無題 外務省は、世界各地にある大使館などの在外公館から報告のあった邦人援護事案の取りまとめを行っており、この度、2015年の統計が発表されました。

 この統計結果(下記参照)をみると、海外で法人が巻き込まれるトラブルとしては、交通事故や窃盗被害が多いことがわかります。

<統計結果の主要点>
(1)『事故・災害』(233件)の約5割は「交通機関事故」(116件)である。次いで多いのは「レジャー・スポーツ事故」(38件)。
(2)『犯罪被害』(4,719件)のうち、その8割以上と大部分を占めているのが「窃盗被害」(3,834件)である。次いで「詐欺被害」(382件)、「強盗被害」(257件)が多い。
(3)『死亡者数』は533人と例年より少なく、『負傷者数』は328人で過去10年間で最少であった。死亡原因の約8割は疾病等であるが、2番目に多いのが約1割を占める「自殺」(46人)である。
 (4) 在外公館別の援護件数上位は、タイ(1,028件)、フィリピン(974件)、上海(927件)であるが、在留邦人数からすると、フィリピンの援護頻度は他地域に比べて突出して高い。

 また、傷病発生の対象者を属性別にみていくと、男女別では男性が551人(73.8%)、年齢構成では50代以上が512人(68.6%)とそれぞれ多数派を占める結果となっています。この結果から、浮かび上がる人物像としては、50歳以上の男性赴任者ということになります。


 この統計結果を参考に、実際に発生が多いトラブルへの注意喚起や傷病になりやすい方への健康・安全面の配慮を検討されてもよいのではないでしょうか。(佐藤和之)


<参考リンク>
外務省 海外安全ホームページ「海外邦人援護統計」
http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/support.html


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