2017/10/10

いま「引き算の経営」が注目される理由


劇的に忙しい










「採用難による人手不足」に「法改正」「競争激化」などの厳しい環境に加え、これからは「自立支援」「ロボット・ICT機器の導入」など、新たなテーマも加わりそうです。やることが盛り沢山に増えました。人手が減り、法改正対策に追われ、新たにやらなければならないことも増えています。介護現場はここ数年で、劇的に忙しくなっているのです。

にもかかわらず、介護現場は元来、仕事が増えやすい体質にあります。「利用者の笑顔のため」というとても前向きな理由ではありますが、「レクメニューを増やそう」「外出機会を増やそう」「飲み物の種類を増やしてはどうか」「もっとゆっくり入浴できるように」と、現場介護職の皆さんは、日々、サービスの改善に努めています。この気持ちは、とても素晴らしいことで、誰も否定することはできません。

しかし(前回も伝えましたが)皆さんの働く時間は、1日8時間しかありません。9時間、10時間を前提に仕事を進めるわけにはいきません。だからといって、スタッフを増やすこともできません。
介護事業は「公定価格」です。また、定員がある事業がほとんどでしょう。入ってくるお金が決まっているのですから、現場を守るスタッフ配置を多くしたら、それだけ1人あたりの給与予算が減ることになります。

スタッフを増やし、サービスを良くしたら、普通の商売であれば、価格を上げることができますが、介護事業の場合は、それができないのですから。

ですから、これからは、次から次にサービスをプラスしていく「足し算」の経営はダメ。
むしろ、法改正や外部環境の変化によって、現場の負担が増えているのですから「引き算」の経営に移行しなくてはなりません。

引き算の経営










よく「経営者の役割は、優先順位をつけること」だと言われます。施設長も同じでしょう。「優先順位」とは、何にまず力を入れるかを決めることです。これについては、先週の記事で詳しくお伝えしました。ご参照ください。

引き算の経営のポイント

1.徹底的にバックヤードの業務を効率化する
2.
顧客サービスにメリハリをつける
3.
やらないサービスを決める

大事なのは、この3つです。バックヤード業務のスリム化は、急務です。その業務の「やり方」「やる時間」「やる人」の見直しを図りましょう。また「計画書作成」や「ショートステイの持ち物チェック」「送迎表作成」など、時間がかかりそうな業務については、現在、どれくらいかかっているかをストップウォッチで計測し、理想的な作成法や「目標タイム」を決めましょう。「時間管理」をするのです。

これらについては、機器を活用するのも有効です。例えば、弊社で開発をサポートした「ショートステイ持ち物チェック君」という商品があります。5つの特養に協力いただいた調査によると、ショートステイ利用者1人の入所、および退所の持ち物チェックにかかる時間は、合計で35分という結果でした。

1人あたり35分です。皆さんは、これがムダだと思いませんか? ストレスに感じることはないでしょうか。人件費に換算しても、かなりのコストです。これを、半分の時間にしようということでできたのが「持ち物チェック君」です。

また、なんとなく「やらなきゃいけない」と思っているサービスも、見直しの対象です。デイサービスの例で言うと、以下のようなものです。

◯デイサービスの朝の配茶 
➝ 一人ひとりに配らずポットをテーブルに置くことはできませんか? 麻痺のある方だと「危険だ」と感じるかもしれませんが、実際やってみると、そういう方がいたら、周囲の利用者が手伝ってくれます。

◯バイタルチェック
➝非接触型の体温計だったら、腋下用のものよりかなり早いのでは? 正確でないという人がいますが、どこまで正確さが必要? もし異常値が出たら、その場合だけ再検すれば良いのでは?

◯連絡帳
➝全員必要? ご家族との情報共有が必要な方に限定してやったらどうでしょう?

と、このように例外をつくらず、一旦、全ての業務が必要かそうでないかの見直しをしてはどうでしょうか。こうして「引き算」した時間を、お客様の笑顔のために活用すれば良いのではないでしょうか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【無料経営相談】
 よくあるご相談例
 →新たに施設を立ち上げたいが、最近の時流は?
 →稼働率が上がらない。どうしたら?
 →スタッフの"定着率”に悩んでいる
 →スタッフ育成に悩んでいる


 相談方法1)メール相談     info@s-cg.co.jp
 相談方法2)フォームに入力 http://www.s-cg.co.jp/inquiry/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【発行責任者】
 株式会社スターコンサルティンググループ
 代表取締役/コンサルタント 糠谷和弘(ぬかやかずひろ)
 
 大手旅行会社にて海外視察業務を担当後、船井総合研究所に入社。
 船井総研では、介護保険施行当初から立ち上げ、集客、採用、定着
 など、幅広いテーマでコンサルティングしてきた。その後、介護サ
 ービスに特化した(株)スターコンサルティンググループを立ち上
 専門スタッフとともに、全国の介護事業者の「地域一番化」や「
 介護職を人気の仕事に」をテーマに活動をしている。
 年間講演実績50回。トータルコンサルティング実績450法人。
 連載、執筆、テレビ出演なども多い。

 株式会社スターコンサルティンググループ
 東京都港区浜松町1−27−9 トラスト浜松町ビル6階
 http://www.s-cg.co.jp/
 電話03-6432-4020

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  全国の介護事業者が「地域一番」を目指し「日本一」が続出する
 成功事例満載の経営者・施設長向け勉強会
 「介護サービス経営カレッジ」常時募集中!初回参加無料!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

kaigokeiei at 20:31│ 引き算の経営