が語られる。連鎖する怪談。
お客さんの反応がいい。
笑うところは大いに笑い、恐怖の瞬間は「ひぇっ」とか「えっ」という声が出る。
私の怪談ライブは、笑いもあります。笑いがあるから恐怖が引き立つ。
緊張と緩和です。

あみ1














めっちゃ楽しそうにめっちゃ恐怖な話をする二人。
なんや、ボケ・ツッコミの漫才師みたいでした。

あれ? なに、この写真。

あみ














池袋が終わると移動。新宿でのオールナイト。

同じくぁみ君との共演。
MCに、我が秘書、ののが登場。

あみ3



















前半は、今年8月12日に行われた『Dark Night Vol 27』、北野誠さんと三木大雲和尚がゲスト、あのゴーストボトルの開封と呪い面のご披露があった回の語られなかったエピソードが。

呪い面とは、2012年のフジテレビ系『奇跡体験アンビリーバボ』で「最恐の呪い面」として紹介された、山口敏太郎氏が所持し、三木和尚の連久寺に預かられているというあのお面のことです。
2013年の夏、私はガリガリガリクソン君とその連久寺に行き、その呪い面を和尚に直接見せていただき、被ったことがあるんです。正面から見ただけで呪われる、と放送されたあのお面ですよ!
で、その足で、夜の生首村へ潜入したわけです。濃い日でしたな。
その連久寺にあるというお面は門外不出。それを山口敏太郎氏の許可を得て、はじめて公衆の前に披露された、というのが、この夏に行った『Dark Night Vol 27』であったわけです。
そしてこの日、私が再び呪い面をステージで被ったのでありました。

その時の様子は、こちらのブログに。
http://blog.livedoor.jp/kaidanyawa/archives/2018-08-13.html




この時、ブログにありますように、楽屋に遊びに来ていたぁみ君が、私と誠さんに促されてそのまま出演することに。私が呪い面を被りをしますと(二度あの呪い面を被ったのは私だけ)、それを、ぁみ君が奪うよう呪い面を掴んでそのまま被って(呪い面を被った三人目)、三木和尚にひどく咎められた場面がありました。
お客さんも、なんで? と引いた瞬間。なんか魅入られたような感じだったので……。

あの時、何が彼の中にあったのか、実はその前に三木和尚から言われていたあることがあった、という話しから、その後日談となりました。そう、その後、ぁみ君はヤバイホテルに泊まり、ヤバイ写真を撮り、体調を崩すわけです。三木和尚もそのことに関連してきて。
その詳細を、ぁみ君に語ってもらい、呪い面の背景を私が語ったりしました。そして、生首村についても言及しました。

そして後半は、ちょっとヤバ目の重い話を。
ちょっと悲壮感のある、なんともいえない話をつづけざまに。しかも、テレビやラジオといった公の、スポンサーの付いた番組では絶対話せない怪談。
ぁみ君も、リクエストに応えて、不思議かつ不気味な話をしておりました。
お客さん、満足していただいたでしょうか?

オールナイトで、これほど濃い怪談ライブは、他には無いと、自負しています。

楽屋に昨年の怪談の壇2017のチャンピオン、一条ま〜太郎君が来てくれていました。そのまま共に打ち上げ会場へ。
怪談の壇チャンピオンとしての自覚を持って、本格的な怪談活動を開始したいというま〜太郎君。
さかんにぁみ君に「チャンスや。オフィスイチロウに入れ」と尻を叩かれておりました。
ま〜太郎君は、今、考え時の時期のようです。
今、怪談の語り手で若手とされるのが、ぁみ君や松原タニシ君といった世代。三十代半ば。ま〜太郎君もこの世代なんですね。
二十代は育っていない。語っている人はいるのでしょうが、プロとして活躍できるのかと言うと今はいない。
でも、お客さんも同じですが、演じ手も若い人がもっと育たないと、怪談という芸は滅ぶかも知れません。
語り手は増えているようですが、みんな我流というか、怪談とは何かという共通認識に欠けている気がします。
単に怖い話と怪談は別個のものです。
我流も、悪いことではないのですが、勝手にやる、知らずにやるのは違う。それは怪談への冒涜。それはどんな世界でも同じです。ましてや、怪談語りは今、敷居が低くなっている。例えば、お笑い芸人が、笑いが取れないから単に怪談を語って活路を見出す、というのでは、怪談もなめられたものと、言わざるを得ません。

そういう危惧や憂いを、ぁみ君たちも十分理解していて、そんな話をこの日もしたんです。
ま〜太郎君も、もとこの世界に足を踏み入れるなら、そういう重要なポジションにいきなり立つことになるかも知れません。しかも、それで食っていくのは大変。いばらの道。それでもこの道を歩むのか。

よく私が言う「覚悟」の問題ですね。

また、来年春にも東京で『Dark Night』を開催する予定です。

打ち上げの席で。
私、ぁみ君、ま〜太郎君。

4あみ














十年後、いや、五年後、我々は、怪談界は、どうなっているのか?
今、それが問われているような気がします。


kaidanyawa at 09:03|PermalinkComments(4)

東京Dark Nightの報告

中山市朗です。

『Dark Night』池袋&新宿。
公演終わりました。

池袋2時間、新宿5時間、打ち上げ4時間半!
大阪帰ったら昼の1時を遥かに超えておりました。

ゲストは、ありがとう・ぁみ君。

池袋は、いきなり中村壮快君が持参してきたパソコンに異常が。
ブブブブブと、パソコンから発せられたとは思われない奇妙なブート音。反応はしない。
強制終了させたら復活したものの、画像が出ない。
もうアカン、ということで、いつものオープニング動画は無しで開演。
ちなみにパソコンは楽屋に持って行ったら正常に動いたらしい。故障では無かったようです。ほならなんやったんや?
2時間、ぁみ君と二人で、ラリー怪談。怪談が出ると「あ、それで思い出した」と怪談を語る、「それで思い出しました」と、また怪談が語られる。連鎖する怪談。
お客さんの反応がいい。
笑うところは大いに笑い、恐怖の瞬間は「ひぇっ」とか「えっ」という声が出る。
私の怪談ライブは、笑いもあります。笑いがあるから恐怖が引き立つ。
緊張と緩和です。

あみ1














めっちゃ楽しそうにめっちゃ恐怖な話をする二人。
なんや、ボケ・ツッコミの漫才師みたいでした。

あれ? なに、この写真。

あみ














池袋が終わると移動。新宿でのオールナイト。

同じくぁみ君との共演。
MCに、我が秘書、ののが登場。

あみ3



















前半は、今年8月12日に行われた『Dark Night Vol 27』、北野誠さんと三木大雲和尚がゲスト、あのゴーストボトルと開封と呪い面のご披露があった回。
ぁみ君が楽屋に遊びに来て、そのまま出演。呪い面を被って三木和尚に咎められた場面がありました。
お客さんも、なんで? と引いた瞬間。

実はあの時、何が彼の中にあったのか、という話しから、その後日談となりました。そう、その後、ぁみ君はヤバイホテルに泊まり、ヤバイ写真を撮り、体調を崩すわけです。その詳細を、ぁみ君に語ってもらい、呪い面の背景を私が語ったりしました。生首村についても言及。
後半は、ちょっとヤバ目の重い話を。
ちょっと悲壮感のある、なんともいえない話をつづけざまに。しかも、テレビやラジオといった公の、スポンサーの付いた番組では絶対話せない怪談。
ぁみ君も、リクエストに応えて、不思議かつ不気味な話をしておりました。

楽屋に昨年の怪談の壇2017のチャンピオン、一条ま〜太郎君が来てくれていました。そのまま共に打ち上げ会場へ。
怪談の壇チャンピオンとしての自覚を持って、本格的な怪談活動を開始したいというま〜太郎君。
さかんにぁみ君に「チャンスや。オフィスイチロウに入れ」と尻を叩かれておりました。


















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2018年12月09日

今夜『怪チャンネル』、呪い面についてお話ししましょう

中山市朗です。

今夜21:00から『怪チャンネル』の生配信です。
ちょっと今夜は、あの「呪い面」についてお話しします。
なぜ?
まあ、ちょっとね。

IMG_3535




















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本日『怪チャンネル』生配信!ライブでの怪異の報告!

中山市朗です。


東京、池袋、新宿での怪談ライブ『Dark Night』。
これが更新される時間は、新宿でのライブが始まる15分前、という頃。
実はこれ、前日にしたためた予約投稿です。

このライブの模様は、また明日のブログで報告します。

本日は、『怪チャンネル』の生配信があります。

先日開催されました『絶対言うたらあかん話2018』で起こった、些細ではありますが怪異について報告や、東京での『Dark Night』の報告などもいたします。まあ、報告するような怪異があれば、ですけど。

また、この機会に、過去、私の怪談ライブで起こった怪異、不思議な出来事もお話ししましょう。
私は基本的に何もないんですけど、周りの出演者やスタッフ、あるいはお客さんが怪異を感じたり、妙なものを見たりということは、まま、あるようでして。

怪を語れば怪至る、という言葉がありますが、ほんとでしょうかね。
本日のMCは、はるみちゃんです。

怪チャンネル1











★中山市朗・怪チャンネル

FRESH! で配信中!

中山市朗・怪チャンネル

こちら、『怪チャンネル』のCM動画です。





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2018年12月08日

映画マニア、プロ志望者必見のドキュメントだ!

中山市朗です。


本日は、12月8日です。この日付を見ると、どうしても真珠湾攻撃を思い出します。
77年前なんですね。今日はその話はしません。


本日8日の夜は、東京の池袋と新宿で、『Dark Night』に出演しますが、実はお薦めしたいテレビ番組が当日ございます。
映画マニアの方には特に観ていただきたい。

NHK『ETV特集「キャメラマンMIYAGAWAの奇跡」』


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NHK Eテレ 2018年12月8日(土)午後11時00分〜 午前0時00分
再放送:NHK Eテレ 2018年12月13日(木) 午前0時00分〜

MIYAGAWAとは、日本映画界を代表する映画キャメラマン、宮川一夫先生のことです。
先生、というのは、私が大阪芸術大学映像計画学科に在籍していた時の教授でして、いろいろな映画のテクニックや映画の面白さを教えていただいたのです。
あの黒澤明監督を「クロさん」、溝口健二監督を「ミゾさん」と呼びながら、日本映画最盛期の裏話をニコニコと楽しそうに語っていらっしゃいました。
日本映画界の巨匠たちの映画を担当し、その監督たちの要望に応えて映画の技術に大きな改革をもたらし、世界の映画界に影響を与えた名キャメラマンで、私の中ではグレッグ・トーランド(米国のキャメラマン、『果てしなき船路』ジョン・フォード監督、『怒りの葡萄』ジョン・フォード監督、『市民ケーン』オーソン・ウェルズ監督、『我等の生涯の最良の年』ウィリアム・ワイラー監督等)や、フレディ・ヤング(英国のキャメラマン、『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』『ライアンの娘』デビット・リーン監督)などと並ぶ、世界的な映画キャメラマンであります。

映画は、一般の人が観れば、ストーリーや役者の演技に目が行きがちですが、本来映画は光と陰で構成されるものです。撮影と照明が、映画の基本であるわけです。
そのあたりのことも、今夜のETV特集で解説されることでしょう。

宮川














日本映画を代表する巨匠たちの映画を担当。
宮川先生は、こんな言葉でその出会いを表現しています。
「山中貞雄監督との実らぬ恋、黒澤明監督とは燃えるような出会い、稲垣浩監督が初婚の相手ならば、溝口健二監督とは再婚の相手。たった一度出遭った小津安二郎監督、毛色の違った市川崑監督、そして老いらくの恋が篠田正浩監督。
キャメラマンは監督の女房役、という宮川先生ならではの言葉です。

代表作

『鴛鴦歌合戦』(39 稲垣浩)
『無法松の一生』(44 稲垣浩)
『羅生門』(50 黒澤明)

光と影の魔術『羅生門』の1シーン。

羅生門















『雨月物語』(53 溝口健二)
『祇園囃子』(53 溝口健二)
『山椒大夫』(54 溝口健二)
『近松物語』(54 溝口健二)
『赤線地帯』(56 溝口健二)
『夜の河』(56 吉村公三郎)
『炎上』(59 市川崑)
『鍵』(59 市川崑)
『浮草』(59 小津安二郎)

『浮草』の1シーン

浮き草














『おとうと』(60 市川崑)
『用心棒』(61 黒澤明)

『用心棒』より。シネマスコープの画面創りは難しいと思います。

三船








用心棒








『悪名』(62 田中徳二)
『東京オリンピック』(65 市川崑)
『刺青』(66 増村保造)
『沈黙 SILENCE』(71 篠田正浩)
『はなれ瞽女おりん』(77 篠田正浩)
『影武者』(80 黒澤明』 病気のため途中降板
『瀬戸内少年野球団』(84 篠田正浩)
『浪人街』(90 黒木和雄) 遺作

ちなみに宮川一夫という名が、大阪芸大のパンフレットにあったので、受験しました。
ほんまの話。


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2018年12月07日

明日、東京での怪談ライブで、何かが起こる?

中山市朗です。


いよいよ明日、8日、怪談ライブ『Dark Night』の池袋、新宿での公演となります。
池袋は予約打ち切りとなったのですが、キャンセルが出たようで、若干席があるようです。


ダークナイト 池袋



















今回、予約を取るにあたって、「語って欲しいテーマがありましたらお書き下さい」と言う項目を設けましたら、いろいろ反応がありました。
やっぱり『八甲田山』『山の牧場』が人気あるんですね。
『八甲田山』は今年の1月24日の夜に『三百物語』にて全編1時間以上にわたる怪談として語り、「怪shop」にてその時の動画を販売しております。
⇒『中山市朗 怪Shop』

『山の牧場』は、FRESHにて配信をしております『怪チャンネル』で、今年の7月から8月にかけて、「語り編」を2回、検証編を4回にわたって配信。語り編はゆうに3時間超え、検証編は北野誠さんの証言VTRなどを挟みながらゆうに6時間にわたって行いましたが、まだまだ聞きたいという人がおられるんですね。
中山市朗・怪チャンネル

もちろん皆さん、初語りの怪談を期待していらっしゃるでしょうから、そういう話しは絶対にに語りますが、一方で何度か聞いた、ネットやテレビ番組で聞いた、という話しも、もう一度、あるいは生で聞きたい、という意見、リクエストも多く寄せられています。
落語では、あのネタは、あの師匠で。あれは何度聞いてもいい、という楽しみ方もあります。怪談もそうなってくると立派な話芸となるんです。ありがたいことだと思います。

ところで、リクエストに「面」とか「仮面」というのがありました。おそらく、山口敏太郎氏が所持、現在は京都の連久寺住職・三木大雲和尚が預かっているという「呪い面」のことだと思います。
今年の8月12日の道頓堀ZAZAの『Dark Night』にて、はじめてその姿を直にみなさんに観ていただいたというものです。正面から見ると、祟られる、といういわくの面。
実は、テレビ番組の『奇跡体験!アンビリーバボ』などで放送され、話題となったあのお面です。
門外不出(『アンビリーパボ』の撮影は連久寺内で撮影)のお面だったのですが、この日は特別許可が出て、初めてお寺から出て、ライブ会場へ。
この時、私はこのお面を被ったのですが、これを被ろうとしたぁみ君は……。
この話はしましょう。ぁみ君、何かあったようですし。
お面の写真も持って行きますので、新宿でのライブにて、写真でお披露目します。
こちらも数席、行けるのかな?

繰り返し言っときますけど、正面から見ると祟られる、お面ですよ。
その時は、顔を伏せるなり、目を閉じるなり自己責任でね。

道頓堀ZAZAにて、お披露目直前の呪い面。
ボトルがありますが、これは米国の幽霊が閉じ込められているというゴーストボトル。これも開封。
最悪の場面?

IMG_3535















三木和尚がお面を取り出す!

IMG_3536














呪い面の裏側です。

IMG_3539














その他にもリクエストが来ていますので、池袋、新宿ともに、それらのご要望に応えながら、未公開怪談も語っていきます!















kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(3)

2018年12月06日

霊界バトルロイヤル 心霊四天王の異種格闘技!完結?

中山市朗です。

『絶対言うたらあかん話〜2018霊界バトルロイヤル心霊四天王の異種格闘技!』

盛況にて終わり、朝5時頃まで、お客さんとの交流会。

さて、言うたらあかん話、なのであんまり当日行われた内容については言えませんが、書いたらあかん、とは言っていないので、ちょっとだけ。

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まずは恐怖映像担当の大木ミノル監督から、テレビ局でボツになったという心霊投稿ビデオなどを見ながらのツッコミ。これ、ホンモノなのかCGによる創作なのかは、CGの専門家でもある大木監督が解説。どうやらホンモノであろう、しかも場内がザワついた映像がテレビ番組ではボツになった理由が傑作。
だからテレビ番組はアカンのや。

この日は霊能者代表の八乙女珠輝さんの独断場。
昨年夏に同志社大学での『絶対言うたらあかん話2017』の会場で撮られた不気味な写真。
壇上の私が燃えています。

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これ、一枚だけやないんです。10枚以上は撮れて、しかもだんだん炎の中に私が包まれていく、というもの。このプログでは未公開ですけど、そう見えるとか光の反射、ブレ、とかいう問題じゃない。だいたいこれ撮ったのプロのカメラマンやし。確実に奇妙な現象が私に起こっている、というものです。
で、私にはこの写真の意味がさっぱりわからん。いや、察しはつきまして、私が呪い系の村の話をしたときの現象。
この時、MCをしていたのが八乙女さん。この写真は彼女も関連していて、その後日談があるとのことで、その経緯と現象、そしてその解釈が語られました。
これがね、えらい方向に行って、どえらいことになったというんです。

その内容は、この場にいたお客さんだけの秘密。
信じるも信じないも、という話しではあります。

楽しく怖い、濃いトークイベントでした。

なお、近々告知があると思いますが、大木ミノル監督と北野誠さんをゲストに呼んでの『Dark Night』、来年に控えております。



kaidanyawa at 10:56|PermalinkComments(2)

2018年12月05日

東海道怪談五十三次行脚

中山市朗です。

怪談を語る人、執筆する人、ネットで発表する人、そんな風に随分とアマチュアの方も怪談を扱うことが増えております。
私たちプロの場合もそうなんですが、こういう時、大事なのは切り口です。
”切り口”。
怪談に限らず、作品作りには重要な要素です。

みんながやっていることと同じことをやっている、では、なんともなりません。先も見えません。
だからといって、新しいことをやろうにも、なかなか思いつかないし、やっても失敗するかも知れない。勇気もいります。
でも、何もないところから発想するというより、今やっていることを、あるいは自分自身をちょっと客観的に見てみることが必要な時も出てきます。
そういうこと自体、大変難しいことなんですけど、そこをひとつひとつ突破しないとこの世界は生き残れないんですね。デビューは簡単、継続は難しいとはこのことでしょう。

ということで、我々はよく「切り口」ということを言います。

「その企画、切り口どこやねん」
「この企画、ええ切り口しとる」

切り口とは、一つの食材も、包丁で切った時、切る方向、角度によって食材の形の断面が違う形に見えるということをいいます。同じものでも切り方で違う。みんな案外、いつもやっていることに疑問を持たず、同じことを繰り返している、あるいは同じことをしていることに安心感を持っていると思うのです。
でも、やり方を変えてみたら?
ということです。

これを企画で言うと、同じものでも別の方向から見ると、別のものが見えてくるよ。すると、新しい発想、あるいは改良点が明らかになるよ、ということなのです。

例えば『新耳袋』は、怪談本です。
怪談そのものは、大昔からありました。それは新しいものでも何でもない。
でもこれが誕生した1990年当初は、怪談は壊滅寸前。しかも実話怪談と言う言葉も無く、ただ、怖い話が怪談であると言って、実話も創作も都市伝説も民話もスビリチュアルもなにもかもがごった煮状態だったんです。
そこに私と木原は疑問を持っていたわけですね。で、何が怖いて、普段そんなことを言わない友人や親せきのおばちゃんが話す体験談が怖かったりする。
で、こう考えたわけです。

実話として聞き集めた話だけで構成する。
解釈はしない。
呪い祟りは排除する。
一冊百話とし、読む人が一人百物語を完成するよう一冊に百話収録する。
体験者をAさん、B君とイニシャル表現として秘匿し、特別な意味合いが無い限り場所も特定しない。 
題名はいかにも怪談、はやめて江戸時代の奇書にあやかり『新耳袋』とする。
霊感、背後霊、ラッブ音といった記号的な言葉も極力排除する。

など、いろんな切り口を試したのです。案外こういうこと、誰もやっていなかった、というより怪談は完全にバカにされていました。まともな人間のやることじゃないって。霊感商法と同じ扱いもされ、バッシングも受けました。

ちなみに当時、編集からは「これは全国で発売される本だから、会話の関西弁はやめてくれ」と言われましたが、押し切りました。生々しい会話が怪談を引き立てると思ったからです。ま、それしか書けんかったという技術的なこともあったわけですけど。
でもこれらは、今は怪談を語るにあたって、皆さんが当たり前にやっていることばかりですけどもね。
で、私自身この『新耳袋』が終わった後の数年間、『新耳袋』から脱却して、新しい怪談に挑戦する必然性を自身に勝手に負わせ、苦しんだ時もありました。後に上梓した『怪異異聞録・なまなりさん』は『新耳』とはまったく真逆のテクニックを必要とした長編実話録でした。それも切り口です。
結局、『怪談狩り』で、『新耳』への原点回帰をすることになったのですが、これも私や編集部がいろいろ考えた後になった、切り口なのです。

さてさて、今回紹介しますのは、私の怪談ではありません。
最近私の怪談ライブやプライベート怪談会に顔を見せてくれている、宮崎君。
セミプロの若者です。
以前から途中報告を受けたりして、彼のことを応援していたのですが、これが東海道五十三次を徒歩で巡って怪談を聞き集める、という企画。これをついにやり遂げ、ホームページで掲載をはじめたようです。
怪談を蒐集し、発表するという行為は同じでも、東海道五十三次の怪談を聞き集めるという、ここが面白い発想だなあと思ったわけです。

彼のホームページに、そのコンセプトが載っています。引用します。



東海道 京都三条大橋から江戸日本橋まで  
五十三の宿場を巡り 怪談を蒐集
宿場間の移動 蒐集中の移動はすべて徒歩
怪談が蒐集できるまで次の宿屋まで進んではいけない

そんな アホな旅の記録

集まった怪談は『怪談記』に
立ち寄った場所などは『行脚記』に
それぞれ まとめていきます




「『東海道 怪談』で検索したらほとんど四谷怪談しか出てこないんです」と宮崎君は言っていましたが、それだけこのコンセプトに誰も気づかなかったということでしょう。これが切り口です。
『五十三次怪談行脚」
下記のアドレスからお読みください。怪談の質がどうのというより、発想して、現実に行い、,粘り強く取材を重ね、発表したという行為に好感が持てます。今後彼はなにをしでかすのか。
そこを期待し、応援したいと思います。

https://yanariyakwaidan.wixsite.com/kwaidan-angya








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2018年12月04日

絶対言うたらあかん話2018

中山市朗です。

明日は

絶対言うたらあかん話2018』
※前売大宇宙猫庵
dai-uchu-neco-an.stores.jp イープラス
「霊界バトルロイヤル」「絶対言うたらあかん話」で検索。
詳しくは

『絶対言うたらあかん話』
オカルト界代表、霊能者代表、恐怖映像界代表、怪談界代表の四人で、絶対他では言えないヤバイ話しをします……?

『絶対言うたらあかん話 2018』
ギャラリー集。



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kaidanyawa at 07:00|PermalinkComments(1)

2018年12月03日

盛り上がった怪談忘年会!

中山市朗です。


お知らせ。
『Dark Night』、池袋と阿倍野公演は、前売り予約完売しました。
また、新宿、道頓堀もあと数席となっております。

さて、昨夜のプライベート怪談会の忘年会編。
いつもよりやや少なめの10人。でも東京から来られた方もいて、わいわいと朝9時ごろまで誰も帰らず。
怪談も語られましたが、鍋をつつき、肉を焼き、お酒をのみながらの親睦会。
いつも胸に秘めた「怪談がこんなに好きだ!」という思いを皆さん発露。『新耳袋』や『超怖』について、東京と大阪の怪談事情の違いや感想、好きな怪談師や作家、違うなあと思う怪談師などなど、普段職場や普通の(?)友人や仲間には言えない思いを熱く語り合う場面もありました。
私もそれに伴う『新耳袋』誕生秘話から、『恐怖の百物語』の裏話、作家同士の交流について、今の怪談界の知られざるエピソードなど、普段はあまり話さないことも。
すっごい盛り上がったというか、皆さん心底楽しんでいたというか。
結局解散したのが午後3時。
いろいろ差し入れももってきていただき、感謝いたします。

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寝たのが午後4時。
起きたのが午後9時半頃。
ただいま、ぼ〜とした状態でこれを書いております。

朝、9時過ぎも盛り上がったまま。以後は映画やカルチャーへの思い入れ話に。ほんま、ただただ、楽しかったです。

参加してくださった方々、お疲れ様、そしてありがとうございました。
次回は多分、2月中頃?






kaidanyawa at 00:00|PermalinkComments(6)
プロフィール
中山市朗(なかやまいちろう)

作家、怪異蒐集家、オカルト研究家。
兵庫県生まれ、大阪市在住。


著書に、
<怪 談>




<オカルト・古代史>




などがある。
古代史、聖徳太子の調査から、オカルト研究家としても活動している。






作家の育成機関「中山市朗・作劇塾」を主宰。



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