「川内原発 再稼働に同意」(10月29日付・朝日新聞)
鹿児島県の九州電力川内原発再稼働に、地元・薩摩川内市議会が、「同意」したというニュースが流れている。

単純に議会用語として違和感というか疑問というか、市議会の権限に、原発の再稼働に「同意」をする権限などないはずなのにどういうことだろう、と思いながら、新聞を読んだ。
すると、正確には、再稼働を求める「陳情」を賛成多数で採択したというところだった。

陳情を採択することと、「同意」とはかなり意味が異なる気がするのに、同列に扱うと一般に与える印象はかなり異なってくる。

同意とは、たとえば、選任同意といって、市長が副市長を選任したいときに議会に同意を求めるようなときに用いる法的な権限をいう。議会が同意しなければ、いくら市長の希望であってもその副市長は選任されない。
ところが、陳情というのは、法的な権限ではなくて、請願と同様、国民だれでも、議会にものごとの実現を図るべく行動をとってほしいと要請することだ。陳情を採択しても、議会には國など関係の機関に議会の意向としてものごとの実現を要望することにすぎない。

議会として再稼働を求める「陳情」に賛成したことになるのだから、再稼働を進めたい側には、迷惑施設を建設する際に地元自治会の了解と同様、“地元同意”が得られたという意味で用いられているのだろうか。

しかし、法的な権限のないところの話だと思う。
どうも、陳情採択を「同意」と言ってしまうことは意味の違いが大きすぎるように思うのだが・・・・。

鹿児島県薩摩川内市議会のホームページ