越後の海鮮問屋

日本一新鮮なお魚がとれる糸魚川!! 四十路漁師の四方山話

セイカイ

今年のセイカイは凄い。

「とうとう空でも飛んだのか!?」

・・・

で、何が凄いのかというと、いつもの年ならば半月くらいの周期で水揚げ量が変動するのが普通なのですが、今年は一月下旬からずっと同じ場所に居着いているようで、出漁して網をあげる度にもの凄い量のセイカイが海の底からあがってきます。

単にあがってくるだけなら全く問題ないのですが、困るのはそれから。

網で魚をすくい捕る底引き網漁などとは違い、刺し網漁の場合は魚を一つ一つ網から外さなければならないので結構手間がかかります。

特にセイカイの場合は、エラの周辺に幾つも生える鋭いトゲに網の糸が複雑に絡みあい、なかなか思うように外れてくれません。

なので、薄く、先のとがった「ヘラ」と呼ばれる道具を駆使して、手作業で丁寧に網の束縛から解放してあげるのですが、これが恐ろしい程時間のかかる作業でして

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昨日は3000〜4000匹ほど(もう、多すぎて数えきれません)、重さで言うと1トン弱を水揚げしましたが、写真のように網をあげた段階で船の上がセイカイと網で溢れかえってしまいました。

その結果、ヒラメなどがかかっているであろう他の網は涙をのんで諦めるしかなく、大量のセイカイを網から外すのやら、急いでそれを箱詰めするのやらで、夜の帳が訪れようかという夕方遅くまで仕事をするはめになるのです。

おかげで、腰や膝が悲鳴を上げるし…

明日も出漁予定ですが、この大漁は一体いつまで続く事やら…

嬉しいような、悲しいような

…かといって如何ともしがたい今日この頃です。
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2008/06/13 アラ

アラです。
この間の物と比べると少し小振りな感じですが、今日は食い逃げされませんでした
滅多に捕れる事のない幻の魚なのですが、こんな短い間隔で水揚げされるのは非常に珍しいことです。

2008/06/13 シャニン、クロムツ

お次はシャニン黒ムツ
シャニン…というかオニカサゴ…っていうか本当はイズカサゴ
それほど頻繁という訳ではないのですが、最近ちょくちょく見かけます。
アラといいシャニンといい、岩場に根付いて生息されると一般的に言われている魚が、どこにも隠れる場所のない平場にふらっと遊びに出てきてしまう…
今はそんなシーズンなんでしょうかね?

それからこの黒ムツ。
なんだか色が茶色みがかっていて、普通の黒ムツとはちょっと違うような気が
その色から判断すると、“黒”が付かない普通の『ムツ』である可能性もあるのですが、そもそも上越漁協の競りでは“ムツ”の名の付く魚であれば“黒”でも“赤”でも関係なく全て“ムツ”として扱われるので、たとえ“無印”であったとしても“ムツはムツ”という結果になるのでしょうね、きっと

2008/06/13 セイカイ

最後にセイカイ
例年、これから7月初旬くらいまでにかけて、ある程度まとまった数の大振りなセイカイが捕れる時期となります。
本日捕れた最大の物は全長約30造函∩蠹な大きさ。
ここまで大きいと、丸々一匹を一人前としてお皿に盛りつけるのも少し気が引けてしまうかもしれませんが、このくらい大振りなセイカイを塩焼きにすると最高に美味しいです

その白身は箸で摘むと大きくほぐれて、それを口一杯に頬張ると何ともいえない贅沢な食感が楽しめ、更に尚、噛みしめるほどに溢れ出す旨味成分と、香ばしく焼けた皮の風味とが合わさりあい、極上の味わいを醸し出します。

これはまさに魚の域を超えた美味しさで、まるで上質な牛肉を食べているかのよう。
いや、むしろそれより美味しいと断言してもいい程の絶品ぶりで、最初どんなに大きいと感じたとしても、必ずや一人でペロリと平らげてしまうことでしょう

この言葉に偽りは御座いません。
絶対に美味しいですから、是非食べてみてください。

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相変わらず“ひらめ祭り”が続いている昨今。
これに、これからが本格的シーズンである真鯛が加われば、そこは正に竜宮城
ゴールデンウィークは皆さんご一緒に「糸魚川 竜宮城まつり」へとレッツらゴー

当然、開催場所は海の中ですけどね

2008/04/30 セイカイ

さて、写真は今日水揚げしたセイカイです。

箱数的はこの程度に留まりますが、ここ最近の低調ぶりを鑑みればまずまずの量。
なんだか、ようやく回復の兆しが見えてきた?ような気はしないでもないですが、この調子で連休中に一稼ぎさせてくれれば万々歳なんですが…

果たして、セイカイご一行様は「竜宮城まつり」へとお越し頂けるのであろうか?
その結末は、ウミガメを助けた人のみぞ知る。


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以前紹介したセイカイという魚。
非常に美味しく、春先に糸魚川沖で捕れる代表的な魚と言っても過言ではない魚なのですが、これまでのところ近年まれに見る不漁となっています。

因みに今日の水揚げがこれ
2008/4/14 セイカイ

昨日も出漁した影響もありますが、ご覧のようにたったの一箱。
2月の数日間にまとまって水揚げされた以降は、1日で3〜4箱程度。
各船により多少の誤差はありますが、他の船もこれと似たり寄ったりの状態が続いており、糸魚川沖全域において不漁となっています。

一方、相変わらず好調なのがヒラメ
2008/4/13 ヒラメ

写真は昨日の水揚げを撮影したものですが、重さ2堊宛紊梁膺兇蠅淵劵薀瓩連日大量に水揚げされており、不漁続きのセイカイとはまさに対照的な状況。

『荒波あんこう祭り』ならぬ『荒波ひらめ祭り』を臨時開催して欲しいくらいで、今の糸魚川沖には海底を埋め付くさんばかりのヒラメが数多く潜んでいるようです。

高値のヒラメが大漁であることに何ら不満はありませんが、願わくばセイカイにも来て欲しい。
糸魚川沖で捕れない状態が続いているせいなのか、スーパーには寺泊や柏崎沖で漁獲されたセイカイが並んでいます。
寺泊・柏崎沖から、こちらに泳いで来ない可能性もないことはない・・・・かな?

いずれにせよ、旬のセイカイが程よく捕れるの期待しながら、日々過ごすしかないのが現状な訳です。
人間みたいに勧誘活動を行えれば仕事も楽々なんですけどね
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セイカイ『セイカイ』

冬のアンコウの次にやって来る、糸魚川を代表する魚。

糸魚川沖では例年2月〜5月にかけて豊富に水揚げされ、『糸魚川に春を告げる魚』と称しても何ら異存はないであろう、市民の皆様にもお馴染みの魚でしょう。

糸魚川では『セイカイ』の名で知られていますが、正式名称は『ウスメバル=薄目張』。

柏崎辺りでは一本釣り漁も行われていますが、糸魚川近海での漁獲方法は、ほぼ100%刺し網漁。

夏から初冬にかけてはかなり深い海域を住処にしているようで、ほとんど見かけることはありませんが、季節が移り代わり産卵期が近づく1月下旬頃を過ぎると水深100〜170mの海底付近へと移動し始めて、ポツポツと水揚げされるようになります。

そして、例年ですと2月初旬のとある日、突如大群を成して糸魚川近海にやって来るのです。


それにも関連するのですが、我が船の場合少し困った問題が発生。
同じく糸魚川を代表する冬の魚アンコウと、生息域がほぼ一緒なのです。

そもそも限られた漁場内で、網の仕立て方が全く違う二種類の魚を両立して捕ろうとする行為自体が不可能。
故に漁最盛期が重なる2月〜3月上旬の間は、どちらの魚を捕るかは思案のしどころ。
トータルの魚価、それぞれ手間の掛かりようなどの一長一短を見極め、その場その場で臨機応変な対応が求められるのです。

が、それもアンコウと旬が重なる3月中旬まで。
それを過ぎるとメインとなる魚はセイカイに完全移行し、同時に、厳冬を耐え抜いた糸魚川の地にも春が訪れるのです。


セイカイ2このセイカイ。
味覚の肥えた皆さんに敢えて語る必要は無いと思いますが、とにかく美味しい魚です。

メバル類の代表的料理である煮付けにしても当然美味しいのですが、適度に脂がのり、まるで肉類のような旨味が溢れ出すしっかりとした白身は、シンプルな塩焼きにすると相性が抜群。

『糸魚川けんか祭り』をはじめとする、市内各所で行われる“春祭り”の際に出される、ご馳走の定番とも言っても過言ではないでしょう。


さて。尾頭付きをお皿に載せると、程好く一人前になるセイカイ。

ご家庭で煮付けや塩焼きにするぐらいでしたら鱗を落として、エラ・内臓を取り出して水洗いするだけと比較的簡単。(頭を切り落としてもOK)

その場合、背びれの先などで手や指を刺さないように注意
チクッとするだけですが、ひれ先に極めて弱い毒を持っていますのでお気を付け下さい。
勿論、刺さったとしてもそれ程痛くは無いと思いますし、生死に関わるような大袈裟な事態になったりしませんのでご安心を

ご家族の人数分をスーパーや鮮魚店にてお買い求め頂くと、そのサイズに相応しくない値段が付いていて気が引けてしまうかもしれません。

如何せんそのお値段には、捕ってきた当事者でさえも怯んでしまうのですが、今が旬であり、何より非常に美味しい魚です。
お財布の紐を緩めて、思い切って奮発して下さいね

絶対に期待は裏切らない、糸魚川の美味しいセイカイ。
是非、お召し上がり下さいませ


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