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ゆうゆりをこよなく愛する韓国人(29歳・男性・会社員)の方が、当ブログにメールで送ってくれた九州旅行記の後編をご紹介します。

昨日の記事の続きです。
韓国人「念願の日本旅行!九州旅行記ハジマルヨ」


6. 過去と現在が共存する都市、熊本

三日目は熊本に行きました。
幸い雨もやみ、快晴の天気となりました。

北九州JRパスを利用すると、熊本まで新幹線を利用することができます。
新幹線の話は聞いていましたが、乗車するのは今回が初めてです。
とても嬉しいです。
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博多から熊本まで、わずか40分で到着しました。
飛行機の離陸直前のような揺れもなく、とても快適でした。
熊本駅に到着し、東口を出ると、市内を走行する路面電車があります。
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路面電車は赤のA系統と青のB系統があり、熊本駅の前を通る路線はA系統となります。
これに乗車し、約10分ほど行くと熊本城の前に到着します。

日本映画で見た路面電車に実際に乗車するのは、何か不思議な感じがしてとてもワクワクしました。
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熊本城の前に降りると、すぐにその雄大な姿が目に入ってきました。
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城の前には熊本市役所があり、過去と現在が調和をなしている姿に感心しました。
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入場料金500円を支払い中に入ると、平日にも関わらず、団体の観光客で賑わっていました。
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日本の小学生の団体もいました。
みんな騒いだり、いたずらすることなく、先生の説明をきちんと聞いている姿が可愛らしかったです(笑)
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天守閣に登り眺めた風景は絶景でした。
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天守閣の上にしばらくとどまり、涼しい風に吹かれながら、その風景を堪能しました。

その後、城全体を周り、建物の隅々までじっくり見学しました。
行く先々にハングルで書かれた説明文があり、とても分かりやすかったです。
このような配慮について、日本から学ぶべき点が多いなと感じました。
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城の見学を終えた後、外にある食堂で食事を取ることにしました。

私は日本に来てから、食事を注文する際には、写真付きのメニューをもらって注文していたのですが、残念ながらその店には写真付きのメニューがありませんでした。

店を出ようかとも考えましたが、アルバイトの若者がメニューについて熱心に説明をしてくれました。
正直、何を言ってるのかさっぱり分かりませんでしたが、せっかく一生懸命説明してくれているので、そのまま出るのも悪いと思い、アルバイトが勧めてくれた定食を注文することにしました。

そして出てきたのは、下の定食です。
ハンバーグ定食のようでもありますが、正直、これが何というメニューだったのかは、いまだに分かっていません。
しかし、味は最高でした。
ソースと肉の食感が見事な調和をなしていました。
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食事を終えた私は、再び新幹線に乗り、博多駅に戻りました。


7. 学問の神に会う

博多駅に戻ってきた理由は、太宰府天満宮に行くためです。
私が持っているガイドブックには、太宰府天満宮の情報はありません。
それにも関わらず、そこに行きたいと思った理由は、以前(大阪・京都・奈良旅行記)にカイカイ利用者の方が、大宰府天満宮を薦めていたからです。
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いつか、福岡に行く機会があったら、太宰府天満宮に行こうとメモを取っていました。
正直、どんなところかよく分かりませんでしたが、きっと良い場所なのだろうと思い行ってみることにしました。

博多から大宰府まで行く方法は、インターネット調べました。
天神駅でしばらく迷いましたが、何とか西鉄線の案内標識を発見し、無事大宰府に到着しました。
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太宰府は、 1300年前に九州地方全体を治める役所があった場所であり、九州の中心都市であったと聞いています。

太宰府駅を出て右に進むと商店街があり、その道に沿って進めば天満宮の入口となります。
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鳥居をくぐり、橋を渡れば天満宮です。
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太宰府天満宮は日本の有名な学者である「菅原道真」を祭神として祀る神社であり、受験生が合格祈願をすることでも有名です。
試験シーズンであれば、多くの人が殺到するのでしょうが、その日は人も少なく、ゆっくりと見学することができました。

学問の神を祀るところらしく、合格祈願のお守りやお土産などをたくさん見かけました。

天満宮本殿には、伝統衣装を着た人たちが、何かの伝統的な儀式をしていました。
何を言っているのかは分かりませんでしたが、珍しかったのでしばらくそれを眺めていました。
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天満宮本殿の裏側には、山を登る階段があり、それに沿って行くと、天開稲荷神社となります。
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その後、天満宮を出て、人々が住む街を見物しました。

天満宮から少し歩いたところに高校がありました。
高校の前には、名門大学合格者の数が掲げられていました。
「サスガ学問の神を祀る街の高校!」という思いがしました(笑)
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街を歩いていると素敵なTシャツを発見しました。

私は、洋服や靴などのファッションに関しては、少しうるさい方です。
服のデザインや素材、メーカーなどを自分の目で確認した後、厳密に計算し購入します。
決して、一目惚れした商品を衝動買いすることはありません。

しかし、そのTシャツを目にした時、その信念はもろくも崩れ去りました。

一度は店の前を通り過ぎるも、「これを買わないでどうする?」という心の声が聞こえ、再び来た道を戻ったのです。店から、少し離れてしまっていたため、もしかしたら既に他の客に買われてしまったのではないかという心配を抱えながら店へと走りました。

そして、最終的にそのTシャツを購入することができました。

こちらがそのTシャツです。
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何度見ても素敵なTシャツ。
今年の夏に普段着として着用させていただきます。

その後は、天神駅を降りて、キャナルシティを見物。夕食には天丼を食べ夜遅くに宿に戻りました。


8. 平和のための祈り

四日目は、長崎に行きました。
博多から長崎までは、電車で約2時間10分ほどかかります。
天気も良く、窓の外の風景がとてもきれいで、このまま10時間でも、20時間でも、ずっと列車に揺られていたい気分になりました。
特に海岸沿いを走っている時の景色は感動的でした。
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長崎駅で降り、案内所に行き、路面電車の一日乗車券を購入しました。
500円で購入すると、その日中、路面電車を自由に乗ることができます。
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駅前から路面電車に乗り、松山町に行きました。
平和公園に行くためです。

松山町に降り、右に進み、信号を渡るとすぐに平和公園となります。
この日は、多くの学生が団体見学に来ていてすごく混雑していました。

平和公園の噴水です。
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素敵な噴水ではありますが、そのまま別の場所に行こうと、その場を後にしようとした時、噴水の後ろに説明文が書かれているのを発見しました。

この噴水は、原爆直後に水を切望し、亡くなっていった犠牲者たちを追悼するために作られたものだそうです。
それを読み、鼻先がジーンとなり、粛然とした気持ちになりました。
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公園で複数の造形物を鑑賞し、原爆資料館に行きました。
原爆投下直後の写真や、それによる被害者の様子が鮮明に記録されており、まるでその現場にいるような錯覚に陥りました。
あまりにも悲惨で悲しかったです。
女子学生の弁当箱を見た時は、堪え切れず涙を流してしまいました。
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長崎に原爆が投下された日、女子学生の母親が娘に持たせたお弁当。まさかそれが最後のお弁当になるとは想像もしていなかったでしょう。真っ黒に焼け焦げ、それが資料館に展示されるなんて…

母の子に対する愛情、そして突然やってきた悲劇。その両方を目の当たりにし、体が震え、止めどなく涙があふれてきました。

原爆資料館を出て階段を降りると少女の銅像と慰霊碑が目に入ってきました。
そこには、日本各地から、原爆犠牲者への追悼の意が込めて折られた折り鶴が飾られていました。
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私は鶴を折ることもできませんので、近くのコンビニでミネラルウォーターを買い、少女像の前にそれを置き、原爆被害で水を切望して亡くなっていった魂のために祈りを捧げました。

目を閉じて両手を合わせ犠牲者のために冥福を祈りました。
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痛みも別れも悲しみもない場所で安らかに眠って下さい。
皆さんの犠牲は決して忘れません。

祈りを終え、公園のベンチでしばらく呆然と座り込んだ後、その場を後にしました。


9. 一目に眺めた長崎

近くのレストランでカレーライスを食べ、路面電車に乗り宝町に行きました。
稲佐山展望台を見物するためです。

宝町を降り、歩道橋を渡ったら、黄色い看板が見えます。
そこを左に曲がります。
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そして、その道に沿って地下道を歩き、橋を渡ればロープウェイという標識が見えてきます。
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ロープウェイ乗り場は淵神社の隣にあります。
料金は、往復1230円です。
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展望台から眺めた長崎は本当に素敵でした。
山と海と街が一望でき、まるで芸術作品のようにも見えました。
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稲佐山展望台は、主に夜景を見に来る人が多いようですが、昼間に見る景色も素晴らしかったです。
展望台で涼しい風に吹かれながら、しばらく景色を堪能しました。


10. 新地中華街

展望台を後にし、路面電車で築町に向かいました。
築町から5分ほど歩くと、中華街となります。
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せっかく長崎に来たので、元祖長崎ちゃんぽんを食べなくてはなりません。

しかし、食事をするには少し時間が早かったので、中華街の裏にある唐人が住む町を見物しました。
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昔の伝統的な遺跡と現在の居住地がよく調和されていて驚きました。
町を歩き回りながら、日本人たちの日常を垣間見ることができたので良かったです。

再び中華街に戻り、長崎ちゃんぽんを食べました。
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予想通り、素晴らしく美味しかったです。
スープの味も良く、豚肉と魚介のバランスが最高でした。

食事を終えた後は、あちこちを見て回り、途中カステラ屋に立ち寄り、知人のお土産を購入しました。また、長崎駅前のタワーレコードにも寄り、AKB48のDVDも購入しました。
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そして再び列車に乗り、博多に戻ってその日一日を終えました。

今は博多が自分の故郷のように思えます(笑)


11. 旅の終わり

あっという間に旅の最終日となってしまいました。
5日間という日程がこんなに早く過ぎ去るなんて…

午前中に荷物をまとめ、ホテルをチェックアウトして博多駅を出ました。

帰りの飛行機は午後で、それまで少し時間があったので、電車で大濠公園に行きました。

空港線に乗り、大濠公園駅で降り、3番出口を出れば公園の入り口となります。
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公園に入ると大きな湖が目に入ってきました。
地図を見ると、湖を中心に遊歩道が設置されています。
天気も良く公園も非常にきれいでした。
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湖には腕の太さほどの鯉もいてびっくりしました。
公園の遊歩道をのんびりと散歩したり、写真を撮影したり、ベンチに座って風景を鑑賞したりもしました。
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公園を見物に来た外国人たち、ランニングする地元の人たち、公園のベンチでお弁当を食べるサラリーマンなど、多くの人の息つかいを感じ、ほのぼのとした気分にさせてもらいました。

そしてついに旅の終わりです。
私は福岡空港に足を向けました。


12. エピローグ
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韓国に戻るチケットを発行した時、すごく残念な気持ちになりました。
4泊5日を過ごした日本と「さようなら」すべき時間です。

しかし、「さようなら」は、永遠の別れではありません。
再び会うための約束です。

福岡空港の景色を眺めながら、私は一つの夢を持ちました。
それは、休暇の度に日本を訪れるということ。
北海道から沖縄まで、様々な日本に触れ、日本についてより深く知ることです。

夢を持ち、その夢に向かって突き進むことで、私は今日を生きることができます。

旅行をしながら泣きました。笑いました。それら全てが思い出です。
私に注いでくれた日本人の温かい心…決して忘れず、常に心に留めて生きていきます。

また会うその日まで。
残念ながら、しばらくの別れです。

いつかまた新たな姿で、新しい心で、再び会える日を夢見て…

さようなら日本!

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