そこそこ良いテレビを買ったはずである。

x.v.Colorに対応しているが、RGBで表現しきれない謎の色彩 『黄色い声援』が映し出されてこない。
5.1chサラウンドシステム環境を構築しても、数奇なノイズ 『うれしい悲鳴』は聞こえてこない。
どうやらアナウンサーの五感にしか見聞き出来ない特殊なものであるようだ。

それと同様、女子にしか感知する事ができないチーム男子への萌え」という価値観がある事を以前書いた。
明け方まで飲む事を「夜を一枚ひんめくりゃ」と表現し、クレーム電話に「心がなじられたちまったぁ」と言ってしまうツヨシイズムが組み込まれた私には到底見えてこない価値観である。

以前も書いたが、新選組がブームとなった時を例に教えてもらい

>男は坂本竜馬のような孤高で気高い特定個人に興味の対象が注がれ、
>女性はひとつの目的、ひとつの想いのために結束する新撰組というチームに目が行く傾向があるというのだ。

この男子の関係性の繋がりに対する萌えという価値観を知ることで、今まで見えてこなかったものが見えてくる。
日本のミュージシャンでの男子コンビの繋がりを調べると、以下のように大きく分類される。


◆同級生型
電気グルーヴ、フリッパーズ・ギター、ゆず、ポルノグラフティほか

小・中・高の同級生か地元の友達から発展したケース。
付き合いが古いほど等級が上がる。

<特徴>常に自然体。トーク番組では学校、地元話が主



◆叩き上げ型
RCサクセション(清志郎&チャボ) ブルーハーツ(ヒロト&マーシー) BOOWY(氷室&布袋) こぶくろ ほか

アマチュア時代に出会ってバンド結成/加入、名コンビへと成長するパターン。
両方がソングライティング力を持っており力関係は五分

<特徴>低反発を繰り返すが「こいつでなきゃダメ」という信頼関係があり、
    バンド面子が幾度入れ替わってもここの関係は揺るがない


◆役割分離型
B'z、COMPLEX、access、スキマスイッチほか

片方がフロントマンで、もう片方が楽曲制作、プロデュース、戦略等を請け負うパターン

<特徴>フロントマンが天然が多く、プロデューサー側がフォロ役にまわる傾向あり


◆兄弟型
狩人、L←→R、藤井フミヤ&尚之、キリンジ、エマ&アニー(イエモン) 少年ナイフ、スチャダラパー、BUCK-TICK、平川一丁目ほか

兄弟コンビ、または同じバンドに在籍するパターン

<特徴>2人揃った時のシンクロ率はエヴァ起動レベル。
    ファンに似てないところを探されるという面倒くさい一連の流れあり。


◆引きあわせ型
CHAGE and ASKA、CHEMISTRY、アイドルコンビ全般ほか

事務所ないしはオーディションで引き合わされコンビとなったケース

<特徴> ツインヴォーカルが多い
     実力差が出てくると妙な距離感が生まれる

引用元:
4796668837音楽誌が書かないJホ゜ッフ゜批評58 ホ゜ルノク゛ラフィティ10年目のシ゛ンクス (別冊宝島 1598 カルチャー&スポーツ)
宝島社 2009-02-19

by G-Tools



兄弟の繋がりは萌えとは違うと思うが、見守りたいという点では母性をくすぐるものがあるのだろうか。
本書では女性が男子コンビに特別萌える理由を

それは女の友情が、いろんなものの前であっさり負けるためではないだろうか

と分析している。男子の友情は恋愛よりも時には優先順位が高くなる揺るぎなさがあり、それに対してうらやましい感情と同時にずっと見守りたい感情が芽生えるのだという。例えばバンドの解散ライブで男子は◯◯のギターでXXXが歌うのも見納めかという寂しさが大きいと思うが、女子はそれに加えそのメンバー達の関係性が織り成す空間を見ることが、これで最後という寂しさもあると思う。

男性デュオと女性デュオを比べると長く売れているのは圧倒的に男性デュオの方が多くないだろうか?
古くはピンクレディーから考えても、中長期的にヒットしたといえばwink、PUFFY、kiroroぐらいしか私は今思い浮かばない。(関係ないが帰りの立ち読みで鈴木早智子が『淋しい熱帯魚』の年に初体験をすました事とアイドル時代の喫煙クセを自ら暴露していたが(今週号FLASH)、小出しにする暴露の順番が無茶苦茶すぎる早智子に、またZUKI ZUKI 『つらく』なった。)

あみんやうしろゆびさされ組のように瞬発的なヒットデュオは数多くいるが、どれもヒットを出し続けた時期というのは短い。

彼女たちのファンで果たして、2人の関係性の繋がりに魅力を感じている男性などいたのだろうか?
さきほどの理由の通り女性ファンは女性の繋がりには一切萌えないのだ。
そのデュオの関係性にメリットがなくなれば、ソロ活動へと流れるのは当然の流れである。

女性デュオの厳しさはそれだけではない。
スポーツ界や芸能界でみられるライバル関係でも同じ事がいえるが、その関係性が『美人 × 美人』の組み合わせでしか成り立たない点だ。その点マーくんとハンカチ王子にいうライバル関係にみられるよう、男子ではそこの組み合わせに美男というのは絶対条件ではなく、関係性という意味ではそこは全く影響しないという点だ。

女性デュオの成功例をみるとkiroroのように片一方が観てる方を心配させるようなド天然を抱え、それを見守る相方が姉のような役割を果たし、その微笑ましさが家族を見守るような温かさを感じさせてくれる点じゃないだろうか。
女性のデュオだと2人の力関係が均等なほど短命で終り、偏っているほど各々の役割の必要性が世間に認知され、繋がりを売りにできるのであろう。

デュオという形式で長く売れ続けるには、男性には分かりにくいがその2人の関係性の魅力が実は大きなウェイトを占めてるのは間違いない。