2022年03月27日

2022年03月27日

本日15:00〜『市桜怪談夜話』、テーマは「神様、妖怪、幽霊』!! 日本人の霊的深層に迫る?

中山市朗です。

本日の『市桜怪談夜話』のテーマは、桜井館長から「神様、妖怪、幽霊」でやりましょうということになりました。。

現在、新作の『怪談狩り』の出版の為の作業をしております。
原稿執筆だけでなく、なんとなくですがテーマのようなものを設定して、ぼやっとした世界観を作る為の話の選択や並びを考えたり、同じ話でもそのテーマに沿った書き方をしたりします。
いつも『怪談狩り』には明確なテーマはないのですが、一冊の本としての統一性はある程度求められるでしょうから。『禍々しい家』では、建物、家の怪談でまとめたり、『あの子はだあれ』では明らかな幽霊談ははぶこうとか、そういうことです。

で、まさに今回の『怪談狩り』は、この神様、妖怪、幽霊が、なんとはなくですが、私の中ではテーマとなっているんです。

ちょっと今までね、これは幽霊談だろうと思っていた話が、実は神様だと考えるとなにか納得できたり、山でキツネに化かされたという話も実は神様の目撃談だったのかも知れない。そんなことを最近思うようになってきたんですね。
また神様は怨霊となって祟ることがありますかが、これは怨みをもった霊、となります。これが幽かであれば幽霊となります。また、姑獲鳥という妖怪がおりますが産婦が死んで化した霊ということですから、これは幽霊のはずですね。
座敷童子も妖怪としての存在ともいえるし、家に幸をもたらすならば神といえるし、しかし座敷童子の現象は霊的現象であったりします。

つまり、ある意味、神様、妖怪、幽霊は同族なのかもしれないし、しかし神様と幽霊は違うだろうといわれると、違うともいえます。伊勢の大神が妖怪とか幽霊だなんてとんでもない!! という事も同感です。しかし、神霊という言葉もありますしね。
とまあ、これ、あやふやなんですね。

『聖書』は一神教の世界ですから、『聖書』=善VS反『聖書』悪という対立ですから、日本の神様とはその基本概念がまったく違うわけですね。だからイタリアのホラー映画を観ていて、結局それは悪魔の仕業だった、とオチがつくと日本人は「ええっ、悪魔?」とシラけちゃつたりすることもありますが、聖書を信じる人たちにとっては「悪魔、怖い!」となるわけでして。

ただ、『聖書』の神が絶対の善であるならば、なぜ善なる神が創造した世界に悪が存在しているのか?  これも世界中の神学者を悩ました問題でもあります。
こういった『聖書』の神とはまったく性格の異なる神の概念を持つ我々日本人の深層を求めるにあたって、この「神様、妖怪、幽霊」について語るというのは、凄く意味のあることのような気がします。
桜井館長との「神様、妖怪、幽霊」についての丁々発止、どんな話になっていくのかは私にも予測不能です。

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本日27日(日)
無料キャス15:00〜16:00
有料キャス16:00〜18:00(予定)
その後、打ち上げ

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kaidanyawa at 09:53|PermalinkComments(4)
プロフィール
中山市朗(なかやまいちろう)

作家、怪異蒐集家、オカルト研究家。
兵庫県生まれ、大阪市在住。


著書に、
<怪 談>




<オカルト・古代史>




などがある。
古代史、聖徳太子の調査から、オカルト研究家としても活動している。






作家の育成機関「中山市朗・作劇塾」を主宰。



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