2018年01月

2018/01/10

カンブリア宮殿【たんぽぽ介護センター 筒井健一郎社長】の楽しみ方

こんにちは。介護経営コンサルタントの糠谷和弘です。

明日(1月11日)のカンブリア宮殿は、たんぽぽ介護センター代表取締役の筒井健一郎社長です。たまたま本日も、たんぽぽさんへの月に1度の訪問日で、部長の小松さんらと朝から打ち合わせをしています。

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さて、こういう番組をつくるのは大変なんですね。半年以上前から、撮影チームが朝から晩まで施設に張り付いて、筒井社長やスタッフ、利用者の皆さんを追いかけ回していました。撮影シーンにいくつか立ち会わせていただきましたが、いよいよですね。とても楽しみです。

ここで、テレビ放映前に、この番組の見方を私なりに解説しておきたいと思います。まずは、村上龍さんによる放送前にコメントをご覧ください。
カンブリア宮殿 Ryu's Eye

長年、たんぽぽ介護センターを近くで見てきた私としては、この映像を見て、かなり違和感を感じました。「レジャーランド」「カジノ」「陶芸教室」とこれだけを見ると「介護保険という公的なお金を使って、高齢者を遊ばせているなんてけしからん!」と言われてしまいそうです。しかし、実態はまったく違います。

テレビですから、過剰な演出が多々ありますが、そこにとらわれてしまうと、本質を見失いそうです。そこで、以下の点を意識しながら、明日のカンブリア宮殿を鑑賞してほしいと思います。

【たんぽぽ介護センターの実態】
◯介護のプロ集団
 平成12年に介護事業をスタートして、現在では7つのデイサービスセンターと、4つの高齢者住宅(有料老人ホーム、グループホーム、サ高住)、訪問介護、ケアプランセンターなどを運営しています。

 たんぽぽ介護センター施設リスト

 当然ながら、寝たきりなど重度の方も多く、数多くの看取り(ターミナルケア)も行ってきました。
 いくつかのデイサービスでは、認知症ケア加算や中重度加算も算定しており、ベッドtoベッドの送迎に対応するケースもあります。「9割がパート」のたんぽぽ介護センターですから「パートさんで大丈夫
?」と心配されるご家族もいるそうですが、研修プログラムがしっかりできており、また各施設には10年以上のベテランスタッフが多々います。たんぽぽ介護センターは、いわば「介護のプロ集団」なのです。

◯デイサービスに「温泉」が必要か?
 昨年の介護給付費分科会で出された資料に「温泉付きのレジャーランドのような施設がある」のような表現がありました。私の知る限り、この表現にぴったりするのは、たんぽぽ温泉デイサービスしかありません。きっと、この施設を揶揄するものでしょう。しかしそれが「遊ばせている」「自立支援をしていない」ということを指摘するものであれば、異論をとなえたいと思います。

 地下1300mから組み上げた温泉は、皆さんの想像通り、億単位の投資がかかりました。ランニングコストもかなり高額で、これを設置することは、経営的に見たらデメリットしかありません。それでも温泉にした理由は、介護施設に通うことに拒否感の強い男性利用者を、家にとじこもらせずに引っ張り出すことを意図しました。

 一般的なデイサービスは、約8割が女性利用者ですが、たんぽぽ温泉では、この取組が功を奏して全体の48%が男性だそうです。しかも、その利用者たちは、ただ温泉に入るわけではありません。少なくとも5時間以上は施設に滞在するわけですから、リハビリもするし、くもん学習療法やパソコン教室などの認知症予防プログラムにも参加します。1日250人も集うわけですから、当然ながら友だちもできます。「温泉」が「とじこもり」を解決したのです。

◯「お年寄りのレジャーランド」と呼ばれる理由
 「レジャーランド」という言葉を聞くと「遊ばせているのでは」と受け取られますが、温泉、リハビリプール、マシンリハビリ室、レッドコード室、チューブトレーニング室、陶芸室、カラオケ室、マッサージ室、くもん学習療法室、PC室、習字室、麻雀室、カジノ室などがあります。「レジャーランド」と呼ばれても仕方がありませんが、たんぽぽ温泉では、全てのプログラム、活動に、自立を目指した目的があります。

 陶芸教室・・・創造力、手指能力の維持改善
 カラオケ・・・認知症予防・改善、腹式呼吸による血行改善、免疫力アップ、自律神経のバランス
 パン教室・・・デュアルタスクによる認知症予防、手指能力の維持・向上

 それに、1300坪もある施設です。テニスコートでいうと16面分だそうです。これだけ広い施設を歩きまわり、カルチャー教室のような専用ルームで様々な目的を持った活動をするわけです。1日過ごすだけで、かなりの運動量です。それだけに、介護保険から卒業する方も続出しているそうです。


◯バイキング形式にしたメリット
 一般的な介護施設では、献立が決まっていて、出されたものを食べることになります。これはこれで、栄養価などが管理されていますから良いのですが、あえてたんぽぽ温泉では「20種類以上のバイキング」を取り入れています。同業者からは「利用者の食事を管理していないなんて」と心配されますが、その心配はありません。それ以上にバイキングはメリットがあります。

 まず、たんぽぽ温泉では糖尿病などの疾患があって、医療食が必要な方などは、特別な対応をしています。また、食事摂取量を管理しなければいけない方も、個別に対応しています。
 それ以外の方は、できるだけ管理せずに、自由に召し上がっていただいているそうです。管理しないことが逆に「自分で健康管理しなければ」という意識につながり、血色がよくなったり、元気になる方が増えるようです。要介護のお年寄りの能力を、軽く見てはいけません。やればできる方も多いのです。
 お年寄りにとって、食べることは数少ない楽しみの1つです。生きがいにもつながります。他のデイではまったく長続きしなかった方が、たんぽぽ温泉で食事をするようになって、ずっと通い続けるようになるという事例も多いそうです。

◯それでも「カジノ」「麻雀」を続けるわけ
 カジノは、皆さんご存知のとおり、兵庫県など、自治体によっては禁止されています。たんぽぽ温泉でも、一度はそれを撤去しようという検討をしましたが、最終的には継続することにしました。たんぽぽ温泉でもっとに人気があるのが「ブラックジャック」です。数枚のカードによって21に近い数字をつくって、ディーラーと競うわけですが、当然ながら計算をしなくてはゲームになりません。実際にカジノに参加している方々は、普段は計算などをする機会はないと思います。一緒に参加する仲間とコミュニケーションをとりながら、計算をすることが「デュアルタスク」になっており、認知症緩和・改善にはとても効果があるそうです。つまり、たんぽぽ温泉では「カジノ」はメリットがとても多く、それをやめる理由がないのです。「麻雀」も同じ理由で続けているのです。

◯「小旅行」の効果
 外出して四季を感じていただくことは、QOLを向上し、次の自立に向けた目標を設定するのに、とても有効な手段です。テレビでは、施設内通貨を稼いだご褒美として旅行に行けるという演出となっていますが、実際には「外出リハ」として行っています。コースを事前に視察し、それぞれの利用者に合わせたコースを選択して、できるだけ歩いていただくように工夫しています。また、それに再び参加すること自体が、個々の次の目標になっています。非常に有効なリハ手法なのです。


こうした「テレビの演出」に左右されずにカンブリア宮殿を見ると、たんぽぽ介護センターや、たんぽぽを立上げ、ここまで育ててきた筒井健一郎社長の素晴らしさが見えてくるのではないでしょうか。

いやー、実際に見てほしいですね。長いお付き合いになりますが、訪れる度にその進化に驚かされます。5年ほど前に書いた本でも紹介していますし、ブログでも度々、ご紹介していますが、それだけではきっとこのすごさが伝わらないと思います。

ただ、テレビ放映後は、見学が激増するのでしょうか。以前「日本でいちばん大切にしたい会社」を受賞された年は、1年間の見学者が1000人を超えたそうです。それはそれで嬉しいのでしょうが、対応する現場はてんてこ舞いですからね。大変そうでした。

だから、あまり「見学して!」とはオススメしづらいですね。。

ー【たんぽぽ介護センター DATA】ーーーーーーーーーーーーーーーー

会  社  名:ステラリンク株式会社

本社住所:〒491-0831 愛知県一宮市森本一丁目20番15号
電話番号:0586-71-7344 FAX  0586-71-730
代  表:代表取締役 筒井健一郎
社  員  数: 
たんぽぽ介護センター 公式HP
たんぽぽ介護センター 求人サイト
たんぽぽ介護センター ブログ一覧

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 よくあるご相談例
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【発行責任者】
 株式会社スターコンサルティンググループ
 代表取締役/コンサルタント 糠谷和弘(ぬかやかずひろ)
 
 大手旅行会社にて海外視察業務を担当後、船井総合研究所に入社。
船井総研では、介護保険施行当初から立ち上げ、集客、採用、定着など、幅広いテーマでコンサルティングしてきた。その後、介護サービスに特化した(株)スターコンサルティンググループを立ち上げ、専門スタッフとともに、全国の介護事業者の「地域一番化」や「介護職を人気の仕事に」をテーマに活動をしている。年間講演実績50回。トータルコンサルティング実績450法人。連載、執筆、テレビ出演なども多い。

 株式会社スターコンサルティンググループ
 東京都港区浜松町1−27−9 トラスト浜松町ビル6階
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 電話:03-6432-4020

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2018/01/08

2018年!介護保険外事業に本気でチャレンジする!

こんにちは。
介護経営コンサルタントの糠谷和弘です。今年、最初のコラムです。

さて、今年は法改正がありますね。表向きには0.54%のプラス改定となっていますが、特に訪問介護、デイサービスなどの在宅サービス、高齢者住宅事業については、かなり厳しい内容になることは間違いありません。加算も新設や、点数UPが多々ありますが、それを算定するための人員配置や手間を考えたら、収支面だけで言えば、やらない方がよいものもあります。また、内容が非常に複雑になっているため、記録等の負担も増えるでしょう。「科学的介護」のデータベースづくりのための報告業務も、どのようになっていくのか心配なところです。将来的には、記録負担は軽減していく方向性のようですが、過渡期である今は「我慢比べ」といった印象です。

法改正については、弊社の伊谷のブログで度々取り上げていますので、今回はそれ以外のテーマでコメントしてみたいと思います。

【保険外事業へのチャレンジ】
本ブログでも度々、取り上げていますが、特に社会福祉法人以外の法人は、保険外事業への参入は不可欠と言えます。ただし、成功事例が少ないのも事実です。どのような可能性があるか、私が関わった事例で、一旦整理してみたいと思います。

1)障害サービス・保育事業
 これは「保険外」とは言えませんが、「介護保険外」ということであれば、最も多いのはこの2つではないでしょうか。特に「事業所内保育所(企業主導型)」や「放課後等デイサービス」「就労継続支援B型」などは、増えていると思います。介護事業と複合するメリットも大きいので、ぜひ1度は検討してみることをオススメします。

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2)生活支援事業
 既存利用者向けに、何かのサービスを販売していくのであれば、この事業が最も親和性が高いのではないでしょうか。特に、訪問介護事業者などは、これから生活援助サービスの点数が減額されることが決まっていますし、将来的には全て自費化するという流れもありますので、立上げはメリットがあります。クライアントでも、商品作りをお手伝いしましたが、1つの柱となる事業に発展した企業もあります。

 ただし、これまで1割負担で受けられたサービスを、そのまま売ろうとしてもうまくいきません。家事代行を専業でやっている企業に負けないつもりで取り組む必要があります。

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2)自費による医療・介護事業
 医療保険、介護保険ではカバーできない悩み、ニーズに対応するサービスも増えています。最近、最も成功している事例は、言うまでもなく株式会社ワイズが運営する「脳梗塞リハビリセンター」でしょう。また、株式会社ホスピタリティ・ワンの提供する自費による訪問看護サービスなども、注目したい事例です。ホスピタリティ・ワンの高丸社長とは、同じく訪問看護事業を大規模に展開するソフィアメディの主催する「ソフィアメディセミナー」で、講師としてご一緒させていただきます。ぜひご参加ください。

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3)見守り・緊急通報システム
 こちらはポピュラーですね。機器もかなり進化してきました。定期巡回サービスなどを提供している事業者には、参入しやすい事業です。警備会社などと組むのも一手です。ただし、事業として成立させるには、かなりの顧客数にしていかないといけません。人口密度の高いエリアで実施するのがポイントとなりそうです。

4)旅行業
 要介護者の旅行ニーズは、とても高いですが、まだまだ潜在化している状況で、ビジネスとしては成り立っていません。旅行会社や旅館・ホテルなどの観光業者にとって、要介護者の旅行は、手間ばかりかかって利益が出ないので、あまり積極的にやりたくないというのが本音だからです。旅行業の平均的な粗利は10%程度です。それ以下でやっている代理店も多いでしょう。その利益でやるには、利幅が薄すぎるのです。加えて、観光地のバリアフリー情報が、ネットなどではほとんど入手できないのもネックです。

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「旅行」は私の得意分野であるため、特に今年は力を注いでみたいと思っています。介護事業者が、旅行事業に参入しやすくなるための仕組みづくりなどを、以前、私が所属していたJTBなどのパートナー企業と進めています。まだ、内容はオープンにできませんが、楽しみにしていてください。


5)介護事業者向け事業
 他の介護事業者向けに、自社のノウハウやプログラムを販売する事業です。「教育プログラム」「レクリエーションコンテンツ」「リハ手法」などや、自社で開発した「記録・請求システム」などを販売するのも、こちらに含まれます。例えば、250人定員の巨大デイサービスを運営するたんぽぽ介護センターでは、大規模デイサービス向けの記録システム「たんぽぽスマイルシステム」を企画・開発し、他社にも販売しています。

他にも、私の関わった事例で言うと、飲食業やコンビニ経営など、様々な分野に参入しています。アイデアレベルで話す方は多いですが、実際にやってみると、課題は多々あります。保健事業が難しい今だからこそ、綿密に計画を立てて、ぜひ成功していただきたいと思います。


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 よくあるご相談例
 →新たに施設を立ち上げたいが、最近の時流は?
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 相談方法2)フォームに入力 http://www.s-cg.co.jp/inquiry/

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【発行責任者】
 株式会社スターコンサルティンググループ
 代表取締役/コンサルタント 糠谷和弘(ぬかやかずひろ)
 
 大手旅行会社にて海外視察業務を担当後、船井総合研究所に入社。
船井総研では、介護保険施行当初から立ち上げ、集客、採用、定着など、幅広いテーマでコンサルティングしてきた。その後、介護サービスに特化した(株)スターコンサルティンググループを立ち上げ、専門スタッフとともに、全国の介護事業者の「地域一番化」や「介護職を人気の仕事に」をテーマに活動をしている。年間講演実績50回。トータルコンサルティング実績450法人。連載、執筆、テレビ出演なども多い。

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