2009年02月26日
ハリーポッターと謎のプリンス
「ハリーポッターと謎のプリンス」
ハリーポッター第6巻。
5巻「不死鳥の騎士団」は、1か月前に読了していたがあまりにも暗い話なので感想を書けなかった。
いきなり、冒頭で吸魂鬼に襲われて、そこで対抗するために魔法を使ったため魔法省で「マグルの前で魔法を使った罪」で裁かれる。すんでのところでダンブルドアに助けられるが、これがケチの始まりだった。当然吸魂鬼はヴォルテモートが放ったものと思われたが、ヴォルテモート復活を全く認めない魔法省と完全に対立してしまった。
ダンブルドアを失脚させるため、魔法省からはアンブリッジが派遣。とうとうダンブルドアはホグワーツを追われてしまう。
これからがポッターにとっての暗黒時代の始まり。
クディッチは禁じられ、毎日毎日罰が与えられる。
唯一の救いは「ダンブルドア騎士団」という、ハリーに同調する生徒たちが集まって暗黒魔法に対抗する練習をする。ここでのクリスマスに、チョウとヤドリギの下で…ぐらいか。
しかし「ダンブルドア騎士団」もアンブリッジの知るところとなり、解散させられる。 とにかくいくら説明しても、全くポッターを信用しないアンブリッジには頭にきた。
一方ヴォルテモートの目的がはっきりしてくる。
ポッターとヴォルテモートに共通に与えられた予言を聞くことらしい。
その予言は、魔法省の予言を保管する地下の倉庫にしまってある。
その倉庫には様々な予言が、水晶玉に保管されており、それを聞くことができるのは本人のみ。
ゆえにヴォルテモート本人が自ら魔法省に出現する。
ヴォルテモートと不思議なリンク状態にあるポッターは、その行動を瞬時に察知し、ロンの助けを得て、ダンブルドア騎士団とともに魔法省に乗り込む。
そこは、すでにダンブルドアが組織した本当の「白鳥の騎士団」が闘っていた。
人を簡単に殺してしまう強力な魔法が飛び交い、水晶玉もどんどん砕け散っていく。この戦いでポッターの一番大事な人が命を落としてしまう。
ポッターはヴォルテモートの目の前で、目的の水晶を破壊しヴォルテモートの野望をまたしても阻止した。
魔法省にヴォルテモート卿が出現したことで、今までの魔法省のとってきた方針が全く間違っていたことを証明してしまった。
これによってダンブルドアは復活。
これが第5話。
で今回の「ハリーポッターと謎のプリンス」につながる。原題は「Half Blood Prince」。
だから、最初は「混血の王子」という副題が付いていた。
しかし差別的な表現ともとれるため、出版時にはこの題名に落ち着いた。
「混血の王子」とは、偶然ハリーが手にした使い古しの教科書の前の持ち主のこと。この教科書の枠に手書きで書かれている様々な但し書きがハリーにサジェスチョンを与えることになる。
前回と違って、ポッターはのびのびとした学園生活を送る。
ダンブルドアとは、ヴォルデモートのルーツを探る旅に出る。ここでヴォルテモートの重大な秘密を知ることになるが、ダンブルドアは志半ばに倒れることになる。
クディッチもキャプテンとなり、メンバーを招集し、練習を重ねる。
一方ヴォルテモートとの戦いも、焦点がはっきりしたため、前向きになっている。
チョウとの恋物語は終焉して、ポッターはロンの妹ジニーに恋心を抱く。
ジニーは幼年期には、ポッターの前では赤面して何も話すことができない少女だったが、この巻では、クディッチのシーカーとして立派に成長する。強い意志をもった女の子になった。
二人の気持ちが一つになったのは、終盤だ。チョウのとは違う強い結びつきを感じる。
今回ヴォルテモート本体はあまり表に出てこない。
最後の戦いで出てきたのは、 マオルフォイと、ダンブルドアがいかなる事態になろうと信じていたスネイプだった。
一部始終を目撃したハリーは、もう誰も頼ることはしない。
ジニーや友人たちと別れて、ひとりで戦う決心をするのだった。
非常に厳しい結末だが、全般を通してハリーの意思を理解できる人たちに囲まれており、すがすがしい印象を受けることができた。