自分のお笑いに絶対的な自信を持ち、決して笑いに関しては負けを認めない松本人志が、
唯一ある人物にはかなわないとラジオで言った事がある。

それは、何かが降臨した時の山崎邦正だという。

若かりし頃の山崎邦正は、本当に神がかっていた。

名古屋の番組にて、雨上がり決死隊が「大吉」「中吉」のおみくじを引き、その流れとして山崎には当然「大凶」のおみくじを引くことが期待された訳だが、そこで実際に引いたのはミスで何も書かれていない白紙の紙であったという。

仕込み無しでの一発ロケ収録で、天性のひきの強さを見せ付ける。

また「いいとも」のゲストとして出演した際、タモリに「何か悩みを言ってください」と言ったところ、突然観客の男が「タモさん、いいともが年内終了するって本当なんですか?」と発言し、生番組が混乱したのも記憶に新しい。


その偶発的なおもしろさばかりが取り上げられがちだが、私は山崎ならではの計算無しの天性のおもしろさがあると思っている。

今でも忘れられない、その才能を示した最もたる例を紹介したい。

それはその昔「ガキの使い」での企画であった
「山崎vsジミー大西 仁義なき犬猿の戦い」である。

毎回前フリとなる激しい互いのバトルシーンがある訳だが、この放送ではジミーが罵倒の最中、
山崎の愛車三菱ミラージュのドアをヘコむほどマジ蹴りした。

考えて欲しい。あなたの愛車がヘコむほどの蹴られたら、どれだけ逆上するだろうか?
普通ならここで「なにしとんねん!」と、ジミー大西を蹴り返すのが常人の反応である。

しかし、逆上した山崎は反射的に我が愛車をジミー以上に強く蹴り
その後にジミーを蹴るという規格外の行動に出たのだ。

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何故、愛車をより強く蹴るという行為を間に挟んだのか?
もう、このおもしろさは文字起こしできません(笑)

ほっしゃんの鉄板ネタである「双子のビンタ」の話にも似た、錯乱中故に起きる人間の奇怪な行動ほどおもしろいものはありません。


この頃の山崎邦正は、ボキャブラでの「リトルパンチドランカー」のキャッチフレーズ通り、他の芸人にない脳を揺らす中毒性を持っていたと思います。