キン肉マンの連載当初が、完全なギャグマンガであった事は誰もが知る事だと思います。
そこで登場する様々な超人達は、主に小学生を中心とした読者からの投稿によるもので、初期のギャグ編では小学生の豊かな発想からさまざまな愉快な超人が生まれた。
その後、少年誌の宿命ともいえる流れで、ドラゴンボールが天下一武道会へ、男塾が驚邏大四凶殺編へと流れていったように、キン肉マンも本格的なバトル漫画へと変換していかなければならない時期があった。中期から連載終了までのプロレス系格闘路線に変更してからは、ギャグめいたものはほとんど出てきません。

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上の図に簡単にまとめたようにギャグ編とバトル編では当然扱われる超人も大きく変わってくる。

ちょうどこのシリアス格闘路線にシフトしていく話が、ミート君がバッファローマンにバラバラにされてしまう「七人の悪魔超人」シリーズである。このシーリズでキン肉マンは読者アンケート1位を取りその人気を不動のものとした。

ずっと覆面姿であった七人の悪魔超人がその姿を見せた時に、後にファンの間で物議をかもしだすあの超人は現われた。

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 (キン肉マン コミック10巻「七人の悪魔超人編」より)

バッファローマン、ブラックホール、アトランティス、スプリングマンといった正義超人達を苦しめた面子を差し置いて、その超人はど真ん中に現われた。

仮にケツ超人と名づけておこう。

顔にお尻があるという、便器マンやカレクックも真っ青な恐ろしく低次元な幼稚園レベルなみの超人である。
つっこみどころ満載なデザインだが、ひとつどうしても言いたいのが悪魔超人なのに憎めないその純粋過ぎる目である(笑)

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ゆでたまご先生は後にこの段階でまだ7人も超人が固まっておらず、即興で作った超人と語っており、その正式名もプリプリマンだったというから予想を裏切らない完成度の低さである。

この超人は本編で極悪な悪魔超人7人の一人と紹介されながら、このヒトコマでしか登場せず、それがマニアの間で最強超人説などさまざまな憶測を呼ぶこととなった。


わたしは、ゆでたまご先生がとりあえず誌面上に出してしまった手前、このプリプリマン相手にシリアスに戦う場面を担当者も交えてあらゆる角度で検討したと思うんですよ。でも、どう考えてもこのプリプリマンの必殺技ってシモ中心になっちゃっいますよね(笑)もうギャグ路線に戻る事も出来ず、無かったことにするしかなかったのでしょう。
この全てにおいて完成度が最低だったと言わざるをえないプリプリマンですが、後に数ある超人の中でもファンの間で一番有名な超人になってしまうとはなんとも皮肉な話だと思います。