2011年01月

はがきポエム

坪井勝男 発行「はがきポエム」をいただきました。ありがとうございます。

「はがきポエム」というのは、坪井氏が『平成二十一年に詩誌「砂漠」を退会し、詩誌「岩礁」に移籍した際に「砂漠」の読者の方に、岩礁から私の作品を葉書に収め配布させて頂いたことによります』とのこと。

 

他生の縁

干潟にて

バス停

首輪の痕

 

の6編からなる、小詩集です。

 

とてもいいアイデアだと思いました

自分が書いた詩の載った詩誌を、友人知人に配りたいと思っても、冊数が足りなかったり、経済的にも負担が大きかったりするものですが、コピーして渡すよりも、「はがきポエム」にしたほうが、美しく素敵です

 

他生の縁 はスーパーのレジでの、かわいい坊やと老いたヒトとの原始的なふれあいを、一コマの風景のように描いている。その他生の縁をママと家内とが現実に引き裂くという、味気のなさが詩的に思える。

 

自分史文学賞表彰式・講演会

第21回北九州市自分史文学賞表彰式&講演会のお知らせ

1.日時  平成23年2月12日(土) 10:00~12:00

        10:00~10:30 自分史文学賞表彰式
       10:30~11:00 自分史文学賞審査講評
       11:00~12:00 
久田恵さん講演会

2.会場  リーガロイヤルホテル小倉 3階 エンパイヤルーム
       北九州市小倉北区浅野2-14-2 
       093-531-1121

3.テーマ 「私の自分史・ノンフィクション作家への道」
     
4.定員  約100名

5.入場料 無料(ただし事前申し込みが必要)

6.申込方法 電話またはFAX

7.申込・問合先  北九州市小倉北区城内1-1
           電話582-2391  FAX582-2677

~北九州の歌人たち~2011年収蔵品展 

文学館の企画展のご案内

 2011年収蔵品展 ~北九州の歌人たち~   

文学館HPに、詳しく案内されています。↓↓↓

http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=16153

今、文学館で、北九州で活動した歌人を紹介する展覧会を開催しています。

詩誌「沙漠」の、お亡くなりになった、元主宰 麻生 久の追悼コーナーもあります。

ぜひ、行ってみてくださいね~
文学館の近隣には、松本清張記念館もあり、小倉城、小倉城庭園などもあります。
落ち着いていて、しかも洒落た雰囲気の文学敵歴史的空間で、ひととき心を遊ばせてみませんか

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
(文学館HPより転載)

開催期間:平成23115日(土曜日)~410日(日曜日)
休館日:月曜日(祝日の場合は、その翌日に休館)
入館料:大人200円、中高生100円、小学生50

小特集・林芙美子没後60

今年没後60年となる北九州ゆかりの作家・林芙美子の資料を展示します。

おもな展示品

・林芙美子自筆原稿「雷雪」 
・横光利一から林芙美子宛書簡
・井伏鱒二から林芙美子宛書簡
・林芙美子自画像「顔」(油彩)
など

北九州市立文学館
803-0813 北九州市小倉北区城内41
電話:093-571-1505

『海峡派』120号 感想 “随想”

随想 
    ひとり親方 ・・・・・・・・・・・・・・高崎綏子

・ 血を流してのちに、おだやかな幸せな環境を得たというところではないか。   
・ 群れず独りでやる文学を志す人。孤独。甘えない、確固とした生き方ができる人だからこそ。
・ 引き受ける覚悟や芯の強さを感じる。ものを書く、幸、不幸がある
・ 健康あっての自由、危険と隣合わせの独り暮らしがよく描けている
・ 恵まれているなあと思う。
・ ひとり親方らしく、最後までひとり親方で書いたらよかったのではないか。
・ “ひとり親方”という言葉から、独り暮らしの自分のことをどんどん連想していったのでは。


    砧姫物語と夫の骨壷 ・・・・ さとうゆきの

・ 龍さんが奥さんに甘えて支配しようとするが、さとうさんは冷静。
・ ラストがうまい。振り回されながらも尽くしているのがわかる。
・ 龍さんはりっぱな一生だったが、周りの妻をはじめ、子どもたちもよく支えた。
・ ご主人の人柄、さとうさんの人柄がよく出ている。
・ 語り調が自然で、すんなり読める。
・ 龍さんは魅力的。夫や家族にはしたくないが、友人になりたかった。そして、『龍の仕業』の出版記念会に駆けつけ、お祝いの一言も言いたかった。
・ 骨壷を手に入れる龍さんの根回しに笑った。

    立待月 ・・・・・・・・・・・・・・・・横山令子

・ 女性は強いなあと思う。 
・ 70歳になり、死が近づいてくる気持ちを受け止めている。
・ あるときを区切りに、我慢せず自分らしく生きるようにした。自分らしくが一番い。
・ 捨てようと思っても、なかなか捨てられないが、捨てることこそ、永遠に持ち続けることができるという視点は鋭い。 
・ 随想のうまさはピカイチ。小説を書いてほしい
・ 見えないものに対する不安 ・ 女性は“食人性”という人も。どてらばーさんを思い出す。



アート雑感 
    いまどき 恋ばな ・・・・・・・・・・・・・・・
土田恵子

・ “恋ばな”とは恋の話。いまどきの中学生は、恋ばなを淡々とする。中学生だから、恋といってもあこがれくらいか。そのへんを、作者は「生徒との恋ばなは微妙で面白い」と捉え、「他者への要求がない」ことを「不思議」という感覚でみる。作者の感覚が若いからこその感じ方だと思う。
・ AKBと同性のH君をどうレベルで好きというM君など、中学生と常日頃接している作者からの話題は、いつも、「いまどき」である。
・ 話題が新しく、若く、楽しい。
・ 今回は、82歳の佐々木耕成という美術家を紹介しているが、知らない世界をいつも新鮮な視点で提供してくれる。同じ美術家ならではの情報。


随想 
    銀次郎の日記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
青江由紀夫
   ー年金生活者二年二ヶ月と若干の開き直りの心理ー

・ 「この猛暑も珍しい体験と感謝して甘受してみる」というように、作者の一番の強みは、前向きな姿勢だろう 
・ 銀ちゃんお得意の恋愛ドラマを、夢という設定で描く。リアリティーあるのはなぜ? 
・ 宗教的な本、哲学や思想的な本などを最近よく読んでいる傾向にあるのがわかる
・ イメージと文章化ということを考えている。試みがあらわれるのが楽しみ。
・ 日記文学の形態は変わらないながら、銀ちゃんの心理的変化と、文章の進化が面白いところだ。

    戦中戦後チョイワル少年の映画誌
             第二回 『映画は世につれ』 
・・・・
 伊藤幸雄  
  
・ 李香蘭のエピソードが面白い。
・ 丸山定夫というチョイ役のすばらしさを発見。ファ冥利に尽きるところなど、共感できる
・ 韓流ブームのところ・・・昔の日本の映画などをセオリーにしているというのは、そのとおりと思う。
・ 甘粕は極悪人と思っていたが、これを読んで違うことがわかった。
・ 『ラスト・エンペラー』では拳銃自殺しているが、服毒自殺とは知らなかった
・ よく記憶しているし、またよく調べている。

    感涙 北島艶歌 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
永吉 豊

・ 博学で頭もよく、近づきがたいと思っていたが、こういう親しみやすい人だとは思わなかった。
・ チケットを取るときから、当日までのわくわく感がよく出ている。
・ コンサートのことが臨場感いっぱいで語られ、読んでいるほうもひと時、幸せになる。
・ 筆力がある

    百笑の島 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柿田半周

・ 結局、静の示唆しているものは? 気になるところだ。
・ 中高年カップルとの出会い。そして彼らを道連れに・・・小説を読んでいるようなストーリー展開・ サヨナラダンスのあたりの描写や話の運びが、とても楽しい。
・ 百笑(どうめき)というのは、辞書をひいても載っていないが?・・・どよめき からきたらしい。

『海峡派』120号 感想 “詩”

 
    逝く夏の/消える ・・・・・土田晶子

・ 夏に逝った文学の友を悼む詩。
・ そのひとの細やかな心遣いを、とある場所を交渉し、みなに教えるために路上に立ち、最後にその場所に現れるという小さなところに目をつけている。
・ 作品に対して、どんな評価も受け止めようという作者の考えも表われているよう。 
・ 昨日と今日の間に取り払われたポスト。消えるということはそういうこと。めんくらう様子がありありと浮かぶ。
・ 消えてそのうち忘れられることの怖さが、最後に立ちのぼる。

    水烟 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・香野莉沙

・ ストーリーを感じる詩。
・ 全体的に暗いのは、葬送の詩に似つかわしい。
・ 「重いたてがみを掲げ」、「熱い雨季の歯」、「喪を纏う空」など、表現がとても個性的で光っている。
・ 水烟というタイトルもぴったりきていると思う。


    二人の哲学 ・・・・・・・・・・・・・いよやよい

・ 最近、詩が変わってきたような気がする。切々と素直に書いている。
・ 「草の中」がうまい。
・ さらっと書いているが、辛さが伝わる。
・ 「それはこの世のまやかし」鋭い。
・ 納得できた詩、自分の心を表現された詩
・ 「一度だけの・・・一瞬きりの この世の仕組み」涙が出た。
・ 自分も夫と仲良くしようと思った。
・ 死を間近にすると、あれもこれも聞いておきたいと思いつつ、なかなか聞けず、後でいろいろ苦労するという現実的な悲劇もあることを改めて思う。

 
    すてます/ 5555 ・・・・・・・・・・・・・・・
さとうゆきの

・ 死ぬまで自分でいい。片付けなくてもいい。
・ 断捨離の考え方もある。
・ お嫁さんに対する抵抗の詩。
・ 冷蔵庫という主婦の最後の砦ともいうべき神聖な場所に他者(お嫁さん)が手を伸ばしてくるというのは、支配の力が変わっていく予感。
・ 最後の「だれを」が効いている。

・ 読むと機械音と人の音が面白いのか、朗読の会の人が、この詩を会で読みたいと言っていた。
・ 機械の読み取りの違いのおかしさ
・ 秘密のはずの暗証番号を、機械相手に、ケータイで大声で言う。そのかけあいの面白さがある。
・ 機械に振り回されている様子がおかしい。自分たちにもいえる。

   
    クリスマス・イブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・
笹田輝子

・クリスマスイブにふさわしい、豪華な会場でのひと時。そこからよみがえる長女K子のことを思う親心がよく伝わる。
・ 40年経っても忘れることができない、娘のことに心が痛む。
・ 娘が聞かせてくれた「花の唄」が、忘れられないイブになったことを、偶然とはいえない何かを感じている。あたかも娘がその場にいるとでもいうように。
・ しっとりとした胸を打たれる詩

    高齢者の友達が言う事にゃ ・・・・・吉本洋子

・ かの国がどこの国か気になる
・ 路上で夫婦喧嘩、しかも判定は通行人というおおらかさ。大陸的な考え方か?
・ 運よく行き合った人にとっては、まつりのようというシャレ
・ 高齢者とひとくくりにしなくてもいいのではないか
・ 最後の「離縁状」という言葉は古いのでは? がまんする日本人の性質を思うと、ずっとがまんしたあげく、相手から感謝されるどころかつけあがられるというような、そんな深読みもできる。
・ 日本人は恥を外に出さない。

    夏休みも終った ・・・・・・・・・・・・・・・ 山口淑枝

・ 孫が帰って、本当は寂しいのに、つっけんどんに別れる。自分なりに区切りをつける潔さを持ちたいと思っているよう。
・ ラストが成功している。擬宝珠にくっついたセミの抜け殻というのが、とても効いている。
・ ポキポキ折るような別れの挨拶が痛い。
・ 今年が最後になるかも・・・毎年思うようになる、そんな年齢を感じさせる。
・ じわ じわ じわ じゅわと・・・これしかないような表現が、ぴったりくる。
・ 夏の終りは寂しいもの。人生も終盤を迎える。寂しさとどう向き合うか、だれもが課題としてある。

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・池田幸子
・ 三連目が、とくにいい。昔を思い出すとき、必ずそこに父母がいて、娘がいる。その幸せ感が漂ってくる。
・ コマーシャルにそんないいセリフがあったのか。・・・「最初と終りを線で結んだら あまった曲線はまわり道」 
・ 点や線から派生する思いを、ここしばらく詩にしている。こだわり追求していく先に、自分が見えてきているような気がする。
・ 思い出の中で出会う死者との対話は、いつでもいっとき幸福にしてくれる
・ 三連目、作者の以前の小説を思い出す。



プロフィール

kaikyoha

カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ