2007年の出来事をそろそろ振り返っていきたい。
世の中ではいろいろあったが、私は日本アカデミー賞での惨劇を取り上げたい。
南海キャンディーズの山里亮太が相方のバーターながらインタビュアーに抜擢され、その悲劇は起こった。

生放送で日本全国に放送されたこの番組。
(気まずい)空気を感じる事に関しては人一倍敏感な私は、テレビの前で、あわわ・・あわわ・・を繰り返していた。
見逃した方の為にも、私のフィルタを通してカイジ風に描写してみる。


山里のしゃべり初めに音声トラブルで、放送事故のあの映像を10年ぶり観た事からこの悲劇は始まった



松山ケンイチにインタビュー

山里 「(カンペを読みながら)4ヶ月にもおよぶトレーニングを積んで、役作りをして映画に臨まれたということで…」

松山 「えぇ?」

山里 「4ヶ月・・・っていうことなんですけども・・・」(カンペ再度確認)

松山 「え?! 2週間ですけど・・」

山里 「あ・・2週間ですか、えらく短くなりましたね・・」



ざわ・・


おかしい・・
決められた進行に従ってカンペを読んでいるだけ・・
リハでも確認したアドリブ要らずの安全な橋・・


4か月でもつじつまの合う話を、わざわざしょぼい方に言い直したのか・・
妙な胸騒ぎ・・ 違和感・・



気を取り直し、大沢たかおにインタビュー

山里 「今回は一人三役とのことですが、三役をやるコツは?」

大沢 「え? コツ? コツですか?(半笑い)」
 
山里 (笑顔も完全に消え、真顔でカンペを確認)



なぜ、そこにひっかかった!
お前の生きている世界は虚無、矛盾で成り立っているはず・・

そんなお前が、なぜそんな軽石にひっかかった・・・!!



大沢 「・・・・(沈黙)」

山里 「…そうですか、どうもありがとうございました」


さわ・・・
       さわ・・


なんだ この違和感・・・
まるで異物、畑違いを排除しようという空気・・
場を覆う悪意に満ちた空気

それ以上に背後に感じる2億6千万の冷たい視線・・

その遠巻きにブラウン管から窺って(うかがって)いる男達・・
その黒い期待・・!

単なる視聴者ではない・・・・・。
なんというか・・
もう少し別の何か・・・

人のミスや・・・・、愚かさ、不幸・・
そんな人間を嗤(わら)う笑い・・・・。 

考えるなっ! 
考えちゃダメだ・・・!
麻痺させろっ・・・!
麻痺させるんだっ!

大御所の山田洋次監督で、この空気を変えてみせる!!


山里 「時代劇にはこだわりがあるんですか?」

山田 「特にこだわりはないですね




きさまらっ!(俳優陣)・・・・

   きさまらっ!(俳優陣)・・・・・・・・

     それでも・・・・・・
         人間かっ・・・・!?




山里「時代劇にこだわりがあるということで…」
(※パニくり、本来のカンペをそのまま読む)

山田「だからねっ!、こだわりはありません!」





ダメだ・・カンペに頼ろう・・・
そんな気持ちだから足元をみられる・・・


自分を救うのは・・・
自分だけっ・・・・!

何か策・・・突破口・・・・!
勝つための方向性・・・
勝負の羅針盤が欲しい・・・

先輩のくりーむしちゅー上田が「受賞の実感がまだ湧かない」との女優に対し
「KONISHIKI のマラソンより遅いですね」
と、上田さんらしいツッコミで会場を和ませていた


そうだ・・ここ一番でいつもおれを救ってきた鉄板
必勝パターン・・!

ブサイクである強み・・
自虐ネタしかない・・



山里「・・今後僕みたいなのと恋人同士の役とか・・?」

女優「・・・・」




鉄ちゃんも言ったはず・・
黙っちゃダメ! と・・

元U-turnの芸能界を去った方も
解散間際はしゃべらずひたすら笑っているだけだった・・
最も危険な兆候・・! サイン・・!

置きにいった定石こそが、
最も浅はかで危険球・・

結局は偽りの奮起・・・。
似非もいいとこ。
言うなら玩具屋で売っている
安物のロケット花火のような決意
飛び出してそれで終わりという代物
もはや持続の燃料は積んでいない。
 

どうか・・矜持をっ・・・!!
                (2007年 2月06日放送)



「後でビックリするくらい怒られました」という山里。
地上波で初めて「ざわ・・ざわ・・」という生擬音をお茶の間に届けたこの放送をこのブログとしては後世に伝えたい。