「愛という名のもとに」 心に刺さる名セリフ集

『愛という名のもとに』 (1992年)

このドラマを学生時代に観たのだが、大人になって観返すと当時とは違うシーンでハッとさせられる事があった。
学生から社会に飛び出た 不安、葛藤、やりがい、結婚、絶望、、、
誰もが経験するこの分岐点での、心に突き刺さってくるセリフを集めてみた。



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(自殺直前 タカコへの電話)


チョロ  昔(学生時代)は卒業して社会に出るのが怖かった。
       けど今は社会から出るのが怖い

   
               ・・・・きっとオレはいつも何かに怯えて生きてきたんだ」


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無名だった10年前のヨシモト若手芸人達の現在の生存率

その昔『ダウンタウンのごっつええ感じ』終了の数年後、松本人志、今田耕司が冠となった『わらいのじかん』(テレビ朝日)が始まった。今やヨシモトの稼ぎ頭である千原兄弟、雨上がりも準レギュラーとして登場していた。


この番組内で浜田雅功をゲストに迎え、ダウンタウンが全く知らぬ(ヨシモト)若手コンビ50組の名前を暗記しようという企画があった。若き日の「品川庄司」が出てきて、「こんなのアカンて! (コンビ名が)覚えられへんて!」と言われている姿は、今見ると非常に新鮮な映像である。

10年経った今見返すと、検証資料として興味深いものがあった。
ヨシモト芸人であるダウンタウンが全くカスった事もない後輩芸人という点がポイントである。
どこかで顔を見たことあったり、芸風を知っていたらこの企画は成立しないのだ。
それ故に若手50組内での間で優越の差はなく、若手の彼らも印象を残すために必死なのだ。


今から11年前の1999年
  時期的には「次長課長ブラックマヨネーズ、チュートリアル」が5年目であり、キングコングがNSCを卒業した直後で、友近などはまだ在学中である。


簡単な自己アピールをしてコンビ名を覚えてもらう
  50組中、アピールがウケて放送されたのはわずか15組
  その他のコンビはダイジェスト化(わずか1秒)され、視聴者に印象は全く残せていない。


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『わらいの2じかん新春スペシャル』(テレビ朝日)より


10年前に全国区的に顔もコンビ名も全く知られていない若手50組が、現在どれだけ生き残ってこれているのか?

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1988年 ゴールデンタイム1週間のTVラン

約20年前といえば年齢的に最も多感で最も影響を受け易い時期でもあり、人生の中で一番テレビを観る時間が多かった時代でもある。月9や土8など個々の番組は今でも鮮明に思い出せるが、ダブル録画など無かった当時に、その裏番組や前後の記憶はほとんど記憶にとどめていない。

この時代(1988年頃)の月曜~日曜のテレビ欄を今後の資料にも使えそうなので並べてみた。

番組構成や放送時間は地方によって異なるだろうから、ここでは深い分析は行わず、思い出したことをメモ程度に残してみる。後は個々の記憶と照らし合わせるのに使って欲しい。続きを読む

とんねるず石橋のテレビカメラ倒壊事件は木梨憲武に注目すべし

とんねるず石橋氏のオールナイトフジにて「一気」熱唱時のテレビカメラ転倒させるハプニングは過去、フジテレビでどれだけ放送されてきただろうか?その1500万という高額な値段のインパクトを加味しても一生のうち2~3度見れば十分で、FM的ヘヴィーローテーションをされたところで、それを見る度に死んだ目になってしまう。鈴木蘭々が安室奈美恵とセットで売りだされていた事にようにそろそろきれいさっぱりと忘れさせて欲しい。同じものを続けてみるってこれ結構地味な苦痛なのだ。

その昔ストⅡがスーパーファミコンに移植された頃、ゲーセン登場時からやり込んでいた私は、この段階で既に「空中での中ボタンの有効性」と「錯覚を覚えるギリのメクリ進入角度」の検証作業の域に達していた。そんな私を前にしてほぼ初心者であろう友人2人が、百烈張り手(エドモンド)vs百烈キック(春麗)を繰り出すも当たり判定外のギリギリの距離で手と足を無限交差させる生き地獄状態となり、コーヒー1杯飲みほすまでお互い軸足が全くブレることなく続けられたあの泥仕合に酷似する。

だが、そんな地獄絵図でも視点を変えると違った面白みが見えてくる

ゲーム画面だけを見てると最高にツマらないが、この2人は連射力が足りないから張り手が当たらないと思い込み、鬼の形相で連打してるのだ。そんな二人を泳がすことに面白みを覚えてしまった。カブキロックスの氏神一番が自らヴィジュアル系と称していても怒らず諭さず、温かく見守りながら育てる事が必要なのだ。その育成心が時を経て青田典子に「売名行為に利用されそうになった男性ミュージシャン」として全国放送で暴露されるような素敵な話題を振りまき戻ってくれるのだ。


とんねるずのハプニングも何回目かの視聴である発見をしてから何度見ても笑ってしまうようになった。
どうしても転倒させてしまった石橋氏に目が移ってしまうが、この時の木梨憲武こそがおもしろすぎるのだ。

曲の最中でカメラにも抜かれてないからわかりずらいが、カメラ転倒と同時に「あ!!」という大声を出す。
それと同時にテレビに映るタレントとしての何か大事なスイッチが完全OFFになったご様子なのだ。

石橋氏が(やっちまったぁ~)という芸人の顔をしているのに対し、
木梨憲武の顔は終始蒼白なのである。

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「オールナイトニッポン(フジTV)」(1985年1月19日放送分より)

この状態でも「イッキ! イッキ・・イ・・ッキ・・」と顔が引きつりながら歌い続ける石橋氏に対し、
いろんな音声が飛び交ってカメラにも抜かれてもないから非常に聞き取りづらいが、

「お前・・知らねーよ。お前・・」

「シャレにならないって・・・マジで!」

と、終始なにかブツブツと張らない声で石橋氏を罵倒してるのである(笑)

(ノリタケ~ どうしよう・・)という表情で助けを求め擦り寄ってくる相方の石橋氏に、全くとりつく島を与えず突き放し距離感を保つ。そして最後にトドメの突き放し

オレ、知らねぇ・・

とほぼ聞き取れない小声でこのハプニング映像は終わる。

この時期にもし解散してたら相方に暴露本をだされた元ABブラザーズでもある中山秀征の二の舞になってたかもしれないぐらい、2人のこの時期の距離感や性格の違いが見て取れる。

このようにこの見慣れたはずのハプニング映像も木梨憲武の音声に耳をすますと、一気に面白みが増す。
皆さんも長い余生でフジテレビを観てれば、一度は見る機会があるでしょうから、ここに注目して観て欲しい。

人生にはツマらないと思うことの繰り返しではあるが、そこに面白みを見出す視点を持てれば、視野が一気に広がると思います。

警視庁24時にみる緊張と緩和

警視庁24時的な番組を毎回ついつい見てしまう。

このシリーズの魅力はなんといっても同じ映像の使い回しが効かず、常に最新の映像という点と
警察密着による演出なしのリアルな緊迫感が売りなのである

このリアルな緊迫状況が時として緊張と緩和じゃないが、
時としてすごい反動をつけて想定外の笑いを持ってくる事がある



<黒豹隊(交通機動隊) VS 暴走少年>


長時間のバイクで逃走し続ける暴走少年(16才)を
路地裏に追い詰めて、遂に少年は転倒してしまう


少年 「ハァ・・ ハァ・・・スイマセン」

警察 「ハァ・・ ハァ・・・おとなしくせいや!」

少年 「・・・・(座り込み放心状態で戦意喪失)」



警察 「ワッパ(手錠)持ってこい!」

少年 「えっ!?・・・・

少年 「・・・ラッパ? 

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(2009年 テレビ朝日 激録!交通警察24時より)


私は暴走少年を擁護するつもりなど毛頭ない
いつでも警察側の視点で視聴してるつもりだ・・

が・・

ここに関しては第三者視点でどう客観的に見ても
この少年には間違いなくラッパと聞こえてしまったのだ(笑)



サイレン音と怒号が飛び交う中、息遣い荒くなっている警官が発した
専門用語であるワッパ(手錠)を、10代の少年が瞬時にラッパと脳内変換してしまうのは致し方ない。


音声をお聞かせできないのが残念だが、この「えっ!?」の音声をあえて文字お越しするなら
「えぇっっ!???」が正しい。非常に混乱が見られる「えっ?」なのだ。

そしてこの四面楚歌の状況でラッパ待ちとなる現状に、完全メタパニ状態となっているご様子なのだ。



これはあくまでもテレビの前で冷静かつ客観的にみれている状況で初めてわかる事である。
緊迫のウズにいる現場の人間達にこの客観性を求めるのは無理がある。

このラッパ発言がこの期に及んでの警察に対する悪質な挑発ととられ
心象を悪くした警官達は「やかましいわ!」「黙らんかい!」の怒声と共に、終始無抵抗の「??」状態の少年を複数人での
フルボッコの押さえ込みとなったのだ。


ナレーションまでもが、
「反省の色の見えない少年たちを決して甘やかすことはない・・・」と締めくくられる始末だ(笑)


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あの状況でラッパ待ちとなっている少年の心境を考えると、どうしても笑ってしまうのです(´m`)クスクス

お昼のTVに黒い花火が打ち上がった日

1年以上前になるが、テレビのキーワード自動録画で「千原ジュニア」と登録していたところ
我が目を疑うような番組が放り込まれていた。

それは2008年に放送された「千原兄弟の夜明け」(テレビ東京)という番組で
土曜のお昼という普段なら絶対に見逃していた時間帯での放送であった。

これを視聴してからだいぶ月日が経ったのだが、google検索してみても
未だこの番組の衝撃度を語った視聴者の声は見受けられない。

テレビ東京がお昼に打ち上げたドス黒い花火を後世に残さねばという使命感を感じた。





番組冒頭で収録直後と見られる千原兄弟がこう切り出すところからスタートする

「みなさま・・昼下がり・・いかがお過ごしですか?
苦情とかたくさんあると思いますが、全て小沢仁志が持ちますんで

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この番組は無趣味なジュニアにキャンプの素晴らしさを哀川翔流の
ちょっとワイルドなテイストで味わってもらおうという趣旨である。
実際カブトムシを取ったり、カレーを作ったりと台本にあったであろうお昼向けの流れもいくつか見受けられた。
しかし2つの大きな誤算がお昼向けの番組を実録ドキュメントへと変えていったのだ。


・ひとつは番組開始の朝6時から酒を要求する演者がいて、結果全員が朝から飲んでいたこと

・もうひとつはその演者は、全盛期の光GENJI諸星に廊下のすれ違いでの手が触れたとの理由で
背後から長渕キックからの顔面踏み付けというジャニ狩りを行った
北高の前川新吾ごと、小沢仁志のバッドキャスティングにつきる

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番組冒頭から事態は動き出す

バイクでやってきた3人(哀川翔、小沢仁志、中野英雄)は千原兄弟に
キャンプ地までの移動は各自バイクで移動と告げる。

ここで過去バイク事故で生死をさ迷ったジュニアが「いやいやいや~(汗」と当然拒絶反応を示す。
マネージャーじゃなくともジュニアの共演NGはバイクだと誰もが知るとこである。 
人間の根本に関わるトラウマである。通常は人はそれを何十年もかけてゆっくと解きほぐすものだ。が・・


哀川  「(ジュニアを指差し) バイク運転できる?」
ジュニア「 いや・・・ ご存知かどうかわからないですけど、過去死にかけてるんで・・」
哀川  「 じゃあ、大丈夫ね 」

全く成り立たない会話が成立である(笑)
後の別番組で語っていたが、それまで本当に一度もバイクとは無縁の生活を送っていたそうで、
これをキッカケにまたバイク熱が灯ったとも言っていた。


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(自動車扱いのトライクという乗り物でヘルメットは不要)


キャンプ地に入りいざこれからとなると、異例の警告が映し出された

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この警告文は放送中サブリミナルのように、何回も差し込まれる事になる。
よく読んで欲しい・・・。 刺激的な内容が随所に登場するのだ(笑)




まずは楽しくスイカ割りでもしようと一同を引き連れるアニキ

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「!!?」


繰返すがこれはド深夜の放送ではない。Vシネをキャプった訳でもない。
家族で食卓を囲む土曜の昼下がりの放送である。
こんな絵面をバラエティーでみたことがあるだろうか?(笑)


刀の切れ味がどうみても模擬刀には見えない事とかもはやどうでもいい。
ほろ酔い状態の大人たちが食す事を目的としない、ご遊戯会で戯れておられるのだ。


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スイカ割りの一般常識を覆す予想のさらなるナナメウエを行く展開
まさかの水平切りである

ほろ酔いの状態で何回転もさせられた水平感覚を失った大人達が目隠しして
日本刀を水平に振り抜くことのどこに安全性を確保したのか是非問うてみたい


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その後、どこの紛争地かと思わせる激しい銃撃戦を繰り広げられるのだが
人を弾くという狂気の沙汰は、ここまで人を悪魔的な笑みへと造形させてしまうのかと
恐怖さえ覚える。

今一度思い返して欲しい。これはキャンプ番組だと・・


運動も一段落し晩飯のために川で魚の素手掴みに全員で挑戦する事となった。
強面の男たちもここでは無邪気な表情に代わり、子供のように
川遊びにはしゃぐ姿が映し出される。
やっとキャンプの楽しさを伝えるという本来の状態へと戻ったのだ。

しかし、それもつかの間なかなか魚をつかめない状況にイラついた小沢が
場を一瞬で凍らす驚愕の一言を発する

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「XXXXXXX 持って来い XXXXXを」

この冒険しすぎな番組で、唯一入ったピー音(自主規制)であった

魚がなかなか素手で取れなく、ひどくイラついて放ったこの言葉は
多くの人が小沢のイメージも相まって

チャカ(拳銃) もってこい チャカ(拳銃)を」

と、思っただろう


だがこれは違う!

理由はいろいろあるが、一番はこれを言われた直後の
今まで笑顔満遍ではしゃいでいた後輩である中野の
まるで向こう10年の転勤を言い渡されたかのようなこの表情の一変ぶりにつきる(笑)
これは演技ではできない、瞬時に凍りつく表情とはこの事を指す。


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(・・・絶句)

「チャカ持って来い!」はジョークだし、「おいおい・・」と苦笑いとなるはずだ。
これは仮にジョークで言ったとしても、言葉と表情を一瞬で奪う全く笑えないことを言ったに違いないのだ。

そう、周りは凍りついたその驚愕の発言は



シャブ(覚せい剤)  持って来い  シャブ(覚醒剤) を」

で間違いないだろう

言われてピンとこない皆さんが正しい(笑)
なにか実話ナックルズ系の雑誌で覚醒剤を水に溶かすと魚が溺れるみたいな記事を読んだことがある。
根拠はないがこれぐらいの事を言ってないと中野のこの表情は説明できないのだ。



ここまで小沢氏が元凶のように書き連ねたが、この惨劇は実は双截龍(ダブルドラゴン)の暴走が生んだ悲劇。
夜になりアルコールと何かが覚醒し、本当の龍を目覚めさせてしまう。
この展開はボンタン狩りを遠目であざ笑っていた敏光が急遽参戦してきた城東高校ぐらいもう歯止めが効かなかない状態なのだ。


夜になり哀川氏が「野球でもしようか?(ろれつが回っていない)」と言い出す。
スタッフも聞いてなかった話のようで、夜中の明かりの無い川辺で野球?と
一同困惑した表情となる。


ここから動画が一切無くなり、千原兄弟の絶叫と悲鳴が入り混じる音声でのリアクションだけが流れる。

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音声から察するに最初はロケット花火を打者に向けて放ち、それを水平打ち返して遊んでいたようだ。
人に向けて発射してはダメとは注意書きの一番最初に記述されており、8歳児でも知ってそうだが、
なぜこれをテレビの前でやろうと思ったかは知る由もない(笑)
最後に唯一映し出された動画は八つ墓村状態で何があったかは想像するしかないが、
バッドを振りかざした哀川氏の目がチチノカタキぐらい恐ろしく据わっていたことだけ伝えておく。

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(「わ・・わざとちゃいますってぇ!」と言いながら本気で逃げ惑うジュニアを泥酔の哀川が追っかける)



悪夢のようなご遊戯会も終わり、最後はトークで締めとなったのだが、
編集部分の多さに疲れたのか、番組側がまさかの責任放棄にでる。

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ここからまさかの哀川/小沢流グータンヌーボー
「役者は上(先輩俳優)にナメられたらおしまい」というお昼のTPOを全く無視したトークテーマとなり、
ナメられない為に内田裕也は必ず毎回現場に金属バッドをガラガラと引きずってやってくるや
中野は一世風靡の先輩で殴ってないのは翔さんだけなど
たぶん家でゴロ寝していたであろう多くの視聴者を叩き起すような夜空に黒い黒い花火をいくつも繰り広げ
この番組は幕を閉じたのだ。

冒頭の「苦情は小沢仁志まで」が効いたのか、以後、新聞の投書、BPO(放送倫理・番組向上機構)、
そしてネット上でもこの放送に関した苦情を今まで見た事がない。
近年のテレビ番組で相当ぶっこんだ内容ながらいろいろ注釈を入れながらだったが放送へと押し切った
テレ東の勝利といえるのではないだろうか。


ただ「また来年もやろうね」のアニキの締めから一年以上経つが、未だ続編の放送は今日まで確認されていない。

究極の罰ゲーム

私はジェットコースターのたぐいは、いままで何でも楽しめてこれたタイプである。
だが、ラスベガスにあるとされる東京タワーの高さもあるタワーの屋上から、地上に向けダイブする絶叫コースターだけは絶対に絶対に無理だ。

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これを考えた人物は病的なサドじゃないかと疑ってしまうほど、高所恐怖者の深層をついた絶妙すぎるアトラクションである

ここはフリの段階なのでポイントだけを簡潔に述べたい。

高所恐怖症とは自ら落ちる姿をリアルに想像出来てしまうことからの恐怖なのだ。逆にいえば想像力が豊かとも言えるかもしれない。

極度な高度恐怖症な私が断言しよう!
最も怖い落とされ方のシチュエーションは、足をすべらすでも、突き落されるでもない・・・

滑り落とされるなのだ!!

その恐怖は言葉に出来ない・・。
高層ビル屋上の絶壁ですべり台につかまっている状況で、その傾斜角度が徐々に上がっていく状況を想像してほしい。

そしてこの絶叫マシーンは当たり前だが、滑り落ちながらも先端で止まるのである。
お化け屋敷の幽霊は怖がらせても危害は絶対に加えないという保険があるから楽しめるのと同様に、止まるという前提が重要でスリルも生まれるのだ。

だが、その昔日本で止まらずそのまま滑り落とされるという究極の罰ゲームがあったのをご存じだろうか・・


高所恐怖症の人間にその内容を告げると、人間本来のリアクションを出せるようになるようだ(笑)
        ↓

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そう、その番組とはビートたけしのお笑いウルトラクイズ(1989~1996)である。

数々の修羅場をくぐってきた芸人達でもあの番組はやらされる事の桁が違がったと後に語り継がれることになるあの番組である。
7年間全19回の放送の中で行われてきた様々なバツゲームの中でも、第10回大会のすべり台バンジージャンプクイズはさらに桁が違ったといえる。

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(たけしのお笑いウルトラクイズ Vol2より)

タワー屋上の高さ 60m 



高さ60mのすべり台につかまっている状態で、形式だけの最終問題

Q, 「現存する世界最大の両生類は?」  
                                     (正解はオオサンショウゴ)
  の問いに・・


 「カルーセル麻紀!

  それ両性類w

とこの状況ながら瞬時のアドリブでこれを答えられたダンカンはもっと称賛すべきである(笑)


CCDカメラの配置とその表情を撮るためという撮影者側の理由で、仰向けで頭から滑り落ちるというさらなる恐怖が襲うのです。

滑り台は徐々に時間をかけながら傾斜をつけ、かつて見た事もないバンジャージャンプが行われたのです。

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バンジージャンプ寸前で飛べなくなった人ように、こんなシステムあったらイヤすぎますね。
現在の放送理念でこの行為は通らないような気がします

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星になったダンカン


この後に落ちる予定のないジミー大西もやらされることとなったのですが、
2回目ゆえにインパクトはいまいちでこの放送はやっぱりダンカンでした。

島崎俊郎の日本初の芸能人バンジージャンプと共に忘れてはならないこの時代の放送として、ここに記したいと思います。

日テレはなぜドラマを映画化しないのか?

昨年度の邦画の興行収入をみれば、上位は全てテレビ局が出資もしくは制作している事がわかる。

2007年の実写日本映画の興収トップ10

 1 HERO 81億 (フジテレビ)
 2 ALWAYS 続・三丁目の夕日 45億 (日本テレビ)
 3 西遊記 43億 (フジテレビ)
 4 恋空 39億 (TBS)
 5 どろろ 33億 (TBS)
 6 アンフェア the movie 27億 (フジテレビ)
 7 クローズZERO 25億 (TBS)
 8 ゲゲゲの鬼太郎 23億 (フジテレビ)
 9 舞妓Haaaan!!! 20億 (日本テレビ)
 10 東京タワーオカンとボク、時々オトン 18億 (日本テレビ)



近年出資とは別にテレビ局自ら製作するケースが増えており、そのほとんどが人気ドラマの映画化といえる。
テレビと連動しての宣伝が可能な上に、ドラマの2次利権にも繋がるわけで局が推し進めるのも当然である。
この起爆剤になったのは言うまでもなく1998年の「踊る大捜査線」の爆発的ヒットであり、

フジでは「HERO」「西遊記」「ナースのお仕事」「海猿」「アンフェア 」・・・
TBSでは 「木更津キャッツアイ」「花より男子」「クロサギ」、「私は貝になりたい」・・・
ドラマが弱いとされるテレビ朝日でさえも「TRICK」 「相棒」「特命係長 只野仁」・・

と、各局人気ドラマを年に1~2本ペースで劇場化させ、それなりの成功を収めている。
福山雅治のガリレオにおいてはドラマ制作と同時に映画化も同時進行しており この傾向は今後さらに加速する事が予測される。

そんな傾向を眺めていると、ひとつのある疑問が生まれた。
日テレだけなぜこのWin-Winの流れにのってこないのだろうか?

最近だとデスノート、20世紀少年、陰日向に咲くなどの小説、マンガの原作には出資するのに、ヒットドラマがあるにも関わらずここ数年自ら制作を行ってきてない。

その疑問を追及すると、最後に制作となった6年前のある作品に辿りついた。


明日があるさ THE MOVIE
 (2002年)

B00008NKBY明日があるさ THE MOVIE
浜田雅功 柳葉敏郎 東野幸治
バップ 2003-04-23

by G-Tools


日テレ、吉本が莫大な製作費と宣伝費を費やしたが見事にコケたのだ。

この具体的な興行収入を知ろうとネットで調べてみたが、興行的な失敗について書かれている記載がほとんど見られず、世間的にはあまり知られていることではないらしい。そういう私もなぜ知っているかといえば、明石家さんまが当時嬉しそうに「こんなに金使こうたのに、大コケして吉本どないするんや」と語っていたのをたまたま見ていたからだ。

その失敗の原因は何だったのか?ここからは素人の私の勝手な推測となるのでご勘弁願いたい。
映画のおもしろい、おもしろくないは観た後にわかるものであって、話題性さえあれば初動週に最低限の客は見込める。この新旧吉本オールスターズの集結が近畿圏のみので受け入れられる話題性だったのかといえばそうは思わない。

そこでドラマを振り返ってみたい。平均視聴率は19%で大成功といえるが、その内訳をみればそうともいえない。初回は29.0%という脅威の視聴率を叩き出すも、そこからきれいな右肩下がりをみせていき、最終回は15.8%まで落ち込んだのだ。出演者の話題性を求めた視聴者はかなりいて、ドラマ放送中にほとんど去って行った事になる。三枝、きよしを加えた映画の一番の売りでもあった豪華なキャスト陣だったが、既に2匹目のドジョウはいなかったのだ。

考えてほしい。ドラマ終了から数年経って公開される映画にあたっての必須条件というものを・・・
それは放送終了後も冷めることのない人気上昇の見極めではないだろうか。
TRICKや踊る~をはじめ放送中にはさほど数字の無かった作品が、ドラマ終了後に徐々に火が付くケースが多い。当たり前だがドラマは無料であり、映画は有料な訳で、足を運ばすポイントが乏しすぎたのだ。

ではきれいに失速していったこのドラマを会社全体で担ぎあげなければならなかったのには
日本テレビ開局50周年 吉本興業創業90周年
という観る側には全く関係ない局の事情が運悪く重なりあったと思われます。
その結果、いちサラリーマンの話が映画版ではロケット発射事業まで肥大し、それに伴い製作費もかさんでいったのでしょう。その他もろもろ事情はあるのでしょうが、少なくとも日本テレビはこの映画以降、作品を出していません。


次回は、吉本、日テレドラマ繋がりで、ロンドンブーツ主演のまさかのレスキュー隊員役
「新宿暴走救急隊」と主題歌「岬」について語りたいと思います(笑)

SMAPのドッキリはなぜあんなにもリアルだったのか?

夏の終りに怪談話でもひとつ

SMAPのドッキリは、なぜあんなにリアル性を追及したものだったのか? 

全国に果たして何人がこの部分にひっかかっているのか不明だが、少なくとも私はひっかかっていた。そしてこの疑問を追及することが、「歌舞伎町アンダーグラウンド」の著者のような末路を辿る可能性を承知であえてその危険な領域に踏み込みたい。


この疑問に至った理由には、SMAPに関わる過去の3つのドッキリがある。

・スターどっきり(秘)報告 木村×中居×森 のケンカ   
・スターどっきり(秘)報告  ブラザー・コーン×木村拓哉 の修羅場
・夢がMORIMORI プロデューサー激怒


この3つのドッキリに共通しているのは、すべて怒りをテーマにして乱闘に発展するも、種明かししてもそれがリアルすぎて全く笑えないという点である。


スターどっきり(秘)報告  ブラザー.コーン×木村拓哉

仕掛け人   ブラザー・コーン その他のSMAPメンバー
ターゲット  木村拓哉  香取慎吾


<大まかな概要>
ブラザーコーンが対談前にSMAPにプレゼントしたはずのリングが無くなる。徐々に不機嫌になっていくブラザーコーンに、彼に憧れていたはずの木村、香取からも徐々に笑顔が消える。最後には木村が楽屋から出ていくコーンに詰め寄り、それを止める中居と乱闘へ

事細かに書くと長くなるので、ポイントだけ書きます。
まずターゲットの木村と香取がコーンに強い憧れを持っていたという前提が重要。徐々に豹変していくコーンへの疑問から怒りへと変わっていく描写がリアルすぎるのだ。その一部を文字起こししてみた。通常のドッキリとは毛色が違うのがわかってもらえると思う。

(~中略)
コーン「こいつ(木村)なんかさ、飲んでたら芝居の話ばっかするんだって」
木村 「どこで?」
コーン「生意気だと思わない?人気だけで芝居やってさ。「俺はカメラ目線でこうやってるけど、お前だったらどうするんだ?」とかしゃべってるらしいんだよ。」
木村 「誰が言ったんですか!?」
コーン「武田真治から聞いたんだけどさ」
木村 「マジで?」
コーン「なんか人気だけで芝居やっちゃってさ」

中居 「木村さー(コーンさんに) 聞きたいことなんかない?」 ←フォロ役
木村 「な・い・ね!!」

ターゲットを怒らすためとはいえ、非常に危険球の攻めである。楽屋を蹴り荒らし出ていくコーンに「なんすか?あれ?」と詰め寄る木村とそれを止めに入った中居が乱闘となり、映像が途絶える。再び戻ってレポーターきりこが登場するも場は収拾がつかない状況に。木村の徐々に笑顔から鬼神へと変わっていく表情は彼の出演作のどのドラマよりも視聴者を釘付けにする迫真の表情であった。さあ、一体誰がこれを笑うというのだろうか?決して見せてはいけないアイドルのリアルドキュメントである。
まずブラザーコーンがうますぎたのだ。大まかな流れは決まっていたとしても、雰囲気作りや細かなセリフはコーンのアドリブだったと思う。本当の親友である武田真治の名をさらりと出す辺りが絶妙で、銀行強盗ドッキリをニヤニヤ観ているのとは訳が違い、その緊張感がお茶の間まで届くのだ。スタジオに戻った後の「コーンさんは本当はすごくいい人です~」のフォロがお茶の間にむなしく響いたのは、コーンの迫真の演技力かただの素かを褒めるべきだろう。


「夢がMORIMORI プロデューサー激怒」については音松くん、荒井P収録止めると断片的にしか記憶がないので、情報をつかみ次第追記したい。


そして今回のメインであるのが
スターどっきり(秘)報告 木村と中居の喧嘩どっきりである。

仕掛け人  中居、木村
ターゲット その他のSMAPのメンバー

<台本に書かれていたであろう本来の概要>
中居がリハに遅刻してくるも終始逆ギレ態度。木村と乱闘になりその様子をうかがう他のメンバーの様子を隠し撮り楽しむというもの


このどっきりは事件だったといっても過言ではない。皆さん観た事を前提に話をすすめさせてもらうが、このケンカはビール瓶で頭を割るという演出まであり、乱闘を超えたものであった。そして何が事件だったかというと、ターゲットの森くんである。稲垣や香取が隅で固まっているのに対し、ビール瓶で木村の頭を振りぬいた中居に対して軽快なステップを踏みながらシャドーボクシングで威嚇し始めたのだ。

その時歴史が動いた(笑)
正直、こんな衝撃的な方向へ変換していくドッキリを私は知らない。ある意味殴り合いになるよりも衝撃的なシーンだった。SMAP内の微妙な年齢差、人間関係が垣間見れるのがこのシャドーボクシングだったのだ。この時の森の姿は後ろ姿しかうつしだされておらず、その森の目を唯一見た仕掛け人である中居は「あの時の森はマジ怖かった。マジで殴られると思った。」と後日談で語っている。

「メンバーでケンカをしたことは一度もない」とアイドル的回答を言い続けてきた自らの殻を良い意味で破った瞬間でもあった。

思い出してほしい。この当時のどっきりにおけるアイドルの位置付けを。光GENJIが寝起きドッキリだったりコラ!おじさんのショートドッキリで誰も傷つかないドッキリ中心だったり、中森明菜がスキャンダルに見舞われると強盗ドッキリでの涙で視聴者の同情を誘うなど、どっきりとアイドルには蜜月の関係があったのだ。
では製作者側はこのSMAPの偏ったドッキリに何の意図を考えていたのか?

その答えを私はSMAPの男闘呼組(おとこぐみ)化を狙ったのではないかと思う。

SMAPはジャニーズ史上唯一(当時)デビュー曲で1位を取る事が出来なかったグループである。初期はスポーツを前面に押し出すも光GENJIの圧倒的人気もあり、一時は初登場オリコン10位内も危うい時期があった。光GENJIのキャッチコピーが、“超新星からのメッセージ”と王子さまである事に対して、男闘呼組はその名の通り「闘い呼ぶ男達」であった。実際に事務所と闘いを起こし人気と裏腹に短命に終わった男闘呼組であるが彼らが解散した年に、それまでの「笑顔のゲンキ」「負けるなBaby!」といった路線から「 $10」をリリースし、翌年に念願の1位を取得している。その同時期に行われていたのが、このSMAPのリアルどっきりなのだ。これは偶然なのだろうか? 

目をそらしたくなるほどのリアルさを追及したドッキリをあのジャニーズが検閲をかけずあえて放送したその裏に、
SMAPの仲良し6人組から闘を呼ぶ男達への事務所側のシフトチェンジがあったのではないのかと思ったりもします。

その意図が成功したのかどうかはわかりませんが、結果的にアイドルのドッキリの常識を覆した事が、その後のアイドルなのに熱愛宣言や子持ちのアイドル、司会ができるアイドルといったこれまでの枠にとらわれない老若男女問わす愛される国民的アイドルのポジションをつくるキッカケになったのではないかと考えます

吉本天然素材にみる芸人のジレンマ

先日開催された吉本の芸人が勢揃いする「LIVE STAND 07」に行ってきました。開催前、チケットがあまりに売れてないと言うのでガラガラの会場を冷やかす目的でチケットを購入しました。

いやいや・・ウソつきました。

発売日初日に飛びつくように購入し、人気のチケットを取れたと興奮していたのですが、後に発売日初日にたった2枚しか売れなかったという衝撃的なニュースが全国に流れた時、もしかしてそれはオレの事では・・ と嫌な汗をかきました。


さてさて、私の行った2日目は出る芸人も一番人気があったのか、前評判とは別にとても混雑していました。3つの会場で同時に進行されるこのLIVEは、当然観客の動きで人気芸人の度合いがわかってしまうというある意味過酷なものであった。メイン会場ではトップバッターがタカトシで、キングコングへと変わり、3番目に私のお目当てでもあったケンドーコバヤシが出てきた。吉本のお偉いさんが大勢見つめる中、替え歌ネタで「おっぱいを触りたいー」を初っ端に連呼しだし、案の定、子供連れのお母さんを中心に、今まで動きのなかった観客達が一斉に別会場に移動しだすという事態が、このLIVEでの私の初笑いであった。やはり万人には評価されぬも、記憶に残る芸人であった。


それはさておき、普段彼ら芸人を見るときはテレビの前で一人で観る事がほとんどだが、その日来場者は2万人との事でその観客と一緒に芸人達の生LIVEを観ていて気になったことがあった。

それは次長課長、チュートリアルを観ていた時に観客から起きた笑いとは別のアイドル的な歓声である。テレビの前で観ていた芸人を生で観るわけだから、ある程度のこういった歓声は起きて当然なのだが、この2組はそういう類のものではなかった。どちらもジャニーズばりの男前がいるわけで、それはいたしかたないのだが、彼らがモニターでアップになると会場の到る所からネタが止まるほどの黄色い歓声があがっていた。特にチュートリアルへの歓声は異常で、下ネタを言うものなら悲鳴があがり、他の芸人達とのからみの最中でもお構い無しの歓声があがり徳井さんも他の芸人の手前、応対に困っているようにも見えた。(誤解があるといけないので、男女問わず大半の客は普通に観ていた事を付け加えておきます)

もちろん楽しみ方なんて人それぞれであるわけで、それに私が批判するつもりなど毛頭ない。実際私もチュートリアルが好きだが、彼らの単独LIVEには行くほど熱心でもないし、グッズなどを買ったりもしない彼らに利益をもたらさないただのお笑い好きである。その点彼らのスターダムに押し上げているのはいつの時代も彼女達なのである。

だが熱狂的なファンはアイドルやアーティストにはありがたい存在だが、これがお笑い芸人だと必ずしもそうとはいえない。


この状況をみてわたしは吉本印天然素材の悲劇を思い出してしまった。

吉本天然素材とは? 1991年9月、吉本興業所属の若手芸人で結成された、ダンスとお笑いをミックスしたユニットでメンバには、ナインティナイン、雨上がり決死隊、FUJIWARA、バッファロー吾郎、チュパチャップス、へびいちごがいた。

このユニットは決して数よせのユニットではなく、かなりの実力派であるメンバーによって構成されていたと思う。しかし、人気の爆発と共にいつからかアイドル化していき、ダンスや歌なども同時に行っていった経緯がある。何をやってもワーキャー起こる観客に乗じてアイドル芸人ユニットとして売り出したい会社側と、ひたすらおもしろい事だけを追求したいメンバーとの間に亀裂があり、この奇跡のユニットは次々と脱退していくこととなる。オチだろうが前フリの段階だろうが、彼らが動けば奇声があがる当時の状況に、芸人を目指す彼らには違和感を感じずにいられなかったようだ。どうも先日の徳井さんを見ていると、天素の絶頂期と同じような状況にいるようにしか思えない。

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91年 吉本天然素材より

ナイナイが抜け雨上がりも抜けてから一気に失速し、ナイナイ以外全員が長期間にわたってブラウン管から消えるという事態になった。このバブルのようなアイドル的人気沸騰が、ユニットの壊滅と共に彼らのお笑いの実力も評価されることなく埋もれてしまったのだ。彼らの今の活躍をみてわかる通り笑いに関しての実力者達が、この天素バブルのせいで空白の期間が生じたのがなんとも口惜しい。アイドル的熱狂はその歓声が自分達のネタで起きていると芸人達を錯覚させ、そのブームが去った後、そのファンは決して残ってくれないという事である。


芸人のアイドル化は一気にスターダムへと押し上げる反面、こういった悲劇を起こす側面がある。

1年ほど前、次長課長の河本がラジオでこんなジレンマを語っていた。
「お前に食わすタンメンはねぇ!」で人気が出てきましたけど、実際この元ネタとなっているのはジャッキーチェンの酔拳にでてくるオヤジなんですよ。酔拳といえばジャッキー映画でもかなり初期のコアな部類の作品で、これを観たことあるとなると年齢も絞られるし、ほぼ男に限られるはずなんですが、これをみて喜んでくれるのは若い女性のお客さんがほとんどなんですよね。元ネタなど関係なしでTVで何度も観ているうちに興味を持っているだけじゃないですかね。だからこのお笑いブームに甘んじていたら足元をすくわれるんですよ。」

徳井も同期であるブラックマヨネーズに「オレが男前であることが芸人としてどれだけハンデとなっているかわかるか?お前達の顔が本当にうらやましい」との言葉は彼にしかわからないジレンマであり本音だと思う。


よく「芸人は2度売れないとダメだ」というが、笑い以外でのブレイクは必然的に2度目の壁を高くする。熱狂的なファンは強烈に背中を押してあげる反面、時としてズボンのスソを踏んでいるような矛盾が起きてしまうのです。
プロフィール

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Author: きくりん

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