アメトークで特定もの好きがマニアックに語る◯◯芸人がひとつのスタイルを確立している。
この視聴者をまれに置き去りにするスタイルを観て思い出すのが、カルトQ(1991年~93年)である。


karutoQ
カルトQ(フジテレビ 91~93)

アメトークがたまに視聴者を置き去りにするのに対し、カルトQはスタートダッシュにして置き去りにされる。
まさに狂信的(カルト)クイズで視聴者を放ったらかしの突き放すスタイルが逆に惹き寄せられるのだ。

視聴してない方はピンとこないだろうから、マニアックとカルトの違いがよくわかる、ある一例を紹介する。
『東急ハンズ』がテーマとなった放送にて、
「渋谷店で働く◯階フロアの外国人女性店員の名前は?」と常識を逸した質問に会場から笑いが漏れる。
だが制作側のオフザケ問題にも平顔(へいづら)で正解してしまう出場者。

うじき 「ちょっと待ってくださいよ! 店員の名札には名字しか書かれてないから、
     こちらの正解にも名字しか書かれてないのに、何故フルネームまで知ってるんですか?!」

解答者 「・・・業務連絡放送にも常に耳を傾けているので」


視聴者からすれば最も背筋が凍った瞬間でありながら、ディレクターがおもわずガッツポーズしたであろうしてやったりの展開であっただろう。

本番組は予選のペーパーテストを経て、上位5人が本戦へと進み、初カルト/中カルト/超カルトと難易度が上がっていくシステムだ。
『YMO』がテーマの時に、電気グルーヴのまりんが一般人に混ざって出場し、優勝した事も有名なエピソードだ。

サブカルがテーマとなり、YMOをはじめ、ユーミン、エルヴィスなど人物がテーマとなる事も多かった。
アメトークの人気をみていると、この手の需要はまだあるのではないかと考える。
その日に備えて、布袋寅泰のあまり世間に知られてないであろう初級カルト的なエピソードをいくつかピックアップしてみた。



生い立ち、家族

・布袋寅泰は母親側の名を引き継いだ本名。もし父親側の姓を名乗っていたら柳川寅泰

・群馬県高崎市内にて一番大きい豪邸で生まれる。その建物は後に美術館となるほど豪華な造り

・厳格な父親は「寅泰クン」と呼び、母親は「トモちゃん」と呼んでいた。

・ほとんどを海外で過ごしていた父親の仕事をずっと貿易商と思っていたが不可解な点が多く、
 今ではジェームスボンド的な諜報機関員の可能性が高いと思っている。

・妹は狩野環の名でガラパゴス (バンド名)のヴォーカルとしてデビューしている

・はじめて作曲したのはピアノを使ってわずか6歳。音楽の出発点はギターではなく実はピアノである


ギター

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・新しいギターを買うと、布団で一緒に抱いて寝る

・トレードマークである幾何学模様のギターは、日本酒を飲みながらアミダくじを歌って縦横に白線を引いていたら、
 その内酩酊状態となり線が徐々によれていき、面倒くさくなってそのまま寝てしまう。
 朝起きるとそこにあの布袋モデルが完成されていた。

・酔っぱらいの一筆書きゆえに、この模様はそう簡単にコピー出来ない。

・この幾何学模様のギターは、一度駐車中の機材車から一切合切盗難にあったが、
 泥棒もファンだったのか、何故かこのギターだけが返却されてきた。


BOOWY

・LAST GIGSの一人当たりのギャラは一千万

・BOOWY活動期に並行して、82~84年にかけて"AUTO-MOD(バンド名)”でサポートギターを行っていた。  
当時の映像

・BOOWYの最初の曲(No New York)は布袋と氷室がコンビニで一番安いラーメンをすすりながら完成させた。


・売れずにやさぐれていたBOOWY時代によく耳にし、心に染みた曲はチェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」

・BOOWYとしての7年の活動期間で、金銭的に恩恵を受けれたのは最後の1年半だけ。それ以外は圧倒的な困窮生活。

・月給4万円時代に、家賃30万の山下久美子宅に転がり込んでいた。

・BOOWYメンバーにも秘密にしていた山下久美子との交際だが、一番最初に発見されたのは泉谷しげる。
 人伝てで伝わるとマズいと考え、酒の飲めない氷室も含めたメンバー全員をおごりで夕食に誘い、その席で紹介した。

 


その他

・群馬時代のバンド『BLUE FILM』で県予選を突破し全国大会に挑むも(当時17歳)、
 その大舞台で優勝したのは、まだ無名の小室哲哉率いるスピードウェイが優勝する。

・バイトの面接でことごとく「威圧感がある」とのハッキリとしない理由で断られた為、
 ペチャンコのスニーカーで猫背にして面接を受けたら受かった。
 
・ヤクザの事務所に呼ばれ、モヒカン頭の髪をライターで燃やされた事がある。

・渥美清が二軒隣に居住しており、廊下ですれ違うと「・・旅ですか?」と聞かれ、
 「北のほうへ・・」と柴又口調で答えていた。

・居酒屋でバンド仲間と焼き鳥の口移しゲームをしている時、勢い余って自らの舌を噛みちぎってしまう。
 救急病院に搬送されるも、切れた舌がどこかわからず、今でも昔に比べ2cm短い。

・STOLEN SONG(98' プレステ)という布袋寅泰完全監修のギター演奏ゲームがあったが、
 ファンですらその事実を知るものは少ない。プレイ動画

限定STOLEN SONG (Vピック同梱版)
限定STOLEN SONG (Vピック同梱版)


引用文献『秘密』布袋寅泰 幻冬社          
       :『BOOWYと日本のロック』 宝島社
       :『布袋寅泰 ビッグヒストリー』 飛天出版




これを書くのに本日半日ほど書籍をいろいろ読み漁っていてふと思った・・・。
カルトQとは出場者の今まで誰にも披露する事が出来なかった知識を活かせる快感と、
問題を作成する側にもこれは答えられないだろうと設問を創作する楽しさが存在する事を・・

カルトQとは制作者と出場者のせめぎ合いこそが最大の魅力であったことを今知る事となった。