昨日、スマステーションの「懐かしの90年代洋楽 ベストヒット特集」をみていた。
洋楽にウトい私でも耳覚えのあるものばかりで、そんな数ある名曲の中で一位に選ばれたのが、

MC ハマーの 「U Can't Touch This」(1990年) だった。


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(スマステーション(テレビ朝日) 2010年4月17日放送分)

多くの視聴者は当時の流行とともに懐かしくバブルを思い出させていたんだとと思う。
しかしながら私の脳にはそれとは違う、なにかノイズのようなものがちらついてしかたなかった

なにか・・こう・・
  忘れかけている・・

北野井子(ビートたけし娘)のプロデュースがYOSHIKIであった事・・

河村隆一がプロデュースする際は、RKじゃなくてЯKとなる事・・

のようなインパクトがありながら一瞬で消滅したなにかが・・



それは圧倒的な存在感のサビのフレームを繰り返す事で思い返された


Can't Touch This(キャン・タッチ・ディス)

この早口なワンフレーズは日本人にはさまざまに聞こえたはずだ
通常の許されるソラミミ範囲は「ケンタッキーです」までだろう
そして「ケンタッキーです」で笑わせる事ができるのはせいぜい年齢ヒトケタまで。

所詮、そら耳が持つポテンシャルには限界があるのだ。
だが、そんな常識を覆した革命児を思い出したのだ!




MCコミヤ 倦怠期(ケンタイキ)です

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斬新すぎる・・

斬新すぎるよ・・・その言葉のチョイス・・


正直サビ以外のラップの部分の替え歌なんて1ミリも記憶に残っていないし、そこを聴くことに全く意味をなさない

曲冒頭の

ダーララー♪ ダラ♪ ダラ♪ 倦怠期(ケンタイキ)です!


この怒鳴りが全てなのだ
オリジナルを冷静にどう聴いても「ケンタイキ」とは聴こえないこじつけなのである。
しかしながら人間関係がお互いに飽きて嫌になる時期を指す「倦怠期」という
相当限られた状況下で使われるこの言葉と全くマッチしない曲調が
最高のオモシロさを奏でるのだ。


これはまるでウイグル獄長の必殺奥義
蒙古覇極道(もうこはきょくどう)にみる
言葉のまやかしと酷似

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荒々しいその奥義名に圧巻されていたが
大人になり冷静な目で読み返すと
ただのショルダータックルと気づく



そう、全くそら耳になっていないのに言葉のインパクトで全てをねじ込んでいる
その証拠にこのCDのカップリング曲はまさかの放り込み

「遣唐使(ケントウシ)です!」(笑)


「アラレ!あの人とプロレスごっこして来なさい!」級の
言葉と裏腹な大人の冷静な皮算用を感じてしまう

終盤にさしかかると「変声期です」と代わり、もはや大喜利ソングと成り果て
小宮氏の背後に相当腕のある作家の影がチラついてしょうがない。

現在の小宮氏は芸能活動から離れ宣教師(牧師)となっており、
「遣唐使です!」もあながち間違っていない。



その後、わずか数カ月で疾風のように人々の記憶から消え去った訳だが、
数十年経ち「TBS オールスター感謝祭」の問題にて
「バブル当時に一世風靡したこの曲を歌っているのはどちら?」というハマー or コミヤの映像二択問題で、
まさかの7人もがMCコミヤを選択するという奇跡が起きたのもこのインパクトのデカさゆえだろう。


それにしても曲再生わずか10秒でこれだけ爆笑をかっさらえるソングを私は未だ他に知らない