北木島 インターンシップ 中間発表 全体用
 この事業は、笠岡市経済観光活性課が主催する産業振興を目的とするプログラムで、県の中山間振興の補助を受けて実施しています。
 昨年度から北木ノースデザインプロジェクトというアーティストデジデンス事業を展開しています。その目的は若者の定住促進です。しかし、働く場がないと定住促進には繋がらない。島に足りないものは何か?
 「イノベーション」新しいものに挑戦する気持ちが高齢化も進んで足りないのは仕方ない話ですが・・・。
 そこで、もう一度地域の仕事を見直して、外の目としての大学生インターン生に島での職業体験をしていただきながら、島の中で可能な新しい仕事について自由な発想で提言してもらおうというものです。よそ者だからこそわかる目線を活かしてあるものを活かして提言するというものです。
 8月6日に4名の大学生インターン生が北木島に入りました。

 右から 
久保和眞(立命館大学3年)京都出身(8月6日〜9月22日)
弓削晴香(長崎大学3年)鹿児島出身(8月6日〜9月25日)
北野愛実(関西学院大学4年)大阪出身(8月6日〜9月8日)
河村絢女(横浜市立大学4年)岡山出身(8月6日〜8月25日)・・島づくり海社インターン

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そして、この後も交代で2名が合流されます。
皆川 遥(東洋大学3年)福島出身(8月31日〜9月26日)
末藤真凛(岡山県立大学1年)奈良出身(8月31日〜10月5日)・・ノースデザインプロジェクト

まず4人があげたテーマは。

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翌日に決意とテーマを掲げて、島で生活しながらいろいろな取り組みを行っています。
久保君・弓削さんは初日から漁師体験で夕方6時から朝2時まで底曳き漁の藤井さんの船に乗って貴重な体験をさせていただきました。

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とにかく地域の方々のお話を聞くことから・・・。
同時に開催されている北木ノースデザインプロジェクト関係の会合にも顔を出します。
もちろん、時間がある限り地域の行事にも参加です。
そして、地域との信頼関係を築いて行くことが最初の仕事です。

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インターン生もノースデザインプロジェクトに作品を出すことになり、11日の実行委員会では早速、「島人図鑑」の取り組みの提案を実行委員会で久保君が行いました。

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納涼祭の準備

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納涼祭での屋台の開設

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特に、盆おどりに若い子供たちが集い、にぎやかに踊っている風景はインターン生にはかなりインパクトのある光景だったようです。

盆の時期にも島人図鑑インタビューは続き、各自のテーマで調査を進めてきました。

そして、一番期間の短い河村絢女さん(8月25日まで)の滞在期間中に中間発表の形で島の方々に活動を知ってもらおうということで8月23日に豊浦ふれあい会館で実施したものです。

前日昼の打ち合わせの後にかなり調整をして徹夜で準備を進め、当日を向かえました。

司会振興は北野愛実さん。少し緊張しながらも、参加者の緊張も解きほぐすために「インターン生クイズ」で雰囲気作りとインターン生間のエピソードを知ってもらう意味でもいい導入でした。

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野生児弓削ちゃんが思わず滑って転んだところはどこだったでしょう?

答えは、北木西公民館(そしてエピソード披露)

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緊張がほぐれたところでトップバッター
弓削晴香さん

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 弓削さんは早速今日の発表の中で、地域の人と町歩きをする日程を決めてお願いしました。
ひとりで歩くと疑問点ばかり出てそれを島の人と歩くことにより解決につながるインプットが得られると思っている。その一つ一つをマップに島の方と一緒に作りたい・・・。
 
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弓削さんの提案は北木島にあった「観光」という視点で少しづつ丁寧に作り上げていこうとする気持ちがあふれて、島の人も面白そうという興味をそそられている部分もある。私たちにも出来ることがあるのではないかと思わせる部分が本当は一番大切で、それが役割分担になり、自主性につながる。

そして久保和眞さん
将来小説家になりたいという久保さん。
いつもいろいろなことを頭の中で考えをめぐらしている感じだ。
自分がやりたいことは納得がいくまでやりぬく、妥協を許さないタイプ。
そして、やっている中で方法修正を即座にできる。

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 最初、仕事作りにつながるという意味で「仕事」にシフトしたインタビューを考えていたが、
実施するうちにその人の生き様、家族との絆の部分に感動し、本質は仕事よりもその部分にあるのではないかと気づいたという。この気づきには本当に感心させられた。同感!

 島人図鑑とは別に、北木島の小説を書きたいと思っている。
若い人が島を出るのは仕方ないことだと思っている。しかし、盆とか正月に自分の島に帰って来たいと思う島にしたいと思う。それは、家族の絆だったり地域のつながりだったりという部分が重要だと思う。
 
 久保さんは、下記の新聞記事を例に出して、自分の体験を伝えるためにはその様子を文字にし、多くの人に見てもらうことが必要だと・・・。
 自分が島の小説を書くだけでなく、島の方々にもいろいろと今思っていることや昔のことで伝えたいことを書いて欲しいと思って「北木物語」という企画を考えて島の方々から投稿を募集する。そして、文集にし、皆に見てもらえるようにしたい。こんな取り組みが続けば島への想いが見える化し、皆で共有できるのではないか?

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島の方々の投稿をお待ちしています。

次は、北野愛実さん。
調査・文献研究の「北野」と呼びたい。
あらゆるものを使ってとことん調べるその根性には脱帽。
最初の直感を曲げない!こだわりの「乙女」

彼女のテーマは「楠」地区
豊浦・金風呂で展開しているこのプロジェクトであえて他の「楠」に注目する視点が新鮮だった。
地域の視線を感じながらも、「楠」にこだわる「こだわり」こそ彼女の真の強さを表す。
私は、最初彼女の選択に「日の当たらない地域に注目してくれることで楠の人が少しでも慶んでくれれば」とぐらいの思いであえてテーマの変更を言わなかった。もっと言えば「楠」の調査が仕事作りにどう関連するかも疑問ではあったが、4人が4様でいろんなことを考えることもありかな?「仕事作り」の前に「地域」を考える上では必要なテーマで、北木島の各地域がそれぞれの地区を中心に考えていたのでは絶対に将来がないといえるのではないか。島づくり海社が笠岡諸島7島全体のことを考えてやってきたように、北木島の各地域が全体でまとまることなくして北木島の将来はないとも言える。
話は長くなるが、平成17年に過疎地有償運送のバスの運行を始めるときに、島内の有志の皆さんにパスチケットを買っていただき資金を集めた。丸岩の地区に人は大浦の港に出るのに歩いてひと山越えて出てきていた。特に冬は真っ黒で寒い中を・・・。そんな現状の中で丸岩から金風呂の瀬戸までバスを走らすことを決めた。大浦の人はバスがなくても歩いていけるといった人もいる。楠の人は診療所へ行くのに本当に助かるといってくれた。金風呂の人も診療所に行くのに利用してくれた。そしてその資金を1年目は島全体で有志を募り捻出したことがあった。これが原点ではないか。

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空き家がなんと140戸

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海辺の町並みは石垣もきれいで、北木石の島って感じだ。

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こちらもそうだ。

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しかし、ある程度上に上がると・・。石垣に草が生え・・・。

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もっと上がると空き家になり、階段にも草が生えて通行不能になっている・・。
町内会も5年前になくなり、何もかも有志でしかできないしくみになった。

昔、楠に住んだことのある人に楠のいいところはと聞くと以外に
「いいたくない」という。
なぜ?今が荒れ果てていて悲しすぎて、いいたくないとのこと。

楠地区のひとり一人に聞くと「どうにかしたい」と思っている。
しかし、自分ひとりではできない・・・。

今住んでいる人の「楠」に対する率直な気持ちを聞いて「見える化」することで地域の人同士の「想い」を共有できるのではないか?と彼女は考え今後2週間で出来ることをやって行く。

「楠」だけではない。「丸岩」「外浅海」「長場」など小さい集落は他にもたくさんある。その集落一つ一つを北木島としてどうしていくか考える必要性を彼女は教えてくれたのだ。
行政として・NPOとして地域の不安を取り除くことこそ早急に対応しないといけない地域課題だ。


そして、河村絢女さん
河村さんは、笠岡諸島のことを卒論のテーマにしたいとインターンシップに参加した。そして、島づくり海社のインターンシップを行いながらの2週間余りだった。
買い物サービス事業の六島への展開に際してのアンケート作り、地元へのリサーチを中心に事務局で働く型となった。期間も短いこともあり消化不良の面はあると思うが、卒論を通じて今後もいろいろと意見交換できると思うので今回の人脈を今後活かして、島が求める論文を目指してほしい。そして、論文が出来た暁にはまた北木島で報告会が出来ればなお嬉しい。
島の方々の意見にもあったが、今後岡山に帰って来たときは「島に帰っておいで」。
報告会での六島から笠岡から豊浦に帰ったときに「ほっとした」その気持ちはもうあなたも島人だ!

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そして、すべての発表が終わったあとは、参加者で「カレーパーティ」でした。
野生児弓削さんが家で作るカレーを再現して、島の方々に振舞いました。

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カレーを食べながら、参加者一人ひとりから、いろいろとコメントをいただきました。

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これが野生児カレーです。極旨でした。

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この中間発表は、自分たちが調査研究している方向性が島の求めているものかという中間確認の意味と一生懸命やっていても内容を公開しないと協力もいただけないし、島の人と一緒にやってこそ意味があるのです。

今回の報告はやや一方的な感があり、一緒に考えるという場面も必要だったかもしれません。
久保さんや弓削さんの報告の中にあったように、島の方から和歌や俳句、小説の投稿を募集したり、観光マップの基礎調査を島の方々と一緒に町歩きの計画もされていました。最終報告会に向けてますます内容充実していくと思います。

島の皆さんからの声ですが・・。
・自分たちよりかなり島のことを真剣に考えてくれて本当にありがたいと思っている。私たちも何かしないといけないと思った。
・偉い先生の話を聞くより面白かったし、勉強になった。
・インターンでのいろいろな経験を今後の人生に活かして欲しい。
・何をしているのかわからなかったけれど、今日聞いて本当に真剣に考えてくれていることがわかった。
・盆には子供たちが帰ってくる。いつも友達を大勢連れて帰ってくる。島での盆を本当に楽しいものになるように出来るだけのおもてなしをしている。それぐらいしかできない。


何か長たらしいレポートになった。
ここまで読んでくれて人に感謝します。