2012年02月08日

クレージーの怪談ジバコ

 中山市朗です。

 昨日、久しぶりに天満天神繁昌亭に落語を聞きに行ってまいりました。
 
 塾生高田豪が書いた創作落語を、森乃福郎師匠が演じるというので。
 高田は、上方新作落語制作集団「もぎた亭」と、田中啓文、北野勇作、牧野修、田中哲弥、我孫子武丸といった小説家たちが立ち上げた、これも創作落語の制作集団「ハナシをノベル」などに所属しており、また吉本の若手芸人たちとなにやらコラボしたり、ネットラジオの制作をしたり、インタビュー記事を書いたりしています。
 今回はその「もぎた亭」の公演。「ハナシをノベル」はいつも仕事のスケジュールとバッティングして、なかなか行けないんですけど。
 そういえば3年前、私が右足粉砕骨折したのは「ハナシをノベル」の打ち上げが終わった帰りだったっけ。

 さて、この日の演目と演者は、

 開口一番 …森乃石松
「名前(神崎京一・作)」 …露の団四郎
「沈黙の居酒屋」 …桂文福
 中入り
「ホームメイド正子(高田豪・作)」 …森乃福郎
「任侠グループホーム(脇本忍・作)」 …林家そめすけ

 名前という概念にとらわれている常識を逆手にとった「名前」は、よくひねった爆笑編でした。
 S・セガールの門下生が十三で居酒屋をやっている、という「沈黙の居酒屋」。
 ヤクザの兄さんが老人の介護をしたら? という「任侠ホームグループ」。
 そして高田の作品は、メイド喫茶にハマッている男が、家に帰ると50歳を過ぎた嫁はんに辟易しているが、ある日帰ると、嫁がメイドの格好をしてサービスしてくれる・・・というちょっと古典落語の「青菜」や「遊山船」を思わせる構成。
 福郎師匠はメイド喫茶に一度も行ったことがないそうで、「それ、メイド違う。バニーガールや!」とツッコミたくなる描写も。
「いっぺん師匠をメイド喫茶に連れて行ったげや」と高田に言っておきました。
 福郎師匠、今年64歳。メイド喫茶初体験? ハマったりして。

 打ち上げの席にご一緒させていただくと、福郎師匠が「この噺、気に入ったんで今度またやらせていただきます」と言っておられたので、福郎師匠の持ちネタになるかも?
 文福さん、団四郎さんともお久しぶりでした。お二人とも以前、共演させていただいて。また面白い企画がありましたら是非。団四郎さんは師匠の五郎兵衛亡き後、円朝直系の怪談噺を伝える東西唯一の噺家さんでもあります。

 さて、私も告知を。

 まず決定事項から。

 3月31日(土)
「不安奇異夜話 大阪堀江乃怪 春乃陣」
 出演はファンキー中村。
 ゲストとして、雲谷斎、あみ(吉本興業)、そして私。
 22時30分開場、23時開演。夜を徹しての怪談語りであります。
 場所は、大阪市西区南堀江「Minami Horie ZERO
 料金は3500円(ワンドリンク付き)となっております。


 続いて、もうすぐ決定事項?
 2月より月に一度、皆様と怪談を聞き語る会を催します。
 私も語りますが、お客様にも語っていただきたい。怪談好きの交流の場になれば、と思います。
 題して「会談怪」。
 みんなで会って話をすれば怪に至る、という願いをこめております。
 えっ、語る怪談がない?
 大丈夫です。私と話をしていると思い出すもんです。そこがワクワクするんです。

 場所は、大阪市中央区千日前、味園ビル2F「秘密倶楽部アニマアニムス」
 第一回「会談怪」は、3月10日(土)、開演20時頃の予定。
 料金はワンドリンク込みの2000円。これも予定。

 そうここは『幽16号』の「上方怪談・街あるき」で私が紹介した、幽霊が出るといわれる大阪の九龍城なのです。しかも場所が千日前とくりゃあ!
 秘密倶楽部の店長は、去年の夏に私の怪談とインディーズ音楽のコラボを試みた、ストロベリーソングオーケストラの座長、宮悪戦車氏であります。
 
 アニマアニムスのホームページはこちら
 どんどん問い合わせてください。

 そして3月の17日か24日のいずれかの土曜日、私の書斎でまた怪談会を催します。
 私のネタ集めの場なので、ご協力お願いします。
 こちらは私的な場ですので、料金などは無し。ただ実話系怪談を必ず1話は語っていただくことが条件です。17日か24日、いずれかに決定次第、このブログ、及びオフィスイチロウのホームページにて告知いたします。
 オールナイトですからお覚悟を!

 オフィスイチロウのホームページ、今、何かと作業中でお見苦しいところではありますが、もうしばらくのお待ちを。

 そしてオフィスイチロウが提供いたします、ソーシャルネットワーク大阪配信USTREAM生番組。
「我ら、魔界探偵団」
 先週の再放送の視聴者総数が4000件越えになっていました。
 いやいや、まだまだこんなものでは!
 次回は10日の金曜日、夜20時からの放送となります。

 今回のテーマは、謎の化け物? 妖怪? 神? 都市伝説?
 なぜか兵庫県西宮市周辺で語り継がれてきた「件」にスポットを当てて、あれやこれやと語り、推測します。実は真名子の実家が西宮市で、件の話はよく知っているのだそうです。そこで、件の伝説のある場所について調査させております。何が出てくるのでしょう?
 それより真名子の取材力は大丈夫なのか? 

「我ら、魔界探偵団」のご視聴はこちら




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kaidanyawa at 19:25│Comments(6)

この記事へのコメント

1. Posted by KK   2012年02月08日 23:29
これとは別の話になりますが、「新耳袋殴り込み2」の、K観光ホテルで大郷ひさおさんが撮った映像で幽霊の顔がもう一つ映っていました。 メンバーの方々が発見したのは画面の右側ですが、僕は画面の左側に居たのを発見しました。
2. Posted by 狩人   2012年02月09日 09:27
KKさん。

横から失礼します。映っているのはどのあたりですか?DVD持ってるので見てみたいです。
本編スタートからの時間で教えてもらえるとありがたいです。

中山さん、失礼しました。
3. Posted by KK   2012年02月09日 18:05
大郷ひさおさんが「とりあえず写メとって、メールを…」と言っているときに画面を見て、大郷ひさおさん左側に映ります。その「メールを」と言ったところです。よく探してみてください。
4. Posted by KK   2012年02月09日 18:08
中山市朗さん、どうもすみませんでした。
5. Posted by 狩人   2012年02月09日 22:18
KKさん。

ありがとうございました。
確かにあの顔ですね。
髪のバラけ方まで同じで立体と平面の中間のような見え方も不気味です。

僕は今まであの顔は天井のダクト&シミを疑っていましたが、ますます分からなくなりました。

第三者になかなか確信を持たせてくれないのが心霊モノの憎いところでもあり面白いところです。

本当にありがとうございました。

6. Posted by 中山市朗   2012年02月09日 23:04
kkさん。狩人さん。

うーん・・・。

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プロフィール
中山市朗(なかやまいちろう)

作家、怪異蒐集家、オカルト研究家。
兵庫県生まれ、大阪市在住。


著書に、
<怪 談>




<オカルト・古代史>




などがある。
古代史、聖徳太子の調査から、オカルト研究家としても活動している。






作家の育成機関「中山市朗・作劇塾」を主宰。



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