「緊張と緩和」とはお笑いの法則でよく使われる言葉である。

例えば下の画像を見て欲しい

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(コミック第2巻 第8話 黒い熱風より)

これがおもしろいと感じる人は、ゴルゴ13を読み込んでいる方じゃないでしょうか。ゴルゴの独特の世界観、緊張感を知っていればゴルゴ13が笑っているという違和感がなんともおもしろい。逆に作品を数話読んだだけでは、ゴルゴの世界観まではわからないので、このコマのおもしろさも伝わらないと思う。
1969年にこのコマで笑って以来、次に笑うのは25年も後の1994年で(第333話 「力は我々にあり」)それ以後は現在まで笑う姿は確認されていない。



<自ら笑いを取りにいくゴルゴ13>
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(第1話 「ビッグ・セイフ作戦」より)

このセリフが逆ではないかと疑ってしまう幻のゴルゴのジョーク。
1話ゆえにまだキャラ設定があいまいだったのか・・・。



この法則を一番巧みに利用しているのが、やはり松本人志ではないだろうか。
ガキの使いのシリーズ企画の「さよなら山崎邦正」
誰もが経験する卒業、別れでの一場面。
すすり泣く声が聞こえる中で、メンバーが山崎に贈る言葉はいつも笑ってしまう。


「まあ、僕の中では…何にも無いです。思い出が無いので…、元気で頑張って下さい」(浜田)



「一番嫌いな芸風でした」 (遠藤)



腐ったリンゴは排除しなければならない」 (菅P)



「ガキの使いだけでなく、日本テレビとも縁を切ってほしい」 (菅P)



「先日、制作局長から呼ばれ、「菅。お前、何で出世しないか分かるか?」と言われました。
 僕は『分かりません』と言いましたらば、局長のデスクに紙が置いてあって、“山崎邦正”と
 『あ、コレか!!』と。『コイツのせいで、俺が今まで出世できなかったのか!』と。
 その時、局長が仰ったのが、『俺は個人の意見で山崎邦正が嫌いなわけじゃない。
 日本テレビ全体として嫌いなんだ!分かるな?』と言われて納得しました」(菅P)



悲しいと言えば・・・嘘になる」 (松本)



「楽屋でタレント名鑑見ながら思ってたんですけど…
 こんなにも代わりがいるタレントがいるのかなと」 (松本)



「オレ、マンガ家の山咲(トオル)のほうが好きかも」 (松本)



「山崎に代わる新レギュラー候補は きく姫」 (松本)



普通に言っても十分おもしろいのですが、やはり誰もが経験ある卒業という独特の空気感が、
このコメントをより一層際立てておもしろく感じさせてくれます。