2021年01月17日

ウイスキーと古本は相性がいい。これから『史実考証・竹田史資料集成・全』を読む。

中山市朗です。

コロナ禍の中、皆さんどうおすごしですか?
ライブも怪談会も予定が立てられなくなりました。取材もね。
ただ、いろいろとオンラインや原稿の仕事はいただいておりますので、けっこうやることはありますねん。ただ、そのための準備、下調べは必要。

これから、ウイスキー片手に古書を読む予定。
『史実考証・竹田史資料集成・全』。
国会図書館にもない書籍。実は私の祖父が書いたもの。

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祖父は、郷土史研究家であり、最近になって東洋のマチュピチュとか言われるようになった、兵庫県朝来市竹田にあります、竹田城研究の第一人者でもありました。
祖父が生きていた頃、竹田城なんて、地元の人以外はほとんど知らなかった。
しかし、昭和の初期には、あのオカルト界のカリスマ、出口王仁三郎が来城。大本の支部が竹田城跡に建設される予定で、祖父はその為にいろいろ動いていたらしい。そのことについても祖父は詳しく書いております。
その時、竹田城で不思議な写真が撮れたという話は、『新耳袋・第一夜』に古写真として掲載しております。その写真は現在出張中。

手書きです。どこまで信頼できるかはわかりませんが、かなりの考証力です。
祖父の中山東華という名は、ほとんど無名ですが、今なら私も協力して、出版されたことでしょう。

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祖父は私の大学生のころ、天寿を全うしております。
我が里、但馬は秦氏が造った、などと当時の私にはピンとこないことを言っておりましたが、今となっては祖父の血を受け継いだんだなあと、思うわけです。

ただし、祖父の名は画家としては多少は知られていました。
その才能を発揮して、竹田城を復元した絵も挟み込んであります。
名前を見ると父の名もあるので、父との共作か?

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父は絵の才能がありながら、好き放題に生きた祖父と違って、公務員になりました。
遺伝は隔世して、私も祖父同様。好き放題に生きております。
祖父は、明治生まれで180センチ近い身長。ダンディな人で、かつ凄い才能がありながら、商才と言うか作品をお金にするという才に欠け、自信家が上に人に頭を下げることを嫌ったようで、売り込んでくれる人をも阻んだようです。
本人はそれでも好きなことをやり続けて。
ばあちゃんをよく泣かせたようです。

なお、祖父の竹田城復元完成図は、私の許可のもと、全国山名氏一族会さんと山名氏史料館さんによって復刻発行されております。

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まあ、それ以外にも明治や、江戸時代に書かれた得体の知れない古文書なども、我が書斎のあちこちに、得体の知れないものと共棲しております。

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ウイスキーと古書は、なんか合うねえ。

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kaidanyawa at 02:13│Comments(4)

この記事へのコメント

1. Posted by 人喰いオロチneo   2021年01月17日 08:18
おはようございます。昨今の「城ブーム」等で竹田城も随分と知られるようになりましたね。海外に行かずとも、本邦にも素晴らしい歴史や風景があります。新型コロナの猛威が去った暁には、是非とも訪れてみたいものです。

大本教、というと個人的には出口王仁三郎師のボディーガードだった(とされる)合気道の開祖「上芝盛平」を思い浮かべます。公権力による大本弾圧の際、遠方から投網を被せ、動きを封じた上で長い棒で四方八方から打ち据えて逮捕しようとしたそうですが、上芝本人が危機を察して姿を消した事で未遂に終わったそうです。
2. Posted by 鈴木   2021年01月17日 11:33
響の17年。いいウィスキー🥃ですな。最近は
ウィスキーブームで中々、美味しいウィスキーが
市場に出回らなくなりました。
ニッカから8年ものの、中々いいウィスキーが出て
たんですがこれも終売。せめて、ブラックニッカが
あればいいのですが。
昔の人の上背、180センチはすごいです。
3. Posted by ひろみつ   2021年01月17日 12:07
5 中山先生

確かにウィスキーと古書は合いますね。
ウィスキー、葉巻の煙、古書、本当に贅沢な時間を過ごせそうですね。

僕もなかなか外で怪談を拾えないのですがFBで長い付き合いになる仲間が「こんな私の体験談どないでしょ?」とコッソリ教えてくれたりとポツポツと集まってます

それからウィスキーベースのカクテルをいろいろ試してます。洋酒は面白いですね
ゴッドファーザーというカクテルが最近気に入ってます。ウィスキーとアマレットのカクテルで、これをウォッカベースにするとゴッドマザー、ブランデーベースにするとフレンチコネクションになるそうです。

ウォッカベースでは「カミカゼ」というカクテルも気に入ってます。

お祖父様のこと調べたらこんなの見つけました。

https://ja.everybodywiki.com/%E4%B8%AD%E5%B1%B1%E6%9D%B1%E8%8F%AF

シュッとしたダンディなお祖父様ですね。圧倒されました。すごい経歴のお祖父さまではないですか!
明治の男性で180センチはかなりの長身です。カッコよかったんでしょうね。
4. Posted by 中山市朗   2021年01月17日 22:54
人喰いオロチneoさん。

竹田城が注目されたのは1989年、ロケ地を探していた角川春樹氏が、偶然竹田城を発見。映画『天と地と』のロケに使われてからのことでした。
それまでほとんど知られていなかったのは、明らかに行政の怠慢だったと思います。

鈴木さん。

ウイスキーブーム、なんですかねえ。
いいウイスキーをハイボールで飲まれると、ちょっとおいおいって、なります。
でも私はボトル1500円くらいのバーボンが好みです。

ひろみつさん。

よく見つけましたねえ。その祖父の実績も世に出ず、中山家の書庫に眠っていたので知られていないのです。ある人が祖父のことを書いてWikipediaに投稿したら、実績は確認できないと削除されたようですから。


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プロフィール
中山市朗(なかやまいちろう)

作家、怪異蒐集家、オカルト研究家。
兵庫県生まれ、大阪市在住。


著書に、
<怪 談>




<オカルト・古代史>




などがある。
古代史、聖徳太子の調査から、オカルト研究家としても活動している。






作家の育成機関「中山市朗・作劇塾」を主宰。



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