2017年02月17日

作劇塾のこと。

中山市朗です。

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塾生が『てのひら怪談』の大賞を獲ったからでしょうか、作劇塾についての問い合わせが来るようになりました。

「怪談の書き方を教えているのですか?」というのがありますが、作劇塾は別に怪談に特化しているわけではありません。

賞を獲った中野も、課題で怪談を書いていたわけではなく、料理小説というものを書いていました。ほのぼのとした短編小説に、必ず料理やお菓子が出てきて、それを人情と絡めていかにおいしそうに描写するか、ということに挑戦していました。残念なことに、家庭の事情で現在休塾中なのですが、今回の作品を読むと、やってきたことが怪異の描写に生かされていました。
現塾生も、他にSFを書いているの(彼も現在地方に赴任中で、長期休塾中)、戦争物を書いているもの、歴史ものを書いているもの(なんか健康状態がよくないらしく、たまにしか顔を見せませんが)、ホラーを書いているの(怪談とはまた別のテイストの作品です)、それにシナリオを書いているのと、いろいろです。
過去も、そうですね、怪談を書きたいと入塾したものは、そんなにいません。オフィスに入った真名子くらいですか。最初から怪談を書きたいと入ってきたのは。ほかはラノベとか、ボーイズラブを書いているのがいましたが、ボーイズラブは私には理解不能で、困った覚えがあります。

学校と違って、学年とか、そういうものがありません。一つの教室(といってもここ一年は私の書斎でやっていますが)に、何年も塾に通っているもの、入ってまだ半年、というものもいます。人数にして、五、六人というところですので、授業、というより、それぞれの経験やスキルに合わせて講義や合評をやっているところです。


飲み会













飲み会の様子。この日は落語作家として活躍している塾の先輩、高田豪君と、オフィスイチロウのメンバーもいます。

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うちにはフィギュアもありますので、たまにこんな撮影会をやったりします。映像としてのイメージって、今の小説にはすごく大切なんです。ちなみに写真は私が撮りました(笑おう)。


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『用心棒』の撮影現場を再現。
「よおい、仲代くん、目をつむっちゃだめだ」


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三船敏郎さんとも盃を重ねました。わはははっ。

ま、無い世界を今あるテクニックでどうリアルなものにするのか、という練習です。いろいろと創作する頭を鍛えてみることです。カメラはみんなフツーのケータイです。

合評は、厳しいかもしれません。
いわゆる赤入れです。これ、プロには必ずある試練です。編集さんは容赦なしに赤を入れてきます。
赤にどう対処するのか、ここからがプロとしての仕事になるわけです。
ですから、プロを目指すのなら、作品に関しては、辛口にならざるを得ないわけですが、基本的には授業後のネットラジオ収録や飲み会など、和気あいあいと楽しく学べる場でありたいと思っています。
やっぱり、作品を書くのは孤独になりがちですが、仲間はいた方がいいんです。
励みになったり、情報交換をしたり、ライバルにもなる。

また、作劇塾はオフィスイチロウと連動させていますので、プロの編集さんや映画監督、作家、芸人さんたちと接する機会もあります。プロになるならプロと接することがいちばんの勉強です。私の仕事を手伝ってもらうこともあるかもしれません。実践です。
そして、塾の後に行っている飲み会は、そういう人たちと接したときに役立ちます。そこを生かして落語やお笑いの作家、ゲームのシナリオ作家になったのもいます。

また、月謝制なのは、仕事で来られない月などを考慮して、働いて強いる人が通いやすいということを考慮しています。作品を書くわけでもなく、ただ、ここにいれきば面白いから、といって通っている塾生もいます。
そういう人も、何かをするきっかけ、あるいは、自分のいる世界とはまた違う(違うんですよ、また、こういう世界は)世界を知って、いろいろ人生を味わってもらえれば、とも思っています。

そんな作劇塾ですが、あと、二、三人は増やしたいなと思っています。先週など、虚弱体質なのが休み、インフルエンザで一人ダウン、仕事のかき入れ時なので休みます、おばあちゃんが病院に行くので付き添いで行きません、と重なって、学級閉鎖ならぬ塾閉鎖の危機を迎えたところです。
まあ、冗談はさておき、作劇塾ももう少し塾生が増えると、活気のある場所になると思います。
十人となると多すぎますから、あと、二、三人。

ということで、塾生を募集しています。

毎週金曜日(第五週は除く)19:00より21:00まで。
インプット(質問、相談、講義のようなもの)とアウトプット(作品合評)の繰り返し。
この後は、参加不参加は自由で、
21:30より、22:00頃まで、「作劇ネトラジ」の収録。
その後は、朝まで飲み会。創作について、映画や文学について、時には業界の話、オカルトっぽい話が展開したり、たまに、なんの実りもない飲み会があったりします。まあ、それも一興。

興味のある方は、まずはオフィスイチロウにお問い合わせください。
info@officeichirou.com
06-6264-0981
見学もOKです。

今日は中野さんも久しぶりに顔を出すというので、祝い酒ですな。



kaidanyawa at 11:42│Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by ひろみつ   2017年02月17日 22:56
5 中山先生ごきげんようです。

パチパチパチパチ!フィギアを使っての撮影お見事です〜〜〜。へぇ、こんな風に撮れるんですね。

三船さんとのツーショットもナイスです。仲代さんとの「用心棒」でのやりとりを思い出しました。徳利で手紙をソッと隠すあの場面を思い出しました。

作劇塾には大変興味がありますが、中途半端になって真剣に世に作品を出そうと頑張っている塾生さんに失礼ではないかと思うと分切れないのですね。作家になれる才能もないし、強いて言えば怪談に関わることが何か出来ればなと思うことはありますが、それも漠然としたものです。

どなたかいい人が入って来るといいですね。
郵便の仕事をしてるMさんは、そもそも僕とJR鶴橋駅のライブバーで出会わなければ塾生になってなかったわけで不思議な縁を感じます
2. Posted by 中山市朗   2017年02月18日 19:51
ひろみつさん。

作劇塾はそんなに敷居の高いものではありませんよ。また、現塾生たちも、ほとんどがいきなりプロを目指すというより、書くのが好きだから、出会いを求めて、というのが動機のようです。入塾してから、ほんとうに書く苦しみと楽しみを知ったと言ってくれています。
Мさんは、一月いっぱいは忙しいようでしたが、ようやく落ち着いてきたようです。
今年中に映画を1本撮ってほしいです。

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プロフィール
中山市朗 【なかやまいちろう】


作家、怪異蒐集家

兵庫県生まれ。


主な著書に「新耳袋」など。

作家、漫画家の育成機関「作劇塾」を主宰。


作劇塾

オフィスイチロウ


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