今回は最初に結論から書きます。

松田聖子の「Sweet Memories」こそ、究極のセンチメンタルソングである!

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「ガラスの林檎」(1983年)のB面として収録されていた曲である。
私は決して聖子ちゃん世代ではない。この曲がでた当時まだ7才である。
しかし、現在に至るまでいろんなセンチメンタル(感傷的)な曲を聴いてきたが、
30年目に出た結論が最初の宣言である。

世代もずれているのに、何故この曲はここまでセンチメンタルにさせてくれるのか?
曲のメロディーラインが素晴らしいのが、当然最大の理由であるが、
それ以外に少し強引ではあるが、3つのポイントを考察してみた。



■ つかみ(歌いだし)

懐かしい痛みだわ ずっと前に忘れていた

「苦い思い出」と言わずに、痛みと表現している。
その時の感情は時間と共に薄れていくが、時として大きな失恋は、
痛みとして体がいつまでも覚えているものである。
今や「懐かしい痛み」のワンフレーズで、日本中がこの曲を頭に浮かべるほどになっている。
それほどインパクトがあり、なおかつこの曲の象徴とも言える大事な部分なのです。 


■ ひきつけの存在

「幸せ?」と聞かないで  嘘つくのは上手じゃない

当時ワイドショーネタ、ゴシップといえば松田聖子であり、「嘘つくのは上手じゃない」は本人作詞でもないのに、日本中で「お前が言うな!」とつっこまれたと思います。今で言う釣り師という奴でしょうか。そういった自分のダークなイメージを逆手に取って商売していける技量が、一流のアイドルには必要で松田聖子は生まれ持って備わっていたのでしょう。


■ 2番の英語歌詞

(2番歌いだし)
Don’t kiss me baby, we can never ~ (以後サビまで英語歌詞)

歌番組全盛時代だった80年代ではテレビで歌われるのは一番のみで、
2番はレコードを買った人だけが聞けるといった少し特別なものでした。
その2番の歌詞で当時としては異例の日本語から英語の歌詞に変わるという試みに出たのです。また予想以上に松田聖子の英語力は高かった事もあり、この2番を聴きたいが為にレコード屋に走った人も多かったと予測します。


失った夢だけが美しく見えるのはなぜかしら
過ぎ去った優しさも今は甘い記憶 スウィート・メモリーズ


スローバラードにのせた誰もが共感できる淡く切ない サビのフレーズ
冒頭に痛みと言いながらも、総括すると甘い記憶となるのです。
そう、全てが計算しつくされた曲なのです。



「懐かしい痛み」として感じられる年代になった今だからこそ、改めて聴いてみたい・・そんな名曲です。


SWEET MEMORIES 松田聖子(YouTube)