2009年11月02日

入院日記その16 イタイ想像

中山のノートより

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 見舞いに来る友人、仕事仲間、塾生、元教え子、ファンの方々。
 ほんまにありがとうございます。
 退屈してるんで、人と話すっていうのはえーもんですな。

 この度、私生まれて初めて手術というものをやりました。
 2回も!

 最初の手術前、みんなそれを知るとチクチク言ってきます。
「手術ですか? 痛いでっせー」
「やっぱそうかな」
「そら切りまんねんで。ざっくりと(ニヤリ)」
 また、ある人は言います。
「手術よりね、その後のリハビリも辛いもんでっせ」
「どう辛い?」
「経験あるんですけどね、最初足を地べたにつけようとしますやろ。このとき、傷口から血がドクドクっと出る感覚しますねん」
「ほ、ホラーでんな」
「というより、スプラッターですわ」
 ・・・。

 あるとき、私の怪談会の常連さんが3人お見舞いに来てくれました。
 色々話しているうちに、そのなかの若い男性がこんな話をし始めた。
「僕の友人もね、センセーと同じ右足粉砕骨折というのをやりましてね。でもこれが、センセー以上にすごいもので・・・」
「すごい?」
「去年の夏、川に飛び込む遊びをやっていたら、そいつ飛び込む前にビビりよったんです。勢いよく飛ばなあかんところを、中途半端に飛び込んだ。そしたら下にある岩と川の間にあった細いコンクリートの道ばたにバンと足うちつけて・・・レスキュー隊ですわ。このとき、そいつの足、無惨に変器してましてね。その形はまるで犬の後ろ足。わーっ、やつてもうた、ですよ。そのまま病院に運ばれてレントゲン撮ったら、センセーと同じ右の脛の2本の骨粉砕。太ももの2本も完全に粉砕。膝の皿も完全にバラバラに割れてまして・・・」
(私以外の2人、引く)
「太もも、脛の2箇所が粉砕、皿もバラバラ?」
「そう、ほんま犬の後ろ足みたいにグニャグニャに・・・」
「で、全治何ヵ月と?」
「半年かかったみたいです。でも1年経って今はフツーに歩いてますよ。ただ足の中に入った鉄板を除去する手術せんといかんらしくて、最近また入院したみたいで・・・」

 いやー、自分よりヒドい怪我をした人の話を聞くのは、勇気が出ますな。それが完全復帰したと聞いて、安心もする。
 またある人からは、アメリカでボランティア活動をやっていた知り合いの若い女性が、現地で交通事故にあって腰の骨を粉砕!
 現地の病院では治らない、ということでパリ経由のジャンボジェットで日本まで帰らねばならないという辛い目にあったとか!

 腰の骨の粉砕いうたら、それこそウンコもオシッコも・・・
 いや、失礼。
 私自身、一人でトイレの用事ができるようになった今、ウンコの心配からも解放されて痛い想像ばかりするようになりました。



kaidanyawa at 18:39│Comments(1)

この記事へのコメント

1. Posted by z   2009年11月02日 22:37
何だか、痛そうな話だ・・・。

途中で読み飛ばしてしまいました。
怪我の話はどうも苦手ですなー。

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プロフィール
中山市朗(なかやまいちろう)

作家、怪異蒐集家、オカルト研究家。
兵庫県生まれ、大阪市在住。


著書に、
<怪 談>




<オカルト・古代史>




などがある。
古代史、聖徳太子の調査から、オカルト研究家としても活動している。






作家の育成機関「中山市朗・作劇塾」を主宰。



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