日本は、モノには魂が宿るとされ、一つ一つのモノを非常に大切に扱う習慣がある。

日本人と関わったことのある人なら、彼らが、モノを手放すときに、モノに対してお礼を言ったり、神棚に一旦置いて拝んだりするところを見たことがあるかも知れない。

ここで紹介するのも、古くなった本を復元する職人の話だ。

彼の名は、岡野暢夫氏。

大学に進学することになった娘さんのために、親御さんがかつて使い込んだ英語辞書をあげようとしたら、「恥ずかしくて使えない」と言われたそうで、それを岡野さんに直してもらいたいと依頼が来たところから始まる。

辞書の側面に刻まれたYNといいう文字は、依頼主が恋した人のイニシャルだというが、依頼主からは絶対に無くして欲しいという注文がつく。

それも含めて、修理の工程を見ていこう。

最初に復元前と復元後の写真を見せておこう。これほどまでに変わるかという印象だ。

最初に、背と呼ばれる、一番肝心な部分の修復を行なう。古い接着剤を削って剥がしていくのだ。

次には地図のページの修理である。

破れてなくなってしまった箇所には裏打ちと呼ばれる修復を施していく。

新しい紙で破れた箇所を補い補強するのだ。

続いては、各ページにびっしりできてしまった「折れ」を、一枚一枚、アイロンをかけて直していくという気の遠くなる作業だ。

4時間をかけて伸ばし終わったら、次に手掛けるのが、依頼主が気にかけていた元恋人のイニシャルYNの文字の削除作業。

これは、裁断機を使って削ぎ落とす。

いよいよ背固めという作業で本の形を取り戻す。

最後に劣化した表紙の修復だ。これは新しいものに取り替える。これで一連の作業が完了する。

受け取りに来た、依頼主も、その娘さんも、岡野氏の作業と本の修復の出来栄えに満足げだ。

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1: 海外の反応
職人が大切にされる文化って良いな!




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モノを大切に扱う文化も良い。




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最初見たとき、こんなボロボロの英語辞書なら、新しく買えやって。でも、直す作業と、受け取った依頼主、娘さん見たら、これもありなんやなってなった。




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本を手放すときにサヨナラするという。




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↑どこの国の人でも、思い入れあるモノと別れるときは、同じ思いだよ。




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日本は、古来、モノづくりの国だ。だから、直すことも上手いんだ!




7: 海外の反応
↑それな。東南アジアで暮らしていたとき、天井ファンの、ほんの一部分が破損した。ほんの一部だ。それなのに、モノづくり国でない証しなのか、直すことはせず、ファンを全部、取っ替えて行った。費用は丸々取られたよ。




8: 海外の反応
↑おんなじことがあった。マレーシアに暮らしていたとき、窓の鍵2つのうち、1つが壊れて、修理屋を呼んだが、結局直せず、壊れた1つの鍵を根こそぎ力技で外して、「これでいいだろ」って帰っていった。外すときに、ウチにあったハサミを貸したが、ハサミまで破壊された。で、彼が言った言葉は、「このハサミは俺が壊したんじゃない」って。一部始終、真横で見てたのにだ。




9: 海外の反応
↑作る国だからこそ直せるっていうのが真理だ。




10: 海外の反応
この記事いる?新しいモノで十分代替可能だ。




11: 海外の反応
修理賃がいくらだったのかが気になる!



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ああいう精神と技術は、ウチの国では整形で活用されている。




13: 海外の反応
一ページずつアイロンかぁ。ひたすら気が遠くなるな。




14: 海外の反応
この技術で盧武鉉復元できないか?




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電子辞書の時代なのに。




16: 海外の反応
表面だけが正常ってところは、日本の本質そのまんまだな。




17: 海外の反応
日本の職人文化も、これまでの時代なら重宝されただろうが、これからのIT、スピード化時代には果たしてどうなんだろな?




18: 海外の反応
↑それが、最近の日本の「周回遅れ」に繋がっている。



19: 海外の反応
どんな時代になろうとも、こういう文化は絶対に必要だ!なぜなら、岡野氏と依頼主と依頼主の娘さんの心が通ったからだ。




20: 海外の反応
↑キミ、正しいよ!




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