韓国で、慰安婦問題を学術的に研究した本の著者が名誉毀損の罪に問われていた裁判で、ソウル高裁は無罪とした1審判決を破棄し、罰金刑を言い渡しました。 学術書「帝国の慰安婦」の著者で、世宗(セジョン)大学教授の朴裕河(パク・ユハ)被告は、「慰安婦は日本軍と同志的な関係でもあった」などと表現したことで名誉毀損の罪に問われていました。海外の反応をまとめました。
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韓国で、慰安婦問題を学術的に研究した本の著者が名誉毀損の罪に問われていた裁判で、ソウル高裁は無罪とした1審判決を破棄し、罰金刑を言い渡しました。 学術書「帝国の慰安婦」の著者で、世宗(セジョン)大学教授の朴裕河(パク・ユハ)被告は、「慰安婦は日本軍と同志的な関係でもあった」などと表現したことで名誉毀損の罪に問われていました。海外の反応をまとめました。
いわゆる従軍慰安婦の問題を巡って、韓国国内の一般的な認識は実態と異なるなどと著書で指摘し、名誉毀損の罪で在宅起訴された韓国の大学教授が、ソウルで記者会見して、「検察は本の内容をきちんと確認していない」などと述べ、不当な起訴だと訴えました。 韓国のセジョン(世宗)大学のパク・ユハ(朴裕河)教授はおととし、「帝国の慰安婦」と題した本を出版し、いわゆる従軍慰安婦の問題を生んだ原因は日本の 植民地支配にあるとする一方で、女性たちが慰安婦になった経緯はさまざまであり、「20万人の少女が日本軍に強制連行された」とする韓国国内での一般的な 認識は実態と異なると指摘しました。海外の反応をまとめました。
この本を巡って、ソウルの検察は、元慰安婦の女性9人から告訴されたパク教授を、先月18日、名誉毀損の罪で在宅起訴しました。
こ れについてパク教授は2日、ソウルで記者会見し、慰安婦の実態の考察を通して、問題解決のための新たな転換点を見つけることが、執筆の目的だったなどと説 明しました。そのうえで、「名誉を毀損する本を書く理由がない。検察は本の内容をきちんと確認しておらず、非人道的な起訴に強く抗議する」と述べ、不当な 起訴だと訴えました。以下略(NHK)