2020年09月16日

中山市朗・妖怪講座、タヌキの化け話を2題。怖くはないがノスタルジックででもやっぱり不可解な怪異譚!!

中山市朗です。

怪談、といってもいろいろあります。
実話系、創作、都市伝説、古典、伝承……。現代怪談というのもあります。稲川さんはこれかな?
人怖は、怪談ではない。単なる怖い話。
怪談とは、怪異談である。これは稲川さんもはっきりと断言している。

怪異というもの、超自然への畏怖のようなものが怪談の心です。人怖にはその精神が無い。
人が怖いのは当たり前の話ですしね。
京極夏彦さんは、怪談の敷居は高い、ということを言っていましたが、その敷居が必要です。

そして、怪談は怖いだけじゃない。
不思議なこと、ちょっと笑えるもの、泣けるもの、心和むものもあるのです。
ただ、怪談ライブや会で、数人が出てそれぞれ一話語れ、ということになると、どうしても語り手は怖い話を選択せざるを得ないわけです。怖くないけどいい話とか、それこそ心和む話をするというのは勇気がいります。ほんとは、最後に語る人がビシッと怖い話をして締めくくればいいんですけどね。
放送となると「とっておきの怖い話をしてください」と注文があったりしますしね。

落語という話芸があります。
落語をしゃべる芸人を落語家といいますが、実は「落語家じゃなく、噺家とよんでくれ」という落語家いや、噺家さんがいます。

実は落語というと笑わらせる芸というイメージがありますが、落語というのは落ちがある噺のことで、落ちは緩和を誘発する、つまり最後には笑いで〆る話芸となりますが、実はこのほかに、人情噺、芝居噺、怪談噺、地噺などがあるわけで、落語は滑稽噺に分類されるわけです。
落語家とはその滑稽噺をする芸人、噺家はそれらの話をどれも出来る芸人。だから噺家と呼んでくれ、というわけですな。

大阪(上方)では、あまり本格的な人情噺、芝居噺、怪談噺などは演じられません。観客が笑いを求めているからでしょう。

さて、怪談も怖い話ばかりでは話芸として成り立ちません。
話芸とするからには、幅がいるわけです。また日本の風土や生活感、四季観、宗教観といったものが反映されます。落語がまさに日宇ですよね。
特にキツネやタヌキが化かす話というのは平安時代からありますが、怖いというわけではない。しかし怪談として無くてはならない題材であります。あんまり最近、語られなくなりましたけど。でもそういう話は今もあるし、それがある限り、怪談は存続し続けると思います。また、私はそんな話が好きでしょうがないんですけどね。

というわけで、私の語る妖怪怪談、またYouTubeにアップしております。
『中山市朗★養成講座〜妖怪譚2話』
タヌキの化け話を語っております。

ぜひ、ご視聴くださいませ。
















kaidanyawa at 10:45│Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by ひろみつ   2020年09月16日 16:14
中山先生

動画いつも楽しみに拝見しています
この動画もワクワクして拝見しました
同じ化かすでも狐はちょっと怖い化かし方をするけどタヌキはどことなくユーモラスで、ちょっと間が抜けてて憎めない化かし方をするイメージがあります

語られた2話はどちらも甲乙つけがたく好きな話です。
1話目は身近な人の「声」に化ける?ってことなんですかね?

2話目は本当に大好きで「まんが日本昔話」に出て来そうですね。
市原悦子さんと常田富士夫さんに朗読してほしくなります

僕もツイキャス配信で怪談を語る練習?も兼ねて語らせていただく機会が増えたのですが、狐狸妖怪の話をする方は本当に少なく、だから僕がこのジャンルの話をすると反応がいいです。「新鮮だ」と言われます。

このジャンルは丹念に探せばまだまだ面白い話が出てくる宝の山だと思うので僕もコツコツ探していきたいと思います

ちょっと前に少し触れましたが、FB友達が「葬儀屋に勤める知人が妖怪を見たと言ってます」と教えてくれて短いけど非常に面白い話を入手できましたのでまたご披露する機会があればいいなと思ってます
2. Posted by 人喰い愚地neo   2020年09月17日 07:55
ブログ拝読致しました、動画拝見致しました。最近のお笑いがどうにも好きになれないのは芸の稚拙さとスピード感にあります。レッドカーペットやYouTuberの存在が、それに拍車を掛けている、と感じています。テンポの良いお笑いは良いんです、しかし今のお笑いはただただ早口でまくし立てて強引にオチに持っていく、古くは「いとしこいし」師匠や「阪神・巨人」師匠のような聞かせるお笑いは望めない(というか需要がない)のかも知れませんね。

狸(?)絡みの怪異譚では、神職の方のお宅にやってきたお坊さんのエピソードが好きです。

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プロフィール
中山市朗(なかやまいちろう)

作家、怪異蒐集家、オカルト研究家。
兵庫県生まれ、大阪市在住。


著書に、
<怪 談>




<オカルト・古代史>




などがある。
古代史、聖徳太子の調査から、オカルト研究家としても活動している。






作家の育成機関「中山市朗・作劇塾」を主宰。



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