地方の娯楽は限られている。

思春期だったあの時代、数少ない娯楽のひとつであるゲーセンに通いつめた時期があった。
当時のアーケードゲームは当たり前だがファミコンとは格段の差があり魅力あるものだった。
数多くの作品に思い入れがあるが、特に「ストⅡ」は県大会に出場するほどやり込んでいた。

その「ストⅡ」絶頂期にある怪情報が学校内を駆け巡った

エドモンド本田が波動拳
ガイルが溜め無しでソニックウェーブを連発

耳を疑いたくなるような話であった。

この中学という時期は、退屈な心 刺激さえあれば 何でも大げさに しゃべり続けたりするものである。
そんな事ありえないと一蹴する私に情報元のK君はニヤッと笑い、私をさびれたスーパーの屋上へと案内した。


そしてそれは確かに存在した。

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この高速化されたストⅡが海外で違法にコピー・改造された基板だと知ったのは、つい最近の事である。
全国に流通したこの違法verを排除すべく、本家から「ストⅡ TURBO」が発売され、この海賊版は撲滅された。

今までファミコンでメーカー側の仕込んだ裏ワザは多く目にしてきたが、
本家外で行われた裏ワザを観たのはこれが初めてだった。

この違法verは自分の波動拳を飛び越えることも可能で、スタートボタンでキャラが変わったりと何でもありで、
プレイヤーのいろんな夢を叶えている反面、完全にゲームバランスを崩しており
対戦には向かず飽きるまでそう時間がかからなかった。
これは改造というよりかは制限を解除しただけとも思える粗悪品であった。

誰もが考えるゲーム上の「もしこれが出来たらな・・」はその想いを必至で口で説明するも、
その純情な感情は相手に1/3も伝わらないのだ。




だが、時は経ち今ではその想像を具現化させて見せることが可能な時代がきたのだ。



最初のノッコ(マリオ)を倒した後にやってきたゾンビ達が一瞬何かわからず、
倒した後の小さな炎で悪魔城ドラキュラと繋がった時に心のすべてを持っていかれました(笑)

あのゲームであのゲームのアレが出来たら・・

落書きの教科書と外ばかり見ながらそんな絵空事を考えていた
そんな全てのファミコン世代に送ります