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韓国のネットニュースから「瑞山浮石寺の高麗仏像、本物ではなく偽作?」という記事を翻訳してご紹介。韓国人の反応はありません。

瑞山浮石寺の高麗仏像、本物ではなく偽作?
2020.07.21 18:20

●21日、大田高裁公判、専門家が出廷して主張展開
●裁判所側、本物と主張する専門家も証人として呼んで立場聴取
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瑞山浮石寺仏像

高麗時代に製作されたものと推定されている金銅観音菩薩坐像(以下、仏像)の真偽をめぐる議論が白熱する中、仏像が贋作すなわち偽物という専門家の主張が出た。

大田高裁第1民事部(裁判長グォン・ヒョクジュン部長判事)は21日、大韓仏教曹渓宗浮石寺が大韓民国政府を相手に起こした有体動産引き渡し訴訟控訴審弁論期日を開いた。当初この日の裁判では、仏像の真偽をめぐり仏像が本物だとする専門家と、偽物だとする専門家が出席して両者の主張を展開する予定だった。しかし裁判所は、原告側に本物だと主張する専門家の推薦や連絡先を要求したが協力を得られなかったとして証人として出てこなかった。

一方、仏像が偽物であり、贋作であると鑑定した専門家が証人として出廷し、裁判所と原告、被告側を相手に説明を行った。証人として出廷した専門家はムン・ニョンスン氏で、仏像が釜山の税関を通過する際に鑑定した人物だ。また、2014年に検察で行われた鑑定過程にも文化財庁文化財鑑定委員の資格で参加した人物である。ムン氏は二度の鑑定で、一度は模倣品、一度は贋作という判定を下した。

ムン氏が仏像を贋作と判定した理由はいくつかあり、この日の公判で要約して説明された。大きく分けて、仏像表面が過去のものではなく現代の時代から入手することができるという点と、仏像の内部で発見された結縁文も問題があり、本物である可能性が低いということだ。

ムン氏は、「この事件の仏像は対馬観音寺から持ち込んだ仏像で、通常、有体動産の遺物が本物か偽物かは、遺物自体で判断するものであり、観音寺や浮石寺の創建時期は付随的なものに過ぎない」とし、「遺物だけを見て遺物が持っている真実を見なければならない」と話した。

彼は、「仏像の頭にはほこりがたまっていたが、手ではらってもセメントのように固まっていて取れず、手のひらには砂が積もっていたが、人為的または意図的に接着させたものと判断した」とし、「手などの腐食跡も、自然現象では説明しづらい腐食で、誰かが薬品などでつけた人工的な錆の痕跡」と述べた。

また、「仏像内にあった結縁文も、字が間違っているなど、正常に作成されたものと見ることはできない」とし、「仏像に生じた錆の色は青銅固有の色ではなく、現代の金属物質が含まれているときに生じる色が確認された」と指摘した。

特に「胸部など複数の場所の腐食とメッキ跡が残っているが、合金調査で金は検出されず、假金(偽の金)と判断される」とし、「高麗の仏像とは見られず、贋作を作る過程で代表的に出てくるものが、今回の仏像から発見された」と確信に満ちた発言を続けた。

ムン氏の主張が続くと、この日の裁判を傍聴していた瑞山浮石寺の一部信徒たちは一時ざわめいたりもした。

裁判所は、文氏と共に、2014年の仏像真偽鑑定に参加した専門家の中で、本物だと主張する専門家を証人として呼び、反論意見を聞く計画だ。

今回の事件の核心である仏像は、高麗時代の1330年に浮石寺に奉安するために製作されたものと推定されており、高麗末期または朝鮮初期(1526年以前)当時、瑞山など西海岸地域に頻繁に出没していた倭寇たちが略奪し、日本の対馬観音寺に保管されていた。

しかし、2012年10月頃、窃盗犯が密搬入し、大韓民国で摘発された後、仏像は没収され、国立文化財研究所遺物収蔵庫に保管している。浮石寺は仏像の所有を主張し、2016年4月、政府を相手に訴訟を提起し、二度に渡る弁論準備期日と現場検証、証人尋問(3人)などを経て、その9ヶ月後の2017年1月26日、原告勝訴判決を下した。裁判所が浮石寺の仏像所有権を認めたものである。

政府側はすぐに控訴を提起し、仏像の浮石寺引き渡し執行停止を要請した。裁判所は、浮石寺信徒たちの反対にもかかわらず、仏像の引き渡しを取り消し、現在、仏像は国立文化財研究所に保管され、法廷訴訟だけが進行中だ。

次の裁判は9月22日午後2時に予定されている。

ソース:http://www.dtnews24.com/news/articleView.html?idxno=583203


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