ガイナックスというアニメ制作会社をご存じだろうか?

この会社を一躍有名にしたのは「機動戦士ガンダム」以来とも言える社会現象を巻き起こした
『新世紀エヴァンゲリオン』だろう。

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元の原作・キャラクターデザインから脱線した他のアニメ会社とも一線を画す個性の強い作品が多く、
コアなファン層を持つアニメ制作会社といえる。

設立当初は赤字続きで自主制作された作品は少なく、制作協力としての仕事が多かった。
それでも「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア (1989年)」でメカニカルデザインを担当したり、「AKIRA(1988年)」で動画協力したりと、
記憶に残る作品にしっかりとその爪痕を残してきている。

そんなガイナックスなる制作集団のルーツをさらに辿っていくと私は驚く場所に行きついてしまった・・・



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BOØWY マリオネット(MARIONETTE) PV (1987年) 

87年のガイナックスが立ち上げして間もない頃に制作されたのが、PVでもLIVE映像が主な彼において
異色ともいえるアニメで構成されたプロモーションビデオ BOØWY 『MARIONETTE』 なのです。

このPVの監督・演出を担当した北久保弘之氏は『AKIRA』 『攻殻機動隊』 『ジョジョの奇妙な冒険』などの作品に関わってきた人物であり、
メトロポリスで逃げ惑う氷室と思われる人物のその世界観にAKIRA、攻殻機動隊がどこかシンクロ出来てしまう。


ちなみにこの作品を知っている方はSINGLES OF BOØWY(ビデオ)で観た方がほとんどだと思うのですが、
このPVの前にMARIONETTEメイキングPVという世にも奇妙なPVが収録されていたのをご記憶だろうか?

大部分が本編のPVに使われている演奏シーン映像そのままで、ところどころにその収録の様子が差し込まれているだけという、
申し訳ないが非常にチープと言わざるを得ない作品だ。
黒猫を背景に布袋のコーラース部分の言葉の文字が無意味にPOPするという
曲のイメージブチ壊しのかなりの急務な突貫工事がみてとれる。

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MARIONETTE(Making PVより)


本編との決定的な違いはアニメパートが一切出てこない点である事に気づくと、
おのずとこの摩訶不思議なメイキングPVが世に出ることになったのか容易に想像できると思う。

1997年の劇場版エヴァンゲリオンでは制作が間に合わず、急遽2本立てになるという前代未聞の出来事があったが、
それと同じような事がこの87年の設立当初もあったということです。


時間が経っていろんなものが繋がっていた事を知るのは大人ならではの楽しみだと思います。

このマリオネットPVに自分の好きだったアニメの20年間のルーツを感じるとともに、
ガイナックスの良い意味でこだわる、悪い意味で期限にルーズの原点をみました(笑)