圧縮DSC_0822先週末、名古屋市内で「女たちの考える憲法」というシンポジウムがあり、立憲民主党の衆議院議員・山尾しおり氏と、自民党の参議院議員・片山さつき氏が登壇するということでしたので、聴かせていただきに出掛けました。

主催者は「女性首長を実現する会愛知」という市民グループで、コーディネーターの谷岡郁子氏も、参加者の大半も山尾氏サイドで、片山氏は完全な「アウエー」(谷岡氏)状態。他にも護憲派のパネリスト2人がいましたが、注目が集まったのは山尾、片山両氏のバトルでした。

わたしは、ここで議論がかみ合うかどうかより、政治家としての立ち位置を学びたいと思いました。
片山氏は、言葉はきつく、言いたいことを言い、態度は高圧的でしたが、相手の言うことを理解したときには素直にうなづいたり、「わかった」というところに好感が持てました。
第一、他の自民党の議員で、このような場に出てきて憲法論を語る議員がいるかどうか。こういったところで堂々と、持論や自民党の原則的な考え方を真正面から説明しているところには心から拍手を送りました。

一方、山尾氏は「立憲的改憲論」を提唱していますが、その内容とするところをもう少し知りたいと思っていました。
立憲主義とは、権力を持つ者の恣意性を憲法によって縛りをかけようというもので、より明確に縛りをかけるために改憲をしようというの「立憲的改憲」です。
確かに理想的であるが、ただ、ほんとうにそんな改憲は可能かと、納得できずにいます。
4日付の朝日新聞には「『立憲的改憲論」静かな胎動」という記事で「権力を厳しく制約」「拡大解釈に歯止め」という脇見出しも立てているが、実現する可能性はあるだろうかと懐疑的です。
記事の中で憲法学者らの中にも「いまの野党の力では実現可能性はない。他の改憲論と一緒くたにされ、国民の多くが望んでいない憲法改正の論議が国会で進むことになる」「新たな条文が加われば、さらに拡大解釈されるリスクが高まる」という声を紹介しています。

パネリストとして参加していた無党派・市民派の自治体議員で、20年も前から頑張っている山盛さちえ・豊明市議が、いまの国会で憲法を議論してもらいたくない趣旨の発言をしていたように思います。
実はわたしもそう思っています。
ゴリ押しせず、議論をごまかさず、隠さず、そして、まずかったなと思う部分は素直に誤りを認め、事実に対して誠実に議論できる環境を真摯に作り出していく中でこそ、重要な審議はできると思うが、残念ながらいまの国会にそれを託してしまうほどの信頼はありません。
改憲は、心底、国民が託すことができる国会にして、その中での審議が可能な状態にあって初めて議論が可能なテーマだと思います。
託すことのできる国会になってほしいです。