00043514

キムチをめぐり今、韓国と中国が熱い戦いを繰り広げています。その熱波は海外や政界にまで広がっています。一連の騒動をまとめてみました。


韓国と中国のキムチ論争は今に始まった話ではなく、2011年にも中国企業が「韓国のキムチは中国漬物の偽物だ」と主張し物議をかもしたこともあります。中国の主張は「1300年前の朝鮮半島三国時代に中国の漬物が韓国に伝わり今日のキムチになった」というもので韓国はその主張に根拠がないと否定しています。

中国はこれ以外にも、韓国の伝統衣装「韓服」と韓国の伝統民俗芸能「パンソリ」の起源も主張しています。韓服は明の衣装ないし中国の少数民族である朝鮮族の伝統衣装とし、パンソリは吉林省など朝鮮族居住地域に広がっていた民俗芸能としています。これらのこともあってキムチ論争がさらに加熱している部分も背景にあります。

※韓服中国起源論争とは
中国のゲーム会社が韓服アイテムをリリースしたところ中国ネチズンから「韓服は明の衣装」などの猛反発を受け、最終的にアイテムをゲームから削除しました。



歴史的な真偽についてはよく分かりませんが、とにかく中国が起源を主張し、韓国がそれを否定しているという構図です。韓国はこれを中国による韓国文化侵奪だとして警戒感を高めています。

韓服論争とパンソリ論争が起きてからすぐ後、中国のポータルサイト百度の百科事典に「キムチの元祖は中国」と書かれていることが発覚して、キムチ論争に火がつきました。



その後、中国メディアが、国際標準化機構(ISO)が中国のキムチ産業の新たな規則を示し国際標準化したと報道したことで騒動が本格化しました。最終的には、この規則は韓国のキムチとは関係ない話だったのですが、韓国政府がこれに対してコメントするなど、中国によるキムチ侵奪議論が大きくなりました。



こんな状況ですから「キムチは韓国のもの」と外国人が韓国側の肩を持とうものならそれはもう称賛の嵐が巻き起こります。それを最も享受したのが、かつては口ひげが日帝の巡査のようだと猛批判を浴びていた日系人のハリー・ハリス駐韓米国大使です。



ハリス大使は、韓国のテレビ番組に出演してキムチの作り方を学んだとし「キムチ宗主国であるか韓国で生活できて幸せです」というツイートを発信しました。これによりハリス大使は日帝巡査から良心的外国人へとその評価が一変しました。



ハリス大使の攻勢はさらに続きます。その後、インスタントラーメンとキムチを食べている写真を公開し、「韓国産元祖キムチ(originalKimchifromKorea)」というハッシュタグをつけたツイートを発信したのです。これによりハリス大使は、良心的外国人から救国の英雄へと昇格しました。



韓国人のキムチに対する自負心は相当なもので、今年、キムチの輸出額が過去最高に達すると「新型コロナにキムチが効くという話があって増えた」という論理を付け加えて報道したりしていました。



しかし、中国も黙っていません。1410万人のチャンネル登録者数を誇る中国の人気YouTuberがキムチを作る様子を動画に上げ「伝統中国料理(#ChineseCuisine)」というハッシュタグをつけて投稿すると、国連の中国大使がキムチを作る自身の姿を写した写真をツイッターに投稿し再び議論が過熱しました。



また、530万人のチャンネル登録者数を誇る韓国の食べ物系YouTuberが「キムチは韓国料理」と発言したことで中国内で批判を浴び、中国側の所属事務所が契約を解除する事態にまで発展しました。



韓国側も負けてません。日本でもおなじみの韓国の無条件愛国主義者ソ・ギョンドク教授が18日、ニューヨーク・タイムズにキムチの広告を出しました。この広告には「韓国のキムチ、世界人のためのもの」という見出しがつけられ、その下に「キムチ文化は2013年にユネスコ人類無形文化遺産に登録された。歴史的に、数千年の間、韓国の代表的な食文化として受け継がれてきた」との説明をつけました。
00043510


また、ソウル市長補欠選挙に出馬予定で、現在無職のナ・ギョンウォン元自由韓国党院内代表は「キムチは当然韓国のもの。中国に言うべきことを言うソウル市長が必ず必要だ」とし、韓国ネチズンから称賛を受けました。
00043512

この記事のベストコメント
00043511


たかがキムチ、されどキムチ。とにかく韓国人にとってのキムチは民族のアイデンティティであり国民団結の象徴でもあるのです。

一言でまとめると「キムチを制するものが韓国を制する」ということです。


カイカイ管理人


おすすめ記事(外部サイト)
韓国・東アジアニュース(外部サイト)