先日、NEWS23で「覚せい剤との決別…歌手・岡村靖幸の生きる道」が放送された。
彼のメディア登場は尾崎が夜ヒットに出た時のような、なんともいえない気持ちで見守った。
尾崎がもし生きていたら・・と、思うと彼の不器用な生き方で世の中に順応できたとは想像しがたく、
今の岡村のその姿だったかとダブッて見えてしまう。

その本質を知ろうとすればするほど、わからなくなる男 岡村靖幸。
そこで私のVHSに眠る岡村靖幸のメディア出演の一部を文字起こしてみる事にした。

それは1995年~1998年 フジテレビで放映された深夜音楽番組。
TK MUSIC CLAMPに出演した際のものである。

小室さんがパーソナリティーとなり、小室ファミリーはもちろん、異色の顔触れも多くみられた。その中でも対談リクエストが一番多かったのが、岡村靖幸であったという。

この対談を私は複数回観ているのだが、わざわざ紹介するようなネタ話はない。だが、この一見対極と思われる2人の対談こそが、お互いの見えざる魅力を引き出していると思う。そのごくごく一部を紹介したい。



小室 「ちなみにいくつになった?(1996年当時)」
岡村 「もう三十なんですよ」
小室 「僕なんてもう三十七だからね」

※TK)globe「DEPARTURES」華原朋美の「LOVE BRACE」安室奈美恵『SWEET 19 BLUES』などTK絶頂期
※岡村)90年代に入り表舞台から突如消え、あらゆる噂が飛び交えっていた時期



小室 「素朴な疑問なんだけど、これだけ期間を空けたのか?空けざるを得なかったのか?」

岡村 「いい詩が書けなくて。見えるんですよね、人の顔が。「今回まあまあだったじゃん」とか、「今回ちょと手を抜いたな」っていうプロデューサーの顔とか。それが見えたとたん嫌になっちゃって・・」


岡村 「休んでいた期間というか、レコーディングだけの期間は、人に会ったりしなかったし、すごく閉鎖的だったですけど・・こうして小室さんに会ったりとかして、いろんな人に会っていろんなことを思い出したり、悔しい思いしたり「小室さんはいつもヒットチャートに・・うっ悔しい」とかって思いをしたり、「うらやましい」とか「モテモテだろうな」とか思ったり。「俺は悔しくないんだよん」ってフィルターを買ってきて、全て排除してたんですよ。でも、そうすると最悪の人間になっていくんですよ・・本当はそう思ってるくせに、違うフィルターを通すと。」


小室 「TMネットワーク時代とかで、描いてるのと違う形になってリリースされることもあるし、思ってるほどいい結果が出なかったことももちろん何回もあるわけでそういう時は違う道を探すじゃない。大通りを通らないで裏道はないか、とか。でも、僕なんかは、そこに行っても、すぐまた大通りへの抜け道があったら戻ろうって発想があって、裏道を最後まで行き着くことはないから、戻るんだよね。ただ岡村くんはレコーディングが1~2年かかるって聞いてたから、どんどん裏道に入っていく人なかって思ってたけどね。だから最後まで大通りに戻ろうという回路がない人、そんな感じがしてたけどね」

(中略)
岡村 「(レコーディングが終わると)ディスコに行くようになって、やっぱ「ヴェルファーレにも行くわけですよ。あまり行かないですか?」

小室 「年に2回ぐらいかな・・」

岡村 「そうか・・・・。いろいろ考えるんですよ。あそこに小室さんが行ったらギャルはみんな卒倒だろうな・・とかね。だから「お立ち台の左から三番目に小室さんの友達だって」とマネージャーに言おうかとか(自制心と)闘ってますよ。」

小室 「相変わらず変わってないね。全然」

岡村 「(小室さんの勧誘の仕方って)ベルファーレとかに週1ぐらいプリンスみたいに行って、「あの娘、Come on」とか言って、「君デビューさせよう」とか言って、「今晩、僕のホテルにCome on OK? 君デビューね」みたいなプリンス伝説みたいな事が行われているのかと・・」

小室 「もう、やめてよ、そういう事いうの・・。」

岡村 「よく聞くじゃないですか。プリンスの話でそういうの。でね。小室さんのファミリーには、そういうセクシーなギャルがたくさんいるから、そういうもんなのかな?と思ったんですよ。小室さんもそういうのあるのかなと思って」

小室 「言い方を換えれば紙一重なのかもしれないけど、それが本当にあることか、ないかは別にして、そう見えても仕方ないかなと思うけど」

岡村 「ぼくなんかそう思ってました。Hするとかじゃなくて、ベルファーレのお立ち台で気になる娘とか輝いている娘を見つけるのもひとつの手じゃないですか。」

小室 「僕はもうそういう探し方はしてないよ」

岡村 「小室さんついて知りたいことはたくさんあります」

小室 「ぼくよりも岡村くんの方が不思議な存在だと思うけどね」




               (1996年 2月7日放送 TK MUSIC CLAMPより)